JPH05288580A - 異常診断方法 - Google Patents

異常診断方法

Info

Publication number
JPH05288580A
JPH05288580A JP4085328A JP8532892A JPH05288580A JP H05288580 A JPH05288580 A JP H05288580A JP 4085328 A JP4085328 A JP 4085328A JP 8532892 A JP8532892 A JP 8532892A JP H05288580 A JPH05288580 A JP H05288580A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
abnormality
abnormality diagnosis
diagnosing
polygonal line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4085328A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Tani
知 谷
Takemitsu Betsushiyo
剛光 別所
Takanori Yamada
敬記 山田
Nobuhito Niina
伸仁 新名
Shin Tanabe
慎 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cosmo Oil Co Ltd
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Cosmo Oil Co Ltd
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cosmo Oil Co Ltd, Yokogawa Electric Corp filed Critical Cosmo Oil Co Ltd
Priority to JP4085328A priority Critical patent/JPH05288580A/ja
Publication of JPH05288580A publication Critical patent/JPH05288580A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単に構築できて高速に異常診断を行えるよ
うにすること。 【構成】 対象プロセスから順次一組のプロセス・デー
タを収集し、プロセス・データが異常であるか否かを診
断する異常診断方法において、(a) 一組のプロセス・デ
ータについて、予め、一方のデータの上限を設定する点
を他方のデータに対応させて複数点プロットして第1の
折れ線関数を設定する手順と、(b) 一組のプロセス・デ
ータについて、予め、一方のデータの下限を設定する点
を他方のデータに対応させて複数点プロットして第2の
折れ線関数を設定する手順と、(c) 対象プロセスからデ
ータ収集を実行しつつ、収集した一組のデータが第1の
折れ線関数と第2の折れ線関数とで挟まれる領域に存在
しない場合に当該一組のデータにつき異常出力をする手
順とを有する異常診断方法。 【効果】 視覚的に状況を把握でき、システムの信頼性
を増すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石油化学等の工業プロ
セスに設置される分散型制御システムに内蔵され、シス
テムの異常診断、故障診断等に用いられる異常診断方法
に関し、詳しくは、構築が容易で高速な方法を実現する
ものである。
【0002】
【従来の技術】種々の工業プロセスには、図4に示すよ
うな分散型制御システムが設置されることが多い。即
ち、対象となるプロセスPから温度、圧力、流量等のデ
ータがフィールド・コントロール・ステーションFCS
に集められ、これらのデータには制御演算が施されて弁
開度信号、リレー接点信号等が出力される。そして、オ
ペレータ・ステーションOPSにおいては、以上のよう
な制御動作を常時表示するようなシステムが構築され
る。更に、最近では、AIステーションAISがシステ
ムに設置されてシステム設計に関与することが多く、ま
た、このAIステーションAISにて、プロセスPから
順次、収集される各種のデータについて、異常診断、装
置の故障診断を行われることもある。このようなAIス
テーションAISに設定される異常診断方式は、AI手
法が採用され、特にエキスパート法が用いられる。詳し
くは、(if thenルール)を主体とした異常診断
アルゴリズムを予め作成しておき、システム稼働中に得
られたデータに上記のAIルールを適用し、システム内
で発生した異常、故障を発見する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】AI手法を用いた従来
の異常診断方式にあっては、広い範囲にわたる異常診断
が可能となるが、異常診断アルゴリズムを構築する際、
オペレータのAI手法の理解に時間がかかる、異常診断
システム自体の構築に時間がかかる、構築したシステム
を実際に運用した際にその診断結果を得るまでに時間が
かかる、というような問題があった。
