JPH05283754A - 熱電気変換装置 - Google Patents
熱電気変換装置Info
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- JPH05283754A JPH05283754A JP4082076A JP8207692A JPH05283754A JP H05283754 A JPH05283754 A JP H05283754A JP 4082076 A JP4082076 A JP 4082076A JP 8207692 A JP8207692 A JP 8207692A JP H05283754 A JPH05283754 A JP H05283754A
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- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型軽量でエネルギー利用効率が高く、素子
破壊の生じにくい熱電気変換装置を提供すること。 【構成】 耐熱性絶縁薄板(21)の中心部に形成され
た透孔部周辺に金属性薄板(22)を嵌め込み、表面に
N型半導体厚膜(23)およびP型半導体厚膜(24)
を積層してなるモジュール(11)を構成する。このよ
うなモジュールを複数枚用意し、N型半導体厚膜および
P型半導体厚膜の位置関係が交互に反転するような位置
関係で、ドーナツ状の絶縁薄板(12)を介して交互に
積層してスタック(13)を形成する。このスタック状
に積層された複数枚のモジュールを電気的に直列に接続
し、前記スタックの中心部に形成された空間を熱交換用
の空間とした。
破壊の生じにくい熱電気変換装置を提供すること。 【構成】 耐熱性絶縁薄板(21)の中心部に形成され
た透孔部周辺に金属性薄板(22)を嵌め込み、表面に
N型半導体厚膜(23)およびP型半導体厚膜(24)
を積層してなるモジュール(11)を構成する。このよ
うなモジュールを複数枚用意し、N型半導体厚膜および
P型半導体厚膜の位置関係が交互に反転するような位置
関係で、ドーナツ状の絶縁薄板(12)を介して交互に
積層してスタック(13)を形成する。このスタック状
に積層された複数枚のモジュールを電気的に直列に接続
し、前記スタックの中心部に形成された空間を熱交換用
の空間とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はN型およびP型半導体素
子を用いて熱エネルギーを電気エネルギーにあるいはそ
の逆の変換を行う熱電気変換装置に関する。
子を用いて熱エネルギーを電気エネルギーにあるいはそ
の逆の変換を行う熱電気変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ゼーベック効果およびペルチェ効果を用
いた熱電気変換素子、これをユニット化したモジュール
あるいはこれに放熱フィンを装着した熱電気変換装置は
すでによく知られている。従来の熱電気変換装置は例え
ば図5に示すように、放熱板51に装着されたモジュー
ル52から構成されている。モジュール52は横方向に
配列された複数対のN型半導体素子53およびP型半導
体素子54からなり、これらの半導体素子はそれらの上
下に配置された高熱源側素子接合金属55および低熱源
側素子接合金属56に半田付けされ(57)、これによ
り電気的に直列に接続されている。そして高熱源側素子
接合金属55および低熱源側素子接合金属56はそれぞ
れ銀ろう58を介して絶縁薄板59に固定されている。
低熱源側素子接合金属56側の絶縁薄板59は前記放熱
板51に固定されている。
いた熱電気変換素子、これをユニット化したモジュール
あるいはこれに放熱フィンを装着した熱電気変換装置は
すでによく知られている。従来の熱電気変換装置は例え
ば図5に示すように、放熱板51に装着されたモジュー
ル52から構成されている。モジュール52は横方向に
配列された複数対のN型半導体素子53およびP型半導
体素子54からなり、これらの半導体素子はそれらの上
下に配置された高熱源側素子接合金属55および低熱源
側素子接合金属56に半田付けされ(57)、これによ
り電気的に直列に接続されている。そして高熱源側素子
接合金属55および低熱源側素子接合金属56はそれぞ
れ銀ろう58を介して絶縁薄板59に固定されている。
低熱源側素子接合金属56側の絶縁薄板59は前記放熱
板51に固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の熱電
気変換装置においては、半導体素子53、54対の上下
