JPH05277574A - 液圧成形方法及び装置 - Google Patents

液圧成形方法及び装置

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JPH05277574A
JPH05277574A JP4103957A JP10395792A JPH05277574A JP H05277574 A JPH05277574 A JP H05277574A JP 4103957 A JP4103957 A JP 4103957A JP 10395792 A JP10395792 A JP 10395792A JP H05277574 A JPH05277574 A JP H05277574A
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hydraulic
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split
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Atsushi Matsumura
敦 松村
Hidehiro Saegusa
英尋 三枝
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】シール性の良好な対向液圧絞り成形を行なえる
とともに、バルジ成形時には材料のダイス内への流入が
容易で、材料に破断等を生じさせずに深く精度のよいア
ンダーカット付き容器を成形できる方法と装置を提供す
ることにある。 【構成】アンダカット付きの容器を液圧を利用して成形
する方法と装置であり、アンダカット断面形状の液圧室
11に液を供給した状態でブランクホルダ5とダイプレ
ート6a,6bとでブランクWを保持しつつパンチを押
し込んで対向液圧絞り成形を行ない、次いで、ダイプレ
ートをダイス上で横方向に退避させることでフランジ部
をフリーにし、絞り成形体内に圧力液を導入してバルジ
成形を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液圧成形方法及び装置さ
らに詳細には、対向液圧絞り成形と液圧バルジ成形の複
合した成形を行なうための方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】二輪車のフューエルタンクパネルなどの
ように上端部にアンダカットを有する容器類を成形する
方法として、特公昭53−28253号公報が知られて
いる。この先行技術は、図8のように、アンダカット付
きの弧状成型面を形成した左右割型状のダイスa,a
と、内部に圧力液を導入することで膨張する中空弾性パ
ンチbを使用し、中空弾性パンチbをクッションによっ
て昇降可能なしわ押えdの通孔に挿入してここに位置す
る支柱dで支えておくもので、ブランクWをしわ押さえ
dの上に配し、ダイスを下してしわ押さえdを押圧すこ
とで中空弾性パンチbをダイスa,a内に押し込んで絞
り加工を行ない、次いで、支柱d内を経て中空弾性パン
チb内に圧力液を導入して中空弾性パンチbを膨張させ
ることでバルジ加工を行なうものである。また、他の方
法として、特開昭62−234625号公報には、アン
ダカット付きのキャビティを有する分割ダイスに、該分
割ダイスを縦方向に貫通するシリンダによって上下動可
能なダイプレートを設け、第1段としてダイプレートを
ダイスの上方に浮かせた状態でしわ押えとでブランクを
挟持してパンチにより絞り成形を行ない、第2段とし
て、しわ押えとダイプレートとでフランジを挟持したま
ま、パンチを介して一次成形体内に圧力液を送給すると
ともに、しわ押えを下してダイス内に一次成形体を圧縮
しバルジ加工することが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の方法
は、バルジ加工時にブランクWのフランジ部wがダイス
下面cとしわ押えdとで押圧されながらキャビティ内に
流入する。したがって、フランジ部は、図9のように、
膨出部eの張力σ1によってダイス内に流入しようとす
るが、周方向圧縮応力σ2とダイス肩部曲げ応力σ3が大
きな流入抵抗として作用する。このため、フランジ部w
の流入が抑制され、膨出部eは材料の伸び限度までしか
変形できず、深いアンダカットを成形することが困難で
