JPH05278096A - 異形線材の押出成形装置 - Google Patents

異形線材の押出成形装置

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JPH05278096A
JPH05278096A JP4103812A JP10381292A JPH05278096A JP H05278096 A JPH05278096 A JP H05278096A JP 4103812 A JP4103812 A JP 4103812A JP 10381292 A JP10381292 A JP 10381292A JP H05278096 A JPH05278096 A JP H05278096A
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Takeo Yamamoto
武生 山本
Yasushi Ito
靖 伊藤
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 異形線材11表面上の溶融状被覆樹脂を
冷却するため、押出(被覆)成形機3の直後に、送風穴
付き恒温箱を持つ強制恒温空冷装置5が設置されてお
り、しかも、一定温度に保たれた恒温空気が送風穴を介
して異形線材11に強風で吹き付けられ、かつ該恒温箱
内の温度が上記恒温空気と同一温度に保たれている異形
線材11の押出成形装置1。 恒温空気が圧縮恒温空
気である点。 圧縮恒温空気が、圧縮空気製造装置に
より圧縮空気を作り、冷凍機により圧縮空気を冷却した
後、ヒーターにより圧縮空気を加熱して一定温度に温調
したものである点。 恒温箱内の恒温空気は、冷水を
ポンプでエアークーラーへ循環させ、送風機よりの空気
をエアークーラーにより冷却した後、ヒーターで加熱し
て、一定温度に温調したものである点。 【効果】 周囲の環境温度に左右されることがなく、安
定した熱収縮を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープスロット型光ケ
ーブルにおいて、光ファイバを挿入するための異形溝を
持つ熱可塑性樹脂製のスロットロッド(溝付線材)など
を製造するのに適する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テープスロット型光ケーブルにお
いて、光ファイバを挿入するために、異形溝を持つ熱可
塑性樹脂製のスロットロッド(溝付線材)が使用されて
いる。このスロットロッドイ、例えば図3に示されるよ
うに、単線又は撚線からなる鋼線ロを芯線とし、その表
面に押出被覆により一般に異形状をした被覆熱可塑性樹
脂ハが設けられ、従って、その外面にはらせん状等の異
形溝ニが形成されており、その溝ニに光ファイバが添え
られた構造をしている。
【0003】従来、このスロットロッドイを製造するに
は、例えば、図1に示された押出成形装置を用いて、給
線機2から繰り出された鋼線ロなどからなる線材10が
クロスヘッド4を備えた押出(被覆)機3に通され、そ
の線材10の周りに溶融状の熱可塑性樹脂ハがクロスヘ
ッド4に供給されて押出被覆され、ダイ9を通って異形
線材11が成形されるのが普通である。
【0004】次いで、加熱溶融状の異形線材11は、自
然空気冷却、温水徐冷、水冷等のいずれかの組合せで冷
却することにより製品としていたので、必要な形状のス
ロットロッドを安定して得るためには、低線速で製造し
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これは、冷却媒体によ
る溶融状樹脂の熱収縮率が線材等と異なるため、熱収縮
を安定となるまでの冷却時間を短くすることによる剥離
や脹れ等のトラブルを避けるためであり、熱収縮が安定
するまでの時間を短くすることが、高速化操業にとって
重要な課題であった。
【0006】また、従来法のように、例えば自然空気冷
却の温度は、夏、冬及び朝、昼、夜で異なり、異形線材
は常に安定して製造することが非常に難しいと言う課題
があった。本発明の目的は、スロットロッドのような異
形線材の押出成形に当たり、その冷却媒体を用いる冷却
による熱収縮の安定するまでの時間を短縮して、高速操
業を可能とすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は: 異形線材の押出成形装置において、線材上に溶融樹
脂を押出・被覆した直後に該溶融樹脂を冷却するため
に、押出・被覆成形機に続いて、送風穴付きの恒温箱を
持つ強制恒温空冷装置が設置されており、しかも、一定
温度に保たれた恒温空気が送風穴を介して押出・被覆さ
れた異形線材に強風で吹き付けられ、かつ該恒温箱内の
温度が上記恒温空気と同一温度に保たれていることを特
徴とする、異形線材の押出成形装置を提供する。また、
【0008】 恒温箱に複数個の送風穴を設けた点に
も特徴を有する。さらに、 送風穴へ送られる恒温空気が圧縮恒温空気である点
にも特徴を有する。さらに、 圧縮恒温空気が、圧縮空気製造装置により圧縮空気
を作り、冷凍機により圧縮空気を冷却した後、ヒーター
により圧縮空気を加熱して一定温度に温調したものであ
る点にも特徴を有する。さらに、 恒温箱内の恒温空気は、ポンプで冷凍機内を循環さ
せた冷水タンクの冷水をポンプでエアークーラーへ循環
させ、送風機より送り込んだ空気をエアークーラーによ
り冷却した後、ヒーターで加熱して、一定温度に温調し
たものを使用するようにした点にも特徴を有する。
【0009】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明
する。図1は、本発明の一つの具体例であり、異形線材
11の押出成形装置1の構成を示す。押出成形装置1
に、給線機2より鋼材(単線又は撚線等)のような線材
10を供給し、該線材10の外表面に押出(被覆)機3
で溶融熱可塑性樹脂樹脂をクロスヘッド4を介して押出
被覆し、例えばらせん状等の異形状をしたダイ9を通っ
て異形線材11を製造する。
【0010】成形された溶融状態の熱可塑性樹脂被覆を
持つ異形線材11は、クロスヘッド4の直後に配置され
た強制恒温空冷装置5で冷却されて熱収縮が安定した後
に、水冷装置6で常温に冷却し、引取機7で引取り、巻
取機8でドラム(図示されていない)に巻き取られるの
である。
【0011】本発明の場合、下記の特定の強制恒温空冷
装置5を用いることが重要である。すなわち、該強制恒
温空冷装置5の構造は、具体的には以下の構成のもので
あるが、異形線材の熱収縮の安定化が達成されるなら、
或る程度の変形・変化も可能である。
【0012】まず、冷水タンク14内の冷水15をポン
プA16で冷凍機17内に循環させて一定温度の冷水1
5を作る。その冷水15をポンプB18で、例えばフィ
ン付き配管のあるエアークーラー19内に循環させ、該
エアークーラー19に送風機20で空気を送り込んで空
気を冷却した後、ヒーター20で該空気を加熱し一定温
度に温調した恒温空気を得、恒温空気を恒温箱12に送
り込む。
【0013】一方、圧縮空気製造装置21で製造された
恒温圧縮空気は、冷凍機22で一定温度に冷却された
後、ヒーター23で加熱されて一定温度に温調された恒
温圧縮空気となる。該恒温圧縮空気を複数個並べた送風
穴13に供給し、異形線材を冷却するのに用いるのであ
る。
【0014】また、送風穴13から恒温箱12に浸入し
た該恒温圧縮空気は、その圧力により、恒温箱12内の
上記恒温空気を吸収し、冷却能力を増幅させる作用を示
すのである。
【0015】
【作用】上記のように構成された異形線材の押出成形装
置は、異形線材を押出成形した直後の溶融状態の樹脂を
特定の強制恒温空冷装置5により作られた恒温空気で冷
却することができたので、周囲の環境温度に左右される
ことなく、溶融した樹脂を一定に且つ均質に熱収縮する
ことができ、すなわち一定の断面形状の異形線材を容易
に効率よく得ることができる。
【0016】また、同時に送風穴から送入した恒温圧縮
空気の吹出し流れにより、該恒温圧縮空気が恒温箱内の
恒温空気を吸引するので、異形線材からの熱吸収量が増
え、冷却能率が向上し、すなわち、冷却能力が増加され
るのである。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による強制
恒温空冷装置を有する異形線材の押出成形装置は、周囲
の環境温度に左右されることがなく、安定した熱収縮を
得ることができ、従って、安定した異形線材を得ること
ができる。また、冷却能力が向上したため、高線速でも
安定した異形線材を得ることができて効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の異形線材の押出成形装置の概要を示す
模式図である。
【図2】本発明の異形線材の押出成形装置に押出被覆機
に隣接して設けられた強制恒温空冷装置のシステム図を
示す。
【図3】本発明の異形線材の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 押出成形装置 2 給線機 3 押出(被覆)機 4 クロスヘッド 5 強制恒温空冷装置 6 水冷装置 7 引取機 8 巻取機 9 ダイ 10 線材 11 異形線材 12 恒温箱 13 送風穴 14 冷水タンク 15 冷水 16 ポンプA 17 冷凍機 18 ポンプB 19 エアークーラー 20 ヒーター 21 圧縮空気製造装置 22 冷凍機 23 ヒーター

