JPH05284034A - 符号化装置 - Google Patents

符号化装置

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JPH05284034A
JPH05284034A JP8062092A JP8062092A JPH05284034A JP H05284034 A JPH05284034 A JP H05284034A JP 8062092 A JP8062092 A JP 8062092A JP 8062092 A JP8062092 A JP 8062092A JP H05284034 A JPH05284034 A JP H05284034A
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JP8062092A
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Inventor
Masao Okabe
雅夫 岡部
Tetsuya Mizushima
哲也 水島
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はディジタルデータの記録再生の為の
変調回路に関するものであり、変調回路の縮小化もしく
は回路動作の高速化と、処理速度の制約緩和を目的とす
る。 【構成】 生成される(L+1)ビットの符号語の各ビ
ットは、制御ビットの極性に依存するビット群と前ワー
ドの変調出力に依存するビット群に分けることができ
る。この性質を利用して、反転成分抽出回路104と共
通成分抽出回路105が前記2つのビット群毎に周波数
成分を抽出して、差分演算回路106が出力としてなり
得る2種類の変調出力間の成分差を1つの変調パターン
のデータから簡単な演算により算出し、その差分合計の
符号によってビット反転回路108が最終的な変調出力
を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はディジタルVTR等高
密度記録符号化方法に使用して有効な符号化装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】現在、高画質と長時間記録を目的として
ディジタルVTRの研究が進められている。情報量が大
きい映像信号を長時間記録するのに不可欠な高密度記録
に寄与するものにディジタルパイロットトーンと呼ばれ
る手法がある。これはトラッキングのための特定の周波
数を、記録データそのものが発生するように記録符号化
を行うことで、実用上誤り率を劣化させることなくトラ
ッキング精度を非常に高め、同時にトラッキング情報専
用の記録領域を省き記録密度を向上させるものである。
【0003】例えば、周波数f1,f2にノッチ(その
周波数成分が抑制されている)を形成する変調をF0変
調、周波数f1にパイロット、周波数f2にノッチを形
成する変調をF1変調、周波数f1にノッチ、周波数f
2にパイロットを形成する変調をF2変調と呼ぶことと
し、連続するトラックをF1変調、F0変調、F2変
調、F0変調というように変調パターンを繰り返し変化
させて記録して行くとする。再生時は、ヘッドがF0変
調されたトラックを走査する場合、隣接するF1変調さ
れたトラックからの周波数f1のパイロット成分のクロ
ストークと隣接するF2変調されたトラックからの周波
数f2のパイロット成分のクロストークを比較してトラ
ッキングする。
【0004】つまり、ヘッドがF0変調されたトラック
を完全にトレースしなければならないのにF1変調され
たトラック側に寄っている時は、隣接するF1変調トラ
ックからの周波数f1のパイロット成分のクロストーク
量が、隣接するF2変調トラックからの周波数f2のパ
イロット成分のクロストーク量よりも大きくなる(磁気
記録の場合、アジマス記録を行っていても周波数が低け
れば、この成分はアジマス損失の影響を受けにく
い。)。よって、周波数f1の成分を抽出する帯域通過
フィルタと、周波数f2の成分を抽出する帯域通過フィ
ルタを備え、両方の出力を比較することでヘッドが本来
の位置からどちら側にづれているかを判別できる。
【0005】また、ノッチは隣接トラックからのクロス
トークを検出する際、この周波数成分が少ないために、
信号成分が雑音としてクロストーク検出を妨害すること
が少ない。この結果を用いて、圧電素子上にとりつけた
ヘッドの高さを圧電素子に印加する電圧で制御したり、
テープの送り速度を調整することでトラック上を正しく
トレースできる。
【0006】図8に従来の符号化装置の構成図を示す。
この符号化装置は図9に示すように24ビットのデータ
の先頭(LSB)に1ビットの制御ビットを付加し、2
5ビットのデータ毎にインターリーブドNRZI変調を
行い、制御ビットの極性を(0または1)を適当に選択
することで、直流成分の抑制や周波数f1,f2にパイ
ロットやノッチを形成するものである。以下、25ビッ
ト単位のデータを1ワードと呼び、変調された25ビッ
トのデータを変調データと呼ぶこととする。
【0007】図8において、0付加回路801、1付加
回路802は各々制御ビットに0、1を付加し、プリコ
ーダ803は0付加回路801からのビット列を、プリ
コーダ804は1付加回路802からのビット列をイン
ターリーブドNRZI変調する回路である。インターリ
ーブドNRZI変調とは図10(a)に示すように時刻
kTにおける入力akに対して、
【0008】
【数1】
【0009】で与えられる記録系列{bk}を生成する
方式である。ここで、
【0010】
【外1】
【0011】は排他的論理和である。図10(b)に具
体的なプリコーダ803,804のブロック図を示す。
プリコーダは25個の排他的論理和回路から構成され、
排他的論理和回路901には1ワード前の変調出力の上
位から2番目のビットと制御ビットが入力される。排他
的論理和回路902には1ワード前の変調出力の最上位
