JPH05279693A - 抗菌性洗浄剤 - Google Patents
抗菌性洗浄剤Info
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- JPH05279693A JPH05279693A JP4109248A JP10924892A JPH05279693A JP H05279693 A JPH05279693 A JP H05279693A JP 4109248 A JP4109248 A JP 4109248A JP 10924892 A JP10924892 A JP 10924892A JP H05279693 A JPH05279693 A JP H05279693A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- detergent
- antibacterial
- alcohol
- water
- cleaning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
- C11D3/00—Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
- C11D3/48—Medical, disinfecting agents, disinfecting, antibacterial, germicidal or antimicrobial compositions
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】本発明は使用済みの医療器械や医療器具に損傷
を与えることなく優れた洗浄作用と抗菌作用をもたらす
抗菌性洗浄剤を提供する。 【構成】この抗菌性洗浄剤は(a) アニオン界面活性剤お
よび／またはノニオン界面活性剤を 0.2〜 10g/l、(b)
アルカリ金属ケイ酸塩を 0.3〜1.5g/l、(c)２，４，４'
-トリクロロ−２'-ヒドロキシジフェニルエーテルを 0.
005〜0.5g/lおよび(d) 炭素数９以下の脂肪族飽和アル
コールを 0.3〜1.5g/l、の割合で水に分散溶解させたも
のである。
を与えることなく優れた洗浄作用と抗菌作用をもたらす
抗菌性洗浄剤を提供する。 【構成】この抗菌性洗浄剤は(a) アニオン界面活性剤お
よび／またはノニオン界面活性剤を 0.2〜 10g/l、(b)
アルカリ金属ケイ酸塩を 0.3〜1.5g/l、(c)２，４，４'
-トリクロロ−２'-ヒドロキシジフェニルエーテルを 0.
005〜0.5g/lおよび(d) 炭素数９以下の脂肪族飽和アル
コールを 0.3〜1.5g/l、の割合で水に分散溶解させたも
のである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌性洗浄剤、とくには
医療用の器械・器具に損傷を与えることなく優れた洗浄
作用と抗菌作用とをもたらす抗菌性洗浄剤に関する。
医療用の器械・器具に損傷を与えることなく優れた洗浄
作用と抗菌作用とをもたらす抗菌性洗浄剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、病院内においては感染微生物とし
て多剤耐性菌、Ｂ型肝炎・ＡＩＤＳウィルスなどが問題
視されてきている。中央滅菌材料室や手術室などにおい
て洗浄滅菌される使用済み医療器械や医療器具も、血
液、体液、膿汁、脂肪等による汚れと共に、このような
病原細菌やウィルスによって汚染されている例も少なく
ないと考えられている。
て多剤耐性菌、Ｂ型肝炎・ＡＩＤＳウィルスなどが問題
視されてきている。中央滅菌材料室や手術室などにおい
て洗浄滅菌される使用済み医療器械や医療器具も、血
液、体液、膿汁、脂肪等による汚れと共に、このような
病原細菌やウィルスによって汚染されている例も少なく
ないと考えられている。
【０００３】現在、これらの使用済み医療器械や医療器
具は洗浄剤を希釈した洗浄液の中で手洗いされるか、超
音波洗浄器により自動的に洗浄され、その後オートクレ
ーブやＥＯＧなどの滅菌器にかけられている。ここで使
用される洗浄剤は界面活性剤を主成分とし、通常洗浄作
用があるだけで細菌やウィルスに対する抗菌作用はな
い。
具は洗浄剤を希釈した洗浄液の中で手洗いされるか、超
音波洗浄器により自動的に洗浄され、その後オートクレ
ーブやＥＯＧなどの滅菌器にかけられている。ここで使
用される洗浄剤は界面活性剤を主成分とし、通常洗浄作
用があるだけで細菌やウィルスに対する抗菌作用はな
い。
【０００４】このような洗浄液に抗菌作用を有する薬液
消毒剤を混合させて洗浄することも考えられるが、洗浄
液とのイオン性やｐＨなどの違いにより沈降、沈殿物を
生じたり、薬液消毒剤の中には器械器具に損傷や錆びな
どを発生させたりするものが多く問題となっていた。ま
た、抗菌性洗浄剤としては特開平2-117998号公報にクロ
ルヘキシジン塩と特定の非イオン界面活性剤からなる組
成物を開示しているが、抗菌作用は好ましいものの血液
等の汚れを除去する洗浄作用においては不十分である。
消毒剤を混合させて洗浄することも考えられるが、洗浄
