JPH05288730A - 超音波探傷装置 - Google Patents

超音波探傷装置

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JPH05288730A
JPH05288730A JP4119739A JP11973992A JPH05288730A JP H05288730 A JPH05288730 A JP H05288730A JP 4119739 A JP4119739 A JP 4119739A JP 11973992 A JP11973992 A JP 11973992A JP H05288730 A JPH05288730 A JP H05288730A
Authority
JP
Japan
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phase
value
peak value
ultrasonic
signal
Prior art date
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Pending
Application number
JP4119739A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Sugawara
一宏 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インパルス励起の場合での、傾きのある被検
材の超音波計測にあって、傾きがあっても、受信エコー
の振幅値及び位相を精度よく検出したい。 【構成】 インパルス励起による超音波の送受信を行う
超音波探触子と、超音波受信信号と参照信号との乗算を
行う乗算器と、乗算器出力中の周波数差分の信号を取り
出すフィルタと、該フィルタ出力に、時間ゲートを与え
てピーク値を検出するピーク検出器と、を備えると共
に、上記受信信号と参照信号とのいずれか一方の位相を
強制的に変更させる手段と、位相変更によって得られる
検出ピーク値中の最大値を求める手段と、該最大値を受
信信号の振幅値として出力し、この最大値を得た時の位
相を受信信号の位相値として出力する手段と、を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波探傷装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】位相差の検出を行う超音波探傷装置が存
在する。この装置は、互いに90゜位相を異にする参照
信号A、Bを用意しておき、これと超音波受信信号Rと
を乗算(A×R、B×R)する。この乗算によってA×
RではAとRとの周波数の和成分と差成分とが現れ、同
様にB×RでもBとRとの周波数の和成分と差成分とが
現れる。そして和成分は周波数が高いために除去し、周
波数の低い差成分をフィルタ(LPF)を介して取り出
す。フィルタから得られる差成分を持つ2つの信号の、
振幅値のアークタンジェントを求めることにより位相変
化を得、且つ二乗和の平方根を求めることにより振幅値
を得る。
【0003】通常、位相差の検出を行う超音波探傷装置
では、送信波としてバースト波を使用する。このバース
ト波を使用した場合、図2に示すように傾いた被検材を
1、P2、P3の3点で探触子1による超音波計測を行
うと、被検材の傾きのために超音波エコーの位相が、P
1とP2とP3とで互いに異なったものとなる。
【0004】図3には、参照信号を100MHz、バー
スト波送信信号を100MHzとした場合の波形図を示
す。フィルタ出力とは、差成分を持つ信号を取り出す前
述のローパスフィルタの出力のことである。この図か
ら、傾きの異なるP1、P2、P3の3点でのフィルタ出
力は異なることがわかる。そこで、ゲート幅Gなる時間
ゲートを与え、このゲート幅G内に存在する、それぞれ
のフィルタ出力をエコー信号として取り出し、それぞれ
のエコー信号のピーク値を得る。以上の動作を、参照信
号の位相を90゜変更して行うことにより、位相と振幅
を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、超音波の送信
にバースト波を用いているため、受信エコーの波数が多
くなり、深度分解能(即ち、深さ方向の識別能力)が悪
くなる。
【0006】深度分解能を向上させるためには、バース
ト波ではなく、インパルス波を送信波として利用すると
よい。図2の如き傾きのある被検材の計測のために、イ
ンパルス波を利用した波形を図4に示す。図4におい
て、受信エコーの周波数を100MHzとしている。フ
ィルタ出力をみるに、P3に対しては負となっている。
そこで、ピーク検出を行うと、P3ではピーク値が0と
なり、正常な位相と振幅の測定が不可能となってしま
う。
【0007】本発明の目的は、深度分解能を向上すると
共に、位相差及び振幅値を精度よく検出可能にする超音
波探傷装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、インパルス励
