JPH05280735A - 風量計及びそれを用いた装置 - Google Patents

風量計及びそれを用いた装置

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JPH05280735A
JPH05280735A JP10615092A JP10615092A JPH05280735A JP H05280735 A JPH05280735 A JP H05280735A JP 10615092 A JP10615092 A JP 10615092A JP 10615092 A JP10615092 A JP 10615092A JP H05280735 A JPH05280735 A JP H05280735A
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flap
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change
light
air
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Application number
JP10615092A
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English (en)
Inventor
Yasukazu Mizutani
靖和 水谷
Mitsuhiro Urano
充弘 浦野
Hideki Koseki
秀樹 小関
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UBUKATA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
UBUKATA SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】燃焼器などにおいて制御回路により空燃比を制
御して燃焼効率を向上させる為に、空気などの気体の送
風量の変化に応じた電気信号を得る。 【構成】本体1の気体通路1A中に、気体の流量に応じ
て角度を変えるフラップ2を設ける。フラップ2にはそ
の動きに連動するセンサー板4を取り付ける。電極5
A,5Bはセンサー板4と共にコンデンサー部6を構成
する。気体の流量に応じてフラップ2とセンサー板4は
移動し、センサー板4は電極5A,5Bとの重なりあう
面積を変化する。この時のセンサー板4と電極5A,5
B間の静電容量の変化を電気信号として燃焼器の制御装
置に送り、空燃比を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は風量計及びそれを利用
した装置に関するものであり、例えばFF式ファンヒー
ターなどにおいて、燃焼の為の空気などの気体の送風量
の変化に応じて電気信号を得て適宜の制御回路により送
風量と燃料供給量の関係、いわゆる空燃比を制御して燃
焼効率の向上を図る等の用途に好適な風量計及びそれを
用いた装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のFF式ファンヒーター(以下単に
ファンヒーターと称する)に於いては制御回路により室
温や設定温度などの条件に対応して必要とされる燃焼量
が決定されそれにあわせて燃料供給量が増減される。し
かし燃焼用送風機(以下ファンと称する)の回転は一定
であり、そこから燃焼器に送られる風量は安全のため最
大燃焼時にも不完全燃焼を起こさず同時にまた機構が過
熱しない風量とされ、所定の風量が送られているかどう
かのみを判定する単純なオン−オフ信号のみを発する風
量計により燃焼器の制御を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の様な風量
計においては、送風量と燃料の供給量との関係を燃焼効
率が最適値となるように送風機または燃料供給系を制御
するための電気信号が得られず、燃料供給量に見合う送
風若しくは送風量に見合う燃料の供給が制御系として組
み込まれていないためにファンヒーターの効率が悪くな
るという問題があった。
【0004】さらに従来の風量計は一定量以上の送風の
有無を判断するだけの単なるスイッチであるか、また風
量に応じた変化量を出力するものは長期間使用した時に
発生する誤差が問題になる等の欠点を有しており、風量
に対してアナログ的又は段階的な出力が得られ且つ長期
