JPH05282926A - 耐火絶縁電線 - Google Patents

耐火絶縁電線

Info

Publication number
JPH05282926A
JPH05282926A JP4102165A JP10216592A JPH05282926A JP H05282926 A JPH05282926 A JP H05282926A JP 4102165 A JP4102165 A JP 4102165A JP 10216592 A JP10216592 A JP 10216592A JP H05282926 A JPH05282926 A JP H05282926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating layer
layer
directly
flame resisting
outer periphery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4102165A
Other languages
English (en)
Inventor
Izumi Ishikawa
泉 石川
Akira Yoshino
明 吉野
Mitsutaka Tanida
光隆 谷田
Hideo Sunatsuka
英夫 砂塚
Isao Takahashi
高橋  功
Masaki Hasegawa
正毅 長谷川
Motohisa Murayama
元久 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP4102165A priority Critical patent/JPH05282926A/ja
Publication of JPH05282926A publication Critical patent/JPH05282926A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、絶縁厚さを薄くし、軽
量、小サイズを図り、耐火性能及び耐熱性に優れ、ピン
ホールの全層貫通を防止した耐火絶縁電線を提供するこ
とである。 【構成】 この発明は、導体(1)の外周に直接若しく
は他の絶縁層を介して耐火層(2)を形成するととも
に、耐火層(2)の外周に直接若しくは他の絶縁層を介
して絶縁層(3)を形成し、さらに絶縁層(3)の外周
に直接若しくは他の絶縁層を介して外絶縁層(4)を押
出被覆した耐火絶縁電線において、耐火層(2)をAl
2 3 ,BaTiO3 ,ZrSiO4 ,MgSiO3
SiO2 ,BN,BeO,MgO,クレーガラスフリッ
トから選ばれる1種若しくは2種以上の混合物を含んで
なる無機質粉末100部、シリコーン樹脂10〜200
部、希釈剤20〜300部からなるセラミックス塗料を
塗布焼付けて形成し、絶縁層(3)をポリオレフィン組
成物で形成し、外絶縁層(4)を芳香族ポリマーで形成
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐火絶縁電線に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種電線は、図3に示すよう
に、導体1の外周に耐火層100を形成し、耐火層2の
外周に絶縁層101を形成したものが知られている。耐
火層100は導体1の外周にガラスマイカテープ等の特
殊耐火テープを巻き付けて形成される。絶縁層101は
ポリエチレンを耐火層100上に押出被覆して形成され
る。導体1が直径1.35mmであるとき、耐火層100
の厚みは0.25mm、絶縁層100の厚みは0.8mmで
あり、全体の直径が3.45mm、絶縁厚みは1.05mm
となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の耐火絶縁電線の
絶縁厚さ(耐火層100と絶縁層101の合計厚さ)
は、1.05mmとなり、厚肉であった。このような電線
を線心としたケーブル102では、図4に示すようにケ
ーブル全体が太くなる欠点があった。また、絶縁層10
1は架橋されたポリエチレンであるため、耐火性能規格
は満足するものの燃焼し易く、耐熱性(熱変形性)に問
題があった。さらに、耐火層100がガラスを主体とし
ているので、ガラス繊維が毛羽立ち、絶縁層101に刺
さり、ピンホールの原因ともなっていた。
【0004】そこで、この発明は、絶縁厚さを薄くし、
耐火性能及び耐熱性にも優れ、ピンホールの全層貫通確
率がきわめて低い耐火絶縁電線を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、導体の外周に直接若しくは他の絶縁層
を介して耐火層を形成するとともに、耐火層の外周に直
接若しくは他の絶縁層を介して絶縁層を形成し、さらに
絶縁層の外周に直接若しくは他の絶縁層を介して外絶縁
層を押出被覆した耐火絶縁電線において、耐火層をAl
2 3 ,BaTiO3 ,ZrSiO4 ,MgSiO3
SiO2 ,BN,BeO,MgO,クレーガラスフリッ
トから選ばれる1種若しくは2種以上の混合物を含んで
なる無機質粉末100部、シリコーン樹脂10〜200
部、希釈剤20〜300部からなるセラミックス塗料を
塗布焼付けて形成し、絶縁層をポリオレフィン組成物で
形成し、外絶縁層を芳香族ポリマーで形成したものであ
る。
【0006】
【作用】この発明では、絶縁厚さを薄くすることがで
き、絶縁層と外絶縁層との夫々の組成により耐火性能に
も優れる。また、外絶縁層は耐熱性,機械的特性に優
れ、耐外傷性にも優れる。さらに、2層の絶縁体があ
り、耐火層に毛羽立つガラス繊維を使用していないの
で、ピンホールの全層貫通確率がきわめて小さく、電気
的信頼性が向上する。
【0007】
【実施例】以下にこの発明の好適な実施例を図面を参照
にして説明する。
【0008】図1に示す実施例では、すず,ニッケル,
銀等のメッキを施した銅導体単線又は銅導体撚線から成
る導体1の外周に直接耐火層2を形成してある。導体1
の外周に他の絶縁層を介して耐火層2を形成しても良
い。この耐火層2は、無機質粉末100部、シリコーン
樹脂10〜200部、希釈剤20〜300部からなるセ
ラミックス塗料を塗布焼付けて形成される。ここで使用
される無機質粉末は、Al2 3 ,BaTiO3 ,Zr
SiO4 ,MgSiO3 ,SiO2 ,BN,BeO,M
gO,クレーガラスフリットから選ばれる1種若しくは
2種以上の混合物を含んでなるものである。
【0009】耐火層2の外周には直接ポリオレフィン組
成物からなる絶縁層3を形成する。耐火層2の外周に他
の絶縁物を介在させても良い。ポリオレフィン組成物
