JPH05279573A - 道路舗装材の製造方法 - Google Patents

道路舗装材の製造方法

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JPH05279573A
JPH05279573A JP10924692A JP10924692A JPH05279573A JP H05279573 A JPH05279573 A JP H05279573A JP 10924692 A JP10924692 A JP 10924692A JP 10924692 A JP10924692 A JP 10924692A JP H05279573 A JPH05279573 A JP H05279573A
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JP
Japan
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road
rubber material
tires
dispersed
used tires
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JP10924692A
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English (en)
Inventor
Itsuo Ichikawa
五男 市川
Kimiko Ichikawa
公子 市川
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 古タイヤを粉砕して無公害に処分し、かつこ
れをアスファルトに混合して滑り難く、制動距離の短い
道路舗装材の製造方法を提供する。 【構成】 古タイヤから金属等、ゴム系物質以外のもの
を取り除いて粉末もしくは塊状に粉砕する。この粉砕し
たゴム系物質をアスファルト基材に混合し、道路舗装材
を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路舗装材の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等、輸送車両等の普及に伴ない、
古タイヤが産業廃棄物として年々増える一方である。古
タイヤは腐蝕しないため、土中に埋設処分することは不
可能であり、また燃焼時、大量の黒煙、ガス等を発生す
るので、焼却処分は環境を汚染することになる。そこ
で、その殆どが空き地等に野積みにされているのが事態
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、野積み
された古タイヤの山は、景観を著しくそこねるだけでな
く、可燃物であるため火災の危険があり、その処理が社
会的問題となっており、関係各方面からその効果的な処
置が強く望まれているのが実状である。
【0004】本発明は、上記従来の事情に鑑みて検討の
結果、環境破壊することなく古タイヤを効率良く処置で
きて、車両の制動距離を短縮することのできる道路舗装
材の製造方法を提供しようとするのが、その目的であ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の道路舗装材の製造方法は、金属物質等の異
物を取り除いた古タイヤを粉末もしくは塊状に粉砕し、
その粉砕したゴム系物質をアスファルト基材に適当な混
合比率で分散させることを特徴とする。
【0006】
【作用】古タイヤを粉砕し、その粉砕したゴム系物質を
アスファルト基材に混合分散させるから、これを用いて
道路を舗装すると、ゴム系物質が道路面に分散露出する
ことにより、走行する車両のタイヤのゴム系物質同志で
摩擦係数が大きくなり、もって車両の制動距離の短い道
路舗装材が得られる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。産
業廃棄物としての古タイヤは、ゴム系物質以外にカ−カ
スの布の層やビ−ド部のビ−ドワイヤ等にて形成されて
いるから、当該古タイヤから布の層やビ−ドワイヤ等、
ゴム系物質以外の異物を取り除いた後、ゴム系物質のみ
を粉末もしくは適当な大きさの塊状に粉砕する。
【0008】古タイヤは、例えばプラスチック製品を再
製する際に使用される、プラスチック粉砕機等にて粉砕
することができる。アスファルト基材に粉砕した粉末状
もしくは塊状のゴム系物質を混合し、均一に分散させ
る。上記アスファルト基材とゴム系物質は、公知の大型
ミキサ−にて撹拌することで、容易に混入することがで
きる。
【0009】アスファルト基材に対するゴム系物質の混
合比率は、降雪地、非降雪地及び交通量等、道路の立地
条件により多少異なるが、10〜15%が適当である。
【0010】アスファルトには、天然産のものと、石油
精製に伴なう石油アスファルトとがあるが、こゝでは、
道路舗装材に好適な石油アスファルトが用いられる。上
記アスファルトの溶融温度は66〜93℃であり、40
〜60℃に加熱して道路を舗装することになるが、この
アスファルト基材に混合した古タイヤのゴム系物質は、
上記の加熱温度に対して充分に耐熱性を有することか
ら、本発明の製造方法によれば、充分に満足し得る道路
舗装材が得られることとなる。
【0011】本発明の製造方法によって得た道路舗装材
の具体的使用例は、従来のアスファルト舗装による場合
と同様に、当該道路舗装材を40〜60℃に加熱してア
スファルト基材に粘性を発現させた状態で、道路上に均
一厚さに敷設した後、ロ−ドロ−ラ−等で加圧、圧縮す
ることで、道路を舗装することになる。
【0012】このようにして舗装された道路には、アス
ファルト基材に混在するゴム系物質が、路面に対して適
当な比率で表出し、これが道路を走行する車両等のタイ
ヤと路面間の摩擦係数を高めるために機能することによ
って、スリップが激減され、車両の制動距離が短縮され
ることとなる。
【0013】また、混合したゴム系物質は、当然のこと
ながら、アスファルト基材に砕石を混合してなる従来の
道路舗装材内の砕石と比較して摩耗が早くなるが、しか
しその結果、摩耗したゴム系物質の分だけ路面に窪みが
発生して、道路面に凹凸ができるが、この凹凸は、走行
車両に振動を与えるほどに大きくはなく、小さなもので
あるから、これにより、タイヤと路面間の摩擦係数が大
きくなり、これまた、車両の制動距離の短縮に有効であ
る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る道路
舗装材の製造方法によれば、産業廃棄物たる古タイヤを
粉砕してアスファルト基材に混入するので、当該古タイ
ヤを無公害に処分できて、かつ有効に再利用するため省
資源化に寄与でき、さらに、その道路舗装材にて道路を
舗装することにより、古タイヤを粉砕したゴム系物質が
路面に分散表出して、路面の摩擦係数が大きくなり、こ
のことによって、走行車両のタイヤのスリップが激減さ
れ、制動距離が著しく短縮されることにより、交通事故
発生の低減化に寄与することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属物質等の異物を取り除いた古タイヤ
    を粉末もしくは塊状に粉砕し、その粉砕したゴム系物質
    をアスファルト基材に適当な混合比率で分散させたこと
    を特徴とする道路舗装材の製造方法。
JP10924692A 1992-04-02 1992-04-02 道路舗装材の製造方法 Pending JPH05279573A (ja)

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