JPH0527437B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 この発明は一般にゴルフのスポーツに関し、よ
り詳細には、ゴルフアーがゴルフボールの打撃を
より制御することを可能にするための、改良され
たアイアンゴルフクラブのヘツドの設計に関す
る。

先行技術 ゴルフのゲームは100年以上も前からのもので
ある。その時代からパター以外のゴルフクラブの
形状は、一部には米国ゴルフ協会（United
States Golf Association）を含む様々なゴルフ
協会によつて確立された厳しいルールのために、
また一部には従来のゴルフクラブがほとんどのゴ
ルフアーに生じさせる簡単さおよび明らかな受容
および満足のために、比較的一定のままである。
しかしながら、ゴルフアーは一般に、様々なゴル
フ協会によつて指定された規則内でゴルフアーに
より優れたボールコントロール能力を与えるため
により工夫され、適正な重量配分を有するゴルフ
クラブを選ぶことによつて、彼等のゲームを改良
する異なつた方法を常に探している。典型的なア
イアンゴルフクラブはネツクすなわちホーゼルに
よつてシヤフトに装着された金属のヘツドを利用
している。ヘツドの様々な部分はヘツドの形状に
関する比較的実際的な用語で規定されている。た
とえば、クラブが大地に下ろされたときに通常地
面上に置かれるヘツドの部分はソールと呼ばれ
る。ヘツドの最も前の部分はトウと呼ばれ、通常
ホーゼルに接続されるかまたはそれと一体の最も
後ろの部分はヒールと呼ばれ、ヘツドの最も上の
表面はトツプラインと呼ばれる。

クラブの設計は例えば米国ゴルフ協会によつ
て、与えられる特定のクラブ設計規則によつて規
定される。たとえば、米国ゴルフ協会のルールは
クラブがシヤフトとヘツドから構成され、クラブ
が１つの単位となるようこれらの部分が固定され
ていることを指定している。クラブは重量を除い
ては調節不可能であり、伝統的なおよび慣例の形
状および製法と同じでなければならない。シヤフ
トは真直ぐで、いかなる方向にも同じ撓みおよび
ねじれ特性を備え、かつクラブヘツドにヒールで
直接、または単一平面のネツクまたはソケツトを
介して、装着されなければならない。クラブヘツ
ドはヘツドの前面−後面の幅より大きなヒール−
トウの長さを有していなければならず、かつ、ク
ラブヘツドは形状が概して面状でなければならな
い。パター以外は、１つの面だけがボールに当て
るために設計可能である。クラブの面はいかなる
程度の窪みも有してはならず、ボールに関して固
くなければならない。アイアンのような金属のヘ
ツドの場合は、クラブのヘツドまたは面にはいか
なる挿入または装着も許されていない。シヤフト
は握りの頂部からシヤフトの軸に沿つて測定して
ソールから５インチ以内の上方の点まで真直ぐで
なければならない。ネツクまたはホーゼルはシヤ
フトの軸に沿つてホーゼルまたはネツクの頂部か
らソールまでの測定された長さが５インチ以上あ
つてはならない。シヤフトおよびネツクはクラブ
が狙いを決める位置で見られたときにヒールまた
はヒールの右または左の点と一直線のままでなけ
ればならず、シヤフトまたはネツクの軸とヒール
の後ろのソケツトとの距離は16ミリを越えること
はできない。

クラブおよびクラブヘツドに関するこれらすべ
ての適用可能なルールから、もしもクラブが米国
ゴルフ協会などのゴルフのゲームを規定する適切
な協会に受容されようとすれば、ゴルフアーがク
ラブを使うときにボールに関しては感じる制御を
改良する努力において、クラブヘツドの設計を変
更する自由は厳しく制限されていることが理解で
きる。しかしながら、これらの制約にもかかわら
ず、この出願人はゴルフアーがクラブを介してボ
ールに及ぼす制御の程度を増加することによつ
て、ゴルフアーのゲームを改良すると信じられる
或る有利な特徴を提供する、新規なアイアンゴル
フヘツドの設計をなしとげた。