液とのイオン性やｐＨなどの違いにより沈降、沈殿物を
生じたり、薬液消毒剤の中には器械器具に損傷や錆びな
どを発生させたりするものが多く問題となっていた。ま
た、抗菌性洗浄剤としては特開平2-117998号公報にクロ
ルヘキシジン塩と特定の非イオン界面活性剤からなる組
成物を開示しているが、抗菌作用は好ましいものの血液
等の汚れを除去する洗浄作用においては不十分である。
【０００５】したがって、使用済み医療器械や医療器具
の洗浄処理に際しては十分な注意を必要とするため病院
の中央滅菌材料室や手術室の現場では細菌やウィルスな
どに対して少しでも安全な抗菌性洗浄剤の開発が望まれ
ていた。
の洗浄処理に際しては十分な注意を必要とするため病院
の中央滅菌材料室や手術室の現場では細菌やウィルスな
どに対して少しでも安全な抗菌性洗浄剤の開発が望まれ
ていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、使用済み医療器械や医療器具に対し損傷を与え
ることなく優れた洗浄作用と抗菌作用を与える、抗菌性
洗浄剤を提供するものである。
目的は、使用済み医療器械や医療器具に対し損傷を与え
ることなく優れた洗浄作用と抗菌作用を与える、抗菌性
洗浄剤を提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題の
解決のため鋭意研究の結果、本発明に到達したもので、
この抗菌性洗浄剤は、(a) アニオン界面活性剤および／
またはノニオン界面活性剤を 0.2〜 10g/l、(b) アルカ
リ金属ケイ酸塩を 0.3〜1.5g/l、(c) ２，４，４'-トリ
クロロ−２'-ヒドロキシジフェニルエーテルを 0.005〜
0.5g/lおよび(d) 炭素数９以下の脂肪族飽和アルコール
を 0.3〜1.5g/l、の割合で水に分散溶解させたことを特
徴とするものである。
解決のため鋭意研究の結果、本発明に到達したもので、
この抗菌性洗浄剤は、(a) アニオン界面活性剤および／
またはノニオン界面活性剤を 0.2〜 10g/l、(b) アルカ
リ金属ケイ酸塩を 0.3〜1.5g/l、(c) ２，４，４'-トリ
クロロ−２'-ヒドロキシジフェニルエーテルを 0.005〜
0.5g/lおよび(d) 炭素数９以下の脂肪族飽和アルコール
を 0.3〜1.5g/l、の割合で水に分散溶解させたことを特
徴とするものである。
【０００８】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
抗菌性洗浄剤の(a) 成分であるアニオン界面活性剤およ
び／またはノニオン界面活性剤は従来公知のものであっ
て、例えば、(1) 平均炭素数10〜16のアルキル基を有す
る直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、(2) 平均炭素数
10〜20のアルキル基を有するアルキルスルホン酸塩、
(3) 平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケニル基
を有し、エチレンオキシドの平均付加モル数が 0.5〜８
モルのアルキルまたはアルケニルエーテル硫酸塩、(4)
平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケニル基を有
するアルキルまたはアルケニル硫酸塩、(5) 平均炭素数
10〜20のオレフィンスルホン酸塩、(6) 平均炭素数10〜
20のアルキル基またはアルケニル基を有するα−スルホ
脂肪酸エステル塩またはα−スルホ脂肪酸塩などが挙げ
られる。(7) 平均炭素数10〜20のアルキル基またはアル
ケニル基を有し、１〜20モルのエチレンオキシドを付加
したポリオキシエチレンアルキルまたはアルケニルエー
テル、(8) 平均炭素数６〜12のアルキル基を有し、１〜
20モルのエチレンオキシドを付加したポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、さらには、(9) ポリオキ
シプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンッ
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、高級脂肪酸ア
ルカノールアミドまたはそのエチレンオキシド付加物、
ショ糖脂肪酸エステル、アルキルサッカライト、脂肪酸
グリセリンモノエステルなどが挙げられる。
抗菌性洗浄剤の(a) 成分であるアニオン界面活性剤およ
び／またはノニオン界面活性剤は従来公知のものであっ
て、例えば、(1) 平均炭素数10〜16のアルキル基を有す
る直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、(2) 平均炭素数
10〜20のアルキル基を有するアルキルスルホン酸塩、
(3) 平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケニル基
を有し、エチレンオキシドの平均付加モル数が 0.5〜８
モルのアルキルまたはアルケニルエーテル硫酸塩、(4)
