JPH05275012A - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JPH05275012A
JPH05275012A JP9600892A JP9600892A JPH05275012A JP H05275012 A JPH05275012 A JP H05275012A JP 9600892 A JP9600892 A JP 9600892A JP 9600892 A JP9600892 A JP 9600892A JP H05275012 A JPH05275012 A JP H05275012A
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JP9600892A
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Koichi Yamamoto
浩一 山本
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転ブラシの被洗浄部のコーナーでの飛び跳
ねを防止できるようにした洗浄装置を提供すること。 【構成】 エアシリンダー22によって回転ブラシ5を
パネル1のスカート部2の内周面2aに一定の力で押圧
すると共に、緩衝器24によって回転ブラシ5のスカー
ト部2のコーナー2cでの押圧速度の急激な変化を抑え
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばブラウン管の製
造工程におけるパネルの洗浄工程に適用するのに最適な
洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ブラウン管の製造工程におけ
るブラウン管のパネルの洗浄工程では、図4〜図5に示
すような洗浄装置が使用されている。
【0003】これは、被洗浄物であるブラウン管のパネ
ル1の内面1aに蛍光体3を塗布した後、パネル1のほ
ぼ角筒型の被洗浄部であるスカート部2の内周面2aに
付着した余分な蛍光体3を洗い落とすための洗浄装置で
ある。そして、スカート部2の4つのコーナー2cを結
ぶ対角線の交点を回転中心にしてパネル1全体を例えば
矢印a方向に低速で回転駆動し、パネル1内に複数の水
ノズル4から水を噴射しながら、モータによって例えば
矢印b方向に高速で回転駆動される回転ブラシ5を定位
置にてスカート部2の内周面2aに押し当てて、スカー
ト部2の内周面2aの蛍光体3を洗浄するようにしたも
のである。
【0004】この際、従来の洗浄装置は、スカート部2
の外周面2bに倣う複数の外周ローラ6と回転ブラシ5
とを相互に引っ張る第1の引張りバネ7によって、これ
ら回転ブラシ5と外周ローラ6との間でスカート部2の
内外周面2a、2bを両側から挟み付け、外周ローラ6
を第2の引張りバネ8によってスカート部2の外周面2
bに押し当てていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の洗浄装
置は、図5の(A)に示すように、スカート部2の各コ
ーナー2cが回転ブラシ5を矢印a方向に通過する際、
スカート部2の内周面2aのパネル回転中心からの半径
がコーナー2c部分で急激に変化する関係で、回転ブラ
シ5のスカート部2cのコーナー2cに対する矢印c方
向の押圧速度の加速度が最大になった瞬間に、回転ブラ
シ5に矢印d方向への逆転反発力の加速度が加えられ、
そのコーナー2cに対する回転ブラシ5の押圧速度に急
激な変化が生じる。
【0006】この結果、従来の洗浄装置は、図5の
(B)に示すように、スカート部2のコーナー2cが回
転ブラシ5を矢印a方向に通過する際に、回転ブラシ5
が矢印c、d方向に飛び跳ねてしまい(大きな振巾で振
動すること)、回転ブラシ5がコーナー2cの内周面2
aから浮き上って、コーナー2cの内周面2aに洗い残
しが生じ易いと言う問題があった。
【0007】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、回転ブラシの被洗浄部のコーナー
での飛び跳ねを防止できるようにした洗浄装置を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の洗浄装置の請求項1は、ほぼ角筒型の被洗
浄部を回転駆動する回転装置と、上記被洗浄部の内周面
を洗浄する回転ブラシと、上記回転ブラシを回転駆動す