あった。この対策としては、フランジが残存しないよう
にすることが考えられるが、材料のブランキングが必要
であり、しかもこのようにすると、前記の周方向圧縮応
力σ2により材料端は座屈変形を起し、パンチ−ダイス
間の間隙を通って流入することが不可能になるという問
題があった。
【0004】後者の方法は、上記問題を回避することが
可能である。しかし、絞り工程を行なう際に、ダイプレ
ートが分割ダイスより上方に浮いており、対向液圧が分
割ダイス上面とダイプレート用油圧シリンダ間の空隙か
ら流出してしまうため、対向液圧成形を行なうことがで
きないという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記のような問
題点を解消するために創案されたもので、その目的とす
るところは、シール性の良好な対向液圧絞り成形を行な
えるとともに、バルジ成形時には材料のダイス内への流
入が容易で、材料に破断等を生じさせずに深く精度のよ
いアンダーカット付き容器を成形できる方法を提供する
ことにある。この目的を達成するため本発明は、アンダ
カット付きの容器を液圧を利用して成形するにあたり、
アンダカット断面形状の液圧室に液を供給した状態でブ
ランクホルダとダイプレートとでブランクを保持しつつ
パンチを押し込んで対向液圧絞り成形を行ない、次い
で、ダイプレートをダイス上で横方向に退避させること
でフランジ部をフリーにし、絞り成形体内に圧力液を導
入してバルジ成形を行なうようにしたものである。ま
た、本発明の他の目的は、上記方法の実施に好適であり
かつ構造が比較的簡単な装置を提供することにある。上
記目的を達成するため本発明は、中央部にアンダカット
断面形状の液圧室を有する移動可能な分割ダイスと、分
割ダイスの型締めと型開きを行なう手段と、外周面に開
孔した液圧通路を有する昇降自在なパンチと、パンチの
外周側にあってパンチと独立して昇降自在なブランクホ
ルダと、分割ダイス上に配されかつ開閉駆動機構によっ
てダイス半径方向に退避可能な分割ダイプレートとを備
えている構成としている。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1と図2は本発明による液圧成形装置の一例を
示し、図5は部分的な詳細図を示している。1a,1b
はベースプレート10上の中央部に配された分割ダイス
であり、該分割ダイス1a,1bには、合体時に上面か
ら所要深さの液圧室(ダイ穴)11が形成されている。液
圧室11はダイ肩から所要深さまで達するストレート壁
110と、これの下端から径の拡大したアンダカット壁
111を有している。そして、前記液圧室11のアンダ
カット壁111には180度対称部位にベースプレート
10から伸びる液圧給排孔12a,12bが開口し、液
圧給排孔12a,12bには圧力制御弁130を備えた
対向液圧回路13が接続されている。
【0007】2は前記分割ダイス1a,1bを外囲する
ようにベースプレート10上に固設された外郭ブロック
であり、図2のように、前後ブロック2a,2bと、分
割ダイス1a,1bと所定の間隔を置いて対峙する左右
ブロック2c,2dからなっており、前後ブロック2
a,2bの内側には分割ダイス1a,1bに対するスラ
イドガイド20a,20bが設けられている。左右ブロ
ック2c,2dは、分割ダイス1a,1bに対する型締
め・型開き用の油圧シリンダを兼ねている。この型締め
・型開き用の油圧シリンダは、ピストン型油圧シリンダ
として型締めと型開きを両用してもよいが、この実施例
では、型締めシリンダ3と型開きシリンダ3’を別々に
設けている。型締めシリンダ3は、液圧室11内の対向
液圧負荷による開き方向の力より大きな力を分割シリン
ダ1a,1bに与えるためのもので、左右ブロック2
c,2dに設けた2対のシリンダ穴21,21にラム2
2,22を摺動自在に配し、ラム22,22の前端の押
圧プレート210,210を分割ダイス1a,1bの外
面に固着している。型開きシリンダ3’は、前記2対の
シリンダ穴21,21間の左右ブロック2c,2dにピ
ストン穴23を設け、これにロッド先端を押圧プレート
210,210に固着したピストン24を摺動自在に配
している。
【0008】4はパンチであり、インナスライド41に
直接又は間接的に連結され、インナラム40の作動によ
り液圧室11に向かって昇降される。パンチ4は内部に
