JPH05280959A - 欠陥検査装置 - Google Patents
欠陥検査装置Info
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- JPH05280959A JPH05280959A JP4103543A JP10354392A JPH05280959A JP H05280959 A JPH05280959 A JP H05280959A JP 4103543 A JP4103543 A JP 4103543A JP 10354392 A JP10354392 A JP 10354392A JP H05280959 A JPH05280959 A JP H05280959A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数の欠陥を含む2値画像を1つの欠陥を含
む複数の領域に分割し、各領域ごとにそこに含まれる欠
陥の形状や種類等を高精度に判別できるようにする。 【構成】 2値画像の周辺分布情報を用いて2値画像を
1つの欠陥を含む複数の領域に分割する。ここに2値画
像は、別手段により検出した欠陥のアドレスを含む領域
を欠陥を示す値に塗り潰すことにより他の領域から分離
した画像とするのが望ましい。周辺分布情報は、2値画
像を副走査方向あるいは主走査方向に投影したものと
し、この周辺分布のうち線状性を有する独立分布領域を
線状の欠陥がある領域として分割することができる。こ
の操作をさらに非線状性を有するとして残った領域に対
しても行うことにより領域をさらに細かく分割すること
が可能である。
む複数の領域に分割し、各領域ごとにそこに含まれる欠
陥の形状や種類等を高精度に判別できるようにする。 【構成】 2値画像の周辺分布情報を用いて2値画像を
1つの欠陥を含む複数の領域に分割する。ここに2値画
像は、別手段により検出した欠陥のアドレスを含む領域
を欠陥を示す値に塗り潰すことにより他の領域から分離
した画像とするのが望ましい。周辺分布情報は、2値画
像を副走査方向あるいは主走査方向に投影したものと
し、この周辺分布のうち線状性を有する独立分布領域を
線状の欠陥がある領域として分割することができる。こ
の操作をさらに非線状性を有するとして残った領域に対
しても行うことにより領域をさらに細かく分割すること
が可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、検査対象を走査して得
られる画像信号を用いて欠陥の有無を検査し、この欠陥
の種類等を高精度に判別し得るように2値画像を1つの
欠陥ごとに複数の領域に分割する欠陥検査装置に関する
ものである。
られる画像信号を用いて欠陥の有無を検査し、この欠陥
の種類等を高精度に判別し得るように2値画像を1つの
欠陥ごとに複数の領域に分割する欠陥検査装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】鋼板やプラスチックフィルムや紙などの
表面を光学的に走査して、その表面のキズあるいは内部
の欠陥等を検出する欠陥検査装置が公知である。ここに
従来は検査対象を走査して得た画像信号を予め設定され
たしきい値と比較し、画像信号がこのしきい値を超える
時又は小さい時に欠陥であると判断していた(例えば特
願平2−245413号等参照)。
表面を光学的に走査して、その表面のキズあるいは内部
の欠陥等を検出する欠陥検査装置が公知である。ここに
従来は検査対象を走査して得た画像信号を予め設定され
たしきい値と比較し、画像信号がこのしきい値を超える
時又は小さい時に欠陥であると判断していた(例えば特
願平2−245413号等参照)。
【0003】また検出した欠陥の形状や種類などを判別
できるようにした装置も提案されている。例えば、検査
対象から得られた2値画像を一方向に投影した周辺分布
を用いて、この周辺分布より欠陥の特徴量を求め、欠陥
の種類を判別するものである。
できるようにした装置も提案されている。例えば、検査
対象から得られた2値画像を一方向に投影した周辺分布
を用いて、この周辺分布より欠陥の特徴量を求め、欠陥
の種類を判別するものである。
【0004】
【従来技術の問題点】ここに欠陥の特徴量は、1つの欠
陥に対して求める必要がある。しかし画像には複数の欠
陥が含まれていることがあり、その場合には、複数の欠
陥が同一の周辺分布に投影されるため、個々の欠陥に対
する特徴量を分離して求めることができず、欠陥の形状
や種類等を精度良く判別することができないという問題
があった。
陥に対して求める必要がある。しかし画像には複数の欠
陥が含まれていることがあり、その場合には、複数の欠
陥が同一の周辺分布に投影されるため、個々の欠陥に対
する特徴量を分離して求めることができず、欠陥の形状
や種類等を精度良く判別することができないという問題
があった。
【0005】また、画像に複数の欠陥が含まれている場
合には、独立した領域ごとに領域分割する方法も考案さ
れている。しかしこの方法によると、例えば本来は1つ
ながりの線状欠陥が、ノイズなどの影響により途切れて
抽出されてしまった場合には、それぞれを別個の欠陥と
して特徴量を求めることになり、これも欠陥の形状や種
類等を精度良く判別することができないという問題があ
った。
合には、独立した領域ごとに領域分割する方法も考案さ
れている。しかしこの方法によると、例えば本来は1つ
ながりの線状欠陥が、ノイズなどの影響により途切れて
抽出されてしまった場合には、それぞれを別個の欠陥と
して特徴量を求めることになり、これも欠陥の形状や種
類等を精度良く判別することができないという問題があ
った。
【0006】
【発明の目的】従って本発明は、複数の欠陥を含む2値
画像を1つの欠陥を含む複数の領域に分割し、各領域ご
とにそこに含まれる欠陥の形状や種類等を高精度に判別
できるようにした欠陥検出装置を提供することを目的と
する。
画像を1つの欠陥を含む複数の領域に分割し、各領域ご
とにそこに含まれる欠陥の形状や種類等を高精度に判別
できるようにした欠陥検出装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【発明の構成】本発明によればこの目的は、検査対象を
走査して得た画像信号を微分フィルタを含む空間フィル
タリング処理した微分画像を用いて、検査対象の複数の