ビットと入力データの第1ビットが入力される。排他的
論理和回路903には排他的論理和回路901の出力と
データの第2ビットが、排他的論理和回路904には排
他的論理和回路902の出力とデータの第3ビットが各
々入力され、排他的論理和回路905から925も同様
にして1ワードのデータを一括して変調する。排他的論
理和回路901から925の出力がプリコーダより出力
される変調データである。
【0012】パイロットデータ生成回路805は変調出
力に発生させたいパイロット成分の目標波形であるパイ
ロットデータを生成する回路であり、例えば周波数f1
にパイロットを発生させる場合は周波数f1、振幅±α
の矩形波を発生する。成分抽出回路806,807はプ
リコーダ803,804が出力する制御ビットが0の時
と1の時の各々の変調データの周波数成分からパイロッ
トデータ生成回路805の出力するパイロットデータの
周波数成分を減算し、既に制御ビットの選択が確定して
いる変調出力の周波数成分(以降、確定成分と呼ぶ。)
を加算して、変調出力の周波数成分を抽出する回路であ
り、2乗回路808,809は成分抽出回路806,8
07の各々が出力する抽出成分の2乗値を求める回路で
ある。成分抽出回路と2乗回路は直流成分、周波数f1
の正弦成分と余弦成分、周波数f2の正弦成分と余弦成
分の計5種類の成分を抽出するため、同構成の回路を5
面持つ構成となっている。
【0013】図11(a)に具体的な成分抽出回路80
6,807のブロック図を示す。成分検出回路926は
変調データの各ビットが0の場合は(−1.0)、1の
場合には(+1.0)の値に変換し、検波データとの積
を累積加算し変調データの周波数成分を検出する。同様
に、成分検出回路927はパイロットデータ生成回路8
05の出力するパイロットデータと検波データとの積を
累積加算しパイロットデータの周波数成分を検出する。
直流成分の抽出回路では検波データは+1.0の一定値
である。周波数f1の正弦成分、余弦成分の抽出回路の
検波データは各々周波数f1のSIN波、COS波であ
り、周波数f2の正弦成分、余弦成分の抽出回路の検波
データは各々周波数f2のSIN波、COS波である。
減算回路928で変調データの検出成分からパイロット
データの検出成分を減算し、加算回路929で既に確定
した変調出力の確定成分を加算して抽出成分出力とす
る。ここで、各々の成分検出は図11(b)に示すよう
に変調データ波形からパイロットデータ波形を減算し、
SIN波形等の検波データを乗じて積分することと等価
であり、いわゆるフーリエ変換の正弦成分、余弦成分、
直流成分を求めている。
【0014】総和回路810,811は各々制御ビット
の極性に対応した変調出力の前記5種類の抽出成分の2
乗値の総和を求める回路であり、比較回路812は総和
回路810,811の総和結果を比較しその値の小さい
方を検出し選択回路813,815に出力する回路、選
択回路813は比較出力に基づきプリコーダ803,8
04の変調データを選択する回路である。
【0015】保持回路814は選択された変調データを
一時的に保持する回路であり、その上位2ビットがプリ
コーダ803,804での次ワードの変調に用いられる
ビットである。また、保持回路814の出力が変調出力
である。選択回路815は選択結果に基づき制御ビット
に対応する抽出成分出力を選択する回路、保持回路81
6は選択された抽出成分を一時的に保持する回路であ
り、その出力が成分抽出回路806,807での次ワー
ドの成分抽出に用いる確定成分である。
【0016】以上のように構成された符号化装置の動作
について、周波数f1にパイロットを形成させ、周波数
f2にノッチを形成させる場合を例に説明する。第(N
−1)ワードまでの変調出力は確定しており、第Nワー
ドの制御ビットの極性を決定する場合を説明する。
【0017】まず、制御ビットの極性に対応した第Nワ
ードの変調データを生成する。保持回路814には第
(N−1)ワードの変調結果が保持されており、その上
位2ビットを使ってプリコーダ803が制御ビットが0
の場合の変調データを、プリコーダ804が制御ビット
が1の場合の変調データを生成する。
【0018】次に、第(N−1)ワードまでの変調出力
に第Nワードの前記2種類の変調データを付け加えた2
種類の変調出力系列の周波数成分を抽出する。この時、
パイロットデータ生成回路805は目標とするパイロッ
トデータとして周波数f1、振幅±0.04の矩形波を
出力し、成分抽出回路806,807で前記のように変
調データからパイロットデータを減算してフーリエ変換
の各成分値を求める。このことは変調出力の成分とパイ
ロット成分との誤差成分を求めていることを意味する。
そして、確定成分と加算することによって既に確定した
変調出力も含めた変調出力全体をフーリエ変換の対象と
して成分抽出する。最後に、2種類の変調出力に関して
算出された5種類の成分の2乗値の総和を算出し、その
小さい方の変調データを選択して変調出力とする。
【0019】以上のように、1ワード毎に変調出力の各
成分を抽出し、その2乗値の総和の小さい方を順次選択
して行く。2乗値の総和の大小で判定することは各周波
数成分を均等に評価し、どの成分もなるべく小さくなる
変調データを選択して行くことになる。つまり、ある成
分が特に大きな値になってしまう変調データは選択せ
ず、各成分値を0に収束させる働きを持っている。具体
的には周波数f1の成分を持ち直流成分と周波数f2の
成分を持たないパイロット成分との誤差を0に収束させ
る働きをするから、変調出力の周波数f1にはパイロッ
トデータの周波数成分が残留する。その結果、周波数f
1にパイロットが形成され、同時に直流成分の抑制と周
波数f2のノッチ形成が実現される。パイロットデータ
生成回路805で周波数f2のパイロットデータを生成
した場合、周波数f1にノッチ、周波数f2にパイロッ
トが形成され、パイロットデータを0にすれば周波数f
