JP2566252B2 - 難燃性電線,ケーブル - Google Patents

難燃性電線,ケーブル

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JP2566252B2 JP62240507A JP24050787A JP2566252B2 JP 2566252 B2 JP2566252 B2 JP 2566252B2 JP 62240507 A JP62240507 A JP 62240507A JP 24050787 A JP24050787 A JP 24050787A JP 2566252 B2 JP2566252 B2 JP 2566252B2
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明 吉野
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、芳香族ポリエステルを導体上に押出して絶
縁被覆層を形成して成る耐熱性、難燃性及び寸法安定性
の優れた電線,ケーブルに関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
従来、電線やケーブルの絶縁層には、その使用の実状
に関連して、それに適応した各種の樹脂類が適宜用いら
れている。
例えば、難燃性を重視した電線,ケーブルには、シリ
コーンゴム,ふっ素系樹脂及びエラストマー等が用いら
れ、それらを絶縁層とするケーブル類が数多く提案され
ている。しかし、シリコーンゴム絶縁ケーブルは、シリ
コーンゴム絶縁層自体の機械的強度が低く、例えば、引
裂強度は40kg/cm程度以下、引張強度は120kg/cm2程度以
下であって、例えば、衝撃により容易に外傷が発生し、
短絡の危険性を常に配慮しなければならない。また、ふ
っ素系樹脂絶縁層は、火災等における燃焼により分解し
て、腐食性が強く、人体に有害なふっ化水素ガスを多量
に発生するので、実用上好ましくなく、使用箇所が著し
く制限される。更に、エラストマー被覆層においてもふ
っ素樹脂と同様に、燃焼時にふっ化水素ガスを発生させ
るので好ましくない。
また、耐熱性を重視した絶縁層用樹脂として、例え
ば、ポリエーテルエーテルケトンやポリエーテルイミド
等があるが、ポリエーテルエーテルケトン樹脂は、結晶
性ポリマーであるため、層の収縮率が大きく、寸法安定
性に欠けるという欠点があり、ポリエーテルイミド樹脂
は、燃焼時に人体に有害なシアンガスを多量に発生する
などの問題があり、これらのエンジニアリングプラスチ
ック類は、満足し得る絶縁層を提供し得るものではな
い。
このように、従来のケーブル等の絶縁層は、実用上何
らかの欠点を有し、改善の余地をもつものであった。
更に、ポリカーボネート樹脂は、難燃化においては臭
素のようなハロゲンを置換導入する手段しかなく、燃焼
時に、人体に有害なハロゲン化水素ガスを発生するので
実用し難い。
従って、本発明の目的は、燃焼時に有害ガスを発生せ
ず、しかも耐熱性、難燃性、機械的性質及び寸法安定性
の優れた押出し絶縁層及び該層を有する電線,ケーブル
を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記目的を達成する方法について、特
に、絶縁層の素材に関し、多くの樹脂類や樹脂組成物類
による試作実験を重ねた結果、特定の芳香族ポリエステ
ルが、特に、耐熱,難燃性セパレータと組合わせると
き、実用的に満足し得る被覆電線類を提供し得ることを
見出し、本発明に到達した。
本発明の難燃性電線,ケーブルの絶縁層を形成する芳
香族ポリエステル樹脂は、次の繰返し構造単位で表され
る高分子物質である。
上記の繰返し単位を有するポリエステル樹脂は、樹脂
自体が本来非晶性で、例えば、約193℃のガラス転移温
度Tgと、35程度の高い酸素指数を有する耐熱性及び難燃
性の良好な熱可塑性樹脂であって、シャープな融点は持
たないが、熱変形温度が高いので、通常、320〜350℃程
度の高い温度領域で押出し被覆成形されるものである。
また、該樹脂は、燃えた場合にも人体に有害なガスや腐
食性のガスを出す恐れが全くないので、その点でも優れ
ている。
本発明に係る芳香族ポリエステル系樹脂は、これを押
出機により溶融押出して、容易に導体上被覆することが
できる。この押出し被覆においては、導体上に予め耐
熱,難燃性のセパレータが被覆される。そのようなセパ
レーター層として、金属製テープ,金属ラミネートテー
プ等の金属テープ,ガラス,ガラスマイカ,マイカ,セ
ラミックテープ等の不燃性テープ等を設けることがで
