JPH0528313A - 光学情報読取装置 - Google Patents

光学情報読取装置

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JPH0528313A
JPH0528313A JP3202201A JP20220191A JPH0528313A JP H0528313 A JPH0528313 A JP H0528313A JP 3202201 A JP3202201 A JP 3202201A JP 20220191 A JP20220191 A JP 20220191A JP H0528313 A JPH0528313 A JP H0528313A
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JP
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JP3202201A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Hananoi
歳弘 花野井
Yoshihito Ohara
義仁 大原
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Hitachi Ltd
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帳票面において特定のドロップアウトカラー
で記録された情報を除去した読取りと、特定のドロップ
アウトカラーで記録された情報を除去しない読み取りと
を、選択的に行なうことができるようにする。 【構成】 入力手段は、帳票面から反射する光を、ドロ
ップアウトカラーにそれぞれ対応する特性で、複数の入
力光として並列的に入力する。光電変換手段は、入力手
段により入力した入力光を、それぞれ、ビデオ信号に変
換する。指定手段は、読み取るべき情報に応じて、どの
色の入力光に係るビデオ信号を利用すべきかを指定をす
る。読取り手段は、指定手段による指定に従い、ビデオ
信号を読み出し、情報の読取りを行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、読取り対象である帳
票面から反射する光を入力することにより、該帳票面に
記録された情報を読み取るOCR等の光学情報読取装置
に関し、特に、帳票面において特定のドロップアウトカ
ラーで記録された情報を除去した読取りと、特定のドロ
ップアウトカラーで記録された情報を除去しない読み取
りとを選択的に行なうことができるようにしたものに関
する。
【0002】
【従来の技術】光学式文字読取り装置(OCR)におい
ては、読取り対象である帳票に対して、蛍光灯などによ
り発光される単色光を照射し、帳票から反射した光を、
入力してCCDセンサなどの光センサにより検出してビ
デオ信号に変換し、さらに、該ビデオ信号を2値画像デ
ータに変換して画像データメモリに記憶し、この2値画
像データに基づいて、文字の認識を行なうようになって
いる。また、OCRによっては、単色光を照射する代わ
りに、帳票に対して、ハロゲンランプなどにより発光さ
れる白色光を照射し、帳票から反射した光を光学フィル
タを介して単色光に変化させ、しかる後、該単色光を光
センサによりビデオ信号に変換するようにしている。い
ずれにせよ、従来のOCRにあっては、専ら、1つの色
の入力光に基づいて文字認識を行なっている。以下、こ
のように光センサにより検出される入力光の色を入力光
色ということとする。
【0003】ところで、OCRの読取り対象である帳票
には、文字を記入すべき箇所を示すための文字枠が、印
刷等により設けられているのが普通である。一般的に、
このような文字枠は、前記入力光色と同じ色、つまり、
前記光センサにより検出される検出イメージに現われる
ことなく脱落(ドロップアウト)するような色(以下、
ドロップアウトカラーという)で設けられている。とい
うのは、現在の文字認識技術では、文字枠を検出イメー
ジに積極的に取込むようにした場合、文字認識時におい
て、文字枠と文字とをエラーなしに分離して処理するこ
とが困難であるため、文字認識精度が大幅に低下するか
らである。このような理由により、従来より、文字枠を
前記入力光色と同じ色で印刷するか、または、逆に、入
力光色を文字枠の色と同じ色になるようにすることが行
なわれている。後者の例は、例えば、特公昭第63−3
8744号に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように単色の検出イメージのみを入力するようにした従
来のOCRには、例えば、次のような重大な問題点があ
る。すなわち、先ず、入力されるのが単色の検出イメー
ジのみであることにより、複数のドロップアウトカラー
の文字枠を設けた帳票については、各文字枠を所望通り
にドロップアウトすることができない。
【0005】また、赤色のドロップアウトカラーで文字
枠が印刷され、且つ、且つ該文字枠と同じ赤色の印影が
記録されている帳票については、該文字枠は除去できて
も、前記印影をきれい読み取ることができない。そこ
で、従来においては、赤色で押印すべき帳票の場合、青
色のドロップアウトカラーで文字枠を印刷しているが、
帳票記入者にとっては、青色の文字枠は大変見づらいと
いう不都合が生じている。このため、文字枠はドロップ
アウトでき、しかも、該文字枠と同じ色の印影はきれい
に読み取ることのできるOCRが要望されている。
【0006】さらに、現在のOCRでは、文字の誤読や
不読(読取り不能)が不可避的に起こる。このような誤
読文字や不読文字等の読取り不良文字を修正する方法と
しては、特公昭第57−46106号に示されているも
のがある。すなわち、この方法によると、読取り不良文
字が発生した場合、該読取り不良文字をディスプレイに
表示するとともに、画像データメモリに記憶されている
2値画像データに基づき、読取り不良文字が属する文字
列のパターンを、修正基準パターンとしてディスプレイ
に表示する。そして、オペレータは、この読取り不良文
字と修正基準パターンとを参照しながら、キーボードに
より、該読取り不良文字に対応する正しい文字を入力し
なおすこととなる。例えば、しかし、単色の検出イメー
