JPH05278191A - 多階調の文字・線画データのコントラスト変換方法 - Google Patents

多階調の文字・線画データのコントラスト変換方法

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JPH05278191A
JPH05278191A JP4076437A JP7643792A JPH05278191A JP H05278191 A JPH05278191 A JP H05278191A JP 4076437 A JP4076437 A JP 4076437A JP 7643792 A JP7643792 A JP 7643792A JP H05278191 A JPH05278191 A JP H05278191A
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JP4076437A
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Atsushi Uchida
篤志 内田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多階調表現された文字・線画データのコント
ラストを改善する。 【構成】 多階調の文字・線画データを少なくともテー
ブル変換手段14に入力し、変換テーブル12に従って
画素値の変換を行う。これにより、階調の最小値付近を
含めて最小値又は最大値以外の画素値を引き上げる。
又、普通文字用と抜き文字用にそれぞれ変換テーブル1
2A、12Bを備え、抜き文字指示情報に従って、テー
ブル選択手段18によて変換テーブルを選択し、前記文
字・線画データのうち普通文字部については、前記変換
テーブル12Aで変換して、少なくとも階調の最小値付
近の画素値を引き上げ、抜き文字部については、前記変
換テーブル12Bで変換して、その少なくとも階調の最
大値付近の画素値を引き下げてコントラストを向上させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばフィルタリング
処理によって多階調表現された文字・線画データのコン
トラストを変換させる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷に用いられる文字・線画データは、
データの「0」/「1」(OFF/ON)による2値で
表現されており、高解像度(例えば1200dpi )のも
のである。印刷製版において、文字・線画データを簡易
に校正するため、階調再現可能なディジタルプリンタや
ディスプレイに出力することがある。この場合、ディジ
タルプリンタ等は、文字・線画データの解像度より低い
解像度(例えば300dpi )であるため、この文字・線
画データに対して多値化処理及び画素密度変換処理を行
うことにより、前記ディジタルプリンタ等に出力する必
要がある。当該処理を変換画素に最も近い画素値の値
を、そのまま変換画素の値とする最近隣(ニアレスト・
ネイバ)法により行うと、出力された文字・線画の輪郭
にギザつき(ジャギー)が生じたり、線に切れが目立つ
ようになるため、種々の画素密度変換処理を行って階調
データに変換することがある。
【0003】そのような画素密度変換法として従来から
知られているものには、変換画素に隣接する原画素のデ
ータを直線補間して変換画素値を求める共一次(バイ・
リニア)法、変換画素に隣接する原画素のデータを曲線
補間して変換画素値を求める3次たたみ込み(キュービ
ック・コンボリューション)法、あるいはローパスフィ
ルタをかけた後に間引く方法等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の画素密度変換処理によって滑らかな文字・線画の出
力が得られるようになるが、該文字・線画のコントラス
トは低下するという問題点が新たに生じる。
【0005】又、原画像が写真等の連続階調画像である
場合は、高域強調フィルタリング処理によって該原画像
のコントラストを改善することが可能である。しかしな
がら、原データが2値の文字・線画データである場合
は、同様のフィルタリング処理ではほとんど効果は得ら
れないものである。
【0006】本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、2値から多階調に変換された文字・
線画データのコントラストを向上させることができる、
多階調の文字・線画データのコントラスト変換方法を提