発明の要約 この発明は３つの主な特徴を有する改良された
ゴルフクラブヘツドに関し、これらの特徴はこの
発明を先行技術と容易に思いつかない程度に区別
し、かつこの発明の独創的なゴルフクラブヘツド
をゴルフアーにとつてより魅力的にする或る利点
を提供し、一方上述のようなゴルフの一般に受容
されたルールに従つている。より明確には、この
発明においては、ホーゼル、ネツクまたはソケツ
トは従来の雄のまたは雌のホーゼルよりも軽く設
計されている。これはホーゼルの頂部と底との間
のホーゼルの一部分、すなわちシヤフトに接続さ
れたホーゼルの端と、ゴルフクラブヘツドの残余
と一体のホーゼルの端との間を除去することによ
つてなしとげられる。このホーゼルの重量の減少
は、省かれた重量のヘツドへの移動を可能にし、
これはゴルフアーにクラブ、ゴルフアーの手およ
びボールの間のより良い移動感覚を与え、一方同
時に、ホーゼルをゴルフクラブヘツドの残余から
視覚的なずれの少ないものにする。この発明の付
加的な特徴はホーゼルとゴルフクラブヘツドの残
余の間の相互接続の性質である。より明確には、
この発明ではホーゼルは、先行技術のクラブで慣
例であるヒールのトツプラインの部分に対して一
体ではなく、ヒールのソールの端または少なくと
もヒールのソールの部分で一体である。結果とし
て、ゴルフクラブヘツドはシヤフト上に、他の態
様では与えられていたであろうよりも少ないトル
クを与え、シヤフトの先端はソールにより近くな
り、それによつてシヤフトのより良い利用を提供
する。加えて、ホーゼルの横断面はより実質的に
連続的なままであり、それによつてホーゼルの重
量をさらに減少させ、その重量がヘツドの再分配
されることを可能にする。さらに、ホーゼルとク
ラブヘツドの相互接続は、集中力を向上させ、か
つユーザがヘツドのトツプラインの邪魔のない眺
めを得ることを可能にすることによつて、ヘツド
の視覚的特徴を改良する。さらに、従来のゴルフ
クラブヘツドと異なり、ゴルフアーがこの発明に
よつてボールの狙いを決めるとき、ホーゼルとト
ツプラインの間には明白な空〓がある。

この発明の上述の特徴と結果として、ゴルフク
ラブヘツドのゴルフボールに衝突する部分に、よ
り多くの質量が移動され、かつゴルフクラブヘツ
ドの設計は、従来のクラブで見出され得るよりも
ソールの線と平行に近い重力軸の中心を提供す
る。これはヘツドとボールの間の中心を外れた衝
突の場合にゴルフボールの距離と飛跡に一貫性を
与える。さらに、トツプラインはヘツドとホーゼ
ルとの間の空〓に関連して、整列における或る視
覚的な利点と、ゴルフアーのゴルフボールに関す
るクラブの制御能力を改良するゴルフクラブヘツ
ドの大きさが大きく見える錯覚とを与える。最後
に、トウおよびヒールから測定されたトツプライ
ンとソールの線は従来のゴルフクラブで見出され
るよりも互いに平行に近い。この特徴はホーゼル
がヘツドのソール部分と装着される態様と組合わ
されて、ゴルフのスウイングの間にシヤフトが曲
がる、負荷を受ける、または負荷を外される、ま
たはゴルフボールと衝突するときにシヤフトを介
してゴルフクラブヘツドから手に伝えられる、放
射状のトルクを減少させる。

発明の目的 したがつてこの発明の主な目的は従来のホーゼ
ルよりも軽いホーゼルまたはネツクを提供し、そ
れによつてホーゼルからゴルフクラブヘツドのボ
ールと接触する部分への重量の再分配を可能にす
るための、アイアンゴルフクラブのための改良さ
れたヘツドを提供することである。

この発明の付加的な目的は、ゴルフシヤフトの
下方の先端がヘツドのソールにより近く位置づけ
られることを可能にするよう設計されたホーゼル
を有する、アイアンゴルフクラブのための改良さ
れたヘツドを提供することである。

この発明の別の付加的な目的は、重力軸の中心
が先行技術と比較してソールの線に平行に近い、
アイアンゴルフクラブのための改良されたヘツド
を提供することである。

この発明のさらに別の付加的な目的はゴルフク
ラブヘツドのホーゼルとトツプラインの間にはつ
きりした空〓があり、それによつてゴルフアー
に、整列における或る視覚的な利点とゴルフクラ
ブのヘツドの大きさが大きく見える錯覚とを与え
る、アイアンゴルフクラブのための改良されたヘ
ツドを提供することである。

この発明の上述の目的および利点はその付加的
な目的および利点と同様に、以下の図面と関連し
て採用された好ましい実施例の詳細な説明の結果
これ以降より完全に理解されるであろう。