ジのみを入力するようにした従来の0CRにあっては、
ドロップアウトカラーの文字枠がドロップアウトした検
出イメージを入力するので、ディスプレイには、文字枠
の無い文字のみのパターンが表示されることとなる。こ
のため、特に、修正作業を容易にするために、1つの文
字単位ではなく、1フィールドで単位で表示する場合、
オペレータは、文字枠のない修正基準パターンでは、文
字の桁位置が判別できず、正確な修正ができないことと
なる。また、OCRが文字認識の際に使用した文字切り
出し位置に基づいて文字枠画像を新たに生成し、前記修
正基準パターンを該文字枠とともに表示することも可能
であるが、この場合には、文字切り出し時における各種
誤差により、前記生成した文字枠の画像が帳票上の実際
の文字枠とは著しく位置ズレし、正確な修正ができなく
なる。
【0007】この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
であり、帳票面において特定のドロップアウトカラーで
記録された情報を除去した読取りと、該特定のドロップ
アウトカラーで記録された情報を除去しない読み取りと
を選択的に行なうことができる光学情報読取装置提供す
ることを主目的とする。
【0008】さらに、この発明の別の目的は、帳票面に
おいて複数の異なるドロップアウトカラーで記録された
各情報を除去した読取りを行なうことができる光学情報
読取装置を提供することである。
【0009】さらに、この発明の別の目的は、ドロップ
アウトカラーで記録された文字枠を除去した状態で文字
を高精度で読み取ることができ、しかも、同時に、前記
文字枠と同じドロップアウトカラーで記録された図形を
きれいに読み取ることができる光学情報読取装置を提供
することである。
【0010】さらに、この発明の別の目的は、読取り不
良文字を容易且つ正確に修正できるようにした光学情報
読取装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明による光学情報
読取装置は、帳票面から反射する光を、ドロップアウト
カラーに対応する特性で、複数の入力光として並列的に
入力するための入力手段と、前記入力手段により入力し
た前記複数の入力光を、それぞれ、ビデオ信号に変換す
る光電変換手段と、前記光電変換手段により変換された
前記ビデオ信号を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に
記憶された前記ビデオ信号のうち、どの色の入力光に係
るビデオ信号を利用して情報の読取りを行うべきかの指
定をする指定手段と、前記指定手段による指定に従い、
前記ビデオ信号を読み出し、該読み出した信号により情
報の読取りを行なう読取り手段とを具えるものである。
また、この発明による光学情報読取装置は、表示手段
と、誤読文字または読み取ることができなかった文字な
どの読取り不良文字が生じた場合、前記読取り不良文字
に係る文字枠の色以外の色の入力光に係る前記ビデオ信
号を利用して、前記表示手段に、前記不良文字が発生し
た文字列のパターンをその文字枠とともに表示し、該表
示されたパターンを参照して前記不良文字を正しい文字
に置き換える操作が行えるようにする読取り不良文字修
正手段とをさらに具えるものである。
【0012】
【作用】この発明による光学情報読取装置において、入
力手段は、帳票面から反射する光を、前記帳票面におい
て使用されたドロップアウトカラー(例えば、赤色およ
び青色とする)にそれぞれ対応する色(すなわち、この
場合赤色および青色)の、複数の入力光として並列的に
入力する。このことにより、例えば赤色の入力光におい
ては、赤色のドロップアウトカラーの情報がドロップア
ウトし、青色のドロップアウトカラーの情報はドロップ
アウトしないこととなる。逆に、青色の入力光において
は、青色のドロップアウトカラーの情報がドロップアウ
トし、赤色のドロップアウトカラーの情報はドロップア
ウトしないこととなる。光電変換手段は、前記入力手段
により入力した前記複数の入力光を、それぞれ、ビデオ
信号に変換する。記憶手段は、前記光電変換手段により
変換された前記ビデオ信号を記憶する。指定手段は、読
み取るべき情報に応じて、どの色の入力光に係るビデオ
信号を利用すべきかを指定をする。すなわち、例えば、
赤色のドロップアウトカラーで記録された情報について
は、赤色の入光色に係るビデオ信号を利用すべきことを
指定、青色のドロップアウトカラー色で記録された情報
については、青色の入光色に係るビデオ信号を利用すべ
きこと指定する。読取り手段は、前記指定手段による指
定に従い、前記ビデオ信号を読み出し、該読み出した信
号により情報の読取りを行なう。このような構成によ
り、前記帳票面において特定のドロップアウトカラーで
記録された情報を除去した読取りと、該特定のドロップ
アウトカラーで記録された情報を除去しない読み取りと
を選択的に行なうことができるものである。
【0013】なお、前記指定手段が、各フィールドごと
に、前述の指定を行うことにより、前記帳票面が複数の
異なるドロップアウトカラーで記録されたものであって
も、各々のドロップアウトカラーで記録されたすべての
情報を除去した読取りを行なうことができることとな
る。
【0014】また、前記帳票面において文字枠と印影等
の図形とが同じドロップアウトカラーで記録され、前記
文字枠内に文字がその他の色で記録されている場合に
は、前記指定手段が、前記文字の読取りには前記ドロッ
プアウトカラーの入力光に係る前記ビデオ信号を指定
し、図形の読取りには、その他の色の入力光に係るビデ
オ信号を利用すべきこととを指定することにより、前記
文字枠を除去した状態で前記文字を読み取ることがで
き、しかも、同時に、前記文字枠と同じドロップアウト
カラーの前記図形の読取りを行なうことができる。
【0015】また、この発明の別の態様による光学情報
読取装置においては、誤読文字または読み取ることがで
きなかった文字などの読取り不良文字が生じた場合、読
取り不良文字修正手段は、前記表示手段に、読取り不良
文字を表示するとともに、前記読取り不良文字に係る文
字枠の色以外の色の入力光に係る前記ビデオ信号を利用
することにより、前記不良文字が属する文字列のパター
ンをその文字枠とともに表示する。すなわち、帳票面に