欠陥を含む2値画像を抽出し、欠陥を検査する欠陥検査
装置において、前記2値画像の周辺分布情報を用いて前
記2値画像を1つの欠陥を含む複数の領域に分割する欠
陥領域分割処理手段を備えることを特徴とする欠陥検査
装置により達成される。
走査して得た画像信号を微分フィルタを含む空間フィル
タリング処理した微分画像を用いて、検査対象の複数の
欠陥を含む2値画像を抽出し、欠陥を検査する欠陥検査
装置において、前記2値画像の周辺分布情報を用いて前
記2値画像を1つの欠陥を含む複数の領域に分割する欠
陥領域分割処理手段を備えることを特徴とする欠陥検査
装置により達成される。
【0008】ここに用いる2値画像は、別手段により検
出した欠陥のアドレスを含む領域を欠陥を示す値に塗り
潰すことにより他の領域から分離した画像とするのが望
ましい。
出した欠陥のアドレスを含む領域を欠陥を示す値に塗り
潰すことにより他の領域から分離した画像とするのが望
ましい。
【0009】また周辺分布情報は、2値画像を副走査方
向あるいは主走査方向に投影したものとし、この周辺分
布のうち線状性を有する独立分布領域を線状の欠陥があ
る領域として分割することができる。この操作をさらに
非線状性を有するとして残った領域に対しても行うこと
により領域をさらに細かく分割することが可能である。
向あるいは主走査方向に投影したものとし、この周辺分
布のうち線状性を有する独立分布領域を線状の欠陥があ
る領域として分割することができる。この操作をさらに
非線状性を有するとして残った領域に対しても行うこと
により領域をさらに細かく分割することが可能である。
【0010】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例のブロック図、
図2はその一部の詳細ブロック図、図3は閾値TH1の
決定法の一例の説明図、図4は閾値TH2の決定法の一
例の説明図、図5は閾値TH3の説明図である。
図2はその一部の詳細ブロック図、図3は閾値TH1の
決定法の一例の説明図、図4は閾値TH2の決定法の一
例の説明図、図5は閾値TH3の説明図である。
【0011】図1において、符号10は鋼板、紙、プラ
スチックフィルムなどの検査対象であり、この検査対象
10は供給ロール12から巻取りロール14に送られ
る。この巻取りロール14は巻取りモータ16により駆
動される。この検査対象10の送り中にフライングスポ
ット方式による画像検出手段18によって表面の画像が
読取られる。
スチックフィルムなどの検査対象であり、この検査対象
10は供給ロール12から巻取りロール14に送られ
る。この巻取りロール14は巻取りモータ16により駆
動される。この検査対象10の送り中にフライングスポ
ット方式による画像検出手段18によって表面の画像が
読取られる。
【0012】この画像検出手段18は、レーザー光源2
0から射出されるレーザ光からなる走査ビームLを、モ
ータ22により回転される回転ミラー(ポリゴナルミラ
ー)24によって検査対象10の幅方向に一定の速度で
走査(主走査)する一方、検査対象10の表面による反
射光を受光ロッド26によって一対の受光器28(28
a、28b)に導いて受光するものである。すなわち受
光ロッド26は走査ビームLの主走査ライン30に近接
してこれに平行に配設され、反射光を受光すると受光ロ
ッド26の内面で全反射させてその両端に導き、フォト
マルチプライヤ(光電子増倍管)などの受光器28によ
り受光量が検出される。
0から射出されるレーザ光からなる走査ビームLを、モ
ータ22により回転される回転ミラー(ポリゴナルミラ
ー)24によって検査対象10の幅方向に一定の速度で
走査(主走査)する一方、検査対象10の表面による反
射光を受光ロッド26によって一対の受光器28(28
a、28b)に導いて受光するものである。すなわち受
光ロッド26は走査ビームLの主走査ライン30に近接
してこれに平行に配設され、反射光を受光すると受光ロ
ッド26の内面で全反射させてその両端に導き、フォト
マルチプライヤ(光電子増倍管)などの受光器28によ
り受光量が検出される。
【0013】各受光器28が出力する画像信号はプリア
ンプ、メインアンプで増幅され、また波形整形されてア
ナログ画像信号a1 、a2 となる。各信号a1 、a2 に
は、連続する異なる主走査ライン30に対応する信号
が、時間軸方向に一定時間毎に現れている。
ンプ、メインアンプで増幅され、また波形整形されてア
ナログ画像信号a1 、a2 となる。各信号a1 、a2 に
は、連続する異なる主走査ライン30に対応する信号
が、時間軸方向に一定時間毎に現れている。
【0014】各信号a1 、a2 は走査ビームLの主走査
ライン30上の走査位置から遠くなるとレベルが低下
し、反対に走査位置に近くなるとレベルが上昇するよう
に変化する。そこでこの実施例では、両信号a1 、a2
は加算手段32で加算され、主走査ライン30上の走査
位置の変化による影響が除去されて信号a3 となる。こ
の信号a3 は、走査ビームLの検査対象10表面への入
射角度の変化、検査対象10表面のむらや地合い、導光
ロッド26内での減衰などのために、その出力レベルが
大きく湾曲している。
ライン30上の走査位置から遠くなるとレベルが低下
し、反対に走査位置に近くなるとレベルが上昇するよう
に変化する。そこでこの実施例では、両信号a1 、a2
は加算手段32で加算され、主走査ライン30上の走査
位置の変化による影響が除去されて信号a3 となる。こ
の信号a3 は、走査ビームLの検査対象10表面への入
射角度の変化、検査対象10表面のむらや地合い、導光
ロッド26内での減衰などのために、その出力レベルが
大きく湾曲している。
【0015】この加算された信号a3 はA/D変換手段
34においてデジタル信号a4 に変換される。例えば2
56階調の濃度信号a4 に変換される。そしてラインメ
モリ(図示せず)にメモリされる。
34においてデジタル信号a4 に変換される。例えば2
56階調の濃度信号a4 に変換される。そしてラインメ
モリ(図示せず)にメモリされる。
【0016】A/D変換された信号a4 は濃度変換手段
36で濃度変換され、微分フィルタ38に入力されて空
間フィルタリング処理される。濃度変換手段36は所定
の変換テーブルにより信号a4 を例えば256階調の範
