JP2001246758A - インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置

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JP2001246758A
JP2001246758A JP2000062610A JP2000062610A JP2001246758A JP 2001246758 A JP2001246758 A JP 2001246758A JP 2000062610 A JP2000062610 A JP 2000062610A JP 2000062610 A JP2000062610 A JP 2000062610A JP 2001246758 A JP2001246758 A JP 2001246758A
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ink
jet recording
flow path
recording head
substrate
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Application number
JP2000062610A
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English (en)
Inventor
Takayuki Takeuchi
孝行 竹内
Michiaki Murata
道昭 村田
Masahiko Fujii
雅彦 藤井
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク吐出効率を向上させ、高解像度化およ
び高速化を可能とし、異物によるノズルやインク流路の
閉塞を防止し、安定したインク吐出を行って白ヌケの画
質欠陥をなくす。 【解決手段】 インク流路基板42にRIE法によって
形成された複数の溝46と貫通孔48とが、それぞれイ
ンク流路50及び共通液室56になる。溝46と貫通孔
48との間には複数の開口部材60が形成され、開口部
材60の間にノズルの幅W1より小さい幅W2の開口6
2が構成される。素子基板44には、溝46に対応した
位置に、電気―熱変換体68が設けられる。総インク流
量に対するノズル54側へのインク流量の比(前後比
項)の値が0.3以上0.75以下となるように設定さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録ヘッド及びインクジェット記録装置に関し、さらに詳
しくは、インク流路内のインクを画像情報に対応して加
圧することでエネルギーを印加し、インク吐出口からイ
ンクを吐出するインクジェット記録ヘッドと、このイン
クジェット記録ヘッドを有するインクジェット記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5には、従来のインクジェット記録ヘ
ッドの一例が示されている(特開平5−155020号
参照)。
【0003】このインクジェット記録ヘッド310は、
インク流路基板312と素子基板314とを張り合わせ
て構成されている。インク供給口316から供給され、
共通液室318に充填されたインクは、インク流路32
0内においてエネルギー変換素子によって加圧されてエ
ネルギーが印加され、インク吐出口322からインク滴
324として吐出される。このインク滴324が用紙3
26に付着することで、用紙326に画像が記録され
る。このインクジェット記録ヘッド310では、エネル
ギー変換素子として電気エネルギーを熱エネルギーに変
化する電気―熱変換体328を用いたサーマル型のイン
クジェット記録ヘッドを採用しているが。このほか、エ
ネルギー変換素子として、圧電素子を用いたものなど、
いくつかの方式がある。
【0004】ところで、インク流路基板312は、Si
製とされることが多い。インク流路基板312には、複
数のインク流路320となる溝と共通液室318となる
貫通孔が湿式異方性エッチングによって形成されてお
り、素子基板314と貼り合わされた状態で、貫通した
開口が前述のインク供給口316となる。
【0005】一方、素子基板314も、Si製とされる
ことが多い。素子基板314には、各インク流路320
に対応して電気−熱変換体328が設けられ、また電気
−熱変換体328に電気エネルギーを供給するための配