1、f2ともノッチが形成される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、成分抽出回路が直流成分と周波数f1,
f2についてのフーリエ変換を行っているため、成分抽
出回路の回路規模は非常に大きく、制御ビットに0を挿
入したときの成分抽出回路と1を挿入したときの成分抽
出回路の2つを持つため、符号化装置のほとんどをこの
成分抽出回路が占めている。特に、複数のチャンネルで
記録するようなシステムにおいてはチャンネル数の2倍
の成分抽出回路が必要となる。
【0021】また、プリコーダは1ワード前の変調出力
のビットが必要であるため、次のワードの変調を行うま
でに0を付加した変調出力か1を付加した変調出力かを
決定しなくてはならず、成分抽出するための処理時間も
制約を受ける。符号化装置の回路規模を小さくするた
め、0を挿入したときと1を挿入したときの成分抽出や
複数チャンネルの成分抽出を時間多重により1つの成分
抽出回路で兼用しようとした場合や、複数の周波数の成
分抽出を時間多重で兼用しようとした場合、成分抽出回
路の処理時間が長いために時間多重が困難となる課題を
有している。
【0022】また、抽出成分の2乗値の単純な総和を比
較する構成となっているため、ノッチの形成より直流成
分の抑制を強化するなどの調整ができない等の問題を有
している。
【0023】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、第1に小さな回路規模で高速に成分抽出を行い、第
2に処理時間の制約を緩和し、第3に抽出する各成分間
に重み付けを加えられる符号化装置を提供することを目
的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の符号化装置は、Lビットのデータに所定の極
性の制御ビットを付加し、インターリーブドNRZI変
調によって(L+1)ビットの変調データを得る変調手
段と、制御ビットの極性によって出力ビットの極性が互
いに反転する第1のビット群と前ワードの変調出力によ
って出力ビットの極性が互いに反転する第2のビット群
に分け、各ビット群で別々にM個の周波数成分及び直流
成分を抽出する成分抽出手段と、考えられる2通りの変
調出力間の周波数成分の2乗値の差分を求める差分演算
手段と、前記変調データの一部のビットの極性を反転さ
せて出力する変調データ出力手段を有し、前記成分抽出
手段はN値の階段状波形で近似したSIN波形、COS
波形で各成分を抽出し、各抽出成分に重み付けを加える
構成を有している。
【0025】
【作用】本発明は上記の構成により、制御ビットを0か
1のどちらか片方の変調データの各周波数成分及び直流
成分を抽出するだけで考えられる2通りの変調出力間の
各周波数成分及び直流成分の2乗値の差分を算出し、変
調データの選択判断においては所定の成分の大小関係を
支配的に評価し、成分抑制量(ノッチの大きさ)が周波
数成分毎に異なる変調出力を生成する。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の第1の実施例におけ
る符号化装置のブロック図である。図1において、0付
加回路101は制御ビットに0を付加し、プリコーダ1
02は0付加回路101からのビット列をインターリー
ブドNRZI変調し、パイロットデータ生成回路103
は変調出力に発生させたいパイロット成分の目標波形で
あるパイロットデータを生成する回路であり、従来例と
同一構成を有する。反転成分抽出回路104はプリコー
ダ102の出力する変調データの中で制御ビットの極性
により互いに反転する第1のビット群の周波数成分(以
降、反転成分と呼ぶ。)を抽出する回路である。また、
共通成分抽出回路105はプリコーダ102の出力する
変調データの中で制御ビットによらず一定である第2の
ビット群の周波数成分から前記パイロットデータの周波
数成分を減算し、既に制御ビットの選択が確定している
変調出力の周波数成分を加算して、制御ビットに依存し
ない周波数成分(以降、共通成分と呼ぶ。)を抽出する
回路である。
【0027】図2(a),(b)に具体的な反転成分抽
出回路、共通成分抽出回路のブロック図を示す。変調デ
ータの各々のビットは従来例と同様に0の場合は(−
1.0)、1の場合には(+1.0)の値に変換し、検
波データとの積を累積加算(積分)し成分検出する。従
来例と同様にいわゆるフーリエ変換の正弦成分、余弦成
分、直流成分を求める構成である。
【0028】差分演算回路106は反転成分に共通成分
を乗じ、制御ビットを0とした時の変調出力成分の2乗
値から制御ビットを1とした時の変調出力の成分の2乗
値を減算した差分を計算する回路である。反転成分、共
通成分抽出回路と差分演算回路は直流成分、周波数f1
の正弦成分と余弦成分、周波数f2の正弦成分と余弦成
分の計5種類の成分の差分を同一回路で時分割で演算す
る構成となっている。
【0029】総和回路107は順次計算される各成分の
差分値の総和を求め、その値の正負符号を出力する回路
であり、ビット反転回路108は総和回路107の出力
する正負符号が負の場合には前記第1のビット群をその
ままとし、正の場合に反転させる回路である。確定成分
演算回路109は前記正負符号が負の場合には共通成分
と反転成分を加算し、正の場合には共通成分から反転成
分を減算して出力確定分の周波数成分を求める回路であ
る。保持回路110はその確定成分を一時的に保持する
回路であり、その出力が次ワードの共通成分抽出に用い
られる。また、保持回路111は第1のビット群の極性
が確定した変調データを一時的に保持する回路であり、
その出力が変調出力である。また、その上位2ビットが
プリコーダ102での次ワードの変調に用いられるビッ
トである。
【0030】以上のように構成された符号化装置の動作
について説明する。まず、制御ビットが0の場合の変調
データを生成する。保持回路111には1ワード前の変