囲内で適切な濃度分布に変換する。微分フィルタ38は
注目画素を中心とする例えば3×3画素領域に所定の重
み係数をもった空間フィルタを重ね、対応する画素同志
の積を求め、これらの総和を出力とするものである。
36で濃度変換され、微分フィルタ38に入力されて空
間フィルタリング処理される。濃度変換手段36は所定
の変換テーブルにより信号a4 を例えば256階調の範
囲内で適切な濃度分布に変換する。微分フィルタ38は
注目画素を中心とする例えば3×3画素領域に所定の重
み係数をもった空間フィルタを重ね、対応する画素同志
の積を求め、これらの総和を出力とするものである。
【0017】これら濃度変換手段36および微分フィル
タ38については、特願平3−60754号等に詳細に
説明されているから、ここでは繰り返さない。なお濃度
変換手段36を省いて信号a4 を直接微分フィルタ38
に入力してもよい。微分フィルタ38で空間フィルタリ
ング処理をした信号a5 は、信号a4 にあった低周波成
分が除去されて欠陥の輪郭が強調されている。そしてこ
の信号a5 は微分画像A0 を形成するものである。
タ38については、特願平3−60754号等に詳細に
説明されているから、ここでは繰り返さない。なお濃度
変換手段36を省いて信号a4 を直接微分フィルタ38
に入力してもよい。微分フィルタ38で空間フィルタリ
ング処理をした信号a5 は、信号a4 にあった低周波成
分が除去されて欠陥の輪郭が強調されている。そしてこ
の信号a5 は微分画像A0 を形成するものである。
【0018】40は欠陥アドレス検出手段であり、例え
ばこの信号a5 を閾値TH0と比較し、a5 >TH0
(またはa5 <TH0)の時に欠陥と判断する。そして
この欠陥を検出すると、この欠陥のアドレスAdが求め
られメモリされる。このアドレスAdは速度検出器(パ
ルスジェネレータ)42、モータ22の回転角から求め
る。なお、信号a5 を欠陥と判断する方法は、ここで述
べた方法に限定されないものとする。
ばこの信号a5 を閾値TH0と比較し、a5 >TH0
(またはa5 <TH0)の時に欠陥と判断する。そして
この欠陥を検出すると、この欠陥のアドレスAdが求め
られメモリされる。このアドレスAdは速度検出器(パ
ルスジェネレータ)42、モータ22の回転角から求め
る。なお、信号a5 を欠陥と判断する方法は、ここで述
べた方法に限定されないものとする。
【0019】以上のようにして欠陥のアドレスAdを求
めるが、この過程は単に欠陥の有無を判定すればよいの
でここに用いる閾値TH0は後記の閾値TH3などに比
べて高く、すなわち欠陥の信号レベルに接近したレベル
に設定され、ノイズによる誤検出を防止している。
めるが、この過程は単に欠陥の有無を判定すればよいの
でここに用いる閾値TH0は後記の閾値TH3などに比
べて高く、すなわち欠陥の信号レベルに接近したレベル
に設定され、ノイズによる誤検出を防止している。
【0020】
【2値化処理手段】一方微分フィルタ38の出力信号a
5 が形成する画像すなわち微分画像A0 は2値化処理手
段42に入力される。この手段42は図2に示すように
第1の閾値TH1と第2の閾値TH2とから、第3の閾
値TH3を求め、この第3の閾値TH3を用いて信号a
5 を2値化するものである。
5 が形成する画像すなわち微分画像A0 は2値化処理手
段42に入力される。この手段42は図2に示すように
第1の閾値TH1と第2の閾値TH2とから、第3の閾
値TH3を求め、この第3の閾値TH3を用いて信号a
5 を2値化するものである。
【0021】第1の閾値TH1はこの微分画像の全体の
濃度分布から決めるものであり、例えば図3に示す濃度
のヒストグラムを用いて決めることができる。この図3
で濃度の分布幅がxであれば、これを用いて度数の閾値
N(TH1)を N(TH1)=(全度数)/f(x) により求める。
濃度分布から決めるものであり、例えば図3に示す濃度
のヒストグラムを用いて決めることができる。この図3
で濃度の分布幅がxであれば、これを用いて度数の閾値
N(TH1)を N(TH1)=(全度数)/f(x) により求める。
【0022】ここにf(x)は分布幅xの関数であり、
xの2次関数などで決める。そして度数の閾値N(TH
1)となるヒストグラムの濃度TH1を第1の閾値とす
れば、これは微分画像全体の濃度分布が反映された閾値
となる。なお、このN(TH1)の値は予め実験的に求
めておき、欠陥検出処理の過程では、定数として扱って
もよい。
xの2次関数などで決める。そして度数の閾値N(TH
1)となるヒストグラムの濃度TH1を第1の閾値とす
れば、これは微分画像全体の濃度分布が反映された閾値
となる。なお、このN(TH1)の値は予め実験的に求
めておき、欠陥検出処理の過程では、定数として扱って
もよい。
【0023】第2の閾値TH2は、注目画素の近傍領域
の濃度平均値から得られるものである。例えば図4に示
すように、注目画素を中心とする3×3の画素の濃度d
の総和Σdnを求め、これを画素数9で割ることにより
求めることができる。
の濃度平均値から得られるものである。例えば図4に示
すように、注目画素を中心とする3×3の画素の濃度d
の総和Σdnを求め、これを画素数9で割ることにより
求めることができる。
【0024】第3の閾値TH3はこれら第1、第2の閾
値TH1およびTH2を用いて決める。例えばkを定数
として TH3=TH1−k(TH1−TH2) により決める。この定数kは地合いの程度などを考慮し
て予め実験的に決めておく。
値TH1およびTH2を用いて決める。例えばkを定数
として TH3=TH1−k(TH1−TH2) により決める。この定数kは地合いの程度などを考慮し
て予め実験的に決めておく。
【0025】2値化処理手段42では、この微分画像A
0 の各画素ごとに決まる第3の閾値TH3を微分画像A
0 の各画素の濃度と比較することにより(比較手段4
4)、2値画像A1 を求める。この2値画像A1 は、微
分画像A0 (信号a5 )の画素濃度がTH3以上の領域
が例えば“1”に、それ以外の領域が例えば“0”にな
った画像であり、本当の欠陥の領域だけでなくノイズに
より欠陥と判定された領域も含むものである。
0 の各画素ごとに決まる第3の閾値TH3を微分画像A
0 の各画素の濃度と比較することにより(比較手段4
4)、2値画像A1 を求める。この2値画像A1 は、微
