JPH05280829A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH05280829A
JPH05280829A JP7670492A JP7670492A JPH05280829A JP H05280829 A JPH05280829 A JP H05280829A JP 7670492 A JP7670492 A JP 7670492A JP 7670492 A JP7670492 A JP 7670492A JP H05280829 A JPH05280829 A JP H05280829A
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JP
Japan
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heat exchanger
refrigerant
valve
heating
cooling
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JP7670492A
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English (en)
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Yoshimasa Katsumi
佳正 勝見
Akira Aoki
亮 青木
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペリメータゾーン、インテリアゾーンにおけ
る冷房同時運転、暖房同時運転、冷暖混在運転におい
て、各熱交換器に適確な冷媒分配を行なえる空気調和機
を提供する。 【構成】 1台の室外ユニット101に対し、2台の室
内ユニット108,110を備え、それぞれ2本配管で
接続し、室外ユニット101に設けた切換弁4、逆止弁
2、あるいは流量制御装置3等を制御することにより行
なわれる冷房同時運転、暖房同時運転および冷暖混在運
転において、各熱交換器104,109,111に適確
に冷媒を供給できる空気調和機を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室外機1台に対して2
台の室内機を接続する多室空気調和機等に関するもの
で、特にインテリジェントビル等のペリメータ空調と、
OA排熱等内部負荷が高いインテリアゾーンの空調を、
同時に行なえる空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年インテリジェントビル等ではOA排
熱等により内部負荷が増加し、冬期においてもペリメー
タゾーンで外気負荷に対応した暖房を行ないつつ、イン
テリアゾーンでは冷房を行なうことが求められている。
【0003】従来、この種の空気調和機は、特願平3−
295503号公報に示すような構成が一般的であっ
た。以下、その構成について図3を参照しながら説明す
る。
【0004】図に示すように室外ユニット101内に
は、圧縮機102、四方弁103、室外熱交換器10
4、主流量制御装置105、流量制御装置106および
107を有している。室内ユニット108は室内熱交換
器109を有し、室外ユニット101と配管によって接
続されている。同様に室内ユニット110は室内熱交換
器111を有し、室外ユニット101と配管によって接
続されている。室内ユニット108のガス側配管112
には第1の分岐管113が設けてある。第1の分岐管1
13の一方には第1の切換弁114が設けてあり、この
第1の切換弁114を介して、室内ユニット110のガ
ス側配管115とを接続するための第2の分岐管116
が設けてある。第2の分岐管116によって接続合流さ
せた配管は、四方弁103の一端に接続される。第1の
分岐管113の他方には第2の切換弁117が設けてあ
り、この第2の切換弁117を介して四方弁103から
