JPH05286968A - 新規な4−シンノリニル−および4−ナフチリジニル−ジヒドロピリジン類 - Google Patents

新規な4−シンノリニル−および4−ナフチリジニル−ジヒドロピリジン類

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JPH05286968A
JPH05286968A JP5034351A JP3435193A JPH05286968A JP H05286968 A JPH05286968 A JP H05286968A JP 5034351 A JP5034351 A JP 5034351A JP 3435193 A JP3435193 A JP 3435193A JP H05286968 A JPH05286968 A JP H05286968A
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general formula
formula
compound
carbon atoms
branched
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JP5034351A
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Alexander Straub
アレクサンダー・シユトラウプ
Juergen Stoltefuss
ユルゲン・シユトルテフス
Siegfried Goldmann
ジークフリート・ゴルトマン
Rainer Gross
ライナー・グロス
Martin Bechem
マルテイン・ベヘム
Siegbert Hebisch
ジークベルト・ヘビシユ
Joachim Huetter
ヨアヒム・ヒユツター
Howard-Paul Rounding
ハワード−ポール・ラウンデイング
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Bayer AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D401/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
    • C07D401/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings
    • C07D401/04Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/04Inotropic agents, i.e. stimulants of cardiac contraction; Drugs for heart failure
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07D491/02Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D491/04Ortho-condensed systems

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 式(I)の4−シンノリニル−および4−ナ
フチリジニル−ジヒドロピリジン類およびその製造法。 [式中R,RはC1−8アルキルを;Rは(アル
コキシ置換)C1−6アルコキシカルボニル、NO
CNを;Rは式 の複素環基を表す。但しRはH、ハロゲン、C1−8
アルキル、C1−8アルコキシを;Rは(置換)C
6−10アリール、ピリジル、チエニルを表す。又、R
とRは結合して−CH−O−CO−のラクトン環
を形成することもある;RはH、(置換)C1−10
アルキルを表す。] 【効果】 上記化合物は、殊に心臓の収縮性及び円滑筋
組織の緊張力に影響を与える正の変力作用を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、新規な4−シンノリニル−およ
び4−ナフチリジニル−ジヒドロピリジン類、それらの
製造方法、および薬品中での、特に正の変力作用(posi
tively inotropic action)を有する組成物中での、そ
れらの使用に関するものである。
【0002】1,4−ジヒドロピリジン類が血管拡張特
性を有しておりそして冠動脈剤および抗高血圧症剤とし
て使用できることはすでに知られている〔英国特許1,
173,062および1,358,951、ドイツ公開明
細書2,629,892および2,752,820参照〕。
さらに、1,4−ジヒドロピリジン類が円滑筋および心
筋の収縮性を抑制しそして冠動脈および血管疾病の治療
用に使用できることも知られている〔フレッケンステイ
ン(Fleckenstein)、Ann. Rev. Pharmacol. Toxicol.、
17、149−166(1977)参照〕。
【0003】さらに、3−ニトロ−ジヒドロピリジン類
が正の変力作用の他に冠動脈血管に対する望ましくない
狭窄作用という欠点を示すことも知られている〔シュラ
ーム(Schramm)他、ネーチャー(Nature)、303、53
5−537(1983)およびドイツ公開明細書3,4
47,169参照〕。
【0004】先行技術の知識では、本発明に従う化合物
が実質的に中性または拡張性の血管性能を有する心筋に
対して収縮−強化性の正の変力作用を有するということ
は予期できなかった。
【0005】本発明は、一般式(I)
【0006】
【化12】
【0007】〔式中、R1およびR5は同一もしくは相異
なり、そして炭素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキルを表し、R2は場合により炭素数4までの直鎖
状もしくは分枝鎖状のアルコキシにより置換されていて
もよい炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコ
キシカルボニルを表すか、またはニトロもしくはシアノ
を表すか、或いはR1およびR2は一緒になって式
【0008】
【化13】
【0009】のラクトン環を形成し、R3は式
【0010】
【化14】
【0011】の複素環式基を表し、ここでR6は水素、
ハロゲンまたはそれぞれ炭素数8までの直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルキルもしくはアルコキシを示し、R7
場合によりハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメ
チル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチ
オ、それぞれ炭素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキル、アルコキシもしくはアルコキシカルボニルお
よびカルボキシルよりなる群からの同一もしくは相異な
る置換基により2回まで置換されていてもよい炭素数6
−10のアリールを示すか、またはピリジルもしくはチ
エニルを示し、R4は水素を表すか、或いはそれぞれが