分画像A0 (信号a5 )の画素濃度がTH3以上の領域
が例えば“1”に、それ以外の領域が例えば“0”にな
った画像であり、本当の欠陥の領域だけでなくノイズに
より欠陥と判定された領域も含むものである。
【0026】この2値化処理手段42の作用を図5によ
ってさらに説明する。図5の(A)は全体の閾値TH1
に対し、注目画素近傍の濃度平均値TH2を重ねて表し
たものであり、両者の差(TH1−TH2)を示す。図
5の(B)はTH1からこの差に定数kを掛けた曲線k
(TH1−TH2)を減算して得たTH3を示す。図5
の(C)は微分画像A0 とこの第3の閾値TH3との関
係を示すものである。
ってさらに説明する。図5の(A)は全体の閾値TH1
に対し、注目画素近傍の濃度平均値TH2を重ねて表し
たものであり、両者の差(TH1−TH2)を示す。図
5の(B)はTH1からこの差に定数kを掛けた曲線k
(TH1−TH2)を減算して得たTH3を示す。図5
の(C)は微分画像A0 とこの第3の閾値TH3との関
係を示すものである。
【0027】この(C)から明らかなように、微分画像
A0 を2値化する第3の閾値TH3は、画像濃度の大局
的な変化に追従して変動し、微分画像A0 の微小な濃度
変化も取り出すことができる。なおここに用いる定数k
は、0に近いほどTH1の影響が大きく、1に近いほど
TH2の影響が大きくなる。従って地合いの汚い工程で
はkを0に近く、地合いのきれいな工程ではkを1に近
く設定するなどのように、工程に応じてこの2値化処理
を変えることが可能である。
A0 を2値化する第3の閾値TH3は、画像濃度の大局
的な変化に追従して変動し、微分画像A0 の微小な濃度
変化も取り出すことができる。なおここに用いる定数k
は、0に近いほどTH1の影響が大きく、1に近いほど
TH2の影響が大きくなる。従って地合いの汚い工程で
はkを0に近く、地合いのきれいな工程ではkを1に近
く設定するなどのように、工程に応じてこの2値化処理
を変えることが可能である。
【0028】
【垂直収縮処理】図2において46は垂直収縮処理手段
である。この手段46は2値画像A1 を垂直方向、すな
わち副走査方向(検査対象10の送り方向)に収縮し、
縦方向の線状欠陥の形状を損なうことなく欠陥部分と背
景ノイズとの連結を除去するものである。
である。この手段46は2値画像A1 を垂直方向、すな
わち副走査方向(検査対象10の送り方向)に収縮し、
縦方向の線状欠陥の形状を損なうことなく欠陥部分と背
景ノイズとの連結を除去するものである。
【0029】図6はこの手段46のアルゴリズムを説明
する図、図7はその処理の前後の画像を示す図である。
この処理では、処理対象画素X0 の上下2近傍画素X
1 、X2 の値を用いて、処理後の画素X0 ′を、X0 、
X1 、X2 のいずれかが0の時には0に、全てが1の時
に1にする。ここで“1”は欠陥がある画素を、“0”
は背景となる画素とする。この処理を全ての画素に対し
てラスタ走査順に行う。この結果図7に示すように縦方
向に連続する領域のみが残り、横方向にのびる領域や点
状のノイズが消去される。
する図、図7はその処理の前後の画像を示す図である。
この処理では、処理対象画素X0 の上下2近傍画素X
1 、X2 の値を用いて、処理後の画素X0 ′を、X0 、
X1 、X2 のいずれかが0の時には0に、全てが1の時
に1にする。ここで“1”は欠陥がある画素を、“0”
は背景となる画素とする。この処理を全ての画素に対し
てラスタ走査順に行う。この結果図7に示すように縦方
向に連続する領域のみが残り、横方向にのびる領域や点
状のノイズが消去される。
【0030】なおこの垂直収縮処理は、前記2値化処理
手段のkの値が0に近い場合や欠陥が縦方向だけでなく
横方向にも多く発生する場合には省いてもよい。また以
上の説明では縦方向に連続する欠陥を残すものとしてい
るが、横方向(主走査方向)に連続する欠陥を残す場合
には図6の上下2近傍X1 、X2 に代えて、左右2近傍
の画素を用いて同様な処理を行えばよい。
手段のkの値が0に近い場合や欠陥が縦方向だけでなく
横方向にも多く発生する場合には省いてもよい。また以
上の説明では縦方向に連続する欠陥を残すものとしてい
るが、横方向(主走査方向)に連続する欠陥を残す場合
には図6の上下2近傍X1 、X2 に代えて、左右2近傍
の画素を用いて同様な処理を行えばよい。
【0031】
【欠陥領域抽出手段】図1、2において48は欠陥領域
抽出手段である。この手段48は、2値化処理で得られ
た2値画像A1 から、前記欠陥アドレス検出手段40で
得た欠陥のアドレスAdが含まれる連続領域を抽出す
る。そして2値画像A1 のうち、このアドレスAdが含
まれていない領域は欠陥でないとして除去するものであ
る。
抽出手段である。この手段48は、2値化処理で得られ
た2値画像A1 から、前記欠陥アドレス検出手段40で
得た欠陥のアドレスAdが含まれる連続領域を抽出す
る。そして2値画像A1 のうち、このアドレスAdが含
まれていない領域は欠陥でないとして除去するものであ
る。
【0032】図8はこの処理のアルゴリズム説明図、図
9はこの処理の前後の画像を示す図である。この処理は
次のように行われる。まず欠陥アドレス検出手段40に
より欠陥アドレスAdで指定された画素、すなわち欠陥
信号が発生した画素(欠陥画素)を着目点とする。そし
て次の操作を行う。
9はこの処理の前後の画像を示す図である。この処理は
次のように行われる。まず欠陥アドレス検出手段40に
より欠陥アドレスAdで指定された画素、すなわち欠陥
信号が発生した画素(欠陥画素)を着目点とする。そし
て次の操作を行う。
【0033】この着目点の座標を記録し、対応する画
素にラベルを付ける。 図8に示した探索順に2値画像A1 内の欠陥画素でか
つまだラベルが付いていない画素を見つける。 見つかったら着目点をその画素に移し、へ戻る。 見つからなかったら着目点を一つ前の着目点に戻し、
へ戻る。
素にラベルを付ける。 図8に示した探索順に2値画像A1 内の欠陥画素でか
つまだラベルが付いていない画素を見つける。 見つかったら着目点をその画素に移し、へ戻る。 見つからなかったら着目点を一つ前の着目点に戻し、
へ戻る。
【0034】〜の手順を、領域中にラベルが付いて
いない画素が見つからなくなるまで繰り返す。この処理
