JPH05172417A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH05172417A
JPH05172417A JP30161491A JP30161491A JPH05172417A JP H05172417 A JPH05172417 A JP H05172417A JP 30161491 A JP30161491 A JP 30161491A JP 30161491 A JP30161491 A JP 30161491A JP H05172417 A JPH05172417 A JP H05172417A
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JP
Japan
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pipe
indoor unit
valve
heat exchanger
branch pipe
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JP30161491A
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English (en)
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Hiroaki Sakai
宏明 酒井
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
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Matsushita Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冬期において、2台の室内機の一方が冷房、
他方が暖房の冷暖混在運転を、従来の配管と同様の2本
配管で、構造の簡素化、施工上の簡易さで実現すること
のできる空気調和機を提供することを目的としている。 【構成】 1台の室外ユニットに対し、2台の室内ユニ
ットを備え、それぞれ2本配管で接続し、室外ユニット
内に備えた切換弁、逆止弁あるいは電磁弁を切換えるこ
とにより、冬期において、2台の室内機の一方が冷房、
他方が暖房の冷暖混在運転を実現できる空気調和機を提
供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室外機1台に対して2
台の室内機を接続する多室空気調和機等に関するもの
で、特にインテリジェントビル等のペリメータ空調と、
OA排熱等内部負荷が高いインテリアゾーンの空調を、
同時に行える空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インテリジェントビル等ではOA
排熱等により内部負荷が増加し、冬期においてもペリメ
ータゾーンで外気負荷に対応した暖房を行いつつ、イン
テリアゾーンでは冷房を行うことが求められている。
【0003】従来、この種の空気調和機は、特開平2−
133761公報に示すような構成が一般的であった。
以下、その構成について図3を参照しながら説明する。
【0004】図に示すように室内のペリメータゾーンに
設置された主ユニット101内に圧縮機102と熱源側
熱交換器103a、bと主利用側熱交換器104とを有
している。また副ユニット105、106は副利用側熱
交換器107、108を有し、熱源側熱交換器103
a、bと主利用側熱交換器104と副利用側熱交換器1
07、108のそれぞれの一端を圧縮機102の冷媒吐
出管109に接続された高圧ガス管110と圧縮機10
2の冷媒吸込管111に接続された低圧ガス管112と
にそれぞれ電磁弁113a〜d、114a〜b、115
a〜b、116a〜bを介して分岐接続する一方、熱源
側熱交換器103a、bの他端と接続された液管117