供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、多階調の文字
・線画データのコントラストを変換する方法において、
文字・線画データの少なくとも階調の最小値付近の画素
値を引き上げて、前記課題を解決するものである。
【0008】又、本発明は、多階調の文字・線画データ
のコントラストを変換する方法において、文字・線画デ
ータの少なくとも階調の最大値付近の画素値を引き下げ
て、前記課題を解決するものである。
【0009】又、本発明は、普通文字部と抜き文字部を
有する多階調の文字・線画データのコントラストを変換
する方法において、文字・線画データのうち、普通文字
部については、その少なくとも階調の最小値付近の画素
値を引き上げ、又、抜き文字部については、その少なく
とも階調の最大値付近の画素値を引き下げて、同じく前
記課題を解決するものである。
【0010】又、本発明においては、画素値変換テーブ
ルを用いてコントラスト変換することができる。
【0011】
【作用】2値の文字・線画データが画素密度変換された
多階調データは、普通文字の場合、階調の最小値から最
大値まで単調に増加するため、コントラストが低くなる
ものと考えられる。本発明者は、普通文字のコントラス
トを向上させるには、この単調な増加を変えて少なくと
も階調の最小値を引き上げることが、背景に比較して文
字・線画部分がはっきりするので好ましいことを着想し
た。
【0012】そこで、本発明においては、文字・線画デ
ータの少なくとも階調の最小値付近の画素値を引き上げ
る。
【0013】従って、多階調の文字・線画データの普通
文字についてコントラストを向上させることができる。
【0014】又、多階調の文字・線画データが抜き文字
の場合、背景部が階調の最大値であり、文字部がその最
大値の近くから最小値に向かって単調に減少するので、
背景部と文字部とのコントラストを向上させるには、こ
の単調な減少を変えて、少なくとも階調の最大値付近の
画素値を引き下げることが、背景に比較して、文字・線
画部分がはっきりするので、好ましいことを着想した。
【0015】そこで、本発明においては、文字・線画デ
ータの少なくとも階調の最大値付近の画素値を引き下げ
る。
【0016】従って、多階調の文字・線画データの抜き
文字についてコントラストを向上させることができる。
【0017】又、本発明においては、普通文字部と抜き
文字部を有する多階調の文字・線画データにおいて、普
通文字部は、前記発明のように少なくとも階調の最小値
付近の画素値を引き上げれば、コントラストを向上させ
ることができる。これに対して、抜き文字部は、前記の
ように少なくとも階調の最大値付近の画素値を引き下げ
れば、コントラストを向上させることができる。
【0018】そこで、本発明においては、文字・線画デ
ータのうち、普通文字部については、その少なくとも階
調の最小値付近の画素値を引き上げ、又、抜き文字部に
ついては、その少なくとも階調の最大値付近の画素値を
引き下げる。
【0019】従って、普通文字部と共に、抜き文字部に
ついてもコントラストを向上させることができる。
【0020】なお、本発明において、変換テーブルによ
って画素値を変換するようにすれば、演算による変換に
比較して任意の画素値変換を高速に行うことができる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0022】まず第1実施例について説明する。
【0023】この第1実施例は、図1に示すような構成
の、多階調表現された文字・線画データ(以下、多階調
データという)をテーブル変換によりコントラストを変
換する装置である。このコントラスト変換装置では、図
1に示すように、前記多階調データを記録する第1の記
録媒体10と、前記記録媒体10内のデータを読み出
し、所定の変換テーブル12を用いて該読み出しデータ
の画素値をテーブル変換する(これにより前記文字・線
画データのコントラスト変換を行う)ためのテーブル変
換手段14と、テーブル変換によりコントラストが変換
された文字・線画データを格納するための第2の記録媒
体16とを備えたものである。なお、図1において、破
線17で示す装置構成は、元の多階調データが普通文字
部と共に、抜き文字部の情報を有する場合に用いる抜き
文字用装置構成であり、後の第2実施例で詳細に説明す
る。
【0024】第1実施例の作用を説明する。
【0025】前記多階調データの元の画像データは、2
値のデータ「0」、「1」からなる高解像度(例えば1
200dpi )文字・線画データである。第1実施例にお
