JPH0528252Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0528252Y2
JPH0528252Y2 JP15958687U JP15958687U JPH0528252Y2 JP H0528252 Y2 JPH0528252 Y2 JP H0528252Y2 JP 15958687 U JP15958687 U JP 15958687U JP 15958687 U JP15958687 U JP 15958687U JP H0528252 Y2 JPH0528252 Y2 JP H0528252Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
asphalt
decorative board
layer
waterproof protective
fiber sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15958687U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0164525U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP15958687U priority Critical patent/JPH0528252Y2/ja
Publication of JPH0164525U publication Critical patent/JPH0164525U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0528252Y2 publication Critical patent/JPH0528252Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は建築物の陸屋根やベランダ等に施し
た防水層の上面に敷設して歩行可能にする防水用
保護化粧ボードに関するものである。
〔考案の背景〕
建築物の陸屋根等の防水工法には大別して二つ
ある。その一つは非歩行で耐火性のない露出防水
工法であり、他の一つは歩行を目的とした押え防
水工法である。このうち、押え防水工法は防水層
の上面に普通コンクリートや軽量コンクリートを
50〜100mm厚み程度に打設するもので、屋根荷重
が大きくなり過ぎるという問題があつた。と言う
のは普通コンクリートを打設した場合には積載荷
重は約200Kg/m2増加し、軽量コンクリートを打
設した場合には積載荷重は約170Kg/m2増加し、
躯体強度をオーバーすることがあるからである。
また、通常、防水層は建築物の耐用年数より短
いために、その耐用年数の範囲内で必ず何度か防
水層の改修工事が必要となる。この場合において
既存の押えコンクリートをそのまま残してその上
に更に防水層を形成し、押さえをすることになる
と、建築物の積載荷重をより増大させる結果、建
築物の躯体強度を初めから非常に大きくしておか
なければならず、建設コストを上昇させるという
問題があり、既存のコンクリートを破壊除去した
上で改めて防水層を形成すると、既存コンクリー
ト破壊時の振動で建物への悪影響を生じさせたり
破砕したコンクリートの搬出等の困難さを伴う。
特に、高層化が進む現状では既存の押えコンクリ
ートの除去搬出と、新たに打設するコンクリート
の搬入が困難となつている。
従つて、最近では防水層の上にコンクリートを
打設せずにセメント板を敷設することにより歩行
可能にすることも行われている。
ところが、このように使用されるセメント板は
30〜40cm角で、風に飛ばされないようにするため
に、それ自身重量があり、敷設作業が困難であつ
たばかりでなく、屋上までの搬入や、改修時の除
去や搬出搬入が困難であつた。また、セメント板
は硬く重いために防水層に直接敷設すると防水層
を傷めたり、更に、置き敷き故に下地の不陸(例
えば防水層の重ね部等の平坦でない部分)による
ガタが生することがある上に、曲げ荷重により割
れる危険もあつた。このためレベル出しを行つて
二重床にすることが行われているが、この場合に
は施工費が嵩むという問題があつた。
〔考案の目的〕
この考案は上記の問題を解消しようとするもの
で、軽量で施工が簡単であり、不陸に対して馴染
み易く防水層へ容易に接着でき、仕上がりの美麗
な防水用保護化粧ボードを提供することを目的と
している。
〔考案の構成〕
上記目的を達成するため、この考案は骨材に少
量のアスフアルトを混和した材料で成形された基
板の表面側に繊維シートを介在させて接着剤によ
り小タイル片を面方向に貼着するとともに、該基
板の裏面側に繊維シートを介在させてアスフアル
ト層を形成し、建築物の屋上等の防水層上に防水
作業者にも簡単かつ短時間に敷設できるように構
成したものである。
〔実施例〕
次に、この考案を添付図面に示す実施例に基づ
いて説明する。
図において、1は骨材に少量のアスフアルトを
混和した材料で成形された基板で、該基板1は歩