調結果が保持されており、その上位2ビットを使ってプ
リコーダ102が制御ビットが0の場合の変調データを
生成する。次に、制御ビットが0の場合の変調データの
みから制御ビットが0の場合の変調出力の周波数成分の
2乗値から制御ビットが1の場合の変調出力の周波数成
分の2乗値を減算した差分を算出する。
【0031】図3に制御ビットが0のときの変調データ
と1のときの変調データの関係を示す。これは1ワード
前の変調出力の上位2ビットが’01’で終わってお
り、ある24ビットのデータの先頭に制御ビットを付加
してインターリーブドNRZI変調したときの制御ビッ
トが0のときと1のときの各々の変調データである。図
3からわかるように、25ビットの変調データの先頭か
ら1ビットおきに13ビットは制御ビットが0のときと
1のときで互いに反転している。また、前記13ビット
以外の12ビットは制御ビットが0の場合でもまた1の
場合でも全く同じビット列である。従って、前記13ビ
ットの周波数成分は制御ビット0の場合と1の場合では
大きさが等しく符号(正,負)が反対となる。また、前
記12ビットの周波数成分は制御ビットが0のときも1
のときも等しくなる。この性質を利用して制御ビットが
0の場合の変調出力と1の場合の変調出力の周波数成分
の差分を算出する。
【0032】制御ビットを0とした第Nワードの変調デ
ータの前記13ビットの周波数成分をPodd (N)、前記1
2ビットの周波数成分をPeven (N)、パイロットデータ
の周波数成分をPplt (N)、前ワードまでの出力が確定し
た周波数成分をPold (N-1)とすると制御ビットが0の場
合の変調出力の周波数成分P0 (N)は、
【0033】
【数2】
【0034】となり、制御ビットが1の場合の変調出力
の周波数成分P1 (N)は、
【0035】
【数3】
【0036】となる。Podd (N)を反転成分Pinv (N)
し、Peven (N)とPplt (N)とPold (N-1)の合計を共通成
分Pcom (N)とおくと、制御ビットが0の場合の周波数成
分の2乗値から制御ビットが1の場合の周波数成分の2
乗値を減算した差分値Pdif (N)は、
【0037】
【数4】
【0038】となる。ここで、定数4は全成分に共通の
係数であり省略して良い。
【0039】制御ビットの選択は各周波数成分の2乗値
合計の小さい方を選択するのであるから、直流成分と周
波数f1,f2の正弦成分、余弦成分に関して前記差分
値を計算しその総和の正負符号を調べればどちらの2乗
値合計が小さいか判別できる。つまり、負の場合には制
御ビットが0の方が2乗値合計が小さく、正の場合には
制御ビットが1の方が2乗値合計が小さいことになる。
よって、前記差分値の総和が負の場合には制御ビットが
0の場合で生成された前記変調データの前記13ビット
の極性をそのまま出力し、総和が正の場合には制御ビッ
トが0の変調データの前記13ビットは反転させて出力
する。以上の処理により従来例と同一の変調出力を得る
ことができる。
【0040】以上のように本実施例によれば、1ワード
の変調データを制御ビットにより互いに反転するビット
群と制御ビットによって変化しないビット群に分類し、
各々個別に周波数成分を抽出して制御ビットが0の場合
の成分と1の場合の成分の差分を算出することにより、
制御ビットが0かあるいは1の場合のどちらか一方の変
調データの成分を抽出するだけで制御ビットに0を付加
した変調出力か1を付加した変調出力かを選択すること
ができるものである。
【0041】次に、本発明の第2の実施例について図面
を参照しながら説明する。図4は本発明の第2の実施例
における符号化装置のブロック図である。図4におい
て、0付加回路401は制御ビットに0を付加し、プリ
コーダ402は0付加回路401からのビット列をイン
ターリーブドNRZI変調する回路であり、従来例と異
なり、前ワードの変調出力の上位2ビットに相当する入
力は常時’00’として変調する。また、パイロットデ
ータ生成回路403は変調出力に発生させたいパイロッ
ト成分の目標波形であるパイロットデータを生成する回
路であり、従来例と同一構成を有する。
【0042】反転成分抽出回路404はプリコーダ40
2の出力する変調データの中で制御ビットの極性により
互いに反転する第1のビット群の周波数成分(以降、反
転成分と呼ぶ。)を抽出する回路であり、第1の実施例
と同一構成を有する。また、共通成分抽出回路405,
406は前記変調データの中で制御ビットには依存せず
前ワードの変調出力の最上位ビットの極性によって互い
に反転する第2のビット群の周波数成分から前記パイロ
ットデータの周波数成分を減算し、前ワードまでの変調
出力の周波数成分を加算して、制御ビットに依存しない
周波数成分(以降、共通成分と呼ぶ。)を抽出する回路
であり、共通成分抽出回路405は前ワードの変調出力
の最上位ビットが0になる場合を、共通成分抽出回路4
06は前ワードの変調出力の最上位ビットが1になる場
合を想定して共通成分を各々算出する。差分演算回路4
07,408は反転成分に共通成分を乗じ、制御ビット
を0としたときの変調出力の成分の2乗値から制御ビッ
トを1としたときの変調出力の成分の2乗値を減算した
差分を計算する回路であり、差分演算回路407は前ワ
ードの変調出力の最上位ビットが0になる場合を、差分
演算回路408は前ワードの変調出力の最上位ビットが
1になる場合を想定して差分を算出する。
【0043】総和回路409,410は直流成分、周波
数f1,f2の正弦、余弦成分の各成分の差分の総和を
求め、その値の正負符号を出力する回路であり、選択回
路411は前ワードの変調出力の最上位ビットの極性に
従って総和回路409,410の出力する正負符号を選
択し、ビット反転回路412は前ワードの変調出力の最
上位ビットの極性によって前記第2のビット群の極性を
反転させる回路であり、ビット反転回路413は選択回