の使用に耐える様な風量計が求められている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は例えば燃焼器と
ファンとそれらをつなぐ送風路と、送風量若しくは燃料
供給量を制御する回路を有するファンヒーターの燃焼制
御系に組み込まれるに適する風量計を提供するものであ
り、送風路に風量に応じて回動するフラップを設け、フ
ラップの回動に連動してアナログ的又は段階的な電気信
号を出力する風量計と、その風量計の出力により送風量
か燃料供給量を制御することによって常に燃料と風量と
の関係いわゆる空燃比を最適な値とし、その燃焼効率を
最適の状態にする燃焼制御装置に関するものである。
【0006】本発明に係る風量計は概ね筒状の本体と、
該本体の内部を通過する気体の流れにほぼ直交して回動
可能とされたフラップと、該フラップの動きに連動する
センサー板と、該センサー板に対向して設けられた電極
とを有している。この風量計本体内部を通過する気体に
よりフラップが回動されると、連動するセンサー板が回
動して前記電極との対向面積を変化させ、その変化によ
るセンサー板と電極間の静電容量の変化をアナログ的又
は段階的な電気信号として取り出して、流量に応じて制
御回路を作動させて例えば燃料の供給量を最適な値にす
る等の作用をする。
【0007】また他の風量計は抵抗体と短絡子がフラッ
プと連動して接触位置を変化し、抵抗体の実質的な抵抗
値を変化させ、その抵抗値の連続的な変化に応じたアナ
ログ的又は段階的な電気信号を取り出して、流量に応じ
て制御回路を作動させる。
【0008】またさらに他の風量計はフラップと連動し
た遮蔽板と、遮蔽板に対して光を発する発光部とその光
を受ける受光部を持つ光センサーを有している。遮蔽板
には前記発光部からの光を透過する透光部が設けられて
おり、フラップに連動して遮蔽板が動作することによっ
て透光部を透過する光量が変化するとともに受光部での
受光量が変化する。この受光量の変化をアナログ的又は
段階的な電気信号として取り出し、流量に応じて制御回
路を作動させる。
【0009】さらに他の風量計はフラップと連動して移
動する磁石と、固定された磁気応動素子を有している。
この風量計はフラップの回動に伴う磁石からの磁束の変
化を磁気応動素子によりアナログ的又は段階的な電気信
号として取り出し、気体の流量に応じて制御回路を作動
させる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を図を参照しながら説
明する。図1は本発明による風量計の一実施例であり、
図1(A)はその断面図、図1(B)は図1(A)のB
−B断面矢視図、図1(C)は図1(A)のC−C断面
矢視図であり、また図2はこの風量計からの電気信号の
演算回路の例である。この風量計は四角い筒状の本体1
に気体通路1Aが設けられており、その両端の開口部は
図示しない機器の送風路に接続されている。通路1A中
にはフラップ2が気体の流れ方向と直交する軸3を中心
として回転可能に設けられている。このフラップ2は気
体の流れが無い間は通路1Aを塞ぐような位置とされ、
気体の流れによって軸3を中心として回動する。軸3の
一端3Aは本体1の気体通路1Aの外側に突出してお
り、その端部附近には軸3と共に回動するセンサー板4
が取付けられている。センサー板4と対向する本体1の
表面には電極5A,5Bが設けられ、これらのセンサー
板と電極はコンデンサ部6を構成する。またこのコンデ
ンサ部6はカバー7によって覆われ塵等がコンデンサ部
6へ侵入しないようにされている。このコンデンサー部
6の静電容量は図示しない端子から外部に取り出され図
示しない機器の制御回路に入力される。
【0011】この風量計の動作についてファンヒーター
を例にとって説明すると、ファンヒーターが動作してい
ない間は当然ファンも停止しており、風量計のフラップ
2は図1(B)の状態となっている。この時、本実施例
に於いてはセンサー板4は図1(C)の如く電極5A,
5Bのそれぞれに同一面積対向しており、センサー板4
−電極5A間(以下コンデンサーC1と呼ぶ)及びセン
サー板4−電極5B間(以下コンデンサーC2と呼ぶ)
の容量は同一である。
【0012】次にファンが回転して送風を行なうと、そ
の風を受けたフラップ2は軸3を中心として回動し、こ
れと連動するセンサー板4は電極5A,5Bとの対向面
積を変化すると共に前述の容量を変化し、コンデンサー