行による力を分散させて防水層を傷めないように
するためのものであり、3〜20mm、好ましくは3
〜10mmぐらいが適当である。ここに使用する骨材
としては、特に限定しないが、炭酸カルシウム、
タルク、マイカ等の鉱物質粉粒又はガラス繊維等
の無機質繊維若しくはこれら双方を混和したもの
が適当である。また、骨材に対するアスフアルト
混和率は歩行適性及び耐圧縮性の面から可及的に
少量、例えば、重量比で30%以下であることが好
ましい。ここに使用するアスフアルトは、ストレ
ートアスフアルト、ブローンアスフアルト或いは
特殊ブローンアスフアルトの何れを主成分とする
ものであつてもよい。
2は前記基板1の表面側に固着した繊維シート
で、該繊維シート2としては予めその一面(内面
側)からアスフアルト(点模様にて示す)aを含
浸し、その反対側(外面側)にはアスフアルトの
未含浸部分bを残すように処理されているものが
よい。このようにアスフアルトの未含浸部を残す
のは該繊維シート2の表面側に小タイル片3を接
着するときに接着剤4を付き易い状態にするため
である。即ち、仮にアスフアルトが前記繊維シー
ト2の基板表面まで含浸してしまうと、日射によ
り防水層が温められたときにおいて、歩行による
力が小タイル片3に加えられると、該小タイル片
3がアスフアルトの界面でズレを起こし易くな
り、これを防止する必要があるからである。ここ
に使用する含浸用アスフアルトaもストレートア
スフアルト、ブローンアスフアルト或いは特殊ブ
ローンアスフアルトの何れを主成分とするもので
もよく、該含浸アスフアルトが含浸された繊維シ
ート2は前記基板1を構成するアスフアルトとの
馴染み性をよくする。
なお、繊維シートは予め上記のようにアスフア
ルト処理を施さない場合もある。この場合は基板
1に固着する際に、基板を構成するアスフアルト
が繊維内に含浸することとなるので、そのアスフ
アルトが少なくとも小タイル片を接着する面まで
含浸しないように考慮することが必要である。
前記繊維シート2の材質としては無機質繊維や
有機質繊維が挙げられるが、この無機質繊維とし
てはガラス繊維、有機質繊維としてはポリエステ
ル系やポリビニールアルコール系が好ましいが、
繊維の太さや密度は特に限定しない。形態として
は、経済性を考慮すると、不織布をいることが好
ましいが織布であつてもよい。
5は前記基板1の裏面側に繊維シート2′を介
在して形成したアスフアルト層で、該アスフアル
ト層5は防水層11へ一体化し易くするためのも
のである。ここに使用するアスフアルトはストレ
ートアスフアルト、ブローンアスフルト又は特殊
ブローンアスフアルトの何れを主成分とするもの
であつてもよい。また、このアスフアルト層5の
厚みは0.2〜5.0mm、好ましくは0.5〜3mmの範囲内
にするとよい。即ち、あまり厚くなると材料の保
管において重ねることができず、薄すぎると防水
層への接着一体化が乏しくなるからである。
なお、繊維シート2′を基板1とアスフアルト
層5との間に介装するのは両者の結合力の増大及
び寸法安定性を付与するためである。ここに使用
する繊維シート2′は前記繊維シート2と材質的
には同じものを使用して満足できる。勿論、この
繊維シート2′に予めアスフアルトを含浸処理し
たものを用いてもよい。
6は前記アスフアルト層5の粘着を防ぐ粘着防
止層で、該粘着防止層6は第2図の如く、珪砂、
マイカ、タルク、ギルソナイト等の鉱物粉粒6a
を全面に撒着したもの、或いは第3図の如くポリ
エチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂フイルム
或いは剥離紙等のシート部材6bを貼着したもの
であつてもよい。これらは防水工法の種類により
選択される。例えば、熱アスフアルト工法では熱
アスフアルトを塗布しながら貼るので鉱物粉粒6
aを撒着したものが適用され、ゴム化アスフアル
ト系の冷工法においては防水層の表面に粘着剤層
を設けている場合には前記シート部材6bを設け
たものが適用される。
前記アスフアルト層5はゴム化アスフアルト系
粘着剤層により形成することもできる。この場合
の粘着剤層となるアスフアルト層5の粘着防止層
6としては剥離紙が使用される。このようなゴム
化アスフアルト系粘着剤層で形成したアスフアル
ト層5の場合はアスフアルト防水工法にも、また
既に露出防水用として形成された防水層のいずれ
にも適用できる。これらの施工は剥離紙を剥がし
て目地を合わせながら貼るだけで目的が達成でき
る。
前記小タイル片3は繊維シート2の表面側に面
方向に所定間隔(目地分)を隔てて接着剤4によ
り接着されているもので、該小タイル片3の材質
は恒久的な美観、耐摩耗性、軽量そして防火性な
どから、磁器質か、せつ器質のものを選択するこ
とが好ましい。該小タイル片3の形状は任意に決
定できるが、その大きさは下地への馴染み性にお
いて大変重要であり、150mm角以下、好ましくは
20〜100mm角範囲内のものがよい。即ち、大きさ
が150mm角以上になると目地の間隔が広がり、下
地の不陸(防水層の重ね部等の平坦でない部分)
