JPH05278225A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JPH05278225A
JPH05278225A JP7775292A JP7775292A JPH05278225A JP H05278225 A JPH05278225 A JP H05278225A JP 7775292 A JP7775292 A JP 7775292A JP 7775292 A JP7775292 A JP 7775292A JP H05278225 A JPH05278225 A JP H05278225A
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JP
Japan
Prior art keywords
ink
adjacent
chamber
particle ejecting
supply passages
Prior art date
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Pending
Application number
JP7775292A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunsuke Hattori
俊介 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7775292A priority Critical patent/JPH05278225A/ja
Publication of JPH05278225A publication Critical patent/JPH05278225A/ja
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高品位な印字を実現できるインクジェット式記
録装置を提供する。 【構成】ノズル孔42を等間隔に複数有したノズル板4
4に対向して基板43が設けてあり、この基板43の内
面で各ノズル孔42に対向する部分には発熱素子41が
設けられている。ノズル板44と基板43との間には板
材45が介挿されており、この板材45への切除加工に
よってインク室40、インク供給路38および案内路3
9a,39bが形成されている。案内路39a,39b
はインク室40を配列方向に結ぶ線を境にして両側に形
成されている。インク供給路38は、隣接するインク室
40を交互に案内路39a,39bに通じさせる関係に
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクを記録媒体に向
けて噴射することによって記録を行うインクジェット式
記録装置に係り、特にヒートパワーでインク粒子を噴射
させるインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙等の記録媒体に印字する記録装置に
は、インパクト方式と、ノンインパクト方式とがある。
ノンインパクト方式の記録装置は、インパクト方式に比
べ低騒音で、装置の小型化を図れるなどの長所がある。
【0003】ノンインパクト方式は、さらに幾つかに分
類される。そのひとつにインクジェット方式がある。こ
のインクジェット方式の記録装置は基本的にはノズルか
らインク粒子を噴射して記録媒体に衝突させることによ
り記録媒体上にドットを形成させるようにしたもので、
カラー記録が容易であるという格別な利点を備えてい
る。多くの方式が提案されているインクジェット記録方
式の中で、現在最も有力な方式がサーマルインクジェッ
ト記録方式である。
【0004】図7にはサーマルインクジェット方式の原
理を説明するための図が示されている。すなわち、図7
(a)に示されるように、インク粒子噴射部1は、イン
ク室2と、このインク室2の構成壁の一部に設けられた
ノズル孔3と、インク室2の壁面の一部に設けられた発
熱素子4とから構成される。インク室2には図示しない
インク供給路を通してインク5が充填される。
【0005】ここで、発熱素子4によってインク室2内
のインク5がパルス加熱されると、インクが沸騰し、蒸
気泡6が発生する。時間の経過にしたがって、図7
(b),(c)に示すように、蒸気泡6が成長すると、
ノズル孔3の近くのインクが噴流となってノズル孔3か
ら外部へ押し出される。発熱素子4による加熱が終了す
ると、蒸気泡6が凝縮して体積が小さくなるので、ノズ
ル孔3から吐出したインク5がインク室2内に引き込ま
れようとする。そのとき、図7(c)に示すように吐出
したインク噴流の根元が切れてインク粒子7が発生し、
このインク粒子7が慣性力を受けて記録媒体に衝突す
る。
【0006】このようにサーマルインクジェット方式で
は、体積変化が大きい気液間の相変化を利用しているの
で、必要な大きさのインク粒子を得るために比較的小さ
い発熱素子を用いることができる。したがって、インク
粒子噴射部1を小型化することが可能である。
【0007】ところで、サーマルインクジェット式記録
装置において、高品質な印字を実現するには、単位面積
当りのドット数を可能なかぎり多くする必要があり、そ
のためにはインク粒子噴射部を高密度に配列する必要が
ある。
【0008】図8にはサーマルインクジェット方式を採
用し、かつインク粒子噴射部を高密度に配列した従来の
記録ヘッド8が分解斜視図として示されている。この記
録ヘッド8は、大きく分けて、インク噴射機構9と、イ
ンクタンク10と、これらを接続するインク供給路11
とから構成されている。
【0009】インク噴射機構9は複数のインク粒子噴射
部12を一直線上に配置したものとなっている。各イン
ク粒子噴射部12は、インク室13と、インク室13の
側壁の一部に形成されたノズル孔14と、インク室13
の底壁に設けられた発熱素子15とによって構成されて
いる。そして、各ノズル孔14の軸心線を平行に位置さ
せ、かつ各ノズル孔14を同一平面上に位置させる関係
に各インク粒子噴射部12が配置されてインク噴射機構