平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケニル基を有
するアルキルまたはアルケニル硫酸塩、(5) 平均炭素数
10〜20のオレフィンスルホン酸塩、(6) 平均炭素数10〜
20のアルキル基またはアルケニル基を有するα−スルホ
脂肪酸エステル塩またはα−スルホ脂肪酸塩などが挙げ
られる。(7) 平均炭素数10〜20のアルキル基またはアル
ケニル基を有し、１〜20モルのエチレンオキシドを付加
したポリオキシエチレンアルキルまたはアルケニルエー
テル、(8) 平均炭素数６〜12のアルキル基を有し、１〜
20モルのエチレンオキシドを付加したポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、さらには、(9) ポリオキ
シプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンッ
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、高級脂肪酸ア
ルカノールアミドまたはそのエチレンオキシド付加物、
ショ糖脂肪酸エステル、アルキルサッカライト、脂肪酸
グリセリンモノエステルなどが挙げられる。
【０００９】これらの界面活性剤の具体的な市販製品お
よびその製造会社名としては、「ニューレックス」、
「パーソフト」、「ノニオン」および「プロノン」（日
本油脂）、「ネオペレックス」、「エマール」および
「エマルゲン」（花王）、「ソフトデタージェント」、
「リポラン」および「サンノール」（ライオン油脂）、
「テイカポール」および「エマルゲーター」（テイ
カ）、「レオポール」（竹本油脂）、「ノイゲン」（第
一工業製薬）、「Triton」（アメリカ、ローム・アンド
・ハース）、「Span」および「Tween 」（アメリカ、ア
トラスパウダー）、「Sterox」（アメリカ、モンサント
化学）等が挙げられ、これらは単独または２種以上の組
み合わせで用いられる。
よびその製造会社名としては、「ニューレックス」、
「パーソフト」、「ノニオン」および「プロノン」（日
本油脂）、「ネオペレックス」、「エマール」および
「エマルゲン」（花王）、「ソフトデタージェント」、
「リポラン」および「サンノール」（ライオン油脂）、
「テイカポール」および「エマルゲーター」（テイ
カ）、「レオポール」（竹本油脂）、「ノイゲン」（第
一工業製薬）、「Triton」（アメリカ、ローム・アンド
・ハース）、「Span」および「Tween 」（アメリカ、ア
トラスパウダー）、「Sterox」（アメリカ、モンサント
化学）等が挙げられ、これらは単独または２種以上の組
み合わせで用いられる。
【００１０】本抗菌性洗浄剤においては、この(a) 成分
を 0.2〜 10g/l、とくには 0.6〜６g/l の割合で水に分
散溶解して使用される。これが0.2g/l未満では好ましい
洗浄作用が得られず、また 10g/lを超えると上記洗浄剤
の液粘度や泡立ちが高くなるので好ましくない。
を 0.2〜 10g/l、とくには 0.6〜６g/l の割合で水に分
散溶解して使用される。これが0.2g/l未満では好ましい
洗浄作用が得られず、また 10g/lを超えると上記洗浄剤
の液粘度や泡立ちが高くなるので好ましくない。
【００１１】(b) 成分のアルカリ金属ケイ酸塩として
は、例えば、ジケイ酸カリウムまたはナトリウム、トリ
ケイ酸カリウムまたはナトリウム、メタケイ酸カリウム
またはナトリウム、セスキケイ酸カリウムまたはナトリ
ウムなどが挙げられ、これらは単独または２種以上の組
み合わせで使用される。
は、例えば、ジケイ酸カリウムまたはナトリウム、トリ
ケイ酸カリウムまたはナトリウム、メタケイ酸カリウム
またはナトリウム、セスキケイ酸カリウムまたはナトリ
ウムなどが挙げられ、これらは単独または２種以上の組
み合わせで使用される。
【００１２】本抗菌性洗浄剤においては、この(b) 成分
を 0.3〜1.5g/l、とくには 0.5〜１g/l の割合で水に分
散溶解して使用される。これが0.3g/l未満では優れた洗
浄作用と抗菌作用が得られないだけでなく、医療器械や
医療器具に対する防錆作用も得られず、損傷を与える結
果となる。また、1.5g/lを超えて配合しても、それ以上
の効果の向上は望めず本抗菌性洗浄剤の液安定性を悪く
するので好ましくない。
を 0.3〜1.5g/l、とくには 0.5〜１g/l の割合で水に分
散溶解して使用される。これが0.3g/l未満では優れた洗
浄作用と抗菌作用が得られないだけでなく、医療器械や
医療器具に対する防錆作用も得られず、損傷を与える結
果となる。また、1.5g/lを超えて配合しても、それ以上
の効果の向上は望めず本抗菌性洗浄剤の液安定性を悪く
するので好ましくない。
【００１３】(c) 成分の２，４，４'-トリクロロ−２'-
ヒドロキシジフェニルエーテルの具体的な市販製品およ
びその製造会社名としては、「イルガサン DP-300 」
（スイス、チバガイギー）が挙げられる。この(c) 成分
は本抗菌性洗浄剤中に 0.005〜0.5g/l、とくには0.01〜
0.2g/lの割合で水に分散溶解して使用される。これが0.