いて、前記多階調は、例えば0〜255の256階調で
ある。従って、予め、前記元の画像データの「0」(O
FF)、「1」(ON)の2値表現を多値データの取り
得る最小値0及び最大値255の2値表現のものとした
(多値化という)文字・線画データを原画像データとす
る。勿論、表現すべき階調に応じて前記最小値及び最大
値は異なったものとすることができる。
【0026】前記のように多値化された原画像データが
画素密度変換されて多階調データが得られる。本実施例
を含めて、本発明は、この多階調データを変換して、そ
のコントラストを向上させるものである。
【0027】図2は、0(データ「0」、OFF)と2
55(データ「1」、ON)の2値表現された、文字・
線画の原画像データ例の一部を示すものである。又、図
4の(A)は、前記図2の原画像データを、0〜255
の256階調が再現可能な装置に出力するにあたって、
バイ・リニア法によって倍率1/2に画素密度変換し
(少数点以下は切り捨てている)、多階調データとした
ものである。この多階調データが第1の記録媒体10に
記録される。なお、多階調データを作成する際の前記画
素密度変換法は、前記バイ・リニア法に限られず他のど
のような方法によっても行うことができ、変換倍率も前
記1/2に限られず他のどのような倍率にも設定するこ
とができる。
【0028】図5の(A)は、前記変換テーブル12の
一例を示すものである。この変換テーブルは多階調デー
タの最小値及び最大値以外の画素値を引き上げるように
変換するものである。
【0029】第1の記録媒体10中の多階調データを読
み出す。テーブル変換手段14は、前記変換テーブルに
よって、読み出された多階調データをテーブル変換す
る。変換多階調データは、第2の記録媒体16に記録す
る。
【0030】前記図4(A)の多階調データについて、
例えば図5の(A)に示す変換テーブルによって変換し
た結果は、例えば図6の(A)に示すようになる。
【0031】以上のテーブル変換により、画像の階調特
性を、図7の(A)に示すものにすることができる。即
ち、図7の(A)中破線で示す元の多階調データのリニ
アな階調特性から、最小値0、最大値255以外を向上
させるようにしているため、前記文字・線画データのコ
ントラストを向上させることができる。
【0032】なお、本発明に係る変換テーブルは、図5
(A)に示すものに限定されず、階調データの最小値付
近の画素値を引き上げ得るものであれば他のテーブルを
用いることができる。
【0033】次に、第2実施例について説明する。
【0034】この第2実施例は、前記第1実施例と同様
に変換テーブルを用いて多階調データのコントラストを
変換する装置であるが、第1実施例とは異なり、該多階
調データの原画像データが普通文字データの他、抜き文
字データと抜き文字指示情報を含む場合にコンラストを
向上させようとするものである。
【0035】この第2実施例装置は、図1に示すよう
に、前記第1の実施例のコントラスト変換装置に、更
に、抜き文字用の装置構成17を加えたものである。即
ち、この装置構成17としては、第1実施例の変換テー
ブル12を用いた普通文字用の変換テーブル12Aと、
抜き文字用の変換テーブル12Bと、抜き文字指示情報
に従って前記変換テーブル12A、12Bのいずれかを
選択するテーブル選択手段18とを備えたものである。
なお、その他の構成は、第1実施例装置と同様であるた
め、同様の部分に同一の番号を付してその説明は略す
る。
【0036】第2実施例の作用について説明する。
【0037】図3に示すデータは、図2に示すデータの
一部を白黒反転して(反転部分は網かけで示している)
抜き文字とした0、255の2値の文字・線画データで
ある。
【0038】前記の文字・線画データを、0〜255の
256階調が再現可能な装置に出力するため、バイ・リ
ニア法によって1/2に画素密度変換して(この場合、
少数点以下は切り捨てる)、多階調データを得る。この
ように図3のデータを変換して得られた多階調データは
図4の(B)に示すようになる。
【0039】この多階調データの各画素値について、抜
き文字部の指示情報に基づき、テーブル選択手段18が
普通文字部については普通文字の変換テーブル12Aを
選択し、抜き文字部については抜き文字の変換テーブル
12Bを選択する。テーブル変換手段14は、選択テー
ブルにより各画素値をテーブル変換する。
【0040】図5の(B)は抜き文字部の変換テーブル
例である。図の変換テーブルは、多階調の最小値及び最
大値以外を引き下げるように変換するものである。