両側に大きな温度差を与えるためには、モジュール52
の数倍から数十倍の体積を有する放熱板51を装着しな
ければならず、このため装置が大型化する欠点があっ
た。一般に熱電気変換装置による発電は、高熱源側およ
び低熱源側の温度差によって生ずるのであり、熱量の差
によって生ずるものではないが、従来の熱電気変換装置
においてはその構造上、過剰な熱量を加えて温度差を発
生させており、エネルギーに無駄を生じていた。さら
に、従来の熱電気変換装置のモジュールは、高熱源側お
よび低熱源側間の素子脚が短いため、素子の両端に大き
な熱歪みが生じ、これによって素子破壊が生ずることが
あった。
気変換装置においては、半導体素子53、54対の上下
両側に大きな温度差を与えるためには、モジュール52
の数倍から数十倍の体積を有する放熱板51を装着しな
ければならず、このため装置が大型化する欠点があっ
た。一般に熱電気変換装置による発電は、高熱源側およ
び低熱源側の温度差によって生ずるのであり、熱量の差
によって生ずるものではないが、従来の熱電気変換装置
においてはその構造上、過剰な熱量を加えて温度差を発
生させており、エネルギーに無駄を生じていた。さら
に、従来の熱電気変換装置のモジュールは、高熱源側お
よび低熱源側間の素子脚が短いため、素子の両端に大き
な熱歪みが生じ、これによって素子破壊が生ずることが
あった。
【0004】従って本発明は、このような従来の欠点を
改善し、小型軽量でエネルギー利用効率が高く、素子破
壊の生じにくい熱電気変換装置を提供することを目的と
するものである。
改善し、小型軽量でエネルギー利用効率が高く、素子破
壊の生じにくい熱電気変換装置を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、耐熱性
絶縁薄板の中心部に形成された透孔部周辺に金属性薄板
を嵌め込み、表面にN型半導体厚膜およびP型半導体厚
膜を積層してなる複数枚のモジュールを前記N型半導体
厚膜および前記P型半導体厚膜の位置が交互に反転する
ような関係で、ドーナツ状の耐熱性絶縁薄板を介して交
互に積層してなるスタックと、このスタック状に積層さ
れた複数枚のモジュールを電気的に直列に接続する手段
とを備え、前記スタックの中心部に形成された空間を熱
交換用の空間とすることを特徴とする熱電気変換装置が
得られる。
絶縁薄板の中心部に形成された透孔部周辺に金属性薄板
を嵌め込み、表面にN型半導体厚膜およびP型半導体厚
膜を積層してなる複数枚のモジュールを前記N型半導体
厚膜および前記P型半導体厚膜の位置が交互に反転する
ような関係で、ドーナツ状の耐熱性絶縁薄板を介して交
互に積層してなるスタックと、このスタック状に積層さ
れた複数枚のモジュールを電気的に直列に接続する手段
とを備え、前記スタックの中心部に形成された空間を熱
交換用の空間とすることを特徴とする熱電気変換装置が
得られる。
【0006】なお、前記N型半導体厚膜およびP型半導
体厚膜はそれぞれ半月状に形成される。
体厚膜はそれぞれ半月状に形成される。
【0007】また、前記N型半導体厚膜およびP型半導
体厚膜はそれぞれスクリーン印刷法、粉末塗布法、真空
蒸着法、スパッタリング法、あるいは電着メッキ法のい
ずれかにより形成される。
体厚膜はそれぞれスクリーン印刷法、粉末塗布法、真空
蒸着法、スパッタリング法、あるいは電着メッキ法のい
ずれかにより形成される。
【0008】更に、前記ドーナツ状の耐熱性絶縁薄板に
は、その外周部において前記N型半導体厚膜またはP型
半導体厚膜のいずれか一方に接触するように金属柱が埋
め込まれ、また前記耐熱性絶縁薄板の透孔部周辺の金属
性薄板には前記N型半導体厚膜およびP型半導体厚膜が
接触することにより、前記複数枚のモジュール間の電気
的な直列接続が行われる。
は、その外周部において前記N型半導体厚膜またはP型
半導体厚膜のいずれか一方に接触するように金属柱が埋
め込まれ、また前記耐熱性絶縁薄板の透孔部周辺の金属
性薄板には前記N型半導体厚膜およびP型半導体厚膜が
接触することにより、前記複数枚のモジュール間の電気
的な直列接続が行われる。
【0009】
【作用】本発明の熱電気変換装置においては、N型半導
体素子およびP型半導体素子はそれぞれ平坦な膜状に形
成されており、温度差はそれらの表面に沿って中心部か
ら外周方向に向かって生ずる。このため、中心部に印加
された熱量はその周辺部に伝達する際に広い表面から多
くの熱放散が生じ、周辺部低温側への熱の伝達は著しく
減少する。この結果各モジュールに生じた電圧は電気的
な直列接続手段によりスタック全体について加算されて
外部に取り出される。また、スタックの電気端子間に電
