JPH0528437U - 遠心分離装置 - Google Patents

遠心分離装置

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JPH0528437U
JPH0528437U JP9757791U JP9757791U JPH0528437U JP H0528437 U JPH0528437 U JP H0528437U JP 9757791 U JP9757791 U JP 9757791U JP 9757791 U JP9757791 U JP 9757791U JP H0528437 U JPH0528437 U JP H0528437U
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孝一 若竹
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株式会社ニツテク
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遠心分離装置では、遠心管を装置に供給し、
再度取り出す場合に、その都度交換ロータを停止させる
必要がある。ところが、遠心管交換ロータを一回停止さ
せる度に遠心管の供給または取り出し、いずれか一つの
処理しか行わないのでは、遠心管交換ロータの停止およ
び再起動に要するタイムロスによって処理効率に限界が
生ずる。そこで、交換ロータの停止/再起動におけるタ
イムロスを圧縮し、処理能率の向上を図る。 【構成】 遠心管を収納する遠心管交換ロータのホルダ
部を隣接させて設け、各ホルダ部の停止位置に対応させ
て前記遠心管供給装置と遠心管取出装置とを隣接配置さ
せた。従って、遠心管の供給および取り出し動作は、遠
心管交換ロータの外周部に隣接配置させた二つのホルダ
部を中継点として、同時に行うことが可能となる。つま
り、外部ホルダストッカと遠心管交換ロータとの間にお
ける遠心管の移し換え、遠心管ロータと定速ロータとの
間における遠心管の移し換え、という各やりとり動作が
同時実行可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、血液を血清と血ペイとに遠心分離する装置に係り、特に、高速回 転している遠心管ロータを停止させることなく遠心管のセットおよび取り出しが できる遠心分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、生化学的分析や免疫学的分析などの各種血液検査を行う場合に は、その前処理として血液の遠心分離作業が行われるが、従来のこの種の遠心分 離器は、被遠心分離血液が収容された遠心管を、回転バランスを考慮しながら人 手を介して逐一遠心管ロータにセットし、この後スタートスイッチをオンして遠 心管ロータを一定の速度で高速回転させ、所定時間経過後、オフスイッチをオン 操作させることで上記遠心管ロータを停止させ、遠心管ロータが完全に停止した ところで、人手によって遠心管ロータから遠心分離処理が終了した遠心管を取り 外していた。
【0003】 しかし、これらの作業は非常に煩雑で手作業による時間的ロスが多く、また遠 心管ロータの起動および停上に要する時間的ロスが非常に多いという二重の時間 的ロスのために、遠心分離に要する稼動効率が非常に悪いという問題を有し、こ れらの要因が生化学的分析や免疫学的分析等の各種血液検査における全自動化を 妨げる最大の要因となっていた。
【0004】 そこで、本出願人は、先に、かかる問題を解決する遠心分離装置を既に提案し ている(特公昭64−10267号)。
【0005】 図5は、遠心管のセットおよび取り外しを全自動化したこの遠心分離装置を示 すものである。この遠心分離装置は、定速回転する定速ロータ1と、この定速ロ ータ1に同期回転できる遠心管交換ロータ2を備え、制御装置3およびパルスモ ータ4、5によって各ロータ1、2の回転数制御を行う。6、7が定速ロータ1 の回転数を計測する光学センサ、8、9が定速ロータ1と遠心管交換ロータ2の 回転数および位置を検出同期させる光学センサである。当然、両ロータ1、2の 回転軸10、11は同一軸上に配設する。
【0006】 試料血液は遠心管12に収納し、図5に示すようなホルダストッカ13に配列 させておく。このホルダストッカ13には進退動するアーム14が存在し、遠心 管交換ロータ2が停止したときに当該アーム14が遠心管12を前進させ、遠心 管交換ロータ2の収納室15へ遠心管12を送り込む。遠心管12は、図7に示 すようなホルダ16に収納されており、ホルダ16の孔部16hが収納室15に おいて回動可能に軸支され、遠心管12の傾きを自由にしている。
