JPH05278553A - エアバッグ装置のカバー構造 - Google Patents
エアバッグ装置のカバー構造Info
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- JPH05278553A JPH05278553A JP4105775A JP10577592A JPH05278553A JP H05278553 A JPH05278553 A JP H05278553A JP 4105775 A JP4105775 A JP 4105775A JP 10577592 A JP10577592 A JP 10577592A JP H05278553 A JPH05278553 A JP H05278553A
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- Japan
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- cover
- trim cover
- airbag
- trim
- air bag
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 トリムカバー開扉用のデッドスペースをなく
す。 【構成】 トリムカバー15として、可撓性を備えた芯
材の外側を、フォームラバー層を備えた表皮材で被覆し
たものを使用して、開扉時に当接するシートの背凭れの
形状に合せて変形させることにより、背凭れから外れた
部分で広く開口させて、エアバッグの円滑な膨出に必要
な開口面積を確保する。
す。 【構成】 トリムカバー15として、可撓性を備えた芯
材の外側を、フォームラバー層を備えた表皮材で被覆し
たものを使用して、開扉時に当接するシートの背凭れの
形状に合せて変形させることにより、背凭れから外れた
部分で広く開口させて、エアバッグの円滑な膨出に必要
な開口面積を確保する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、衝突時に乗員を保護
するエアバッグ装置のエアバッグ収納部の車室内側を覆
うカバーの構造に関するものである。
するエアバッグ装置のエアバッグ収納部の車室内側を覆
うカバーの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のエアバッグ装置として、例えば、
特願平3−43537号の明細書に記載されているもの
がある。これは、図13および図14に示すように、サ
イドドア1の車室内側に設けられたドアトリム2の上部
後半分を切欠いて開口2aを形成し、この開口2a内に
サイドエアバッグモジュール3が収納されている。この
サイドエアバッグモジュール3は、エアバッグ3aとイ
ンフレータ3bとを箱型のバックアッププレート3c内
に収容するとともに、バックアッププレート3cの車室
内側の開口部をカバー部材3dで覆って予め一体化され
ており、このサイドエアバッグモジュール3は、インナ
パネル4にボルト止めされて切欠き内に収容され、その
外側が、ドアトリムと同じ材質のトリムカバー5により
覆われている。
特願平3−43537号の明細書に記載されているもの
がある。これは、図13および図14に示すように、サ
イドドア1の車室内側に設けられたドアトリム2の上部
後半分を切欠いて開口2aを形成し、この開口2a内に
サイドエアバッグモジュール3が収納されている。この
サイドエアバッグモジュール3は、エアバッグ3aとイ
ンフレータ3bとを箱型のバックアッププレート3c内
に収容するとともに、バックアッププレート3cの車室
内側の開口部をカバー部材3dで覆って予め一体化され
ており、このサイドエアバッグモジュール3は、インナ
パネル4にボルト止めされて切欠き内に収容され、その
外側が、ドアトリムと同じ材質のトリムカバー5により
覆われている。
【0003】そして、車両の側面衝突時等にインフレー
タ3bが着火され、発生するガスによってエアバッグ3
aが膨張すると、サイドエアバッグモジュール3のカバ
ー部材3dおよびトリムカバー5がそれぞれ車室内側に
押し開かれて、この開口よりエアバッグ3aが膨出して
所定の位置に展開し、二次衝突から乗員を保護するよう
になっている。
タ3bが着火され、発生するガスによってエアバッグ3
aが膨張すると、サイドエアバッグモジュール3のカバ
ー部材3dおよびトリムカバー5がそれぞれ車室内側に
押し開かれて、この開口よりエアバッグ3aが膨出して
所定の位置に展開し、二次衝突から乗員を保護するよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、前述した
従来のサイドエアバッグ装置においては、サイドドア1
内に収容されたエアバッグ3aの車室内側を覆っている
トリムカバー5が開く時に、このトリムカバー5と、シ
ートの背凭れや乗員等とが接触しないようにするため、
トリムカバー5が臨む位置に充分なスペースを確保する
必要があった。その結果、デッドスペースが増加すると