線や駆動回路などが形成されている。さらに、これらの
素子の上に、樹脂からなる厚膜層330が形成されてい
る。厚膜層330は、インク流路基板312に形成され
たインク流路320と共通液室318とを結ぶバイパス
流路332の部分と、電気−熱変換体328上の部分が
除去されている。この厚膜層330は、このようにバイ
パス流路332を形成するために必要であり、また素子
基板314の表面に形成された配線や駆動回路など(不
図示)がインクに侵食されることを防ぐために設けられ
た保護層としての役割を果たす。このようなインク流路
基板312と素子基板314とを位置合わせして接合す
ることによりインクジェット記録ヘッドが作製される。
【0006】このような従来のインクジェット記録ヘッ
ドでは、インク流路基板312の加工に水酸化カリウム
水溶液を用いた湿式の異方性エッチング法を用いてい
る。この湿式異方性エッチングは、平面的な形状が四角
形であれば、精度よく加工できるとともに、例えば共通
液室318のような、大きく深い加工を行うためには比
較的高速に加工ができるという利点を有している。この
とき、断面方向の形状はSi製のインク流路基板312
の結晶方向によって決定され、台形もしくは三角形とな
る。そのため、このような湿式異方性エッチング法によ
って形成されたインク流路320の断面形状およびノズ
ル(インク吐出口322)の開口形状は三角形状(又は
台形状)となる。
【0007】近年、急速に進展している高解像度化は、
ノズルの配列間隔の縮小を伴っている。従来のインクジ
ェット記録ヘッドでは、上述のようにインク流路320
の断面およびノズルの開口形状を三角形状(又は台形
状)にしかできないため、ノズル間隔を狭めてその一辺
を短くすると、インク流路320の断面積およびノズル
の開口面積が小さくなる。そのため、インク流路320
の流体抵抗が高くなることによるインク流路320への
インク充填速度の低下や、所望のインク滴体積を得るこ
とができないという問題が生じる。
【0008】これに対し、図6に示すように、特開平1
1−227208号には、インク流路352に絞り形状
354を形成したインクジェット記録ヘッド350が開
示されている。これは、Siからなるインク流路基板3
56に反応性イオンエッチング(RIE:Reacti
ve Ion Etching)法によりインク流路3
52となる溝358を形成するものである。この方法に
より作製したインク流路352は、図7に一部破断斜視
図で示すように、インク流路基板356の表面356A
に対して垂直な溝358を形成できるため、インク流路
352およびその開放端であるノズル360の形状を矩
形にすることができる。また、湿式結晶異方性エッチン
グと異なり、2次元的には任意のパターン形状が精度よ
く加工できる。これにより、図6(B)に示したような
前方絞り354および後方絞り355を形成することも
可能となる。これらの絞りは、ノズル360へ圧力を集
中させることに寄与するものであり、これによりエネル
ギー効率の大幅な改善が可能となっている。また、イン
ク流路352の断面積は、ノズル360の配列の制限と
は無関係にエッチング深さにより設定できるため、その
断面積を確保することができ、高解像度化においても、
インクの再供給を高速に行うことができ、また所望のイ
ンク滴体積を得ることができる。
【0009】しかしながら、上記RIE法により作製し
たインクジェット記録ヘッド350において、印字中に
いわゆる白ヌケの画質欠陥が発生することが確認され
た。この画質欠陥の原因を調査した結果、ノズル360
の目詰まりによる不吐出が原因であることが判明した。
すなわち、図6に示されているインクジェット記録ヘッ
ド350における個別のインク流路352の断面積は、
ノズル360が最も小さい構造となっている。これは、
前述のように、高解像度におけるエネルギー効率の改善
とインク再供給を両立させるためである。そのため、個
別のインク流路352に侵入した異物のうち、ノズル3
60の断面積よりも小さいものはインク吐出とともに排
出されるが、大きいものは排出できずに目詰まりの原因
となっている。また、ノズル360を閉塞している異物
を調査した結果、インクジェット記録装置を構成してい
る物質であることが判明した。つまり、インクジェット
記録ヘッド350の作製工程中に共通液室362に残っ
た異物や、記録動作中にマニフォールドやインクタンク
から脱落した異物が、インクの流れとともに個別のイン
