JPH05277052A

JPH05277052A - 床面洗浄装置

Info

Publication number: JPH05277052A
Application number: JP4077350A
Authority: JP
Inventors: Mitsumasa Sato; 光正佐藤; Eisuke Senoo; 暎輔妹尾; Kazushige Watanabe; 和茂渡辺
Original assignee: KOORIYAMA NARASAKI SEISAKUSHO KK
Current assignee: KOORIYAMA NARASAKI SEISAKUSHO KK
Priority date: 1992-03-31
Filing date: 1992-03-31
Publication date: 1993-10-26

Abstract

(57)【要約】【目的】ブラッシング手段に洗浄水を供給したのち、そ
の洗浄汚水を効率よく吸引回収することのできる床面洗
浄装置を提供する【構成】外部の洗浄水供給手段（３）に連結された洗浄
水供給管（４）を、下方に開口したカバー体（２）内に
連結すると共に、このカバー体の内部には、下方に向か
って多数の植毛（５）が施され、該植毛の先端部が前記
カバー体の開口縁（６）から下方に適宜突出した状態で
円盤状のブラシ体（７）を、回転自在に保持する。該ブ
ラシ体は、駆動手段（８）によって回転駆動される。そ
して、前記カバー体の開口縁（６）の外周を連続して取
り囲むように、かつ床面（９）と適宜の間隙をもって外
部の吸引手段（１０）に連結された下方開口の吸水スリ
ット（１１）を配置することによって、構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本願発明は、床面、又は壁面のブ
ラッシング洗浄に使用される床面洗浄装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、床面に洗浄水を散布し、回転ブラ
シで洗浄する洗浄装置は、各種存在していた。例えば、
主な構成として、移動ハンドの先端部、又は移動ワゴン
の下面に設けたカバー体内に、回転駆動する１又は２以
上の円盤状の回転ブラシ体が支持され、該カバー体内に
洗浄水を噴出させ、移動ワゴン下面の後方に配置したス
キージで洗浄汚水を吸引回収する方式のものが種々存在
している。また、前記の構成の他、洗浄汚水を回転ブラ
シ体の中心部から吸引回収するものや、カバー体内に吸
い込み管を設けて回収するものなどがあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来例
では、例えば移動ワゴン後方に吸引回収のためのスキー
ジを設けてなる方式のものは、洗浄汚水が回転ブラシの
遠心力によって飛散し、完全に回収するためには、スキ
ージを広範囲に渡って移動させなければならないという
欠点があった。また、スキージは、進行方向の後方にあ
るため直進移動には適応できるが、左右移動、又は旋回
移動には、適応し難いという不都合もあった。したがっ
て、広い床面をもった場所にしか対応できず、使用条件
の制限が大きかった。

【０００４】また、回転ブラシの中心から吸引回収する
方式のものは、ブラシの回転により洗浄水は放射方向に
流出するのが自然であり、中心から回収することは非常
に効率の悪いものとなっていた。そのため、中心に集め
るスクレバーを取付けたものもあるが、やはり効率が多
少良くなるだけで根本的なの解決にはなっていなかっ
た。

【０００５】そこで、本願発明はこれら問題点の解決を
目的としてなされたものであり、ブラッシング手段に洗
浄水を供給したのち、その洗浄汚水を効率よく吸引回収
することのできる床面洗浄装置を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本願発明の基本的原理を
示す概略図の図１、図２を参考として必須の構成を説明
する。すなわち、上記目的を達成するため、本願の床面
洗浄装置（１）は、下方に開口したカバー体（２）と、
該カバー体（２）内に開口し、外部の洗浄水供給手段
（３）に連結された洗浄水供給管（４）と、下方に向か
って多数の植毛（５）、（５）、・・・が施されると共
に、該植毛（５）の先端部が前記カバー体（２）の開口
縁（６）から下方に適宜突出した状態で、前記カバー体
（２）内に回転自在に保持された円盤状のブラシ体
（７）と、該ブラシ体（７）を回転駆動させる駆動手段
（８）と、前記カバー体（２）の開口縁（６）の外周を
連続して取り囲むように、かつ床面（９）と適宜の間隙
をもって配置され、外部の吸引手段（１０）に連結され
た下方開口の吸水スリット（１１）と、から構成され
る。