路411で選択された正負符号に従って前記第1のビッ
ト群の極性を反転させる回路である。
【0044】保持回路414はビット反転回路413で
各ビットが確定した変調データを一時的に保持する回路
であり、この出力の最上位ビットの極性がビット反転回
路412でのビット反転条件となる。また、この出力が
変調出力である。確定成分抽出回路415は前ワードの
変調出力の最上位ビットの極性にしたがって前記2種類
の共通成分を選択し、反転成分を加算或いは減算して、
次ワードの共通成分抽出時の確定成分を予め算出してお
く回路であり、まだ確定していない変調データの最上位
ビットが0になる場合と1になる場合の双方の場合の確
定成分を算出しておく回路である。保持回路416,4
17は確定成分抽出回路415が最上位ビットが0にな
る場合と1になる場合を想定して先行算出した確定成分
を各々一時的に保持する回路であり、その各々の出力が
次ワードの共通成分抽出に使われる確定成分である。
【0045】以上のように構成された符号化装置の動作
について、第Nワードの変調出力を決定する処理を例に
説明する。まず、制御ビットが0の場合の第Nワードの
変調データを生成する。この時点では第(N−1)ワー
ドの変調出力はまだ確定しておらず、その変調出力を使
って変調することは不可能である。よって、プリコーダ
402は常に1ワード前の変調出力の最上位ビットを’
00’と仮定して変調データを生成する。次に、上記変
調データから第(N−1)ワードの変調出力の最上位ビ
ットが0に確定する場合と1に確定する場合に分けて、
取り得る変調出力間の周波数成分の差分を算出する。
【0046】図5は、ある24ビットデータの先頭に制
御ビットを付加してインターリーブドNRZI変調した
場合に変調データが取り得る全パターンを示すものであ
る。25ビットの変調データのLSBから1ビットおき
に13ビットのデータは制御ビットの極性と1ワード前
の変調出力の上位から2番目のビットL2の極性によっ
て図5に示すような2通りの値にしかなり得ず、その両
者は互いにビット反転した関係になる。それ以外の12
ビットのデータも同様に1ワード前の変調出力の最上位
ビットL1の極性によって2通りの値にしかなり得ず、
その両者は互いにビット反転した関係である。従って、
各々のビット群の2つのパターンの周波数成分は大きさ
が等しく符号(正,負)が反対となる。この性質を利用
して1ワード前の変調出力の最上位ビットが0になる場
合に取り得る2通りの変調出力と、1になる場合に取り
得る2通りの変調出力間の周波数成分の差分を算出す
る。
【0047】第(N−1)ワードの変調出力の最上位ビ
ットが0に確定する場合に取り得る第Nワードの変調出
力は、前記12ビットが仮に生成した変調データと同じ
パターンになり、前記13ビットが仮に生成した変調デ
ータと同じパターンになるか反転するかの2通りであ
る。また、第(N−1)ワードの変調出力の最上位ビッ
トが1に確定する場合に取り得る第Nワードの変調出力
は、前記12ビットが仮に生成した変調データの反転パ
ターンになり、前記13ビットが仮に生成した変調デー
タと同じパターンになるか反転するかの2通りである。
【0048】ここで、仮に生成した第Nワードの変調デ
ータの前記13ビットの周波数成分をPodd (N)、前記1
2ビットの周波数成分をPeven (N)、第Nワードのパイ
ロットデータの周波数成分をPplt (N)とし、第(N−
1)ワードの最上位ビットが0に確定するときの変調出
力の確定成分をP(0)old (N-1)、第(N−1)ワードの
最上位ビットが1に確定するときの変調出力の確定成分
をP(1)old (N-1)とすると、第(N−1)ワードの最上
位ビットが0に確定した場合で、前記13ビットのデー
タが仮に生成した変調データと同じパターンになる場合
の変調出力の周波数成分P(0)tと、前記13ビットのデ
ータが仮に生成した変調データの反転パターンになる場
合の変調出力の周波数成分P(0)iは、
【0049】
【数5】
【0050】となる。
【0051】同様に、第(N−1)ワードの最上位ビッ
トが1に確定し、前記13ビットのデータが仮に生成し
た変調データと同じパターンになる場合の変調出力の周
波数成分P(1)tと、前記13ビットのデータが仮に生成
した変調データの反転パターンになる場合の変調出力の
周波数成分P(1)iは、
【0052】
【数6】
【0053】となる。よって、反転成分Pinv (N)
【0054】
【数7】
【0055】とおき、共通成分Pcom (N)
【0056】
【数8】
【0057】とおくと、第(N−1)ワードの最上位ビ
ットが0に確定する場合の2種類の変調出力間の成分差
P(0)dif (N)は、
【0058】
【数9】
【0059】となる。同様に反転成分Pinv (N)
【0060】
【数10】
【0061】とおき、共通成分Pcom (N)
【0062】
【数11】
【0063】とおくと、第(N−1)ワードの最上位ビ
ットが1に確定する場合の2種類の変調出力間の成分差
P(1)dif (N)は、
【0064】
【数12】
【0065】となる。反転成分抽出回路404が前記P
inv (N)の算出を、共通成分抽出回路405,406が各
々P(0)com (N),P(1)com (N)の算出を行い、差分演算回
路407,408がそれぞれP(0)dif (N),P(1)dif (N)
の算出を行う回路に相当する。
【0066】最後に、制御ビットの選択は各周波数成分
の2乗値合計の小さい方を選択するのであるから、直流
成分と周波数f1,f2の正弦成分、余弦成分に関して
前記差分値を計算しその総和の正負符号を調べれば、ど
ちらの2乗値合計が小さいか判別できる。本実施例では
第(N−1)ワードの変調出力の最上位ビットが0にな
る場合と1になる場合の前記正負符号を算出しておき、
第(N−1)ワードの最上位ビットが確定した段階で前
記2種類の正負符号を選択し、第Nワードの変調出力を
最終的に決定する。