圧縮機102に冷媒が吸入される吸入管118とを接続
するための第3の分岐管119が設けてある。
【0005】上記構成により運転動作を説明する。室内
ユニット108がインテリアゾーンの空調を行ない、室
内ユニット110がペリメータゾーンの空調を行なうも
のとする。室内ユニット108、110が同時に冷房を
行なうとき、四方弁103を図3の実線のように切換
え、第1の切換弁114を開き、第2の切換弁117を
閉鎖する。圧縮機102にから吐出した冷媒は吐出管1
20から四方弁103を通り、室外熱交換器104に入
り凝縮液化する。凝縮液化した冷媒は主流量制御装置1
05を通った後、分岐管121により2分岐され、一方
は流量制御装置106により減圧され、室内熱交換器1
09に入る。同様に分岐管121により2分岐された他
方は、流量制御装置107により減圧され、室内熱交換
器111に入り、蒸発気化してガス側配管115に入
る。室内ユニット108で蒸発気化した冷媒は、ガス側
配管112により室外ユニット101に戻され、第1の
分岐管113から第1の切換弁114を介してガス側配
管115と第2の分岐管116で合流し、四方弁103
の一端に入り、吸入管118を通って圧縮機102に吸
入され、ペリメータゾーンとインテリアゾーンの冷房を
同時に行なうことができる。
【0006】インテリアゾーンの冷房1台運転を行なう
ためには、流量制御装置107を冷媒が流れないように
閉鎖し、所定の冷媒流量を流量制御装置106の開度調
整によって制御し、冷房1台運転を行なうことができ
る。同様にペリメータゾーンの冷房1台運転を行なうた
めには、流量制御装置106を閉鎖し、所定の冷媒流量
を流量制御装置107の開度調整によって制御し、冷房
1台運転を行なうことができる。
【0007】次に冬期の暖房時の運転動作を説明する。
インテリアおよびペリメータゾーンの同時暖房運転を行
なうためには、まず四方弁103を図3の破線のように
切換え、第1の切換弁114を開き、第2の切換弁11
7を閉鎖する。圧縮機102から吐出された冷媒は吐出
管120から、四方弁103を通った後に分岐管116
により、室内ユニット108、110にそれぞれ冷媒が
分流される。室内ユニット108への冷媒は、第1の切
換弁114、第1の分岐管113からガス側配管112
を通って、室内熱交換器109において凝縮液化する。
同様に室内ユニット110への冷媒は、第2の分岐管1
16からガス側配管115を通って室内熱交換器111
において凝縮液化する。室内ユニット108、110に
おいて凝縮液化した冷媒は、それぞれ流量制御装置10
6、107を通り分岐管121で合流した後に、主流量
制御装置105により減圧されて室外熱交換機104で
蒸発気化し、四方弁103を通って吸入管118により
圧縮機102に吸入され、2台同時の暖房を行なう。
【0008】インテリアゾーンのみの暖房運転を行なう
ためには、前記の状態から、流量制御装置107を配管
内に冷媒が溜まらないように必要最小開度に制御し、イ
ンテリアゾーンの負荷に対応して流量制御装置106の
開度を制御すればよい。またペリメータゾーンの暖房運
転のみを行なうためには前記暖房運転の状態から第1の
切換弁114を閉鎖し、ペリメータゾーンの負荷に対応
して流量制御装置107の開度を制御すればよい。
【0009】次に冬期においてペリメータゾーンを暖
房、インテリアゾーンを冷房する冷暖混在運転の動作を
説明する。まず四方弁103は図3の破線のように切換
え、第1の切換弁114を閉鎖し、第2の切換弁117
を開くようにする。圧縮機102から吐出された冷媒は
吐出管120、四方弁103を通った後に、第2の分岐
管116からガス配管115によりペリメータゾーンに
ある室内ユニット110に冷媒が流れ、室内熱交換器1
11において凝縮液化し、暖房を行なう。凝縮液化した
冷媒は流量制御装置107を通った後に分岐管121で
室外熱交換器104側とインテリアゾーンにある室内ユ
ニット108側に分流される。室外熱交換器104側に