を主利用熱交換器104と副利用側熱交換器107、1
08のそれぞれの他端に分岐接続してこの分岐した液管
117a〜cに冷媒減圧器118a〜cを備えている。
【0005】上記構成においてペリメータゾーンとイン
テリアゾーンとを同時に冷房する場合は、熱源側熱交換
器103a、bのそれぞれの一方の電磁弁113a、1
13cを開き、他方の電磁弁113b、113dを閉
じ、主および副熱交換器104、107、108の一方
の電磁弁114a、115a、116aを閉じると共に
他方の電磁弁114b、115b、116bを開くこと
により、圧縮機102から吐出された冷媒は吐出管10
9、電磁弁113a、113c、熱源側熱交換器103
a、bと順次流れて、ここで凝縮液化後、液管117を
経て各冷媒減圧器118a〜cに分配され、ここで減圧
される。そして主および副利用側熱交換器104、10
7、108で蒸発気化した後、電磁弁114b、115
b、116b低圧ガス管112、吸込管111を順次経
て圧縮機102に吸入される。このように蒸発器とし
て、主利用側熱交換器104がペリメータゾーン、副利
用側熱交換器107、108によりインテリアゾーン
を、同時に冷房する。
【0006】つぎに冬期においてペリメータゾーンを暖
房、インテリアゾーンを冷房する場合は、熱源側熱交換
器103a、bのそれぞれの一方の電磁弁113b、1
13dを開き、他方の電磁弁113a、113cを閉
じ、主および副熱交換器104、107、108の一方
の電磁弁114a、115a、116aを開くと共に他
方の電磁弁114b、115b、116bを閉じること
により、圧縮機102から吐出された冷媒は吐出管10
9、電磁弁114a、115a、116a、主利用側熱
交換器104と、副利用側熱交換器107、108に順
次流れて、ここで凝縮液化後、各冷媒減圧器118a〜
cで減圧される。そして液管117を経て熱源側熱交換
器103a、bで蒸発気化した後、電磁弁113b、1
13d、低圧ガス管112、吸込管111を順次経て圧
縮機102に吸入される。このように、主利用側熱交換
器104がペリメータゾーンを暖房し、副利用側熱交換
器107、108がインテリアゾーンを冷房する冷暖混
在運転が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の空気
調和機では、多くの運転条件を実現するために多くの電
磁弁が必要になってくる。またペリメータにある主ユニ
ットからインテリアゾーンにある副ユニットまでは高圧
ガス管、低圧ガス管および液管の3本の配管が必要にな
ってくる。そのため構造が複雑になり、かつ施工上にお
いても煩雑さが増すという課題があった。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、簡易
な構造で、冷房の2台同時運転、それぞれの1台運転の
他に、冬期においてペリメータゾーンの暖房とインテリ
アゾーンの冷房の冷暖混在運転を行なうことができ、か
つペリメータ側の主ユニットからインテリアゾーンの副
ユニットまでが従来の配管と同様の2本配管にし、構造
の簡素化、施工上の簡易さを実現することのできる空気
調和機を提供することを第1の目的とする。
【0009】第2の目的は、簡易な構造で、冷房あるい
は暖房の2台同時運転、それぞれの1台運転の他に、冬
期においてペリメータゾーンの暖房とインテリアゾーン
の冷房の冷暖混在運転を行なうことができ、かつペリメ
ータ側の主ユニットからインテリアゾーンの副ユニット
までが従来の配管と同様の2本配管にし、構造の簡素
化、施工上の簡易さを実現することのできる空気調和機
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するための第1の手段は、圧縮機と、四方弁と、室外
熱交換器と、第1および第2の流量制御装置と、切換弁
と、逆止弁等からなる室外ユニットと、第1の室内熱交