おいて前記読取り不良があった文字を囲んでいる文字枠
の色が赤色である場合、赤色以外の色(例えば、青色と
する)の入力光に係るビデオ信号を利用して、該文字枠
を表示し文字列のパターンをその文字枠内に表示する。
なお、通常、帳票面において各文字はドロップアウトカ
ラー以外の色で記録されるので、文字列のパターン自体
の表示は、任意の色の入力光に係るビデオデータを利用
してもよい。このような表示により、オペレータは、文
字枠付の文字パターンを参照して、前記不良文字の桁位
置および正しい文字を知ることができ、従って、容易且
つ正確に、該不良文字を正しい文字に置き換えるための
入力操作が行えるようになる。
【0016】なお、前記入力手段は、例えば、白色光を
帳票に照射する1つの光源と、帳票から反射する該白色
光を分離するハーフミラーと、該ハーフミラーにより分
離された光をそれぞれの色特性で透過する複数の光学フ
ィルタとからなるものとすることができる。また、前記
入力手段は、白色光を帳票に照射する光源を複数使用す
ることにより、ハーフミラーを省略したものでもよい。
さらに、前記入力手段は、ドロップアウトカラーに対応
する異なる色の単色光を発光する複数の光源を使用する
ことにより、光学フィルタを省略したものでもよい。
【0017】
【実施例】以下、添付図面を参照してこの発明を詳細に
説明する。図1はこの発明の一実施例に係る光学情報読
取装置の全体的な構成を示すものである。この実施例で
は、該光学情報読取装置全体の制御は、例えばマイクロ
コンピータからなる制御部1により行われるようになっ
ている。
【0018】図2の(a)および(b)の各々は、この
装置によって情報読み取りが行われる帳票の例を示し、
両帳票Sa、Sbはともに白地のものである。例えばヘ
ッダシートである、(a)に示す帳票Saにおいては、
該帳票Saの認識文字(すなわちID文字)枠IFが赤
色のドロップアウトカラーで印刷され、主要文字枠MF
が青色のドロップアウトカラーでで印刷され、且つ、前
記枠IF、MFの中には、それぞれ、ID文字および主
要文字がドロップアウトカラーではない、例えば黒色で
記入されている。なお、この例では、ID文字は“1
0”であり、これは、この帳票Saにおける主要文字の
行数が1で、図形の数が0であることを示している。
【0019】一方、例えばデータシートである、(b)
に示す帳票Sbにおいては、該帳票SbのID文字枠I
Fが赤色のドロップアウトカラーで印刷され、2つの主
要文字枠MF1、MF2がそれぞれ赤色および青色のド
ロップアウトカラーで印刷されており、且つ、前記枠M
F1、MF2の中には、それぞれ、ID文字および主要
文字がドロップアウトカラーではない、例えば黒色で記
入されている。この帳票Sbにおいては、さらに、第1
の図形枠SFおよび第2の図形枠GFがドロップアウト
カラーではない色で印刷されており、第1の図形枠SF
の中にはドロップアウトカラーである赤色の印影が押印
され、第2の図形枠GFの中には図形が黒色で記入され
ている。第1の図形枠SFおよび第2の図形枠GFは、
ドロップアウトカラーではない色で印刷されている。な
お、この例では、ID文字は“11”であり、これは、
この帳票Sbにおける主要文字の行数が2で、図形(印
影を含む)の数が2であることを示している。
【0020】図1に戻って、紙送り機構FMにおいて、
ホッパHには、上述したような帳票Sa、Sb(以下、
集合的にSとする)が混在して積載される。読み取りを
行うべき帳票Sは、ホッパHから1枚ずつ送出され、移
送路Pに沿って移送されることにより、光電変換部PE
を通過する。帳票Sは、このように光電変換部PEを通
過する際、順次、受光板2上に位置するラインの情報が
読み取られることとなる。光電変換部PEを通過した帳
票Sは、さらに下流側の振り分けゲート3に送られる。
ゲート3は、制御部1からの制御信号に応じてその角度
(姿勢)が変化することにより、該帳票Sを、アクセプ
トスタッカ4またはリジェクトスタッカ5に振り分け
る。例えば、アクセプトスタッカ4は、適切に情報読み
取りがなされた帳票Sを貯留するためのものであり、リ
ジェクトスタッカ5は、適切に情報読み取りがなされな
かった帳票Sを貯留するためのものである。なお、この
紙送り機構FMにおける帳票Sの、ホッパHからの送出
およびその後の移送は、例えば、モータにより回転され
るローラ(図示せず)により行われるようになってい
る。
【0021】光電変換部PEにおいて、受光板2は、帳
票Sの白地に対するコントラストが大きい、例えば黒色
の受光上面を有し、且つ、移送路Pに沿う所定位置にお
いて、該移送路Pを横切るように設けられている。図3
に示すように、各帳票Sは、受光板2の中心線(一点鎖
線により示す)に沿う箇所において、矢印Fにより示す
移送方向に対して直角な方向T(以下、幅方向という)
に走査されるようになっている。また、受光板2は、通
過する帳票Sの走査方向両側に突出するように設けられ
ている。
【0022】ランプ7は、例えば白色光を発光する光源
であり、受光板2上を通過する帳票Sに対して光を照射
するようになっている。ハーフミラー8は、ランプ7か
ら照射された後受光板2および帳票Sから反射する光
を、部分的に透過し且つ部分的に反射することにより、
赤色フィルタ10および青色フィルタ11に向かう2方
向に分離する。このようにして、帳票Sから反射する光
は、異なる色の入力光として並列的に入力される。
【0023】赤色フィルタ10に向けられた方の光は、
該赤色フィルタ10を通過した後、レンズ12を介し、
例えばCCDラインセンサであるラインセンサ13の光
電面上において、帳票Sの被走査領域に関する光のイメ
ージとして結像される。このようにラインセンサ13に
結像したイメージは、前記赤色フィルタ10のフィルタ
作用により、前記被走査領域における赤色のドロップア
ウトカラー情報が、帳票Sの白地部分のイメージと同色
(この場合、赤色)になった、つまり、ドロップアウト
したものとなる。該ラインセンサ13では、このように
して結像したイメージを、例えば200dpi(ドット
/インチ)の所定の線密度で、アナログのビデオ信号に
変換する。
【0024】同様に、青色フィルタ11に向けられた光
は、該青色フィルタ11を通過した後、レンズ14を介