9が形成されている。
【0010】インクタンク10はインク噴射機構9の後
方に形成されている。このインクタンク10と各インク
粒子噴射部12とはノズル孔14の軸心線延長線上に位
置するインク供給路11によって接続されている。な
お、インクタンク10の上部には空気孔16が設けられ
ている。
【0011】このような記録ヘッド8は、各インク室1
3、インクタンク10、各インク供給路11をエッチン
グ加工によって一体に形成した板材17と発熱素子15
を等ピッチに配置した基板18とを接合することによっ
て形成される。なお、基板18は従来の感熱記録用サー
マルヘッドの製造技術を用いることによって容易に作成
することができる。したがって、インク粒子噴射部12
を一直線上に高密度に配置することは困難ではない。
【0012】しかしながら、上記のように構成されたサ
ーマルインクジェット式記録装置にあっては次のような
問題があった。すなわち、インク粒子噴射部12を高密
度に配置すると、必然的にインク供給路11が細長くな
るので、インクの流動抵抗が大きくなる。このため、目
づまりを起こし、各インク粒子噴射部12に対してイン
クの供給が不均一になる虞があった。また、インク粒子
噴射部12を高密度に配置すると、必然的に隣接するイ
ンク供給路11の入口間隔も狭くなる。このため、各イ
ンク供給路11へ毛細管作用で浸透するインクは、隣接
するインク供給路へ浸透するインクのいわゆる流れの影
響を受け易くなる。つまり、各インク供給路11へ浸透
しようとするインクが互いに干渉し、各インク室13へ
のスムーズなインク供給が困難となる。したがって、図
8に示す構成の記録ヘッド8では、インク粒子噴射部の
高密度化に限界があり、高品質印字の実現が困難であっ
た。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のサー
マルインクジェット式記録装置では、インク粒子噴射部
を高密度配置しようとすると、各インク室へインクを安
定供給することが困難となり、その結果、高品質印字の
実現が困難であった。
【0014】そこで本発明は、インク粒子噴射部を高密
度配置しても各インク粒子噴射部へインクを安定に供給
することができ、もって高品質印字の実現に寄与できる
インクジェット式記録装置を提供することを目的として
いる。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るインクジェット式記録装置は、構成壁
の一部にノズル孔を有したインク室を備え、このインク
室に供給されたインクをヒートパワーで上記ノズル孔か
ら噴射させるインク粒子噴射部を直線状に複数配列して
なるインク噴射機構と、前記インク粒子噴射部を配列方
向に結ぶ線を境にして両側から上記各インク粒子噴射部
の前記インク室に対して隣接するインク室への流れ方向
を異ならせてそれぞれインクを供給する複数のインク供
給路とを備えている。
【0016】
【作用】隣接するインク粒子噴射部のインク室にインク
を供給するインク供給路は、インク粒子噴射部を配列方
向に結ぶ線を境にして異なる方向からインクを供給する
ように設けられている。
【0017】このような構成であると、インク粒子噴射
部を高密度に配置した場合であっても隣接するインク供
給路の間隔を十分長く設定でき、この結果、十分な断面
積のインク供給路を確保できるとともに隣接するインク
供給路の入口部で起こり易いインクの流れの干渉発生を
防止でき、各インク室へ安定したインクの供給が可能と
なる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。図1には本発明の一実施例に係るサーマルインクジ
ェット式記録装置、ここにはラインプリンタに適用した
例の要部が示されている。
【0019】記録紙30は紙送り用モータ31によって
駆動されるプラテンローラ32に案内されて図中実線矢
印A方向に送られる。プラテンローラ32に対向する位
置には、プラテンローラ32と平行に、かつ記録紙30
の幅とほぼ同じ長さのサーマルジェット式の記録ヘッド
33が設けられている。
【0020】記録ヘッド33は、図2に示すように、細
長い角柱状の外形で、かつプラテンローラ32に対向す
る位置に後述するノズル孔42を数10μmのピッチで
直線状に露出させた外観に形成されている。
【0021】この記録ヘッド33は、具体的には、図3
に示すように、大きく分けて、内部にインク34を収容
するインクタンク35と、このインクタンク35の側壁
の一部を兼ねるようにインクタンク35に装着されたイ
ンク噴射機構36とで構成されている。
【0022】インク噴射機構36は、図3中紙面に直交
する方向に数10μmのピッチで直線状に複数配置され
たインク粒子噴射部37を備えるとともに各インク粒子
噴射部37へインクを供給するインク供給路38および
各インク粒子噴射部37を結ぶ線を境にして両側に設け
られてインクタンク35内のインク34を各インク供給
路38へ案内する案内路39a,39bを備えている。
各インク粒子噴射部37は、それぞれインク室40を備
え、このインク室40の対向する壁に発熱素子41とノ
ズル孔42とを設けている。そして、インク噴射機構3
6を構成している各インク粒子噴射部37、各インク供
給路38、案内路39a,39bは、次のような3種類
の部材の積層接着組合せによって形成されている。
【0023】すなわち、インクタンク35の側壁の一部
を構成する基板43を設け、この基板43の外面にプリ
ント配線技術等を用いて図3中紙面と直交する方向に前
述した発熱素子41をそれぞれ装着している。そして、
基板43の外面に対向する位置にノズル板44を配置
し、このノズル板44の発熱素子41に対向する位置に
前述したノズル孔42をそれぞれ形成している。また、
ノズル板44と基板43との間に板材45を介挿し、こ
の板材45への切除加工によって前述した各インク室4
0、各インク供給路38および案内路39a,39bと
なるスペースを確保している。