いう問題があった。
従来のサイドエアバッグ装置においては、サイドドア1
内に収容されたエアバッグ3aの車室内側を覆っている
トリムカバー5が開く時に、このトリムカバー5と、シ
ートの背凭れや乗員等とが接触しないようにするため、
トリムカバー5が臨む位置に充分なスペースを確保する
必要があった。その結果、デッドスペースが増加すると
いう問題があった。
【0005】この発明は上記の事情に鑑みなされたもの
で、デッドスペースが生じないように最少限のスペース
で開くことができ、しかも、エアバッグを円滑に膨出さ
せることのできるカバー構造を提供することを目的とし
ている。
で、デッドスペースが生じないように最少限のスペース
で開くことができ、しかも、エアバッグを円滑に膨出さ
せることのできるカバー構造を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段としてこの発明は、衝突時にエアバッグを膨出
させるように車室内側壁に形成された開口から車室内側
に膨張・展開させるエアバッグ装置の前記膨出用の開口
をカバー部材によって開扉可能に閉塞するエアバッグ装
置のカバー構造において、前記カバー部材として、前記
エアバッグの膨張力によって撓む可撓性を有する板材
を、その下部を支点に開作動するように取付けたことを
特徴としている。
めの手段としてこの発明は、衝突時にエアバッグを膨出
させるように車室内側壁に形成された開口から車室内側
に膨張・展開させるエアバッグ装置の前記膨出用の開口
をカバー部材によって開扉可能に閉塞するエアバッグ装
置のカバー構造において、前記カバー部材として、前記
エアバッグの膨張力によって撓む可撓性を有する板材
を、その下部を支点に開作動するように取付けたことを
特徴としている。
【0007】
【作用】上記のように構成することによって、カバー部
材は可撓性を備えているため、エアバッグ膨張時に車室
内側へ開く際にシートの背凭れ等に当接すると、この背
凭れ等の形状に合せて変形して、背凭れから外れた部分
に広い開口が形成される。したがって、このカバー構造
によれば、少ない開扉用スペースで充分な開口面積を確
保することができ、エアバッグを円滑に膨張・展開させ
ることが可能となる。
材は可撓性を備えているため、エアバッグ膨張時に車室
内側へ開く際にシートの背凭れ等に当接すると、この背
凭れ等の形状に合せて変形して、背凭れから外れた部分
に広い開口が形成される。したがって、このカバー構造
によれば、少ない開扉用スペースで充分な開口面積を確
保することができ、エアバッグを円滑に膨張・展開させ
ることが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、この発明のエアバッグ装置のカバー構
造を、ドアトリム取付けタイプのサイドエアバッグ装置
のカバー構造に適用した一実施例を図1ないし図4に基
づいて説明する。
造を、ドアトリム取付けタイプのサイドエアバッグ装置
のカバー構造に適用した一実施例を図1ないし図4に基
づいて説明する。
【0009】サイドエアバッグモジュール11は、アル
ミニウム合金製で容器状のバックアッププレート12
と、このバックアッププレート12内の底部に取付けら
れたインフレータ13と、折畳まれた状態で収容された
エアバッグ14とを有している。 また、エアバッグ1
4は、その基端側(図2において右側)をインフレータ
13に、このインフレータ13が着火された際に発生す
るガスがバッグ内に導入されるように気密に接続されて
いる。またバックアッププレート12の底部と対向する
側に、エアバッグ14の膨出用の開口部12aを備えて
おり、この開口部12aを閉塞するように、トリムカバ
ー15が設けられている。
ミニウム合金製で容器状のバックアッププレート12
と、このバックアッププレート12内の底部に取付けら
れたインフレータ13と、折畳まれた状態で収容された
エアバッグ14とを有している。 また、エアバッグ1
4は、その基端側(図2において右側)をインフレータ
13に、このインフレータ13が着火された際に発生す
るガスがバッグ内に導入されるように気密に接続されて
いる。またバックアッププレート12の底部と対向する
側に、エアバッグ14の膨出用の開口部12aを備えて
おり、この開口部12aを閉塞するように、トリムカバ
ー15が設けられている。
【0010】そして、このトリムカバー15は、可撓性
を備えた樹脂板等の芯材の表面を、サイドドアのドアト
リム16の表皮と同じフォームラバー層付きの表皮材で
被覆されており、その下端側を開口部12aの下部にヒ
ンジ17で連結するとともに上端側を開口部12aの上
部に、所定以上の荷重がかかると折れるピン状の樹脂ク
リップ15a等で掛止して開閉可能に設けられている。
そして、このサイドエアバッグモジュール11は、ドア
トリム16の上部後半部に形成された開口16aの口縁
部に対して、バックアッププレート12の周縁部のう
ち、下端部をボルト締めし、両サイドおよび上端部を面
ファスナ等でそれぞれ係止して取付けられている。ま