を、すでにラベル付けされた領域以外の領域のアドレス
(Ad)による欠陥信号全てについて行う。この結果2
値画像A1 の複数の領域のうち、欠陥信号を含む全ての
領域を抽出し、他の領域を除去することができる(図
9)。
いない画素が見つからなくなるまで繰り返す。この処理
を、すでにラベル付けされた領域以外の領域のアドレス
(Ad)による欠陥信号全てについて行う。この結果2
値画像A1 の複数の領域のうち、欠陥信号を含む全ての
領域を抽出し、他の領域を除去することができる(図
9)。
【0035】
【形状補正】次にこのように抽出した欠陥を含む領域に
対して、形状補正手段50(図2)による形状補正処理
が施される。この処理は、抽出した領域を後記するよう
に欠陥形状や種類、等級などを認識する際に、処理をし
易くし、認識精度を向上させるために行うものであり、
欠陥領域抽出手段48の出力形式によってはこの手段5
0による処理を省いてもよい。
対して、形状補正手段50(図2)による形状補正処理
が施される。この処理は、抽出した領域を後記するよう
に欠陥形状や種類、等級などを認識する際に、処理をし
易くし、認識精度を向上させるために行うものであり、
欠陥領域抽出手段48の出力形式によってはこの手段5
0による処理を省いてもよい。
【0036】この形状補正手段50は、図2に示すよう
に膨張処理52と、穴埋め処理54と、収縮処理56と
を含む。図10、11、12はそれぞれ膨張処理52、
穴埋め処理54、収縮処理56のアルゴリズムの説明
図、図13はこれら各処理による画像の変化を示す図で
ある。
に膨張処理52と、穴埋め処理54と、収縮処理56と
を含む。図10、11、12はそれぞれ膨張処理52、
穴埋め処理54、収縮処理56のアルゴリズムの説明
図、図13はこれら各処理による画像の変化を示す図で
ある。
【0037】
【膨張処理】膨張処理52は、断片化された近接する複
数の欠陥領域を連続させたり、途切れた輪郭を連結させ
るものである。すなわち図10に示すように、処理対象
画素X0 を中心とする例えば8近傍の画素X1 〜X8 と
の関係から、処理後の画素X0 ′を、X0 〜X8 のいず
れかが1の時に1に、X0 〜X8 の全てが0の時に0に
変換する。
数の欠陥領域を連続させたり、途切れた輪郭を連結させ
るものである。すなわち図10に示すように、処理対象
画素X0 を中心とする例えば8近傍の画素X1 〜X8 と
の関係から、処理後の画素X0 ′を、X0 〜X8 のいず
れかが1の時に1に、X0 〜X8 の全てが0の時に0に
変換する。
【0038】なおここで“1”は欠陥がある画素を、
“0”は背景となる画素とする。この処理を各画素ごと
にラスタ走査順に繰り返す。この処理は連続して2回繰
り返すのが望ましい。この結果図13(A)に示す処理
前の画像を(B)に示すように1つの連続した領域にま
とめることができる。
“0”は背景となる画素とする。この処理を各画素ごと
にラスタ走査順に繰り返す。この処理は連続して2回繰
り返すのが望ましい。この結果図13(A)に示す処理
前の画像を(B)に示すように1つの連続した領域にま
とめることができる。
【0039】
【穴埋め処理】穴埋め処理54は、図13の(B)に示
すように画像に穴がある場合に、この穴を埋めるもので
ある。すなわち図11に示すように、背景と同じ“0”
の画素で形成され画像の縁に連続しない領域を穴の領域
と判定し、この穴の領域を欠陥と同じ“1”の画素に変
えるものである。この処理により図13の(B)に示す
穴は(C)に示すように埋められる。
すように画像に穴がある場合に、この穴を埋めるもので
ある。すなわち図11に示すように、背景と同じ“0”
の画素で形成され画像の縁に連続しない領域を穴の領域
と判定し、この穴の領域を欠陥と同じ“1”の画素に変
えるものである。この処理により図13の(B)に示す
穴は(C)に示すように埋められる。
【0040】
【収縮処理】収縮処理56は膨張処理52によって膨張
し肥大化した欠陥の画像を元の大きさに戻すものであ
る。この処理のアルゴリズムは、図12に示すように処
理対象画素X0 を中心とする例えば8近傍の画素X1 〜
X8 との関係から、処理後の画素X0 ′を、X0 〜X8
のいずれかが0の時に0とし、X0 〜X8 の全てが1の
時に1とする変換を行うものである。
し肥大化した欠陥の画像を元の大きさに戻すものであ
る。この処理のアルゴリズムは、図12に示すように処
理対象画素X0 を中心とする例えば8近傍の画素X1 〜
X8 との関係から、処理後の画素X0 ′を、X0 〜X8
のいずれかが0の時に0とし、X0 〜X8 の全てが1の
時に1とする変換を行うものである。
【0041】ここに“1”は欠陥のある画素を、“0”
は背景となる画素を示す。この処理を各画素ごとにラス
タ走査順に繰り返す。この処理は前記膨張処理52の繰
り返し回数と同回数すなわち2回繰り返す。この結果図
13の(D)のように、形状補正された欠陥を含む領域
(欠陥領域)だけが抽出された画像(欠陥画像A2 )が
出力される。
は背景となる画素を示す。この処理を各画素ごとにラス
タ走査順に繰り返す。この処理は前記膨張処理52の繰
り返し回数と同回数すなわち2回繰り返す。この結果図
13の(D)のように、形状補正された欠陥を含む領域
(欠陥領域)だけが抽出された画像(欠陥画像A2 )が
出力される。
【0042】
【画像計測処理】以上のように欠陥領域だけが抽出され
た画像A2 は、画像計測処理手段58に入力され、領域
分割処理60によって欠陥ごとに領域分割され、さらに
特徴量計測処理62によって、分割されたそれぞれの欠
陥の特徴量が求められる。
た画像A2 は、画像計測処理手段58に入力され、領域
分割処理60によって欠陥ごとに領域分割され、さらに
特徴量計測処理62によって、分割されたそれぞれの欠
陥の特徴量が求められる。
【0043】領域分割処理60は、例えば欠陥画像A2
のx軸方向およびy軸方向へ投影された周辺分布情報を
用いて欠陥領域の分布を調べることにより、複数の欠陥
領域に分割する。
のx軸方向およびy軸方向へ投影された周辺分布情報を
用いて欠陥領域の分布を調べることにより、複数の欠陥
領域に分割する。
【0044】
【欠陥領域分割処理】ここでこの処理60の内容を図1
4〜17を用いて説明する。図14は2値画像A1 の周
