JPH05285710A - 高速主軸を有するタレット刃物台 - Google Patents

高速主軸を有するタレット刃物台

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JPH05285710A
JPH05285710A JP11799692A JP11799692A JPH05285710A JP H05285710 A JPH05285710 A JP H05285710A JP 11799692 A JP11799692 A JP 11799692A JP 11799692 A JP11799692 A JP 11799692A JP H05285710 A JPH05285710 A JP H05285710A
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turret
motor
tool
built
spindle
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JP11799692A
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Akira Takashima
明 高嶋
Hikari Ishigaki
光 石垣
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [目的]タレット刃物台にビルトインモータを組み込
み、回転工具・工作物主軸を高速で駆動する。 [構成]タレット刃物台内には工具主軸30を高速で回
転駆動するためのビルトインモータ3が組み込まれてい
る。ビルトインモータ3はカートリッジ本体23内に内
蔵されている。カートリッジ本体23は、タレット刃物
台に設けられた取付孔21に着脱自在に取り付けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速主軸を有するタレ
ット刃物台に関する。更に詳しくは、タレット刃物台に
装備された研削工具、小径のエンドミルなどの回転工具
をビルトインモータで高速で駆動するための高速主軸を
有するタレット刃物台に関する。
【0002】
【従来技術】旋盤など工作機械のタレット刃物台にドリ
ル、エンドミルなどの回転工具を装着することは知られ
ている。タレット刃物台は、回転工具の駆動のための動
力を外部から供給しなければならない。タレット刃物台
の外部から動力を供給する方法には、歯車などの機械的
な動力伝達手段で供給する方法、流体継手を用いてタレ
ットの中心軸からエアーを供給し、エアーモータで駆動
する方法などが知られている。このタイプは、構造的な
制約からタレットに配置された位置が固定され、自由に
交換できるものではない。
【0003】一方、工作機械に単一の加工、例えば旋盤
における旋削加工のみならず研削加工など複合加工でき
るものが要求化されている。このため、タレット刃物台
に搭載される回転工具の駆動手段には、高速回転でかつ
高出力が要求される。更に、自動工具交換のために角度
位置などの角度制御、ネジ切りのための同期制御が要求
されるようになった。
【0004】これらの制御性を満足させるには、確実に
外部からタレット刃物台へ回転工具へ動力を送る方法と
して、機械的動力伝達手段が用いられている(例えば、
特開平2−298403号公報)。しかし、この機械的
な動力伝達手段は、構造が複雑である。研削加工などの
ように高速回転を必要とする回転工具には、機構的に無
理があり採用できない。
【0005】他方、工作機械の主軸を高速回転させるた
めに固定された主軸台にモータを組み込むタイプ、いわ
ゆるビルトインモータも知られている。ビルトインモー
タは、一体に主軸台に組み込まれているために着脱でき
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な技術的背景で発明されたものであり、次の目的を達成
する。
【0007】本発明の目的は、タレット刃物台内で高速
で回転させる回転工具・工作物のための高速主軸を有す
るタレット刃物台の構造を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、タレット刃物台のタ
レットに回転工具・工作物を駆動するためにビルトイン
モータを装備した高速主軸を有するタレット刃物台の構
造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に次のような手段を採る。
【0010】工作機械に設けられ複数の回転工具・工作
物を取付けるための複数の主軸がタレットに配置された
タレット刃物台と、このタレット刃物台に対して、前記
タレットを回転自在に支持するためのタレット支持軸
と、このタレット支持軸を回転割出しするための割出し