圧を印加することにより、ペルチェ効果によってスタッ
ク中心部の流体と熱交換が行われる。
体素子およびP型半導体素子はそれぞれ平坦な膜状に形
成されており、温度差はそれらの表面に沿って中心部か
ら外周方向に向かって生ずる。このため、中心部に印加
された熱量はその周辺部に伝達する際に広い表面から多
くの熱放散が生じ、周辺部低温側への熱の伝達は著しく
減少する。この結果各モジュールに生じた電圧は電気的
な直列接続手段によりスタック全体について加算されて
外部に取り出される。また、スタックの電気端子間に電
圧を印加することにより、ペルチェ効果によってスタッ
ク中心部の流体と熱交換が行われる。
【0010】
【実施例】以下に図1乃至図4を用いて本発明の一実施
例を説明する。図1は本発明の熱電気変換装置の構造を
示す側断面図である。同図に示すように本発明の熱電気
変換装置は複数枚のモジュール11が絶縁薄板12を介
して積層されたスタック13からなっている。スタック
13の上下の端部にはモジュール固定基板14、15が
設けられ、これらのモジュール固定基板14、15には
それぞれプラス電極16およびマイナス電極17が固定
されている。スタック13の中心部には耐熱性絶縁管1
8が設けられており、この内部には高温ガスあるいは高
温流体が供給される。
例を説明する。図1は本発明の熱電気変換装置の構造を
示す側断面図である。同図に示すように本発明の熱電気
変換装置は複数枚のモジュール11が絶縁薄板12を介
して積層されたスタック13からなっている。スタック
13の上下の端部にはモジュール固定基板14、15が
設けられ、これらのモジュール固定基板14、15には
それぞれプラス電極16およびマイナス電極17が固定
されている。スタック13の中心部には耐熱性絶縁管1
8が設けられており、この内部には高温ガスあるいは高
温流体が供給される。
【0011】図2はモジュール11の構造を示す上面図
(A)および断面図(B)である。同図に示すように、
ドーナツ状の耐熱性絶縁薄板21の中心部に形成された
透孔部周辺にリング状金属性薄板22を嵌め込み、表面
に半月状のN型半導体厚膜23およびP型半導体厚膜2
4が積層されている。耐熱性絶縁薄板21の周辺部には
N型半導体厚膜23およびP型半導体厚膜24に対応す
る位置に透孔25、26が設けられ、一方の透孔26に
は金属性円柱27が埋め込まれている。
(A)および断面図(B)である。同図に示すように、
ドーナツ状の耐熱性絶縁薄板21の中心部に形成された
透孔部周辺にリング状金属性薄板22を嵌め込み、表面
に半月状のN型半導体厚膜23およびP型半導体厚膜2
4が積層されている。耐熱性絶縁薄板21の周辺部には
N型半導体厚膜23およびP型半導体厚膜24に対応す
る位置に透孔25、26が設けられ、一方の透孔26に
は金属性円柱27が埋め込まれている。
【0012】図3はスタック13に積層される耐熱性絶
縁薄板21、モジュール固定基板14(15)および絶
縁薄板12の大きさおよび位置関係を示す上面図
(A)、(C)、(E)および断面図(B)、(D)、
(F)である。
縁薄板21、モジュール固定基板14(15)および絶
縁薄板12の大きさおよび位置関係を示す上面図
(A)、(C)、(E)および断面図(B)、(D)、
(F)である。
【0013】図4はモジュール11の製造工程を示す断
面図である。先ず透孔25、26が設けられたドーナツ
状の耐熱性絶縁薄板21が用意され(A)、その中心部
に形成された透孔部周辺にリング状の金属性薄板22が
嵌め込まれる(B)。次いで一方の透孔26に金属性円
柱27が圧入固定される。金属性円柱27の上端は耐熱
性絶縁薄板21の上面と同じ高さであるが、下端は耐熱
性絶縁薄板21の下面よりやや下方に突出するように固
定される。金属性薄板22および金属性円柱27が圧入
固定された後、耐熱性絶縁薄板21は30分間、真空中
で850℃で加熱され、金属性薄板22および金属性円
柱27はいわゆる傾斜複合接合技術により耐熱性絶縁薄
板21に固定される(C)。次に耐熱性絶縁薄板21の
右側上面部に、金属性円柱27およびリング状の金属性
薄板22の両方に接触するような位置関係でP型半導体
厚膜24がスクリーン印刷法により印刷される。印刷さ
れたP型半導体厚膜24はAr(21/min)の雰囲
気中で470℃で焼結される(D)。最後に耐熱性絶縁
薄板21の左側上面部に、透孔25を覆い、リング状の
金属性薄板22に接触するような位置関係でN型半導体
厚膜23がスクリーン印刷法により印刷される。印刷さ
れたN型半導体厚膜24はAr(21/min)の雰囲
気中で460℃で焼結される。
面図である。先ず透孔25、26が設けられたドーナツ