【0024】各インク室40は、図4に示すように数1
0μmの厚みをもつ偏平な四角形の空間に形成されてい
る。これらインク室40には基板43とノズル板44と
の間で、かつインク粒子噴射部37の配列方向と平行に
位置して前記空間を規定する一辺部分にインク導入口4
6がそれぞれ形成されており、これらインク導入口46
がそれぞれインク供給路38を介して案内路39aまた
は39bに通じている。すなわち、隣接するインク室4
0のインク導入口46は180度位相が異なる位置に設
けられており、これらに通じるインク供給路38も隣接
するもの同志が180度位相の異なる位置に設けられて
いる。つまり各インク室40が配列方向に沿って交互に
案内路39a,39bに通じる関係にインク導入口46
およびインク供給路38が設けられている。
【0025】なお、図4中47は案内路39aをインク
タンク35に通じさせるために基板43に設けられた孔
を示し、図3,4中48は案内路39bをインクタンク
35に通じさせるために基板43に設けられた孔を示
し、図3中49は瀘過フィルタを示し、図3中50は空
気孔を示している。
【0026】このような構成であると、インクタンク3
5内のインク34は孔47,48を通して案内路39
a,39bに流れ、続いて毛細管作用で各インク供給路
38を通った後に各インク室40に供給される。各イン
ク室40に供給されたインクは前述した原理で噴射さ
れ、記録紙30上にドットを形成する。
【0027】本実施例では、隣接するインク粒子噴射部
37のインク室40にインクを供給するインク供給路3
8がインク粒子噴射部37を配列方向に結ぶ線を境にし
て異なる方向から供給するように設けられている。した
がって、インク粒子噴射部37を高密度に配列した場合
であっても、現実に隣接するインク供給路38の間隔を
インク粒子噴射部37の設置間隔のおよそ2倍まで広げ
ることができる。この結果、目づまりの起こり難い十分
な断面積のインク供給路38を確保できるとともに隣接
するインク供給路38の入口部で起こり易いインクの流
れの干渉発生を防止でき、各インク室40へインクを安
定に供給できる。また、現実に隣接するインク供給路3
8の間隔を広くできるので、それだけ加工が容易で、し
かも積層接着するときの接着面も十分に確保でき、結
局、インク粒子噴射部37を高密度配列して高品質印字
を実現できる。
【0028】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。すなわち、上述した実施例では、基板
43とノズル板44との間に板材45を介在させ、この
板材45への切除加工によって各インク室40、各イン
ク供給路38および案内路39a,39bとなるスペー
スを確保しているが、図5に示すようにノズル板36a
の内面に各インク室40、各インク供給路38および案
内路39a,39bとなり得る凹部51を設けるように
してもよい。
【0029】また、インク供給路の形状も上記実施例の
形状に限定されるものではなく、図6(a)に示すよう
にインク室40と同じ幅で延びる形状のインク供給路3
8aや同図(b)に示すように途中からインク室40に
近づくにしたがって徐々に細くなる形状のインク供給路
38bを設けてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば簡単
な構造であるにも拘らず隣り合ったインク粒子噴射部に
安定してインクを供給することができる。したがって、
インク粒子噴射部を高密度配列することが可能となり、
高品質印字の実現に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るインクジェット式記録
装置をラインプリンタ装置に適用した例の要部斜視図。
【図2】同装置に組み込まれた記録ヘッドの斜視図。
【図3】同記録ヘッドを図2におけるA−A線に沿って
切断し矢印方向に見た断面図。
【図4】同記録ヘッドを図3におけるB−B線に沿った
矢印方向に局部的に見た一部切欠正面図。
【図5】記録ヘッドの変形例を示す縦断面図。
【図6】インク供給路の形状の変形例を説明するための
図。
【図7】サーマルインクジェット方式のインク噴射原理
を説明するための図。
【図8】インクジェット式記録装置に組込まれた従来の
記録ヘッドの分解斜視図。
【符号の説明】
8,33…記録ヘッド、 9,36…インク
噴射機構、10,35…インクタンク、11,38,3
8a,38b…インク供給路、12,37…インク粒子
噴射部、 13,40…インク室、14,42…ノズ
ル孔、 30…記録紙、31…紙送り用モー
タ、 32…プラテンローラ、39a,39
b…案内路、 41…発熱素子、43…基板、
44…ノズル板、45…板材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構成壁の一部にノズル孔を有したインク室
    を備え、このインク室に供給されたインクをヒートパワ
    ーで上記ノズル孔から噴射させるインク粒子噴射部を直
    線状に複数配列してなるインク噴射機構と、前記インク
    粒子噴射部を配列方向に結ぶ線を境にして両側から上記
    各インク粒子噴射部の前記インク室に対して隣接するイ
    ンク室への流れ方向を異ならせてそれぞれインクを供給
    する複数のインク供給路とを具備してなることを特徴と
    するインクジェット式記録装置。
JP7775292A 1992-03-31 1992-03-31 インクジェット式記録装置 Pending JPH05278225A (ja)

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JP7775292A JPH05278225A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 インクジェット式記録装置

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