JPH05287708A - つり橋 - Google Patents
つり橋Info
- Publication number
- JPH05287708A JPH05287708A JP8240692A JP8240692A JPH05287708A JP H05287708 A JPH05287708 A JP H05287708A JP 8240692 A JP8240692 A JP 8240692A JP 8240692 A JP8240692 A JP 8240692A JP H05287708 A JPH05287708 A JP H05287708A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bridge girder
- hanger
- bridge
- aerodynamic center
- girder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 橋桁へのハンガー取付部を工夫することによ
り、横風に対する橋桁の捩じれ変形を防止できるつり橋
を提供すること。 【構成】 所定間隔を隔てて立設された塔2の間にケー
ブル3を掛け渡し、該ケーブル3にハンガー4を介して
橋桁5を吊り下げたつり橋1において、上記ハンガー4
と橋桁5との接続部4aを、橋桁5の横風Wに対する空
力中心Aの水平延長線7上に位置させたことを特徴とし
ている。
り、横風に対する橋桁の捩じれ変形を防止できるつり橋
を提供すること。 【構成】 所定間隔を隔てて立設された塔2の間にケー
ブル3を掛け渡し、該ケーブル3にハンガー4を介して
橋桁5を吊り下げたつり橋1において、上記ハンガー4
と橋桁5との接続部4aを、橋桁5の横風Wに対する空
力中心Aの水平延長線7上に位置させたことを特徴とし
ている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、横風に対する橋桁の捩
じれ変形を防止するようにしたつり橋に関するものであ
る。
じれ変形を防止するようにしたつり橋に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図3に示すようにつり橋1は、所定間隔
を隔てて立設された塔2と、これら塔2の間に掛け渡さ
れたケーブル3と、このケーブル3にハンガー4を介し
て吊り下げられた橋桁5と、から主に構成されている。
を隔てて立設された塔2と、これら塔2の間に掛け渡さ
れたケーブル3と、このケーブル3にハンガー4を介し
て吊り下げられた橋桁5と、から主に構成されている。
【0003】上記ハンガー4と橋桁5の接続の様子を図
4に示す。この図は上記つり橋を長手方向と直角に切っ
た断面図である。図示するようにハンガー4は、最も接
続しやすく施工が容易な橋桁5の上面部5aに取り付け
られていた。
4に示す。この図は上記つり橋を長手方向と直角に切っ
た断面図である。図示するようにハンガー4は、最も接
続しやすく施工が容易な橋桁5の上面部5aに取り付け
られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この構成にあ
ってはつり橋1が横風Wを受けると、橋桁5の空力中心
Aの水平延長線とハンガー取付部4aの水平延長線とが
垂直方向にδだけズレているので、図中矢印6で示すよ
うに偶力が発生し、橋桁5を捩じろうとするピッチング
モーメントMが発生する。つまり、従来、ハンガー4の
橋桁5への取り付けは、横風Wに基づくピッチングモー
メントMの影響が考慮されていなかった。
ってはつり橋1が横風Wを受けると、橋桁5の空力中心
Aの水平延長線とハンガー取付部4aの水平延長線とが
垂直方向にδだけズレているので、図中矢印6で示すよ
うに偶力が発生し、橋桁5を捩じろうとするピッチング
モーメントMが発生する。つまり、従来、ハンガー4の
橋桁5への取り付けは、横風Wに基づくピッチングモー
メントMの影響が考慮されていなかった。
【0005】ピッチングモーメントMにより橋桁5が捩
じれると、フラッタ発生風速が低下し、フラッタが発生
しやすくなる。すなわち、発散的な振動が生じて橋梁が
崩壊する虞れがある。
じれると、フラッタ発生風速が低下し、フラッタが発生
しやすくなる。すなわち、発散的な振動が生じて橋梁が
崩壊する虞れがある。
【0006】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、橋桁へのハンガー取付部を工夫することによ
り、横風に対する橋桁の捩じれ変形を防止できるつり橋
を提供することにある。