流れる冷媒は、主流量制御装置105によって減圧され
室外熱交換器104で蒸発気化された後に四方弁103
から吸入管118へ流れる。室内ユニット108側に流
れる冷媒は、流量制御装置106により減圧され室内熱
交換器109で蒸発気化することにより、インテリアゾ
ーンを冷房する。蒸発気化された冷媒はガス側配管11
2から第1の分岐管113、第2の切換弁117、第3
の分岐管119を通って吸入管118に合流し、室外熱
交換器104からの冷媒とともに、圧縮機102に吸入
される。このようにペリメータゾーンでは暖房を行な
い、インテリアゾーンでは冷房を行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の空調
調和機では、液管においてそれぞれの熱交換器に流量制
御装置が接続されているため、上流側の流量制御装置が
抵抗となり、冷媒が減圧されガスと液体の2相状態とな
り、蒸発器として作用する各熱交換器側(下流側)の流
量制御装置により制御しても適確に冷媒が分配されない
という課題があった。また冬期における冷暖混在運転時
において、蒸発器として作用する室内熱交換器と室外熱
交換器に冷媒を分流する際、各熱交換器通過後の合流点
での圧力は等しく、それに準ずるように冷媒が分流して
しまい、冷房運転を行なう室内熱交換器に必要とされる
冷媒量が供給されないという課題もあった。
【0011】本発明は上記課題を解決するもので、下流
側の流量制御装置に流入する冷媒を液相のみの状態とす
ることにより、各熱交換器に適確な冷媒分配を行なうこ
とを第1の目的とする 第2の目的は、冬期冷暖混在運転時において、冷房運転
を行なう室内熱交換器に必要冷媒量を供給することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するための第1の手段は圧縮機と、前記圧縮機の吐出
側と接続される四方弁と、前記四方弁の一端と接続され
る室外熱交換器と、前記室外熱交換器と接続される主流
量制御装置と、前記主流量制御装置と分岐接続される第
1および第2の流量制御装置と、第1の室内熱交換器を
接続する第1のガス側配管中に設けた第1の分岐管と、
この第1の分岐管の一方と第1の切換弁を介して第2の
室内熱交換器からの第2のガス側配管および四方弁の一
端に接続するための第2の分岐管と、前記第1の分岐管
の他方と第2の切換弁を介して吸入管および四方弁の一
端に接続するための第3の分岐管とからなる室外ユニッ
トと、前記第1の室内熱交換器からなる第1の室内ユニ
ットおよび前記第2の室内熱交換器からなる第2の室内
ユニットとからなるヒートポンプ式の空気調和機におい
て、前記第2の流量制御装置と並列に接続される第3の
切換弁と、前記主流量制御装置と並列に接続し、順方向
を前記室外熱交換器から前記第1の流量制御装置への方
向とした逆止弁を設けた構成としたものである。
【0013】また、第2の目的を達成するための第2の
手段は、第1の手段の空気調和機において、四方弁と室
外熱交換器とを接続する配管に、第3の流量制御装置と
第4の切換弁を並列に設けた構成としたものである。
【0014】
【作用】本発明は上記した第1の手段の構成により、冷
房および暖房の2台同時運転、それぞれの1台運転、冬
期におけるペリメータゾーンの暖房とインテリアゾーン
の冷房の冷暖混在運転において、凝縮液化した冷媒を上
流側にある流量制御装置を閉鎖し、並列に設けた切換弁
あるいは逆止弁を通し、液状態のまま下流側にある各流
量制御装置に流入させ制御することにより、各熱交換器
に適確な冷媒分配を行なうことができるものである。
【0015】また、第2の手段の構成により、冬期冷暖
混在運転において、室外熱交換器と四方弁を接続する配
管に設けた流量制御装置で室外熱交換器の圧力を制御す
ることにより、冷房運転を行なう室内熱交換器に必要冷
媒量を供給することができるものである。
【0016】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について、図1を