バルジ圧力供給用の液圧通路42を有しており、この液
圧通路42は、液圧室11の底にパンチ先端が接近する
ストロークエンドでアンダカット壁領域に向かって圧力
液を吐出するようにパンチ外周に開孔している。そし
て、液圧通路42は、図1のように、外部配管43によ
り、ポンプ400と方向切換弁402と増圧シリンダ4
01および圧力制御弁403などを備えたバルジ成形用
圧力源44に接続されている。パンチ4には、前記液圧
通路42の開孔位置よりも上方の外周、とりわけ前記の
ようにストロークエンドに達した状態でストレート壁1
10に対向する位置に、Oリングなどからなるシール部
材45が装着されている。5はパンチ4の周りに配され
た環状のブランクホルダであり、アウタスライド51に
直接かまたは図5のようにブラケット52を介して結合
され、アウタラム50により昇降されるようになってい
る。
【0009】6a,6bは前記分割ダイス1a,1bの
上に摺動自在に配された分割ダイプレートであり、この
実施例では分割ダイス1a,1bと同じように2分割さ
れている。分割ダイプレート6a,6bは閉じ状態で中
央部に液圧室開孔とほぼ整合する輪郭のダイ穴60が形
成されるように切欠きが設けられている。そして、前記
分割ダイプレート6a,6bは開閉駆動機構7,7によ
って図1のような閉じ状態から横方向に退避移動できる
ようになっている。この実施例では、分割ダイプレート
6a,6bは左右方向に移動されるようになっており、
このため、分割ダイプレート6a,6bはそれぞれ前後
方向の両側部が図2のように前後ブロック2a,2bに
伸び、その両側部に設けたブラケット61a,61bに
前後ブロック2a,2bに固設した開閉駆動機構7,7
の作動部70,70が結合されている。開閉駆動機構
7,7はねじ送り式のものでもよいが、この実施例では
油圧シリンダを左右で2組ずつ用いている。分割ダイプ
レート6a,6bは前後に移動されるようになっていて
もよいことは勿論である。
【0010】8,8はブランクWよりも半径方向外方の
部位のブランクホルダ5に取付けたは複数本のガイドポ
ストである。このガイドポスト8,8は分割ダイプレー
ト6a,6bの位置決めを図ると共に、対向液圧成形時
の液圧力による分割ダイプレート6a,6bの開きを防
止するためのもので、このため、分割ダイプレート6
a,6bにはガイドポスト8,8の軸線に対応する位置
に板厚を貫く穴63が設けられ、分割ダイス1a,1b
にも上面から所要深さの穴14が設けられている。 な
お、分割ダイス1a,1bは、液圧室底を含めて完全に
分割されていてもよいし、図5で示すように、液圧室の
底部所要分の幅の固定ダイス部1cをベース側に突設し
たものであってもよい。
【0011】次に本発明による成形法を説明する。本発
明は、図4の右半部に示すように上部にアンダカットW
nを有する容器Aを成形する方法であり、成形にあたっ
ては、まず、型締めシリンダ3を作動し、液圧室11に
生ずる対向液圧負荷による開き方向の力(圧力負荷投影
面積×対向液圧力)よりも大きい力で分割ダイス1a,
1bを閉じて一体化させる。また、開閉駆動機構7,7
を作動して、分割ダイプレート6a,6bを閉じる。そ
して、この状態で対向液圧回路13から液圧給排孔12
a,12b介して液圧室11に液体9を導入し、ブラン
クWを前記分割ダイプレート6a,6b上に装着する。
これが図1の準備完了状態となる。液体9は必ずしも満
水である必要はない。
【0012】次に、アウタラム50を作動し、アウタス
ライド51ともどもブランクホルダ5を下降させる。こ
れによりガイドポスト8,8が分割ダイプレート6a,
6bの穴63,63を貫いて分割ダイス1a,1bの穴
14,14に嵌合してゆき、同時にブランクホルダ5と
分割ダイプレート6a,6bとによってブランクWを挟
み込む。そして、次にインナラム40を作動してパンチ
4を下降させる。このときにはバルジ成形用圧力源44
のポンプ400は作動しておらず、液圧通路42には圧
力液が供給されない。パンチ4はブランクWに接し、こ
れを分割ダイプレート6a,6bのダイ穴60から液圧
室11内に押し込む。この押込みにより液圧室内には図
5のように対向液圧pが発生して、対向液圧絞りが開始
される。ブランクWはブランクホルダ5と分割ダイプレ
ート6a,6bで挟まれながらパンチ4の押し込みによ
って液圧室11に流入し、図3の左半部に示すように対