【0067】つまり、最終的な第Nワードの変調出力
は、まず第(N−1)ワードの変調出力の最上位ビット
が確定した時点でその極性が0ならば仮に生成した第N
ワードの変調データの前記12ビットをそのままの極性
とし、逆に1に確定したならば前記12ビットを反転さ
せる。つぎに、前記最上位ビットの極性によって前記正
負符号を選択し、それが負の場合には仮に生成した第N
ワードの変調データの前記13ビットをそのままの極性
とし、逆に正の場合には前記13ビットを反転させて出
力する。
【0068】また、本実施例では第Nワードの変調出力
が確定するまでに第(N+1)ワードの処理が開始され
るため、第(N+1)ワードの共通成分の抽出に必要な
第Nワードまでの確定成分を第Nワードの変調出力の最
上位ビットが0になる場合と1になる場合に分け予め予
測計算しておく。例えば最終的な変調出力の最上位ビッ
トが0になる場合は2通りあり、1つはプリコーダで仮
に生成した変調データの最上位ビットが0で、前記正負
符号が負となって変調出力の前記13ビットを反転させ
なくて良い場合であり、もう1つはプリコーダで仮に生
成した変調データの最上位ビットが1で、前記正負符号
が正となって変調出力の前記13ビットを反転させる場
合である。同様に、最終的な変調出力の最上位ビットが
1になる場合は逆の関係になる。よって、第Nワードの
変調出力の最上位ビットが0となる場合の確定成分P
(0)old (N)、最上位ビットが1となる場合の確定成分P
(1)ol d (N)は、仮に生成した変調データの最上位ビット
が0のときは、
【0069】
【数13】
【0070】となり、逆に1のときは、
【0071】
【数14】
【0072】となる。ただし、P(SEL)com (N)は第(N
−1)ワードの変調出力が確定し、その最上位ビットに
よってP(0)com (N)とP(1)com (N)のどちらかを選択した
値を意味する。確定成分抽出回路415がこの確定成分
の予測算出を行うものである。
【0073】以上のように本実施例によれば、1ワード
の変調データを制御ビットにより互いに反転するビット
群と前ワードの最上位ビットによって変化するビット群
に分類し、各々個別に周波数成分を抽出し、前ワードの
変調出力の最上位ビットが0になる場合と1になる場合
の各々に取り得る2つの変調出力間の成分差を算出する
ことにより、変調出力が確定しなくても次のワードの変
調処理を開始することができ、しかも制御ビットが0か
あるいは1の場合のどちらかで且つ前ワードの変調出力
に無関係に変調した1通りの変調データの成分を抽出す
るだけで最終的な変調出力を決定できるものである。
【0074】次に、本発明の第3の実施例について図面
を参照しながら説明する。本実施例は第1,第2の実施
例で用いる周波数f1,f2の正弦成分、余弦成分の抽
出を、SIN波、COS波を乗じて積分するフーリエ変
換に替わって、SIN波、COS波を3値(+1,0,
−1)の矩形波で近似して各成分を抽出して、第1,第
2の実施例と同様にして変調出力を選択して行く符号化
装置である。
【0075】簡単化のため、第1,第2の実施例と同様
の構成部分は省略する。図6は本発明の第3の実施例に
おける符号化装置の成分抽出回路のブロック図であり、
データ変換回路601は検波データが0の区間では変調
データが0でも1でも(0.0)に変換し、検波データ
が1の区間では変調データが0のときは(−1.0)に
1のときは(+1.0)に変換し、検波データが−1の
区間では逆に変調データが0のときに(+1.0)、1
のときに(−1.0)に変換する回路であり、積分回路
602は変換結果を累積加算する回路である。検波デー
タは周波数f1にパイロットを生成するF1変調時は周
波数f1のSIN波COS波を±1/3を閾値として3
値化し、周波数f2のSIN波COS波を±1/2を閾
値として3値化したものを用いる。また、周波数f2に
パイロットを生成するF2変調時は周波数f1のSIN
波、COS波は±1/2を閾値として3値化し、周波数
f2のSIN波、COS波は±1/3を閾値として3値
化したものを用いる。3値化した検波データを用いるこ
とにより、変調データと検波データとの乗算は(+1)
か(−1)をかけるものとなり、乗算は符号反転のみを
行うものとなる。よって、乗算器は必要なくなり、加算
器で成分抽出回路は構成されている。
【0076】以上のように構成された符号化装置の動作
について説明する。基本的動作は従来例や第1,第2の
実施例と同様であるので成分抽出について詳しく説明す
る。本実施例ではパイロット周波数の検波データを±1
/3の閾値で3値化し、他の周波数の検波データを±1
/2で3値化することによって検波データの0の区間を
変化させている。検波データの0の区間の変調データは
成分抽出に無関係なため、検波データの0の区間を変化
させることにより成分抽出値の増減値が制限される結果
となる。つまり、パイロット周波数以外の検波データの
0区間を増加することにより、その周波数の成分抽出値
の増減幅がパイロット周波数の成分抽出値の増減幅より
小さくなるため、抽出成分の2乗値の総和の大小はパイ
ロット周波数の2乗値の大小が支配的になる。よって、
目標とするパイロットデータへの追従性がより強く働く
ものである。
【0077】以上のように本実施例によれば、3値の階
段状波形の検波データを用いることで、乗算器がなくて
も成分抽出を行うことができ、周波数毎に異なる閾値で
3値化することによって変調データ選択の際に特定の周
波数の抽出成分の大小を支配的に評価することができる
ものである。しかも、SIN波形、COS波形をバイナ
リー表現するのに必要なビット数に比較し矩形波は少な
いビット数で表現可能であり、差分演算などを少ないビ
ット数の演算回路で実現できる。
【0078】なお、本実施例では3値波形を用いたが2
値やN値の階段状波形を用いても良い。また、データ変
換回路601、積分回路602の計算は変調データの