駆動手段と、前記主軸を高速で回転駆動するためのビル
トインモータと、前記ビルトインモータを収容するため
のカートリッジ本体と、前記タレット刃物台の本体に設
けられ前記カートリッジ本体のいずれも着脱自在に取り
付け可能な取付孔とからなる高速主軸を有するタレット
刃物台である。
【0011】前記主軸を設定された角度位置に機械的に
停止させるための角度位置決め手段とを有すると更に良
い。
【0012】
【作用】ビルトインモータを収容したカートリッジ本体
をタレット刃物台の取付孔に取り付ける。タレット刃物
台の外部から電力を供給して、ビルトインモータを回転
させる。ビルトインモータで回転駆動させられる主軸に
取り付けられた回転工具・工作物は高速で回転させられ
る。
【0013】
【第1実施例】図1は、本発明の実施例のシステムの概
要を示す図である。タレット刃物台1のタレット19に
は、5個の回転工具2が回転自在に支持されている。回
転工具2の回転駆動は、内蔵されているACモータであ
るビルトインモータ3により行う。ビルトインモータ3
には、電線4の一端が接続されている。電線4の他端
は、スリップリング5に接続されている。スリップリン
グ5には、ブラシ6が接触し、後述するように必要なビ
ルトインモータ3にのみ電力を供給している。
【0014】ブラシ6には、汎用インバータ7からビル
トインモータ3へ制御された3相交流の電流及び周波数
が供給される。NC装置10からは、プログラマブルコ
ントローラ(PC)8を介して汎用インバータ7への速
度指令及び割出位置決め指令が出される。ビルトインモ
ータ3を備えた工具主軸30(図4参照)は、回転工具
2の工具交換時などに設定された角度位置に停止させる
必要がある。工具主軸30の角度位置は、工具主軸30
に固定された角度位置決め部材90と近接スイッチ11
とで検出される。割出位置決め指令がNC装置10から
発せられると、後述するメカポジショニング機構9によ
り角度位置決めされる。
【0015】図2は、本発明のタレット刃物台1を装備
した旋盤タイプの複合加工機の平面図である。図3は図
2の正面図である。ベッド12の上部には、往復台13
がベッド12の長手方向に移動自在に設けられている。
往復台13は、サーボモータ14によりにより回転駆動
されるねじ15で後述する主軸台17の主軸軸線方向に
送られる。往復台13の上には、クロス台16が往復台
13の移動方向と直交する方向に移動自在に設けられて
いる。サドル45が水平面内前記主軸台17の主軸軸線
と直交する方向にサーボモータ(図示せず)とねじ(図
示せず)によって移動自在に設けられている。このサド
ル45にはクロス台16が、サーボモータ(図示せず)
により上下方向(図2参照)にねじ送りされる。
【0016】クロス台16上には、タレット刃物台1が
搭載されている。タレット刃物台1タレット19には、
5個の前記した回転工具2が配置されている。タレット
刃物台1は、5個の回転工具2を加工位置に回転割り出
して必要な機械加工を行う。ベッド12の前面には、主
軸台17が配置されている。主軸台17は、工作物を把
持して回転する主軸を備えているものである。主軸の先
端面には、工作物チャック18が取り付けられる。タレ
ット刃物台1の回転工具2は、自動工具交換装置(AT
C)により工具マガジンとの間で交換される。
【0017】カートリッジ主軸20 図4は、ビルトインモータ3を内蔵したカートリッジ主
軸20をタレット刃物台1に搭載したときのの断面図で
ある。カートリッジ主軸20は、着脱自在にタレット本
体19の外周に装備するためのユニットである。5個の
カートリッジスピンドル20がタレット19の外周に配
置された取付孔21に挿入されボルト22で固定されて
いる。
【0018】カートリッジ主軸20は、いずれの取付孔
21にも着脱自在に取り付けることができる。カートリ
ッジ本体23は、筒状の形をしたものであり、この内部
には円筒状のモータケース24が挿入固定されている。
モータケース24の外周には、螺旋溝25が形成されて
いる。螺旋溝25は、冷却液を通すためのものであり、
ビルトインモータ3を冷却する。モータケース24の内
周には、ステータ26が固定されている。
【0019】カートリッジ本体23の前面は、軸受ケー
ス27でカバーされている。更に軸受ケース27の前方
には、ゴミなどの侵入を防ぐための蓋28がボルト29
で固定されている。モータケース24の中心には、工具
主軸30が3個の軸受31により回転自在に支持されて
いる。工具主軸30の軸線方向中央部には、ロータ32
が配置されている。ステータ26とロータ32とでビル
トインモータ3を構成する。
【0020】工具主軸30の先端には、テーパ穴33が
形成してあり、このテーパ穴33は回転工具2を装着す
るためのものである。工具ホルダーの後端のテーパシャ