た、このようにしてバックアッププレート12の周縁部
が取付けられているドアトリム11の開口16aの口縁
部は、補強リブを兼ねるアームレスト18およびトリム
外周部16bにより囲まれて、充分な強度が確保され
て、エアバッグ14の膨張時の圧力等に充分耐える構造
となっている。
を備えた樹脂板等の芯材の表面を、サイドドアのドアト
リム16の表皮と同じフォームラバー層付きの表皮材で
被覆されており、その下端側を開口部12aの下部にヒ
ンジ17で連結するとともに上端側を開口部12aの上
部に、所定以上の荷重がかかると折れるピン状の樹脂ク
リップ15a等で掛止して開閉可能に設けられている。
そして、このサイドエアバッグモジュール11は、ドア
トリム16の上部後半部に形成された開口16aの口縁
部に対して、バックアッププレート12の周縁部のう
ち、下端部をボルト締めし、両サイドおよび上端部を面
ファスナ等でそれぞれ係止して取付けられている。ま
た、このようにしてバックアッププレート12の周縁部
が取付けられているドアトリム11の開口16aの口縁
部は、補強リブを兼ねるアームレスト18およびトリム
外周部16bにより囲まれて、充分な強度が確保され
て、エアバッグ14の膨張時の圧力等に充分耐える構造
となっている。
【0011】このようにして、サイドドアのドアトリム
16の車室内側に収容されたサイドエアバッグモジュー
ル11は、その車室内側を覆うトリムカバー15と、こ
のサイドエアバッグ装置が保護する乗員が着座するシー
トの背凭れ19との間の距離が、必要最少限に狭く設定
されて、デッドスペースが生じないように車室内空間を
有効に使用している。
16の車室内側に収容されたサイドエアバッグモジュー
ル11は、その車室内側を覆うトリムカバー15と、こ
のサイドエアバッグ装置が保護する乗員が着座するシー
トの背凭れ19との間の距離が、必要最少限に狭く設定
されて、デッドスペースが生じないように車室内空間を
有効に使用している。
【0012】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を図2ないし図4を参照して説明すると、走行中
等に他の車両に側面衝突された場合には、この側面衝突
を、サイドエアバッグ装置の衝突センサが検知し、側面
衝突検知信号が発信されて、インフレータ13が着火さ
れる。次いで、このインフレータ13内で大量に発生し
たガスによってサイドエアバッグ14が膨張し、バック
アッププレート12の開口部12aを塞ぐと共にトリム
カバー16の開口16aを閉塞しているトリムカバー1
5を車室内側(図2において左側)に押圧し、この押圧
力が一定以上に達すると、上部を係止している樹脂クリ
ップ15aが折れてトリムカバー15が下端のヒンジ1
7を支点に回動する。このとき、トリムカバー15とシ
ートの背凭れ19との間隔が狭いため、トリムカバー1
5が少し開いた時点で背凭れ19の側面に当接してしま
う(図3参照)。しかし、トリムカバー15が可撓性を
有するため、背凭れ19の側面に密着するように、その
形状に合せて変形し、背凭れ19から外れた部分におい
て広く開口して、エアバッグ14の膨出に必要な開口面
積を確保する(図4参照)。
の作用を図2ないし図4を参照して説明すると、走行中
等に他の車両に側面衝突された場合には、この側面衝突
を、サイドエアバッグ装置の衝突センサが検知し、側面
衝突検知信号が発信されて、インフレータ13が着火さ
れる。次いで、このインフレータ13内で大量に発生し
たガスによってサイドエアバッグ14が膨張し、バック
アッププレート12の開口部12aを塞ぐと共にトリム
カバー16の開口16aを閉塞しているトリムカバー1
5を車室内側(図2において左側)に押圧し、この押圧
力が一定以上に達すると、上部を係止している樹脂クリ
ップ15aが折れてトリムカバー15が下端のヒンジ1
7を支点に回動する。このとき、トリムカバー15とシ
ートの背凭れ19との間隔が狭いため、トリムカバー1
5が少し開いた時点で背凭れ19の側面に当接してしま
う(図3参照)。しかし、トリムカバー15が可撓性を
有するため、背凭れ19の側面に密着するように、その
形状に合せて変形し、背凭れ19から外れた部分におい
て広く開口して、エアバッグ14の膨出に必要な開口面
積を確保する(図4参照)。
【0013】その結果、エアバッグ14は、充分な広さ
に開いた開口から車室内側に膨出して、サイドドアの内
面と乗員との間に展開して、二次衝突から乗員を保護す
る。また、トリムカバー15が可撓性を有するため、開
扉時に乗員とする接触しても、このトリムカバー15が
内装材のオーナメント表皮等と同様の可撓性を備えてい
るため、接触による乗員への影響を少なくすることがで
きる。
に開いた開口から車室内側に膨出して、サイドドアの内
面と乗員との間に展開して、二次衝突から乗員を保護す
る。また、トリムカバー15が可撓性を有するため、開
扉時に乗員とする接触しても、このトリムカバー15が
内装材のオーナメント表皮等と同様の可撓性を備えてい