C1及びC2の容量に差を生ずる。
【0013】この容量の差は例えば図2に示す演算回路
によって以下の様に得られる。この演算回路に於いては
発振器8から図3(A)の如き所定の電圧VAのパルス
が出力されている。このパルスはバッファアンプA1,
A2に伝達される時に、前述のコンデンサーC1,C2
の容量の違いによりその立ち上がり時間に差を生じ、例
えばバッファアンプA1側は図3(B)の如き波形にな
り、またバッファアンプA2側は図3(C)の如き波形
となる。バッファアンプA1及びA2を通ったパルスは
オペアンプA3によりその差が求められる。この時、オ
ペアンプA3の出力波形は図3(D)の如き波形とな
る。この波形は積分回路である抵抗R4とコンデンサC
3によって図3(E)の如き電圧VOUTのDC出力とな
り、ファンヒーターの制御回路に送られる。この出力電
圧VOUTとコンデンサC1,C2の容量差つまり風量と
の関係は図3(F)に実線で示す如き関係になる。
【0014】この時必要であれば端子Dに任意のバイア
ス電圧VCを印加してその出力を図3(F)に点線で示
すようにバイアスすることもできる。また出力先の制御
回路に積分回路があるのであればこの回路の積分回路は
必ずしも必要とされるものではない。
【0015】この容量差からフラップの回動量つまり送
風量が判り、後述の如くファンヒーターの制御回路によ
りその時の燃料供給量との関係から理想とされる空燃比
との差を求め、その差を無くす方向にファンの回転数の
制御をすることにより、最適な空燃比を容易に得ること
ができる。また風量を測定することにより燃焼部への風
量に対する最適な量の燃料供給を行うことができる。
【0016】本実施例では風量が0の時にコンデンサC
1,C2の容量差が0であり風量が増えるにしたがって
容量差を増すように設定されているが、風量0の時点で
容量差を生じているように設定されていてもよいし、風
量が増えるにしたがって容量差が減るように設定されて
いてもよい。
【0017】図4はファンヒーターの制御回路に於ける
風量制御の流れを表すフローチャートの一例であり、そ
の流れをステップを追って説明する。
【0018】ファンヒーターの燃料供給量は制御回路に
よって設定温度や室温などの条件から決定される燃焼量
により所定の供給量とされる。
【0019】ステップ11では、風量計からの出力信号
もしくはそれを処理した信号により現在の風量が読み込
まれる。ステップ12では、その風量が燃焼の為の最低
必要量を満たしているかどうかが判断される。ステップ
12の条件を満足している場合には、ステップ13以降
に進み、ステップ12の条件を満足しない場合には、ス
テップ14に進む。
【0020】ステップ14では、ファンの故障でありそ
のまま燃焼を続けると不完全燃焼を起こすと判断して、
燃料の供給をストップし燃焼を停止する。
【0021】ステップ13では、燃料供給系から現在の
燃料供給量が読み込まれ、ステップ15に於いてステッ
プ11で読み込んだ風量との比較が行なわれる。
【0022】ステップ16では燃料供給量に対して風量
が少な過ぎないかを判断し、ステップ17では燃料供給
量に対して風量が多過ぎないかを判断する。ステップ1
6を満足する場合、つまり風量が少な過ぎると判断され
た場合はステップ18で風量を所定量増加するためにフ
ァンの回転数を所定数上げてステップ11に戻る。ステ
ップ17の条件を満足する場合、つまり風量が多過ぎる
と判断された場合はステップ19で風量を減少するため
にファンの回転数を所定数下げてステップ11に戻る。
ステップ16とステップ17を両方とも満足しない場合
は、燃料供給量と風量が適正な空燃比率となっているの
であり風量をそのまま保持する。
【0023】室温などの条件が変り、燃料供給量を変え
た時にこの制御を行なうことによって、速やかに燃料供
給量に対して理想的な風量を得ることができる。また例
えば燃料供給量及びファンの回転が一定のままであるに
も関わらずファンヒーターの送風路の入口附近に風が当
たるなどして送風量が変り空燃比が変化することがある
が、この制御を随時行なうようにすれば速やかな対応が
可能となる。
【0024】よって本発明によればファンヒーターの燃
焼器への送風量を測定することにより、燃料供給量と風
量の最適な関係を得ることができ、ファンヒーターの効
率を上げることができる。
【0025】またこの例に於いては所定の燃料供給量に
対して風量を制御する方法について説明したが、測定さ
れた風量に対して燃料供給量を制御することで最適な空