005g/l未満では優れた抗菌作用が得られず、また0.5g/l
を超えると洗浄剤コストと溶解性の点で問題となる。
ヒドロキシジフェニルエーテルの具体的な市販製品およ
びその製造会社名としては、「イルガサン DP-300 」
（スイス、チバガイギー）が挙げられる。この(c) 成分
は本抗菌性洗浄剤中に 0.005〜0.5g/l、とくには0.01〜
0.2g/lの割合で水に分散溶解して使用される。これが0.
005g/l未満では優れた抗菌作用が得られず、また0.5g/l
を超えると洗浄剤コストと溶解性の点で問題となる。
【００１４】(d) 成分の炭素数９以下の脂肪族飽和アル
コールとしては、メタノール、エタノール、ｎ−プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、ｎ−ブチルア
ルコール、イソブチルアルコール、sec-ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、ｎ−アミルアルコール、
イソアミルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチル
アルコール、オクチルアルコール、カプリルアルコー
ル、ノニルアルコールなどが挙げられるが、これらの内
ではエタノール、イソプロピルアルコールが好ましい。
コールとしては、メタノール、エタノール、ｎ−プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、ｎ−ブチルア
ルコール、イソブチルアルコール、sec-ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、ｎ−アミルアルコール、
イソアミルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチル
アルコール、オクチルアルコール、カプリルアルコー
ル、ノニルアルコールなどが挙げられるが、これらの内
ではエタノール、イソプロピルアルコールが好ましい。
【００１５】この(d) 成分は本抗菌性洗浄剤中に 0.3〜
1.5g/l、とくには 0.5〜１g/l の割合で水に分散溶解し
て使用される。これが0.3g/l未満では優れた抗菌作用が
得られないだけでなく、(c) 成分の２，４，４'-トリク
ロロ−２'-ヒドロキシジフェニルエーテルの溶解性にも
影響を及ぼす。また1.5g/lを超えて配合しても優れた洗
浄作用が得られない。
1.5g/l、とくには 0.5〜１g/l の割合で水に分散溶解し
て使用される。これが0.3g/l未満では優れた抗菌作用が
得られないだけでなく、(c) 成分の２，４，４'-トリク
ロロ−２'-ヒドロキシジフェニルエーテルの溶解性にも
影響を及ぼす。また1.5g/lを超えて配合しても優れた洗
浄作用が得られない。
【００１６】本発明の抗菌性洗浄剤には上記 (a)〜(d)
各成分の他に必要に応じて、ニトリロ三酢酸塩、エチレ
ンジアミン四酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩、
クエン酸塩、グルコン酸塩等の金属イオン封鎖剤、カル
ボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコールなど
の再汚染防止剤；エチレングリコール、プロピレングリ
コール等の多価アルコール、クメンスルホン酸、トルエ
ンスルホン酸等の芳香族スルホン酸またはその塩からな
る溶解補助剤；ベンゾトリアゾールまたはそのアミン塩
などからなる防錆剤、その他、泡調整剤、香料など、本
発明の目的を損なわない範囲で添加することができる。
各成分の他に必要に応じて、ニトリロ三酢酸塩、エチレ
ンジアミン四酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩、
クエン酸塩、グルコン酸塩等の金属イオン封鎖剤、カル
ボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコールなど
の再汚染防止剤；エチレングリコール、プロピレングリ
コール等の多価アルコール、クメンスルホン酸、トルエ
ンスルホン酸等の芳香族スルホン酸またはその塩からな
る溶解補助剤；ベンゾトリアゾールまたはそのアミン塩
などからなる防錆剤、その他、泡調整剤、香料など、本
発明の目的を損なわない範囲で添加することができる。
【００１７】本抗菌性洗浄剤における上記(a) 〜(d) 各
成分の配合方法は、(c) 成分の溶解性の点から予め(c)
成分を(d) 成分に溶解混合した後、(a) 成分と(b) 成分
を混合するのが好ましい。
成分の配合方法は、(c) 成分の溶解性の点から予め(c)
成分を(d) 成分に溶解混合した後、(a) 成分と(b) 成分
を混合するのが好ましい。
【００１８】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれらの記載に限定されるものではない。 実施例１（実験 No.１〜12） 各成分を表１に示す濃度となるように滅菌水に分散溶解
させて抗菌性洗浄剤を調製し、下記の方法で洗浄試験お
よび防錆試験を行い、その結果を表１に併記した。
明はこれらの記載に限定されるものではない。 実施例１（実験 No.１〜12） 各成分を表１に示す濃度となるように滅菌水に分散溶解