して、ラインセンサ15の光電面上において、帳票Sの
被走査領域のイメージとして結像される。このようにラ
インセンサ15に結像したイメージは、前記青色フィル
タ11の作用により、前記被走査領域における青色のド
ロップアウトカラー情報が、帳票Sの白地部分のイメー
ジと同色(この場合、青色)になった、つまり、ドロッ
プアウトしたものとなる。該ラインセンサ15では、こ
のようにして結像した前記被走査領域のイメージを、例
えば200dpiの所定の線密度に分解して、アナログ
のビデオ信号に変換する。なお、ハーフミラー8、各前
記フィルタ10、11、レンズ12、14およびライン
センサ13、15は、帳票Sの幅方向長さより大きい長
さに及ぶものである。特に、この実施例では、ラインセ
ンサ13、15が帳票Sの幅方向長さより大きい長さに
及び、且つ、前述の如く、黒色の受光板2が帳票Sの幅
方向両側に突出するように設けられているることによ
り、追って説明するように、このような受光板2を設け
たことにより、2値画像において帳票Sのエッジ外の領
域は“黒”データとなり、帳票Sのエッジ検出を容易に
行うことができることとなる。
【0025】ラインセンサ13、15により出力された
ビデオ信号は、それぞれ、アンプ16、17により増幅
された後、2値化回路18、19において、例えば、
“黒”または“白”の2値データに2値化される。2値
化回路18による2値データは、赤色2値画像データと
して、画像データメモリ20の所定のアドレスに格納さ
れる。一方、2値化回路19による2値データは、青色
2値画像データとして、前記画像データメモリ20の所
定のアドレスに格納される。画像データメモリ20は、
帳票S全体についての赤色2値画像データおよび青色イ
メージータを格納するのに十分な容量を有するものであ
る。
【0026】図4の(a)〜(e)は、例えば図示しな
い外部メモリに記憶されていて適宜制御部1にセットさ
れるパラメータであって、文字認識部22および図形読
取り部24からなる読取り部REによる読取り処理に必
要なパラメータの例を図示するものである。
【0027】ID読取り定義パラメータ:(a)に示す
ように、各帳票Sに共通のID文字枠のドロップアウト
カラーの種類(図示例では、“赤”)、帳票S上におけ
るID文字の読取り座標位置(例えば、帳票Sの先端エ
ッジ、左側エッジからの位置)、読み取るべきID文字
の種類(図示例では、“活字数字”)、読み取るべきI
D文字の桁数などを指定するパラメータからなる。
【0028】帳票定義パラメータ:(b)に示すよう
に、ID文字の種類に対応する、読み取るべき主要文字
の行数および図形の数などを指定するパラメータからな
る。ID“10”文字読取り定義パラメータ:ID文字
が“10”である場合における主要文字の読取りを定義
するものであり、(c)に示すように、読み取るべき主
要文字の行(この場合、第1の主要文字行のみ)、該主
要文字行におけるドロップアウトカラーの種類、帳票S
上における主要文字の読取り座標位置、読み取るべき主
要文字の種類、読み取るべき主要文字の桁数などを指定
するパラメータからなる。
【0029】ID“11”文字読取り定義パラメータ:
ID文字が“11”である場合における主要文字の読取
りを定義するものであり、読み取るべき主要文字の行N
O.(この場合、第1の主要文字行および第2の主要文
字行)、それぞれの主要文字行におけるドロップアウト
カラーの種類、帳票S上における主要文字の読取り座標
位置、読み取るべき主要文字の種類、読み取るべき主要
文字の桁数などを指定するパラメータからなる。
【0030】ID“11”図形読取り定義パラメータ:
ID文字が“11”である場合における図形の読取りを
定義するものであり、読み取るべき図形のNO.それぞ
れの図形におけるドロップアウトカラーの種類、帳票S
上における図形の読取り座標位置、出力線密度、データ
圧縮形式などを指定するパラメータからなる。
【0031】文字認識部22は、後で詳述するように、
前記パラメータに従う制御部1の制御に基づいて、読み
取るべき文字の画像データを画像データメモリ20から
読み出す。すなわち、文字認識部22では、パラメータ
によって指定される、読み取るべき文字の座標位置か
ら、画像データメモリ20における該当アドレスを割り
だし、該アドレスに記憶されている画像データを読み出
す。さらに、文字認識部22は、このようにして読出し
た画像データを、パラメータによって指定される文字の
種類により認識する。つまり、指定された文字の種類が
手書き数字である場合、手書き数字用の認識処理を行
う。なお、この認識処理は、パターンマッチング等の公
知の認識方法によるものでよい。文字認識部22による
認識結果は、文字読取り結果コードとして出力データメ
モリ23に格納される。
【0032】図形読取り部24は、後で詳述するよう
に、前記パラメータに従う制御部1の制御に基づいて、
画像データメモリ20から該当する図形の画像データを
読み出し、該読み出した画像データについて、線密度変
換、データ圧縮処理等を行う。このように処理された図
形画像データは、前記出力データメモリ23に格納され
る。
【0033】出力インターフェイス25は、制御部1の
指示に従い、前述のように出力データメモリ23に格納
された文字読取り結果コードおよび図形画像データを出
力するためのものである。
【0034】次に、この実施例の動作の一例を説明す
る。ホッパHから送出された帳票Sが光電変換部PEが
通過する際、ランプ7から照射された光が、受光板2上
に位置する該帳票Sにおける被走査領域から反射する。
その反射光は、2方向に分離され、赤色フィルタ10お
よび青色フィルタ11を通過することにより、ラインセ
ンサ13、15上において、それぞれ、前記被走査領域
の赤色イメージおよび青色イメージとして結像する。こ
のように結像した赤色イメージおよび青色イメージは、
ラインセンサ13、15によりビデオ信号に変換された
後、赤色2値画像データおよび青色2値画像データとし
て画像データメモリ20に格納される。このような処理
は帳票S全体について行われ、その結果、画像データメ
モリ20には、該帳票S全体の赤色2値画像データと青
色2値画像データとが並列的に格納されることとなる。
【0035】図5の(a)および(b)は、前記帳票S