ク流路352に侵入していると考えられる。また、同様
な現象として、個別のインク流路352の共通液室36
2側の断面積よりも大きな異物が流れてきた場合、流路
352を閉塞することが考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮し、インク吐出効率を向上させ、高解像度化および
高速化を可能とし、異物によるノズルやインク流路の閉
塞を防止し、安定したインク吐出を行って白ヌケの画質
欠陥をなくすことを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、画像情報に基づいてインクを加圧可能な複数の圧力
発生手段を備えた第1基板と、前記圧力発生手段のそれ
ぞれに対応したインク流路部と、これらインク流路部に
連続して形成されインク流路部よりも小さい断面積を有
するオリフィス部と、複数のインク流路に連通する共通
液室部と、この共通液室部に連通するインク供給口部
と、共通液室部とそれぞれのインク流路部との境界近傍
にオリフィス部よりも狭い開口部が構成されるように形
成された開口部材と、が一体的に設けられ、前記第1基
板に接合されてインク吐出ノズルを構成する第2基板
と、を有することを特徴とするすなわち、第1基板と第
2基板とが接合されることで、第2基板に設けられたイ
ンク流路部、オリフィス部及び共通液室部が、それぞれ
インク流路、オリフィス及び共通液室となり、インクジ
ェット記録ヘッドが構成される。また、インク供給部
は、共通液室へインクを供給するインク供給口となり、
このインク供給口からインクが共通液室へと送られ、さ
らに、複数のインク流路の各々に至る。インク流路は、
第1基板の圧力発生手段に対応して設けられているの
で、画像情報に基づいて圧力発生手段がインク流路のイ
ンクを加圧する。これにより、インクがオリフィスを通
って吐出され、記録媒体に画像が記録される。オリフィ
スは、インク流路よりも小さい断面積を有するので、圧
力発生手段からインクに作用したエネルギーをノズル部
分のインクに集中させることができ、インク吐出に必要
なエネルギー効率を高めることが可能となる。また、イ
ンク流路よりも大きな断面積を有するインク流路が構成
されるので、インク吐出口の配列間隔を短くしても、イ
ンク流路の流体抵抗が低くなり、インク流路へのインク
充填速度が低下してしまったり、インク滴が小さくなっ
てしまったりしない。
【0012】第2基板には開口部材が設けられており、
共通液室部とそれぞれのインク流路部との境界近傍にオ
リフィス部よりも狭い開口部が構成されている。このた
め、第1基板と第2基板とが接合された状態で、オリフ
ィスよりも狭い開口が構成される。これにより、例えば
インクジェット記録ヘッドの製造工程中に共通液室に残
った異物や、記録動作中にマニフォールドやインクタン
クから脱落した異物のうち、この開口よりも大きな異物
はインク流路に流れ込まない。オリフィスの断面は開口
より広くなっており、さらにインク流路の断面はオリフ
ィスより広いので、異物がインク流路やオリフィスを閉
塞することがなく、安定したインク吐出を行うことがで
きる。また、共通液室にたまった空気のうち、開口より
大きなものはインク流路に流れ込まないので、安定した
インク吐出を行うことが可能になる。
【0013】なお、開口部材は、複数のインク流路に対
して1つの開口が構成されるように設けられていてもよ
いが(この場合には、インク流路を互いに連通させる連
通空間を設けて、それぞれのインク流路間をインクが自
由に行き来できるようにすれば、全てのインク流路にイ
ンクが流入する)、複数のインク流路のそれぞれに開口
が対応して配置されるように開口部材を設けると、イン
ク流路へのインクの流入がスムーズになるので好まし
い。また、このようにインク流路のそれぞれに対応して
開口が設けられている構成においても、インク流路を互
いに連通させる連通空間を設けてインクが自由に行き来
できるようにすれば、一部の開口が異物により閉塞され
た場合でも、閉塞されていない開口から連通空間を通じ
て、閉塞された開口に対応するインク流路にインクを流
入させることができ、噴射異常が発生しなくなるのでよ
り好ましい。連通空間は、開口部材を共通液室部とイン
ク流路部との境界よりも共通液室部側に設けることで、
インク流路部を構成する隔壁と開口部材との間に構成で
きる。
【0014】開口部材の位置は、共通液室部とインク流
路部との境界近傍であれば、特に限定されない。すなわ