させて抗菌性洗浄剤を調製し、下記の方法で洗浄試験お
よび防錆試験を行い、その結果を表１に併記した。
【００１９】洗浄試験方法：JIS G-4305（SUS-304L）の
ステンレス鋼板を５cm角に切断し、これを牛血液中に浸
漬し、風乾した後、100 ℃、 ６時間加熱調製した。この
汚染ステンレス鋼板５枚を上記の各洗浄剤中に30分間浸
漬した。その後、純水に３分間浸漬し、これを２回繰り
返してすすいだ。風乾についで 100℃、 ２時間加熱調製
した。汚染前後および洗浄後のステンレス鋼板重量（Ｗ
f 、Ｗp およびＷw ）から次式により洗浄率を求めた。 洗浄率（％）＝［（Ｗp −Ｗw ）／（Ｗp −Ｗf ）］×
100
ステンレス鋼板を５cm角に切断し、これを牛血液中に浸
漬し、風乾した後、100 ℃、 ６時間加熱調製した。この
汚染ステンレス鋼板５枚を上記の各洗浄剤中に30分間浸
漬した。その後、純水に３分間浸漬し、これを２回繰り
返してすすいだ。風乾についで 100℃、 ２時間加熱調製
した。汚染前後および洗浄後のステンレス鋼板重量（Ｗ
f 、Ｗp およびＷw ）から次式により洗浄率を求めた。 洗浄率（％）＝［（Ｗp −Ｗw ）／（Ｗp −Ｗf ）］×
100
【００２０】防錆試験方法：JIS G-4305（SUS-420JI ）
のステンレス鋼板、JIS G-3141（SPCC-B）の軟鋼板およ
びJIS H-4000（A1050p）のアルミニウム板を５cm角に切
断したものの各々について、表１の各洗浄剤の１％水溶
液に１週間浸漬し、腐食の程度を下記の判断基準で目視
により評価した。 Ａ：腐食全くなし、 Ｂ：若干腐食あり、 Ｃ：かなり
腐食あり。
のステンレス鋼板、JIS G-3141（SPCC-B）の軟鋼板およ
びJIS H-4000（A1050p）のアルミニウム板を５cm角に切
断したものの各々について、表１の各洗浄剤の１％水溶
液に１週間浸漬し、腐食の程度を下記の判断基準で目視
により評価した。 Ａ：腐食全くなし、 Ｂ：若干腐食あり、 Ｃ：かなり
腐食あり。
【００２１】
【表１】
【００２２】実施例２．前例における実験 No.４、９お
よび11の洗浄剤試料について、下記の方法で抗菌性試験
を行い、その結果を表２に示した。
よび11の洗浄剤試料について、下記の方法で抗菌性試験
を行い、その結果を表２に示した。
【００２３】抗菌性試験方法： （供試菌株） ・菌種 No.１：Staphlococcus aureus（黄色ブドウ球
菌）IFO 12732 ・ 〃 ２：Bacillus subtilis （枯草菌）ATCC 663
3 ・ 〃 ３：Escherichia coli（大腸菌）IFO 330 ・ 〃 ４：Serratia marcescens （霊菌）ATCC 138
86 ・ 〃 ５：Salmomella typhi（チフス菌）H901W ・ 〃 ６：Proteus vulgaris（尋常変形菌）IFO 38
51 ・ 〃 ７：Pseudomonas aeruginosa（緑膿菌）IFO
3445
菌）IFO 12732 ・ 〃 ２：Bacillus subtilis （枯草菌）ATCC 663
3 ・ 〃 ３：Escherichia coli（大腸菌）IFO 330 ・ 〃 ４：Serratia marcescens （霊菌）ATCC 138
86 ・ 〃 ５：Salmomella typhi（チフス菌）H901W ・ 〃 ６：Proteus vulgaris（尋常変形菌）IFO 38
51 ・ 〃 ７：Pseudomonas aeruginosa（緑膿菌）IFO
3445
【００２４】各洗浄剤試料を滅菌水で10％水溶液に希釈
した後、その１mlと感受性用寒天培地（ニッスイ）９ml
とをシャーレ中で混合して洗浄剤試料の１％水溶液と
し、平板型培地を作製した。供試菌液は日本化学療法学
会の定めるＭＩＣ測定法に基づいて調製し（約106CFU／
モル）、その菌液を上記各平板型培地に標準白金耳分だ
け塗布した。これらを37℃、24時間培養して発育阻止作
用の有無を評価した。
した後、その１mlと感受性用寒天培地（ニッスイ）９ml
とをシャーレ中で混合して洗浄剤試料の１％水溶液と
し、平板型培地を作製した。供試菌液は日本化学療法学
会の定めるＭＩＣ測定法に基づいて調製し（約106CFU／
モル）、その菌液を上記各平板型培地に標準白金耳分だ
け塗布した。これらを37℃、24時間培養して発育阻止作
用の有無を評価した。
【００２５】
【表２】
【００２６】
【発明の効果】本発明の抗菌性洗浄剤によれば、使用済
み医療器械や医療器具に損傷を与えることなく血液等の
汚れを除去することができるほか、多種の細菌に対し幅
広い抗菌作用が得られる。したがって、医療器械や医療
器具自体を清潔に維持すると共に感染防止に役立てるも
のとして有用である。
み医療器械や医療器具に損傷を与えることなく血液等の
汚れを除去することができるほか、多種の細菌に対し幅
広い抗菌作用が得られる。したがって、医療器械や医療
器具自体を清潔に維持すると共に感染防止に役立てるも
のとして有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ１１Ｄ 3:24 3:20）
Claims (1)
- 【請求項１】(a) アニオン界面活性剤および／またはノ