【0007】 遠心管12が収納室15にセットされると、遠心管交換ロータ2は回転を始め る。徐々に回転数を増し、定速ロータ1とその回転数が一致して、かつ光学セン サ8、9が指定位置で一致したとき、定速ロータ1に対する遠心管12の移し換 えが実行される。この移し換えは、遠心管交換ロータ2の収納室15上部に配設 した上下動装置17によって行う。この上下動装置17は、図8に示すようにモ ータ18およびカム19によってホルダ16を保持または保持解除するアーム2 0を備え、このアーム20をワイヤ21およびプーリ22により上下方向に駆動 して遠心管12を移し換えるものである。遠心管12は、収納室15には当初縦 方向にセットされるが、交換ロータ2の回転数増加につれて遠心力により横方向 へ姿勢を変えており、定速ロータ1へセットするときには遠心分離可能な姿勢を 保っている。
【0008】 所定時間が経過して遠心分離が完了すると、上下動装置17により遠心管12 は交換ロータ2へ再度移し換えられる。交換ロータ2が徐々に回転速度を減少さ せ完全に停止すると、遠心管12の姿勢は縦方向になっており、ここで進退動可 能なアーム23が遠心管12を交換ロータ2外のストッカ24へ取り出すことに より、一つの遠心管12に関する遠心分離処理が終了する。
【0009】 即ち、この装置において遠心管12の供給および取り出しは、外部のホルダス トッカ13→遠心管供給装置のアーム14→交換ロータのホルダ部(収納室)1 5→遠心管交換装置(上下装置)17→定速ロータ1のホルダ部と移され、ここ で遠心分離処理された後、当該定速ロータ1のホルダ部→交換ロータのホルダ部 15→遠心管取出装置23→ホルダストッカ24という順番で移された。遠心管 交換ロータ2のホルダ部15は、ロータ外周部に1箇所設けておくだけで遠心管 12の供給および取り出しが可能である。
【0010】 尚、遠心管12を交換ロータ2にセットするアーム14と、交換ロータ2から 遠心管12を取り出すアーム23は同一構成であってよく、図において符号を重 複させたのは構成が同一の意味である。また、図において符号26、27は回転 軸10、11の回転を利用したジェネレータ、29a、29bは前記光学センサ 8、9の検出データを制御装置3へ送出するためのレジスタ装置である。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、本出願人が先に提案した上記遠心分離装置は、遠心管の自動セット や自動取り出しを可能とした点で処理効率を格段に向上させたわけであるが、遠 心管のセットおよび取り出しを行うための遠心管交換ロータのホルダ部は1箇所 であり、従って、遠心管のセットおよび取り外しは当該1箇所のホルダ部を共用 して行なわなければならない。即ち、遠心管の供給時にはホルダ部を遠心管取出 装置の位置に停止させ、遠心管の取り出し時にはホルダ部を遠心管取出装置の位 置に停止させて、遠心管交換ロータを停止させる度に供給または取り出しのいず れか一方の処理動作を行う他はなかった。
【0012】 しかしながら、このように遠心管交換ロータを一回停止させる度に遠心管の供 給または取り出し、いずれか一つの処理しか行わないのでは、遠心管交換ロータ の停止および再起動に要するタイムロスによって処理効率に限界が生ずる、とい う不具合を有していた。
【0013】 この考案は、かかる現状に鑑み創案されたものであって、その目的とするとこ ろは、従来の遠心分離装置の基本構成を保ちつつ、単位時間当たりの処理能力を 大幅に向上させることができる遠心分離装置を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この考案に係る遠心分離装置は、遠心管を保持して 定速回転する定速ロータと、該定速ロータと同一軸上に配設され、かつ、同期回 転および回転停止の制御を受ける遠心管交換ロータと、該遠心管交換ロータが停 止したときに当該遠心管交換ロータのホルダ部へ遠心管を供給する遠心管供給装 置と、該遠心管交換ロータが停止したときに当該遠心管交換ロータのホルダ部か ら分離処理後の遠心管を取り出す遠心管取出装置と、上記定速ロータと遠心管交 換ロータとの回転速度が同じときに一方のロータから他方のロータへと遠心管を 移し換える遠心管交換手段と、を備える遠心分離装置を技術的前提とし、前記遠 心管交換ロータのホルダ部を隣接させて複数設け、各ホルダ部の停止位置に対応 させて前記遠心管供給装置と遠心管取出装置とを隣接配置したことを特徴とする ものである。
【0015】
【作用】