換器等からなる第1の室内ユニットおよび、第2の室内
熱交換器等からなる第2の室内ユニットとからなるヒー
トポンプ式の空気調和機において、前記室外ユニット内
に、前記第1の室内ユニットの液側配管と前記室外熱交
換器とを接続する配管の途中の前記液配管側に前記第1
の流量制御装置と、前記室外熱交換器側に第1の分岐管
と、前記第2の室内ユニットの液側配管と前記切換弁と
を接続する配管の途中の前記液配管側に前記第2の流量
制御装置と、前記切換弁側に第2の分岐管と、前記圧縮
器の吸入管と前記四方弁とを接続する配管途中に第3の
分岐管とを備え、前記第1の分岐管と前記第2の分岐管
とを前記逆止弁を介して接続配管し、前記第2の室内ユ
ニットのガス配管と前記四方弁とを接続配管し、前記第
2の室内ユニットのガス側配管と前記四方弁とを接続配
管し、前記切換弁は前記第1の室内ユニットのガス側配
管に接続された配管流路を前記第2の分岐管側あるいは
前記第3の分岐管側へと接続を切換えるよう備えた空気
調和機の構成としたものである。
【0011】また、第2の目的を達成するための第2の
手段は、第3の分岐管を前記第2の室内ユニットのガス
側配管と前記切換弁とを接続する配管の途中に備え、前
記第1の分岐管と前記第2の分岐管とを電磁弁を介して
接続配管し、前記第3の分岐管と前記四方弁とを接続配
管した第1の手段の空気調和機の構成としたものであ
る。
【0012】
【作用】本発明は上記した第1の手段の構成により、特
にインテリジェントビル等のペリメータ空調と、OA排
熱等内部負荷が高いインテリアゾーンの空調に対応し
て、切換弁および四方弁の切換え、第1および第2の流
量制御装置の制御とを行なうことにより、冷房の2台同
時運転、それぞれの1台運転の他に、冬期においてペリ
メータゾーンの暖房とインテリアゾーンの冷房の冷暖混
在運転を行なうことが可能となり、かつペリメータ側の
主ユニットからインテリアゾーンの副ユニットまでが従
来の配管と同様の2本配管にし、構造の簡素化、施工上
の簡易さを実現することができるものである。
【0013】また、第2の手段の構成により、切換弁お
よび四方弁の切換え、第1および第2の流量制御装置の
制御と、電磁弁の開閉を行なうことにより、冷房あるい
は暖房の2台同時運転、それぞれの1台運転の他に、冬
期においてペリメータゾーンの暖房とインテリアゾーン
の冷房の冷暖混在運転を行なうことができ、かつペリメ
ータ側の主ユニットからインテリアゾーンの副ユニット
までが従来の配管と同様の2本配管にし、構造の簡素
化、施工上の簡易さを実現することができるものであ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について、図1を
参照しながら説明する。
【0015】図に示すように室外ユニット1には、室内
熱交換器2と、室内熱交換器2と室内空気とを熱交換す
るための送風機(図示せず)とからなる第1の室内ユニ
ット3が液側配管4およびガス側配管5によって接続さ
れている。同様に室外ユニット1には、室内熱交換器6
と、室内熱交換器6と室内空気とを熱交換するための送
風機(図示せず)とからなる第2の室内ユニット7が液
側配管8およびガス側配管9によって接続されている。
室外ユニット1内には圧縮機10と冷房と暖房時におけ
る冷媒の流路を切換える四方弁11、冷媒の流路を2方
向に選択切換えできる切換弁12、室外熱交換器13、
室外熱交換器13と室外空気とを熱交換するための送風
機(図示せず)が備えられている。さらに、室内ユニッ
ト3の液側配管4と室外熱交換器13とを接続する配管
14の途中の液配管4側に第1の流量制御装置、例えば
電子膨張弁15と、室外熱交換器13側に第1の分岐管
16とが接続され、室内ユニット7の液側配管8と切換
弁12とを接続する配管17の途中の液配管8側に第2
の流量制御装置、例えば電子膨張弁18と、切換弁12
側に第2の分岐管19とが接続され、第1の分岐管16
と第2の分岐管19とは逆止弁20を介して接続配管さ