向液圧によってパンチ4に密着する。対向液圧Pは対向
液圧回路13の圧力制御弁130のリリーフ作用によっ
て制御される。
【0013】この絞り工程において、分割ダイプレート
6a,6bは分割ダイス1a,1bより上に浮いておら
ず、分割ダイス1a,1b上に密着しており、かつ、ガ
イドポスト8,8が分割ダイプレート6a,6bの穴6
3,63に嵌合していることによって対向液圧Pによる
外方への逃げ(開き)が規制されている。このため、特別
な液シール機構を用いなくても対向液圧が外部に洩れ
ず、対向液圧を効率よく働かせることができる。パンチ
4がさらに下降することによって対向液圧絞り成形は進
行し、図6のようにブランク(絞り成形体)W’の底部W
bが液圧室11の底に当接する下降限に達したところで
絞り成形は完了する。このときまで、フランジ部Wfは
ブランクホルダ5と分割ダイプレート6a,6bで挟ま
れている。
【0014】絞り成形が完了すると、液圧室11に残存
している対向液は対向液圧回路13のタンクに戻され
る。ついで、アウタラム50が後進側に作動し、それに
よってブランクホルダ5は上昇する。ガイドポスト8,
8が分割ダイプレート6a,6bの穴63,63から完
全に抜けたことが確認された後、開閉駆動機構7,7が
作動する。実施例では作動部としてのピストンロッド7
0,70が縮められ、それによって引っ張られ、分割ダ
イプレート6a,6bは一体化していた状態から左右に
分離し、分割ダイス1a,1b上で左右に開く。この状
態を図3の右半部が示しており、分割ダイプレート6
a,6bの移動によってブランクW’のフランジ部Wf
は板厚方向で何も挟圧されないフリーな状態となる。
【0015】この分割ダイプレート6a,6bの型外へ
の移動が確認されると、バルジ成形用圧力源44が作動
し、ポンプ400から吐出された液が増圧シリンダ40
1によって高圧化され、その圧力液がパンチ4の液圧通
路42を通って絞り成形体W’の内面に圧入される。そ
れによって絞り成形体W’は膨出され、液圧室11のア
ンダカット壁111を型面として液圧バルジ成形され
る。このときに、膨出分だけ材料の流入が必要である
が、前記のように分割ダイプレート6a,6bが退避し
ているため、フランジ部Wfが板厚方向で全く挟持され
ておらず、フランジ部Wfから下方に続く胴基端部Wn
の外面はフリーな状態に置かれている。このため、図9
におけるような周方向圧縮応力やダイ肩曲げ応力による
流入抵抗が発生せず、図7のように、胴基端部Wnはス
ムーズに流入することができる。そして、このバルジ成
形時には、パンチ4の外周のシール部材45が分割ダイ
ス1a,1bのストレート壁110に対向する部位の胴
基端部内面に密接しているため、このシール作用により
バルジ用の圧力液が洩れず、高圧条件を保持できる。
【0016】以上のようにして、材料の座屈や破断を起
させずに、良好な形状精度と寸法精度のアンダカット部
Wnをバルジ成形することができる。図4左半部に示す
ようにバルジ成形が完了したならば、あとは、圧力液を
バルジ成形用圧力源44のタンクに戻した後、パンチ4
とブランクホルダ5とを上昇限まで引き上げる。そし
て、型締めシリンダ3を抜圧し、型開きシリンダ3’を
作動して分割ダイス1a,1bを開き、製品Aを取り出
す。これで、1サイクルが終わる。
【0017】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、アンダカ
ット断面形状の液圧室に液を供給した状態でブランクホ
ルダとダイプレートとでブランクを保持しつつパンチを
押し込んで対向液圧絞り成形を行ない、次いで、ダイプ
レートをダイス上で横方向に退避させることでフランジ
部をフリーにし、絞り成形体内に圧力液を導入してバル
ジ成形を行なう方法としたので、対向液圧をリークさせ
ることなく適切な絞り成形を行なうことができるととも
に、バルジ成形時には材料を拘束せずにスムーズに液圧
室に流入させることができ、したがって、材料破断を生
じさせず精度の良好なアンダカット付き容器を簡単に作
ることができるというすぐれた効果が得られる。また、
中央部にアンダカット断面形状の液圧室を有する移動可
能な分割ダイスと、分割ダイスの型締めと型開きを行な
う手段と、外周面に開孔した液圧通路を有する昇降自在
なパンチと、パンチの外周側にあってパンチと独立して
昇降自在なブランクホルダと、分割ダイス上に配されか