るため、接触による乗員への影響を少なくすることがで
きる。
【0014】なお、上記実施例においては、可撓性を備
えたトリムカバー15をバックアッププレート12に取
付ける方法として、下端をボルト締めし、上端を一定以
上の荷重がかかると折れるピン状の樹脂クリップ15a
で係止したが、トリムカバーのバックアッププレートへ
の他の取付け方法としては、図5および図6に示すよう
に、トリムカバー25の下端をボルト締めし、上端は樹
脂プレートをU字状に形成した樹脂クリップ25aで挾
持する方法がある。この取付け方法でトリムカバー25
を取付けたサイドエアバッグ装置においては、エアバッ
グ14が膨張する過程で、エアバッグ14の圧力によっ
てトリムカバー25が車室内側に湾曲して、樹脂クリッ
プ25aから外れることによって開口する。
えたトリムカバー15をバックアッププレート12に取
付ける方法として、下端をボルト締めし、上端を一定以
上の荷重がかかると折れるピン状の樹脂クリップ15a
で係止したが、トリムカバーのバックアッププレートへ
の他の取付け方法としては、図5および図6に示すよう
に、トリムカバー25の下端をボルト締めし、上端は樹
脂プレートをU字状に形成した樹脂クリップ25aで挾
持する方法がある。この取付け方法でトリムカバー25
を取付けたサイドエアバッグ装置においては、エアバッ
グ14が膨張する過程で、エアバッグ14の圧力によっ
てトリムカバー25が車室内側に湾曲して、樹脂クリッ
プ25aから外れることによって開口する。
【0015】またトリムカバーの別の取付け方法として
は、図7および図8に示すように、トリムカバー35
は、左右の両側端と上端の各辺に断面コ字形の樹脂プレ
ート35aが同一面側にそれぞれ設けられており、この
3つの辺に設けられた樹脂プレート35aを、バックア
ッププレート12の外周部に、樹脂プレート35aを、
その弾性を利用して外側へ拡げることによって装着し、
最後に下端の辺をボルト締めして取付けている。この取
付け方法においては、エアバッグ14が膨張する過程
で、エアバッグ14の圧力によってトリムカバー35が
車室内側に押圧されて樹脂プレート35aを変形させ
て、圧力が一定以上に達すると樹脂プレート35aが外
れ、トリムカバー35が開いて開口する。この方法の場
合には、樹脂プレート35aのバックアッププレート1
2への引っ掛け量を調整するか、樹脂プレート35aの
材質や肉厚等を変えることによって、固定強度を容易に
変更できるので、エアバッグ14の展開力に応じた固定
が可能となる。
は、図7および図8に示すように、トリムカバー35
は、左右の両側端と上端の各辺に断面コ字形の樹脂プレ
ート35aが同一面側にそれぞれ設けられており、この
3つの辺に設けられた樹脂プレート35aを、バックア
ッププレート12の外周部に、樹脂プレート35aを、
その弾性を利用して外側へ拡げることによって装着し、
最後に下端の辺をボルト締めして取付けている。この取
付け方法においては、エアバッグ14が膨張する過程
で、エアバッグ14の圧力によってトリムカバー35が
車室内側に押圧されて樹脂プレート35aを変形させ
て、圧力が一定以上に達すると樹脂プレート35aが外
れ、トリムカバー35が開いて開口する。この方法の場
合には、樹脂プレート35aのバックアッププレート1
2への引っ掛け量を調整するか、樹脂プレート35aの
材質や肉厚等を変えることによって、固定強度を容易に
変更できるので、エアバッグ14の展開力に応じた固定
が可能となる。
【0016】またさらに別の取付け方法としては、図9
および図10に示すように、バックアッププレート42
の左右の両側端および上端の3辺を、それぞれ内側へコ
字形に折曲して外周部に係止溝42aが形成されてお
り、発泡ポリプロピレン樹脂製基材をオーナメント表皮
材で被覆した可撓性を有するトリムカバー45が、その
両側部をバックアッププレート42の係止溝42aに係
合して下方から上方へスライドさせ、その上端をバック
アッププレート42の上端の係合溝42aに嵌合させ、
この状態で下端側をボルト締めして取付けている。この
取付け方法においては、エアバッグ14が膨張する過程
で、エアバッグ14の圧力に押されてトリムカバー45
が車室内側に湾曲することによって、このトリムカバー
45の3辺が係合溝42aから外れて開口する。この方
法の場合には、トリムカバー45の基材の材質や板厚等
を変えることによって固定強度を容易に変更できるの
で、エアバッグ14の展開力に応じた固定が可能とな
る。
および図10に示すように、バックアッププレート42
の左右の両側端および上端の3辺を、それぞれ内側へコ
字形に折曲して外周部に係止溝42aが形成されてお
り、発泡ポリプロピレン樹脂製基材をオーナメント表皮
材で被覆した可撓性を有するトリムカバー45が、その
両側部をバックアッププレート42の係止溝42aに係
合して下方から上方へスライドさせ、その上端をバック
アッププレート42の上端の係合溝42aに嵌合させ、
この状態で下端側をボルト締めして取付けている。この