0,1の個数差を求めても実現してもよい。例えば+1
の区間では1の個数と0の個数の差がそのまま成分抽出
値となり、−1の区間ならその個数差に−1をかけた、
つまり正負反転した値が成分抽出値となる。
【0079】次に、本発明の第4の実施例について図面
を参照しながら説明する。簡単化のため前記実施例と共
通する構成は説明を省略する。図7は本発明の第4の実
施例における符号化装置の成分抽出回路のブロック図で
ある。前記実施例と異なるのは算出された各成分の2乗
値の差分値を定数倍(k倍)する定数倍回路701を付
加した点である。反転成分抽出回路702、共通成分抽
出回路703、差分演算回路704は前記実施例と同構
成のものである。
【0080】以上のように構成された符号化装置の動作
について説明する。基本動作は前記実施例と同様である
ので、定数倍回路による重み付け評価について詳しく説
明する。まず、周波数f1,f2にノッチを形成させる
F0変調時には直流成分の2乗値差分結果を定数倍係数
をk=4とし、周波数f1,f2の正弦成分、余弦成分
の各々の定数倍係数をk=1と設定する。また、周波数
f1にパイロットを形成させるF1変調時は直流成分の
定数倍係数をk=4とし、周波数f1の正弦、余弦成分
の定数倍係数をk=2、周波数f2の正弦、余弦成分の
定数倍係数をk=1と設定する。また、周波数f2にパ
イロットを形成させるF2変調時にはF1変調時と逆に
周波数f2の各成分の定数倍係数をk=2とし、周波数
f1の各成分の定数倍係数をk=1に設定する。
【0081】これにより、F0変調時には直流成分の2
乗値の差分が4倍の値となり、差分値合計の正負符号は
直流成分の差分値が支配的となる。つまり、直流成分の
抑制が周波数f1,f2のノッチ形成よりも強く働き直
流成分が大きく抑制される。同様に、F1変調,F2変
調時にはパイロット周波数の差分値がノッチ周波数の差
分値より大きく評価されることより、差分値合計の正負
符号はノッチ周波数の差分値よりパイロット周波数の差
分値がより支配的となる。つまり、パイロット形成がノ
ッチ形成より強く働き、不必要なノッチ形成を抑制し安
定したパイロット形成が実現される。
【0082】以上のように本実施例によれば、各周波数
成分の差分値に重み付けを加えることによって特定の周
波数の抑制量(ノッチの大きさ)を制御が可能となるも
のである。
【0083】なお、本実施例では差分値に係数kを乗じ
て重み付けを加えたが、図7の点A,B,Cに示す箇所
に定数倍回路を挿入し、変調データの振幅や検波データ
の振幅を定数倍したり、抽出成分を定数倍して重み付け
を行っても良い。また、従来例のように、抽出した成分
の2乗値を算出し、その大小を比較する場合でも同様の
方法で重み付けを行っても良い。
【0084】
【発明の効果】以上のように本発明は、制御ビットに依
存する第1のビット群と前ワードの最上位ビットに依存
する第2のビット群の各周波数成分を個別に抽出する成
分抽出手段を設けることにより、制御ビットと前ワード
の最終ビットのデータに所定の値を用いた一種類の変調
データのみの周波数成分を抽出するだけで変調出力とな
り得る全てのパターンの周波数成分を比較することがで
き、次ワードの変調処理開始までに変調出力を決定しな
くても変調出力を正しく選択することが可能である。ま
た、フーリエ変換を階段状波形で近似する成分抽出手段
を設けることによって処理を簡単化し、少ないハードウ
ェアで高速に処理することが可能となる。そのため大き
な記録レートのシステムにおいても容易に実現でき、ま
た、複数チャンネルの周波数成分抽出回路を兼用するこ
とも可能である。また、階段状波形の近似方法を周波数
毎に変化させることによってパイロット生成、ノッチ生
成を制御することができる。そのうえ抽出成分に重み付
けを行うことによって成分抑制量を各周波数成分間で容
易に制御することができるものである。
【0085】このように本発明は、狭トラック記録の不
可欠なディジタルVTRのような高密度記録機器に実際
に用いることによって大きな効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における符号化装置の構
成を示すブロック図
【図2】同第1の実施例の反転成分、共通成分抽出回路
の内部構成を示すブロック図
【図3】同第1の実施例における変調データの出力例を
示す模式図
【図4】本発明の第2の実施例における符号化装置の構
成を示すブロック図
【図5】同第2の実施例における変調出力となり得る全
パターンのデータ例を示す模式図
【図6】本発明の第3の実施例における符号化装置の成
分抽出回路の内部構成を示すブロック図
【図7】本発明の第4の実施例における符号化装置の成
分抽出回路の内部構成を示すブロック図
【図8】従来例の符号化装置の構成を示すブロック図
【図9】同従来例における制御ビットの付加方式を示す
模式図
【図10】同従来例におけるプリコーダの内部構成を示
す詳細ブロック図
【図11】従来例の成分抽出回路の内部構成を示す詳細
ブロック図
【符号の説明】
101 0付加回路 102 プリコーダ 103 パイロットデータ生成回路 104 反転成分抽出回路 105 共通成分抽出回路 106 差分演算回路 107 総和回路 108 ビット反転回路 109 確定成分抽出回路 110,111 保持回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Lビットのデータ毎に1ビットの制御ビッ
    トを付けNRZI変調を行う符号化装置であって、 Lビットのデータ毎に所定極性の制御ビットを付け、イ
    ンターリーブドNRZI変調によって1種類の(L+
    1)ビットの変調データを生成する変調手段と、 前記変調データを、制御ビットの極性が0の場合と1の
    場合で変調データの極性が互いに反転する第1のビット
    群と、制御ビットに関わらず極性が変化しない第2のビ