【0004】本発明は、このような問題を解決すること
を課題とし、オペレータにとって理解し易く簡単に異常
診断方式を構築でき、かつ高速に異常診断を行えるよう
な方法を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明は、対象プロセスから順次一組のプロセス・デ
ータを収集し、前記プロセス・データが異常であるか否
かを診断する異常診断方法において、(a) 前記一組のプ
ロセス・データについて、予め、一方のデータの上限を
設定する点を前記他方のデータに対応させて複数点プロ
ットして第1の折れ線関数を設定する手順と、(b) 前記
一組のプロセス・データについて、予め、一方のデータ
の下限を設定する点を前記他方のデータに対応させて複
数点プロットして第2の折れ線関数を設定する手順と、
(c) 前記対象プロセスからデータ収集を実行しつつ、収
集した一組のデータが前記第1の折れ線関数と前記第2
の折れ線関数とで挟まれる領域に存在しない場合に当該
一組のデータにつき異常出力をする手順とを有する異常
診断方法である。
【0006】
【作用】本発明の異常診断方法は、対象プロセスから順
次、一組のプロセス・データを収集し、データの上限を
設定する点について第1の折れ線関数を設定するととも
に、データの下限を設定する点について第2の折れ線関
数を設定し、プロセス・データが第1の折れ線関数と第
2の折れ線関数とで挟まれる領域に存在しない場合に当
該データを異常と診断する。
【0007】
【実施例】以下、図面を用いて本発明を詳細に説明す
る。図2は、本発明方法を設定するAIステーションA
ISの構成ブロック図であるが、このような構成のAI
ステーションAISは、一般的なものと類似しており、
実際には、各機能ブロックはソフトウェア的に実現され
るものである。この図で、AIステーションAISは、
フィールド・コントロール・ステーションFCSからデ
ータを収集するデータ収集部11、このデータ収集部11か
らのデータについて異常診断を施す異常診断部12、異常
診断のための条件が記述されている異常診断知識ベース
13、この異常診断知識ベース13を作成する異常診断知識
ベース・ジェネレータ14から構成される。初期状態にお
いて、CRT画面でエディタEDを使用して異常診断定
義ファイル15に、異常診断に必要とされるデータ、タ
グ、異常診断条件を定義し、更に、異常診断知識ベース
・ジェネレータ14により、異常診断知識ベース13が作成
される。また、データ収集ジェネレータ16によって、デ
ータ収集部11のデータ構築が行われる。そして、異常診
断動作が開始すると、データ収集手段11は、フィールド
・コントロール・ステーションFCSから一定周期でデ
ータを収集し、異常診断部12に処理が移行される。診断
結果は、異常診断表示部17によりCRTに表示される。
尚、キーボード等の入力部KBはオペレータにより操作
され、異常診断部12、異常診断知識ベース・ジェネレー
タ14、データ収集ジェネレータ16に直接データを供給で
きる。
【0008】このとき、異常診断部12は、異常診断知識
ベース13を用い、後述する図1のフローチャートに従う
異常診断アルゴリズムにより、異常診断動作を実行す
る。尚、本発明方法にあっては、2個のプロセス・デー
タよりなる1組のデータについて、その相関関係を2次
元的に表し、異常診断の条件となる折れ点で表された領
域を基に異常診断を行う。
【0009】次に、本発明にかかる異常診断方法の原理
を説明する。まずはじめに、異常診断知識ベース13にお
いて、図3に表すような領域設定を行う。即ち、入力部
KBにより、ある時点における理想的なデータの組P0
(x0 ,y0 )を入力するとともに、一定時間T経過後
の理想的なデータの組Pe (xe,ye )を入力する。
続いて、この期間Tにおいて、データの組が上限値とみ
なされる複数点のデータP11(x11,y11),P12(x
12,y12),P13(x13,y13)をこのxy座標平面上
にプロットするとともに、この期間Tにおいて、データ
の組が下限値とみなされる複数点のデータP21(x21,
y21),P22(x22,y22)をプロットする。そして、
点P0 ,P11,P12,P13,Pe を結んだ折れ線を第1
の折れ線関数f1 (x)とし、点P0,P21,P22,P
e を結んだ折れ線を第2の折れ線関数f2 (x)とす
る。ここで、各々のデータの組P(x,y)は収集され
たプロセスからのデータの組であり、例えば、(温度
値,圧力値),(流量値,温度値),(操作出力値M
V,プロセス・データPV)等、種々のものを想定して
よい。そして、収集したデータの組P(x,y)が、第
1の折れ線関数f1 (x)と第2の折れ線関数f2
(x)とで囲まれた斜線領域Aに存在すれば、そのデー
タを正常なデータとみなし、この領域Aの範囲外であれ
ばそのデータの組を異常データとみなす。
【0010】以上のような第1の折れ線関数f1 (x)
と第2の折れ線関数f2 (x)とを異常診断知識ベース
13に設定することを初期処理として、図1のフローチャ
ートに表した本発明方法を説明する。尚、このフローチ
ャートに表す処理は、一定周期毎に起動されるものであ