場合によりトリフルオロメチル、ハロゲン、ヒドロキシ
ル、カルボキシル、シアノ、ニトロおよびフェノキシよ
りなる群からの同一もしくは相異なる置換基により、ま
たはそれぞれ炭素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキルチオ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、ア
シルもしくはアシルオキシにより、またはフェノキシも
しくはフェニルにより2回まで置換されていてもよいそ
れぞれ炭素数10までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キル、アルケニル、アルカジエニルもしくはアルキニル
を表し、ここでフエノキシまたはフエニルはそれらの一
部が同一もしくは相異なるハロゲン置換基によりまたは
それぞれ炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キルもしくはアルコキシにより2回まで置換されていて
もよい〕の4−シンノリニル−および4−ナフチリジニ
ル−ジヒドロピリジン類およびそれらの生理学的に許容
しうる塩類に関する。
【0012】生理学的に許容しうる塩類は、本発明に従
う化合物と無機または有機酸類との塩類であることがで
きる。好適な塩類は、例えば塩酸、臭化水素酸、燐酸ま
たは硫酸の如き無機酸類とのもの、或いは例えば酢酸、
マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、
乳酸、安息香酸、またはメタンスルホン酸、エタンスル
ホン酸、フェニルスルホン酸、トルエンスルホンもしく
はナフタレンジスルホン酸の如き有機カルボン酸または
スルホン酸との塩類であることができる。
【0013】本発明に従う化合物は立体異性体形で存在
しており、それらは像および鏡像として行動するか(エ
ナンチオマー類)、または像および鏡像として行動しな
い(ジアステレオマー類)。本発明は、対掌体およびラ
セミ形の両者並びにジアステレオマー混合物に関するも
のである。ジアステレオマー類と同様に、ラセミ形は既
知の方法で立体異性体的に均一な成分類に分離すること
ができる(E.L.エリエール(Eliel)、炭素化合物の立
体化学(Stereochemistry of Carbon Compounds)、マッ
クグロウ・ヒル、1962参照)。
【0014】一般式(I)の好適な化合物は、R1およ
びR5が同一もしくは相異なり、そして炭素数6までの
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを表し、R2が場合
により炭素数3までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコ
キシにより置換されていてもよい炭素数4までの直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニルを表すか、ニ
トロもしくはシアノを表すか、或いはR1およびR2が一
緒になって式
【0015】
【化15】
【0016】のラクトン環を形成し、R3が式
【0017】
【化16】
【0018】の複素環式基を表し、ここでR6が水素、
弗素、塩素またはそれぞれ炭素数2までの直鎖状もしく
は分枝鎖状のアルキルもしくはアルコキシを示し、R7
が場合により弗素、塩素、ニトロ、シアノもしくはトリ
フルオロメチルによりまたはそれぞれ炭素数6までの直
鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルもしくはアルコキシに
より置換されていてもよいフェニルを示し、R4が水素
を表すか、或いはそれぞれが場合によりトリフルオロメ
チル、弗素、塩素、ヒドロキシル、カルボキシル、シア
ノもしくはニトロにより、またはそれぞれ炭素数6まで
の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルチオ、アルコキ
シ、アルコキシカルボニル、アシルもしくはアシルオキ
シにより、またはフェノキシもしくはフェニルにより置
換されていてもよいそれぞれ炭素数8までの直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルキルもしくはアルケニルを表す、も
のおよびそれらの生理学的に許容しうる塩類である。
【0019】特に好適な一般式(I)の化合物は、R1
およびR5が同一もしくは相異なり、そして炭素数4ま
での直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを表し、R2
炭素数3までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカ
ルボニル、またはメトキシエトキシカルボニルを表す
か、またはニトロもしくはシアノを表すか、或いはR1
およびR2が一緒になって式
【0020】
【化17】
【0021】のラクトン環を形成し、R3が式
【0022】
【化18】
【0023】の複素環式基を表し、ここでR6が水素、
塩素またはメチルを示し、R7が場合により弗素、塩
素、ニトロもしくはトリフルオロメチルによりまたはそ
れぞれ炭素数4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキ
ルもしくはアルコキシにより置換されていてもよいフェ
ニルを示し、R4が水素を表すか、或いはそれぞれが場
合によりトリフルオロメチル、ヒドロキシル、カルボキ
シルもしくはシアノにより、またはそれぞれ炭素数4ま
での直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニル、
アルコキシもしくはアシルオキシにより置換されていて
もよいそれぞれ炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状
のアルキルを表す、ものおよびそれらの生理学的に許容
しうる塩類である。
【0024】さらに、本発明に従う一般式(I)の化合
物の製造方法も見いだされ、その方法はR1およびR2
一緒になってラクトン環を形成しない場合には、 〔A〕一般式(II)
【0025】
【化19】R3−CHO (II) 〔式中、R3は上記の意味を有する〕のアルデヒド類を
最初に一般式(III)
【0026】
【化20】R5−CO−CH2−CO2−R4 (I
II) 〔式中、R4およびR5は上記の意味を有する〕のアセト
酢酸エステル類と反応させ、適宜一般式(IV)
【0027】
【化21】 〔式中、R3、R4およびR5は上記の意味を有する〕の
対応するイリデン化合物を単離し、そして次に、アンモ
ニアもしくはアンモニウム塩類の存在下で一般式(V)
【0028】
【化22】R1−CO−CH2−R2 (V) 〔式中、R1およびR2は上記の意味を有する〕の化合物
と、または直接適宜不活性有機溶媒の存在下で、一般式
(VI)
【0029】
【化23】 〔式中、R1およびR2は上記の意味を有する〕のアミノ
誘導体類と反応させるか、或いは 〔B〕一般式(II)のアルデヒド類を最初に一般式