好ましい実施例の詳細な説明 第１図ないし第７図を参照すると、この発明の
新規なゴルフクラブヘツド１０は、ヘツドをそこ
に固定するための従来のゴルフクラブシヤフト１
４を受けるように適合された、概して円筒型の形
状のホーゼル１２を含む。ホーゼルは、ソール１
６、ヒール１８、トウ２０およびトツプライン２
２によつて規定されるボール打撃表面と一体に形
成されている。一般に台形の形状をした面２４の
それぞれの側からのソール、ヒール、トウおよび
トツプラインは、その平面図が第２図および第３
図で最もよく示され、その正面図は第４図で最も
よく示されている。ゴルフクラブヘツド１０のソ
ール、ヒール、トウおよびトツプラインは第５図
で見られるように当然ゴルフクラブヘツドの背面
２５をも形作る。その図で示されるように、ゴル
フクラブヘツドはクラブの中心に関連して増加し
た質量を有する周囲の縁３２に囲まれた、窪んだ
背面２５を有するように形作られてもよい。しか
しながら、図示された実施例のこの特徴はこの発
明の新規な特徴とは考えられておらず、またいか
なる点においても制限するものとは考えられてい
ない、なぜならこの発明はより従来的な背面の表
面の形状を用いても、高い有利な結果を生ずるで
あろうからである。

再び図面を参照すると、ホーゼル１２は窓２６
を備え、これは、窓２６の上方でシヤフトを取囲
んでいる完全に円周の部分３４、および窓２６の
下方でこれもシヤフトを取囲んでいる完全に円周
の部分３６を残して切取られた、ホーゼルの周囲
に約180°広がる非円周の開口によつて規定されて
いることがわかる。この窓２６の主な目的はホー
ゼル内の重量のいくらかをクラブヘツドの残余に
シフトし、ヘツドの全体の重量を増加することな
しにこの発明の独特なクラブヘツドの形状を可能
にすることである。さらに、重量のこのシフトは
ボール打撃表面の後ろにより多くの質量を置き、
このことはこの発明のクラブでのゴルフアーの動
作を改良するであろうと信じられている。

この発明の別な高度に有利で独創的な特徴はホ
ーゼルとクラブヘツドのボール打撃表面間の関係
にある。より明確には、第４図および第５図で最
もよく見られるように、ホーゼルはソールに最も
近い部分でボール打撃表面のヒールに接続される
か、または一体に作られているが、ヒールの一部
をホーゼルと接続されていない自由な表面として
残して、トツプラインから間隔をあけられてい
る。さらに、トツプラインに最も近いヒールのこ
の自由な表面とボール打撃表面に近接したホーゼ
ルの外側の表面とは、ホーゼルとボール打撃表面
の間に三角形の形状をした空〓または間隔３０を
規定する。この空〓または間隔３０はゴルフアー
がボールの狙いを決めるとき、第６図で最もよく
見られるように、クラブヘツドのヒールの部分と
同様にトツプラインを全く障害なしに眺めること
を可能にする、独特な効果を有する。これはクラ
ブヘツドをゴルフボールに関して整列する際にゴ
ルフアーに視覚的な利点を与え、またゴルフアー
にクラブヘツドの大きさが大きく見える錯覚を与
える。さらに、ホーゼルをクラブヘツドのヒール
のできる限り下方の点に装着することは、ゴルフ
シヤフトのヘツドの先端をより低くヘツドのソー
ルにより近く位置づけることを可能にする。

ホーゼルからゴルブクラブヘツドのボール打撃
表面への重量の再配分、およびホーゼルをクラブ
ヘツドのソールに向かつてヒールのできる限り低
い点に接続することは、従来の先行技術のクラブ
ヘツドで見られるよりもソールの線と平行に近い
重力軸の中心を与えることが発見されている。こ
れはヘツドの、ボールとの中心を外れた衝突の場
合にはゴルフボールの距離と飛跡により大きな一
貫性の利点を作り出す。加えて、これらの特徴は
組合わされて、シヤフトがゴルフボールとの衝突
で曲げられたときおよびゴルフクラブのインパク
ト以外のスウイングの間にクラブヘツドからシヤ
フトを介して手に伝えられる放射状のトルクを減
少させる。