辺分布情報の概念図、図15〜17は複数の欠陥D1 〜
D6 を含む2値画像A1 の分割過程の説明図、図18は
その処理過程の動作流れ図である。
4〜17を用いて説明する。図14は2値画像A1 の周
辺分布情報の概念図、図15〜17は複数の欠陥D1 〜
D6 を含む2値画像A1 の分割過程の説明図、図18は
その処理過程の動作流れ図である。
【0045】図14において欠陥D0 のx軸方向すなわ
ち副走査方向へ投影した画素数の分布がPで、また主走
査方向へ投影した画素数の分布がQで示されている。こ
こで欠陥D0 がy軸方向に長い筋状であれば、x軸へ投
影したPの分布が鋭い線状性を持つ。この線状性の判別
基準として周辺分布P、Qの幅Px 、Qy と、ピーク値
Py 、Qx とを用いる。
ち副走査方向へ投影した画素数の分布がPで、また主走
査方向へ投影した画素数の分布がQで示されている。こ
こで欠陥D0 がy軸方向に長い筋状であれば、x軸へ投
影したPの分布が鋭い線状性を持つ。この線状性の判別
基準として周辺分布P、Qの幅Px 、Qy と、ピーク値
Py 、Qx とを用いる。
【0046】すなわち分布Pの線状性は、 (幅/(ピーク値)=Px /Py として定義され、また分布Qの線状性は、 Qy /Qx で定義される。そしてこの線状性が例えば0.2以下な
らこの欠陥D0 は線状性有りとする。そしてこの独立し
ているPの分布をx軸上で分割することができる。
らこの欠陥D0 は線状性有りとする。そしてこの独立し
ているPの分布をx軸上で分割することができる。
【0047】次に図15に示すように種々の形状の欠陥
D1 〜D6 を含む2値画像A1 に対する処理を図15〜
18を用いて説明する。まず2値画像A1 をx軸上に投
影して3つの独立した周辺分布Pn (P1 、P2 、P
3 )を得る(図18のステップ100)。そしてこれら
の独立した周辺分布Pn の線状性を調べる(ステップ1
02)。すなわち各周辺分布Pn に対してPx /Py を
求め、この値が0.2以下なら線状性有りとし(ステッ
プ104、YES)、この独立分布の領域を分割する。
D1 〜D6 を含む2値画像A1 に対する処理を図15〜
18を用いて説明する。まず2値画像A1 をx軸上に投
影して3つの独立した周辺分布Pn (P1 、P2 、P
3 )を得る(図18のステップ100)。そしてこれら
の独立した周辺分布Pn の線状性を調べる(ステップ1
02)。すなわち各周辺分布Pn に対してPx /Py を
求め、この値が0.2以下なら線状性有りとし(ステッ
プ104、YES)、この独立分布の領域を分割する。
【0048】図15の例では分布P1 が線状性有りとさ
れ、この分布P1 の領域が図16に示すように分割され
る。そして線状性無しと判定された残りの領域をA1 ′
とする(ステップ106)。また線状性を持つ独立分布
が全く無ければ分割することなく(ステップ104、N
O)、その画像A1 をA1 ′とする(ステップ10
8)。以上のステップ100〜108の処理はx軸上へ
の周辺分布による分割であり、第1の分割手段S1 とす
る。
れ、この分布P1 の領域が図16に示すように分割され
る。そして線状性無しと判定された残りの領域をA1 ′
とする(ステップ106)。また線状性を持つ独立分布
が全く無ければ分割することなく(ステップ104、N
O)、その画像A1 をA1 ′とする(ステップ10
8)。以上のステップ100〜108の処理はx軸上へ
の周辺分布による分割であり、第1の分割手段S1 とす
る。
【0049】次に第1の分割手段S1 による処理が終っ
た画像A1 ′に対して、y軸上の周辺分布が求められる
(ステップ110)。この結果独立した周辺分布Qn
(Q1、Q2 )が得られると、これらの線状性が調べら
れる(ステップ112)。Qy/Qx が0.2以下とな
る独立した分布Q1 (図16)が選択されると(ステッ
プ114、YES)、このy軸上でQ1 の領域を分割
し、残りの領域をA1 ″(図17)とする(ステップ1
16)。
た画像A1 ′に対して、y軸上の周辺分布が求められる
(ステップ110)。この結果独立した周辺分布Qn
(Q1、Q2 )が得られると、これらの線状性が調べら
れる(ステップ112)。Qy/Qx が0.2以下とな
る独立した分布Q1 (図16)が選択されると(ステッ
プ114、YES)、このy軸上でQ1 の領域を分割
し、残りの領域をA1 ″(図17)とする(ステップ1
16)。
【0050】なおこの時線状性を有する分布Qn が無け
れば(ステップ114、NO)、ここに用いた領域A
1 ′をA1 ″と置き換える(ステップ120)。これら
y軸上に投影した周辺分布Qn を用いた分割処理は第2
の分割手段S2 とする。次に第3の分割手段S3 に入る
が、ここで再び第1の分割手段S1 に戻り、同様の処理
を繰り返すようにしてもよい。
れば(ステップ114、NO)、ここに用いた領域A
1 ′をA1 ″と置き換える(ステップ120)。これら
y軸上に投影した周辺分布Qn を用いた分割処理は第2
の分割手段S2 とする。次に第3の分割手段S3 に入る
が、ここで再び第1の分割手段S1 に戻り、同様の処理
を繰り返すようにしてもよい。
【0051】この第3の分割手段S3 は、y軸上での処
理を終ってから、残った領域A1 ″のx軸上の周辺分布
を求め(ステップ122)、独立した分布Pm (P4 、
P5)を分割するものである(ステップ124)。図1
7で欠陥D5 とD6 との間の破線はこの分割線を示す。
理を終ってから、残った領域A1 ″のx軸上の周辺分布
を求め(ステップ122)、独立した分布Pm (P4 、
P5)を分割するものである(ステップ124)。図1
7で欠陥D5 とD6 との間の破線はこの分割線を示す。
【0052】
【特徴量計測処理】特徴量計測処理62は、分割された
欠陥領域ごとの面積、長さ、幅、方向、濃度平均値、極
性(正または負)等の特徴量を求める。ここに濃度平均
値は欠陥領域をマスク画像としてこれに対応する原画像
の領域を抜き出し、その濃度を求めることにより算出す
る。
欠陥領域ごとの面積、長さ、幅、方向、濃度平均値、極
性(正または負)等の特徴量を求める。ここに濃度平均
値は欠陥領域をマスク画像としてこれに対応する原画像
の領域を抜き出し、その濃度を求めることにより算出す
る。
【0053】