(V)の化合物と反応させ、適宜一般式(VII)
【0030】
【化24】 〔式中、R1、R2およびR3は上記の意味を有する〕の
イリデン化合物を単離し、そして次の段階で不活性溶媒
中でアンモニアもしくはアンモニウム塩類の存在下で一
般式(III)の上記の化合物とまたは直接一般式(VII
I)
【0031】
【化25】 〔式中、R4およびR5は上記の意味を有する〕のエナミ
ノカルボン酸誘導体類と反応させるか、或いはR1およ
びR2が一緒になってラクトン環を形成する場合には、 〔C〕最初に〔A〕および〔B〕に示されている方法に
従い、一般式(Ia)
【0032】
【化26】
【0033】〔式中、R3、R4およびR5は上記の意味
を有しており、R8はC1−C6-アルキル基を表し、そし
てR9は離脱性基(leaving group)、例えば塩素または
アセトキシ、を表す〕の化合物を製造し、そして既知の
方法に従い酸−または塩基−触媒作用による閉環を行な
うか、或いはR4が水素を示さない場合には、 〔D〕R1、R2、R4およびR5が上記の意味を有しそし
てR4が水素を表す一般式(I)の化合物を、適宜反応
性酸誘導体を介して、適当なアルコール類と反応させ
て、エナンチオマー的に純粋なカルボン酸類(R4
H)の使用によりエステル類の対応するエナンチオマー
類を得ることを特徴とするものである。
【0034】本発明に従う方法は例えば下記の反応式に
より示すことができる:
【0035】
【化27】
【0036】
【化28】
【0037】
【化29】
【0038】方法〔A〕、〔B〕および〔C〕用に適し
ている溶媒は全ての不活性有機溶媒である。これらには
好適には、アルコール類、例えばメタノール、エタノー
ル、n−もしくはイソ−プロパノール、エーテル類、例
えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンまたはグリコールモノメチルもしくはジメチルエーテ
ル、氷酢酸、ピリジン、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、アセトニトリルまたはヘキサメチルホ
スホルアミドまたはトルエンが包含される。
【0039】方法〔D〕用に適している溶媒は、アルコ
ール類以外の上記の溶媒である。
【0040】方法〔A〕、〔B〕、〔C〕および〔D〕
用の反応温度は比較的広い範囲内で変えることができ
る。一般的には、反応は10℃−200℃の、好適には
20℃−150℃の、範囲内で行われる。
【0041】該方法は常圧、加圧または減圧(例えば
0.5−5バール)において、好適には常圧において、
実施することができる。
【0042】本発明に従う方法を実施する時には、反応
に含まれる物質類の希望する比を使用することができ
る。しかしながら、一般的にはモル量の反応物類が使用
される。
【0043】カルボン酸を活性化させるため適している
試薬は、一般的試薬、例えば無機ハライド類、例えば塩
化チオニル、三塩化燐もしくは五塩化燐、またはカルボ
ニルジイミダゾール、カルボジイミド類、例えばシクロ
ヘキシルカルボジイミドもしくはp−トルエン−スルホ
ン酸1−シクロヘキシル−3−〔2−(N−メチルモル
ホリノ)エチル〕−カルボジイミド、またはN−ヒドロ
キシフタルイミドもしくはN−ヒドロキシ−ベンゾトリ
アゾール、である。
【0044】エナンチオマー的に純粋な形は、例えば、
4が光学的エステル基を表す一般式(I)の化合物類
のジアステレオマー混合物を一般的方法により分離し、
次にエナンチオマー的に純粋なカルボン酸類を製造し、
そして次に場合により適当なアルコール類を用いるエス
テル化によりエナンチオマー的に純粋なジヒドロピリジ
ン類に転化させることにより得られる。
【0045】適当なキラルエステル基は、エナンチオマ
ー的に純粋なアルコール類、例えば2−ブタノール、1
−フェニルエタノール、乳酸、乳酸エステル類、マンデ
ル酸、マンデル酸エステル類、2−アミノ−アルコール
類、糖誘導体類および多くの他のエナンチオマー的に純
粋なアルコール類、の全てのエステル類である。
【0046】ジアステレオマー類は一般的には、分別結
晶化により、カラムクロマトグラフィーによりまたはク
レイグ分配により分離される。どれが最適方法かは事例
毎に決めるべきであり、時には個別方法の組み合わせを
使用することも便利である。結晶化もしくはクレイグ分
配または両方法の組み合わせによる分離が特に適してい
る。
【0047】エナンチオマー的に純粋なジヒドロピリジ
ン類は好適には、エーテル類、例えばジエチルエーテル
もしくはテトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、
塩化メチレン、クロロホルム、アセトニトリルまたはト
ルエンの中でエステル化される。
【0048】一般式(II)のアルデヒド類も新規であ
り、そしてR3が式
【0049】
【化30】
【0050】の基を表す場合には a)一般式(IX)
【0051】
【化31】
【0052】〔式中、R6は上記の意味を有しており、
好適には塩素であり、R7は上記の意味を有しており、
Dは保護基、例えばtert−ブチルカルボニル、を表
し、そしてR8は炭素数4までの直鎖状もしくは分枝鎖
状のアルキルを表す〕の置換されたピリジン類を最初に
プロトン酸類、好適には塩酸、を用いて環化させ、そし
て不活性溶媒中での水素化後に、一般式(X)
【0053】
【化32】
【0054】〔式中、R6およびR7は上記の意味を有す
る〕の化合物を与え、そして最後の段階でメチル基を有
機溶媒またはナフタレン、好適にはナフタレン、中で酸
化し、そしてR3が式
【0055】
【化33】
【0056】の基を表す場合には、 b)一般式(XI)
【0057】
【化34】
【0058】〔式中、R6、R7およびR8は上記の意味
を有する〕の化合物を加水分解後に、ジアゾ化段階(N
2→N2 +)を介して、環化して一般式(XII)
【0059】
【化35】
【0060】〔式中、R6およびR7は上記の意味を有す
る〕の化合物を与え、第二段階でPCl5/POCl3
用いて一般式(XIII)
【0061】
【化36】
【0062】〔式中、R6およびR7は上記の意味を有す
る〕の化合物に転化させ、水素化し、そしてメチル基を
次に不活性溶媒中で酸化させることにより製造すること
ができる。
【0063】本発明に従う方法は例えば下記の反応式に
より示すことができる:
【0064】
【化37】
【0065】
【化38】
【0066】これに関して適切な溶媒は、反応条件下で
変化しない全ての不活性有機溶媒である。これらには好
適には、アルコール類、例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノールもしくはイソプロパノール、またはエ
ーテル類、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルもしくは
ジエチレングリコールジメチルエーテル、またはアミド
類、例えばヘキサメチルホスホルアミドもしくはジメチ
ルホルムアミド、または酢酸並びに塩化メチレン、四塩
化炭素またはトルエンが包含される。上記の溶媒類の混
合物を使用することもできる。