かかる構成によれば、遠心管の供給および取り出し動作は、遠心管交換ロータ の外周部に隣接させた二つのホルダ部を中継点として同時に行うことが可能とな る。つまり、外部ホルダストッカと遠心管交換ロータとの間における遠心管の移 し換え、遠心管ロータと定速ロータとの間における遠心管の移し換え、という各 やりとり動作が同時実行可能となる。
【0016】 この考案にかかる遠心分離装置は、その基本構成として本出願人が先に提案し た遠心分離装置を利用することが可能であり、またさらには、定速ロータをもう 一段追加したタイプの遠心分離装置に適用して処理効率を飛躍的に向上させるこ とも可能である。
【0017】
【実施例】
以下、添付図面に示す一実施例に基き、この考案を詳細に説明する。
【0018】 この実施例に係る遠心分離装置は、原理的には、図1に示すように、遠心管交 換ロータ2に遠心管12を供給するためのホルダ部15aと、遠心管12を取り 出すためのホルダ部15bと、を隣接配置するとともに、このホルダ部15a、 15bの停止箇所に対応させてそれぞれ遠心管供給装置14aよび遠心管取出装 置23aを隣接配置して構成されている。勿論、この場合、遠心管12を遠心管 交換ロータ2から定速ロータ1へ移し換える遠心管上下装置17a、17bを、 各ホルダ部15a、15bの上部位置に配設することは当然である。定速ロータ 1におけるホルダ部28は、前記先の遠心分離装置と同様その数を例えば12個 とするが、先の遠心分離装置の場合は、任意のホルダ部28に対して遠心管12 の供給を行い、取り出す場合も所定時間を経過して分離処理を終了した任意位置 のホルダ部28を指定して遠心管12を取り出していたのに対し、この装置では 遠心管12の供給動作と取り出し動作に関し隣接位置のホルダ部28を1組とし て捉え、隣接する二つのホルダ部28a、28bで同時に遠心管12の供給と取 り出し動作とを実行する。
【0019】 従って、かかる構成によれば試料血液をホルダストッカ13から遠心分離装置 に順次供給していき、定速ロータ1のホルダ部28がすべて遠心管12で埋めら れた後の、遠心管12の取り出しおよび再供給が同時動作て可能となり、処理能 率が格段に向上する。この場合、処理動作の基本形式は、本出願人が先に提案し た遠心分離装置と略同様である。
【0020】 即ち、ホルダストッカ13に収容された処理前の遠心管12は、供給装置14 aのアームを介して順次遠心管交換ロータ2のホルダ部15aにセットされ、こ の後、遠心管上下装置(遠心管交換装置)17aにより定速ロータ1のホルダ部 28aへ移される。分離処理後、この遠心管12は再度外部へ取り出す必要があ るがこの取り出し動作は、時間的にいえば、装置起動後すべてのホルダ部28a が遠心管12によって埋められている状態でなされるものであり、このとき分離 処理が終了した遠心管は定速、ロータ1の所定ホルダ部28bから遠心管交換ロ ータ2のホルダ部15bへ移され、上記遠心管交換ロータ2が停止したときにア ーム23によってホルダストッカ24へ移される。この取り出し動作と同時に、 アーム14によって新しい遠心管12の供給動作が行われる。遠心管12を受け 取った遠心管交換ロータ2は、回転速度を増し、定速ロータ1と同じ速度に達し たときに遠心管上下装置17aが該遠心管12を上記ホルダ部15aからホルダ 部28aへ移し、この移し換え動作と同時に、隣接するホルダ部28cから分離 処理を終了した遠心管12を遠心管上下装置17bが取り出し、遠心管交換ロー タ2のホルダ部15bへ移し換える。これ以後は、予め定めた処理プログラムに 従い、同様の供給/取り出し動作が実行される。
【0021】 このように本遠心分離装置は、隣接する二つのホルダ部15a、15bと定速 ロータ1側の複数のホルダ部28a、28b、28c……との間で一定の交換対 応を予め決めておき、その対応に従って順次遠心管12を交換していくものであ るが、かかる動作を実現するには、ホルダ部15a、15bを独立の空間(室) に仕切っておく必要はなく、一つの室に独立した機能を持つ二つのホルダ装置を 配設するだけでも同様の処理動作が可能である。
【0022】 また、このような同時交換の動作は、配設する遠心管の数が多くなるほど処理 効率の向上に役立つ。本出願人は、本案と同時に遠心分離を行うための定速ロー タをもう一段追加してなる遠心分離装置を提案している。この場合、遠心管の数 は最大で従来装置の2倍に増加することから、供給/取り出し動作のスピードア ップが望まれ、その一手段として本考案の適用が考えられている。
【0023】 図2は二段の定速ロータを有する遠心分離装置を示すもので、この遠心分離装 置30は、装置中央部に遠心管交換ロータ31を配し、この遠心管交換ロータ3 1を挟んで上下位置に定速ロータ32、33を対向配置してなる。