ンク34には、プルスタッド35が一体に設けられてい
る。プルスタッド35は、ドローバ36により把持さ
れ、常時後方に皿バネ37により後方に引っ張られてい
る。テーパシャンク34は、テーパ穴33に押圧されて
固定されていることになる。
【0021】テーパシャンク34をテーパ穴33から解
除するときは、ドローバ36を後方から押すことにより
解除できる。軸受ケース27の前面には、管継手40が
ねじ込まれている。管継手40は、油路41を介して螺
旋溝25に通じている。螺旋溝25の出口は油路42を
出して出口の管継手(図示せず)を介して、他のカート
リッジ主軸20の入口側の管継手に接続されている。
【0022】したがって、この冷却油は、5個のカート
リッジ主軸20を順次循環してビルトインモータ3を冷
却した後、タレット軸50の中心孔を通って外部に戻さ
れる。他方、3個の軸受31には、オイルエアが供給さ
れ、各軸受31を潤滑する。
【0023】回転給電手段65 図5は、タレット刃物台1の後部の断面図を示す。タレ
ット軸50には、歯車51が固定されている。歯車51
には、ピニオン52が噛み合っている。ピニオン52は
軸53に固定されている。軸53は、タレット本体19
に軸受54により回転自在に支持されている。軸53に
は、歯車55が固定されており、歯車55は、ピニオン
56に噛み合っている。
【0024】ピニオン56は、軸57に固定されてお
り、軸57は軸受58により回転自在にタレット本体1
9に支持されている。ピニオン56は、更にピニオン5
9に噛み合っている。ピニオン59は、出力軸60に固
定されている。出力軸60は、割出しモータ61の出力
軸である。
【0025】割出しモータ61は、タレット刃物台1の
本体に固定されている。結局、割出しモータ61の回転
出力は、出力軸60、ピニオン59、ピニオン56、歯
車55、軸53、ピニオン52及び歯車51を順次駆動
して、タレット軸50を回転させる。この駆動により、
タレット19の各面に取り付けられた回転工具2を所望
の位置に割出す。
【0026】タレット軸50の後端には、回転給電手段
65が配置されている。回転給電手段65は、ブラシ6
とスリップリング5とからなり、ビルトインモータ3に
タレット刃物台1の外部から電力を供給するための給電
部である。スリップリング本体66は、筒状のものであ
りタレット軸50に固定されている。スリップリング本
体66の外周には、非導電性材料で作られた絶縁筒67
が固定されている。
【0027】絶縁筒67の一端には、導電材料で作られ
た円環状のアースリング68が全周にわたって巻かれて
いる。更に、絶縁筒67には、3本の分割スリップリン
グ69が配置されている。3本の分割スリップリング6
9は、3相交流電流を供給するためのU相、V相、W相
のそれぞれの電極である。図6は、分割スリップリング
69の断面図である。
【0028】各分割スリップリング69は、a〜jの1
0個のピースに分割されている。更に各分割スリップリ
ング片69a〜69jは、ビルトインモータ3に電線
(図示せず)によりタレット軸50を通って接続されて
いる。分割スリップリング片69aと分割スリップリン
グ片69dとは、電線70aで結合されている。分割ス
トップリング片a、dは、ビルトインモータ3が加工位
置に割り出されたとき電力を供給する。図示の位置で
は、加工位置でビルトインモータ3に電力を供給す
る。
【0029】本実施例のタレット刃物台1のタレット1
9は、円周5分割され必要な回転工具2が割出される。
また、その割出しの中間位置(ATCの位置)で自動工
具交換などのために割り出しされる。このときの位置
は、分割スリップリング片dの位置である。したがっ
て、この位置でもビルトインモータ3を駆動するための
電力を供給すことができる。
【0030】同様に、他の分割スリップリング片も電線
で接続されている。アースリング68及び分割スリップ
リング69には、ブラシ6が接触されている。ブラシ6
は、ブラシ片71a〜71dが接触している。ブラシ片
71a〜71dは、汎用インバータ7に接続されてい
る。したがって、汎用インバータ7から制御された電
流、周波数の電力が供給される。
【0031】流体継手75 タレット軸50の後端には流体継手75が配置されてい
る。流体継手75は、ビルトインモータ3を冷却するた
めの冷却油及び軸受31を潤滑用するオイルエアをタレ
ット19側に供給するためのものである。タレット軸5
0の後端には、回転軸76が一体に固定されている。回
転軸76の外周には、固定筒77が回転及び軸線方向に
移動自在に設けられている。固定筒77は、スプリング
79を介して押圧部材78により回転軸76の方向に常
時押圧されている。押圧部材78は、固定板80に固定
されている。固定板80はタレット刃物台1に固定され
ている。
【0032】回転軸76の外周には、冷却油供給口8