ここで開示されたものはホーゼルの重量を減少
させそれをヘツドのボール打撃表面に移動するた
めに切取られた、非円周の部分によつて規定され
る窓を有するホーゼルを含む、ゴルフクラブヘツ
ドのための独特で慣例に従わない設計を含むこと
が、今や理解されるであろう。さらに、ホーゼル
はヒールの一部分と一体であり、これはトツプラ
インから間隔をあけられトツプラインに近接した
ヒールの最も上の部分とホーゼルとの間に角度の
ある空〓を残し、ゴルフアーがそのクラブをボー
ルにより容易に整列させることを可能しに、ボー
ルの打撃により大きな制御を与える。

この発明に関する当業者は、この出願人の教示
の結果、この発明になされるかもしれない様々な
修正や付加を認めるであろう。たとえば、ホーゼ
ルの重量を低くしてそれをクラブヘツドへシフト
する一般の概念は、２つの異なつた材料、すなわ
ち１つはホーゼルのための軽い密度のものおよび
１つはクラブヘツドの残余の部分のためのより大
きな密度のものを使うことなどの他の方法で達成
できるかもしれない。さらに、添付の特許請求の
範囲によつてのみ制限されるべき発明の範囲を逸
脱することなしに、ボール打撃表面の幾何におけ
るわずかな変化がこの発明に依然としてなされて
もよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の等大の表示である。第２図
はヒールの側から見たこの発明の正面図である。
第３図はトウのサイドから見たこの発明の正面図
である。第４図は打撃表面の前面から見たこの発
明の正面図である。第５図は打撃表面の後面から
見たこの発明の正面図である。第６図はトツプラ
インの側から見たこの発明の正面図である。第７
図はソールの側から見たこの発明の正面図であ
る。 図において１０はゴルフクラブヘツド、１２は
ホーゼル、１４はシヤフト、１６はソール、１８
はヒール、２０はトウ、２２はトツプライン、２
４は台形の面、２６は窓、３０は空〓、３４およ
び３６は円周の部分である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ゴルフクラブのシヤフトに接続するように適
   合されたホーゼルを含み、ホーゼルは一般に円筒
   型の形状でヘツドの残余と一体であり、前記ホー
   ゼルが前記ホーゼルの周囲に約180°広がる非円周
   の開口によつて規定される窓を有する、アイアン
   ゴルフクラブのためのヘツド。 ２ 前記窓がまた、ヘツドの端およびシヤフトの
   端によつて規定され、前記ホーゼルがさらに、前
   記ヘツドの端と前記シヤフトの端上に円周の部分
   を含む、特許請求の範囲第１項に記載のゴルフク
   ラブヘツド。 ３ さらに、ソール、トウ、ヒールおよびトツプ
   ラインによつて規定されるボール打撃表面を含
   み、前記ホーゼルが前記打撃表面と前記ヒールに
   おいて一体であり、前記トツプラインに近接した
   前記ヒールの少なくとも一部が前記ホーゼルから
   解放されており、かつ、前記ホーゼルと前記打撃
   表面間の一般に三角形の空間の一方の側を規定し
   ている、特許請求の範囲第１項に記載のゴルフク
   ラブヘツド。 ４ 前記ヘツドの総重量がそのような窓がないホ
   ーゼルを有するヘツドと実質的に同じである、特
   許請求の範囲第１項に記載のゴルフクラブヘツ
   ド。 ５ さらに、ソール、トツプライン、ヒールおよ
   びトウによつて規定された実質的に台形のボール
   打撃表面を含み、前記ホーゼルが前記トツプライ
   ンから間隔をあけた前記ヒールの一部と一体であ
   る、特許請求の範囲第１項に記載のゴルフクラブ
   ヘツド。 ６ 前記トツプラインと前記ヒールが鋭角で交差
   する、特許請求の範囲第５項に記載のゴルフクラ
   ブヘツド。 ７ ゴルフクラブのシヤフトと接続するように適
   合されたホーゼルと； ソール、トウ、一般的に垂直な一直線のヒール
   ラインおよび一直線のトツプラインによつて規定
   された実質的に台形の形状のボール打撃部材とを
   含み、前記ホーゼルが前記ヒールラインに沿つて
   前記打撃部材と一体であり、前記トツプラインに
   近接した前記ヒールラインの少なくとも一部が前
   記ホーゼルから解放され、かつ、前記ホーゼルと
   前記打撃部材の間の空〓の一方の側を規定してお
   り、前記トツプラインと前記ヒールラインとの延
   長部が鋭角で交差するアイアンゴルフクラブのヘ
   ツド。