ニオン界面活性剤を 0.2〜 10g/l、(b) アルカリ金属ケ
イ酸塩を 0.3〜1.5g/l、(c) ２，４，４'-トリクロロ−
２'-ヒドロキシジフェニルエーテルを 0.005〜0.5g/lお
よび(d) 炭素数９以下の脂肪族飽和アルコールを 0.3〜
1.5g/l、の割合で水に分散溶解させたことを特徴とする
抗菌性洗浄剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4109248A JPH05279693A (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | 抗菌性洗浄剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4109248A JPH05279693A (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | 抗菌性洗浄剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05279693A true JPH05279693A (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=14505373
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4109248A Pending JPH05279693A (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | 抗菌性洗浄剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05279693A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996006153A3 (en) * | 1994-08-25 | 1996-05-02 | Ciba Geigy Ag | Surface-active formulations |
| WO1996006152A3 (en) * | 1994-08-25 | 1996-05-02 | Ciba Geigy Ag | Surface-active formulations |
| US6451748B1 (en) | 1999-06-23 | 2002-09-17 | The Dial Corporation | Compositions containing a high percent saturation concentration of antibacterial agent |
| JP2004026989A (ja) * | 2002-06-25 | 2004-01-29 | Kao Corp | 医療器具用洗浄剤組成物 |
| US6861397B2 (en) | 1999-06-23 | 2005-03-01 | The Dial Corporation | Compositions having enhanced deposition of a topically active compound on a surface |
| JP2009144070A (ja) * | 2007-12-14 | 2009-07-02 | Kao Corp | 医療器具用洗浄剤組成物 |
-
1992
- 1992-04-02 JP JP4109248A patent/JPH05279693A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996006153A3 (en) * | 1994-08-25 | 1996-05-02 | Ciba Geigy Ag | Surface-active formulations |
| WO1996006152A3 (en) * | 1994-08-25 | 1996-05-02 | Ciba Geigy Ag | Surface-active formulations |
| US6451748B1 (en) | 1999-06-23 | 2002-09-17 | The Dial Corporation | Compositions containing a high percent saturation concentration of antibacterial agent |
| US6861397B2 (en) | 1999-06-23 | 2005-03-01 | The Dial Corporation | Compositions having enhanced deposition of a topically active compound on a surface |
| JP2004026989A (ja) * | 2002-06-25 | 2004-01-29 | Kao Corp | 医療器具用洗浄剤組成物 |
| JP2009144070A (ja) * | 2007-12-14 | 2009-07-02 | Kao Corp | 医療器具用洗浄剤組成物 |
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