1、冷却油排出口82、オイルエア供給口83の3つの
管継手が連結される。供給及び排出される冷却油及びオ
イルエアは、タレット軸50に配置した3重管84を介
して、タレット19内に供給及び排出される。3重管8
4は、前記したビルトインモータ3を冷却する冷却油を
供給する管継手40に接続されている。
【0033】更に、固定筒77の外周及び端面には、オ
イルエア供給のための管継手86が15個配置されてい
る。すなわち、カートリッジ主軸20の各工具主軸30
の3個の軸受31の合計15個の軸受を潤滑するための
ものである。管継手86が接続された固定筒77の位相
と回転軸76との位相が一致したとき、加工中の工具主
軸30ビルトインの軸受31だけでなく供給したいすべ
ての位置の工具主軸30の軸受31にオイルエアが供給
されように穴の位置が配置されている。
【0034】メカポジショニング機構9 図7は、工具主軸30の角度位置決めを行うメカポジシ
ョニング機構9及び回転工具のツールアンクランプ装置
110の断面図である。工具主軸30の後端外周には、
角度位置決め部材90がキー結合されている。角度位置
決め部材90には外周に1か所に凹部91が設けられて
いる。角度位置決め部材90の外周近傍には、近接スイ
ッチ11が配置されている。
【0035】近接スイッチ11は、凹部91を検出して
工具主軸30を角度位置決めするものである。角度位置
決め部材90の後端面には、溝93が形成されている。
角度位置決め部材90と対向する端部には管軸96の固
定歯94が回転不能に、しかし軸線方向にのみ移動自在
に設けられている。固定歯94の前面には、突起95が
設けられている。
【0036】角度位置決め部材90の溝93と固定歯9
4の突起95とが噛み合って工具主軸30を所定角度に
位置決めする。固定歯94の後端には、管軸96が一体
に設けられている。固定歯94には、更に案内ピン97
が一体に固定されている。案内ピン97は、案内穴98
に摺動自在に挿入されている。案内ピン97は、固定歯
94の回転を止め、軸線方向のみの移動を許容するため
のものである。
【0037】管軸96の後端には、ピストン99が一体
に固定されている。ピストン99は、シリンダ100内
に挿入されている。シリンダ100内に圧油を導入する
ことにより、ピストン99が移動し、同時にこれと一体
の管軸96、固定歯94が前方に移動し、突起95と溝
93とが噛み合い、工具主軸30を所定角度位置に止め
る。管軸96にはドッグ102が固定され、管軸96の
移動は近接スイッチ101で検知される。
【0038】ツールアンクランプ装置110 管軸96の中心には、アンクランプ軸111が摺動自在
に挿入されている。アンクランプ軸111の後端には、
ピストン112が固定されている。ピストン112は、
シリンダ113内に挿入されている。シリンダ113に
圧油を導入すると、ピストン112が移動する。アンク
ランプ軸111が前方に移動すると、その先端がドロー
バ36の最後端を押す。アンクランプ軸111によるド
ローバ36の後端の押圧により、皿バネ37が圧縮さ
れ、ドローバ36がプルスタッド35の把持を開放しテ
ーパ穴33から回転工具2のテーパシャンク34を離脱
可能としアンクランプする。
【0039】システムの作動 以下、本システムの作動の概略を述べる。NC装置10
からタレット刃物台1に割出し指令が発せられると、プ
ログラマブルコントローラ8は、タレット19をアンク
ランプ状態にした後、割出しモータ61に回転指令を発
する。割出しモータ61は、回転起動されて、ピニオン
59、ピニオン56、歯車55、ピニオン52、歯車5
1を駆動し、タレット軸50を回転させる(図5参
照)。
【0040】タレット軸50の駆動により、タレット本
体19を回転割り出し、その後クランプする。この割出
し位置の位置決め及びクランプは、周知技術でありここ
では論じない。この位置決めにより回転工具2は、最下
位置すなわち加工位置に割り出される。
【0041】タレット本体19の割出しが終了すると、
汎用インバータ7から制御された3相の電力がブラシ6
に供給される。ブラシ6の各ブラシ片71a〜71d
は、接触している分割スリップリング片69aに電流を
流す。この電力の供給により、加工位置にあるビルトイ
ンモータ3のみを回転駆動させる。このビルトインモー
タ3の回転駆動時には、冷却油供給口81から冷却油が
供給される。冷却油は、3重管84を通り、カートリッ
ジ主軸20の管継手40に供給される。
【0042】管継手40から冷却油は、油路41、螺旋
溝25を通りビルトインモータ3の外周を冷却後、油路
42を通り管継手(図示せず)を通り、他のビルトイン
モータ3を同様に冷却後、3重管84に戻り冷却油排出
口82に排出される。計測時のエアなども必要があれ
ば、エア供給口(図示せず)を通して供給される。回転