れ、室内ユニット3のガス配管5は配管21により切換
弁12と接続配管され、第2の室内ユニット7のガス側
配管9は配管22によって四方弁11と接続配管され、
圧縮器10の吸入管25と四方弁11とは第3の分岐管
23を介して接続配管されており、切換弁12は第1の
室内ユニット3のガス側配管5に接続された配管21の
流路を第2の分岐管19側あるいは前記第3の分岐管2
3側へと接続を切換えるよう備えた構成になっている。
【0016】上記構成により運転動作を説明する。いま
第1の室内ユニット3がインテリアゾーンの空調を行
い、第2の室内ユニット7がペリメータゾーンの空調を
行うものとする。
【0017】第1および第2の室内ユニット3、7が同
時に冷房を行うとき、四方弁11は図1の実線のように
切換えるとともに、切換弁12は図1の実線のように切
換える。圧縮機10により高温高圧になった冷媒ガスが
実線の矢印のように吐出管24から四方弁11を通り、
室外熱交換器13に入り、室外空気と熱交換して凝縮液
化する。凝縮液化した冷媒は第1の分岐管16により2
分岐され、一方は第1の電子膨張弁15により、所定の
冷媒流量を制御すると同時に減圧され、第1の室内ユニ
ット3の液側配管4を通り、第1の室内熱交換器2に入
り、蒸発気化することにより室内を冷房する。同様に第
1の分岐管16により2分岐された他方は、逆止弁20
を通り、第2の分岐管19を通過するが切換弁12側に
は流れないため、冷媒はすべて第2の電子膨張弁18に
より所定の冷媒流量を制御すると同時に減圧され、第2
の室内ユニット7の液側配管8を通り、第2の室内熱交
換器6に入り、蒸発気化することにより室内を冷房す
る。第1の室内ユニット3で蒸発気化した冷媒は、第1
の室内ユニット3のガス側配管5を通り、切換弁12を
通過後、第3の分岐管23に達する。一方第2の室内ユ
ニット7で蒸発気化した冷媒は、第2の室内ユニット7
のガス側配管9を通り、四方弁11を通過後、第3の分
岐管23にて第1の室内ユニット3で蒸発気化した冷媒
と合流し、吸入管25を通って圧縮機10に吸入され、
ペリメータゾーンとインテリアゾーンの冷房を同時に行
うことができる。
【0018】インテリアゾーンすなわち第1の室内ユニ
ット3の冷房1台運転を行なうためには、ペリメータゾ
ーンの第2の室内ユニット7の送風機(図示せず)を停
止し、かつ第2の電子膨張弁18を冷媒が流れないよう
に閉鎖するように制御し、所定の冷媒流量を圧縮機10
の回転数および第1の電子膨張弁15の開度調整によっ
て制御し、冷房1台運転を行なうことができる。同様に
ペリメータゾーンすなわち第2の室内ユニット7の冷房
1台運転を行ないためには、インテリアゾーンの第1の
室内ユニット3の送風機(図示せず)を停止し、かつ第
1の電子膨張弁15を冷媒が流れないように閉鎖するよ
うに制御し、所定の冷媒流量を圧縮機10の回転数およ
び第2の電子膨張弁18の開度調整によって制御し、冷
房1台運転を行なうことができる。
【0019】次に冬期においてペリメータゾーンを暖
房、インテリアゾーンを冷房する冷暖混在運転の動作を
説明する。近年のインテリジェントビルでは暖房負荷の
ほとんどが外気負荷になっており、ペリメータゾーンを
暖房、OA排熱等が高いインテリアゾーンでは冷房する
空調方式になっている。まず四方弁11を暖房時に切換
え、図1の破線のように冷媒が流れるようにするととも
に、切換弁12を図1の破線のように切換える。圧縮機
10から吐出された冷媒は吐出管24、四方弁11を通
った後に、第2の室内ユニット7のガス側配管9を通
り、ペリメータゾーンにある第2の室内熱交換器6にお
いて凝縮液化し、暖房を行なう。凝縮液化した冷媒は第
2の電子膨張弁18を通り減圧された後に、第2の分岐
管19を通過するが逆止弁20があるため、冷媒はすべ
て切換弁12を通過後、第1の室内ユニット3のガス側
配管5を通り、インテリアゾーンにある第1の室内熱交