【0067】一般式(X)および(XII)の化合物類を
一般的には、無水酢酸と共に酸化剤、例えば塩化クロミ
ル、硝酸アンモニウム第二セリウム、酸化銀(II)、二
酸化セレンまたは酸化クロム(VI)、を用いて酸化され
る。二酸化セレンが好適である。
【0068】酸化は常圧または加圧または減圧(例えば
0.5−5バール)において、好適には常圧において行
うことができる。
【0069】個々の工程段階用に適している塩基は上記
のもの、好適には水酸化ナトリウムおよび炭酸水素ナト
リウムである。
【0070】一般式(X)、(XII)および(XIII)の
化合物類は新規でありそして上記の方法により製造する
ことができる。
【0071】一般式(IX)の化合物は新規でありそして
例えば最初に既知の化合物である2−クロロ−3,4−
ジメチル−5−ニトロピリジン〔Y.モリサワ(Morisaw
a)他、ザ・ジャーナル・オブ・メディカル・ケミストリ
イ(J. Med. Chem.)、21、194(1978)参照〕
を一般的方法により、例えばジオキサン中でのH2/P
d/Cを用いる水素化により、還元して対応する5−ア
ミノ基を与え、次にアミノ基を塩化ピバロイルとの反応
により遮蔽し、テトラヒドロフラン中でn−ブチル−リ
チウムを用いて中間的に脱プロトン化し、そして最終段
階で2,2−ジアルコキシアセトフェノンと反応させる
ことにより製造することができる。
【0072】一般式(XI)の化合物は既知であるかまた
は一般的方法により製造することができる。
【0073】式(III)のアセト酢酸エステル類は既知
であるかまたは一般的方法により製造することができる
〔D.ボルマン(Borrmann)、「ジケトン類とアルコール
類、フェノール類およびメルカプタン類との反応(Umset
zung von Diketonen mit Alkoholen, Phenolen und Mer
captanen)」、ホウベンーウエイル(Houben-Weyl)、メソ
デン・デル・オルガニッシェン・ヘミイ(Methoden der
Organischen Chemie)、VIII/4巻、230以下(19
68)参照〕。
【0074】イリデン化合物類(IV)および(VII)は
新規であるが、一般的方法により製造することができる
〔H.ドルナウ(Dornow)およびW.サッセンベルグ(Sasse
nberg)、リービッヒス・アナーレン・デル・ヘミイ(Lie
bigs Ann. Chem.)、602、14(1957)参照〕。
【0075】式(VI)および(VIII)のアミノクロトン
酸誘導体類は既知であるかまたは既知の方法により製造
することができる〔S.A.グリックマン(Glickman)、
A.C.コープ(Cope)、ザ・ジャーナル・オブ・ザ・アメ
リカン・ケミカル・ソサイエテイ(J. Amer. Chem. So
c.)、67、1017(1946)参照〕。
【0076】一般式(V)の化合物も既知である〔N.
レヴィー(Levy)、C.W.スカイフェ(Scaife)、ザ・ジャ
ーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソサイエテイ(J. Chem.
Soc.)、(ロンドン)、1946、1100;C.D.ハ
ード(Hurd)、M.E.ニルソン(Nilson)、ザ・ジャーナル
・オブ・ザ・オーガニック・ケミストリイ(J. Org.Che
m.)、20、927(1955)参照〕。
【0077】上記の製造方法は明瞭にする目的用だけの
ために示されている。式(I)および(II)の化合物類
の製造はこれらの方法に制限されるものではなく、これ
らの方法の変法を本発明に従う化合物類の製造用に同じ
方法で使用することができる。
【0078】本発明に従う化合物類は予期できなかった
有用な分野の薬学的活性を示す。それらは心臓の収縮性
および円滑筋組織の緊張力に影響を与える。従って、そ
れらは病理学的に変動された血圧に影響を与えるための
薬品中で、冠動脈治療薬としておよび心不全の治療用に
使用することができる。さらに、それらを心臓不整脈の
治療用に、血糖を減少させるために、粘膜の腫瘍減退用
に並びに塩および液体均衡に影響を与えるために、使用
することもできる。
【0079】心臓および血管活性は単離された灌流され
ているモルモットの心臓中で観察された。この目的用に
は、250−350g重量のモルモットの心臓を使用し
た。動物を頭部への一撃により死亡させ、胸廓を開き、
そして金属カニューレを露出した大動脈中に固定した。
心臓を胸廓から肺と共に分離し、そして連続的に灌流さ
せながら大動脈カニューレを介して灌流装置と連結させ
た。肺を肺根のところで分離した。使用された灌流媒体
はクレブス−ヘンセレイト溶液(1)(118.5ミリ
モル/リットルのNaCl、4.75ミリモル/リット
ルのKCl、1.19ミリモル/リットルのKH2
4、1.19ミリモル/リットルのMgSO4、25ミ
リモル/リットルのNaHCO3、0.013ミリモル/
リットルのNa2EDTA)であり、それのCaCl2
有量は1.2ミリモル/リットルであった。10ミリモ
ル/リットルのグルコースをエネルギー−発生基質とし
て使用した。灌流前に、溶液を濾過して粒子を除去し
た。溶液に95%O2、5%CO2を通気させてpH7.
4を保った。心臓を一定流速(10ml/分)で32℃
において蠕動ポンプを用いて灌流させた。
【0080】心臓機能を測定するために、液体カラムを
介して圧力変換器と連結されている液体充填ラテックス
バルーンを左心房を通して左心室中に加え、そして同量
収縮を急速記録器で記録した(オパイ(Opie),L.、J. P
hysiol.、180(1965)、529−541)。灌
流圧力を心臓の灌流系統上方流と連結されている圧力変
換器を用いて記録した。これらの条件下では、灌流圧力
における降下は冠動脈拡張を示しており、左心室収縮量
における増加または減少は心臓収縮性における降下また
は上昇を示している。本発明に従う化合物類は灌流系統
中を適当な希釈度で単離された心臓の上方流で簡単に灌
流されている。
【0081】10-4g/リットルの活性物質濃度におけ
る単離されたモルモットの心臓心房の収縮量に対する物
質の影響 新規な活性物質は既知の方法で、不活性な非毒性の薬学
的に適している賦形薬または溶媒を用いて、一般的調
剤、例えば錠剤、コーテイング錠剤、丸薬、粒剤、エー
ロゾル、シロップ、乳化液、懸濁液および溶液、に転化
させることができる。この場合には、治療的に活性な化
合物は各場合とも合計混合物の約0.5−90重量%の
濃度で、すなわち指定されている投与量を得るために充
分な量で、存在すべきである。
【0082】調剤は、例えば、活性物質を適宜乳化剤お
よび/または分散剤を用いて溶媒および/または賦形薬
で伸展させることにより製造され、ここでは例えば水を
希釈剤として使用する場合には任意に有機溶媒を補助溶
媒として使用することができる。
【0083】投与は一般的方法で、好適には経口的にま
たは非経口的に、特に舌下的にもしくは静脈内に、行わ
れる。
【0084】一般的に、有効な結果を得るためには静脈
内投与では約0.001−1mg/kg、好適には約0.