取付け方法においては、エアバッグ14が膨張する過程
で、エアバッグ14の圧力に押されてトリムカバー45
が車室内側に湾曲することによって、このトリムカバー
45の3辺が係合溝42aから外れて開口する。この方
法の場合には、トリムカバー45の基材の材質や板厚等
を変えることによって固定強度を容易に変更できるの
で、エアバッグ14の展開力に応じた固定が可能とな
る。
【0017】さらに図11および図12は、トリムカバ
ーの他の取付け方法を示すもので、バックアッププレー
ト52の上縁部には、角パイプを細幅に切断した2個の
筒状の係止金具52a.52aが溶接等手段によって取
付けられている。一方、可撓性を有するトリムカバー5
5は、その上端辺を切欠いて2か所に係止爪55a,5
5aが形成されており、各係止爪55aを各係止金具5
3aにそれぞれ係合させ、この状態で下端側をボルト締
めして取付けている。この取付け方法においては、エア
バッグ14が膨張する過程で、圧力に押されてトリムカ
バー45が車室内側に湾曲することによって、係止爪5
5a,55aがそれぞれ係止金具52a,52aから外
れて開口する。なお、図1において符号55bは、ドア
トリム16と同様の構造のトリム材である。
ーの他の取付け方法を示すもので、バックアッププレー
ト52の上縁部には、角パイプを細幅に切断した2個の
筒状の係止金具52a.52aが溶接等手段によって取
付けられている。一方、可撓性を有するトリムカバー5
5は、その上端辺を切欠いて2か所に係止爪55a,5
5aが形成されており、各係止爪55aを各係止金具5
3aにそれぞれ係合させ、この状態で下端側をボルト締
めして取付けている。この取付け方法においては、エア
バッグ14が膨張する過程で、圧力に押されてトリムカ
バー45が車室内側に湾曲することによって、係止爪5
5a,55aがそれぞれ係止金具52a,52aから外
れて開口する。なお、図1において符号55bは、ドア
トリム16と同様の構造のトリム材である。
【0018】上記実施例においては、サイドエアバッグ
モジュール11をドアトリム16に取付けた場合につい
て説明したが、サイドドア等のインナパネルに取付ける
場にもほぼ同様に実施することができる。
モジュール11をドアトリム16に取付けた場合につい
て説明したが、サイドドア等のインナパネルに取付ける
場にもほぼ同様に実施することができる。
【0019】また、上記実施例においては、バックアッ
ププレート12内に、インフレータ13とエアバッグ1
4とを一体に組付けてサイドエアバッグモジュールとし
た場合について説明したが、インフレータ13を別に設
けて、バックアッププレート12内にエアバッグ14の
みを収容したアッセンブリとしてもよく、この場合に
は、エアバッグ14とインフレータ13との間をダクト
で接続する。
ププレート12内に、インフレータ13とエアバッグ1
4とを一体に組付けてサイドエアバッグモジュールとし
た場合について説明したが、インフレータ13を別に設
けて、バックアッププレート12内にエアバッグ14の
みを収容したアッセンブリとしてもよく、この場合に
は、エアバッグ14とインフレータ13との間をダクト
で接続する。
【0020】また上記実施例においては、この発明をサ
イドエアバッグ装置に適用した場合について説明した
が、他に正面衝突用エアバッグ装置等にも好適に実施す
ることができる。
イドエアバッグ装置に適用した場合について説明した
が、他に正面衝突用エアバッグ装置等にも好適に実施す
ることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明のエアバッ
グ装置のカバー構造は、衝突時に車室内側に膨張・展開
するエアバッグの膨出用開口を開扉可能に閉塞するカバ
ー部材として、エアバッグの膨張力によって撓む可撓性
を有する板材を、その下部を支点に開作動するように取
付けたので、狭い開扉スペースでカバーを開くことがで
き、デッドスペースの発生を防止して、車室内空間を有
効に使用することができる。
グ装置のカバー構造は、衝突時に車室内側に膨張・展開
するエアバッグの膨出用開口を開扉可能に閉塞するカバ
ー部材として、エアバッグの膨張力によって撓む可撓性
を有する板材を、その下部を支点に開作動するように取
付けたので、狭い開扉スペースでカバーを開くことがで
き、デッドスペースの発生を防止して、車室内空間を有
効に使用することができる。
【図1】この発明のエアバッグ装置のカバー構造の一実
施例を示す説明図である。
施例を示す説明図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】トリムカバーが開いた状態を示す説明図であ
る。
る。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】トリムカバー上部を樹脂クリップで係止した一
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
【図6】図5の樹脂クリップによる係止方法を示す説明