が例えば図2の(a)で示した帳票Saである場合にお
いて、画像データメモリ20に格納されることとなる、
該帳票Sa全体の赤色2値画像REDおよび青色2値画
像BLUを模式的に示すものである。すなわち、この赤
色2値画像REDにおいては、帳票Saにおいて赤色で
印刷されたID文字枠IFは、赤色フィルタ10の作用
によりドロップアウトし、帳票Saの白地と同様に
“白”データとして格納される。また、赤色以外の色
(つまり、この場合、青色または黒色)で印刷または記
入された情報は、“黒”データとして格納される。さら
に、帳票Saより外側の領域は、受光板2の黒色の受光
上面の作用により、“黒”データとして格納される。一
方、この青色2値画像BLUにおいては、帳票Saにお
いて青色で印刷された主要文字用枠MFは、赤色フィル
タ10の作用によりドロップアウトし、帳票Saの白地
と同様に“白”データとして格納される。また、青色以
外の色(つまり、この場合、赤色または黒色)で印刷ま
たは記入された情報は、“黒”データとして格納され
る。さらに、帳票Saより外側の領域は、“黒”データ
として格納される。このように、赤色2値画像REDに
おいて“白”データとして格納された赤色のID文字枠
IFは、青色2値画像BLUにおいて“黒”データとし
て格納され、逆に、青色2値画像BLUにおいて“白”
データとして格納された青色の主要文字用枠MFは、赤
色2値画像REDにおいて“黒”データとして格納され
る。
【0036】また、図6の(a)および(b)は、前記
帳票Sが例えば図2の(b)で示した帳票Sbである場
合において、画像データメモリ20に格納されることと
なる、該帳票Sb全体の赤色2値画像REDおよび青色
2値画像BLUを模式的に示すものである。すなわち、
この赤色および青色2値画像RED、BLUにおいて
も、図4の例と同様に、対応するフィルタ10、11と
同じ色の文字枠IDF、MF1、MF2が、帳票Saの
白地と同様に“白”データとして格納される。ドロップ
アウトし、帳票Saの白地と同様に“白”データとして
格納される。また、赤色以外の色(つまり、この場合、
青色または黒色)で印刷または記入された情報は、
“黒”データとして格納される。さらに、帳票Saより
外側の領域は、受光板2の黒色の受光上面の作用によ
り、“黒”データとして格納される。一方、青色画像デ
ータBLUにおいては、帳票Saにおいて青色で印刷さ
れた主要文字用枠MFは、赤色フィルタ10の作用によ
りドロップアウトし、帳票Saの白地と同様に“白”デ
ータとして格納される。また、青色以外の色(つまり、
この場合、赤色または黒色)で印刷または記入された情
報は、“黒”データとして格納される。さらに、帳票S
aより外側の領域は、“黒”データとして格納される。
このように、赤色2値画像REDにおいて“白”データ
として格納された赤色のID文字枠IFは、青色2値画
像BLUにおいて“黒”データとして格納され、逆に、
青色2値画像BLUにおいて“白”データとして格納さ
れた青色の主要文字用枠MFは、赤色2値画像REDに
おいて“黒”データとして格納される。
【0037】このようにして、帳票S全体の赤色2値画
像REDおよび青色2値画像BLUが画像データメモリ
20に格納されると、読取り処理部REでは、図7に示
すような読み取り処理のフローに従い、次のような処理
を行う。先ず、前記赤色2値画像REDを利用して、帳
票Sの各エッジの位置を検出する(ステップ30)。次
に、同様にして、前記青色2値画像BLUを利用して、
帳票Sの各エッジの位置を検出する(ステップ31)。
このようなエッジ検出は、各色の画像データRED、B
LUにおいて“黒”データが“白”データに切り替わる
位置を検出することにより、容易に実行可能である。こ
のようなエッジ位置の検出が終ると、図4の(a)で示
したID読取り定義パラメータに従い、文字認識部22
においてID文字を読み取って出力するための処理を行
う(ステップ32)。すなわち、赤色2値画像REDを
利用し、前述のようにして検出された帳票Sのエッジ位
置とID文字読取り座標位置とから、該赤色2値画像R
EDにおけるID文字の位置(つまり、画像データメモ
リ20のアドレス)を算出する。しかる後、画像データ
メモリ20おいて該算出したアドレスに記憶されたID
文字のパターンを読み出してID文字のパターンを認識
し、その認識結果を出力データメモリ23に出力すると
ともに、ID文字の内容を判定する。
【0038】その後、前述のように判定したID文字の
内容、つまり、当該帳票Sが帳票Saであるかまたは帳
票Sbであるかに応じて、前記帳票定義パラメータ、お
よび、前記ID“10”文字読取り定義パラメータまた
はID“11”文字読取り定義パラメータに従い、主要
文字を読み取って出力するための処理を行う(ステップ
33)。すなわち、帳票Saである場合は、前記帳票定
義パラメータおよびID“10”文字読取り定義パラメ
ータに従い、青色2値画像BLUを利用し、前述のID
文字を読み取る処理と同様な処理により、主要文字“1
00”のパターンを読み出して認識し、その認識結果を
出力データメモリ23に出力する。次に、読み取るべき
その他の主要文字行が有るかどうかを調べる(ステップ
34)。この場合にあっては、他の主要文字行がないの
で、その結果はNOとなる。そして、次に、読み取るべ
き図形が有るか否かを調べる(ステップ35)。この場
合にあっては、図形が記入されていないので、そのまま
この読取り処理を終る。
【0039】また、一方、帳票Sbである場合は、ステ
ップ33において、前記帳票定義パラメータおよびID
“11”主要文字読取り定義パラメータに従って、先
ず、赤色2値画像REDを利用し、第1の主要文字行の
主要文字“33420”のパターンを読み出して認識
し、その認識結果を出力データメモリ23に出力する。
この場合には、ステップ34の結果はYESとなるの
で、ステップ33に戻り、青色2値画像BLUを利用
し、第2の主要文字行の主要文字“ABC”のパターン
を読み出して認識し、その認識結果を出力データメモリ
23に出力する。このようにして、ステップ34の結果
がNOとなると、ステップ35に進む。この帳票Sbに
は図形が記入されているため、ステップ35の結果はY
ESとなり、次のステップ36において、図形読取り部