つ開閉駆動機構によってダイス半径方向に退避可能な分
割ダイプレートとを備えているため、前記方法の実施が
容易でかつ対向液圧成形のための特別な液シール機構を
要さず、型構造を単純化することができるというすぐれ
た効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明にかかる液圧成形方法及び装置の
一例を示す断面図である。
【図2】本発明における下型を絞り成形時とバルジ成形
時で半部ずつ示す部分切欠平面図である。
【図3】絞り成形の開始段階と完了段階を半部ずつ示す
断面図である。
【図4】バルジ成形完了状態と製品取出し段階を半部ず
つ示す断面図である。
【図5】絞り成形開始時の状態を示す部分的断面図であ
る。
【図6】絞り成形の末期の状態を示す部分的断面図であ
る。
【図7】バルジ成形段階の状態を示す部分的断面図であ
る。
【図8】従来のアンダカット付き容器の成形法を絞り工
程とバルジ工程で半部ずつ示す断面図である。
【図9】従来法におけるバルジ成形時の材料の応力分布
を示す斜視図である。
【図10】従来法におけるバルジ成形時の材料の変化を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1a,1b 分割ダイス 3 型締めシリンダ 3’ 型開きシリンダ 4 パンチ 5 ブランクホルダ 6a,6b 分割ダイプレート 7,7 開閉駆動機構 8,8 ガイドポスト 45 シール部材 14,63 穴
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】二輪車のフューエルタンクパネルなどの
ように上端部にアンダカットを有する容器類を成形する
方法として、特公昭53−28253号公報が知られて
いる。この先行技術は、図8のように、アンダカット付
きの弧状成型面を形成した左右割型状のダイスa,a
と、内部に圧力液を導入することで膨張する中空弾性パ
ンチbを使用し、中空弾性パンチbをクッションによっ
て昇降可能なしわ押えdの通孔に挿入してここに位置す
る支柱で支えておくもので、ブランクWをしわ押さえ
dの上に配し、ダイスを下してしわ押さえdを押圧すこ
とで中空弾性パンチbをダイスa,a内に押し込んで絞
り加工を行ない、次いで、支柱内を経て中空弾性パン
チb内に圧力液を導入して中空弾性パンチbを膨張させ
ることでバルジ加工を行なうものである。また、他の方
法として、特開昭62−234625号公報には、アン
ダカット付きのキャビティを有する分割ダイスに、該分
割ダイスを縦方向に貫通するシリンダによって上下動可
能なダイプレートを設け、第1段としてダイプレートを
ダイスの上方に浮かせた状態でしわ押えとでブランクを
挟持してパンチにより絞り成形を行ない、第2段とし
て、しわ押えとダイプレートとでフランジを挟持したま
ま、パンチを介して一次成形体内に圧力液を送給すると
ともに、しわ押えを下してダイス内に一次成形体を圧縮
しバルジ加工することが提案されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】後者の方法は、上記問題を回避することが
可能である。しかし、絞り工程を行なう際に、ダイプレ
ートが分割ダイスより上方に浮いており、圧力液が分割
ダイス上面とダイプレート用油圧シリンダ間の空隙から
流出してしまうため、対向液圧成形を行なうことができ
ないという問題があった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】2は前記分割ダイス1a,1bを外囲する
ようにベースプレート10上に固設された外郭ブロック
であり、図2のように、前後ブロック2a,2bと、分
割ダイス1a,1bと所定の間隔を置いて対峙する左右
ブロック2c,2dからなっており、前後ブロック2
a,2bの内側には分割ダイス1a,1bに対するスラ
イドガイド20a,20bが設けられている。左右ブロ
ック2c,2dは、分割ダイス1a,1bに対する型締
め・型開き用の油圧シリンダを兼ねている。この型締め
・型開き用の油圧シリンダは、ピストン型油圧シリンダ
として型締めと型開きを両用してもよいが、この実施例
では、型締めシリンダ3と型開きシリンダ3’を別々に
設けている。型締めシリンダ3は、液圧室11内の対向
液圧又はバルジ圧負荷による開き方向の力より大きな力
を分割シリンダ1a,1bに与えるためのもので、左右
