JPH05286867A - 免疫機能賦活剤 - Google Patents

免疫機能賦活剤

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JPH05286867A
JPH05286867A JP32154291A JP32154291A JPH05286867A JP H05286867 A JPH05286867 A JP H05286867A JP 32154291 A JP32154291 A JP 32154291A JP 32154291 A JP32154291 A JP 32154291A JP H05286867 A JPH05286867 A JP H05286867A
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JP
Japan
Prior art keywords
fragrance
rose
immune function
immunological function
smell
Prior art date
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Pending
Application number
JP32154291A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohiko Kikukawa
始彦 菊川
Toshio Fujiwara
敏雄 藤原
Mitsuo Tsunakawa
光男 綱川
Ryoichi Fujiwara
良一 藤原
Mitsuo Yokoyama
三男 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsumura and Co
Original Assignee
Tsumura and Co
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Publication date
Application filed by Tsumura and Co filed Critical Tsumura and Co
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】香料を有効成分とする免疫機能賦活剤を提供す
ることおよび香りに対する慣れの誘発を防ぎ、香りによ
る免疫機能賦活効果を持続させることのできる免疫機能
賦活剤を提供すること。 【構成】香りを吸気させることにより、免疫機能を賦活
させる免疫機能賦活剤および複数の異なった香りを有す
る香料を有効成分をとする免疫機能賦活剤を吸気さるこ
とにより、香りに対する慣れを誘発させない。香気源と
してはレモン様、ローズ様およびジャスミン様の香りを
有する香料が本目的に特に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、香料を有効成分とする
免疫機能賦活剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の香りが鎮静効果または興奮
効果等を有することは経験的に知られている。また近
年、アロマテラピー(芳香療法)が脚光を浴び、香りが及
ぼす様々な影響について科学的に解明しようとする研究
が盛んに行われている。このような研究が進むにつれ、
ある種の香りが免疫機能を賦活する効果を有することが
報告されている(特開平3-34933号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、科学的に免疫
機能賦活効果を有することが証明された香料は、数が少
ない。また、免疫機能を賦活する効果を有する同一の香
りを連続して吸気すると、香りに対する“慣れ”が誘発
され、免疫機能を賦活する効果がなくなってしまうとい
う問題点を有することが、本発明者らの研究によって明
かにされた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点を解決すべく、鋭意検討を行った結果、レモン様、
ローズ様およびジャスミン様の香りを有する香料が免疫
機能賦活効果を有することを見いだし、さらに香りに対
する慣れの誘発を防ぐため、一種の香料を有効成分とす
る免疫機能賦活剤を、連続して吸気させないことによ
り、香りに対する慣れが誘発されず、香料を有効成分と
する免疫機能賦活剤の効果が持続することを見いだし、
本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、以下の如くである。 (1)異なった香りを有する複数の香料を有効成分とする
免疫機能賦活剤。 (2)請求項1に記載の異なった香りを有する香料が、レモ
ン様およびローズ様である免疫機能賦活剤。 (3)レモン様の香りを有する香料を有効成分とする免疫
機能賦活剤。 (4)ローズ様の香りを有する香料を有効成分とする免疫
機能賦活剤。 (5)ジャスミン様の香りを有する香料を有効成分とする
免疫機能賦活剤。
【0006】免疫機能賦活効果とは、生体の外敵に対す
る防御機能を亢進する、すなわち、疾病あるいは健康状
態を阻害する因子(精神的ストレス等)に対して生体を保
護する機能を増進することである。
【0007】本発明において、慣れを誘発させず免疫機
能賦活効果を持続させうる香料は、種々考えられるが、
特に、慣れを誘発させない組合せとしては、レモン様お
よびローズ様の香りを有する香料が好ましく、一種の香
料を免疫機能賦活剤として用いる場合は、レモン様、ロ
ーズ様およびジャスミン様の香りを有する香料が、免疫
機能賦活効果および香りに対する慣れが誘発されるまで
の時間の長さにおいて優れていることから、特に好まし
い。
【0008】本発明に用いうる上記の香料は、市販の香
料、天然の植物等から蒸留抽出、溶媒抽出または臨界抽
出等の手段により得られるもの、または合成等により得
られる香料を用いることができる。
【0009】つぎに本発明が、優れた免疫機能賦活効果
を有すること、および慣れを誘発せず、免疫機能賦活効
果が持続することを、実験例を挙げて具体的に説明す
る。
【0010】実験例1 (1)BALB/c系マウス(8週齢)の足を切断することにより、
マウスにストレスを負荷した後、免疫反応を調べる目的
でSRBCで感作し(ヒツジ赤血球3×108/マウスを腹腔内投
与することにより、マウスを免疫する。)、感作後24時
間、レモン様またはジャスミン様の香料を吸気させた。
5日後に脾臓細胞を取り出し、SRBCに対する免疫グロブ
リンMタイプ プラークフォーミング細胞(IgM Plaque
formingcell)数をコンニンガム法で測定した。コント
ロールとして、感作後香料を吸気させなかった群の免疫
グロブリンMタイプ プラークフォーミング細胞を同様
に測定した。この実験の結果を第1表に示す。
【0011】以下、実験結果を示す表中では、免疫グロ
ブリンMタイプ プラークフォーミング細胞を抗体産生
細胞という。
【0012】(2)DDY系マウス(8週齢)について、上記(1)
と同様の実験を行った。この実験の結果を第2表に示
す。 第1表 第2表
【0013】実験例2 (1)BALB/c系マウス(8週齢)に高圧ストレスを負荷した
後、免疫反応を調べる目的でSRBCで感作し(ヒツジ赤血
球3×108/マウスを腹腔内投与することにより、マウス
を免疫する。)、感作後24時間、ローズ様またはジャス
ミン様の香料を吸気させた。5日後に脾臓細胞を取り出
し、SRBCに対する免疫グロブリンMタイプ プラークフ
ォーミング細胞数をコンニンガム法で測定した。コント
ロールとして、感作後香りをかがせなかった群の免疫グ
ロブリンMタイプ プラークフォーミング細胞を同様に
測定した。この実験の結果を第3表に示す。
【0014】(2)DDY系マウス(8週齢)について、上記(1)
と同様の実験を行った。この実験の結果を第4表に示
す。
【0015】(3)C57BL/6系マウス(8週齢)について、上
記(1)と同様の実験を行った。この実験の結果を第5表に
示す。 第3表 第4表 第5表
【0016】実験例3 (1)BALB/c系マウス(8週齢)に疼痛ストレスを負荷した
後、免疫反応を調べる目的でSRBCで感作し(ヒツジ赤血
球3×108/マウスを腹腔内投与することにより、マウス
を免疫する。)、感作後24時間、ジャスミン様またはロ
ーズ様の香料を吸気させた。5日後に脾臓細胞を取り出
し、SRBCに対する免疫グロブリンMタイプ プラークフ
ォーミング細胞数をコンニンガム法で測定した。コント
ロールとして、感作後香りをかがせなかった群の免疫グ
ロブリンMタイプ プラークフォーミング細胞を同様に
測定した。この実験の結果を第6表に示す。
【0017】(2)DDY系マウス(8週齢)について、上記(1)
と同様の実験を行った。この実験の結果を第7表に示
す。
【0018】(3)C57BL/6系マウス(8週齢)について、上
記(1)と同様の実験を行った。この実験の結果を第8表に
示す。 第6表 第7表 第8表
【0019】実験例4 BALB/c系マウス(8週齢)にローズ様の香料を1〜3週間連
日吸気させた後、高圧ストレスを負荷し、免疫反応を調
べる目的でSRBCで感作し(ヒツジ赤血球3×108/マウスを
腹腔内投与することにより、マウスを免疫する。)、感
作後24時間、再びローズ様の香料を吸気させた。5日後
に脾臓細胞を取り出し、SRBCに対する免疫グロブリンM
タイプ プラークフォーミング細胞数をコンニンガム法
で測定した。24時間、再びローズ様の香料を吸気させ
た。この実験の結果を第9表に示す。第9表
【0020】この結果、ストレス負荷前3週間ローズの
香料を吸気させた群において、ストレス負荷後にローズ
様の香料を吸気させることによる抗ストレス効果が消失
することが認められた。これは、長時間同一の香料を吸
気させたことにより、香りに対する慣れが誘発されるこ
とを示している。
【0021】実験例5 本実験例では、香りに対する慣れについてさらに詳しく
調べるため、実験例4における高圧ストレス前後の香り
を変えて実験を行った。すなわち、3週間ローズ様のま
たはレモン様の香料を連日吸気させた後、高圧ストレス
を負荷し、次にSRBC感作し(ヒツジ赤血球3×108/マウス
を腹腔内投与することにより、マウスを免疫する。)、
感作後、レモン様またはローズ様の香料を各々について
24時間吸気させた。5日後に脾臓細胞を取り出し、SRBC
に対する免疫グロブリンMタイププラークフォーミング
細胞数をコンニンガム法で測定した。この実験の結果を
第10表に示す。回復率は、実験前のマウスの抗体産生細
胞数に対する実験後の抗体産生細胞数の比を示す。 第10表
【0022】実験の結果、ローズ様の香料を3週間吸気
させた後、高圧ストレス負荷後に再びローズ様の香料を
吸気させた群では、慣れを誘発したため、ローズ様の抗
ストレス効果は確認されなかった。これに対し、ストレ
ス負荷後にレモンの香料を吸気させた群では、レモン様
の香料による抗ストレス効果が見られた。また、レモン
様の香料を3週間吸気させた後、ストレス負荷後、レモ
ン様の香料を吸気させた場合にも、レモン様の香料によ
る抗ストレス効果が見られた。このことから、慣れが誘
発されるまでの時間は、香料の種類によって異なると考
えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 三男 福岡県久留米市西町北畑1015−1 エクセ レントパレス601