24において、前記帳票定義パラメータおよびID“1
1”図形読取り定義パラメータに従って、図形を読み取
って出力する処理を行なう。すなわち、図形読取り部2
4では、まず、青色2値画像BLUを利用して、第1の
図形部の画像データを読み出して黒色の第1の図形枠S
Fおよび印影のパターンを読み取る。そして、その読取
り結果を、160dpiの線密度に変換し、さらに、M
R圧縮形式によりデータ圧縮した後、出力データメモリ
23に出力する。次に、ステップ37において、読み取
るべきその他の図形が有るか否かを調べる。この場合に
は、YESとなるため、ステップ36に戻り、赤色2値
画像REDを利用して、第2の図形部の画像データを読
み出して黒色の第2の図形枠GFおよび図形のパターン
を認識し、その認識結果を出力データメモリ23に出力
する。このようにしてステップ37の結果がNOになる
と、この読取り処理を終る。
【0040】以上のように、この実施例においては、赤
色フィルタおよび青色フィルタを用いて2色の2値画像
を並列的に入力し、パラメータの色指定に従い、赤色2
値画像REDおよび青色2値画像BLUのいずれかを選
択的に利用した読取り処理を行うことにより、各文字を
文字枠の無い状態で読み取るようになっている。このた
め、赤色のドロップアウトカラーの文字枠と青色のドロ
ップアウトカラーの文字枠とが併設された帳票であって
も、パラメータによる色指定を各フィールドごとに行う
ことにより、それぞれの文字枠を除去でき、各文字を高
精度で読み取ることができることとなる。また、記入者
にとって見やすい赤色のドロップアウトカラーの文字枠
が設けられ、且つ、該文字枠と同じ赤色のドロップアウ
トカラーの印影が押印された帳票であっても、文字枠に
ついては赤色2値画像REDを、該印影については青色
2値画像BLUを利用することにより、前記文字枠に係
る各文字を文字枠の無い状態で高精度で読取りでき、し
かも、前記印影を鮮明に読み取ることができることとな
る。
【0041】なお、前記実施例では、各ラインセンサ1
3、17において、各色のイメージを同一の線密度(2
00dpi)で光電変換するようにしたが、これに限ら
ず、図形読み取りに利用するイメージについては、図形
をより細かく、きれいに入力できるよう、例えば400
dpiの線密度で光電変換するようにしてもよい。ま
た、前記実施例では、赤色2値画像REDおよび青色2
値画像BLUの両方とも帳票Sのエッジ外の領域が
“黒”データとなるように光電変換部PEを構成した
が、光電変換部PEを、一方の色の2値画像においての
み帳票Sのエッジ外の領域が“黒”データとなり、他方
の色の2値画像においては帳票Sのエッジ外の領域が
“白”データとなるように構成してもよい。これは、例
えば、受光板2の受光面を青色にすることにより、実現
可能である。すなわち、このようにすることにより、赤
色2値画像REDについては帳票Sのエッジ外の領域が
“黒”データとなり、青色2値画像BLUについては帳
票Sのエッジ外の領域が“白”データとなる。また、こ
の場合には、図7で説明した帳票Sのエッジ位置の検出
は、赤色2値画像REDのみにより行うこととなる。さ
らに、エッジ外の領域が“白”データとされる2値画像
により、帳票Sが正確な四角形でない場合、または、帳
票Sが傾いたまま光電変換部PEに移送されてきた場合
であっても、帳票Sのエッジ外のイメージが混入するの
が防止されることとなり、帳票Sのきれいな読み取りが
可能になる。
【0042】また、前記実施例では、画像メモリ20と
出力データメモリ23とを個別に設けたが、これらを同
一のメモリで構成し、2値画像データと出力データとを
異なるアドレス領域に格納するようにしてもよい。
【0043】また、前記実施例のように読取り座標をパ
ラメータによって指定するようにした場合には、(例え
ば、0.1mm単位で)読取り座標位置を正確に事前に
設定しておく必要がある。パラメータの設定を容易化す
るため、そこで次のような方式を採用してもよい。すな
わち、パラメータでは読取り座標位置を大まかに(例え
ば5mm単位)指定するだけにし、該パラメータにより
指定された大まかな座標位置に従い、色指定パラメータ
により指定された色とは逆の色の2値画像から、当該文
字の文字枠を読み取り、当該文字の正確な座標位置を読
み取る。しかる後、この読み取った座標位置に従い、前
記パラメータにより指定された色の2値画像を利用し
て、当該文字を読み取る。また、他の方法として、パラ
メータを使用しない読取り方式(つまり、フリーフォー
マット読取り方式)を採用してもよい。すなわち、この
場合、例えば赤色2値画像REDにおける“黒”データ
を読み取り、これを文字または図形として認識、出力す
る。つまり、この際、10mm角以内のものは、文字と
判定し、文字して認識、出力する。また、10mm角よ
り大きいものは、図形と判定し、しかる後改めて、青色
2値画像BLUから図形として出力することとなる。通
常、帳票は、正確に光学的な読取りなされるように印刷
寸法上の正確さが要求されるが、このような方式を採用
することにより、複写機などにより作成され印刷寸法誤
差の大きい帳票についても、正確な読取りが可能にな
る。従って、帳票の作成を容易化することができること
となる。
【0044】また、前記実施例では、パラメータにより
各フィールドごとに色指定をするようにしたが、各帳票
に1つの色の文字枠しか設けられていない場合には、各
帳票ごとに色指定をするようにしてもよい。前記実施例
では、光電変換部PEにおいて、1つの光源を設け、帳
票Sからの反射光をハーフミラー8により分離する構成
としたが、ハーフミラー8に用いることなく、複数の光
源を使用するようにしてもよい。図8は、このように複
数の光源を使用した光電変換部PE2の一例における要
部を示すものである。すなわち、この例にあっては、2
つのランプ40、41により発光される白色光が、帳票
Sの異なる部分に同時に照射され、それぞれの反射光が
対応する赤色フィルタ10または青色フィルタ11に入
光するようになっている。受光板2も、ランプ40、4
1に対応して2つ設けられている。
【0045】また、前記実施例では、赤色フィルタ10
と青色フィルタ11を用いたが、フィルタとしては、こ
れらのものに限らず、帳票Sにおける文字枠の色に応じ
