JPH0528284Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は仮設用足場板、更に詳細には使用時
には必要量に伸長可能で、収納時には収縮可能な
仮設用足場板にかかる。

（従来の技術） 従来の仮設用足場板は、一枚の足場板の長手方
向端部に建枠あるいはパイプに係止するための係
止部を突設していた。そして必要な間隔に応じた
サイズ、例えば、1800mmあるいは1500mmの長さを
有する仮設用足場板を用意してそれぞれの必要サ
イズに応じて選択して使用していた。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、従来の仮設用足場板では設置必
要箇所の間隔毎にサイズの違う仮設用足場板を選
択する必要が有つた。即ち、必要サイズだけの仮
設用足場板を必要としていた。

（問題点を解決する為の手段） この考案は、相互に重複させるとともに、嵌合
させてスライド可能とする上足場面と下足場面と
から成り、長手方向外方に突設させる係止部とを
有する仮設用足場板において、上足場面は長手方
向両サイドに開放面を内側に向けた断面コ字状の
ガイドレールを設け、このガイドレール上面に固
定し垂下するガタ防止用ガイドを長手方向に渡つ
て設けるとともに、中央フレームに間隔を明けて
複数の嵌合孔を設け、下足場面は長手方向両サイ
ドに開放面を外側に向けた断面コ字状のガイドレ
ールを設けて上足場面に嵌合させるとともに、こ
の嵌合部分に挟持するように帯状ガイドを長手方
向に渡つて固定するとともに、中央フレームの１
箇所に上足場面に嵌合孔に嵌合自在な伸縮ピンを
設け、かつ上足場面の嵌合側端部に下足場面に向
けて傾斜する足摺部を設けたことを特徴とする仮
設用足場板を提供することで、従来の問題点を解
決する。

（作用） 適当なサイズを得ようとするときは、上足場面
と下足場面を相互にスライドさせて適当な長さに
し、嵌合孔と伸縮ピンを嵌合させる。このとき伸
縮ピンは自動的に嵌合する。

このスライド時に、ガイドおよびガタ防止用ガ
イドが有るのでスライドがスムースである。

また、足摺部が傾斜しているので、歩行時に引
つ掛かりがなく歩行できる。

（実施例） この考案の、平面を表す第１図、同正面を表す
第２図、背面を表す第３図、第１図AA断面を表
す第４図に従つて説明する。

１１は、上足場面、１２は下足場面である。両
足場面１１，１２共に四周を形成するフレーム１
３，１４と、フレーム１３，１４内に張設する網
面１５，１６で足場面を形成する。この実施例で
は、網面からなるが網面の代わりに鋼板からなつ
てもよい。上足場面１１、下足場面１２の端部か
ら各々２個のフツク状からなる係止部１７を突設
する。フレーム１３，１４の両側部にはそれぞれ
第４図に示すようにガイドレール１８，１９を設
ける。ガイド１９には、帯状のガイド２０を固定
しガイド２０にはガイドレール１８を嵌合させ、
ガイド２０にそつて上足場面１１をスライド可能
とする。２１は、ガイドレール１８の内側に固定
するガタ防止用ガイドである。ガタ防止用ガイド
２１は、上足場面１１のスライド時に両方のガイ
ドレール１８，１９が外れないようにし、移動を
円滑にする。２２，２３は、両足場面１１，１２
の長手方向の中央に設ける中央フレームである。
中央フレーム２２，２３とも第４図に示すように
断面ロの字状またはコの字状からなる。上足場面
１１の中央フレーム２２には２個ずつ近接させた
嵌合孔２４を計６個設ける。下足場面１２の中央
フレーム２３には足場面を突設するスプリング式
の飛込みピンから成る伸縮ピン２５を、先端が伸
縮自在に固定する。伸縮ピン２５は、この実施例
では各嵌合孔２４を選択して螺合することで、足
場板全体の長さを、180mm，1829mm，1500mm，
1524mm，1200mm，1219mmとすることが可能であ
る。また他の実施例では、1500mm，1524mm，1200
mm，1219mm，900mm，914mmを各々とらせることが
可能である。２６は、つま先が段差部に引掛から
ないための足摺部であり、上足場面１１の係止部
１７非固定端に、第２図に示すように下足場面１
２表面に向けて傾斜させて固定する。

次に、この実施例の作用について説明する。

足場面の最大サイズを得ようとするときは、上
足場面１１，１２を相互に係止部１７端側にスラ
イドさせて伸長させる。ついで、最内側の嵌合孔
２４に伸縮ピン２５を螺合させて固定する。

最小サイズを得るときは、逆方向に上足場面１
１，１２を相互にスライドさせて縮小させ、つい
で、最外側の嵌合孔２４に伸縮ピン２５を螺合さ
せて固定することで得る。中間位置の各嵌合孔２
４を選択すれば、最大足場面と最小足場面の中間
の足場面を得ることが可能である。

上足場面１１は、下足場面１２の上に重複した
状態で固定されており、外側端から各々係止部１
７が突設しているため、各係止部１７を建枠、パ
イプ等の被係止部に係止すると、足場面は若干斜
めとなる。そのため、上足場面１１の被係止部面
側の端部は上向きに露出することになるが、足摺
部２６が開口部をふさぐ形となるため足場面に乗
つた使用者が足を挟まれ、あるいはつまづきを生
ずることは無い。

（考案の効果） 従つてこの考案では、設置必要箇所の間隔毎に
サイズの違う仮設用足場板を選択する必要がな
く、一種類の仮設用足場板で足り、必要サイズだ
けの仮設用足場板を必要とする繁雑さが無い。

また、適当なサイズを得ようとするときは、上
足場面と下足場面を相互にスライドさせることに
より、嵌合孔と伸縮ピンは自動的に嵌合する。

また、このスライド時に、ガイドおよびガタ防
止用ガイドが有るのでスライドがスムースに行う
ことができる。さらに、足摺部が傾斜しているの
で、歩行時に引つ掛かりがなく歩行でき、非常に
安全性が高いという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の平面図、第２図は同正面
図、第３図は同背面図、第４図は第１図AA断面
である。 １１……上足場面、１２……下足場面、１７…
…係止部、１８……上足場面のガイドレール、１
９……下足場面のガイドレール、２０……帯状ガ
イド、２１……ガタ防止用ガイド、２４……嵌合
孔、２５……伸縮ピン、２６……足摺部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 相互に重複させるとともに、嵌合させてスライ
   ド可能とする上足場面と下足場面とから成り、長
   手方向外方に突設させる係止部とを有する仮設用
   足場板において、上足場面は長手方向両サイドに
   開放面を内側に向けた断面コ字状のガイドレール
   を設け、このガイドレール上面に固定し垂下する
   ガタ防止用ガイドを長手方向に渡つて設けるとと
   もに、中央フレームに間隔を明けて複数の嵌合孔
   を設け、下足場面は長手方向両サイドに開放面を
   外側に向けた断面コ字状のガイドレールを設けて
   上足場面に嵌合させるとともに、この嵌合部分に
   挟持するように帯状ガイドを長手方向に渡つて固
   定するとともに、中央フレームの１箇所に上足場
   面に嵌合孔に嵌合自在な伸縮ピンを設け、かつ上
   足場面の嵌合側端部に下足場面に向けて傾斜する
   足摺部を設けたことを特徴とする仮設用足場板。