JP2002001662A - 噴射加工用研掃材及びこれを用いた弾性体のバリ除去方法 - Google Patents
噴射加工用研掃材及びこれを用いた弾性体のバリ除去方法Info
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Abstract
ることのできる研掃能力に優れた噴射加工用研掃材およ
びこれを用いた弾性樹脂体のバリ除去方法を提供する。 【解決手段】 直径0.1〜3mmφの合成樹脂からな
る研掃材と、平均粒径10〜500μmの金属粉とを混
合した混合研掃材であって、比重を1.1〜2.5とし
た噴射加工用研掃材と、この噴射加工用研掃材を、噴射
圧力0.04〜1.0MPaで噴射してバリを除去する
弾性成形体のバリ除去方法。
Description
脂等よりなる弾性成形体に形成されているバリを効率良
く除去するための噴射加工用研掃材及びこれを用いた弾
性成形体のバリ除去方法に関するものである。
性成形体に形成されているバリを除去する方法として
は、噴射加工用研掃材による噴射加工(ブラスト加工)
が広く行われてきたが、この噴射加工に用いられる研掃
材としては、クルミなどの天然物の破砕片や、ポリアミ
ド樹脂、ポリカーボネイト樹脂等の合成樹脂ワイヤの裁
断片が用いられてきた。しかしながら、これらの研掃材
によるバリの除去は研掃能力が低く、バリが弾性変形し
て研掃材の衝撃を吸収してしまうためにバリ厚みが0.
25mm程度が限界であって、これ以上の厚みのバリ除
去はヤスリやナイフ等を用いて手作業により行ってい
た。このために多大な工数と時間を要し、コストアップ
の大きな要因となっていた。
ドライアイスや液体炭酸ガス等で弾性成形体を固化した
のち、硬質粒子を噴射する冷凍法も併用されてきたが、
この方法もコストの大幅な上昇を招くものであった。
するところは上記した従来の問題点を解決し、弾性成形
体のバリを短時間で効率よく除去することのできる研掃
能力に優れた噴射加工用研掃材およびこの噴射加工用研
掃材を用いた弾性成形体のバリ除去方法を提供すること
にある。
めになされた本発明は、直径0.1〜3mmφの合成樹
脂からなる研掃材と、平均粒径10〜500μmの金属
粉との混合研掃材であって、比重を1.1〜2.5とし
たことを特徴とする噴射加工用研掃材と、直径0.1〜
3mmφの合成樹脂からなる研掃材と、平均粒径10〜
500μmの金属粉との混合研掃材であって、比重を
1.1〜2.5とした噴射加工用研掃材を、噴射圧力
0.04〜1.0MPaで噴射してバリを除去すること
を特徴とする噴射加工用研掃材を用いた弾性成形体のバ
リ除去方法とよりなるものである。
樹脂等の軽量で軟質な合成樹脂からなる研掃材に、重量
が大で硬質な金属粉を混合して研掃材の比重を大きくし
た混合研掃材を用いることにより、従来除去することの
困難であった弾性成形体の厚いバリを容易に除去するこ
とができる。
及びそれを用いた弾性樹脂体のバリ除去方法について具
体的に説明する。本発明の噴射加工用研掃材は、直径
0.1〜3mmφの合成樹脂からなる研掃材に、直径1
0〜500μmの金属粉を混合したものである。合成樹
脂からなる研掃材の形状は、ペレット、粉末あるいはカ
ットワイヤー等を用いることができるが、その直径が
0.1mm未満では、研掃材を製造するのに手間がかか
ってコストが高くなり、一方、直径が3mmを超えると
バリ取り効果が小さくなってしまうからである。なお、
望ましくは合成樹脂からなる研掃材としては直径が0.
2〜2mmφとする。
混合される金属粉は、平均粒径が10〜500μmのも
のを用いる。その理由は、金属粉の平均粒径が10μm
未満では衝突力が小さくなって十分なバリ除去効果を得
ることができないうえに、金属粉を微細に加工せねばな
らず製造に手間がかかってコストの上昇を招く。一方、
金属粉の平均粒径が500μmを超えると、衝突力が大
きくなってバリ除去のみでなく、製品そのものを傷めて
しまう危険性があるので、金属粉の平均粒径は10〜5
00μmとする。なお、望ましい金属粉の平均粒径は、
20〜300μmであり、より望ましい金属粉の平均粒
径は、30〜150μmである。このように金属粉の平
均粒径を前記した範囲内とすることにより、製品そのも
のを傷めることなく短時間で効果的にバリを除去するこ
とができる。なお、金属粉の材質としてはステンレス鋼
等の鉄鋼を用いることができる。
を1.1〜2.5としたものである。前記した合成樹脂
からなる研掃材は、通常1.0程度の比重を有するもの
であるが、これに金属粉を混合してその比重を1.1〜
2.5とする。その理由は、比重が1.1未満では十分
な衝突力を得ることができず、バリ除去効果が不十分で
あるからであり、一方、比重が2.5を超えると比重が
大きくなり過ぎてブロワーで送るのが困難になり、搬送
能力、衝突力が低下しバリ除去効果が低下する、又、製
品を傷めることになるので、噴射加工用研掃材の比重は
1.1〜2.5とし、特に望ましい比重は1.5〜2.
