JPH05287699A - 壁 紙 - Google Patents
壁 紙Info
- Publication number
- JPH05287699A JPH05287699A JP10853292A JP10853292A JPH05287699A JP H05287699 A JPH05287699 A JP H05287699A JP 10853292 A JP10853292 A JP 10853292A JP 10853292 A JP10853292 A JP 10853292A JP H05287699 A JPH05287699 A JP H05287699A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- fibers
- fiber
- wallpaper
- layer
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 調湿性を有する壁下地材の上に接着剤を介し
て施工してもを調湿性を損なわない壁紙に関する。 【構成】 平均繊維径が3〜20μm、繊維長が3〜2
0mmの捲縮のない細い繊維と、細い繊維に対して2〜
10重量%比率で平均繊維径が50〜100μm、繊維
長が3〜20mmの捲縮のない太い繊維とを、秤量10
〜100g/m2の範囲で抄造したバッカー層の表面
に、10〜300g/m2のコーティング層を施してな
るもので、調湿性のある壁下地材に接着剤を介して貼着
施工する。
て施工してもを調湿性を損なわない壁紙に関する。 【構成】 平均繊維径が3〜20μm、繊維長が3〜2
0mmの捲縮のない細い繊維と、細い繊維に対して2〜
10重量%比率で平均繊維径が50〜100μm、繊維
長が3〜20mmの捲縮のない太い繊維とを、秤量10
〜100g/m2の範囲で抄造したバッカー層の表面
に、10〜300g/m2のコーティング層を施してな
るもので、調湿性のある壁下地材に接着剤を介して貼着
施工する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁下地材に接着施工し
ても透湿性を保持し得る壁紙に関するものである。
ても透湿性を保持し得る壁紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、壁や天井の表面結露を防止す
るために、例えば実公平3−51360のような透湿性
を有する壁紙が開示されている。
るために、例えば実公平3−51360のような透湿性
を有する壁紙が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】先行技術では表面化粧
層に透湿性のある材料を有しているものの、台紙が通常
のパルプ紙に水酸化アルミなど難燃剤を含浸したもので
ある。
層に透湿性のある材料を有しているものの、台紙が通常
のパルプ紙に水酸化アルミなど難燃剤を含浸したもので
ある。
【0004】ところが、上記台紙は裏面が平滑であるた
めに、壁下地材に接着剤を介して貼った場合、接着剤層
が湿気のバリヤー層になって、表面化粧層が湿気を保持
できなくなり、部屋全体の湿度が上がるとともに、表面
結露を生じるという問題点があった。
めに、壁下地材に接着剤を介して貼った場合、接着剤層
が湿気のバリヤー層になって、表面化粧層が湿気を保持
できなくなり、部屋全体の湿度が上がるとともに、表面
結露を生じるという問題点があった。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みて成され
たもので、接着剤を介して壁下地材壁紙を貼るに際し、
接着剤が湿気バリヤー層を形成しないようなバッカー層
を形成したものである。
たもので、接着剤を介して壁下地材壁紙を貼るに際し、
接着剤が湿気バリヤー層を形成しないようなバッカー層
を形成したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の壁紙
は、平均繊維径が3〜20μm、繊維長が3〜20mm
の捲縮のない細い繊維と、細い繊維に対して2〜10重
量%比率で平均繊維径が50〜100μm、繊維長が3
〜20mmの捲縮のない太い繊維とを、秤量10〜10
0g/m2の範囲で抄造したバッカー層の表面に、10
〜300g/m2のコーティング層を施してなるもので
ある。
は、平均繊維径が3〜20μm、繊維長が3〜20mm
の捲縮のない細い繊維と、細い繊維に対して2〜10重
量%比率で平均繊維径が50〜100μm、繊維長が3
〜20mmの捲縮のない太い繊維とを、秤量10〜10
0g/m2の範囲で抄造したバッカー層の表面に、10
〜300g/m2のコーティング層を施してなるもので
ある。
【0007】
【作用】上記構成により、汎用の接着剤を用いて本願の
壁紙を貼着施工を施しても、太い繊維がブリッジとなり
下地材と壁紙の間に空隙を生じ、接着剤が湿気のバリヤ
ー層とならない。従って、室内が高湿度となった時に
は、壁紙と接着剤を介して吸放湿性のある壁下地材に透
湿するので室内空間の調湿性が良好となる。
壁紙を貼着施工を施しても、太い繊維がブリッジとなり
下地材と壁紙の間に空隙を生じ、接着剤が湿気のバリヤ
ー層とならない。従って、室内が高湿度となった時に
は、壁紙と接着剤を介して吸放湿性のある壁下地材に透
湿するので室内空間の調湿性が良好となる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例を述べると、バッカー
層に使用する繊維としては、レーヨン、ナイロン、ポリ
エステル、ポリプロピレン、アクリルなどの合成樹脂繊
維や、パルプなどの天然繊維、グラスウール等の無機質
繊維で、公知の方法で紡錘して、平均繊維径が3〜20
μm、繊維長が3〜20mmの捲縮のない細い繊維と、