ブロック2c,2dに設けた2対のシリンダ穴21,2
1にラム22,22を摺動自在に配し、ラム22,22
の前端の押圧プレート210,210を分割ダイス1
a,1bの外面に固着している。型開きシリンダ3’
は、前記2対のシリンダ穴21,21間の左右ブロック
2c,2dにピストン穴23を設け、これにロッド先端
を押圧プレート210,210に固着したピストン24
を摺動自在に配している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】8,8はブランクWよりも半径方向外方の
部位のブランクホルダ5に取付けた複数本のガイドポス
トである。このガイドポスト8,8は分割ダイプレート
6a,6bの位置決めを図ると共に、対向液圧成形時の
液圧力による分割ダイプレート6a,6bの開きを防止
するためのもので、このため、分割ダイプレート6a,
6bにはガイドポスト8,8の軸線に対応する位置に板
厚を貫く穴63が設けられ、分割ダイス1a,1bにも
上面から所要深さの穴14が設けられている。なお、分
割ダイス1a,1bは、液圧室底を含めて完全に分割さ
れていてもよいし、図5で示すように、液圧室の底部所
要分の幅の固定ダイス部1cをベース側に突設したもの
であってもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】次に本発明による成形法を説明する。本発
明は、図4の右半部に示すように上部にアンダカットW
nを有する容器Aを成形する方法であり、成形にあたっ
ては、まず、型締めシリンダ3を作動し、液圧室11に
生ずる対向液圧又はバルジ圧負荷による開き方向の力
(液圧力)よりも大きい力で分割ダイス1a,1bを閉じ
て一体化させる。また、開閉駆動機構7,7を作動し
て、分割ダイプレート6a,6bを閉じる。そして、こ
の状態で対向液圧回路13から液圧給排孔12a,12
b介して液圧室11に液体9を導入し、ブランクWを前
記分割ダイプレート6a,6b上に装着する。これが図
1の準備完了状態となる。液体9は必ずしも満水である
必要はない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】以上のようにして、材料の座屈や破断を起
させずに、良好な形状精度と寸法精度のアンダカット部
Wuをバルジ成形することができる。図4左半部に示す
ようにバルジ成形が完了したならば、あとは、圧力液を
バルジ成形用圧力源44のタンクに戻した後、パンチ4
とブランクホルダ5とを上昇限まで引き上げる。そし
て、型締めシリンダ3を抜圧し、型開きシリンダ3’を
作動して分割ダイス1a,1bを開き、製品Aを取り出
す。これで、1サイクルが終わる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンダカット付きの容器を液圧を利用して
    成形するにあたり、アンダカット断面形状の液圧室に液
    を供給した状態でブランクホルダとダイプレートとでブ
    ランクを保持しつつパンチを押し込んで対向液圧絞り成
    形を行ない、次いで、ダイプレートをダイス上で横方向
    に退避させることでフランジ部をフリーにし、絞り成形
    体内に圧力液を導入してバルジ成形を行なうことを特徴
    とする液圧成形方法。
  2. 【請求項2】中央部にアンダカット断面形状の液圧室を
    有する移動可能な分割ダイスと、分割ダイスの型締めと
    型開きを行なう手段と、外周面に開孔した液圧通路を有
    する昇降自在なパンチと、パンチの外周側にあってパン
    チと独立して昇降自在なブランクホルダと、分割ダイス
    上に配されかつ開閉駆動機構によってダイス半径方向に
    退避可能な分割ダイプレートとを備えていることを特徴
    とする液圧成形装置。
  3. 【請求項3】ブランクホルダが下方に突出するポストを
    有し、分割ダイスと分割ダイプレートには前記ポストに
    対応する位置に穴をそれぞれ有している請求項1に記載
    の液圧成形装置。
  4. 【請求項4】パンチがダイ肩とアンダカット部との間で
    絞り成形体の内面に接するシール部材を有している請求
    項1に記載の液圧成形装置。
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