燃比を得るようにしてもよい。
【0026】上述の例に於いてはセンサー板と二つの電
極の静電容量の差からフラップの回動量を測定する構造
としたが、電極は一つまたは複数であってもよい。また
本実施例ではセンサー板と電極の対向面積を変化させて
静電容量を変化させる構造としたが、センサー板と電極
の距離の変化により静電容量を変化する構造としてもよ
い。また電極とセンサー板の間にガラスやプラスチック
などの誘電率の高い物質の絶縁膜などを設けることによ
って静電容量を増加させてもよい。
【0027】次に本発明の他の実施例について説明す
る。図5に於いて21は本体であり、気体通路21Aが
設けられており、さらにその両端は図示しないファンヒ
ーターの送風路に接続されている。通路内にはフラップ
22が設けられ、このフラップは軸23を中心として回
動可能に取付けられている。フラップ22には中空の筐
体24が一体に設けられており、その筐体内部には導電
性の短絡子たる球25が転動可能に封入されている。筐
体24内部の球25との転動面には球25の動作を安定
させるために溝24Aが設けられており、溝24Aの両
側の球25との接触面には帯状の抵抗体24B,24C
が設けられ球25によりその抵抗体間を短絡するように
されている。抵抗体24B,24Cの端部は外部の端子
と電気的つながっており、その端子間で短絡された抵抗
値が検出される。
【0028】この装置の動作について説明すると、ファ
ンが動いていない間はフラップ22は図5(B)及び
(C)に示す状態にあり、球25は筐体24の最下端に
位置する。球25は溝24Aをはさんで位置する抵抗体
24B及び24Cに接触しており、この位置で抵抗体間
を短絡している。
【0029】次にファンが送風を始めると、風を受けた
フラップ22は軸23を中心として回動し、例えば図5
(D)に示す様な位置になる。この時にも球25は重力
により最下部に位置しようとするために溝24A上を転
動し、抵抗体24B,24Cとの接触位置を変化し、そ
の短絡距離を連続的に変化する。この時の短絡された抵
抗体24Bと24Cの端子間の抵抗値が言い換えればフ
ラップの回動量つまり風量を示すものであり、この抵抗
値の変化により得られるアナログ的な値をファンヒータ
ーの制御回路に入力することにより、前述の実施例の如
く燃料を制御する若しくは風量を制御することが可能に
なる。よって最適な空燃比での燃焼を得ることができ
る。
【0030】本実施例に於いては前述の実施例の様な発
振器を必要とせず、また筐体を密閉構造とすることがで
きるため塵などが侵入せずまた筐体内に不活性ガスを封
入することも可能になる。また球の転動を利用している
ためフラップ回動時の動作抵抗が少ない。
【0031】本実施例に於いては短絡子として導電性の
球を使用したが、その形はこれに限定するものではな
く、例えば円柱状にしてもよい。また本実施例に於いて
は本体の気体通路内のフラップ上に抵抗体間短絡の為の
筐体を設けたが、本体の外側に抵抗体を短絡する部分を
設けてもよい。また短絡部分が両方とも抵抗体である必
要はなく、少なくとも一方が抵抗体であって短絡により
その実質的な抵抗値が変化する構造であればよい。
【0032】次に本発明のさらに他の実施例について説
明する。図6に於いて31は本体であり、気体通路31
Aが設けられており、さらにその両端は図示しないファ
ンヒーターの送風路に接続されている。気体通路31A
を塞ぐようにして非導電性のフラップ32が軸33を中
心として回動可能に設けられている。フラップ32の上
端部は本体の外側に突出しており、上端部左右にはそれ
ぞれにリン青銅等のバネ性を有した導電性の短絡子34
A,34Bの一端が取付けられている。短絡子34A,
34Bの他端は本体上に固定されており、短絡子はそれ
ぞれ本体上に設けられた帯状の抵抗体35A,35Bと
面接触しフラップ32の回動に伴い接触面積を変化する
ようにされている。また抵抗体35A,35Bの両端部
にはそれぞれ端子36A,36B及び36C,36Dが
設けられている。端子36A,36B間の抵抗値は、抵
抗体35Aと短絡子34Aとの接触面積により変化し、
また端子36C,36D間の抵抗値も同様に抵抗体35
Bと短絡子34Bとの接触面積により変化する。またこ
の短絡子と抵抗体との接触部分はカバー37によって覆
われている。
【0033】この装置の動作について説明すると、ファ
ンヒーターのファンが停止している時にはフラップ32