換器2で蒸発気化することにより、インテリアゾーンを
冷房する。蒸発気化された冷媒は第1の室内ユニット3
のガス側配管4を通過後、第1の電子膨張弁15を通り
減圧された後に、第1の分岐管16を通過するが、逆止
弁20を介して第2の分岐管19側よりも第1の分岐管
16側の方が圧力が低いため、冷媒はすべて配管14を
通り、室外熱交換器13にてさらに蒸発気化し、四方弁
11、第3の分岐管23を通り、圧縮機10に吸入され
る。このようにペリメータゾーンでは暖房を行い、イン
テリアゾーンでは冷房を行うことによって、負荷の遍在
したインテリジェントビルに対応が可能となる。
【0020】このように本発明の第1実施例の空気調和
機によれば、室外ユニット内に、第1の室内ユニットの
液側配管と室外熱交換器とを接続する配管の途中の液配
管側に第1の流量制御装置と、室外熱交換器側に第1の
分岐管と、第2の室内ユニットの液側配管と切換弁とを
接続する配管の途中の液配管側に第2の流量制御装置
と、切換弁側に第2の分岐管と、圧縮器の吸入管と四方
弁とを接続する配管途中に第3の分岐管とを備え、第1
の分岐管と第2の分岐管とを逆止弁を介して接続配管
し、第2の室内ユニットの液ガス配管と四方弁とを接続
配管し、第2の室内ユニットのガス側配管と四方弁とを
接続配管し、切換弁は第1の室内ユニットのガス側配管
に接続された配管流路を第2の分岐管側あるいは第3の
分岐管側へと接続を切換えるよう備えたことにより、ペ
リメータゾーン、インテリアゾーンの冷房の同時運転、
およびペリメータゾーン、インテリアゾーンのいずれか
の冷房1台運転が可能な他に、冬期においてペリメータ
ゾーンの暖房およびインテリアゾーンの冷房ができる冷
暖混在運転を、切換弁と逆止弁を用いた簡単な構造で実
現でき、かつインテリアゾーンの空調機への配管として
は2本の接続配管で可能となり、施工性も簡素化でき
る。
【0021】なお実施例では室外ユニットに対し、2台
の室内ユニットで示したが、ビルのペリメータゾーンに
設置される壁貫通型の空調機たとえばウオール・スルー
・エアコンのように室外ユニットとペリメータゾーンを
空調する第2の室内ユニットを一体化し、インテリアゾ
ーンの空調を行う第1の室内ユニットのみ2本の配管で
接続しても同様の効果が得られる。
【0022】つぎに本発明の第2実施例について、図2
を参照しながら説明する。図に示すように室外ユニット
1には、室内熱交換器2と、室内熱交換器2と室内空気
とを熱交換するための送風機(図示せず)とからなる第
1の室内ユニット3が液側配管4およびガス側配管5に
よって接続されている。同様に室外ユニット1には、室
内熱交換器6と、室内熱交換器6と室内空気とを熱交換
するための送風機(図示せず)とからなる第2の室内ユ
ニット7が液側配管8およびガス側配管9によって接続
されている。室外ユニット1内には圧縮機10と冷房と
暖房時における冷媒の流路を切換える四方弁11、冷媒
の流路を2方向に選択切換えできる切換弁12、室外熱
交換器13、室外熱交換器13と室外空気とを熱交換す
るための送風機(図示せず)が備えられている。さら
に、室内ユニット3の液側配管4と室内熱交換器6とを
接続する配管14の途中の液配管4側に第1の流量制御
装置、例えば電子膨張弁15と、室外熱交換器13側に
第1の分岐管16とが接続され、室内ユニット7の液側
配管8と切換弁12とを接続する配管17の途中の液配
管8側に第2の流量制御装置、例えば電子膨張弁18
と、切換弁12側に第2の分岐管19とが接続され、第
1の分岐管16と第2の分岐管18とは電磁弁26を介
して接続配管され、室内ユニット3のガス配管5は配管
21により切換弁12と接続配管され、第2の室内ユニ
ット7のガス側配管9と切換弁12は第3の分岐管23
を介して接続配管され、第3の分岐管23は配管27に
よって四方弁11に接続配管されている。切換弁12は
第1の室内ユニット3のガス側配管5に接続された配管
21の流路を第2の分岐管19側あるいは第3の分岐管