状の耐熱性絶縁薄板21が用意され(A)、その中心部
に形成された透孔部周辺にリング状の金属性薄板22が
嵌め込まれる(B)。次いで一方の透孔26に金属性円
柱27が圧入固定される。金属性円柱27の上端は耐熱
性絶縁薄板21の上面と同じ高さであるが、下端は耐熱
性絶縁薄板21の下面よりやや下方に突出するように固
定される。金属性薄板22および金属性円柱27が圧入
固定された後、耐熱性絶縁薄板21は30分間、真空中
で850℃で加熱され、金属性薄板22および金属性円
柱27はいわゆる傾斜複合接合技術により耐熱性絶縁薄
板21に固定される(C)。次に耐熱性絶縁薄板21の
右側上面部に、金属性円柱27およびリング状の金属性
薄板22の両方に接触するような位置関係でP型半導体
厚膜24がスクリーン印刷法により印刷される。印刷さ
れたP型半導体厚膜24はAr(21/min)の雰囲
気中で470℃で焼結される(D)。最後に耐熱性絶縁
薄板21の左側上面部に、透孔25を覆い、リング状の
金属性薄板22に接触するような位置関係でN型半導体
厚膜23がスクリーン印刷法により印刷される。印刷さ
れたN型半導体厚膜24はAr(21/min)の雰囲
気中で460℃で焼結される。
【0014】スクリーン印刷に用いるN型およびP型半
導体原料ペーストは、それぞれBi1.8 Sb0.2 Te
2.85Se0.15+SbI3 およびBi0.5 Sb1.5 Te3
+1.75wt%Seなる組成の原料粉末から次のようにし
て作られる。すなわち、これらの原料粉末は所定の量に
秤量され真空溶解された後、インゴットに引き上げら
れ、Ar+5%He雰囲気中で、N型半導体は548〜
408℃で48時間、P型半導体は488〜473℃で
48時間それぞれ熱処理される。その後両インゴットは
粒度1〜2μmに粉砕され、溶剤を混入してペースト化
される。スクリーン印刷法によりN型およびP型半導体
厚膜23、24が耐熱性絶縁薄板21上に形成された
後、乾燥される。そして耐熱性絶縁薄板21表面全面に
水ガラス(図示せず)が塗布された後、乾燥され、モジ
ュール製造の全工程が終了する(E)。なお、N型およ
びP型半導体厚膜23、24はスクリーン印刷法以外に
粉末塗布法、真空蒸着法、スパッタリング法、あるいは
電着メッキ法を用いて形成してもよい。
導体原料ペーストは、それぞれBi1.8 Sb0.2 Te
2.85Se0.15+SbI3 およびBi0.5 Sb1.5 Te3
+1.75wt%Seなる組成の原料粉末から次のようにし
て作られる。すなわち、これらの原料粉末は所定の量に
秤量され真空溶解された後、インゴットに引き上げら
れ、Ar+5%He雰囲気中で、N型半導体は548〜
408℃で48時間、P型半導体は488〜473℃で
48時間それぞれ熱処理される。その後両インゴットは
粒度1〜2μmに粉砕され、溶剤を混入してペースト化
される。スクリーン印刷法によりN型およびP型半導体
厚膜23、24が耐熱性絶縁薄板21上に形成された
後、乾燥される。そして耐熱性絶縁薄板21表面全面に
水ガラス(図示せず)が塗布された後、乾燥され、モジ
ュール製造の全工程が終了する(E)。なお、N型およ
びP型半導体厚膜23、24はスクリーン印刷法以外に
粉末塗布法、真空蒸着法、スパッタリング法、あるいは
電着メッキ法を用いて形成してもよい。
【0015】このように製造されたモジュール11は図
1に示すように、N型半導体厚膜23およびP型半導体
厚膜24の位置が交互に反転するような関係で、ドーナ
ツ状の絶縁薄板12を介して交互に積層され、スタック
13が形成される。スタック状に積層された複数枚のモ
ジュール11に含まれるN型およびP型半導体厚膜2
3、24の電気的接続は次のように行われる。1枚のモ
ジュール11に含まれるN型およびP型半導体厚膜2
3、24は、ドーナツ状の耐熱性絶縁薄板21の中心部
においてリング状の金属性薄板22に接触することによ
り相互に電気的に接続される。また、隣接するモジュー
ル11に含まれるN型およびP型半導体厚膜23、24
は、いずれかその一方が金属性円柱27により相互に電
気的に接続される。スタック13の上下端に積層された
モジュール固定基板14、15に埋め込まれた金属性円
柱はそれぞれプラス電極16およびマイナス電極17を
構成しており、これらに隣接するモジュール11に含ま
れるN型およびP型半導体厚膜23、24のいずれか一
方がこれらのプラス電極16およびマイナス電極17に
電気的に接続される。このような電気的接続手段により
スタック13に含まれる全てのN型およびP型半導体対
は電気的に直列接続される。
1に示すように、N型半導体厚膜23およびP型半導体