の位置は図6(B)に実線で示す位置とされている。こ
の時短絡子34A,34Bは多くの部分を抵抗体35
A,35Bと接触しておりこの接触部分の抵抗体の抵抗
値が短絡子の抵抗値に置き換えられるために、端子36
A,36B間及び36C,36D間の抵抗値は最低値と
なる。
【0034】次にファンが動作し送風を始めるとフラッ
プ32は軸33を中心に回動し、その回動量に応じた分
だけ、フラップ上端部に取り付けられた短絡子34A,
34Bの端部を持ち上げてその一部を抵抗体35A,3
5Bから引き離す。その為フラップ32の回動量の変化
に応じて、抵抗体との接触面積も連続的に変化する。こ
の抵抗値の変化が言い換えればフラップの回動量つまり
風量の変化を示すものである。この抵抗値の変化により
得られるアナログ的な値をファンヒーターの制御回路に
入力することにより、前述の実施例の如くファンヒータ
ーの風量若しくは燃料供給量を制御することが可能にな
る。
【0035】本実施例によれば短絡子と抵抗体を気体通
路の外に設置したために気体通路内のフラップ上の不要
な突起を無くすことができ、送風量が増してフラップの
開口量が最大となった時にはその流れに対する不必要な
妨げを最小限とすることができる。また短絡子と抵抗体
をそれぞれ複数設けることができるのでブリッジ回路を
構成することができる。
【0036】本実施例に於いては風量が増すにしたがっ
て短絡子が抵抗体との接触面積を減らす構造のものにつ
いて説明したが、もちろん風量が増すにしたがって短絡
子が抵抗体との接触面積を増してその抵抗値を減ずる構
造としてもよい。また短絡子と抵抗体は各々一つずつで
も3個以上でもよく、また短絡子のフラップ側の端部を
電気的に接続して上述の実施例の倍の抵抗変化を得る構
造としてもよい。
【0037】次に図7で示す風量計について説明する。
この実施例で図6に示した実施例と共通の部分は同一の
記号で示し詳しい説明を省略する。この実施例において
は短絡子34Aと抵抗体35Aは直接接触せず、良導体
製の電極38A乃至38Gを介して接触するようにされ
ており、本実施例の端子36A,36B間の抵抗変化は
前述の実施例の様な連続的な変化ではなく、図7(B)
に示す如き段階的な変化となる。
【0038】本実施例によれば例えば電極の表面に金メ
ッキなどを施したり電極の材質を適当なものに選定した
りすることにより、短絡子との接触抵抗を下げたり接触
面が腐食したり劣化したりしないようにすることができ
る。
【0039】本実施例に於いても、風量が増すにしたが
って短絡子が抵抗体との接触面積を増してその抵抗値を
減ずる構造としてもよく、また短絡子と抵抗体や接点の
数を限定するものではない。また短絡子のフラップ側の
端部を電気的に接続して上述の実施例の倍の抵抗変化を
得る構造としてもよい。
【0040】次にさらに他の実施例について図8により
説明する。図8に於いて図8(A)はその断面図、図8
(B)は図8(A)のB−B断面矢視図、図8(C)は
図8(A)のC−C断面矢視図である。この実施例に於
いて、本体41に設けられた気体通路41A中にフラッ
プ42が軸43を中心に回動可能に取り付けられてい
る。軸43の一方は本体から突出しており、その端部附
近にはフラップ42の動きと連動して回動する遮蔽板4
4が取り付けられている。遮蔽板44には、軸43を中
心とした円上に一端の幅を狭く他端の幅を広くした透光
部44Aが開けられている。本体に固定されたセンサー
45は遮蔽板44を挟んで発光素子45Aと受光素子4
5Bを有しており、遮蔽板44とセンサー45はカバー
46により覆われ遮光されると共に塵等が侵入しないよ
うにされている。
【0041】この装置の動作について説明すると、ファ
ンが動作していない間はフラップ42は図8(B)の位
置にあり、遮蔽板44がセンサー45の発光部45Aと
受光部45Bの間にあるため、センサー45からの信号
は出力されない。
【0042】ファンが動作を始めると、フラップ42は
軸43を中心に回動し風量に応じた角度で安定する。こ
の時遮蔽板44もフラップに連動して回動し、透光部4
4Aがセンサー45の発光部45Aと受光部45Bの間
に位置される。その為発光部45Aからの光が受光部4
5Bに到達しセンサー45からの信号が出力される。こ
の時、遮蔽板44の透光部44Aは軸43を中心とした
円上にその一端の幅を狭く他端の幅を広く取っているた
めに、その回動した量によって受光部45Bの受光量が
連続的に変化し、それに応じてセンサー45からの出力