23側へと接続を切換えるよう備えた構成になってい
る。
【0023】上記構成により運転動作を説明する。いま
第1の室内ユニット3がインテリアゾーンの空調を行
い、第2の室内ユニット7がペリメータゾーンの空調を
行うものとする。
【0024】第1および第2の室内ユニット3、7が同
時に冷房を行うとき、四方弁11は図2の実線のように
切換えるとともに、切換弁12は図2の実線のように切
換え、電磁弁26を開ける。圧縮機10により高温高圧
になった冷媒ガスが実線の矢印のように吐出管24から
四方弁11を通り、室外熱交換器13に入り、室外空気
と熱交換して凝縮液化する。凝縮液化した冷媒は第1の
分岐管16により2分岐され、一方は第1の電子膨張弁
15により、所定の冷媒流量を制御すると同時に減圧さ
れ、第1の室内ユニット3の液側配管4を通り、第1の
室内熱交換器2に入り、蒸発気化することにより室内を
冷房する。同様に第1の分岐管16により2分岐された
他方は、電磁弁26を通り、第2の分岐管19を通過
後、第2の電子膨張弁18により所定の冷媒流量を制御
すると同時に減圧され、第2の室内ユニット7の液側配
管8を通り、第2の室内熱交換器6に入り、蒸発気化す
ることにより室内を冷房する。第1の室内ユニット3で
蒸発気化した冷媒は、第1の室内ユニット3のガス側配
管5を通り、切換弁12を通過後、第3の分岐管23に
達する。一方第2の室内ユニット7で蒸発気化した冷媒
は、第2の室内ユニット7のガス側配管9を通り、第3
の分岐管23にて第1の室内ユニット3で蒸発気化した
冷媒と合流し、配管27を通り、四方弁11を通過後、
吸入管25を通って圧縮機10に吸入され、ペリメータ
ゾーンとインテリアゾーンの冷房を同時に行うことがで
きる。
【0025】インテリアゾーンすなわち第1の室内ユニ
ット3の冷房1台運転を行なうためには、ペリメータゾ
ーンの第2の室内ユニット7の送風機(図示せず)を停
止し、かつ第2の電子膨張弁18を冷媒が流れないよう
に閉鎖するように制御し、所定の冷媒流量を圧縮機10
の回転数および第1の電子膨張弁15の開度調整によっ
て制御し、冷房1台運転を行なうことができる。同様に
ペリメータゾーンすなわち第2の室内ユニット7の冷房
1台運転を行なうためには、インテリアゾーンの第1の
室内ユニット3の送風機(図示せず)を停止し、かつ第
1の電子膨張弁15を冷媒が流れないように閉鎖するよ
うに制御し、所定の冷媒流量を圧縮機10の回転数およ
び第2の電子膨張弁18の開度調整によって制御し、冷
房1台運転を行なうことができる。
【0026】次に冬期の暖房時の運転動作を説明する。
インテリアおよびペリメータゾーンの同時暖房運転を行
なうためには、まず四方弁11を暖房時に切換え、図2
の破線のように冷媒が流れるようにするとともに、切換
弁12を図2の実線のように切換え、電磁弁26は開け
る。圧縮機10から吐出された冷媒は破線の矢印に示す
ように吐出管24から、四方弁11を通った後に第3の
分岐管23により、第1の室内ユニット3および第2の
室内ユニット7に冷媒がそれぞれ分流される。第1の室
内ユニット8への冷媒は、切換弁12、第1の室内ユニ
ット3のガス側配管5を通って、第1の室内熱交換器2
において凝縮液化し、インテリアゾーンを暖房する。同
様に第2の室内ユニットへの冷媒は、第2の室内ユニッ
ト7のガス側配管9を通って第2の室内熱交換器6にお
いて凝縮液化し、ペリメータゾーンを暖房する。第1の
室内ユニット3で凝縮液化した冷媒は、第1の電子膨張
弁15を通り減圧された後、第1の分岐管16に達す
る。第2の室内ユニット7で凝縮液化した冷媒は、第2
の電子膨張弁18を通り減圧された後、第2の分岐管1
9を通過するが、切換弁12側には流れないため冷媒は
すべて電磁弁26を通り、第1の分岐管16にて第1の
室内ユニット3で凝縮液化した冷媒と合流し、室外熱交
換器13を通過、蒸発気化し、四方弁11を通って吸入
管25により圧縮機10に吸入され、2台同時の暖房を