【画像認識処理】このように欠陥の特徴量が求められる
と、次に画像認識処理手段64においてこの欠陥の形状
を求め、その欠陥の等級を判別して最終的に欠陥に対す
る総合判定を下す。
と、次に画像認識処理手段64においてこの欠陥の形状
を求め、その欠陥の等級を判別して最終的に欠陥に対す
る総合判定を下す。
【0054】欠陥の形状は形状認識処理66により行わ
れる。この処理66は、例えばニューラルネットワーク
による認識法により欠陥形状の大分類を行い、さらに決
定木による認識法により欠陥形状ごとに細分類を行うよ
うに、2段階に処理する。
れる。この処理66は、例えばニューラルネットワーク
による認識法により欠陥形状の大分類を行い、さらに決
定木による認識法により欠陥形状ごとに細分類を行うよ
うに、2段階に処理する。
【0055】ここにニューラルネットワークは、例えば
「面積」と「幅/長さ」の2つの特徴量を入力とし、2
次元特徴空間上で3つの識別平面により点・面・線の3
つのカテゴリーの分類を行う。従ってこの場合のニュー
ラルネットワークは、入力層、中間層、出力層の3層構
造として、入力層のユニット数を特徴量すなわち特徴空
間の次元数2とし、中間層のユニット数を識別平面の数
3とし、出力層のユニット数を点・線・面のカテゴリー
数3とすることができる。
「面積」と「幅/長さ」の2つの特徴量を入力とし、2
次元特徴空間上で3つの識別平面により点・面・線の3
つのカテゴリーの分類を行う。従ってこの場合のニュー
ラルネットワークは、入力層、中間層、出力層の3層構
造として、入力層のユニット数を特徴量すなわち特徴空
間の次元数2とし、中間層のユニット数を識別平面の数
3とし、出力層のユニット数を点・線・面のカテゴリー
数3とすることができる。
【0056】決定木を用いる方法では、ニューラルネッ
トワークにより求めた欠陥形状ごとに判断ツリーを作成
し、このツリーの各ノードに予め設定されている閾値と
特徴量とを比較し、その結果に基づいて進路を選択して
ゆき、終端に着いたらそこに対応するカテゴリーを分類
結果とする。
トワークにより求めた欠陥形状ごとに判断ツリーを作成
し、このツリーの各ノードに予め設定されている閾値と
特徴量とを比較し、その結果に基づいて進路を選択して
ゆき、終端に着いたらそこに対応するカテゴリーを分類
結果とする。
【0057】欠陥の等級は等級認識処理68により行わ
れる。この処理68は、例えば欠陥の「面積」、「濃度
平均値」の2つの特徴量を用い、ニューラルネットワー
クを用いて欠陥の等級を軽、中、重の3つのレベルに分
けることができる。
れる。この処理68は、例えば欠陥の「面積」、「濃度
平均値」の2つの特徴量を用い、ニューラルネットワー
クを用いて欠陥の等級を軽、中、重の3つのレベルに分
けることができる。
【0058】このようにして欠陥の形状、等級が判定さ
れると、次に総合判定処理70により総合判定される。
この時複数の欠陥の形状が全て同一カテゴリーであれば
その旨の情報が付加される。さらに同一形状の欠陥が複
数ある場合には、その等級をそれぞれの単一の欠陥に対
する等級より高くすることにより、欠陥個数の影響を加
味するようにしてもよい。
れると、次に総合判定処理70により総合判定される。
この時複数の欠陥の形状が全て同一カテゴリーであれば
その旨の情報が付加される。さらに同一形状の欠陥が複
数ある場合には、その等級をそれぞれの単一の欠陥に対
する等級より高くすることにより、欠陥個数の影響を加
味するようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、2値画
像の周辺分布情報を用いてこの2値画像を1つの欠陥を
含む複数の領域に分割するものであるから、分割された
領域ごとに欠陥の形状、種類、等級などを判定すること
が可能になる。
像の周辺分布情報を用いてこの2値画像を1つの欠陥を
含む複数の領域に分割するものであるから、分割された
領域ごとに欠陥の形状、種類、等級などを判定すること
が可能になる。
【0060】ここに欠陥のアドレスを欠陥アドレス検出
手段で検出する一方、この欠陥アドレスの検出とは別に
微分画像を2値化して欠陥のアドレスを含む領域のみを
欠陥を示す値(例えば“1”)に塗り潰すようにすれば
(請求項2)、欠陥を含む領域を正確に抽出できる。こ
のため欠陥の形状、種類、等級等の判定精度を著しく向
上させることができる。
手段で検出する一方、この欠陥アドレスの検出とは別に
微分画像を2値化して欠陥のアドレスを含む領域のみを
欠陥を示す値(例えば“1”)に塗り潰すようにすれば
(請求項2)、欠陥を含む領域を正確に抽出できる。こ
のため欠陥の形状、種類、等級等の判定精度を著しく向
上させることができる。
【0061】また副または主走査方向へ投影した分布の
うち独立した線状性を有する領域を分割するようにすれ
ば、線状あるいは筋状の欠陥をそれ以外の欠陥から分け
ることができる。そこで副および主走査方向のいずれか
一方向への周辺分布による分割と、他方向への周辺分布
による分割とを1回づつ行ってから、残った領域を独立
した周辺分布でさらに分割することができる(請求項
3)。
うち独立した線状性を有する領域を分割するようにすれ
ば、線状あるいは筋状の欠陥をそれ以外の欠陥から分け
ることができる。そこで副および主走査方向のいずれか
一方向への周辺分布による分割と、他方向への周辺分布
による分割とを1回づつ行ってから、残った領域を独立
した周辺分布でさらに分割することができる(請求項
3)。
【図1】本発明の第1の実施例のブロック図
【図2】その一部の詳細ブロック図
【図3】閾値TH1の決定法の一例の説明図
【図4】閾値TH2の決定法の一例の説明図
【図5】閾値TH3の説明図
【図6】垂直収縮のアルゴリズム説明図
【図7】垂直収縮の概念説明図
【図8】領域抽出のアルゴリズム説明図
【図9】領域抽出処理説明図
【図10】膨張処理のアルゴリズム説明図
【図11】穴埋め処理の説明図
【図12】収縮処理のアルゴリズム説明図
【図13】欠陥画像の形状補正過程を示す図
【図14】周辺分布情報の概念図
【図15】2値画像の分割過程の説明図
【図16】2値画像の分割過程の説明図
【図17】2値画像の分割過程の説明図
【図18】分割処理過程の動作流れ図