平均繊維径が50〜100μm、繊維長が3〜20mm
の捲縮のない太い繊維を得る。
層に使用する繊維としては、レーヨン、ナイロン、ポリ
エステル、ポリプロピレン、アクリルなどの合成樹脂繊
維や、パルプなどの天然繊維、グラスウール等の無機質
繊維で、公知の方法で紡錘して、平均繊維径が3〜20
μm、繊維長が3〜20mmの捲縮のない細い繊維と、
平均繊維径が50〜100μm、繊維長が3〜20mm
の捲縮のない太い繊維を得る。
【0009】細い繊維の下限を3μmとしたのは、それ
未満では抄造しにくく実用強度が出ず、上限を20μm
としたのはそれを越えると太い繊維との隙間が出来にく
くなるからである。
未満では抄造しにくく実用強度が出ず、上限を20μm
としたのはそれを越えると太い繊維との隙間が出来にく
くなるからである。
【0010】太い繊維の下限を50μmとしたのは、そ
れ未満では細い繊維との隙間が出来にくくなるからであ
り、上限を100μmとしたのはこれを越えるとフレキ
シブル性に欠けるからである。
れ未満では細い繊維との隙間が出来にくくなるからであ
り、上限を100μmとしたのはこれを越えるとフレキ
シブル性に欠けるからである。
【0011】なお、繊維長を細い繊維と太い繊維とを同
様にしたのは抄造性を向上させるためである。
様にしたのは抄造性を向上させるためである。
【0012】抄造に際しては、細い繊維に対して太い繊
維を2〜10重量%、秤量10〜100g/m2の範囲
で、アクリル樹脂やウレタン樹脂など比較的耐水性のあ
るバインダーにより抄造したり、熱可塑性樹脂繊維にあ
っては太い繊維が熱圧変形しない程度に熱融着しても良
い。
維を2〜10重量%、秤量10〜100g/m2の範囲
で、アクリル樹脂やウレタン樹脂など比較的耐水性のあ
るバインダーにより抄造したり、熱可塑性樹脂繊維にあ
っては太い繊維が熱圧変形しない程度に熱融着しても良
い。
【0013】上記の範囲に限定したのは、バッカー層と
しての実用上の強度、取り扱い性や柔軟性を主として細
い繊維の集合体で発現するためである。
しての実用上の強度、取り扱い性や柔軟性を主として細
い繊維の集合体で発現するためである。
【0014】次に、上記バッカー層の表面に、10〜3
00g/m2のコーティング層を施してなるが、具体的
にはウレタン樹脂、アクリル樹脂、アミノアルキド樹
脂、エポキシ樹脂などをグラビア、リバースローラー、
ブレードなどにより塗着して着色や絵柄印刷などの化粧
層である。
00g/m2のコーティング層を施してなるが、具体的
にはウレタン樹脂、アクリル樹脂、アミノアルキド樹
脂、エポキシ樹脂などをグラビア、リバースローラー、
ブレードなどにより塗着して着色や絵柄印刷などの化粧
層である。
【0015】コーティング層の塗布量が10g/m2に
近い場合、バッカー層に部分的に塗着した状態で、バッ
カー層自体の太い繊維の存在により和紙様の外観を呈す
る。
近い場合、バッカー層に部分的に塗着した状態で、バッ
カー層自体の太い繊維の存在により和紙様の外観を呈す
る。
【0016】また、300g/m2を越えるとバッカー
層がシールされるので透湿性が劣り好ましくない。
層がシールされるので透湿性が劣り好ましくない。
【0017】なお、バッカー層の裏面にも同様のコーテ
ィング層を施しバックプリントや着色による化粧性の向
上を施しても良いが太い繊維と細い繊維が隠蔽されると
本願の目的を達成しないので好ましくない。
ィング層を施しバックプリントや着色による化粧性の向
上を施しても良いが太い繊維と細い繊維が隠蔽されると
本願の目的を達成しないので好ましくない。
【0018】また、本願の壁紙の透湿性が発揮されて室
内空間を調湿し得る下地材としては、合板などの木質ボ
ードの他、防火性を要求される場合は、セメント、ケイ
酸カルシウム板、セラミック焼結体などの無機質板の空
隙に、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化リチウム
等の潮解性物質やジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、グリセリン、ポリアクリル酸ナトリウム、
ポバール等の水溶性高分子、ベントナイト、ゼオライ
ト、セピオライト、活性アルミナ、ゾノトライト、モレ
キュラーシーブス等の無機吸湿材料の単体または複合体
を内添させて吸放湿性を上げたものを用いる。
内空間を調湿し得る下地材としては、合板などの木質ボ
ードの他、防火性を要求される場合は、セメント、ケイ
酸カルシウム板、セラミック焼結体などの無機質板の空
隙に、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化リチウム
等の潮解性物質やジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、グリセリン、ポリアクリル酸ナトリウム、
ポバール等の水溶性高分子、ベントナイト、ゼオライ
ト、セピオライト、活性アルミナ、ゾノトライト、モレ
キュラーシーブス等の無機吸湿材料の単体または複合体
を内添させて吸放湿性を上げたものを用いる。
【0019】壁下地材に貼着する際の接着剤は、酢ビエ
マルジョン、澱粉のりなどに適宜、防黴剤を混入したも
ので、ロールコーター等で50〜180g/m2の範囲
で本願の壁紙裏面に塗布すれば、壁紙と壁下地材の間で
接着剤による充填はない。
マルジョン、澱粉のりなどに適宜、防黴剤を混入したも
ので、ロールコーター等で50〜180g/m2の範囲
で本願の壁紙裏面に塗布すれば、壁紙と壁下地材の間で
接着剤による充填はない。
【0020】実施例 1 平均繊維径が10μm、繊維長が10mmの捲縮のない
細いレーヨン繊維と、細い繊維に対して5重量%比率で