行なう。
【0027】インテリアゾーンすなわち第1の室内ユニ
ット3の暖房1台運転を行なうためには、前記暖房運転
の状態からペリメータゾーンの第2の室内ユニット7の
送風機(図示せず)を停止し、かつ第2の電子膨張弁1
8を配管内に冷媒が溜まらないように必要最小開度で制
御し、インテリアゾーンの負荷に対応して圧縮機10の
回転数と第1の電子膨張弁15の開度を制御すればよ
い。同様にペリメータゾーンすなわち第2の室内ユニッ
ト7の暖房1台運転を行なうためには、前記暖房運転の
状態からインテリアゾーンの第1の室内ユニット3の送
風機(図示せず)を停止し、かつ第1の電子膨張弁15
を配管内に冷媒が溜まらないように必要最小開度で制御
し、ペリメータゾーンの負荷に対応して圧縮機10の回
転数と第2の電子膨張弁18の開度を制御すればよい。
【0028】次に冬期においてペリメータゾーンを暖
房、インテリアゾーンを冷房する冷暖混在運転の動作を
説明する。近年のインテリジェントビルでは暖房負荷の
ほとんどが外気負荷になっており、ペリメータゾーンを
暖房、OA排熱等が高いインテリアゾーンでは冷房する
空調方式になっている。まず四方弁11を暖房時に切換
え、図2の破線のように冷媒が流れるようにするととも
に、切換弁12を図2の破線のように切換え、電磁弁2
6は閉じる。圧縮機10から吐出された冷媒は吐出管2
4、四方弁11を通った後に、第3の分岐管23を通過
するが切換弁12側には流れないため、冷媒はすべて第
2の室内ユニット7のガス側配管9を通り、ペリメータ
ゾーンにある第2の室内熱交換器6において凝縮液化
し、暖房を行なう。凝縮液化した冷媒は第2の電子膨張
弁18を通り減圧された後に、第2の分岐管19を通過
するが電磁弁26が閉じているため、冷媒はすべて切換
弁12を通過後、第1の室内ユニット3のガス側配管5
を通り、インテリアゾーンにある第1の室内熱交換器2
で蒸発気化することにより、インテリアゾーンを冷房す
る。蒸発気化された冷媒は第1の室内ユニット3のガス
側配管4を通過後、第1の電子膨張弁15を通り減圧さ
れた後に、第1の分岐管16を通過するが、電磁弁26
が閉じているため冷媒はすべて配管14を通り、室外熱
交換器13にてさらに蒸発気化し、四方弁11、吸入管
25を通り、圧縮機10に吸入される。このようにペリ
メータゾーンでは暖房を行い、インテリアゾーンでは冷
房を行うことによって、負荷の遍在したインテリジェン
トビルに対応が可能となる。
【0029】このように本発明の実施例の空気調和機に
よれば、室外ユニット内に、第1の室内ユニットの液側
配管と室外熱交換器とを接続する配管の途中の液配管側
に第1の流量制御装置と、室外熱交換器側に第1の分岐
管と、第2の室内ユニットの液側配管と切換弁とを接続
する配管の途中の液配管側に第2の流量制御装置と、切
換弁側に第2の分岐管と、第2の室内ユニットのガス側
配管と切換弁とを接続する配管の途中に第3の分岐管と
を備え、第1の分岐管と第2の分岐管とを電磁弁を介し
て接続配管し、第3の分岐管と四方弁とを接続配管し、
切換弁は第1の室内ユニットのガス側配管に接続された
配管流路を第2の分岐管側あるいは第3の分岐管側へと
接続を切換えるよう備えたことにより、ペリメータゾー
ン、インテリアゾーンの冷房あるいは暖房の同時運転、
およびペリメータゾーン、インテリアゾーンのいずれか
の冷房、暖房1台運転が可能な他に、冬期においてペリ
メータゾーンの暖房およびインテリアゾーンの冷房がで
きる冷暖混在運転を、切換弁と電磁弁を用いた簡単な構
造で実現でき、かつインテリアゾーンの空調機への配管
としては2本の接続配管で可能となり、施工性も簡素化
できる。
【0030】なお実施例では室外ユニットに対し、2台
の室内ユニットで示したが、ビルのペリメータゾーンに
設置される壁貫通型の空調機たとえばウオール・スルー
・エアコンのように室外ユニットとペリメータゾーンを
空調する第2の室内ユニットを一体化し、インテリアゾ