0である。
記した混合研掃材を噴射圧力0.04〜1.0MPaで
噴射してバリを除去するものである。その理由は、噴射
圧力が0.04MPa未満では研掃材の衝突力が弱くバ
リ除去効果が不十分であるからであり、一方、噴射圧力
が1.0MPaを超えて噴射されると逆に研掃材の衝突
力が大きくなり過ぎて製品を傷めてしまうからであり、
特に望ましい噴射圧力は0.2〜0.6MPaである。
イヤーを長さ1.4mmに裁断した比重1.0のポリア
ミド樹脂製研掃材に、平均粒径100μmのステンレス
鋼粉を添加量を種々変えて混合し、比重を種々変化させ
て噴射加工用の混合研掃材とし、これを用いて外径5m
m、内径3mm、長さ6mmのステンレス管に、外径3
mm、長さ6mmの円柱状に成形されたゴムを挿入し、
この際に発生した0.1〜0.4mmのバリを除去し
た。バリの除去に当たってはタンブラー方式にて噴射圧
力0.4MPa、噴射距離100mmにて混合研掃材の
テスト品0.5リットルを噴射して加工し、バリの完全
に除去できるまでの時間を調査した。その結果を図1に
示すが、本発明の範囲内である比重1.1〜2.5にお
いては10分以下でバリを完全に除去することができ、
特に、比重1.7において処理時間5分という短い時間
で全てのバリを綺麗に除去することができた。これに対
して、従来のポリアミド樹脂のみの比重1.0である研
掃材あるいは本発明の範囲外である比重2.7の混合ポ
リアミド樹脂とステンレス鋼粉との混合研掃材によると
きは、15分の処理を行ってもバリを完全に除去するこ
とができず一部が残存してしまった。
0.1〜3mmφの軽量で軟質な合成樹脂からなる研掃
材と、平均粒径10〜500μmの重量が大で硬質な金
属粉とを混合して、比重を1.1〜2.5とした混合研
掃材を用いて噴射加工を行なうようにしたから、ゴムや
弾性合成樹脂等よりなる弾性成形体に形成されているバ
リ除去効果を大幅に高めることができ、従来除去するこ
との困難であった弾性樹脂体の厚いバリを容易に除去す
ることができ、これによって、手作業や冷凍法で行って
いたバリ除去作業を簡単に極めて短時間で行うことがで
きてコストの上昇を抑えることができる利点がある。
示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 直径0.1〜3mmφの合成樹脂からな
る研掃材と、平均粒径10〜500μmの金属粉との混
合研掃材であって、比重を1.1〜2.5としたことを
特徴とする噴射加工用研掃材。 - 【請求項2】 直径0.1〜3mmφの合成樹脂からな
る研掃材と、平均粒径10〜500μmの金属粉との混
合研掃材であって、比重を1.1〜2.5とした噴射加
工用研掃材を、噴射圧力0.04〜1.0MPaで噴射
してバリを除去することを特徴とする弾性成形体のバリ
除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000187841A JP2002001662A (ja) | 2000-06-22 | 2000-06-22 | 噴射加工用研掃材及びこれを用いた弾性体のバリ除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000187841A JP2002001662A (ja) | 2000-06-22 | 2000-06-22 | 噴射加工用研掃材及びこれを用いた弾性体のバリ除去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002001662A true JP2002001662A (ja) | 2002-01-08 |
Family
ID=18687741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000187841A Pending JP2002001662A (ja) | 2000-06-22 | 2000-06-22 | 噴射加工用研掃材及びこれを用いた弾性体のバリ除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002001662A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2449878C2 (ru) * | 2009-09-07 | 2012-05-10 | Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования Самарский государственный технический университет | Способ обработки деталей |
RU2491155C2 (ru) * | 2011-02-22 | 2013-08-27 | Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Воронежский государственный технический университет" | Способ упрочняющей обработки внутренних поверхностей деталей |
RU2651847C1 (ru) * | 2017-07-21 | 2018-04-24 | федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Уфимский государственный авиационный технический университет" | Способ упрочнения деталей из жаропрочных сплавов |
-
2000
- 2000-06-22 JP JP2000187841A patent/JP2002001662A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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RU2491155C2 (ru) * | 2011-02-22 | 2013-08-27 | Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Воронежский государственный технический университет" | Способ упрочняющей обработки внутренних поверхностей деталей |
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