図である。
図である。
【図7】トリムカバーの左右および上部を断面コ字形の
樹脂プレートで係止した一例を示す説明図である。
樹脂プレートで係止した一例を示す説明図である。
【図8】図7の樹脂プレートによる係止方法を示す説明
図である。
図である。
【図9】バックアッププレート側に形成した係止手段に
トリムカバーを係止した一例を示す説明図である。
トリムカバーを係止した一例を示す説明図である。
【図10】図9のバックアッププレートへのトリムカバ
ーの係止方法を示す説明図である。
ーの係止方法を示す説明図である。
【図11】トリムカバー上部の爪をバックアッププレー
トに係止した一例を示す説明図である。
トに係止した一例を示す説明図である。
【図12】図11の爪の係止状態を示す説明図である。
【図13】従来のサイドエアバッグ装置を示す説明図で
ある。
ある。
【図14】同じくエアバッグの膨張時のカバー部材の状
態を示す説明図である。
態を示す説明図である。
11 サイドエアバッグモジュール 12 バックアッププレート 12a バックアッププレートの開口部 13 インフレータ 14 エアバッグ 15 トリムカバー 16 ドアトリム 16a ドアトリムの開口
Claims (1)
- 【請求項1】 衝突時にエアバッグを膨出させるように
車室内側壁に形成された開口から車室内側に膨張・展開
させるエアバッグ装置の前記膨出用の開口をカバー部材
によって開扉可能に閉塞するエアバッグ装置のカバー構
造において、 前記カバー部材として、前記エアバッグの膨張力によっ
て撓む可撓性を有する板材を、その下部を支点に開作動
するように取付けたことを特徴とするエアバッグ装置の
カバー構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4105775A JPH05278553A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | エアバッグ装置のカバー構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4105775A JPH05278553A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | エアバッグ装置のカバー構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05278553A true JPH05278553A (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=14416537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4105775A Pending JPH05278553A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | エアバッグ装置のカバー構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05278553A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005145433A (ja) * | 2003-08-22 | 2005-06-09 | Mollertech Sas | エアクッションを覆い隠すことができるフラップを有する自動車用被覆部材 |
JP2009166826A (ja) * | 2007-12-18 | 2009-07-30 | Takata Corp | エアバッグ装置 |
JP2017508655A (ja) * | 2014-02-04 | 2017-03-30 | ゾディアック シーツ フランス | エアバッグドアアセンブリ |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP4105775A patent/JPH05278553A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005145433A (ja) * | 2003-08-22 | 2005-06-09 | Mollertech Sas | エアクッションを覆い隠すことができるフラップを有する自動車用被覆部材 |
JP2009166826A (ja) * | 2007-12-18 | 2009-07-30 | Takata Corp | エアバッグ装置 |
JP2017508655A (ja) * | 2014-02-04 | 2017-03-30 | ゾディアック シーツ フランス | エアバッグドアアセンブリ |
EP3102465B1 (en) * | 2014-02-04 | 2021-03-10 | Safran Seats | Airbag door assembly |
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