値が変化する。このセンサー45からの電気的なアナロ
グ的出力信号をファンヒーターの制御回路に入力するこ
とにより前述の如くファンヒータの制御が可能となる。
【0043】本実施例によれば、センサー部分が非接触
形であるためフラップの回動を妨げることがない。
【0044】本実施例に於いては透過形のセンサーを以
て説明したが反射形のセンサーを使用してもよい。また
透光部は孔である必要はなく、例えば偏心した円板等と
してその回動量に応じて発光部からの光が縁から洩れる
量が変化する構造としてもよい。またセンサーを複数設
け、遮光板の回転により透光部が前記複数のセンサー部
分を順次通ることにより、段階的な出力信号を得る構造
としてもよい。
【0045】次にさらに他の実施例について説明する。
図9に於いては本体51に設けられた気体通路51A中
にフラップ52が軸53を中心に回動可能に取り付けら
れている。軸53の一方は本体から突出しており、その
端部附近にはフラップ52の動きと連動して回動する円
板54が取り付けられている。円板54上には磁石55
が固定され、円板54の回動に伴ってその位置を変える
ように為されている。磁気応動素子56は円板54の周
縁部附近に位置され、磁石55の変位を検知するように
されている。
【0046】この装置の動作について説明すると、ファ
ンからの送風に伴いフラップ52が回動し、円板54が
回動すると、磁石55が磁気応動素子56との距離を連
続的に変化する。この時の磁束の変化を磁気応動素子5
6がアナログ的な電気信号として出力すると共にファン
ヒーターの制御回路に入力することにより、風量及び燃
料供給量の制御が可能になる。
【0047】本実施例によれば、フラップの回動量の検
出に磁気を利用しているため、塵や埃、湿気などの影響
が少なく確実に流量を示すことができる。
【0048】本実施例に言う磁気応動素子としては磁気
抵抗素子やホール素子などがあるが他の形式のものでも
磁気、磁束の変化を概ね連続的な出力と出来るものであ
ればよい。また磁石を取付けるものとして本実施例では
円板を使用しているが、フラップの回動と連動して磁石
を移動させるものであればよく、もちろんフラップ自身
に磁石を取付けてもよい。
【0049】また以上の実施例に於いてはフラップの回
動中心として軸を有しているが、フラップにピボットを
設け回動中心にするなどの構造にしてもよい。またフラ
ップの流体に対する断面形状を翼のごとく揚力を得るよ
うにしてフラップの回動角度の変化が気体の流れの変化
に対して直線的になるように選択することにより、気体
の流れの変化に対して直線的な出力変化を行なうように
することもできる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、送風路中のフラップの
動きをアナログ的又は段階的な電気信号として出力する
構造とすることにより、ファンヒーターなどの制御系へ
の入力が可能になり、最適な空燃比を得るための燃料噴
射量と送風量との関係の制御が容易になり、このためフ
ァンヒーターの燃焼効率が向上する。
【0051】また本発明によればフラップの回動量を電
気的信号に変える方法として摺動部の少ない構造とされ
ているために、その動作の連続性に対して抵抗となる部
分がほとんど無く、気体の流量測定の様に与えられる力
が小さいものにおいても滑らかな動きを得る事ができ
る。
【0052】本発明の別の特徴によれば特別な発振器な
どを必要とせず、また抵抗体の短絡部分を密閉構造とす
ることができるため塵などが侵入せずまた不活性ガスを
封入することも可能になる。
【0053】また本発明の別の特徴によればフラップの
回動量を検出する部分を気体通路の外に設置したため
に、その検出部分が受ける塵などの影響を最小限にする
ことができ、気体通路内のフラップ上に不要な突起を設
けることがない。そのため送風量が増してフラップの開
口量が最大となった時にはその流れに対する不必要な妨
げを最小限とすることができる。また一つの風量計に同
条件の検出部を複数設けることができるのでブリッジ回
路を構成することができる。
【0054】また本発明の別の特徴によれば抵抗体が短
絡子と電極を介して接触するようにすることにより、電
極の表面に例えば金メッキなどを施したり電極の材質を
適当なものに選定したりすることにより、短絡子との接
触抵抗を下げたり接触面が腐食したり劣化したりしない
ようにすることができる。
【0055】また本発明の別の特徴によれば、フラップ