【0041】例えば普通文字部の画素値(非網かけ部
分)は、前記図5の(A)に示すような変換テーブルに
よって変換し、抜き文字部の画素値(網かけ部分)は、
図5の(B)に示すような変換テーブルによって変換す
る。変換した結果は、図6の(B)に示すようになる。
【0042】この変換により画像の階調特性を、普通文
字部は図7の(A)に示すように、抜き文字部は図7の
(B)に示すようにそれぞれ変換することができる。即
ち、普通文字部については、図7の(A)中破線で示す
リニアな階調特性から、最小値0、最大値255以外を
向上させるようにしているため、又、抜き文字部につい
ては図7(B)中破線で示すリニアな階調特性から最小
値、最大値以外を低下させるようにしているため、前記
多階調データのコントラストを向上させることができ
る。
【0043】次に、第3実施例について説明する。
【0044】この第3実施例は、図8に示すような、前
記多階調データの最小値と最大値以外の画素値に、一定
の正の実数値を乗じてコントラストを向上させるコント
ラスト変換装置である。
【0045】即ち、この第3実施例装置は、図8に示す
ように、前記多階調データの各画素値のうち、多階調デ
ータの取り得る最小値(実施例では0)と最大値(実施
例では255)と、それ以外の値のデータを判別し、最
小値及び最大値を第2の記録媒体16に記録するデータ
判別手段20と、前記データのうち、最小値及び最大値
以外のものに乗じる一定の正の定数値(例えば1.2)
を設定するための乗数設定手段22と、設定された乗数
を前記データに乗じて変換画素値を求める(この場合少
数点以下は切り捨てる)ためのデータ乗算手段24と、
求められた変換画素値が、階調データの取り得る最大値
255以上にならないよう制限するためのリミッタ26
とを有するものである。なお、その他の構成は、前出図
1に示したコントラスト変換装置と同様のため、同様の
部分に同一の番号を付してその説明は略する。又、図8
中破線28で示す抜き文字用装置構成は、抜き文字部の
指示情報を有する階調文字・線画データについてコント
ラスト変換を行うのに用いるものであり、この第3実施
例では用いず、且つ、次の第4実施例で説明するため、
その説明は略する。
【0046】第3実施例の作用を説明する。
【0047】この第3実施例装置が、前記図4の(A)
に示した元の多階調データについてコンラスト変換をす
る場合について説明する。
【0048】即ち、まずデータ判別手段20で、前記デ
ータの最小値0と最大値255と、それ以外のものを判
別して、最小値0と最大値255を第2の記録媒体16
に入力する。又、前記それ以外のデータをデータ乗算手
段24に入力する。この乗算手段24では、乗数設定手
段22で設定された一定の正の定数値(例えば1.2)
の乗数が入力される。従って、この乗算手段24では、
前記それ以外の値に対して、前記設定乗数を乗じて変換
画素値を求める。求められた変換画素値は、リミッタ2
6に入力され、当該画素値が多階調データの取り得る最
小値0以下や最大値255以上にならないよう制限され
て、第2の記録媒体16に記録される。このようにし
て、階調データをコントラスト変換する。このようにし
て、前記図4の(A)の元の多階調データをコントラス
ト変換した多階調データ例は、図9の(A)に示すよう
になる。
【0049】前記のコントラスト変換により、画像の階
調特性は図10の(A)に示すようになる。図10
(A)から、多階調データは階調特性の傾斜が急になる
ことで、最小値及び最大値以外は画素値が引き上がりコ
ントラストが向上していることがわかる。又、前記設定
乗数を変えることにより、例えば図11に示すように、
前記階調特性の傾斜を調整することが可能となる。
【0050】次に、第4実施例について説明する。この
第4実施例は、抜き文字部を有する多階調データに一定
の乗数を乗じて変換し、且つ、前記データのうち普通文
字部と抜き文字部とで前記乗数を切換えるようにしたコ
ントラスト変換装置である。
【0051】この第4実施例のコントラスト変換装置は
図8に示すように、前記第3実施例の装置構成に、更
に、破線28で示す抜き文字用装置構成を付加したもの
である。即ち、前記第3実施例の乗数設定手段22は、
普通文字用の乗数設定手段22Aとして用い、その他、
抜き文字用乗数設定手段22Bと、抜き文字指示情報に
従って、普通文字にはそれ用の乗数を選択し、抜き文字
用のデータについては、それ用の乗数を選択する乗数選
択手段30とを有するものである。なお、その他の構成