き、更に、ポリイミド,ポリビスマレイミドトリアジ
ン,ポリアミノビスマレイミド,ポリアミドイミド,ポ
リアリレート,ポリサルホン,ポリエーテルスルホン,
ポリフェニルスルホン,ポリオキシベンジレン,ポリエ
ーテルエーテルケトン,ポリエーテルケトン等の熱硬化
性樹脂あるいは押出し温度で溶融しない熱可塑性樹脂の
テープ層(例えば、厚さ:10〜500μm程度)を挙げられ
る。このセパレートテープは、縦ぞえ及びラップ巻きさ
れ、必要に応じてエポキシ系樹脂,シリコーン系樹脂,
ふっ素系樹脂等の耐熱性の接着剤で接着される。また、
このテープの層は、テープ重ね巻き,ラップ巻き、ある
いは縦ぞえ等の方法により種々の構造に形成させること
ができる。
上記のような本発明の芳香族ポリエステル系樹脂の絶
縁被覆層を有する難燃性電線は、その複数本をまとめ、
例えば、金属水酸化物等により難燃化した層を介して、
例えば、アクリルゴム,ニトリルゴム,水素添加ニトリ
ルゴム,ウレタンゴム,ポリオレフィンエラストマー等
の弾性ゴムのシース層で被覆して、難燃性の優れたケー
ブルを製造することができる。
〔作用,効果〕
本発明の難燃性絶縁層を有する電線,ケーブルには、
次のような優れた諸効果がある。
1)引張強度が、720kg/cm2あるいはそれ以上で、機械
的な衝撃、摩耗及び外傷力に対し、高い耐久性をもつ。
2)ASTM法による熱変形温度が、荷重18.6kg重において
110〜175℃程度で耐熱性に優れている。
3)難燃剤等を加えなくても、27〜37の酸素指数を有
し、防災性に優れている。
4)経時的寸法変化が0.8%以下で、優れた寸法安定性
を有する。
5)化学構造的にハロゲン,窒素を含まず、セパレータ
ー層に500μmのポリイミドテープを用いた場合でも、
シアンガス発生量は5ppm以下で、安全性が極めて高い。
〔実施例〕
次に、添付図面により、本発明の電線を更に詳細に説
明する。
第1図は、本発明の電線の一例の輪切り拡大断面図
で、第2図は、第1図の電線を3本纏めたケーブルの同
様な断面図である。
第1図において、導線1の外周には、芳香族ポリエス
テルの被覆絶縁層3が押出し形成され、導線1と絶縁層
3の間にセパレーターテープ2が巻きつけられている。
また、第2図においては、第1図の電線三本を纏めたケ
ーブルの外側に、金属水酸化物の難燃化層4を介してウ
レタンゴムの層5が形成されている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の電線の一例の輪切り拡大断面図、第
2図は、第1図の電線の三本を纏めたケーブルの同様な
拡大断面図である。 図中の符号: 1……導体、2……セパレーターテープ 3……絶縁層、4……難燃化層 5……ウレタンゴム層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉野 明 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)発明者 村山 元久 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭51−39796(JP,A) 特開 昭57−121113(JP,A) 特開 昭63−257113(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体と、その導体上に、下記繰返し単位: を有する芳香族ポリエステルが押出し形成された絶縁被
    覆層との間に、耐熱難燃性セパレーター層を介在させて
    成る難燃性電線,ケーブル。
  2. 【請求項2】芳香族ポリエステルが、酸素指数27以上を
    有する特許請求の範囲第1項に記載の電線,ケーブル。
JP62240507A 1987-09-25 1987-09-25 難燃性電線,ケーブル Expired - Fee Related JP2566252B2 (ja)

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CN103545046A (zh) * 2013-11-08 2014-01-29 江苏中煤电缆有限公司 一种七芯测磁电缆

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JP2520902B2 (ja) * 1987-04-14 1996-07-31 住友電気工業株式会社 絶縁電線

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