に馴染まず、歩行時にガタを生じたり、割れたり
する虞がある。
なお、小タイル片3の厚みは軽量さ(重量)や
強度に関係するが、磁器質か、せつ器質のものを
選択することによりそれほど厚くなくても歩行に
対して十分な強度が得られる。
前記小タイル片3を接着する接着剤4はタイル
用接着剤として一般に市販しているものが使用さ
れる。このようなものとしては、例えばエポシキ
系、エチレン酢ビ系、アクリル系、SBR系、ウ
レタン系などがあり、これらは製造方法により任
意に選択できる。
前記小タイル片3の接着方法としては、例えば
前記繊維シート2を固定した基板1を適当大に切
断後、その表面に接着剤4を点状に塗布した後、
小タイル片3をその形状、大きさ、目地幅に合わ
せた型枠に詰めて接着剤4の上に落とし転圧、そ
して接着剤4を硬化させる方法があるが、これ以
外の方法によることも可能である。
上記実施例のようにして得た本願化粧保護ボー
ドを第4図示の如く、建築物10の屋上等の防水
層11の上面に敷設する場合には、前述した如く
防水工法の種類によつて基板1の裏面に形成した
アスフアルト層5の外面に鉱物粉粒6aを撒着し
たもの、同様アスフアルト層5に合成樹脂フイル
ム若しくは剥離紙を貼着したもの、或いはアスフ
アルト層5としてゴム化アスフアルト系粘着層を
設け、その外面に剥離紙を貼着したもののいずれ
かが選択される。いずれも防水層11の端から順
に基板1の端縁を突き合わせつつ貼つていく。こ
の場合、該本願保護化粧ボード自身軽量であり、
しかも突き合わせつつ貼つていくだけなので、誰
でも(タイル貼りの専門家でない防水作業者で
も)簡単かつ短時間に敷設でき、敷設後はすぐに
歩行可能となる。
なお、目地は防火性を付与するために、無機系
のセメントモルタルを充填することが好ましい。
充填は敷設後行うか、或いは弾性をもつた不燃の
セメントモルタルを予め工場で充填したものを防
水層へ貼るだけといつた形にしてもよい。防火の
指定のない場合は工場或いは現場で有機系、例え
ばポリウレタン或いは有機バインダーに充填材、
砂等を混合したパテ状物を充填してもよい。
また、目地幅を小さくして目地に何れも充填し
なくてもよい。
また、敷設中、第5図示の如く防水層11の表
面側に不陸があつても、基板1が柔軟でその表面
側の小タイル片3が小さいので目地の部分で自在
に曲がる結果、よく下地に馴染み、敷設後セメン
ト板のようなガタが生ぜず、仕上がりが極めて美
麗になる。
また、接着した小タイル片3はその形状、色等
が豊富であるとともに、その選択及び配列の仕方
により任意にデザイン化できるし、曲げ強度が高
く、しかも、耐汚染性(洗浄性)や耐候性にも優
れていることは勿論である。
〔考案の効果〕 以上説明した如く、この考案は骨材に少量のア
スフアルトを混和した材料で成形された基板の表
面側に繊維シートを介在させて接着剤により小タ
イル片を面方向に貼着するとともに、該基板の裏
面側に繊維シートを介在させてアスフアルト層を
形成したことを特徴としているから、施工が誰に
でも簡単にでき、しかも、不陸に対して馴染み易
く、防水層へ容易に接着でき、また目地の処理の
仕方によつて耐火性も付与できるとともに、美麗
な仕上がりになる。
更に、軽量であるので施工性は勿論、防水層の
改修時の除去及び搬出・搬入も容易であるなどの
各種の優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案の実施例を示し、第1図は外観斜
視図、第2図は第1例を示す拡大断面図、第3図
は第2例を示す拡大断面図、第4図は敷設作業過
程を示す斜視図、第5図は不陸に馴染む状態を示
す断面図である。 1……基板、2,2′……繊維シート、3……
小タイル片、4……接着剤、5……アスフアルト
層、6……付着防止層、6a……鉱物粉粒、6b
……シート部材、10……建築物、11……防水
層、a……アスフアルト、b……アスフアルトの
未含浸部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 骨材に少量のアスフアルトを混和した材料で
    成形された基板の表面側に繊維シートを介在さ
    せて接着剤により小タイル片を面方向に貼着す
    るとともに、該基板の裏面側に繊維シートを介
    在させてアスフアルト層を形成したことを特徴
    とする防水用保護化粧ボード。 (2) 前記骨材が、鉱物質粉粒又は無機質繊維或い
    はその混合物からなるものである実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の防水用保護化粧ボー
    ド。 (3) 前記繊維シートが、有機質又は無機質繊維よ
    りなる不織布である実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の防水用保護化粧ボード。 (4) 前記小タイル片が、150mm角以下のものであ
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載の防水用