【０００７】ここで、カバー体（２）内のブラシ体
（７）の配置は、単一に限るものでなく、複数個配置す
るようにしてもよい。また、洗浄水供給管（４）は、カ
バー体（２）内に開口するように配置されるが、これに
限らずブラシ体（７）の回転中心部（１２）に開口する
ように連結してもよい。

【０００８】

【作用】本願発明を上記のように構成することにより、
回転駆動手段（８）で回転（矢印ａ）するブラシ体
（５）に供給された洗浄水（矢印ｂ）は、植毛で床面の
ブラッシング洗浄に使用され、その使用後の洗浄汚水は
ブラシ体（５）の遠心力によって順次放射方向に移動す
る。この汚水は、カバー体の開口縁（６）から外側に流
出し（矢印ｃ）、吸引スリットから吸引回収されること
になる（矢印ｄ）。

【０００９】

【実施例】次に上記のように構成された本願床面洗浄装
置の具体的実施の一例を、図面に基づき詳細に説明す
る。図３は、本実施例装置の縦断面図を示すものであ
り、図４はその底面図を示しすものである。

【００１０】カバー体２は、下方が開口した円筒状をな
し、中心部からは上方に向かってそれより小径にされた
円筒状の保持筒体２ａが一体的に連設されている。保持
筒体２ａの内部には、中空で上下開放の回転軸体１３
が、上下に配置されたベアリング１４、１５を介して回
転自在に保持されている。回転軸体１３の下端部には、
フランジ１６が形成され，該フランジ１６の下面には、
下面に多数の植毛５が施されると共に、中心部が開口さ
れた円盤状のブラシ体７が取付けられている。該ブラシ
体７の取付けは、下方に付勢されたスプリング１８を介
して着脱自在に行われている。この状態で前記回転軸体
１３の下端開口部１３ｄは、ブラシ体７の中心開口に適
合して遊貫され、植毛５の先端部１７は、前記カバー体
２の開口縁６より僅かの長さ突出して配置されている。

【００１１】保持筒体２ａの上端開口２ｂには、蓋体１
９が嵌合されており、該蓋体１９の中心部には、洗浄水
供給管４が貫通して取付けられている。該洗浄水供給管
４は、外部の洗浄水供給手段（図示省略。）に連結さ
れ、その先端開口部４ａは、前記回転軸体１３の上端開
口部１３ｕ内に配置されている。これにより、洗浄水供
給管４から供給される洗浄水は、回転軸体１３の内部を
伝わって、カバー体２のブラシ体７に供給されることに
なる。

【００１２】次にカバー体２の外側には、該外側面と適
宜の間隙を持って取り囲むようにして円筒状の外殻体２
０が取付けられている。この外殻体２０は、上端部２２
が前記保持筒体２ａの外側に密閉結合され、下方は開口
され、その開口縁２１は前記カバー体２の開口縁６より
僅かに下方に突出するようにして取付けられている。こ
れにより、該外殻体２０の開口縁２１と前記カバー体２
の開口縁６とで、該開口縁６の外周を連続して取り囲む
吸水スリット１１が形成される。外殻体２０の開口縁２
１は、床面から僅かの間隙を持つようにして配置され、
かつ外側に適宜折り曲げられてフレアー２１ａが形成さ
れている。かかるフレアー２１ａの形成により、吸引ス
リット１１の付近をより効果的に負圧状態にし、汚水の
吸引効率を向上させることができる。

【００１３】外殻体２０の上側面には、上方に立ち上げ
開放された接続管２３が形成されている。該接続管２３
には、外部に配置された吸引手段（図示省略。）に接続
された吸引ホース２４が、締結体２５によって密着連結
されている。これにより、吸引手段を作動させると、外
殻体２０とカバー体２の間の空間２６は、負圧状態にな
り、よって吸引スリット１１からの汚水を吸引すること
になる。