ち、この位置であれば、共通液室の異物がインク流路に
流れ込むことを確実に防止できる。
【0015】開口部材は、インク流路部、オリフィス
部、共通液室部、インク供給部と共に第2基板に一体的
に設けられている。すなわち、第2基板にインク流路
部、オリフィス部、共通液室部、インク供給部を設ける
ときに、開口部材も同時に設けることができるので、開
口部材の形成が容易になり、低コストで第2基板を製造
することができる。
【0016】また、本発明ではインク流路、オリフィ
ス、共通液室、インク供給部及び開口が2枚の基板を接
合することにより構成され、、これら以外の基板を必要
としない。このため、部品点数を少なくして低コストで
インクジェット記録ヘッドを製造することができる。
【0017】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記インク吐出ノズルのインク吐出
口から圧力発生手段の前記オリフィス部側端部までのイ
ナータンスをIf、前記圧力発生手段部のイナータンスを
Ih、前記開口部材から前記圧力発生手段の開口部材構側
端部までのイナータンスをIrとして、前記各イナータン
スは下記の関係式を満足することを特徴とする。
【0018】
【数2】
【0019】このように、(Ih+Ir)/(If+2Ih
Ir)の値(以下、この値を前後比項という場合がある)
を0.3以上とすることで、いわゆるフェースフラッド
を防止して、画質欠陥の無い良好な画像記録が可能にな
る。
【0020】また、前後比項を0.75以下とすること
で、インク流路へのインクの流入速度の低下を防止で
き、インク吐出の時間間隔を短くして高速の画像記録が
可能になる。
【0021】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記第2基板がSiか
らなることを特徴とする。
【0022】従って、第2基板の加工が容易になり、高
精度且つ低コストで第2基板を製造することができる。
【0023】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれかに記載の発明において、前記第1基板
がSiからなることを特徴とする。
【0024】従って、第1基板の加工が容易になり、高
精度且つ低コストで第1基板を製造することができる。
【0025】また、請求項3に記載の発明において、請
求項4に記載のように第1基板もSiからなるように構
成すると、第1基板及び第2基板が共に高精度に加工で
きるので、これらを接合して構成されるインクジェット
記録ヘッドの各部位の位置精度が向上する。このため、
高画質の画像記録が可能になる。
【0026】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請
求項4のいずれかに記載の発明において、前記第2基板
の少なくともインク流路部、オリフィス部及び開口部材
が、ドライエッチング法により第2基板に形成されてい
ることを特徴とする。
【0027】従って、インク流路部、オリフィス部及び
開口部材の加工の自由度が高くなり、微細な構造であっ
ても容易に加工できるので、例えば、所望の流体バラン
スを容易に得ることも可能になる。また、インク流路
部、オリフィス部及び開口部材の断面形状を矩形にでき
るので、ノズルを高密度に配置しても、インク流路及び
オリフィスの断面積を大きく確保できる。
【0028】請求項6に記載の発明では、請求項1〜請
求項5のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッド
と、画像情報に応じて前記インクジェット記録ヘッドの
圧力発生手段を駆動制御する制御手段と、前記画像記録
媒体と前記インクジェット記録ヘッドとを画像記録媒体
の記録面に沿った方向へ相対移動させる移動手段と、を
有することを特徴とする。
【0029】このインクジェット記録装置では、制御手
段によってインクジェット記録ヘッドの圧力発生手段が
制御され、インクジェット記録ヘッドからインク滴が記
録媒体に吐出される。そして、移動手段によって、画像
記録媒体とインクジェット記録ヘッドとを画像記録媒体
の記録面に沿った方向へ相対移動(走査)させること
で、記録媒体に所望の画像が形成される。
【0030】インクジェット記録ヘッドとしては、請求
項1〜請求項5のいずれかに記載のものを使用している
ので、異物がインク流路やオリフィスを閉塞することが
なく、安定したインク吐出を行って、高速且つ高精度で