01−0.5mg/kg、の体重の量を投与することが
有利であることが証されており、そして経口的投与では
投与量は約0.01−20mg/kg、好適には0.1−
10mg/kg、の体重である。
【0085】これにもかかわらず、特に体重または投与
方式の型により、薬品に対する個々の反応により、それ
の調合方法、投与を行う時間もしくは間隔により、上記
の量から逸脱することが必要であることもある。従っ
て、ある場合には上記の最少量より少なくても適してい
るが、他の場合には上記の上限を越えなければならな
い。比較的大量投与の場合には、これらを1日にわたり
数回の個別投与量に分割することが推奨される。
【0086】
【実施例】出発化合物 実施例I 3−〔2−クロロ−3−メチル−5−ピバロイルアミノ
−4−ピリジル〕−1,1−ジエトキシ−2−ヒドロキ
シ−2−フェニルプロパン
【0087】
【化39】
【0088】144.3g(0.6モル)の2−クロロ−
3,4−ジメチル−5−ピバロイル−アミノピリジンを
2.9リットルの無水THF中に溶解させ、そして溶液
をアルゴン下で−78℃において127mlのn−Bu
Liのn−ヘキサン中10.4N溶液(1.32ミリモ
ル)で処理した。混合物を0℃において3時間撹拌し、
129.8ml(0.6モル)の2,2−ジエトキシアセ
トフェノンを−78℃においてゆっくり加え、そして混
合物を室温で一夜撹拌した。それを次に水に加え、酢酸
エチルで3回抽出し、乾燥し、そして回転蒸発器上で濃
縮した。純度はその後の反応用に充分なものであった。
クロマトグラフィー後に、180.5g(67%)の標
記化合物が得られた。
【0089】融点:133℃。
【0090】実施例II 6−クロロ−5−メチル−3−フェニル−1,7−ナフ
チリジン
【0091】
【化40】
【0092】180.5g(0.4モル)の実施例Iから
の微細分割された化合物を還流下で5時間にわたり2.
6リットルの2N HCl中で機械的スタラーを用いて
強く撹拌した。次に混合物をNaHCO3で中和し、酢
酸エチルで数回抽出し、そして抽出物を乾燥した。3
7.6gの標記化合物が結晶化により得られた。母液の
クロマトグラフィー(シリカゲル、トルエン→トルエン
/酢酸エチル2:1)からさらに23.14gの標記化
合物が生じた。
【0093】合計収率:60%。
【0094】融点:136℃。
【0095】実施例III 5−メチル−3−フェニル−1,7−ナフチリジン
【0096】
【化41】
【0097】33.7g(132ミリモル)の実施例II
からの化合物を600mlのエタノール中に溶解させ、
溶液を293mlの1N NaOHおよび10gの5%
Pd/Cで処理し、そして混合物を直ちにパル装置中で
3バールにおいて30分間にわたり水素化した。それを
珪藻土を通して濾過し、この方法で沈澱した生成物を吸
引濾別し、大量の水および次にエーテルで洗浄し、そし
て乾燥した。
【0098】収量:23.6g(81.2%)。
【0099】融点:135−138℃。
【0100】実施例IV 3−フェニル−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシ
アルデヒド
【0101】
【化42】
【0102】36.2g(164ミリモル)の実施例III
からの化合物を130gのナフタレン中で180℃にお
いて27.4gの二酸化セレンと共に良く撹拌した。5
時間後に、さらに3.65gのSeO2を加え、そして混
合物を200℃においてさらに3時間撹拌した。それを
自然冷却し、そしてCH2Cl2中に溶解させ、そして2
00gのシリカゲルの添加後に溶液を回転蒸発器上で濃
縮した。残渣を大きいシリカゲルカラムに適用しそして
クロマトグラフィーにかけた(トルエン→酢酸エチ
ル)。
【0103】収量:18g(47%)。
【0104】融点:148℃。
【0105】実施例V 1−(1−アミノ−3−メチル−2−フェニル)−1−メ
トキシ−2−フェニルエテン
【0106】
【化43】
【0107】282.3g(1.21モル)の2−アイオ
ド−3−メチル−アニリン、420mlのブチロニトリ
ル、147.7g(1.1モル)のスチリルメチルエーテ
ル、170mlのトリエチルアミンおよび2.5g(1
1ミリモル)の酢酸Pd(II)の混合物を還流下で8時
間加熱した。溶液を回転蒸発器上で部分的に濃縮し、水
と混合し、そして酢酸エチルで3回抽出した。有機相の
蒸発後に得られた残渣を次にシリカゲル上でクロマトグ
ラフィーにかけた。
【0108】収量:158.8g(60.3%)。
【0109】MS(EI):239(18%)、135
(28%)、91(22%)、75(100%)。
【0110】実施例VI 4−ヒドロキシ−5−メチル−3−フェニルシンノリン
【0111】
【化44】
【0112】60.5g(253ミリモル)の実施例V
からの化合物を1.1リットルの2NHCl中で2時間
にわたり良く撹拌し、そして混合物を還流下で沸騰させ
た。この工程中に沈澱した固体を単離せずに、溶液を0
℃に冷却しそして17.4g(252ミリモル)の亜硝
酸ナトリウムの114mlの水中溶液を激しく撹拌しな
がらゆっくり加えることにより処理した。次に混合物を
ゆっくり室温にし、そしてさらに3日間撹拌した。固体
を吸引濾別し、そしてエーテルで洗浄した。
【0113】収量:27.3g(46%)。
【0114】融点:215−217℃。
【0115】実施例VII 4−クロロ−5−メチル−3−フェニルシンノリン
【0116】
【化45】
【0117】27.3g(0.116モル)の実施例VIか
らの化合物を還流下で18.3gのPCl5および200
mlのPOCl3と共に18時間にわたり沸騰させた。
混合物を良く撹拌しながら氷に加え、塩化メチレンで抽
出し、そして有機相を飽和NaHCO3溶液で洗浄し、
乾燥し、そして真空中で蒸発させた。12g(41%粗
収率)の固体が得られ、それはクロマトグラフィー後に
128℃の融点を有していた。
【0118】実施例VIII 5−メチル−3−フェニルシンノリン
【0119】
【化46】
【0120】12g(47.2モル)の実施例VIIからの
化合物を3バールにおいてパル装置中で400mlのジ
オキサンおよび75mlの1N NaOH中で、1.5g
のPd−C(5%強度)の存在下で、TLC検査をしな
がら、数時間にわたり水素化した。次に固体を珪藻土を
通して吸引濾別し、そして濾液を回転蒸発器上で濃縮し
た。シリカゲル上でのクロマトグラフィー(トルエン−
トルエン/酢酸エチル1:1)後に、1.8g(17
%)の純粋な標記化合物が得られた。
【0121】融点:101℃。
【0122】実施例IX 3−フェニル−5−シンノリンカルボキシアルデヒド
【0123】
【化47】
【0124】1.65g(7.5ミリモル)の実施例VIII
からの化合物を6時間にわたり200℃において1.8
5gの二酸化セレンと共に17gのナフタレン中で撹拌
した。シリカゲル上でのクロマトグラフィー後に、0.