ーンの空調を行う第1の室内ユニットのみ2本の配管で
接続しても同様の効果が得られる。
【0031】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば切換弁と逆止弁を用いた簡単な構造で、ペリ
メータゾーン、インテリアゾーンの冷房の同時運転、お
よびペリメータゾーン、インテリアゾーンのいずれかの
冷房1台運転が可能な他に、冬期においてペリメータゾ
ーンの暖房およびインテリアゾーンの冷房ができる冷暖
混在運転が実現でき、かつインテリアゾーンの空調機へ
の配管としては2本の接続配管で可能となり、施工性も
簡素化できる効果のある空気調和機が提供できる。
【0032】また、切換弁と電磁弁を用いた簡単な構造
で、ペリメータゾーン、インテリアゾーンの冷房あるい
は暖房の同時運転、およびペリメータゾーン、インテリ
アゾーンのいずれかの冷房あるいは暖房の1台運転が可
能な他に、冬期においてペリメータゾーンの暖房および
インテリアゾーンの冷房ができる冷暖混在運転が実現で
き、かつインテリアゾーンの空調機への配管としては2
本の接続配管で可能となり、施工性も簡素化できる効果
のある空気調和機が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の空気調和機の冷凍サイク
ル図
【図2】同第2実施例の同冷凍サイクル図
【図3】従来の空気調和機の冷凍サイクル図
【符号の説明】
1 室外ユニット 2 第1の室内熱交換器 3 第1の室内ユニット 4 第1の室内ユニットの液側配管 5 第1の室内ユニットのガス側配管 6 第2の室内熱交換器 7 第2の室内ユニット 8 第2の室内ユニットの液側配管 9 第2の室内ユニットのガス側配管 11 四方弁 12 切換弁 13 室外熱交換器 15 第1の流量制御装置(第1の電子膨張弁) 16 第1の分岐管 18 第2の流量制御装置(第2の電子膨張弁) 19 第2の分岐管 20 逆止弁 23 第3の分岐管 26 電磁弁 102 圧縮機 111 吸込管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機と、四方弁と、室外熱交換器と、第
    1および第2の流量制御装置と、切換弁と、逆止弁等か
    らなる室外ユニットと、第1の室内熱交換器等からなる
    第1の室内ユニットおよび、第2の室内熱交換器等から
    なる第2の室内ユニットとからなるヒートポンプ式の空
    気調和機において、前記室外ユニット内に、前記第1の
    室内ユニットの液側配管と前記室外熱交換器とを接続す
    る配管の途中の前記液配管側に前記第1の流量制御装置
    と、前記室外熱交換器側に第1の分岐管と、前記第2の
    室内ユニットの液側配管と前記切換弁とを接続する配管
    の途中の前記液配管側に前記第2の流量制御装置と、前
    記切換弁側に第2の分岐管と、前記圧縮器の吸入管と前
    記四方弁とを接続する配管途中に第3の分岐管とを備
    え、前記第1の分岐管と前記第2の分岐管とを前記逆止
    弁を介して接続配管し、前記第2の室内ユニットのガス
    配管と前記四方弁とを接続配管し、前記第2の室内ユニ
    ットのガス側配管と前記四方弁とを接続配管し、前記切
    換弁は前記第1の室内ユニットのガス側配管に接続され
    た配管流路を前記第2の分岐管側あるいは前記第3の分
    岐管側へと接続を切換えるよう備えた空気調和機。
  2. 【請求項2】第3の分岐管を前記第2の室内ユニットの
    ガス側配管と前記切換弁とを接続する配管の途中に備
    え、前記第1の分岐管と前記第2の分岐管とを電磁弁を
    介して接続配管し、前記第3の分岐管と前記四方弁とを
    接続配管した請求項1記載の空気調和機。
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