る。 (1)データ収集部11により、1組のプロセス・データ
Q(xq ,yq )を収集する。 (2)収集したプロセス・データQ(xq ,yq )のデ
ータxq が、第1の折れ線関数f1 (x)のx軸区間T
(x0 ≦x≦xe )の範囲に存在するか否かを調べる。 (3)データxq が区間Tになければ、異常処理とす
る。 (4)データxq が区間Tにある場合の処理である。こ
の時は、点Qが属する、第1の折れ線関数f1 (x)上
の2点の折れ点区間より、当該2個の折れ点により作成
される1次関数g1 (x)の傾きa1 と切片b1 とを求
める。即ち、データ折れ点区間をPn (xn ,yn )−
Pn+1 (xn+1 ,yn+1 )とすると、 a1 =(yn+1 −yn )/(xn+1 −xn ) b1 ={xn ・(yn+1 −xn+1 )・yn }/(xn −xn+1 ) となる。 (5)ステップ(4)で求めた傾きa1 と切片b1 を用
い、 yq ≦g1 (x)=a1 x+b1 が成立するか否かを調べる。 (6)成立しなければ、異常処理とする。 (7)成立する場合、プロセス・データQ(xq ,yq
)のデータxq が、第2の折れ線関数f2 (x)の区
間Tの範囲に存在するか否かを調べる。 (8)データxq が区間Tになければ、異常処理とす
る。 (9)データxq が区間Tにある場合の処理である。こ
の時は、点Qが属する、第2の折れ線関数f2 (x)上
の2点の折れ点区間より、当該2個の折れ点により作成
される1次関数g2 (x)の傾きa2 と切片b2 を求め
る。即ち、データ折れ点区間をPm (xm ,ym )−P
m+1 (xm+1 ,ym+1 )とすると、 a2 =(ym+1 −ym )/(xm+1 −xm ) b2 ={xm ・(ym+1 −xm+1 )・ym }/(xm −xm+1 ) となる。 (10)ステップ(9)で求めた傾きa2と切片b2を用
い、 yq ≧g2 (x)=a2 x+b2 が成立するか否かを調べる。 (11)成立しなければ、異常処理とする。 (12)ステップ(3),(6),(8),(11)におい
て異常と認められた際に実行されるステップであり、C
RTに異常を示す表示を行うステップである。また、図
2に示したように、この異常出力はフィールド・コンロ
ール・ステーションFCSへ送信され、オペレータ・ス
テーションOPSへも送信される。
【0011】このようにして、第1の折れ線関数f1
(x)と第2の折れ線関数f2 (x)とで囲まれた領域
Aにプロセス・データQ(x,y)が存在する際に、こ
のデータは正常であるとし、この領域AにデータQが存
在しない場合に、異常処理とする。例えば、図3におい
て、データQ1 は正常データであり、データQ2 は折れ
線P11P12より上で図1のフローチャート中、ステップ
(6)で異常とされ、データQ3 は折れ線P21P22より
下でステップ(11)で異常とされる。また、データQ4
,Q5 はステップ(2)またはステップ(8)で異常
とされる。この図3のような表示をCRTに行うことに
より、診断が容易でオペレータはシステム状況の把握が
し易くなる。また、診断アルゴリズムの生成は、データ
の組について折れ線関数を作成するだけでよいので、オ
ペレータは複雑なAI手法を理解する必要はなく、単純
な演算で診断を行うので、その分高速処理が可能であ
る。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
異常診断、故障診断を実現する場合、AI手法を一切使
用しないので、if thenルールを理解する必要は
なく、簡単に異常診断方法を生成することができ、高速
な処理を実現できるとともに、瞬時の異常診断を実現す
ることができる。また、CRTに2次元で表したグラフ
で診断状況を表示するので、視覚的にシステム状況を把
握することができる。更に、領域監視の定義情報をエデ
ィタ形式で定義ファイルに登録するため、全体のシステ
ムの構築、保守が容易である。そして、異常を検出した
場合はフィールド・コントロール・ステーション側にも
その旨を通知するので、当該プロセスに対する信頼性を
増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の異常診断方法を表すフローチャートで
ある。
【図2】本発明方法を搭載するAIステーションの構成
ブロック図である。
【図3】本発明方法にて設定される折れ線関数を表す図
である。
【図4】本発明方法が適用される分散型制御システムの
一般的な構成図である。
【符号の説明】
AIS AIステーション FCS フィールド・コントロール・ステーション OPS オペレータ・ステーション 11 データ収集部 12 異常診断部 13 異常診断知識ベース 14 異常診断知識ベース・ジェネレータ 15 異常診断定義ファイル 16 データ収集ジェネレータ 17 異常診断表示部 ED エディタ KB 入力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 敬記 大阪府堺市築港新町3丁目16番 コスモ石 油株式会社堺製油所内 (72)発明者 新名 伸仁 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 (72)発明者 田辺 慎 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象プロセスから順次一組のプロセス・