目的は、橋桁へのハンガー取付部を工夫することによ
り、横風に対する橋桁の捩じれ変形を防止できるつり橋
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、所定間隔を隔てて立設された塔の間にケー
ブルを掛け渡し、該ケーブルにハンガーを介して橋桁を
吊り下げたつり橋において、上記ハンガーと橋桁との接
続部を、橋桁の横風に対する空力中心の水平延長線上に
位置させたことを特徴としている。
に本発明は、所定間隔を隔てて立設された塔の間にケー
ブルを掛け渡し、該ケーブルにハンガーを介して橋桁を
吊り下げたつり橋において、上記ハンガーと橋桁との接
続部を、橋桁の横風に対する空力中心の水平延長線上に
位置させたことを特徴としている。
【0008】
【作用】上記構成のつり橋によれば、橋桁が横風を受け
ると、その力は橋桁の空力中心に作用し、空力中心の水
平延長線上に位置するハンガー接続部に直線的に伝達す
る。よって、橋桁には偶力が生じることはなく、横風に
基づく橋桁の捩じれ変形が防止される。
ると、その力は橋桁の空力中心に作用し、空力中心の水
平延長線上に位置するハンガー接続部に直線的に伝達す
る。よって、橋桁には偶力が生じることはなく、横風に
基づく橋桁の捩じれ変形が防止される。
【0009】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【0010】図1は、図3に示す如きつり橋1を長手方
向に直角に切った断面図である。図示するようにこの橋
桁5は、トラス構造を組み合わせたトラス補剛桁からな
っている。この橋桁5の幅方向の両端にはハンガー4が
接続されており、橋桁5はハンガー4を介してケーブル
3に吊り下げられる。
向に直角に切った断面図である。図示するようにこの橋
桁5は、トラス構造を組み合わせたトラス補剛桁からな
っている。この橋桁5の幅方向の両端にはハンガー4が
接続されており、橋桁5はハンガー4を介してケーブル
3に吊り下げられる。
【0011】本実施例の特長とするところは、上記ハン
ガー4と橋桁5との接続部4aを、橋桁5の横風Wに対
する空力中心Aの水平延長線7上に位置させた点にあ
る。すなわち、橋桁5の左右両側面5bには空力中心A
の水平延長線7上にハンガー取付部材8が設けられてお
り、このハンガー取付部材8にハンガー4が接続されて
いる。
ガー4と橋桁5との接続部4aを、橋桁5の横風Wに対
する空力中心Aの水平延長線7上に位置させた点にあ
る。すなわち、橋桁5の左右両側面5bには空力中心A
の水平延長線7上にハンガー取付部材8が設けられてお
り、このハンガー取付部材8にハンガー4が接続されて
いる。
【0012】上記空力中心Aは、空気力測定用の六分力
あるいは三分力天秤を用いた実験によって求められる。
すなわち、橋桁5の任意の箇所を上記空気力測天秤に支
持させたのち橋桁5に横風を吹き付け、このとき橋桁5
に生じるピッチングモーメントMと抗力Dとを測定する
ことにより、次式によって空力中心位置Aが求められ
る。
あるいは三分力天秤を用いた実験によって求められる。
すなわち、橋桁5の任意の箇所を上記空気力測天秤に支
持させたのち橋桁5に横風を吹き付け、このとき橋桁5
に生じるピッチングモーメントMと抗力Dとを測定する
ことにより、次式によって空力中心位置Aが求められ
る。
【0013】空力中心位置A=上記支持箇所+M/Dつ
まり、上記支持箇所が空力中心位置Aであればピッチン
グモーメントMは生じない(M=0)。支持箇所が空力
中心位置Aからズレているとその分ピッチングモーメン
トMが生じるのである。よって、そのズレた距離を右辺
第二項で補正している。
まり、上記支持箇所が空力中心位置Aであればピッチン
グモーメントMは生じない(M=0)。支持箇所が空力
中心位置Aからズレているとその分ピッチングモーメン
トMが生じるのである。よって、そのズレた距離を右辺
第二項で補正している。
【0014】以上の構成からなる本実施例の作用につい
て述べる。
て述べる。
【0015】図1に示すように橋桁5が横風Wを受ける
と、その力は橋桁5の空力中心Aに作用し、空力中心A
の水平延長線7上に位置するハンガー接続部4aに直線
的に伝達する。よって、橋桁5には偶力が生じることは
なく、横風Wに基づく橋桁5の捩じれ変形が防止され
る。
と、その力は橋桁5の空力中心Aに作用し、空力中心A
の水平延長線7上に位置するハンガー接続部4aに直線
的に伝達する。よって、橋桁5には偶力が生じることは
なく、横風Wに基づく橋桁5の捩じれ変形が防止され
る。
【0016】捩じれ変形が抑制されるので、フラッタが
発生しずらくなる。よって、耐風性に関して余裕がで