厚膜24の位置が交互に反転するような関係で、ドーナ
ツ状の絶縁薄板12を介して交互に積層され、スタック
13が形成される。スタック状に積層された複数枚のモ
ジュール11に含まれるN型およびP型半導体厚膜2
3、24の電気的接続は次のように行われる。1枚のモ
ジュール11に含まれるN型およびP型半導体厚膜2
3、24は、ドーナツ状の耐熱性絶縁薄板21の中心部
においてリング状の金属性薄板22に接触することによ
り相互に電気的に接続される。また、隣接するモジュー
ル11に含まれるN型およびP型半導体厚膜23、24
は、いずれかその一方が金属性円柱27により相互に電
気的に接続される。スタック13の上下端に積層された
モジュール固定基板14、15に埋め込まれた金属性円
柱はそれぞれプラス電極16およびマイナス電極17を
構成しており、これらに隣接するモジュール11に含ま
れるN型およびP型半導体厚膜23、24のいずれか一
方がこれらのプラス電極16およびマイナス電極17に
電気的に接続される。このような電気的接続手段により
スタック13に含まれる全てのN型およびP型半導体対
は電気的に直列接続される。
【0016】また、このように構成されたスタック13
において、高温熱源はスタック13の中心部を貫通する
耐熱性絶縁管18内を流れる高温ガスあるいは流体によ
り構成される。高温熱源からの熱はリング状の金属性薄
板22を介して半月状のN型およびP型半導体厚膜2
3、24に伝達され、厚膜23、24中を外周方向に伝
達される。そしてこの際、それらの表面から放散され
る。半月状のN型およびP型半導体厚膜23、24はそ
の広い表面のため、多くの熱放散が生じ、周辺部低温側
への熱の伝達は著しく減少する。この結果、N型および
P型半導体厚膜23、24の両端の温度差が大きくな
り、この温度差に比例した電圧がN型およびP型半導体
厚膜23、24の両端に発生する。各モジュール11に
生じた電圧は電気的な直列接続手段によりスタック全体
について加算されてプラス電極16およびマイナス電極
17に取り出される。
において、高温熱源はスタック13の中心部を貫通する
耐熱性絶縁管18内を流れる高温ガスあるいは流体によ
り構成される。高温熱源からの熱はリング状の金属性薄
板22を介して半月状のN型およびP型半導体厚膜2
3、24に伝達され、厚膜23、24中を外周方向に伝
達される。そしてこの際、それらの表面から放散され
る。半月状のN型およびP型半導体厚膜23、24はそ
の広い表面のため、多くの熱放散が生じ、周辺部低温側
への熱の伝達は著しく減少する。この結果、N型および
P型半導体厚膜23、24の両端の温度差が大きくな
り、この温度差に比例した電圧がN型およびP型半導体
厚膜23、24の両端に発生する。各モジュール11に
生じた電圧は電気的な直列接続手段によりスタック全体
について加算されてプラス電極16およびマイナス電極
17に取り出される。
【0017】以上のように構成された本発明の熱電気変
換装置は、スタックのプラス電極16およびマイナス電
極17間に外部から電圧を印加することにより、ペルチ
ェ効果によってスタック中心部の耐熱性絶縁管18内を
流れるガスあるいは流体に対して熱交換を行いその温度
が制御できる。
換装置は、スタックのプラス電極16およびマイナス電
極17間に外部から電圧を印加することにより、ペルチ
ェ効果によってスタック中心部の耐熱性絶縁管18内を
流れるガスあるいは流体に対して熱交換を行いその温度
が制御できる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、N
型およびP型半導体は厚膜構造を採用し広い表面から多
量の熱放散を生ずるため、従来のような大型の放熱フィ
ンを必要としない。また、N型およびP型半導体は厚膜
構造であり、膜の表面方向に温度差が生ずるため、熱歪
みによる素子破壊も生じない。従って、本発明によれば
小型軽量でエネルギー利用効率が高く、素子破壊の生じ
にくい熱電気変換装置が得られる。
型およびP型半導体は厚膜構造を採用し広い表面から多
量の熱放散を生ずるため、従来のような大型の放熱フィ
ンを必要としない。また、N型およびP型半導体は厚膜
構造であり、膜の表面方向に温度差が生ずるため、熱歪
みによる素子破壊も生じない。従って、本発明によれば
小型軽量でエネルギー利用効率が高く、素子破壊の生じ
にくい熱電気変換装置が得られる。
【図1】図1は本発明の熱電気変換装置の構造を示す側
断面図である。
断面図である。
【図2】図2は本発明の熱電気変換装置におけるモジュ
ール11の構造を示す上面図(A)および断面図(B)
である。
ール11の構造を示す上面図(A)および断面図(B)