    データを収集し、前記プロセス・データが異常であるか
    否かを診断する異常診断方法において、(a) 前記一組の
    プロセス・データについて、予め、一方のデータの上限
    を設定する点を前記他方のデータに対応させて複数点プ
    ロットして第1の折れ線関数を設定する手順と、(b) 前
    記一組のプロセス・データについて、予め、一方のデー
    タの下限を設定する点を前記他方のデータに対応させて
    複数点プロットして第2の折れ線関数を設定する手順
    と、(c) 前記対象プロセスからデータ収集を実行しつ
    つ、収集した一組のデータが前記第1の折れ線関数と前
    記第2の折れ線関数とで挟まれる領域に存在しない場合
    に当該一組のデータにつき異常出力をする手順とを有す
    る異常診断方法。
JP4085328A 1992-04-07 1992-04-07 異常診断方法 Pending JPH05288580A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4085328A JPH05288580A (ja) 1992-04-07 1992-04-07 異常診断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4085328A JPH05288580A (ja) 1992-04-07 1992-04-07 異常診断方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05288580A true JPH05288580A (ja) 1993-11-02

Family

ID=13855571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4085328A Pending JPH05288580A (ja) 1992-04-07 1992-04-07 異常診断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05288580A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004021712A (ja) * 2002-06-18 2004-01-22 Yokogawa Electric Corp 設備診断支援システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004021712A (ja) * 2002-06-18 2004-01-22 Yokogawa Electric Corp 設備診断支援システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2182327B1 (en) Inferential signal generator for instrumented equipment and processes
CN106226621B (zh) 一种基于灰色关联分析的二次设备故障诊断和预警方法
JP5278310B2 (ja) 診断システム
JPH0765911B2 (ja) センサ・データの計算制御装置
CN110597235A (zh) 一种通用智能故障诊断方法
JPH1195833A (ja) プラント監視装置
JPH05288580A (ja) 異常診断方法
CN116523722A (zh) 一种具备机器学习能力的环境监测分析系统
JPH06271240A (ja) エレベータの故障診断装置
Cristaldi et al. Multiagent based power systems monitoring platform: a prototype
JP2645017B2 (ja) プラント診断方法及びその装置
JPH0558320B2 (ja)
KR20010018421A (ko) 엘리베이터의 원격 고장 검출 장치 및 그의 제어 방법
CN116295639B (zh) 一种基于电控信息监管控制的矿用本安型操控装置
JPH0423131A (ja) 故障診断システム
JP2757455B2 (ja) 伝送路切替装置
JPH10198420A (ja) 異常診断方法及びその装置
CN117672255B (zh) 基于人工智能和设备运行声音的异常设备识别方法及系统
JPH04204115A (ja) 故障対応支援装置
CN113503970A (zh) 一种火灾监控方法和监控系统
JPH07239254A (ja) 原動機プラントの故障診断装置
CN117154948A (zh) 一种潮流动态监控方法及系统
JPH1115516A (ja) プラント性能診断装置
CN113542053A (zh) 一种宽带通信设备测试系统
JPH08211932A (ja) 高速診断システム

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010206