【0024】 この遠心分離装置30は、ケース体K内に配設されたロータ駆動用のパルスモ ータ34、35を備え、パルスモータ34によって定速ロータ32、33を定速 回転させる一方、パルスモータ35によって遠心管交換ロータ31の回転を制御 する。この定速ロータ34、35は同一の回転軸36に固着されている。また、 遠心管交換ロータ31は、その外周に形成されたギア31aがパルスモータ35 の回転軸に固着されたギア37と噛合して回転制御される。尚、回転軸36の上 下各部に発電用のジェネレータ38、39を設け、上記遠心管交換ロータ31の 適宜箇所に配設したバッテリ(図示せず)に蓄電する。
【0025】 下側定速ロータ32は、回転軸36に固定させたベース42と、該ベース42 に回動可能に軸支させたホルダ43とで構成する。
【0026】 遠心管交換ロータ31は、縦断面逆L字状の遠心管収納室51と、縦断面L字 状の遠心管収納室52を備え、各遠心管収納室51、52の内側部位に隣接さて 遠心管上下装置53、54を設けてある。ここで遠心管収納室51は、上記遠心 管40を下側の定速ロータ32にセットするためのものであり、一方の遠心管収 納室52は、遠心管40を上側の定速ロータ33にセットするために設けた空間 である。これらの遠心管収納室51、52は、本出願人が先に提案した遠心分離 装置と同様、遠心管40のホルダ孔部を回動自在および着脱自在に軸支する。
【0027】 また、各遠心管収納室51、52に対応させて各遠心管供給装置55、56お よび各遠心管取出装置57、58を設ける(図3参照)。これら各装置55乃至 58も、その基本構成は、前記本出願人が先に提案した遠心分離装置と同様でよ く、先頭部に着脱自在の保持手段H(突起または電磁石等)を備えたアーム60 により、遠心管ホルダ41を保持して進退動し、ホルダストッカ13a、13b から上記遠心管収納室51、52へ遠心管40を送出し、遠心分離処理後に停止 した遠心管交換ロータ31からアーム60の進退動によって遠心管40を取出ホ ルダ部91、92へ取り出すものである。勿論、遠心管供給装置55、56と遠 心管取出装置57、58の構成は同一で構わない。
【0028】 遠心管収納室51、52に隣接配置する遠心管上下装置53、54は、遠心管 収納室51、52にセットされた遠心管ホルダ41を上下の定速ロータ32、3 3へ移し換えるもので、図示はしないが、片方の遠心管収納室51側に供給用上 下装置53aと取出用上下装置53bの二つを配設し、他方の遠心管収納室52 側にも供給用上下装置54aと取出用上下装置54bの二つを配設してある。つ まり、下側定速ロータ32と上側定速ロータ33に対して、遠心管40の供給/ 取り出し動作をそれぞれ同時に、独立して行わせるためである。従って、遠心管 交換ロータ31に配設する遠心管上下装置の数は、四つということになる(53 a、54a、53b、54b)。勿論、下側用を二つ、上側用を従来どおり一つ としても構わない。
【0029】 この遠心管上下装置53、54は、軸点を中心として回動可能なアーム構成、 例えば多関節アームやリンク機構等、遠心管40を保持したアーム先端部の角度 制御が可能なものを使用する。
【0030】 図4は、かかる遠心管上下装置53、54に使用するアームの構成例を示すも ので、モータ61と、プーリ62、およびワイヤ63によって上下動するベース 64に平行リンクアーム65を軸着し、該リンクアーム65の先端部に上記遠心 管40を保持する把持アーム66を設けてなる。この場合、リンクアーム65の 駆動機構は、平行リンク式、関節駆動式、クランク式等、各種の機構が考えられ る。従って、例えばアーム関節部65a、64bに小型モータを配した直接駆動 形式の関節アームであってもよい。先端部の把持アーム66は、本出願人が先に 提案した遠心分離装置と同様、偏平カムを利用した開閉機構を使用して上記遠心 管40の把持および解除動作を行わせることが可能である。この遠心管上下装置 53、54は、所定回転速度に達して遠心力により横向き姿勢となった遠心管ホ ルダ41を把持して、遠心管交換ロータ31から上下の定速ロータ32、33へ ホルダ41を移し換えればよいから、遠心管ホルダ41を保持する先端の把持ア ーム66が、定速ロータ32、33の回転平面と平行の姿勢を保って遠心管ホル ダ41を接近させれば、上記ホルダ部43、71に着脱させることができる。離 脱させる場合も同様である。遠心管ホルダ41は、磁石によって吸着される金属 を用いて成形しており、従って、定速ロータ32、33のホルダ部43、71へ 遠心管40を移し換えた後は、遠心管40が定速ロータ32、33から脱落する ことはない。