起による超音波の送受信を行う超音波探触子と、超音波
受信信号と参照信号との乗算を行う乗算器と、乗算器出
力中の周波数差分の信号を取り出すフィルタと、該フィ
ルタ出力に、時間ゲートを与えてピーク値を検出するピ
ーク検出器と、を備えると共に、上記受信信号と参照信
号とのいずれか一方の位相を強制的に変更させる手段
と、位相変更によって得られる検出ピーク値中の最大値
を求める手段と、該最大値を受信信号の振幅値として出
力し、この最大値を得た時の位相を受信信号の位相値と
して出力する手段と、を備える(請求項1)。
【0009】更に本発明は、上記変更させる手段での受
信信号の位相の強制的変更は、超音波の送信タイミング
の強制的変更又は受信信号の遅延時間の強制的変更によ
って行わしめた(請求項2)。更に本発明は、位相の変
更範囲は、0゜〜360゜の間とした(請求項3)。
【0010】
【作用】本発明によれば、受信信号と参照信号とのいず
れか一方の位相を変化させながら、ピーク値を検出し、
その最大値及びその時の位相を、受信信号の振幅値及び
位相値として出力する。(請求項1)。これによって、
被検体に傾きがあっても、その傾きに応じた受信エコー
を正しく検出できる。
【0011】更に本発明によれば、受信信号の位相の2
つの変更例及び位相の変更範囲について特定し、具体的
な位相変更を実現する(請求項2、3)。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の超音波探傷装置の実施例で
ある。本実施例は以下の構成から成る。 探触子1…超音波振動子を持ち、インパルス励起で10
0MHzの超音波を放射し、そのエコーの検出を行う。 送信器2…探触子1から100MHzの超音波の放射を
行わせるべく、インパルス信号を発生する。 受信器3…探触子1で得た超音波エコー信号を受信し、
増幅する。 参照信号発生器4…100MHzの正弦波信号を参照信
号として発生する。 分周器5…参照信号を分周して低周波の信号を得る。こ
の信号は、送信器2へ送られ、インパルス信号を出力す
るタイミングとなる。
【0013】可変遅延線6…参照信号の位相を、0゜か
ら360゜まで変化させるための遅延線である。 乗算器7…受信器3の受信出力Rと可変遅延線出力との
乗算を行う。 ローパスフィルタ8…乗算器7から得る周波数和成分を
除去し、周波数差成分の信号を取り出すフィルタであ
る。 ゲート9…ゲート幅Gを与えて、このゲート幅G内に存
在するフィルタ出力を取り出す回路である。 ピーク検出器10…ゲート9で得たゲート幅G内に存在
するフィルタ出力中のピーク値を検出する。 AD変換器11…検出したピーク値をAD変換する。 コンピュータ12…可変遅延線6の0゜〜360゜の遅
延制御及び各ピーク値からの最大値の検出並びに受信エ
コーの振幅値及び位相値の算出を行う。
【0014】以上の構成での本実施例の特徴部分は、可
変遅延線6による、参照信号の位相の可変制御及びこの
可変制御により得たピーク値の算出並びに最大値の検出
とにある。
【0015】コンピュータ12は、可変遅延線6の遅延
制御機能を持つ。この遅延とは、参照信号の位相を変更
させることであり、0゜〜360゜の位相区間分遅延制
御を行う。位相変更は規定ピッチ位相Δθ単位で行う。
即ち、0゜→Δθ→2Δθ→3Δθ→……→360゜の
如く位相を次々に更新(設定)し、各位相毎にインパル
ス励起による超音波計測を行い、ピーク値を検出する。
ピーク値は0゜〜360゜の区間における更新(設定)
位相毎に得られ、コンピュータ12は、この複数のピー
ク値から最大のピーク値を検出する。併せて、最大のピ
ーク値を得た時の可変遅延線6の位相をも求める。最大
のピーク値(最大値)は、受信エコーの本来の振幅値A
m、その時の位相は受信エコーの本来の位相値Φであ
る。
【0016】以上の操作を図2の例でみるに、各点
1、P2、P3毎に実施する。かくして、各点P1
2、P3における本来の振幅値Am1、Am2、Am3
び位相値Φ1、Φ2、Φ3がそれぞれ求まる。
【0017】次に、インパルス励起による超音波励起に
よる超音波計測、及びピーク値検出の動作を説明する。
先ず、コンピュータ12は、可変遅延線6の遅延量が、
位相iΔθ(但し、i=0、1、2、……の任意の1
つ)となるように制御する。この状態のもとで、参照信
号発生器4よりの100MHzの正弦波信号は分周器5
で低周波の送信波のタイミングとなり、送信器2に出力
される。探触子1は送信器2のインパルス信号により1
00MHzの超音波を発生し被検体からのエコーを再び
電気信号に換え受信器3に送る。更に、参照信号発生器
5からの参照信号は、参照波本来の目的のために、可変
遅延線6を通り乗算器7に送られる。尚、参照信号と正
弦波信号とは同一である。乗算器7では、参照信号と、
受信器3からの中心周波数100MHzの受信信号を乗
算し、2つの信号の和周波数成分と差周波数成分を出力
する。これをローパスフィルタ8を用いて低周波である