75g(43%)の標記化合物が得られた。あるバッチ
では、副生物が次第に生じるため、出発物質の完全転化
前に反応を停止させることが必要であった。
【0125】融点:156−157℃。
【0126】製造実施例 実施例1 5−シアノ−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
(3−フェニル−シンノリニ−5−ル)ピリジン−3−カ
ルボン酸イソプロピル
【0127】
【化48】
【0128】750mg(3.2ミリモル)の3−フェ
ニル−5−シンノリンカルボキシアルデヒド、263m
g(3.2ミリモル)の3−アミノクロトンニトリルお
よび457mg(3.2ミリモル)のアセト酢酸イソプ
ロピルを還流下で2.5日間にわたり25mlのエタノ
ール中で沸騰させた。混合物を濃縮し、そしてシリカゲ
ルカラム上でトルエン/酢酸エチル混合物を用いて分離
した。希望する留分類を集めそして濃縮した。得られた
蒸発残渣をエーテルを用いて結晶化させそして吸引濾別
した。320mgの融点が200−202℃の結晶が得
られた。
【0129】実施例2 5−シアノ−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
(3−フェニル−1,7−ナフチリジニ−5−ル)ピリジ
ン−3−カルボン酸イソプロピル
【0130】
【化49】
【0131】2g(8.54ミリモル)の3−フェニル
−1,7−ナフチリジニ−5−カルボキシアルデヒド、
701mg(8.54ミリモル)の3−アミノクロトン
ニトリルおよび1.22g(8.54ミリモル)のアセト
酢酸イソプロピルを還流下で3日間にわたり25mlの
エタノール中で沸騰させた。混合物を濃縮し、そしてシ
リカゲルカラム上でトルエン/酢酸エチル混合物を用い
て分離した。希望する留分類を集めそして濃縮した。得
られた蒸発残渣をエーテルを用いて結晶化させそして吸
引濾別した。573mgの融点が192℃の結晶が得ら
れた。
【0132】実施例1の工程と同様にして表1に示され
ている化合物が製造された。
【0133】
【表1】
【0134】実施例2の工程と同様にして表2に示され
ている化合物が製造された。
【0135】
【表2】
【0136】
【表3】
【0137】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0138】1.一般式(I)
【0139】
【化50】
【0140】〔式中、R1およびR5は同一もしくは相異
なり、そして炭素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキルを表し、R2は場合により炭素数4までの直鎖
状もしくは分枝鎖状のアルコキシにより置換されていて
もよい炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコ
キシカルボニルを表すか、またはニトロもしくはシアノ
を表すか、或いはR1およびR2は一緒になって式
【0141】
【化51】
【0142】のラクトン環を形成し、R3は式
【0143】
【化52】
【0144】の複素環式基を表し、ここでR6は水素、
ハロゲンまたはそれぞれ炭素数8までの直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルキルもしくはアルコキシを示し、R7
場合によりハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメ
チル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチ
オ、それぞれ炭素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキル、アルコキシもしくはアルコキシカルボニルお
よびカルボキシルよりなる群からの同一もしくは異なる
置換基により2回まで置換されていてもよい炭素数6−
10のアリールを示すか、またはピリジルもしくはチエ
ニルを示し、R4は水素を表すか、或いはそれぞれが場
合によりトリフルオロメチル、ハロゲン、ヒドロキシ
ル、カルボキシル、シアノ、ニトロおよびフェノキシよ
りなる群からの同一もしくは相異なる置換基により、ま
たはそれぞれ炭素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキルチオ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、ア
シルもしくはアシルオキシにより、またはフェノキシも
しくはフェニルにより2回まで置換されていてもよいそ
れぞれ炭素数10までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キル、アルケニル、アルカジエニルもしくはアルキニル
を表し、ここでフェノキシまたはフェニルの置換基はそ
れらの一部が同一もしくは相異なるハロゲン置換基によ
りまたはそれぞれ炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖
状のアルキルもしくはアルコキシにより2回まで置換さ
れていてもよい〕のジヒドロピリジン類およびそれらの
生理学的に許容しうる塩類。
【0145】2.R1およびR5が同一もしくは相異な
り、そして炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のア
ルキルを表し、R2が場合により炭素数3までの直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルコキシにより置換されていても
よい炭素数4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキ
シカルボニルを表すか、ニトロもしくはシアノを表す
か、或いはR1およびR2が一緒になって式
【0146】
【化53】
【0147】のラクトン環を形成し、R3が式
【0148】
【化54】
【0149】の複素環式基を表し、ここでR6が水素、
弗素、塩素またはそれぞれ炭素数2までの直鎖状もしく
は分枝鎖状のアルキルもしくはアルコキシを示し、R7
が場合により弗素、塩素、ニトロ、シアノもしくはトリ
フルオロメチルによりまたはそれぞれ炭素数6までの直
鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルもしくはアルコキシに
より置換されていてもよいフェニルを示し、R4が水素
を表すか、或いはそれぞれが場合によりトリフルオロメ
チル、弗素、塩素、ヒドロキシル、カルボキシル、シア
ノもしくはニトロにより、またはそれぞれ炭素数6まで
の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルチオ、アルコキ
シ、アルコキシカルボニル、アシルもしくはアシルオキ