て、赤色フィルタと緑色フィルタ、または、赤色フィル
タと黄色フィルタなどであってもよい。また、もちろ
ん、2色のフィルタに限らず、3色以上のフィルタを使
用することにより、3色以上のイメージを入力すること
もできる。
【0046】さらに、前記光源として、互いに異なる色
の単色光を発光する複数のランプ、すなわち、例えば、
赤色蛍光剤を用いた蛍光灯、青色蛍光剤を用いた蛍光灯
等を使用し、光学フィルタを省略することもできる。
【0047】図9は、図1に示した光学式情報読取装置
に組み込まれ、該光学式情報読取装置において誤読され
または読取りできなかった読取り不良文字を、正しい文
字に修正するための修正部の一例を示す構成ブロック図
である。この修正部全体の制御は、例えばマイクロコン
ピュータにより構成された制御部51によって行われる
ようになっている。
【0048】入力インターフェイス52は、前記光学式
情報読取装置の出力インターフェイス25に接続される
ものである。この入力インターフェイス52は、前記読
取装置が帳票S上の文字を読み取った結果として出力し
た文字読取り結果コード、ならびに、該コードに係る文
字フィールドの赤色2値画像および青色2値画像を、制
御部51の指示に従って、メモリ53の所定のアドレス
に格納するようになっている。
【0049】図10の(a)〜(c)は、このように光
学式情報読取装置から入力され、メモリ53に格納され
る文字読取り結果コード55、赤色2値画像54Rおよ
び青色2値画像54Bを概念的に図示するものである。
すなわち、この例では、赤色2値画像54Rは、文字枠
が除去された文字パターンを有し、青色2値画像Bは、
文字枠付の文字パターンを有し、文字読取り結果コード
55は、3桁目の文字が読取り不良文字であるというこ
とを示す読取り不良コード“?”を有している。以下、
このような読取り文字読取り結果コード55、赤色2値
画像54Rおよび青色2値画像54Bが入力したと仮定
して、この修正部の各要素の機能を説明する。
【0050】この例においては、前述のように文字読取
り結果コード55に読取り不良コードが存在するため、
制御部51は、任意の手段を介し、オペレータに対して
この不読文字についての修正操作を行うよう要求する。
同時に、制御部51は、青色2値画像54Bに示されて
いる文字枠をビットマップメモリ56の赤色プレーンに
格納し、赤色2値画像Rおよび青色2値画像Bの文字パ
ターンをビットマップメモリ56の黒色プレーンに格納
する。さらに、制御部51は、文字読取り結果コード5
5をビットマップメモリ56の黒色プレーンに格納す
る。
【0051】ディスプレイ58は、ビットマップメモリ
56の赤色プレーンに格納された内容を例えば赤色で表
示し、ビットマップメモリ56の黒色プレーンに格納さ
れた内容を例えば黒色で表示する。従って、この例で
は、ディスプレイ58の表示内容は、図10の(d)の
ようになる。すなわち、ディスプレイ58において、前
記青色2値画像54Bに含まれる文字枠は、赤色の文字
枠59として表示され、青色2値画像54Bの文字パタ
ーンは、文字枠59内の所定位置に黒色の修正基準文字
パターン60として表示され、且つ、文字読取り結果コ
ード55は、それぞれの桁が表示文字パターン60の桁
に対応した状態で、文字読取り結果コード61として表
示される。
【0052】このようにして、オペレータは、先ず、文
字読取り結果コード61から、その3桁目に読取り不良
コードがあることを知り、次に、修正基準文字パターン
60を参照することにより、その読取り不良コードを正
しいコードである“4”に修正すべきことを知ることで
きる。この際、文字枠59の表示により、文字読取り結
果コード61における読取り不良コードの桁、および、
読取り不良コードに係る正しいコードを、迅速に且つ正
確に、知ることができることとなる。オペレータは、キ
ーボード62において、正しいコードである“4”を入
力するためのキーを操作する。このことにより、制御部
51の指示に基づき、前記文字読取り結果コード55の
3桁目の読取り不良コード“?”が“4”に置き換えら
れ、しかる後、正しく修正された文字読取り結果コード
55が、出力インターフェイス64を介して出力され
る。
【0053】以上のように、この修正部にあっては、読
取り不良文字を修正するための基準となる修正基準文字
パターンを文字枠付で表示し、且つ、読取り不良コード
を含む文字読取り結果コードを、前記文字枠付の基準文
字パターンに対応させて表示させるようになっている。
その結果、この光学情報読取り装置において発生した読
取り不良文字を、容易且つ正確に、修正することを可能
にする。
【0054】なお、前記実施例による修正部において
は、文字枠59、修正基準文字パターン60および文字
読取り結果コード61がディスプレイ58に表示される
際の表示色を、帳票への印刷および記入に使用した色に
合わせたが、これら文字枠59、修正基準文字パターン
60および文字読取り結果コード61の表示色は、オペ
レータがそれぞれを明確に判別できる限り、任意の色で
あってもよい。
【0055】また、前記実施例では、文字枠59の表示
色と修正基準文字パターン60の表示色とを異なる色と
したが、代案として、文字枠59の表示色と修正基準文
字パターン60の表示色とが同一となるようにしてもよ
い。このように表示色が同一であっても、オペレータが
読取り不良コードの桁位置を確認する際の支障とはなら
ない。この場合、修正部には、文字枠が除去されていな
い方の色の2値画像(上記の例では、青色2値画像54
B)のみを入力する構成とすることができ、製造コスト
を低減することができる。
【0056】
【発明の効果】以上のように、この発明は、帳票面から
反射する光を、前記帳票面におけるドロップアウトカラ
ーに対応する、異なる色の複数の入力光として並列的に
入力し、どの色の入力光に係るビデオ信号を利用して情
報の読取りを行うべきかの指定をする構成となってい
る。その結果、この発明は、帳票面においてドロップア
ウトカラーで記録された情報を除去した読取りと、ドロ
ップアウトカラーで記録された情報を除去しない読み取
りを選択的に行なうことができるという優れた効果を奏
する。また、この発明は、各フィールドごとに前述のビ
デオ信号の指定を行うことにより、帳票面が複数の異な