    ット群に分類する分類手段と、 前記第1,第2のビット群の直流成分を含むM種類の周
    波数の正弦成分、余弦成分を抽出する成分抽出手段と、 前記各ビット群の周波数成分から、制御ビットの極性が
    0の場合の変調出力の周波数成分の2乗値と、制御ビッ
    トの極性が1の場合の変調出力の周波数成分の2乗値の
    差分を算出する差分演算手段と、 各成分の前記差分値に基づき前記変調データの一部のビ
    ットを反転するか否かを選択して出力する変調データ出
    力手段とを有する符号化装置。
  2. 【請求項2】差分演算手段は、各周波数成分毎に、既に
    選択出力された変調出力系列の周波数成分と第2のビッ
    ト群の周波数成分を加算し、その加算結果に第1のビッ
    ト群の周波数成分を乗算して2乗値の差分を求める請求
    項1記載の符号化装置。
  3. 【請求項3】変調データ出力手段は、各周波数成分の差
    分の総和を求める総和演算手段を有し、少なくとも其の
    総和値の正負によって変調データの第1のビット群を反
    転するか否かを選択して変調出力とする請求項1記載の
    符号化装置。
  4. 【請求項4】Lビットのデータ毎に1ビットの制御ビッ
    トを付けた(L+1)ビットのデータを1ワードとして
    インターリーブドNRZI変調を行う符号化装置であっ
    て、 所定極性の制御ビットを用いて且つ1ワード前の変調出
    力と無関係にインターリーブドNRZI変調を行い、一
    種類の(L+1)ビットの変調データを生成する変調手
    段と、 前記変調データを、制御ビットの極性によって互いにビ
    ット反転する第1のビット群と、制御ビットには依存せ
    ず1ワード前の変調出力によって互いにビット反転する
    第2のビット群に分類する分類手段と、 前記第1,第2のビット群の直流成分を含むM種類の周
    波数の正弦成分、余弦成分を抽出する成分抽出手段と、 制御ビットの極性が0と1の場合に対応する2通りの変
    調出力が有する周波数成分の2乗値の差分を、変調デー
    タの前記第2のビット群の極性が反転しない条件で前記
    第1,第2のビット群の周波数成分から算出する第1の
    差分演算手段と、 変調データの前記第2のビット群の極性が反転する条件
    で前記第1,第2のビット群の周波数成分から算出する
    第2の差分演算手段と、 1ワード前の変調出力に基づいて前記第2のビット群の
    極性を反転させるか否かを選択し、1ワード前の変調出
    力と前記第1,第2の差分に基づいて前記第1のビット
    群の極性を反転するか否かを選択して出力する変調デー
    タ出力手段とを有する符号化装置。
  5. 【請求項5】第1の差分演算手段は、既に選択出力され
    た変調出力系列の周波数成分と前記第2のビット群の周
    波数成分を加算し、その加算結果に前記第1のビット群
    の周波数成分を乗算して2乗値の差分を求め、 第2の差分演算手段は、既に選択出力された変調出力系
    列の周波数成分と前記第2のビット群の周波数成分を減
    算し、その減算結果に前記第1のビット群の周波数成分
    を乗算して2乗値の差分を求める請求項4記載の符号化
    装置。
  6. 【請求項6】変調データ出力手段は、各成分毎の前記第
    1,第2の差分の総和を求める総和手段を有し、1ワー
    ド前の変調出力により、変調データの前記第2のビット
    群を反転するか否かを選択するとともに、前記第1の差
    分の総和か前記第2の差分の総和を選択し、少なくとも
    その正負によって前記変調データの第1のビット群を反
    転するか否かを選択し出力する請求項4記載の符号化装
    置。
  7. 【請求項7】Lビットのデータに1ビットの制御ビット
    を付け、制御ビットが0のインターリーブドNRZI変
    調による変調出力か制御ビットが1のインターリーブド
    NRZI変調による変調出力かを、その2種類の変調出
    力系列の直流成分とM種類の周波数の正弦成分、余弦成
    分の大小によって選択する符号化装置であって、 変調出力にSIN波、COS波を乗じて積分するいわゆ
    るフーリエ変換による成分抽出演算を、N値の階段状の
    波形に近似したSIN波、COS波を用いて行う成分抽
    出手段を有する符号化装置。
  8. 【請求項8】成分抽出手段はSIN波、COS波を周波
    数によって異なる閾値でN(N=3〜9の整数)値の階
    段状波形に近似して成分抽出する請求項7記載の符号化
    装置。
  9. 【請求項9】Lビットのデータに1ビットの制御ビット
    を付け、制御ビットが0のインターリーブドNRZI変
    調による変調出力か制御ビットが1のインターリーブド
    NRZI変調による変調出力かを選択し出力する符号化
    装置であって、 変調出力系列の直流成分とM種類の周波数の正弦成分、
    余弦成分の2乗値の総和演算に関して、成分毎に所定の
    重み付けを行った後に総和をする重み付け総和手段を有
    し、少なくともその総和値の大小によって2種類の変調
    出力を選択し出力する符号化装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023238673A1 (ja) * 2022-06-08 2023-12-14 ローム株式会社 半導体集積回路およびその自己診断方法

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WO2023238673A1 (ja) * 2022-06-08 2023-12-14 ローム株式会社 半導体集積回路およびその自己診断方法

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