の回動量の検出に磁気を利用しているため、塵や埃、湿
気などの影響が少なく確実に流量を示すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電容量の変化を出力とするものの一
実施例
【図2】図1の実施例からの出力の演算回路の一例
【図3】図2の演算回路の各部での波形図
【図4】ファンヒーターの制御方法の一例のフローチャ
ート
【図5】本発明の抵抗変化を出力とするものの一実施例
【図6】本発明の抵抗変化を出力とするものの他の実施
【図7】本発明の抵抗変化を出力とするものの他の実施
【図8】本発明の受光量の変化を検出し出力とするもの
の一実施例
【図9】本発明の磁束変化を検出し出力とするものの一
実施例
【符号の説明】
1,21,31,41,51:本体 2,22,32,42,52:フラップ 4:センサー板 5A,5B:電極 6:コンデンサー部 24:筐体 24B,24C,35A,35B:抵抗体 25:球(短絡子) 34A,34B:短絡子 44:遮光板 44A:透光部 45:光センサー 55:磁石 56:磁気応動素子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 概ね筒状の本体と、該本体の内部を通過
    する気体の流れにおおむね直交して回動可能とされたフ
    ラップと、該フラップの動きに連動するセンサー板と、
    該センサー板に対向して設けられた電極とを有し、前記
    本体内部を通過する気体によりフラップが回動されると
    共に連動するセンサー板が回動して前記電極との対向面
    積を変化し、その変化によりセンサー板と電極間の静電
    容量が気体の流量に応じて変化されることを利用して電
    気信号のアナログ的又は段階的な値を得ることを特徴と
    する風量計。
  2. 【請求項2】 概ね筒状の本体と、該本体の内部を通過
    する気体の流れにおおむね直交して回動可能とされたフ
    ラップと、抵抗体と、該抵抗体に接触する導電性の短絡
    子とを有し、前記本体内部を通過する気体によりフラッ
    プが回動されるとともに、該抵抗体および短絡子は前記
    フラップの動きに連動して接触位置を連続的に変化し、
    電路の短絡位置を変化することにより出力部間の実質的
    な抵抗値を変化させ、抵抗値の変化により気体の流量に
    応じたアナログ的又は段階的な電気的信号の変化を得る
    ことを特徴とする風量計。
  3. 【請求項3】 概ね筒状の本体と、該本体の内部を通過
    する気体の流れにおおむね直交して回動可能とされたフ
    ラップと、該フラップの動きに連動して動作する遮蔽板
    と、該遮蔽板に対して光を発する発光部とその光を受け
    る受光部が設けられた光センサーとを有し、前記遮蔽板
    には前記発光部からの光を透過する透光部を有してお
    り、前記本体内部を通過する気体によりフラップが回動
    されると前記遮蔽板がそれに連動し、前記透光部が遮蔽
    板の動作量に応じて前記発光部からの光の透過量及び反
    射量を変化させることにより受光部での受光量を変化
    し、受光量の変化により気体の流量に応じた電気的信号
    のアナログ的又は段階的な値を得ることを特徴とする風
    量計。
  4. 【請求項4】 概ね筒状の本体と、該本体の内部を通過
    する気体の流れにおおむね直交して回動可能とされたフ
    ラップと、該フラップの動きに連動して移動する磁石
    と、該磁石からの磁力を検知する磁気応動素子とを有
    し、前記本体内部を通過する気体によりフラップが回動
    されると前記磁石がそれに連動して移動し前記磁気応動
    素子との距離を変化して磁束の変化を起こすことによ
    り、気体の流量に応じて磁気応動素子からの電気的信号
    のアナログ的又は段階的な値を得ることを特徴とする風
    量計。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4に記載の風量計からの電
    気的出力変化により燃料供給量に対する送風量または送
    風量に対する燃料供給量を制御することによって常に最
    適な空燃比とし、その燃焼効率を最適の状態にすること
    を特徴とする燃焼制御装置。
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