は、ポリエチレンもしくは、エチレン・α−オレフィン
共重合体,エチレン・α−オレフィン・ポリエン共重合
体(α−オレフィンはC3 〜C10,ポリエンは非共役ジ
エンである)の少なくとも1種を20〜80重量部含有
するもので、架橋,非架橋物のいずれであってもよい。
【0010】絶縁層3の外周には外絶縁層4を押出被覆
してあり、間に他の絶縁物を介在させても良い。この外
絶縁層4は芳香族ポリマーから形成してある。ここで、
芳香族ポリマーとは、芳香族ポリアミド,ポリエーテル
ケトン,ポリエーテルエーテルケトン,ポリブチレンテ
レフタレート,ポリフェニレンサルファイド,ポリエチ
レンテレフタレート,ポリフェニレンオキサイド,ポリ
カーボネート,ポリスルフォン,ポリエーテルスルフォ
ン,ポリエーテルイミド,ポリアリレート,ポリイミド
から選ばれる1種または2種以上のブレンド物もしくは
これらの樹脂を主成分とするポリマーアロイで、結晶,
非晶性のいずれであってもよい。
【0011】上述した耐火層2、絶縁層3、外絶縁層4
の夫々の厚みは、耐火層2が0.005〜0.3mm、絶
縁層3が0.1〜0.6mm、外絶縁層4が0.05〜
0.4mmであり、これらの絶縁厚みの合計が1.05mm
未満とする。
【0012】耐火層2と絶縁層3との間に形成される他
の絶縁層5としては、図2に示すように、1層以上のポ
リイミド,ポリアミドイミド,ポリエステルイミド,ポ
リエステルアミドイミド,ポリアミド,ポリヒダントイ
ンエステル,ポリエステル等のUL耐熱温度指数105
℃以上のエナメルワニスを厚さ0.005mm以上に塗布
焼付した層が好適である。あるいは、1層以上のプラス
チックテープを巻いた層であっても良い。ここで、使用
するプラスチックテープとしては、厚さ0.005mm以
上の熱可塑性および熱硬化性テープであって、例として
ポリエステルテープ,ポリイミドテープ等が挙げられ
る。なおまた、図2に示す耐火層2と絶縁層5との間に
このようなプラスチックテープの層を1層以上形成して
も良い。耐火層2の外周に絶縁層5又は/及びプラスチ
ックテープの層を施すことにより、耐火層2の割れや絶
縁層3を形成する過程での耐火層2への外傷を防止する
ことが可能であり、優れた電気特性を有するようにな
る。
【0013】なお、この発明の電線を線心として図4に
示すようなケーブルを製造すれば、ケーブルの太さは従
来のケーブル102よりも細くすることが可能である。
線心に被覆するシースは、エチレンアクリルエラストマ
ー,エチレン酢酸ビニル共重合体,エチレンエチルアク
リレート共重合体,ポリエチレンスチレンエチレンブタ
ジエンスチレン共重合体を主成分とする少なくとも1つ
から選ばれたものから形成される。
【0014】以下の表1に種々の実施例と比較例との夫
々の構成を示す。
【0015】
【表1】
【0016】表1に示す各実施例と各比較例との耐火
性、燃焼性の実験結果を表2に示す。表2中の○は合
格、×は不合格を示す。表1中の「PEEK」はポリエ
ーテルエーテルケトンを示し、「PEI」はポリエーテ
ルイミドを示し、比較例の耐火層はガラスマイカテープ
を使用した。
【0017】
【表2】
【0018】表2の耐火性能の試験方法は、パーライト
板に取付けた供試電線を耐火・耐熱電線認定業務委員会
の認定試験に合格した試験炉に取付け、JIS A 1
304に定める火炎温度曲線の温度になるように30分
間加熱しながら、絶縁抵抗の加熱前、加熱30分の値の
測定した結果、加熱前、加熱中、加熱直後の耐電圧試験
の結果、炉の外側に出ている部分のケーブルの燃焼距離
の測定結果を夫々求めたものである。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、絶縁厚さが薄くなり、軽量,小サイズ化が達成でき
る。また、耐熱性,機械的特性に優れ、硬い芳香族ポリ
マーが最外層なので、耐外傷性にも優れる。さらに、多
層構造なので、ピンホールの全層貫通確率がきわめて小
さく電気的信頼性が向上する。また、耐火層にガラスを
主体とするテープを使用していないので、ガラス繊維の
毛羽立ちも生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好適な実施例を示す断面図。
【図2】この発明の他の実施例を示す断面図。
【図3】従来例を示す断面図。
【図4】従来のケーブルを示す断面図。
【符号の説明】
1 導体 2 耐火層 3 絶縁層 4 外絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 砂塚 英夫 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)発明者 高橋 功 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)発明者 長谷川 正毅 静岡県沼津市双葉町1−9 藤倉電線株式 会社沼津工場内 (72)発明者 村山 元久 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体(1)の外周に直接若しくは他の絶
    縁層を介して耐火層(2)を形成するとともに、耐火層
    (2)の外周に直接若しくは他の絶縁層を介して絶縁層
    (3)を形成し、さらに絶縁層(3)の外周に直接若し
    くは他の絶縁層を介して外絶縁層(4)を押出被覆した
    耐火絶縁電線において、 耐火層(2)をAl2 3 ,BaTiO3 ,ZrSiO
    4 ,MgSiO3 ,SiO2 ,BN,BeO,MgO,
    クレーガラスフリットから選ばれる1種若しくは2種以
    上の混合物を含んでなる無機質粉末100部、シリコー
    ン樹脂10〜200部、希釈剤20〜300部からなる
    セラミックス塗料を塗布焼付けて形成し、 絶縁層(3)をポリオレフィン組成物で形成し、 外絶縁層(4)を芳香族ポリマーで形成したことを特徴
    とする耐火絶縁電線。
JP4102165A 1992-03-27 1992-03-27 耐火絶縁電線 Pending JPH05282926A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4102165A JPH05282926A (ja) 1992-03-27 1992-03-27 耐火絶縁電線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4102165A JPH05282926A (ja) 1992-03-27 1992-03-27 耐火絶縁電線

