JPH05285899A - 筒状部材の切断方法 - Google Patents
筒状部材の切断方法Info
- Publication number
- JPH05285899A JPH05285899A JP11990892A JP11990892A JPH05285899A JP H05285899 A JPH05285899 A JP H05285899A JP 11990892 A JP11990892 A JP 11990892A JP 11990892 A JP11990892 A JP 11990892A JP H05285899 A JPH05285899 A JP H05285899A
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- JP
- Japan
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- cutting
- cylindrical member
- hollow part
- tubular member
- cut
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- Pending
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- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は金属、合成樹脂、その他空洞部を有
する筒状部材のウォータージェットによる切断方法にお
いて、厚肉材を一方向から切断したときに生ずる未切断
部や薄肉材を切断したときに生ずるだれを防止する方法
を提供する。 【構成】 筒状部材切断箇所の空洞部に氷を挿添、また
は水を注入し凍らせた後、所定方向からウォータージェ
ット切断する。ウォータージェットが下まで突き抜け未
切断部やだれが生ずるのを防止でき、切断後は氷解して
流れ落ちるので抜き出しの作業が省ける。
する筒状部材のウォータージェットによる切断方法にお
いて、厚肉材を一方向から切断したときに生ずる未切断
部や薄肉材を切断したときに生ずるだれを防止する方法
を提供する。 【構成】 筒状部材切断箇所の空洞部に氷を挿添、また
は水を注入し凍らせた後、所定方向からウォータージェ
ット切断する。ウォータージェットが下まで突き抜け未
切断部やだれが生ずるのを防止でき、切断後は氷解して
流れ落ちるので抜き出しの作業が省ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属、合成樹脂、その他
空洞部を有する筒状部材のウォータージェットによる切
断方法に関する。
空洞部を有する筒状部材のウォータージェットによる切
断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空洞部を有する筒状部材の切断
は、一般にはノコ切断等による機械切断や鋼管等であれ
ばガス切断あるいはプラズマ切断などの溶融切断により
行われている。しかし、空洞部を有する筒状部材をノコ
切断などで機械的に行う場合、肉厚が薄いと固定でき
ず、圧力をかけると筒状部材がつぶされ切断できない。
また肉厚が厚く切断できたとしても切断面が汚いので仕
上げ加工が必要である。
は、一般にはノコ切断等による機械切断や鋼管等であれ
ばガス切断あるいはプラズマ切断などの溶融切断により
行われている。しかし、空洞部を有する筒状部材をノコ
切断などで機械的に行う場合、肉厚が薄いと固定でき
ず、圧力をかけると筒状部材がつぶされ切断できない。
また肉厚が厚く切断できたとしても切断面が汚いので仕
上げ加工が必要である。
【0003】ガス切断、プラズマ切断などの溶融切断で
は熱影響部の材質が劣化する材料がある。また、空洞を
有する筒状部材については一方向からの切断ができず、
材料の回転もしくはトーチの移動が必要である。更に金
属以外は切断できないなどの問題がある。
は熱影響部の材質が劣化する材料がある。また、空洞を
有する筒状部材については一方向からの切断ができず、
材料の回転もしくはトーチの移動が必要である。更に金
属以外は切断できないなどの問題がある。
【0004】そこで、前記機械切断やガス切断、プラズ
マ切断で切れないもの、切断精度の要求されるものは、
ウォータージェットによる切断が使用されるようになっ
てきた。ウォータージェット切断は100MPa(約1
000kg/cm2 )以上の高圧水を細いノズルから噴
出させて切断するものであって、プラスチック、布地な
どの軟質材に対して用いられてきた。近年はノズル内部
の水噴射孔直前で砥粒を添加する砥粒入り水ジェット
(abrasive water jet)を用いるこ
とにより金属などの硬質材の切断にもその適用が拡大さ
れている。
マ切断で切れないもの、切断精度の要求されるものは、
ウォータージェットによる切断が使用されるようになっ
てきた。ウォータージェット切断は100MPa(約1
000kg/cm2 )以上の高圧水を細いノズルから噴
出させて切断するものであって、プラスチック、布地な
どの軟質材に対して用いられてきた。近年はノズル内部
の水噴射孔直前で砥粒を添加する砥粒入り水ジェット
(abrasive water jet)を用いるこ
とにより金属などの硬質材の切断にもその適用が拡大さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ウォータージェット切
断においては切断面の材質変化がなくきれいではある
が、筒状部材の切断では肉厚が厚いと図2の切断部を示
す斜視図に示すごとく一方向からの切断では未切断部5
が生じる。また、肉厚が薄い場合は一方向からの切断は
可能であるが、図3に示すようにだれ6が生じる。そこ
で本発明は空洞部を有する筒状部材を一方向から簡便
に、きれいに切断する方法を提供することを目的とす
る。
断においては切断面の材質変化がなくきれいではある
が、筒状部材の切断では肉厚が厚いと図2の切断部を示
す斜視図に示すごとく一方向からの切断では未切断部5
が生じる。また、肉厚が薄い場合は一方向からの切断は
可能であるが、図3に示すようにだれ6が生じる。そこ
で本発明は空洞部を有する筒状部材を一方向から簡便
に、きれいに切断する方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するものであって、筒状部材を切断するに際し、該筒状
部材切断箇所の空洞部に氷を挿添、または水を注入し凍
らせた後、所定方向からウォータージェット切断するこ
とを特徴とする。
するものであって、筒状部材を切断するに際し、該筒状
部材切断箇所の空洞部に氷を挿添、または水を注入し凍