は、前記第3実施例と同様のため同様の部分に同一の番
号を付して、その説明を略する。
【0052】第4実施例の作用を説明する。
【0053】この第4実施例装置においては、前記図4
の(B)に示した画素値を有する普通文字部(非網かけ
部分)と抜き文字部(網かけ部分)からなる多階調デー
タに対してコントラスト変換する。即ち、データ判別手
段10で、多階調データの最小値0と最大値255と、
それ以外のものを判別し、画素値がその最小値0及び最
大値255の画素はそのままの値を第2の記録媒体16
に記録する。又、前記それ以外のデータは、データ乗算
手段24に入力する。
【0054】前記多階調データには、抜き文字部の指示
情報が付加されており、乗数選択手段30は、その指示
情報に従って、各画素が、普通文字部か抜き文字部か判
断し、その判断に従って、普通文字部の画素値(非網か
け部分)には1以上の一定値(例えば1.2)を、抜き
文字部の画素値(網かけ部分)には1以下の一定値(例
えば0.8)を、それぞれ選択し、前記データ乗算手段
24で乗じて変換画素値を求める。但し、変換画素値は
階調データの取り得る最小値0以下や最大値255以上
にならないようリミッタ26で制限した後に、第2の記
録媒体16に記録する。
【0055】この変換により、画像の階調特性は、普通
文字部については、図10の(A)に示すような特性と
なり、抜き文字部については、図10の(B)に示すよ
うな特性を有するものとなる。この図10(A)、
(B)から普通文字部は階調特性の傾斜が急になること
で最小値0、最大値255以外画素値が引き上がり、抜
き文字部は階調特性の傾斜が緩かになることで最小値
0、最大値255以外の画素値が引き下がりコントラス
トが向上していることがわかる。なお、この階調特性の
傾斜は、前記第3実施例と同様に、図11に示すよう
に、乗数を変えることにより、変化させることができ
る。
【0056】次に、第5実施例について説明する。
【0057】この第5実施例は、多階調データの最小値
と最大値以外の画素値に、一定の整数値(負数を含む)
を加えてコントラスト変換を行う装置である。
【0058】このコントラスト変換装置は、図12に示
すように、階調データの取り得る最小値0と最大値25
5以外のものに加える一定値(実施例では30)を設定
するための加数の設定手段32と、設定加数を原階調デ
ータのうち、画素値が最小値0又は255以外の画素値
に設定加数を加算するためのデータ加算手段34とを有
している。なお、その他の構成は、前記図8に示した第
3実施例装置と同様のため、同様の部分に同一の番号を
付してその説明は略する。又、図12において、破線3
6で示す装置構成は、元の多階調データが普通文字部と
共に、抜き文字部の情報を有する場合に用いる抜き文字
用装置構成であり、後の第6実施例で詳細に説明する。
【0059】第5実施例の作用を説明する。
【0060】この第5実施例装置においては、予め、加
数設定手段32に例えば正(+)の一定値(実施例では
30)を設定する。
【0061】まず、元の多階調データを第1の記録媒体
10から読み出してデータ判別手段20に入力する。該
判別手段20は、入力多階調データについて、その画素
値が該データの最小値0と最大値255と、それ以外の
ものを判別し、画素値が最小値0と最大値255のデー
タは第2の記録媒体16に記録し、前記それ以外のデー
タはデータ加算手段34に入力する。データ加算手段3
4においては、入力データに設定加数を加えて、加えた
値を変化画素値とする。但し、変換画素値が階調データ
の取り得る最小値0以下や最大値255以上にならない
ようにリミッタ26で制限する。
【0062】この第5実施例装置で、前記図4の(A)
のデータの画素値のうち、階調データの取り得る最小値
0と最大値255以外のものに一定値(例えば30)を
加えた値を変換画素値とした結果が、図13の(A)で
示すものである。この変換により、変換画像の階調特性
は図14で(A)に示すようになる。同図14(A)か
ら階調データの取り得る最小値0とそれ以外の階調値と
の差が拡大されコントラストが向上されることが分か
る。なお、前記加算する一定値を増減することにより、
例えば図15に示すように、前記一定値を変えればコン
トラストを調整することが可能となる。
【0063】次に、第6実施例について説明する。
【0064】この第6実施例は、抜き文字部を有する多
階調データのコントラストを、普通文字部と抜き文字部
で異なる加数を加えて変換するコントラスト変換装置で
ある。この変換装置は、図12に示すように、前記第5