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05282926A true JPH05282926A (ja) 1993-10-29

Family

ID=14320101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4102165A Pending JPH05282926A (ja) 1992-03-27 1992-03-27 耐火絶縁電線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05282926A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11145440B2 (en) Method of testing a fire resistant coaxial cable
US4342814A (en) Heat-resistant electrically insulated wires and a method for preparing the same
EP0710962B1 (en) Fire resistant cable for use in local area network
RU2604234C2 (ru) Высокотемпературная изоляционная лента и провод или кабель в изготовленной из нее оболочке
US5739473A (en) Fire resistant cable for use in local area network
JP2009301817A (ja) Lanケーブル
KR20120009146A (ko) 고내화 특성을 갖는 전선
JP3073545B2 (ja) 絶縁電線及びこれを使用したケーブル
EP0188370B1 (en) Electrical wire with refractory coating
JP3555101B2 (ja) 耐火電線
JP3424803B2 (ja) 耐火電線
JP3528143B2 (ja) 耐火電線
JP2001035267A (ja) 耐火電線および耐火ケーブル
JPH05282926A (ja) 耐火絶縁電線
JP2530667B2 (ja) 耐熱性電線,ケ―ブル
JP3778478B2 (ja) ノンハロゲン難燃樹脂被覆電線
JPH05282925A (ja) 耐火絶縁電線
JPH1074420A (ja) 耐火電線
JP2001135163A (ja) 改良された発火遅延性を有する電気ケーブル装置及びその製造方法
JPH11203953A (ja) 耐火電線
JPH11111074A (ja) 耐火電線
JPH0628943U (ja) 耐火絶縁電線
CA3068491C (en) Flame resistant data cables and related methods
CN210349374U (zh) 一种阻燃性抗电晕复合漆包线
JP2566252B2 (ja) 難燃性電線,ケーブル