シにより、またはフェノキシもしくはフェニルにより置
換されていてもよいそれぞれ炭素数8までの直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルキルもしくはアルケニルを表す、上
記1の一般式(I)の化合物。
【0150】3.R1およびR5が同一もしくは相異な
り、そして炭素数4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のア
ルキルを表し、R2が炭素数3までの直鎖状もしくは分
枝鎖状のアルコキシカルボニル、またはメトキシエトキ
シカルボニルを表すか、またはニトロもしくはシアノを
表すか、或いはR1およびR2が一緒になって式
【0151】
【化55】
【0152】のラクトン環を形成し、R3が式
【0153】
【化56】
【0154】の複素環式基を表し、ここでR6が水素、
塩素またはメチルを示し、R7が場合により弗素、塩
素、ニトロもしくはトリフルオロメチルによりまたはそ
れぞれ炭素数4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキ
ルもしくはアルコキシにより置換されていてもよいフェ
ニルを示し、R4が水素を表すか、或いはそれぞれが場
合によりトリフルオロメチル、ヒドロキシル、カルボキ
シルもしくはシアノにより、またはそれぞれ炭素数4ま
での直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニル、
アルコキシもしくはアシルオキシにより置換されていて
もよいそれぞれ炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状
のアルキルを表す、上記1の一般式(I)の化合物。
【0155】4.上記1の一般式(I)の化合物を製造
するにあたり、R1およびR2が一緒になってラクトン環
を形成しない場合には、 〔A〕一般式(II)
【0156】
【化57】R3−CHO (II) 〔式中、R3は上記1に示されている意味を有する〕の
アルデヒド類を最初に一般式(III)
【0157】
【化58】 R5−CO−CH2−CO2−R4 (III) 〔式中、R4およびR5は上記1に示されている意味を有
する〕のアセト酢酸エステル類と反応させ、適宜一般式
(IV)
【0158】
【化59】 〔式中、R3、R4およびR5は上記1に示されている意
味を有する〕の対応するイリデン化合物を単離し、そし
て次に、アンモニアもしくはアンモニウム塩類の存在下
で一般式(V)
【0159】
【化60】R1−CO−CH2−R2 (V) 〔式中、R1およびR2は上記の意味を有する〕の化合物
と、または適宜不活性有機溶媒の存在下で、直接一般式
(VI)
【0160】
【化61】 〔式中、R1およびR2は上記の意味を有する〕のアミノ
誘導体類と反応させるか、或いは 〔B〕一般式(II)のアルデヒド類を最初に一般式
(V)の化合物と反応させ、適宜一般式(VII)
【0161】
【化62】 〔式中、R1、R2およびR3は上記の意味を有する〕の
イリデン化合物を単離し、そして次の段階で不活性溶媒
中でアンモニアもしくはアンモニウム塩類の存在下で一
般式(III)の上記の化合物とまたは直接一般式(VII
I)
【0162】
【化63】 〔式中、R4およびR5は上記の意味を有する〕のエナミ
ノカルボン酸誘導体類と反応させるか、或いはR1およ
びR2が一緒になってラクトン環を形成する場合には 〔C〕最初に〔A〕および〔B〕に示されている方法に
従い、一般式(Ia)
【0163】
【化64】
【0164】〔式中、R3、R4およびR5は上記の意味
を有しており、R8はC1−C6-アルキル基を表し、そし
てR9は離脱性基、例えば塩素またはアセトキシ、を表
す〕の化合物を製造し、そして既知の方法に従い酸−ま
たは塩基−触媒作用による閉環を行ない、或いはR4
水素を示さない場合には、 〔D〕R1、R2、R3、R4およびR5が上記の意味を有
しておりそしてR4が水素を表す一般式(I)の化合物
を、適宜反応性酸誘導体を介して、適当なアルコール類
と反応させて、エナンチオマー的に純粋なカルボン酸類
(R4=H)の使用によりエステル類の対応するエナン
チオマー類を得ることを特徴とする前記1の一般式
(I)の化合物の製造方法。
【0165】5.一般式(II)
【0166】
【化65】R3−CHO (II) 〔式中、R3は上記1に示す意味を有する〕のアルデヒ
ド類。
【0167】6.上記5の一般式(II)のアルデヒド類
を製造するにあたり、R3が式
【0168】
【化66】
【0169】の基を表す場合には a)一般式(IX)
【0170】
【化67】
【0171】〔式中、R6およびR7は上記4に示す意味
を有し、Dは保護基を表し、そしてR8は炭素数4まで
の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを表す〕の置換さ
れたピリジン類を最初にプロトン酸類、好適には塩酸、
を用いて環化させ、そして不活性溶媒中での水素化後
に、一般式(X)
【0172】
【化68】
【0173】〔式中、R6およびR7は上記の意味を有す
る〕の化合物を与え、そして最後の段階でメチル基を有
機溶媒またはナフタレン中で酸化し、そしてR3が式
【0174】
【化69】
【0175】の基を表す場合には、 b)一般式(XI)
【0176】
【化70】
【0177】〔式中、R6、R7およびR8は上記の意味
を有する〕の化合物を加水分解後に、ジアゾ化段階(N
2→N2 +)を介して、環化して一般式(XII)
【0178】
【化71】
【0179】〔式中、R6およびR7は上記の意味を有す
る〕の化合物を与え、第二段階でPCl5/POCl3
用いて一般式(XIII)
【0180】
【化72】
【0181】〔式中、R6およびR7は上記の意味を有す
る〕の化合物に転化させ、水素化し、そしてメチル基を
次に不活性溶媒中で酸化させることを特徴とする前記5
の一般式(II)のアルデヒド類の製造方法。
【0182】7.一般式(IX)
【0183】
【化73】
【0184】〔式中、R6およびR7は上記4に示す意味
を有し、Dは保護基を表し、そしてR8は低級アルキル
を表す〕の化合物。
【0185】8.少なくとも1種の上記1の一般式
(I)の化合物を含有する薬品。
【0186】9.上記1の一般式(I)の化合物を、適
宜一般的な助剤および賦形薬を用いて、適当な投与形に
転化させることを特徴とする薬品の製造方法。
【0187】10.病気の防除のための薬品の製造にお