記録媒体に画像を形成することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1及び図2には、本発明の第1
実施形態のインクジェット記録ヘッド10が示されてい
る。図3には、このインクジェット記録ヘッド10を備
えたインクジェット記録装置100が示されている。
【0032】図3に示すように、このインクジェット記
録装置100は、記録用紙12を一定の方向に搬送する
搬送ローラ14と、この記録用紙12の搬送経路に対向
して、且つ記録用紙12の搬送方向と垂直な方向に沿っ
て設けられた1組のガイド部材16と、これらのガイド
部材16により支持されたキャリッジ26と、ガイド部
材16の下で且つ記録用紙12(記録媒体)の搬送経路
に隣接した位置に配設されたメンテナンスステーション
18と、これらを一体に保持するハウジング20とを有
している。キャリッジ26に、インクタンク30と、こ
のインクタンク30から供給されたインクによって画像
記録を行うインクジェット記録ヘッド10が搭載されて
いる。また、インクジェット記録ヘッド10には、フレ
キシブル基板に接続された信号線22を通じて、図示し
ない制御装置から画像情報が送られるようになってい
る。さらに、メンテナンユニット18に対向する位置に
はキャリッジ26のホームポジションが設定されてお
り、この位置をホームポジションセンサ24で検出する
ようになっている。ガイド部材16によってキャリッジ
26が移動することで主走査され、記録用紙12が搬送
ローラ14によって搬送されることで副走査される。図
面において、記録ヘッドキャリッジ10の移動方向(主
走査方向)を矢印Mで、記録用紙12の移動方向(副走
査方向)を矢印Sでそれぞれ示している。
【0033】図1に示すように、インクジェット記録ヘ
ッド10は、Si製のインク流路基板42と、同じくS
i製の素子基板44と、が互いに位置合わせして貼着さ
れることにより構成されている。
【0034】インク流路基板42には、RIE法によっ
て、複数の溝46と、異方性エッチングにより形成され
た貫通孔48と、が形成されている。溝46は、一定の
間隔をあけて同一方向に形成されており、素子基板44
が貼着された状態で、インク流路50となる。
【0035】溝46は、貫通孔48の反対側において、
次第に幅狭となってオリフィス部52が形成されてお
り、さらにその端部が、インクを吐出するノズル54
(インク吐出口)とされている。
【0036】貫通孔48は、複数の溝46に連続して形
成されると共に、素子基板44に向かってその幅が漸増
されており、素子基板44が貼着されると、その内部が
共通液室56になる。素子基板44と反対側の開口は、
インクタンク30(図3参照)からインクが供給される
インク供給口58となる。
【0037】インク流路基板42には、溝46と貫通孔
48との間に、複数の開口部材60が形成されており、
素子基板44が貼着されると、開口部材60の間に開口
62が構成される。開口部材60は、開口62の幅W2
がノズル54の幅W1よりも狭くなるように、且つ開口
62が1つの溝46(インク流路50)に対応した位置
で一定数(図1では2つ)ずつ配置されるように、所定
の数、位置及び大きさとされている。なお、開口部材6
0は、溝46と同時に、RIE法により形成される。
【0038】溝46を構成する隔壁64と開口部材60
との間には、各々のインク流路50でインクが行き来可
能となるための十分な体積を有する空間66が構成され
ている。
【0039】一方、素子基板44には、溝46に対応し
た位置に、電気―熱変換体68が設けられ、さらに、画
像信号に対応した電気エネルギーを電気―熱変換体68
に供給する配線及び駆動回路等(図示省略)の素子が設
けられている。電気―熱変換体68が駆動されること
で、後述するようにインク流路50内のインクにエネル
ギーが付与され、ノズル54からインク滴が用紙12
(図1では図示省略、図3参照)に吐出される。なお、
インク流路50内のインクを加圧してインク吐出に必要
なエネルギーをインクに与えることが可能であれば、本
発明の圧力発生手段は特に限定されず、例えば、圧電素
子等を使用できる。
【0040】さらに、これらの素子の上には樹脂層70
が形成されており、素子がインクに侵食されることを防
止している。樹脂層70は、電気―熱変換体68上の部
分は除去され、耐インク保護層72としてTaが配置さ
れている。