参照しながら説明する。従来例と同一部分については同
一番号とし、詳細な説明は省略する。
【0017】図に示すように室外ユニット101内の第
2の電子式膨張弁107と並列となるように第3の切換
弁、例えば電磁弁1が設け、また室外熱交換器104が
凝縮器として作用するとき開の状態となり、蒸発器とし
て作用するとき閉の状態となる方向で主電子式膨張弁1
05と並列に逆止弁2を設けた構成となっている。
【0018】上記構成により運転動作を説明する。いま
第1の室内ユニット108がインテリアゾーンの空調を
行ない、第2の室内ユニット110がペリメータゾーン
の空調を行なうものとする。第1の室内ユニット108
および第2の室内ユニット110が同時に冷房を行なう
とき、四方弁103を図1の実線のように切換えるとと
もに、第1の電磁弁114を開き、第2の電磁弁117
および第3の電磁弁1を閉鎖し、主電子式膨張弁105
を全閉となるように制御する。圧縮機102により高温
高圧になった冷媒ガスが実線の矢印のように吐出管12
0から四方弁103を通り、室外熱交換器104に入
り、室外空気と熱交換して凝縮液化し、主電子式膨張弁
105が全閉となっているので逆止弁2に流入する。逆
止弁2は抵抗が少ないため、冷媒は液状態のまま通過
し、分岐管121により2分岐され、一方は第1の電子
式膨張弁106により、所定の冷媒流量を制御すると同
時に減圧され、第1の室内熱交換器109に入り、蒸発
気化することにより室内を冷房する。同様に分岐管12
1により2分岐された他方は、第2の電子式膨張弁10
7により所定の冷媒流量を制御すると同時に減圧され、
第2の室内熱交換器111に入り、蒸発気化することに
より室内を冷房する。第1の室内ユニット108で蒸発
気化した冷媒は、第1のガス側配管112により室外ユ
ニット101に戻り、第1の分岐管113から第1の電
磁弁114を介して、第2のガス側配管115と第2の
分岐管116で合流する。この合流した冷媒は四方弁1
03の一端に入り、吸入管118を通って圧縮機102
に吸入され、ペリメータゾーンとインテリアゾーンの冷
房を同時に行なうことができる。
【0019】インテリアゾーンすなわち第1の室内ユニ
ット108の冷房1台運転を行なうためには、ペリメー
タゾーンの第2の室内ユニット110の送風機(図示せ
ず)を停止し、かつ第2の電子式膨張弁107を冷媒が
流れないように閉鎖するように制御し、所定の冷媒流量
を圧縮機102の回転数および第1の電子式膨張弁10
6の開度調整によって制御することにより、冷房1台運
転を行なうことができる。同様にペリメータゾーンすな
わち第2の室内ユニット110の冷房1台運転を行なう
ためには、インテリアゾーンの第1の室内ユニット10
8の送風機(図示せず)を停止し、かつ第1の電子式膨
張弁106を冷媒が流れないように閉鎖するように制御
し、所定の冷媒流量を圧縮機の回転数および第2の電子
式膨張弁107の開度調整によって制御することによ
り、冷房1台運転を行なうことができる。
【0020】なお第1の室内ユニット108からの冷媒
が第1の電磁弁114を通るようになっているが、第2
の電磁弁117を開けて第3の分岐管119で第2の室
内ユニット110からの冷媒と合流してもよい。
【0021】次に冬期の暖房時の運転動作を説明する。
インテリアおよびペリメータゾーンの同時暖房運転を行
なうためには、まず四方弁103を暖房時に切換え、破
線のように冷媒が流れるようにするとともに、第1の電
磁弁114を開き、第2の電磁弁117および第3の電
磁弁1を閉鎖する。圧縮機102から吐出された冷媒は
破線の矢印に示すように吐出管120から、四方弁10
3を通った後に第2の分岐管116により、第1の室内
ユニット108および第2の室内ユニット110にそれ
ぞれ分流される。第1の室内ユニット108への冷媒
は、第1の電磁弁114、第1の分岐管113から第1
のガス側配管112を通って、第1の室内熱交換器10