ける上記1の一般式(I)の化合物の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジークフリート・ゴルトマン ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 11・アムオスターホルツ91 (72)発明者 ライナー・グロス ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・プラツツホフシユトラーセ23 (72)発明者 マルテイン・ベヘム ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・ハンス−ベツクラー−シユトラーセ 102 (72)発明者 ジークベルト・ヘビシユ ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・リヒヤルト−ゼール−ベーク11 (72)発明者 ヨアヒム・ヒユツター ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 12・テシエンズトベルガーシユトラーセ13 (72)発明者 ハワード−ポール・ラウンデイング ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・パールケシユトラーセ15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、 R1およびR5は同一もしくは相異なり、そして炭素数8
    までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを表し、 R2は場合により炭素数4までの直鎖状もしくは分枝鎖
    状のアルコキシにより置換されていてもよい炭素数6ま
    での直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニルを
    表すか、またはニトロもしくはシアノを表すか、或いは
    1およびR2は一緒になって式 【化2】 のラクトン環を形成し、 R3は式 【化3】 の複素環式基を表し、ここでR6は水素、ハロゲンまた
    はそれぞれ炭素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のア
    ルキルもしくはアルコキシを示し、 R7は場合によりハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフル
    オロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチ
    ルチオ、それぞれ炭素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖
    状のアルキル、アルコキシもしくはアルコキシカルボニ
    ルおよびカルボキシルよりなる群からの同一もしくは相
    異なる置換基により2回まで置換されていてもよい炭素
    数6−10のアリールを示すか、またはピリジルもしく
    はチエニルを示し、 R4は水素を表すか、或いはそれぞれが場合によりトリ
    フルオロメチル、ハロゲン、ヒドロキシル、カルボキシ
    ル、シアノ、ニトロおよびフェノキシよりなる群からの
    同一もしくは相異なる置換基により、またはそれぞれ炭
    素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルチオ、
    アルコキシ、アルコキシカルボニル、アシルもしくはア
    シルオキシにより、またはフェノキシもしくはフェニル
    により2回まで置換されていてもよいそれぞれ炭素数1
    0までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルケニ
    ル、アルカジエニルもしくはアルキニルを表し、ここで
    フエノキシまたはフエニルはそれらの一部が同一もしく
    は相異なるハロゲン置換基によりまたはそれぞれ炭素数
    6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルもしくはア
    ルコキシにより2回まで置換されていてもよい〕のジヒ
    ドロピリジン類およびそれらの生理学的に許容しうる塩
    類。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の一般式(I)の化合物を
    製造するにあたり、R1およびR2が一緒になってラクト
    ン環を形成しない場合には 〔A〕一般式(II) 【化4】R3−CHO (II) 〔式中、 R3は請求項1記載の意味を有する〕のアルデヒド類を
    最初に一般式(III) 【化5】R5−CO−CH2−CO2−R4 (II
    I) 〔式中、 R4およびR5は請求項1記載の意味を有する〕のアセト
    酢酸エステル類と反応させ、適宜一般式(IV) 【化6】 〔式中、 R3、R4およびR5は請求項1記載の意味を有する〕の
    対応するイリデン化合物を単離し、そして次に、アンモ
    ニアもしくはアンモニウム塩類の存在下で一般式(V) 【化7】R1−CO−CH2−R2 (V) 〔式中、 R1およびR2は上記の意味を有する〕の化合物と、また
    は適宜不活性有機溶媒の存在下で、直接一般式(VI) 【化8】 〔式中、 R1およびR2は上記の意味を有する〕のアミノ誘導体類
    と反応させるか、或いは 〔B〕一般式(II)のアルデヒド類を最初に一般式
    (V)の化合物と反応させ、適宜一般式(VII) 【化9】 〔式中、 R1、R2およびR3は上記の意味を有する〕のイリデン
    化合物を単離し、そして次の段階で不活性溶媒中でアン
    モニアもしくはアンモニウム塩類の存在下で一般式(II
    I)の上記の化合物と、または直接一般式(VIII) 【化10】 〔式中、 R4およびR5は上記の意味を有する〕のエナミノカルボ
    ン酸誘導体類と反応させるか、或いはR1およびR2が一
    緒になってラクトン環を形成する場合には、 〔C〕最初に〔A〕および〔B〕に示されている方法に
    従い、一般式(Ia) 【化11】 〔式中、 R3、R4およびR5は上記の意味を有し、 R8はC1−C6-アルキル基を表し、そしてR9は離脱性
    基、例えば塩素またはアセトキシ、を表す〕の化合物を
    製造し、そして既知の方法に従い酸−または塩基−触媒
    作用による閉環を行なうか、或いはR4が水素を示さな
    い場合には、 〔D〕R1、R2、R3およびR5が上記の意味を有しそし
    てR4が水素を表す一般式(I)の化合物を、適宜反応
    性酸誘導体を介して、適当なアルコール類と反応させ
    て、エナンチオマー的に純粋なカルボン酸類(R4
    H)の使用によりエステル類の対応するエナンチオマー
    類を得ることを特徴とする請求項1記載の一般式(I)
    の化合物の製造方法。
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