【0041】また、図1に示すように、本実施形態のイ
ンクジェット記録ヘッドでは、開口62からノズル54
までのイナータンスが下記の所定の関係を満たすように
設定されている。ここで、ノズル54から電気-熱変換
体68のノズル側端部までのイナータンスをIf、電気―
熱変換体68のイナータンスをIh、電気―熱変換体68
の共通液室56側端部から開口の共通液室56側端部ま
でのイナータンスをIrとする。
【0042】イナータンスIは、一般に、インク密度
(流体密度)をρ、インク流路50の断面積をS、各部
のインク流方向の長さをLとすると、次式で表すことが
できる。
【0043】
【数3】
【0044】インク流路50のそれぞれについて、電気
―熱変換体68により発生させられる圧力をP、この圧
力Pにより個別のインク流路50内を移動する総インク
流量をQ、ノズル54側へのインク流量をQfとする
と、Qfの時間変化は以下の関係式で表すことができ
る。
【0045】
【数4】
【0046】ここで、右辺dQ/dtの係数項を前後比
項とすると、本実施形態のインクジェット記録ヘッドで
は、この前後比項の値が0.3以上0.75以下となる
ように設定されている。
【0047】次に、本実施形態のインクジェット記録ヘ
ッド10の作用を説明する。
【0048】画像信号に対応して電気―熱変換体68が
駆動されると、インク流路50内のインクに気泡が発生
する。この気泡による圧力は、インク流路50の絞り形
状(オリフィス部52の形状)にしたがってノズル54
に集中するため、気泡を発生させるために投入した電気
エネルギーに対するインク液滴エネルギーの効率を、従
来方式よりも大幅に改善できる。また、高解像化により
ノズル54の配列間隔が狭く、ノズル断面積が小さくな
った場合においても、インク流路50の断面積を大きく
することが可能であり、インク流路50の流路抵抗の増
加を抑えることができるため、インク噴射後のインク再
充填速度を速くしたり、インク滴を大きくしたりするこ
とが可能である。
【0049】さらに、図1に示すように、開口部材60
の間に構成される開口62の幅W2をノズル54の幅W
1よりも狭くしたことにより、開口62を通過した異物
(小さな異物)はノズルから排出される。また、ノズル
54の幅W1よりも大きい異物は、この開口62を通過
することができないため、インク流路50を閉塞するこ
とはない。しかも、共通液室56内に生じている気泡に
関しても、開口62よりも大きな気泡は開口62を通過
することができないため、インク流路50が気泡によっ
て影響を受けてインク吐出が不安定になることもない。
さらに、インク流路50と開口部材60の空間66は十
分な体積があるため、特定の開口62が異物によって閉
塞されてしまった場合には、閉塞されていない他の開口
62から流入したインクが、閉塞された開口62に対応
するインク流路50に流入するため、インク供給不足が
生じることがない。同様に、共通液室56に空気が貯ま
た場合でも、開口62よりも大きなものはインク流路5
0に流れ込まないので、この空気によってインク吐出が
影響されることがなく、安定してインク吐出を行うこと
ができる。
【0050】また、本実施形態のインクジェット記録ヘ
ッドでは、前述の前後比項が0.3以上とされており、
いわゆるフェースフラッドが発生しないようになってい
る。フェースフラッドとは、ノズル54から漏れ出たイ
ンクがノズル54を塞ぐようにして、ノズル54が形成
された面(インク吐出面)に沿って広がってしまうこと
をいう。フェースフラッドによってインク吐出が制限さ
れるため、画像欠陥が生じる原因となる。
【0051】この前後比項とフェースフラッドによる画
質欠陥の関係を調べた結果、前後比項が0.3よりも小
さい場合、フェースフラッドによる画質欠陥が発生する
ことが確認された。つまり、開口部材60を含むインク
流路50の形状を前後比項が0.3以上になるように設
定すれば、フェースフラッドによる画質欠陥のない良好
な印字が可能となる。
【0052】以上より、図1に示すような開口62の幅
W2がノズル54の幅W1よりも小さく、且つ前後比項
が0.3以上のインク流路50を有するインクジェット
記録ヘッド10を作製し、これを組み込んだインクジェ
ット記録ヘッド10(図3参照)を使用して画像記録を
行い、得られた画像を評価した結果、ノズル目詰まりや
フェースフラッドによる画質欠陥のない画像記録が可能
であることが確認できた。
【0053】さらに、本実施形態では、前後比項が0.