【0031】 従って、かかる遠心分離装置30によれば、遠心管40を本出願人が先に提案 した遠心分離装置の下側定速ロータ32だけでなく、上側に配設した定速ロータ 33にもセットして分離処理することが可能となるから、処理能力が飛躍的に向 上し、タイムロスを解消することができるとともに、ロータ間における遠心管4 0の供給/取り出し動作、および遠心管交換ロータ31と外部ストッカホルダ間 における供給/取り出し動作を、いずれも同時に行うことができるので、遠心管 交換ロータ31の停止/再起動に関するタイムロスを圧縮し、先の遠心分離装置 以上に処理動作を早めることができる。
【0032】 尚、この装置は遠心力を利用して試料の分離を行うものであるから、定速ロー タの回転方向は床面に対して水平の場合に限らず、垂直(鉛直)方向に回転させ ても同様の効果を得ることができる。
【0033】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案に係る遠心分離装置は、遠心管交換ロータのホ ルダ部を隣接させて設け、各ホルダ部の停止位置に対応させて前記遠心管供給装 置と遠心管取出装置とを隣接配置させたから、遠心管の供給および取り出し動作 は、上記遠心管交換ロータの外周部に隣接配置させた二つのホルダ部を中継点と して、外部ホルダストッカと遠心管交換ロータとの間における遠心管の移し換え や、遠心管ロータと定速ロータとの間における遠心管の移し換え、という各やり とり動作が同時実行可能となるので、単位時間当たりの処理件数が格段に向上す る結果、交換ロータの停止/再起動に要するタイムロスを圧縮して処理効率を向 上させることができる、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る遠心分離装置を示す
図である。
【図2】この考案の他の実施例に係る遠心分離装置を示
す縦断面図である。
【図3】図2に示す遠心分離装置の構成を示す部分平面
図である。
【図4】図2に示す遠心分離装置の上下装置を示す部分
断面側面図である。
【図5】本出願人が先に提案した遠心分離装置を示す縦
断面図である。
【図6】同遠心分離装置におけるホルダストッカ部を示
す図である。
【図7】遠心管を収容するホルダを示す斜視図である。
【図8】同遠心分離装置の遠心管上下装置の構成を示す
図である。
【符号の説明】
15a,51,52 供給用ホルダ部 15b,91,92 取出用ホルダ部 17a,17b 遠心管上下装置 30 遠心分離装置 31 遠心管交換ロータ 32,33 定速ロータ 34,35 パルスモータ 36,37 回転軸 51,52 遠心管収納室 53,54 遠心管上下装置 55,56 遠心管供給装置 57,58 遠心管取出装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心管を保持して定速回転する定速ロー
    タと、該定速ロータと同一軸上に配設され、かつ、同期
    回転および回転停止の制御を受ける遠心管交換ロータ
    と、該遠心管交換ロータが停止したときに当該遠心管交
    換ロータのホルダ部へ遠心管を供給する遠心管供給装置
    と、該遠心管交換ロータが停止したときに当該遠心管交
    換ロータのホルダ部から分離処理後の遠心管を取り出す
    遠心管取出装置と、上記定速ロータと遠心管交換ロータ
    との回転速度が同じときに一方のロータから他方のロー
    タへと遠心管を移し換える遠心管交換手段と、を備える
    遠心分離装置において、前記遠心管交換ロータのホルダ
    部を隣接させて複数設け、各ホルダ部の停止位置に対応
    させて前記遠心管供給装置と遠心管取出装置とを隣接配
    置したことを特徴とする遠心分離装置。
JP9757791U 1991-09-20 1991-09-20 遠心分離装置 Pending JPH0528437U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015502841A (ja) * 2011-11-07 2015-01-29 ベックマン コールター, インコーポレイテッド 遠心分離機システムおよびワークフロー

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JP2015502841A (ja) * 2011-11-07 2015-01-29 ベックマン コールター, インコーポレイテッド 遠心分離機システムおよびワークフロー

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