    保護化粧ボード。 (5) 前記アスフアルト層が、ゴム化アスフアルト
    系粘着剤層である実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の防水用保護化粧ボード。 (6) 前記アスフアルト層が、鉱物粉粒を全面撒着
    してなる付着防止層を備えたものである実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の防水用保護化粧
    ボード。 (7) 前記アスフアルト層が、合成樹脂フイルム或
    いは剥離紙等のシート部材を貼着してなる付着
    防止層を備えたものである実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の防水用保護化粧ボード。
JP15958687U 1987-10-19 1987-10-19 Expired - Lifetime JPH0528252Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15958687U JPH0528252Y2 (ja) 1987-10-19 1987-10-19

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15958687U JPH0528252Y2 (ja) 1987-10-19 1987-10-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0164525U JPH0164525U (ja) 1989-04-25
JPH0528252Y2 true JPH0528252Y2 (ja) 1993-07-20

Family

ID=31440931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15958687U Expired - Lifetime JPH0528252Y2 (ja) 1987-10-19 1987-10-19

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0528252Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0164525U (ja) 1989-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1644594B1 (en) Multi-layer covering
ES2254354T3 (es) Baldosa compuesta para pavimentacion.
US20060254207A1 (en) Composite roof and wall system -- three in one -- fireproof, insulation, and waterproofing
JP5882586B2 (ja) 床面の防水方法
EP2871053B1 (en) Reinforced water-resistant board
KR100524221B1 (ko) 통기성 방수시트를 이용한 통기성 방수구조
CA2844575C (en) Insulation element for a flat roof or a flat inclined roof, roofing system for a flat roof or a flat inclined roof and method for producing an insulation element
JP3383513B2 (ja) 無機長繊維強化防水層構造およびその形成方法
CN211548402U (zh) 一种快捷施工瓦屋面结构
US2373317A (en) Roof covering
KR200233893Y1 (ko) 콘크리트 구조물의 방수시트
JPH0528252Y2 (ja)
CN110331822A (zh) 一种屋面保温保护一体化产品及其施工方法
JPH0528253Y2 (ja)
JP4238952B2 (ja) バルコニー、ベランダ等の防水層保護構造
KR100530801B1 (ko) 통기성 방수시트
ZA200510454B (en) Multi-layer covering
US20190390456A1 (en) Reinforced water-resistant board with traffic coat
KR20180016031A (ko) 미끄럼 방지용 지붕 방수시트
KR20010073473A (ko) 지붕 마감구조, 아스팔트 시트 방수구조 및 이를 이용한공법
JPS6012821Y2 (ja) 防水保護板
KR20070121495A (ko) 건축용 시멘트계 복합재료
CN210947440U (zh) 一种用于屋面女儿墙泛水处的sbs防水卷材
JPH0621507B2 (ja) 複合防水工法
CN211548401U (zh) 一种波形挂瓦屋面防护板