差周波数成分のみを抽出し、ゲート回路9で必要な時間
部分のみを取り出し、ピーク検出器10でピーク値を得
る。AD変換器11でピーク値をデータ化し、コンピュ
ータ12に送る。コンピュータ12は、このピーク値を
メモリ(図示せず)に格納する。
【0018】次にコンピュータ12は、(i+1)Δθ
となるように位相更新をはかり可変遅延線6を制御す
る。この状態のもとで、同様にピーク値を得、メモリに
格納する。
【0019】かくして、0゜、Δθ、2Δθ、……、3
60゜の全位相で得たピーク値がメモリに格納される。
コンピュータ12は、このメモリに格納した全位相での
ピーク値から最大のピーク値(最大値)を検出する。併
せて、この最大のピーク値を得た時の位相を求める。こ
れが、任意の一点(例えばP1)での受信エコーの振幅
値及び位相値となる。
【0020】このように、コンピュータ12は可変遅延
線6を制御し参照信号を1周期分変化させ、AD変換器
出力の最大値及びその最大値を得た可変遅延線6に与え
た遅延時間により、受信信号の振幅値Am及び位相値Φ
を得る。この位相値の換算は、参照波1周期分変化させ
る制御量が超音波受信信号の1周期分に当たることから
容易に換算できる。以上の実施例における全体処理フロ
ーを図5に示す。動作は述べるまでもなく明らかであろ
う。
【0021】また、参照信号を1周期分変化させた時
の、ピーク値の変化は上記最大値に向い単調に上昇し、
上記最大値をすぎた後は単調に下降する。このため、コ
ンピュータ12は、オンライン的にピーク値を追跡し、
上昇から下降に変化したところで参照信号を変化させる
ことを中心し、その変化点でのピーク値を最大値として
求めるようにしてもよい。これによれば、参照信号を1
周期分変化させる必要がなく高速に上記振幅値及び位相
値の検出が可能となる。
【0022】更に、探触子1を移動させ振幅値及び位相
値の変化を調べる場合、その移動間隔を小さくすればほ
とんどの場合位相変化が少ない。このため、前の場所の
位相値を参考に参照信号を変化させる初期値を決定すれ
ば、小さい参照信号の変化で上記最大値を得ることが可
能であり、より高速に上記振幅値及び位相値の検出が可
能である。
【0023】本実施例では、最大値をコンピュータ12
で得るようにしたがコンパレータ等のハードウェアを用
いてアナログ量でピーク検出器からの信号の大きさを比
較して最大値を得るようにしてもよい。
【0024】また、本実施例では参照信号を制御した
が、これに代わり送信のタイミングまたは受信信号に与
える遅延時間を制御しても同様の結果が得られる。ま
た、本実施例では超音波受信信号と同じ周波数の参照信
号を用いたが異なる周波数の参照信号を用いてもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、インパルス信号による
送信の結果得られる、波数の少ない超音波エコー信号か
ら深度分解能のよい位相差及び振幅値を検出することが
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例図である。
【図2】被検材に傾斜のある場合の計測例を示す図であ
る。
【図3】従来でのバースト波送信による波形図である。
【図4】従来でのインパルス波送信による波形図であ
る。
【図5】本実施例の全体処理フローを示す図である。
【符号の説明】
1 探触子 2 送信器 3 受信器 4 参照信号発生器 5 分周器 6 可変遅延線 7 乗算器 8 ローパスフィルタ 9 ゲート回路 10 ピーク検出器 11 AD変換器 12 コンピュータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インパルス励起による超音波の送受信を
    行う超音波探触子と、超音波受信信号と参照信号との乗
    算を行う乗算器と、乗算器出力中の周波数差分の信号を
    取り出すフィルタと、該フィルタ出力に時間ゲートを与
    えてピーク値を検出するピーク検出器と、を備えると共
    に、上記受信信号と参照信号とのいずれか一方の位相を
    強制的に変更させる手段と、位相変更によって得られる
    検出ピーク値中の最大値を求める手段と、該最大値を受
    信信号の振幅値として出力し、この最大値を得た時の位
    相を受信信号の位相値として出力する手段と、を備えて
    なる超音波探傷装置。
  2. 【請求項2】 上記変更させる手段での受信信号の位相
    の強制的変更は、超音波の送信タイミングの強制的変更
    又は受信信号の遅延時間の強制的変更によって行わしめ
    た請求項1の超音波探傷装置。
  3. 【請求項3】 上記位相の変更範囲は、0゜〜360゜
    の間とする請求項1又は2の超音波探傷装置。
JP4119739A 1992-04-13 1992-04-13 超音波探傷装置 Pending JPH05288730A (ja)

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