9において凝縮液化し、インテリアゾーンを暖房する。
同様に第2の室内ユニット110への冷媒は、第3の分
岐管116から第2のガス側配管115を通って第2の
室内熱交換器111において凝縮液化し、ペリメータゾ
ーンを暖房する。第1の室内ユニット108および第2
の室内ユニット110で凝縮液化した冷媒は、それぞれ
第1の電子式膨張弁106、第2の電子式膨張弁107
を通り分岐管121で合流した後に、主電子式膨張弁1
05により減圧されて室外熱交換機104で蒸発気化
し、四方弁103を通って吸入管118により圧縮機1
02に吸入され、2台同時の暖房を行なう。インテリア
ゾーンに比べ、ペリメータゾーンの暖房負荷が大きい場
合には、圧縮機102の回転数を制御しながらペリメー
タゾーンの第2の室内ユニット110に冷媒を多く流す
ように、第2の電子式膨張弁107を開く方向、第1の
電子式膨張弁106を閉じる方向に制御すればよい。
【0022】インテリアゾーンのみの暖房運転を行なう
ためには、前記の状態から第2の室内ユニットの送風機
(図示せず)を停止し、第2の電子式膨張弁107を配
管内に冷媒が溜まらないように必要最小開度に制御し、
インテリアゾーンの負荷に対応して圧縮機102の回転
数と第1の電子式膨張弁106の開度を制御すればよ
い。またペリメータゾーンの暖房運転のみを行なうため
には、前記暖房運転の状態から第1の電磁弁114を閉
鎖し、ペリメータゾーンの負荷に対応して圧縮機102
の回転数と第2の電子式膨張弁107の開度を制御すれ
ばよい。
【0023】次に冬期においてペリメータゾーンを暖
房、インテリアゾーンを冷房する冷暖混在運転の動作を
説明する。近年のインテリジェントビルでは暖房負荷の
ほとんどが外気負荷になっており、ペリメータゾーンを
暖房、OA排熱等が高いインテリアゾーンでは冷房する
空調方式になっている。まず四方弁103は暖房時に切
換え、第1の電磁弁114を閉鎖し、第2の電磁弁11
7および第3の電磁弁1を開き、第2の電子式膨張弁1
07を全閉となるよう制御する。圧縮機102から吐出
された冷媒は吐出管120、四方弁103を通った後
に、第2の分岐管116から第2のガス側配管115に
よりペリメータゾーンにある第2の室内ユニット110
に冷媒が流れ、第2の室内熱交換器111において凝縮
液化し、暖房を行なう。凝縮液化した冷媒は第2の電子
式膨張弁107が全閉となっているので第3の電磁弁1
に流入する。第3の電磁弁1では抵抗が少ないため、冷
媒は液状態のまま通過し、分岐管121で室外熱交換器
104側とインテリアゾーンにある第1の室内ユニット
108側に分流される。室外熱交換器104側に流れる
冷媒は、主電子式膨張弁105によって減圧され室外熱
交換器104で蒸発気化された後に四方弁103から吸
入管118へ流れる。第1の室内ユニット108側に流
れる冷媒は、第1の電子式膨張弁106により減圧され
第1の室内熱交換器109で蒸発気化することにより、
インテリアゾーンを冷房する。蒸発気化された冷媒は第
1のガス側配管112から第1の分岐管113、第2の
電磁弁117、第3の分岐管119を通って吸入管11
8に合流し、室外熱交換器104からの冷媒とともに、
圧縮機102に吸入される。このようにペリメータゾー
ンでは暖房を行ない、インテリアゾーンでは冷房を行う
ことによって負荷の偏在したインテリジェントビルに対
応が可能となる。
【0024】このように本発明の第1実施例の空気調和
機によれば、ペリメータゾーン、インテリアゾーンの冷
房および暖房の同時運転、ペリメータゾーン、インテリ
アゾーンのいずれかの冷房、暖房1台運転、および冬期
におけるぺリメータゾーンの暖房およびインテリアゾー
ンの冷房ができる冷暖混在運転において、各熱交換器へ
の適確な冷媒分配を行なうことができる。
【0025】つぎに本発明の第2実施例について、図2
を参照しながら説明する。従来例および第1実施例と同
一部分については、同一番号とし、詳細な説明は省略す
る。