るモータとを備えた洗浄装置において、上記回転ブラシ
を上記被洗浄部の内周面に押圧するエアシリンダーと、
上記回転ブラシの上記被洗浄部のコーナーでの押圧速度
の急激な変化を抑える緩衝器とを備えたものである。請
求項2は、請求項1に記載の洗浄装置によってブラウン
管のパネルのほぼ角筒型のスカート部の内周面を洗浄す
るものである。
【0009】
【作用】上記のように構成された本発明の洗浄装置の請
求項1は、エアシリンダーによって回転ブラシを被洗浄
部の内周面に一定の力で押圧すると共に、緩衝器によっ
て回転ブラシの被洗浄部のコーナーでの押圧速度の急激
な変化を抑えることができるので、回転ブラシを被洗浄
部のコーナーの内周面に安定した速度で押圧できる。請
求項2は、ブラウン管のパネルのスカート部の内周面を
回転ブラシで洗浄する際、回転ブラシをスカート部のコ
ーナーの内周面に安定した速度で押圧できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明をブラウン管の製造工程におけ
るパネルの洗浄工程に適用した洗浄装置の一実施例を図
1〜図3を参照して説明する。なお、図4及び図5と同
一構造部には同一の符号を付して説明の重複を省く。
【0011】まず、パネル1のスカート部2の4つのコ
ーナー2cを結ぶ対角線の交点上の回転中心P上で、パ
ネル1が吸盤10によって支持され、回転軸11をモー
タ12によって回転駆動する回転装置13によってパネ
ル1全体が回転中心Pの周りで例えば矢印a方向に低速
で回転駆動されるように構成されている。
【0012】一方、支持台15上にガイドレール16が
取り付けられ、そのガイドレール16上に複数のガイド
ローラ17を介してスライド台18が矢印c、d方向に
スライド自在に取り付けられている。そして、スライド
台18上にエアモータ19が直角状に取り付けられて、
その回転軸20の先端に取り付けられた回転ブラシ5が
例えば矢印b方向に高速で回転駆動されるように構成さ
れている。
【0013】そして、支持台15上にブラケット21を
介して取り付けられた矢印c、d方向と平行なエアシリ
ンダー22のピストン22aの先端がスライド台18に
連結されて、このエアシリンダー22によって回転ブラ
シ5がスカート部2の内周面2aに矢印c方向から押圧
されるように構成されている。
【0014】そして、支持台15上でスライド台18の
エアシリンダー22とは反対側の位置にエアダンパー2
3で構成された緩衝器24が取り付けられていて、スラ
イド台18に固着された当接板25がエアダンパー23
のピストン23aの先端に矢印c方向から当接されるよ
うに構成されている。なお、複数の水ノズル4の一部が
スライド台18に取り付けられて、回転ブラシ5の近傍
位置に水を噴射するように構成されている。
【0015】次に、パネル1の洗浄動作を説明する。パ
ネル1全体を回転中心Pの周りに低速度で矢印a方向に
回転駆動し、複数の水ノズル4からパネル1内に水を噴
射しながら、エアモータ19によって回転ブラシ5を矢
印b方向に高速で回転駆動し、エアシリンダー22によ
って回転ブラシ5をパネル1のスカート部2の内周面2
aに一定の力で矢印c方向から押圧して、そのスカート
部2の内周面2aに付着している余分な蛍光体3を洗い
落とす。
【0016】この際、図1及び図2に示すように、矢印
a方向に回転されるパネル1のスカート部2の内周面2
aに対して回転ブラシ5をエアシリンダー22によって
一定の力で矢印c方向に押圧する。なお、この回転ブラ
シ5の矢印c方向の押圧力の調整は、例えば精密レギュ
レーターによるエアシリンダー22のエア圧の調整等に
より簡単に行うことができる。
【0017】そして、スカート部2のコーナー2cが回
転ブラシ5を矢印a方向に通過する際、一定の緩衝スト
ロークSの間、スライド台18の当接板25をエアダン
パー23のピストン23aの先端に矢印c方向から押圧
して、エアダンパー23の矢印d方向の緩衝力によっ
て、エアシリンダー22の矢印c方向の押圧力を減衰さ
せるように制御する。
【0018】この結果、スカート部2のコーナー2cが
回転ブラシ5を通過する際のスカート部2の内周面2a
に対する回転ブラシ5の矢印c、d方向の押圧速度の急
激な変化を抑えることができて、回転ブラシ5をスカー
ト部2のコーナー2cの内周面2aに安定した速度で確
実に押圧することができる。
【0019】従って、この洗浄装置によれば、スカート