らせた後、所定方向からウォータージェット切断するこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】以下本発明を詳細に説明する。図1に示すよう
に空洞部を有する筒状部材1の空洞部に氷2を挿添、又
は水を注入し凍らせる事で、ウォータージェット3のジ
ェット噴流4の乱れがなく、一方向から切断することが
でき下まで突き抜けるので図2に示すような未切断部
5、また図3に示すような切断面にだれ6がなくなりき
れいな切断部が得られる。切断後、挿添材は氷解し水と
なって流れ落ち挿添材の抜き出しなどの仕上げ作業は省
くことができる。なおここで言う空洞部を有する筒状部
材とは、断面形状が円形、正方形、長方形、多角形、そ
の他すべての空洞部を有する筒状部材のことをいう。
に空洞部を有する筒状部材1の空洞部に氷2を挿添、又
は水を注入し凍らせる事で、ウォータージェット3のジ
ェット噴流4の乱れがなく、一方向から切断することが
でき下まで突き抜けるので図2に示すような未切断部
5、また図3に示すような切断面にだれ6がなくなりき
れいな切断部が得られる。切断後、挿添材は氷解し水と
なって流れ落ち挿添材の抜き出しなどの仕上げ作業は省
くことができる。なおここで言う空洞部を有する筒状部
材とは、断面形状が円形、正方形、長方形、多角形、そ
の他すべての空洞部を有する筒状部材のことをいう。
【0008】
【実施例】以下実施例により、本発明を更に詳細に説明
する。表1に示す形状、寸法の筒状部材に氷を挿添又は
水を注入し凍らせた後、ウォータージェットで一方向か
ら切断した。また、比較のために氷を挿添または水を凍
らせることを行わなかった筒状部材も同様に切断した。
筒状部材の長さはいずれも500mmである。ウォータ
ージェット切断の切断条件は直径1.2mmのノズルを
用い、高圧水圧力3000kg/cm2 で砥粒としてガ
ーネットを0.23kg/min用いた。また切断送り
速度は30mm/minである。
する。表1に示す形状、寸法の筒状部材に氷を挿添又は
水を注入し凍らせた後、ウォータージェットで一方向か
ら切断した。また、比較のために氷を挿添または水を凍
らせることを行わなかった筒状部材も同様に切断した。
筒状部材の長さはいずれも500mmである。ウォータ
ージェット切断の切断条件は直径1.2mmのノズルを
用い、高圧水圧力3000kg/cm2 で砥粒としてガ
ーネットを0.23kg/min用いた。また切断送り
速度は30mm/minである。
【0009】
【表1】
【0010】なお、筒状部材のステンレス鋼はSUS3
04、塩化ビニールは一般市販品である。また挿添した
氷はあらかじめ筒状部材の内径に合わせて凍らせておい
たものである。水を注入する際は、筒状部材の片側にフ
タをして水を注入しその後凍らせ切断を行った。それら
の切断結果を表1に示す。
04、塩化ビニールは一般市販品である。また挿添した
氷はあらかじめ筒状部材の内径に合わせて凍らせておい
たものである。水を注入する際は、筒状部材の片側にフ
タをして水を注入しその後凍らせ切断を行った。それら
の切断結果を表1に示す。
【0011】その結果、本発明例である番号1〜3は肉
厚に関係なく未切断およびだれなどがなく極めて満足し
得る結果であった。比較例の番号4、5は氷を挿添又は
水を凍らせることを行わなずに切断した例であるが、番
号4は肉厚が厚いため未切断部が生じた。又番号5は肉
厚が薄いためだれが生じた。
厚に関係なく未切断およびだれなどがなく極めて満足し
得る結果であった。比較例の番号4、5は氷を挿添又は
水を凍らせることを行わなずに切断した例であるが、番
号4は肉厚が厚いため未切断部が生じた。又番号5は肉
厚が薄いためだれが生じた。
【0012】
【発明の効果】本発明の空洞部を有する筒状部材の切断
方法によれば、ウォータージェット切断において未切断
部やだれ等が生じない健全な切断が可能である。
方法によれば、ウォータージェット切断において未切断
部やだれ等が生じない健全な切断が可能である。
【図1】本発明の切断方法を説明する斜視図
【図2】従来法を示すもので、未切断部の生じた例の斜
視図
視図
【図3】従来法を示すもので、だれの生じた例の斜視図
1 筒状部材 2 挿添補助材 3 アブレイシブノズル 4 ジェット噴流
Claims (1)
- 【請求項1】 筒状部材を切断するに際し、該筒状部材
切断箇所の空洞部に氷を挿添、または水を注入し凍らせ
た後、所定方向からウォータージェット切断することを
特徴とする筒状部材の切断方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11990892A JPH05285899A (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 筒状部材の切断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11990892A JPH05285899A (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 筒状部材の切断方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05285899A true JPH05285899A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=14773182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11990892A Pending JPH05285899A (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 筒状部材の切断方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05285899A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10264033A (ja) * | 1997-03-19 | 1998-10-06 | Sugino Mach Ltd | 水中切断用アブレシブ切断装置 |
-
1992
- 1992-04-15 JP JP11990892A patent/JPH05285899A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10264033A (ja) * | 1997-03-19 | 1998-10-06 | Sugino Mach Ltd | 水中切断用アブレシブ切断装置 |
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