【0026】図に示すように室外ユニット101内の四
方弁103と室外熱交換器104とを接続する配管中に
第3の流量制御装置、例えば電子式膨張弁3と第4の切
換弁、例えば電磁弁4との並列回路を設けた構成となっ
ている。
【0027】上記構成により運転動作を説明する。ペリ
メータゾーン、インテリアゾーンの冷房および暖房の同
時運転、ペリメータゾーン、インテリアゾーンいずれか
の冷房、暖房1台運転の運転動作については、第1実施
例と同様である。
【0028】冬期においてペリメータゾーンを暖房、イ
ンテリアゾーンを冷房する冷暖混在運転の動作を説明す
る。第1実施例と同様に第1の室内ユニット108がイ
ンテリアゾーンの空調を行ない、第2の室内ユニット1
10がペリメータゾーンの空調を行うものとする。まず
四方弁103を暖房時に切換え、第1の電磁弁114お
よび第4の電磁弁4を閉鎖し、第2の電磁弁117およ
び第3の電磁弁1を開き、第2の電子式膨張弁107を
全閉となるよう制御する。圧縮機102から吐出された
冷媒は吐出管120、四方弁103を通った後に、第2
の分岐管116から第2のガス側配管115によりペリ
メータゾーンにある第2の室内ユニット110に冷媒が
流れ、第2の室内熱交換器111において凝縮液化し、
暖房を行なう。凝縮液化した冷媒は第2の電子式膨張弁
107が全閉となっているので第3の電磁弁1に流入す
る。第3の電磁弁1では抵抗が少ないため、冷媒は液状
態のまま通過し、分岐管121で室外熱交換器104側
とインテリアゾーンにある第1の室内ユニット108側
に分流される。室外熱交換器104側に流れる冷媒は、
主電子式膨張弁105によって減圧され室外熱交換器1
04で蒸発気化された後に四方弁103から吸入管11
8へ流れる。第1の室内ユニット108側に流れる冷媒
は、第1の電子式膨張弁106により減圧され第1の室
内熱交換器109で蒸発気化することにより、インテリ
アゾーンを冷房する。蒸発気化された冷媒は第1のガス
側配管112から第1の分岐管113、第2の電磁弁1
17、第3の分岐管119を通って吸入管118に合流
し、室外熱交換器104からの冷媒とともに、圧縮機1
02に吸入される。このようにペリメータゾーンでは暖
房を行ない、インテリアゾーンでは冷房を行うことによ
って負荷の偏在したインテリジェントビルに対応が可能
となる。特にインテリアゾーンの冷房負荷が高くなった
場合に、冷媒の流量を第1の室内熱交換器109に多く
流れるように主電子式膨張弁105を締める方向に、第
1の電子式膨張弁106を開ける方向に制御するわけだ
が、室外熱交換器104からの冷媒と第1の室内熱交換
器109からの冷媒とが合流する第3の分岐管119で
の圧力は等しく、これに準ずるように冷媒流量は定まっ
てしまうので、流量制御が不能となることがある。ここ
で第3の電子式膨張弁3を絞ることにより、分岐管11
9での圧力は等しくても、室外熱交換器104での圧力
が上昇し、第1の室内熱交換器109側に冷媒が流れや
すくなる。このように第3の電子式膨張弁の制御を行な
いインテリアゾーンでの熱回収量を増加させることによ
り、ペリメータゾーンの暖房能力を増加させるほかに、
室外熱交換器の蒸発圧力を通常の暖房時に比べ高くでき
るため、外気温度が低下しても能力が低下せず、かつ室
外熱交換器の着霜開始の温度および時間を従来に比べ改
善できる。
【0029】このように本発明の第2実施例の空気調和
機によれば、ペリメータゾーン、インテリアゾーンの冷
房および暖房の同時運転、ペリメータゾーン、インテリ
アゾーンのいずれかの冷房、暖房1台運転、および冬期
においてペリメータゾーンの暖房およびインテリアゾー
ンの冷房ができる冷暖混在運転を実現し、さらに冷暖混
在運転において冷房運転を行なう室内熱交換器に必要な
冷媒量を供給することができる。
【0030】なお、実施例では室外ユニットに対し、2
台の室内ユニットで示したが、ビルのペリメータゾーン
に設置される壁貫通型の空調機たとえばウォール・スル
ー・エアコンのように室外ユニットとペリメータゾーン