中の工具主軸30の軸受31へのオイルエアの供給も、
回転中の工具主軸30だけでなく、供給したいすべての
位置の工具主軸30の軸受31に管継手86を介して供
給される。
【0043】工具主軸30の角度割出し 前記加工動作と同様に、自動工具交換の必要があるとき
は、タレット軸50を駆動させて回転工具2を所定の位
置に割出す。NC装置10からの指令で汎用インバータ
7は、ブラシ6、スリップリング5を介してビルトイン
モータ3に電力を供給して割出し速度、すなわち低速度
で回転させる。近接スイッチ11(図7)が凹部91の
位置を検出すると、直ちに汎用インバータ7は、ビルト
インモータ3に停止指令を発する。
【0044】これと同時に、PC8は指令して電磁切換
弁(図示せず)を切換えてピストン99を駆動させて、
固定歯94を前進させて、突起95を溝93に挿入させ
て、工具主軸30を停止させる。この停止により、工具
主軸30は決められた角度位置に停止させられる。この
工具主軸30の角度位置決め完了後、必要な自動工具交
換動作を行う。工具主軸30の角度位置決めの解除は前
記動作と逆の動作を行う。
【0045】
【その他の実施例】前記した実施例は、いずれも工具主
軸に関するものであったが、前記説明から理解されるよ
うに、タレット刃物台1に工作物チャック18を配置し
たタイプのものでもよい。したがって、前記工具主軸2
0は、工作物を駆動する工作物主軸であっても良い。タ
レット刃物台に工作物チャックを装備するものは知られ
ている。前記したビルトインモータは、ACモータであ
ったがDCモータなどのモータであっても良い。
【0046】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明はタレット
刃物台に着脱交換自在なビルトインモータを組み込んだ
カートリッジ構造を用いたので、どの位置にでも高速の
回転工具又は工作物の主軸を配置できる。また、カート
リッジ構造であるため、タレット刃物台の構造を簡素化
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例のタレット刃物台
の主軸制御システムの概要を示す機能ブロック図であ
る。
【図2】図2は、本発明を旋盤に適用したときの平面図
である。
【図3】図3は、図2の正面図である。
【図4】図4は、ビルトインモータの断面図である。
【図5】図5は、タレット刃物台の回転給電手段及び流
体継手の断面図である。
【図6】図6は、分割スリップリング片の断面図であ
る。
【図7】図7は、メカポジショニング機構とアンクラン
プ機構の断面図である。
【符号の説明】
1…タレット刃物台 2…回転工具 3…ビルトインモータ 4…電線 6…ブラシ 7…インバータ 8…プログラマブルコントローラ 9…メカポジショニング機構 10…NC装置 20…カートリッジ主軸 65…回転給電手段 75…流体継手 110…ツールアンクランプ装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工作機械に設けられ回転工具・工作物を取
    付けるための複数の主軸がタレットに配置されたタレッ
    ト刃物台と、 このタレット刃物台に対して、前記タレットを回転自在
    に支持するためのタレット支持軸と、 このタレット支持軸を回転割出しするための割出し駆動
    手段と、 前記主軸を高速で回転駆動するためのビルトインモータ
    と、 前記ビルトインモータを収容するためのカートリッジ本
    体と、 前記タレット刃物台の本体に設けられ前記カートリッジ
    本体のいずれも着脱自在に取り付け可能な取付孔とから
    なる高速主軸を有するタレット刃物台。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記主軸を設定された角度位置に機械的に停止させるた
    めの角度位置決め手段とを有することを特徴とする高速
    主軸を有するタレット刃物台。
JP11799692A 1992-04-10 1992-04-10 高速主軸を有するタレット刃物台 Pending JPH05285710A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009538743A (ja) * 2006-05-30 2009-11-12 インデックス−ベルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディト ゲゼルシャフト ハーン ウント テスキ 工作機械
JP2015199186A (ja) * 2014-03-31 2015-11-12 Dmg森精機株式会社 工作機械
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