【００１４】なお、ここで用いる吸引手段は、通常一般
的に用いられる真空方式など、現在の技術水準のもので
あるため、その詳細は省略する。さらに、外殻体２０の
上側面には、回転駆動手段８としてモータ２７が載置さ
れると共に、固定バンド２８によって保持筒体２ａの外
側部に固定されている。モータ２７は、出力軸を上方に
して配置され、該出力軸にはプーリ２９が取付けられて
いる。一方、前記回転軸体１３の外周には、プーリ３０
が取付固定されており、該プーリ３０は、前記保持筒体
２ａの側面に形成された開口２ｃを貫通するベルト３１
の架け渡しによって、前記プーリ２９と連結されてい
る。

【００１５】かかる構成により、モータ２７の回転駆動
力は、プーリ２９、ベルト３１、及びプーリ３０を伝達
し、回転軸体１３及びこれに連結されたブラシ体７を回
転させることになる。また、カバー体２の保持筒体２ａ
の外側には、支持部材３２が取付けられ、該支持部材３
２には、操作把手３３が回動自在に取付けられている。
この操作把手３３を操作することにより、本実施例の床
面洗浄装置１を床面に沿って、前後左右に移動させる。

【００１６】なお、本実施例では、ブラシ体を単一に
し、その回転中心部に洗浄水を供するする構成としてい
るが、本願発明は、これに限定されるものでなく、複数
個、例えば、３個のブラシ体を正三角形の頂点に配置
し、その三角の中心部に洗浄水を供給するようにしても
よい。また、洗浄水供給管の開口を一つとせず、洗浄水
供給管に連通されたパイプをカバー体内に配置し、この
パイプに幾つかの孔があけて、洗浄水を散布するように
してもよい。

【００１７】したがって、かかるブラシ体を複数個配置
したときは、吸引スリットは、本実施例のように円形で
ある必要はなく、該複数個のブラシ体の全体を取り囲む
閉曲線状であれば適宜の形状でよい。

【００１８】

【効果】本願床面洗浄装置は、上記のように構成されて
いるため、次のような効果を奏する。すなわち、カバー
体の開口縁の外周を取り囲むようにして吸引スリットが
配置されているため、回転するブラシ体によってカバー
体から放射状に流出した洗浄汚水を洩らさず効率良く回
収することができる。

【００１９】また、吸引スリットをブラシ体の外周に近
接して配置しているため、洗浄部分以外の部分を濡らす
ことなく直に回収することができる。そのため、本装置
が入る範囲の狭い部分でも、洗浄水による清掃をするこ
とが利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明の基本原理を表した概略図である。

【図２】本願発明の基本原理を表した概略図である。

【図３】本願発明の具体的実施の一例を表した縦断面図
である。

【図４】図３に示した実施例の底面図である。

【符号の説明】

１・・・床面洗浄装置２・・・カバー体３
・・・洗浄水供給手段４・・・洗浄水供給管５・・・植毛６
・・・開口縁７・・・ブラシ体８・・・回転駆動手段９
・・・床面 10・・・吸引手段 11・・・吸水スリット 17
・・・先端部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】下方に開口したカバー体（２）と、該カバー体（２）内に開口し、外部の洗浄水供給手段
（３）に連結された洗浄水供給管（４）と、下方に向かって多数の植毛（５）が施されると共に、該
植毛（５）の先端部（１７）が前記カバー体（２）の開
口縁（６）から下方に適宜突出した状態で、前記カバー
体（２）内に回転自在に支持された円盤状のブラシ体
（７）と、該ブラシ体（７）を回転駆動させる駆動手段（８）と、前記カバー体（２）の開口縁（６）の外周を連続して取
り囲むように、かつ床面（９）と適宜の間隙をもって配
置され、外部の吸引手段（１０）に連結された下方開口
の吸水スリット（１１）と、から成ることを特徴とする
床面洗浄装置。
【請求項２】カバー体（２）内に複数個のブラシ体
（７）が配置されてなることを特徴する請求項１記載の
床面洗浄装置。
【請求項３】ブラシ体（７）の回転中心部に洗浄水供給
管（４）が開口されていることを特徴とする請求項１、
又は２記載の床面洗浄装置。