を空調する第2の室内ユニットを一体化し、インテリア
ゾーンの空調を行なう第1の室内ユニットのみ2本の配
管で接続しても同様の効果が得られる。
【0031】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば四方弁、流量制御装置、切換弁、逆止弁等を
用いた簡単な構造で、ペリメータゾーン、インテリアゾ
ーンの冷房および暖房の同時運転、ペリメータゾーン、
インテリアゾーンのいずれかの冷房、暖房1台運転、冬
期においてペリメータゾーンの暖房およびインテリアゾ
ーンの冷房ができる冷暖混在運転において、下流側の流
量制御装置に流入する冷媒を液相のみの状態とすること
により、各熱交換器への適確な冷媒分配を可能にし、か
つ各室内ユニットとの接続は2本の配管でよく、施工性
も簡素化できる効果のある空気調和機を提供できる。
【0032】また、四方弁、流量制御装置、切換弁、逆
止弁等を用いた簡単な構造で、ペリメータゾーン、イン
テリアゾーンの冷房および暖房の同時運転、ペリメータ
ゾーン、インテリアゾーンのいずれかの冷房、暖房1台
運転、および冬期におけるペリメータゾーンの暖房およ
びインテリアゾーンの冷房ができる冷暖混在運転を実現
し、冷暖混在運転においては冷房運転を行なう室内熱交
換器に必要な冷媒量を供給することを可能とした効果の
ある空気調和機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の空気調和機の冷凍サイク
ル図
【図2】同第2実施例の同冷凍サイクル図
【図3】従来の空気調和機の冷凍サイクル図
【符号の説明】
1 第3の切換弁(第3の電磁弁) 2 逆止弁 3 第3の流量制御装置(第3の電子式膨張弁) 4 第4の切換弁(第4の電磁弁) 101 室外ユニット 102 圧縮機 103 四方弁 104 室外熱交換器 105 主流量制御装置(主電子式膨張弁) 106 第1の流量制御装置(第1の電子式膨張弁) 107 第2の流量制御装置(第2の電子式膨張弁) 108 第1の室内ユニット 109 第1の室内熱交換器 110 第2の室内ユニット 111 第2の室内熱交換器 112 第1のガス側配管 113 第1の分岐管 114 第1の切換弁(第1の電磁弁) 115 第2のガス側配管 116 第2の分岐管 117 第2の切換弁(第2の電磁弁) 118 吸入管 119 第3の分岐管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機と、前記圧縮機の吐出側と接続され
    る四方弁と、前記四方弁の一端と接続される室外熱交換
    器と、前記室外熱交換器と接続される主流量制御装置
    と、前記主流量制御装置と分岐接続される第1および第
    2の流量制御装置と、第1の室内熱交換器を接続する第
    1のガス側配管中に設けた第1の分岐管と、この第1の
    分岐管の一方と第1の切換弁を介して第2の室内熱交換
    器からの第2のガス側配管および四方弁の一端に接続す
    るための第2の分岐管と、前記第1の分岐管の他方と第
    2の切換弁を介して吸入管および四方弁の一端に接続す
    るための第3の分岐管とからなる室外ユニットと、前記
    第1の室内熱交換器からなる第1の室内ユニットおよび
    前記第2の室内熱交換器からなる第2の室内ユニットと
    からなるヒートポンプ式の空気調和機において、前記第
    2の流量制御装置と並列に接続される第3の切換弁と、
    前記主流量制御弁と並列に接続し、順方向を前記室外熱
    交換器から前記第1の流量制御装置への方向とした逆止
    弁を設けた空気調和機。
  2. 【請求項2】四方弁と室外熱交換器とを接続する配管
    に、第3の流量制御装置と第4の切換弁を並列に設けた
    請求項1記載の空気調和機。
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