である。
【図3】図3は本発明の熱電気変換装置におけるスタッ
ク13に積層される耐熱性絶縁薄板21、モジュール固
定基板14、15および絶縁薄板12の大きさおよび位
置関係を示す上面図(A)(C)(E)および断面図
(B)(D)(F)である。
ク13に積層される耐熱性絶縁薄板21、モジュール固
定基板14、15および絶縁薄板12の大きさおよび位
置関係を示す上面図(A)(C)(E)および断面図
(B)(D)(F)である。
【図4】図4は本発明の熱電気変換装置に用いるモジュ
ール11の製造工程を示す断面図である。
ール11の製造工程を示す断面図である。
【図5】図5は従来の熱電気変換装置の一例を示す断面
図である。
図である。
11 モジュール 12 絶縁薄板 13 スタック 14、15 モジュール固定基板 16 プラス電極 17 マイナス電極 18 耐熱性絶縁管 21 ドーナツ状の耐熱性絶縁薄板 22 金属性薄板 23 N型半導体厚膜 24 P型半導体厚膜 25、26 透孔 27 金属性円柱
Claims (4)
- 【請求項1】 耐熱性絶縁薄板の中心部に形成された透
孔部周辺に金属性薄板を嵌め込み、表面にN型半導体厚
膜およびP型半導体厚膜を積層してなる複数枚のモジュ
ールを前記N型半導体厚膜および前記P型半導体厚膜の
位置が交互に反転するような関係で、ドーナツ状の耐熱
性絶縁薄板を介して交互に積層してなるスタックと、こ
のスタック状に積層された複数枚のモジュールを電気的
に直列に接続する手段とを備え、前記スタックの中心部
に形成された空間を熱交換用の空間とすることを特徴と
する熱電気変換装置。 - 【請求項2】 前記N型半導体厚膜およびP型半導体厚
膜はそれぞれ半月状に形成されていることを特徴とする
請求項1記載の熱電気変換装置。 - 【請求項3】 前記N型半導体厚膜およびP型半導体厚
膜はそれぞれスクリーン印刷法、粉末塗布法、真空蒸着
法、スパッタリング法、あるいは電着メッキ法のいずれ
かにより形成されたことを特徴とする請求項2記載の熱
電気変換装置。 - 【請求項4】 前記ドーナツ状の耐熱性絶縁薄板には、
その外周部において前記N型半導体厚膜またはP型半導
体厚膜のいずれか一方に接触するように金属柱が埋め込
まれ、また前記耐熱性絶縁薄板の透孔部周辺の金属性薄
板には前記N型半導体厚膜およびP型半導体厚膜が接触
することにより、前記複数枚のモジュール間の電気的な
直列接続が行われることを特徴とする請求項2記載の熱
電気変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4082076A JPH05283754A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 熱電気変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4082076A JPH05283754A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 熱電気変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05283754A true JPH05283754A (ja) | 1993-10-29 |
Family
ID=13764383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4082076A Withdrawn JPH05283754A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 熱電気変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05283754A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006004060A1 (ja) * | 2004-07-01 | 2006-01-12 | Aruze Corp. | 熱電変換モジュール |
-
1992
- 1992-04-03 JP JP4082076A patent/JPH05283754A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006004060A1 (ja) * | 2004-07-01 | 2006-01-12 | Aruze Corp. | 熱電変換モジュール |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990608 |