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異形線材の押出成形装置において、線材
    上に溶融樹脂を押出・被覆した直後に該溶融樹脂を冷却
    するために、押出(被覆)成形機に続いて、送風穴付き
    の恒温箱を持つ強制恒温空冷装置が設置されており、し
    かも、一定温度に保たれた恒温空気が送風穴を介して押
    出・被覆された異形線材に強風で吹き付けられ、かつ該
    恒温箱内の温度が上記恒温空気と同一温度に保たれてい
    ることを特徴とする、異形線材の押出成形装置。
  2. 【請求項2】 恒温箱に複数個の送風穴が設けられたこ
    とを特徴とする、請求項1記載の異形線材の押出成形装
    置。
  3. 【請求項3】 送風穴へ送られる恒温空気が圧縮恒温空
    気であることを特徴とする、請求項1記載の異形線材の
    押出成形装置。
  4. 【請求項4】 該圧縮恒温空気が、圧縮空気製造装置に
    より圧縮空気を作り、冷凍機により圧縮空気を冷却した
    後、ヒーターにより該圧縮空気を加熱して一定温度に温
    調したものであることを特徴とする、請求項3記載の異
    形線材の押出成形装置。
  5. 【請求項5】 恒温箱内の恒温空気は、ポンプで冷凍機
    内を循環させた冷水タンクの冷水をポンプでエアークー
    ラーへ循環させ、送風機より送り込んだ空気をエアーク
    ーラーにより冷却した後、ヒーターで加熱して、一定温
    度に温調したものを使用するようにしたことを特徴とす
    る、請求項1記載の異形線材の押出成形装置。
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