75以下とされており、インク流路50へのインクの流
入速度の低下が防止されている。従って、インク吐出の
時間間隔を短くして高速で画像記録を行うことが可能に
なる。
【0054】なお、本実施形態では開口部材60が溝4
2と平行に配置されているものを例に挙げているが、開
口部材60の配置方向はこれに限られず、他の配置であ
っても本発明に含まれる。
【0055】図4には、本発明の第2実施形態のインク
ジェット記録ヘッド80が示されている。以下、第1実
施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を
付して説明を省略する。また、インクジェット記録装置
としては、インクジェット記録ヘッド10をインクジェ
ット記録ヘッド80に代えた以外は、第1実施形態のイ
ンクジェット記録装置100(図3参照)と同一構成と
される。
【0056】このインクジェット記録ヘッド80では、
開口部材82が平面視にて等脚台形状に形成されてお
り、開口部材82の間に構成される開口84が、共通液
室56側からインク流路50側に向かって次第に幅狭に
なっている。開口84の最も狭い部分の幅W3は、第1
実施形態と同様、ノズル54の幅W1よりも狭くされて
いる。
【0057】一般には、開口部材の間の開口の幅を小さ
くすることにより、ノズル54の目詰まりの原因となる
異物の除去能力を向上させることができる。しかし、開
口の幅を、共通液室56側からインク流路50側まで一
定幅のまま小さくした場合、前記Irが大きくなるため
前後比が小さくなることになり、画質欠陥の発生を招
く。Irを大きくしないためには開口部材のインク流路
方向の長さを小さくすることが考えられるが、開口部材
60は機械的強度が小さいため、歩留まりの低下が生じ
る。本来、異物の除去は、インク流路50における断面
積が重要であることから、開口部材60の幅が小さい領
域を長くとる必要はない。従って、本実施形態に示すよ
うな形状、すなわち、インク流路方向で部分的に厚みの
異なる開口部材82を用いることにより、高い異物除去
能力を保持しつつ、画質欠陥のない画像記録が可能とな
る。
【0058】なお、上記説明では、インク流路基板42
及び素子基板44のいずれもSiからなるものを例とし
て挙げたが、これら基板の材質はSiに限定されない。
上記各実施形態ようにSiで構成した場合には、これら
基板の加工が容易になり。高精度且つ低コストで基板を
製造できるので好ましい。また、インク流路基板42と
素子基板44とをいずれもSi製とすると、これら基板
を接合して構成されたインクジェット記録ヘッド10、
80の各部位の位置精度が向上するため、高画質の画像
記録が可能になる。
【0059】インク流路基板42に溝46(インク流路
部)、オリフィス部52及び開口部材60を形成する方
法としても、上記したRIE法に限定されないが、RI
E法によって形成すると、溝46(インク流路部)、オ
リフィス部52及び開口部材60の加工の自由度が高く
なり、微細な構造であっても容易に加工でき、例えば、
上述のようにインク流路50内で所望の流体バランスを
得ることも可能になる。また、溝46(インク流路
部)、オリフィス部52及び開口部材60の断面形状を
矩形にできるので(図2参照)、ノズル54を高密度に
配置しても、インク流路50及びオリフィスの断面積を
大きく確保して、十分なインク流量を得ることができ
る。
【0060】開口部材60、82及び、開口部材60、
82によって構成される開口62、84の位置及び形状
も、上記した条件を満足して、共通液室56内のインク
を確実にインク流路50に流入させると共に、共通液室
56内の異物や空気がインク流路50に流れ込まないよ
うにできれば、その数や形状は必ずしも上記したものに
限定されないが、例えば、インク流路50のそれぞれに
対して少なくとも1つの開口62、84が対向して設け
られるように構成すれば、開口62、84からインク流
路50へと直線的なインクの流れを実現でき、インク流
路50へにインクの流入がスムーズになる。もちろん、
開口62、84が全体で1つのみ設けられるような構成
でもよく、この場合には、1つの開口62、84を通っ
たインクが空間66を流れて、全てのインク流路50に
行き渡る。開口部材60、82の位置としても、共通液
室56とインク流路50との境界近傍において、共通液
室56内の異物や空気がインク流路50に流れ込まない
ようにできる位置であれば、特に限定されない。
【0061】また、開口部材60、82は、インク流路
基板42と別体で形成されていてもよいが、溝46、オ
リフィス部52及びインク供給口58と一体でインク流
路基板42に形成すると、インク流路基板42にこれら
の部位を設けるときに同時に形成できるので、開口部材
60の形成が容易になり、低コストでインク流路基板4
2を製造できる。さらに、溝46、オリフィス部52、
インク供給口58及び開口部材60を設けるために、別
の部材(例えば第3基板等)をあらためて用意する必要
がないため、部品点数を少なくして低コストでインクジ
ェット記録ヘッド10、80を製造することができる。
【0062】
【発明の効果】本発明では、上記構成としたので、イン
ク吐出効率を向上させ、高解像度化および高速化を可能