るドロップアウトカラーで記録されたものであっても、
各々のドロップアウトカラーで記録されたすべての情報
を除去した読取りを行なうことができるものである。さ
らに、ドロップアウトカラーの文字枠を除去した状態で
文字を読み取り、しかも、文字枠と同じドロップアウト
カラーの図形の読取りを行なうことができる。さらに、
この発明は、誤読文字または読み取ることができなかっ
た文字などの読取り不良文字が生じた場合、前記読取り
不良文字に係る文字枠の色以外の色の入力光に係るビデ
オ信号を利用して、前記不良文字が発生した文字列のパ
ターンを、その文字枠とともに、修正基準パターンとし
て表示するものである。その結果、この発明にあって
は、オペレータが、前記修正基準パターンを参照しなが
ら不良文字の桁位置および正しい文字を知ることがで
き、従って、容易且つ正確に、該不良文字を正しい文字
に置き換えるための入力操作を行えるようになる、とい
う優れた効果を併せて奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る光学情報読取装置の
全体構成を示す図。
【図2】図1の光学情報読取装置により読み取られる帳
票を例示する図。
【図3】図1の光電変換部により走査される帳票を示す
平面図。
【図4】図1の読取り処理部による処理に利用される各
種パラメータを図示する図。
【図5】図2に示された一方の帳票を走査することによ
り、図1の画像データメモリに記憶された2値画像を例
示する図。
【図6】図2に示された他方の帳票を走査することによ
り、図1の画像データメモリに記憶された2値画像を例
示する図。
【図7】図1の読取り処理部による処理手順を示すフロ
ーチャート図。
【図8】この発明の変更例を示す図。
【図9】この発明の光学情報読取装置に組み込まれ、読
取り不良文字を修正するために使用される修正部の全体
構成を示すブロック図。
【図10】図9の修正部の動作を説明する図。
【符号の説明】
1…制御部 7…ランプ 8…ハーフミラー 10、11…フィルタ 13、17…ラインセンサ 20…画像データメモリ 22…文字認識部 24…図形読取り部 PE…光電変換部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読取り対象である帳票面から反射する光
    を入力することにより、該帳票面に記録された情報を読
    み取る光学情報読取装置であって、 前記帳票面から反射する光を、異なるドロップアウトカ
    ラーに対応する特性で、複数の入力光として並列的に入
    力するための入力手段と、 前記入力手段により入力した前記複数の入力光を、それ
    ぞれ、ビデオ信号に変換する光電変換手段と、 前記光電変換手段により変換された前記ビデオ信号を記
    憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記ビデオ信号のうち、どの
    色の入力光に係るビデオ信号を利用して情報の読取りを
    行うべきかの指定をする指定手段と、 前記指定手段による指定に従い、前記ビデオ信号を読み
    出し、該読み出した信号により情報の読取りを行なう読
    取り手段とを具えた光学情報読取装置。
  2. 【請求項2】 前記指定手段が、各フィールドごとに前
    記の指定を行うことにより、前記帳票面において複数の
    異なるドロップアウトカラーで記録された各情報を除去
    した読取りを行なうことができることを特徴とする請求
    項1に記載の光学情報読取装置。
  3. 【請求項3】 前記帳票面において文字枠と図形とが同
    じドロップアウトカラーで記録されており、前記文字枠
    内に文字がその他の色で記録されている場合には、前記
    指定手段により、前記文字の読取りには前記ドロップア
    ウトカラーの入力光に係る前記ビデオ信号を利用すべき
    ことを指定し、図形の読取りには、その他の色の入力光
    に係るビデオ信号を利用すべきことを指定することによ
    り、前記文字枠を除去した状態で前記文字を読み取るこ
    とができ、しかも、前記文字枠と同じドロップアウトカ
    ラーで記録された前記図形の読取りを行なうことができ
    る請求項1に記載の光学情報読取装置。
  4. 【請求項4】 読取り対象である帳票面から反射する光
    を入力することにより、該帳票面に記録された情報を読
    み取る光学情報読取装置であって、 前記帳票面から反射する光を、ドロップアウトカラーに
    対応する特性で、複数の入力光として並列的に入力する
    ための入力手段と、 前記入力手段により入力した前記複数の入力光を、それ
    ぞれ、ビデオ信号に変換する光電変換手段と、 前記光電変換手段により変換された前記ビデオ信号を記
    憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記ビデオ信号のうち、どの
    色の入力光に係るビデオ信号を利用して情報の読取りを
    行うべきかの指定をする指定手段と、 前記指定手段による指定に従い、前記ビデオ信号を読み
    出し、該読み出した信号により情報の読取りを行なう読
    取り手段と、 表示手段と、 誤読文字または読み取ることができなかった文字などの
    読取り不良文字が生じた場合、前記読取り不良文字に係
    る文字枠の色以外の色の入力光に係る前記ビデオ信号を
    利用して、前記表示手段に、前記不良文字が発生した文
    字列のパターンをその文字枠とともに表示し、該表示さ
    れたパターンを参照して前記不良文字を正しい文字に置
    き換える操作が行えるようにする読取り不良文字修正手
    段とを具えた光学情報読取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US11790493B2 (en) 2018-09-28 2023-10-17 Pfu Limited Image processing device, control method, and control program

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