10 検査対象 38 微分フィルタ 40 欠陥アドレス検出手段 42 2値化処理手段 48 欠陥領域抽出手段 60 欠陥領域分割処理手段 A0 微分画像 A1 2値画像 A2 欠陥画像 P、Q 周辺分布情報 S1 第1の分割手段 S2 第2の分割手段 S3 第3の分割手段
Claims (3)
- 【請求項1】 検査対象を走査して得た画像信号を微分
フィルタを含む空間フィルタリング処理した微分画像を
用いて、検査対象の複数の欠陥を含む2値画像を抽出
し、欠陥を検査する欠陥検査装置において、前記2値画
像の周辺分布情報を用いて前記2値画像を1つの欠陥を
含む複数の領域に分割する欠陥領域分割処理手段を備え
ることを特徴とする欠陥検査装置。 - 【請求項2】 検査対象を走査して得た画像信号を微分
フィルタを含む空間フィルタリング処理した微分画像を
用いて、検査対象の複数の欠陥を含む2値画像を抽出
し、欠陥を検査する欠陥検査装置において、前記微分画
像に基づいて前記欠陥のアドレスを求める欠陥アドレス
検出手段と、前記微分画像に2値化処理を行い2値画像
を出力する2値化処理手段と、前記2値画像の前記欠陥
のアドレスを含む領域の画素を全て欠陥を示す値に塗り
潰す欠陥領域抽出手段と、前記2値画像の周辺分布情報
を用いて前記2値画像を1つの欠陥ごとに複数の領域に
分割する欠陥領域分割処理手段とを備えることを特徴と
する欠陥検査装置。 - 【請求項3】 前記欠陥領域分割処理手段は、前記2値
画像を副走査方向および主走査方向の一方向に投影した
周辺分布を用いて線状性を有する独立分布領域を分割す
る第1の分割手段と、この第1の分割手段で非線状性と
された領域から他方向に投影した周辺分布を用いて線状
性を有する独立分布領域を分割する第2の分割手段と、
この第2の分割手段で非線状性とされた領域を前記一方
向に投影した周辺分布の独立分布領域に分割する第3の
分割手段とを備える請求項1または2の欠陥検査装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4103543A JPH05280959A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 欠陥検査装置 |
EP93105276A EP0563897A1 (en) | 1992-03-30 | 1993-03-30 | Defect inspection system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4103543A JPH05280959A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 欠陥検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05280959A true JPH05280959A (ja) | 1993-10-29 |
Family
ID=14356760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4103543A Pending JPH05280959A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 欠陥検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05280959A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997043623A1 (fr) * | 1996-05-10 | 1997-11-20 | Komatsu Ltd. | Appareil et procede de detection de defaut |
JP2000136984A (ja) * | 1998-10-30 | 2000-05-16 | Agilent Technol Inc | センサピクセル画像を処理する画像フィルタ |
JP2001305067A (ja) * | 2000-04-18 | 2001-10-31 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 材料の寿命評価方法 |
WO2015015945A1 (ja) * | 2013-07-30 | 2015-02-05 | シャープ株式会社 | 欠陥候補特定装置、欠陥候補特定方法、欠陥判定装置、欠陥検査装置、欠陥候補特定プログラム及び記録媒体 |
JP2019013932A (ja) * | 2017-07-04 | 2019-01-31 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 平面形状測定装置 |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP4103543A patent/JPH05280959A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997043623A1 (fr) * | 1996-05-10 | 1997-11-20 | Komatsu Ltd. | Appareil et procede de detection de defaut |
JP2000136984A (ja) * | 1998-10-30 | 2000-05-16 | Agilent Technol Inc | センサピクセル画像を処理する画像フィルタ |
JP2001305067A (ja) * | 2000-04-18 | 2001-10-31 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 材料の寿命評価方法 |
WO2015015945A1 (ja) * | 2013-07-30 | 2015-02-05 | シャープ株式会社 | 欠陥候補特定装置、欠陥候補特定方法、欠陥判定装置、欠陥検査装置、欠陥候補特定プログラム及び記録媒体 |
JP2019013932A (ja) * | 2017-07-04 | 2019-01-31 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 平面形状測定装置 |
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