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なった香りを有する複数の香料を有効成
    分とする免疫機能賦活剤。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の異なった香りを有する複
    数の香料が、レモン様およびローズ様である免疫機能賦
    活剤。
  3. 【請求項3】レモン様の香りを有する香料を有効成分と
    する免疫機能賦活剤。
  4. 【請求項4】ローズ様の香りを有する香料を有効成分と
    する免疫機能賦活剤。
  5. 【請求項5】ジャスミン様の香りを有する香料を有効成
    分とする免疫機能賦活剤。
JP32154291A 1991-11-11 1991-11-11 免疫機能賦活剤 Pending JPH05286867A (ja)

Priority Applications (1)

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JP32154291A JPH05286867A (ja) 1991-11-11 1991-11-11 免疫機能賦活剤

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JP32154291A JPH05286867A (ja) 1991-11-11 1991-11-11 免疫機能賦活剤

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001026686A1 (fr) * 1999-10-08 2001-04-19 Shiseido Company, Ltd. Agents permettant de reguler la fonction immunitaire de la peau

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001026686A1 (fr) * 1999-10-08 2001-04-19 Shiseido Company, Ltd. Agents permettant de reguler la fonction immunitaire de la peau
KR100818139B1 (ko) * 1999-10-08 2008-03-31 가부시키가이샤 시세이도 피부면역기능 조절제
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