実施例のコントラスト変換装置に、更に、抜き文字用の
装置構成36を加えたものである。即ち、この装置構成
36としては、第5実施例の加数設定手段32を用いた
普通文字用の加数設定手段32Aとし、抜き文字用の加
数を設定するための手段32Bと、元の多階調データに
付加された抜き文字部の指示情報に従って、いずれかの
加数を選択する加数選択手段38とを備えたものであ
る。なお、その他の構成は前記第5実施例装置と同様の
ため、同様の部分に同一の番号を付してその説明は略す
る。
【0065】この第6実施例の作用を説明する。
【0066】このコントラスト変換装置においては、予
め、各加数設定手段32A、32Bに前記元の多階調デ
ータのうち普通文字部に加える正の一定値(例えば3
0)を設定し、又該データの抜き文字部に加える負の一
定値(例えば−30)を設定する。第1の記録媒体10
から前記元の多階調データを読み出して、データ判別手
段20に入力する。該判別手段20は、入力データを多
階調データの最小値0と最大値255と、それ以外のも
のに判別し、最小値0と最大値255の画素値のデータ
はそのまま第2の記録媒体16に入力する。又、前記そ
れ以外の画素値のデータはデータ加算手段34に入力す
る。
【0067】前記元の多階調データには、抜き文字指示
情報が付加されており、この指示情報に従って、加数選
択手段38は、処理すべきデータが普通文字か抜き文字
かを判断し、判断した結果に基づき、該データに加える
べき一定値を各設定手段32A、32Bから選択して、
前記データ加算手段34に入力する。該加算手段34
は、前記判別手段20から出力された多階調データに、
前記選択手段38から入力された一定値を加算する。加
算した結果が階調データの取り得る最小値0以下や最大
値255以上にならないように、前記加算手段34にリ
ミッタ26で制限を加えている。この制限された値を変
換画素値として第2の記録媒体16に入力する。
【0068】この第6実施例装置において、図4の
(B)に示すデータをコントラスト変換した。この場
合、図4(B)のデータの各画素値のうち、階調データ
の取り得る最小値0と最大値255以外のものに対し、
抜き文字部の指示情報に基づいて、普通文字部の画素値
(非網かけ部分)には正の一定値(実施例では30)を
加え、抜き文字部の画素値(網かけ部分)には負の一定
値(実施例では−30)を加えて求めた変換画素値は、
図13の(B)で示すようになった。
【0069】この変換により、画像の階調特性は、普通
文字部については、図14の(A)に示すようになり、
抜き文字部については、図14の(B)に示すようにな
り、普通文字部については、階調データの取り得る最小
値0とそれ以外の階調値との差が拡大され、抜き文字部
については、最大値255とそれ以外の階調値との差が
拡大される。これにより、普通文字部と抜き文字部とに
対して、それぞれに適した階調特性を持たせることが可
能となる。又、前記一定値を変えればコントラストを調
整することが可能となる。
【0070】なお、前記第1〜第6実施例では、多階調
データとして2値データから画素密度変換された画素値
が0〜255の256階調のデータを示したが、本発明
でコントラスト変換可能なデータはこのような256階
調のもに限定されるものでなく、他の階調データについ
てもコントラスト変換できることは明らかである。
【0071】又、本発明は、前記実施例のように、2値
のデータから画素密度変換された多階調データをコント
ラスト変換するのに好適なものであるが、本発明の実施
範囲はこれに限定されず、当初から多階調のデータ等他
のデータのコントラストを向上させることにも勿論実施
することが可能なものである。
【0072】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、多
階調表現された文字・線画データのコントラストを所望
のものに変換することができる。従って、2値データか
ら変換された多階調の文字・線画データのコントラスト
を向上させることができるという優れた効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例及び第2実施例のコントラ
スト変換装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1〜第6実施例でコントラスト変換
する文字・線画データ(多階調データ)の元となる2値
の文字・線画データ例を示す模式図
【図3】前記図2の2値の文字線画データ例の一部を白
黒反転して抜き文字としたデータ例を示す模式図