とし、異物によるノズルやインク流路の閉塞を防止し、
安定したインク吐出を行って白ヌケの画質欠陥をなくす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット
記録ヘッドを示し、(A)は平面図、(B)は(A)の
I−I線断面図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット
記録ヘッドを示す斜視図である。
【図3】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット
記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置の主要部を
示す斜視図である。
【図4】 本発明の第2実施形態に係るインクジェット
記録ヘッドを示す平面図である。
【図5】 従来のインクジェット記録ヘッドを示し、
(A)は縦断面図、(B)は(A)のV−V線断面図で
ある。
【図6】 従来のインクジェット記録ヘッドを示し、
(A)は縦断面図、(B)はインクジェット記録ヘッド
を構成する基板の平面図である。
【図7】 従来のインクジェット記録ヘッドを示す斜視
図である。
【符号の説明】
10 インクジェット記録ヘッド 14 搬送ローラ(移動手段) 16 ガイド部材(移動手段) 42 インク流路基板(第2基板) 44 素子基板(第1基板) 46 溝(インク流路部) 48 共通液室部 52 オリフィス部 58 インク供給口部 60 開口部材 62 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 雅彦 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 Fターム(参考) 2C057 AF72 AG09 AG32 AG46 AN01 AP24 AP34 AQ02 BA03 BA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に基づいてインクを加圧可能な
    複数の圧力発生手段を備えた第1基板と、 前記圧力発生手段のそれぞれに対応したインク流路部
    と、これらインク流路部に連続して形成されインク流路
    部よりも小さい断面積を有するオリフィス部と、複数の
    インク流路に連通する共通液室部と、この共通液室部に
    連通するインク供給口部と、共通液室部とそれぞれのイ
    ンク流路部との境界近傍にオリフィス部よりも狭い開口
    部が構成されるように形成された開口部材と、が一体的
    に設けられ、前記第1基板に接合されてインク吐出ノズ
    ルを構成する第2基板と、 を有することを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記インク吐出ノズルのインク吐出口か
    ら圧力発生手段の前記オリフィス部側端部までのイナー
    タンスをIf、前記圧力発生手段部のイナータンスをIh
    前記開口部材から前記圧力発生手段の開口部材構側端部
    までのイナータンスをIrとして、前記各イナータンスは
    下記の関係式を満足することを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット記録ヘッド。 【数1】
  3. 【請求項3】 前記第2基板がSiからなることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記
    録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記第1基板がSiからなることを特徴
    とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のインクジ
    ェット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記第2基板の少なくともインク流路
    部、オリフィス部及び開口部材が、ドライエッチング法
    により第2基板に形成されていることを特徴とする請求
    項1〜請求項4のいずれかに記載のインクジェット記録
    ヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    インクジェット記録ヘッドと、 画像情報に応じて前記インクジェット記録ヘッドの圧力
    発生手段を駆動制御する制御手段と、 前記画像記録媒体と前記インクジェット記録ヘッドとを
    画像記録媒体の記録面に沿った方向へ相対移動させる移
    動手段と、 を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7047642B2 (en) 2001-04-05 2006-05-23 Fuji Xerox Co., Ltd. Process for producing ink jet recording head

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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