部2のコーナー2cが回転ブラシ5を矢印a方向に通過
する際に、回転ブラシ5が矢印c、d方向に飛び跳ね
て、回転ブラシ5がコーナー2cの内周面2aから浮き
上ることを未然に防止できるので、コーナー2cの内周
面2aに洗い残しが生じることがなく、スカート部2の
内周面2aの全周をきれいに洗浄することができて、ブ
ラウン管の品質を向上できる。
【0020】以上、本発明の一実施例に付き述べたが、
本発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0021】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の洗浄装
置は次のような効果を奏する。請求項1は、エアシリン
ダーによって回転ブラシを被洗浄部の内周面に一定の力
で押圧すると共に、緩衝器によって回転ブラシの被洗浄
部のコーナーでの押圧速度の急激な変化を抑えることが
できるようにして、回転ブラシを被洗浄部のコーナーの
内周面に安定した速度で押圧できるようにしたので、被
洗浄部のコーナーで回転ブラシが飛び跳ねて、コーナー
の内周面から回転ブラシが浮き上って、コーナーの内周
面に洗い残しが生じることを未然に防止でき、被洗浄部
の内周面の全周をきれいに洗浄することができる。
【0022】請求項1は、従来のように複数の外周ロー
ラや複数のバネを用いる必要がなく、部品点数及び組立
工数を削減できるので、構造が簡単になる。
【0023】請求項1は、被洗浄部の内周面への回転ブ
ラシの押圧をバネでなくエアシリンダーによって行うの
で、その押圧力の調整をエア圧の調整によって簡単に行
える。
【0024】請求項2は、ブラウン管のパネルのスカー
ト部の内周面を回転ブラシで洗浄する際、回転ブラシを
スカート部のコーナーの内周面に安定した速度で押圧で
きるようにしたので、コーナーの内周面に洗い残しが生
じることがなく、スカート部の内周面の全周をきれいに
洗浄することができて、ブラウン管の品質の向上及び安
定性を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による洗浄装置を説明する一部
切欠き正面図である。
【図2】図1の中央水平断面での平面図である。
【図3】図1の中央垂直断面での側面図である。
【図4】ブラウン管のスカート部の洗浄を説明する断面
図である。
【図5】従来の洗浄装置の洗浄動作を説明する一部切欠
き正面図である。
【符号の説明】
1 パネル(被洗浄物) 2 スカート部(被洗浄部) 2a スカート部の内周面 2c スカート部のコーナー 5 回転ブラシ 13 回転装置 22 エアシリンダー 24 緩衝器 S 緩衝ストローク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ角筒型の被洗浄部を回転駆動する回転
    装置と、上記被洗浄部の内周面を洗浄する回転ブラシ
    と、上記回転ブラシを回転駆動するモータとを備えた洗
    浄装置において、 上記回転ブラシを上記被洗浄部の内周面に押圧するエア
    シリンダーと、 上記回転ブラシの上記被洗浄部のコーナーでの押圧速度
    の急激な変化を抑える緩衝器とを備えたことを特徴とす
    る洗浄装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の洗浄装置によってブラウ
    ン管のパネルのほぼ角筒型のスカート部の内周面を洗浄
    することを特徴とする洗浄装置。
JP09600892A 1992-03-24 1992-03-24 洗浄装置 Expired - Fee Related JP3503955B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020197439A (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 日本電産サンキョー株式会社 デバイス検査装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020197439A (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 日本電産サンキョー株式会社 デバイス検査装置

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