【図4】本発明の第1〜第6実施例でコントラスト変換
する図2の2値データを多階調データとして示す模式図
【図5】前記第1実施例及び第2実施例で用いる変換テ
ーブル例を示す線図
【図6】前記第1実施例及び第2実施例で図3の多階調
データをコントラスト変換したデータを示す模式図
【図7】図6の変換データの階調特性例を示す線図
【図8】本発明の第3実施例及び第4実施例のコントラ
スト変換装置の構成を示すブロック図
【図9】前記第3実施例及び第4実施例で図4の多階調
データをコントラスト変換した結果例を示す模式図
【図10】前記第3実施例及び第4実施例のコントラス
ト変換されたデータの階調特性例を示す線図
【図11】前記第3実施例及び第4実施例において乗ず
る値を増減した場合の階調特性の変化例を示す線図
【図12】本発明の第5実施例及び第6実施例の装置構
成を示すブロック図
【図13】前記第5実施例及び第6実施例により前記図
4に示した多階調データをコントラスト変換した結果例
を示す模式図
【図14】前記図13のコントラスト変換データの階調
特性例を示す線図
【図15】前記第5実施例及び第6実施例において、加
える一定値を増減した場合の変換画像の階調特性の変化
例を示す線図
【符号の説明】
10…第1の記録媒体、 12…変換テーブル、 12A…普通文字用変換テーブル、 12B…抜き文字用変換テーブル、 14…テーブル変換手段、 16…第2の記録媒体、 17…抜き文字用の装置構成、 18…テーブル選択手段、 20…データ判別手段、 22…乗数設定手段、 22A…普通文字用乗数設定手段、 22B…抜き文字用乗数設定手段、 24…データ乗算手段、 26…リミッタ、 28…抜き文字用の装置構成、 30…乗数選択手段、 32…加数設定手段、 32A…普通文字用加数設定手段、 32B…抜き文字用加数設定手段、 34…データ加算手段、 36…抜き文字用の装置構成、 38…加数選択手段。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多階調の文字・線画データのコントラスト
    を変換する方法において、 文字・線画データの少なくとも階調の最小値付近の画素
    値を引き上げることを特徴とする多階調の文字・線画デ
    ータのコントラスト変換方法。
  2. 【請求項2】多階調の文字・線画データのコントラスト
    を変換する方法において、 文字・線画データの少なくとも階調の最大値付近の画素
    値を引き下げることを特徴とする多階調の文字・線画デ
    ータのコントラスト変換方法。
  3. 【請求項3】普通文字部と抜き文字部を有する多階調の
    文字・線画データのコントラストを変換する方法におい
    て、 文字・線画データのうち、普通文字部については、その
    少なくとも階調の最小値付近の画素値を引き上げ、又、
    抜き文字部については、その少なくとも階調の最大値付
    近の画素値を引き下げることを特徴とする多階調の文字
    ・線画データのコントラスト変換方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかにおいて、 画素値変換テーブルを用いてコントラストを変換するこ
    とを特徴とする多階調の文字・線画データのコントラス
    ト変換方法。
JP4076437A 1992-03-31 1992-03-31 多階調の文字・線画データのコントラスト変換方法 Pending JPH05278191A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007133317A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Toshiba Corp 画像処理装置および画像処理方法
JP2010056799A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Sharp Corp 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
WO2011042395A1 (en) * 2009-10-05 2011-04-14 Irex Technologies B.V. System and method for post-processing an anti-aliased object

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