平均繊維径が80μm、繊維長が10mmの捲縮のない
レーヨン繊維とを、少量のアクリル樹脂を混合して秤量
30g/m2で抄造したバッカー層の表面に、50g/
m2のアクリル樹脂をリバースコーティングして実施例
1を得た。
細いレーヨン繊維と、細い繊維に対して5重量%比率で
平均繊維径が80μm、繊維長が10mmの捲縮のない
レーヨン繊維とを、少量のアクリル樹脂を混合して秤量
30g/m2で抄造したバッカー層の表面に、50g/
m2のアクリル樹脂をリバースコーティングして実施例
1を得た。
【0021】比較例 1 秤量50g/m2の市販の壁紙用難燃紙をバッカー層と
して用いた他は実施例1と同様にして、比較例1を得
た。
して用いた他は実施例1と同様にして、比較例1を得
た。
【0022】壁下地材として、ポルトランドセメント4
00重量部、ベントナイト260重量部、ワラストナイ
ト265重量部、塩化カルシウム20重量部、水380
重量部、メチルセルロース10重量部を混合して硬化、
養生、乾燥して得た吸放湿性を有するセメント板100
cm×100cmを100×100×100cmのアク
リル樹脂性の調湿実験用箱体の一壁面に供した。
00重量部、ベントナイト260重量部、ワラストナイ
ト265重量部、塩化カルシウム20重量部、水380
重量部、メチルセルロース10重量部を混合して硬化、
養生、乾燥して得た吸放湿性を有するセメント板100
cm×100cmを100×100×100cmのアク
リル樹脂性の調湿実験用箱体の一壁面に供した。
【0023】前記調湿壁面に、それぞれ実施例1,比較
例1を酢ビ系接着剤を約100g/m2を介して貼着
し、乾燥、養生して、多湿な密閉空間内で温度を20〜
30度Cの間で繰り返し変化させて10時間放置し、そ
れぞれの相対湿度変化を測定したところ、実験例1は、
相対湿度60〜65%RHで推移した一方、比較実験例
1は、温度変化に伴って相対湿度60〜85%RHで推
移した。
例1を酢ビ系接着剤を約100g/m2を介して貼着
し、乾燥、養生して、多湿な密閉空間内で温度を20〜
30度Cの間で繰り返し変化させて10時間放置し、そ
れぞれの相対湿度変化を測定したところ、実験例1は、
相対湿度60〜65%RHで推移した一方、比較実験例
1は、温度変化に伴って相対湿度60〜85%RHで推
移した。
【0024】すなわち、実施例1の壁紙は,接着剤層が
湿気のバリヤー層とはならずに下地材の調湿性を十分に
発揮したが、比較例1は、接着剤層が湿気のバリヤー層
となって下地材の調湿性を阻害していると解釈される。
湿気のバリヤー層とはならずに下地材の調湿性を十分に
発揮したが、比較例1は、接着剤層が湿気のバリヤー層
となって下地材の調湿性を阻害していると解釈される。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本願の壁紙を汎用接着剤
を用いて貼着施工を施すると、接着剤が湿気のバリヤー
層とならず、室内が高湿度となった時には、壁紙と接着
剤を介して吸放湿性のある壁下地材に透湿するので室内
空間の調湿性が良好に維持される。
を用いて貼着施工を施すると、接着剤が湿気のバリヤー
層とならず、室内が高湿度となった時には、壁紙と接着
剤を介して吸放湿性のある壁下地材に透湿するので室内
空間の調湿性が良好に維持される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大場 正一 大阪市北区中之島2ー3ー18 大建工業株 式会社内 (72)発明者 松岡 章 大阪市北区中之島2ー3ー18 大建工業株 式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 平均繊維径が3〜20μm、繊維長が3
〜20mmの捲縮のない細い繊維と、細い繊維に対して
2〜10重量%比率で平均繊維径が50〜100μm、
繊維長が3〜20mmの捲縮のない太い繊維とを、秤量
10〜100g/m2の範囲で抄造したバッカー層の表
面に、10〜300g/m2のコーティング層を施して
なる壁紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10853292A JPH05287699A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 壁 紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10853292A JPH05287699A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 壁 紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05287699A true JPH05287699A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=14487198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10853292A Pending JPH05287699A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 壁 紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05287699A (ja) |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP10853292A patent/JPH05287699A/ja active Pending
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