き、設計時の自由度が広がり、橋桁5の軽量化を図るこ
とが可能となる。
発生しずらくなる。よって、耐風性に関して余裕がで
き、設計時の自由度が広がり、橋桁5の軽量化を図るこ
とが可能となる。
【0017】本考案の変形実施例を図2に示す。図示す
るようにこのつり橋1は、橋桁5がボックス桁となって
いる以外、前実施例と全く同様の構成となっている。よ
って、この実施例にあっても、前実施例と同様に横風W
に基づく橋桁5の捩じれ変形が防止されることになる。
また、この実施例においては、橋桁5の左右両側面部の
部材5bが横風Wを整流するフェアリングを兼ねるた
め、横風Wの影響が一層小さくなる。
るようにこのつり橋1は、橋桁5がボックス桁となって
いる以外、前実施例と全く同様の構成となっている。よ
って、この実施例にあっても、前実施例と同様に横風W
に基づく橋桁5の捩じれ変形が防止されることになる。
また、この実施例においては、橋桁5の左右両側面部の
部材5bが横風Wを整流するフェアリングを兼ねるた
め、横風Wの影響が一層小さくなる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るつり橋
によれば、横風に対する橋桁の捩じれ変形を防止できる
という優れた効果が発揮される。
によれば、横風に対する橋桁の捩じれ変形を防止できる
という優れた効果が発揮される。
【図1】本発明の一実施例を示すつり橋の断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の変形実施例を示すつり橋の断面図であ
る。
る。
【図3】つり橋の斜視図である。
【図4】従来例を示すつり橋の断面図である。
1 つり橋 2 塔 3 ケーブル 4 ハンガー 4a ハンガーと橋桁との接続部 5 橋桁 7 水平延長線 A 空力中心 W 横風
Claims (1)
- 【請求項1】 所定間隔を隔てて立設された塔の間にケ
ーブルを掛け渡し、該ケーブルにハンガーを介して橋桁
を吊り下げたつり橋において、上記ハンガーと橋桁との
接続部を、橋桁の横風に対する空力中心の水平延長線上
に位置させたことを特徴とするつり橋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8240692A JPH05287708A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | つり橋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8240692A JPH05287708A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | つり橋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05287708A true JPH05287708A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=13773715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8240692A Pending JPH05287708A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | つり橋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05287708A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111155414A (zh) * | 2020-01-22 | 2020-05-15 | 中铁建重庆轨道环线建设有限公司 | 超大跨度钢箱梁悬索桥整体道床铺轨施工方法 |
-
1992
- 1992-04-03 JP JP8240692A patent/JPH05287708A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111155414A (zh) * | 2020-01-22 | 2020-05-15 | 中铁建重庆轨道环线建设有限公司 | 超大跨度钢箱梁悬索桥整体道床铺轨施工方法 |
CN111155414B (zh) * | 2020-01-22 | 2021-06-08 | 中铁建重庆轨道环线建设有限公司 | 超大跨度钢箱梁悬索桥整体道床铺轨施工方法 |
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