JPH05273134A - 鉄筋コンクリートの検査方法 - Google Patents

鉄筋コンクリートの検査方法

Info

Publication number
JPH05273134A
JPH05273134A JP6818292A JP6818292A JPH05273134A JP H05273134 A JPH05273134 A JP H05273134A JP 6818292 A JP6818292 A JP 6818292A JP 6818292 A JP6818292 A JP 6818292A JP H05273134 A JPH05273134 A JP H05273134A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
endoscope
reinforcing bars
reinforced concrete
around
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6818292A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Hayashi
伸行 林
Kuniaki Miura
邦秋 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP6818292A priority Critical patent/JPH05273134A/ja
Publication of JPH05273134A publication Critical patent/JPH05273134A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】鉄筋コンクリートで構成された物体を切断せず
に、鉄筋の周囲に対するコンクリートの充填状況を調べ
る。 【構成】コンクリート5が打設される領域の所定位置に
鉄筋1,1a,1bを配置し、その近傍にアクリル樹脂
からなる筒体2a,2bを配置してからコンクリート5
を打設し、鉄筋コンクリート構造物の供試体3を作製す
る。この筒体2a,2b内に内視鏡を挿入して、内視鏡
を移動させながら各鉄筋1a,1bの近傍を観察し、各
鉄筋1a,1bの周囲に対するコンクリートの充填状況
を調べる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋コンクリートで構
成された物体の、鉄筋の周囲に対するコンクリートの充
填状況を調べることを目的とした鉄筋コンクリートの検
査方法に関し、特に、この検査を、物体を破壊すること
なく行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート構造物においては、コ
ンクリートが鉄筋の周面全体に行き渡った状態で、全打
設領域に完全に充填されることが構造物の強度を確保す
る上で重要である。そのため、従来は、実際の構造物に
使用する鉄筋およびコンクリートを用いて供試体を作製
し、この供試体を所定の位置で切断して、得られた切断
面により、鉄筋の周囲に対するコンクリートの充填状況
を肉眼で検査していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の方法では、供試体の切断位置に、切断面に平行に延
びる鉄筋があると、コンクリートとともに鉄筋を長さ方
向において切断する必要があるため、切断が困難にな
り、その結果切断面に乱れが生じて検査に適切な切断面
が得られないことが多い。また、鉄筋間隔が狭い位置で
の切断も困難であった。さらに、できるだけ多くの位置
で充填状況を見ることが望ましいが、供試体の切断には
手間がかかるため、十分な検査を行うにはかなりの煩雑
さを伴っていた。
【0004】本発明は、このような不具合を解決するた
めのものであり、鉄筋コンクリートで構成された物体を
切断せずに、鉄筋の周囲に対するコンクリートの充填状
況を調べることができる検査方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の検査方法は、鉄筋コンクリートで構成さ
れた物体の、鉄筋の周囲に対するコンクリートの充填状
況を検査する方法において、コンクリート打設領域の鉄
筋近くを通過させて透明の筒体を配置した状態でコンク
リートを打設し、前記筒体内に内視鏡を挿入して、この
内視鏡により前記筒体を透して前記鉄筋の近傍を観察す
ることを特徴とする。
【0006】また、請求項2の検査方法は、鉄筋コンク
リートで構成された物体の、鉄筋の周囲に対するコンク
リートの充填状況を検査する方法において、コンクリー
ト打設領域の鉄筋近くを通過させて中空または中実の棒
材を配置した状態でコンクリートを打設し、コンクリー
トの硬化後に前記棒材を除去して筒状空間を形成し、こ
の筒状空間内に内視鏡を挿入して、この内視鏡により前
記鉄筋の近傍を観察することを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1では、鉄筋の近傍に配置された透明な
筒体に内視鏡を挿入して、この内視鏡により鉄筋の近傍
を観察するため、鉄筋コンクリートで構成された物体を
切断せずに、鉄筋の周囲に対するコンクリートの充填状
況を調べることができる。
【0008】請求項2では、鉄筋の近傍に配置された棒
材をコンクリートの硬化後に除去することにより、鉄筋
の近傍に筒状空間を形成し、この空間に挿入した内視鏡
により鉄筋の近傍を観察するため、鉄筋コンクリートで
構成された物体を切断せずに、鉄筋の周囲に対するコン
クリートの充填状況を調べることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づき
説明する。初めに、鉄筋コンクリート構造物の供試体
に、請求項1の方法を適用した場合について説明する。
図1は使用した供試体の平断面図であり、図2は図1の
A−A線断面図であり、図3は図1のB−B線断面図で
ある。
【0010】まず、コンクリートが打設される領域の所
定位置に鉄筋1,1a,1bを配置し、鉄筋1a,1b
に接する位置に、アクリル樹脂等の透明材料からなる筒
体2a,2bを配置する。ここでは、筒体2a,2b
を、鉄筋1,1a,1bと同じ外径および長さを有する
ものとした。そして、コンクリートの打設領域を型枠で
囲み、筒体2a,2bの内部にコンクリートが入り込ま
ないように両端部を塞ぐなど、必要な処置を施した後に
コンクリートを打設して、実際の鉄筋コンクリート構造
物に対応させた供試体3を作製する。コンクリートの硬
化,養生の後、型枠を外すとともに、各筒体2a,2b
の少なくとも一端部を開放する。
【0011】このようにして得られた供試体3の各筒体
2a,2bに内視鏡4を挿入し、この内視鏡4により、
各鉄筋1a,1bの周囲に対するコンクリート5の充填
状況を観察する。図2および図3に示すように、内視鏡
4を筒体2a内で上下方向に移動しながら、この供試体
3の横方向に延びる各鉄筋1a側にレンズを向ければ、
各鉄筋1aの近傍を観察することができる。同様に、筒
体2bに内視鏡4を挿入すれば、各鉄筋1bの近傍を観
察することができる。
【0012】この例では、各鉄筋1a,1bの長さ方向
における中央部付近を観察しているが、例えば図2で鉄
筋1の代わりに筒体を配置しておけば、各鉄筋1a,1
bの端部付近も観察することができる。また、鉄筋1,
1a,1bに接触させ且つ各鉄筋に沿わせて同方向に筒
体を配置してもよい。一方、この供試体3に請求項2の
方法を適用する場合には、図4に示すように、図3にお
ける筒体2a,2bの代わりに、同寸法の棒材6a,6
bを各鉄筋1a,1bの近傍に配置した後に、前記と同
様にしてコンクリートを打設する。各棒材6a,6bは
フッ素樹脂等の離型しやすい材質とするか、周面に離型
材を被覆したものを使用するとよい。
【0013】そして、コンクリートの硬化後に各棒材6
a,6bを抜き取って、図5に示すように、筒状空間7
a,7bを形成する。各筒状空間7a,7bに内視鏡4
を挿入すれば、前記と同様に各鉄筋1a,1bの近傍を
観察することができる。なお、図4,5の実施例では、
棒材6a,6bとして中実のものを用いたが、中空のも
のを用いてもよい。
【0014】このようにして、請求項1および2の各方
法により、観察すべき位置に筒体2a,2bを配置する
か、筒状空間7a,7bを形成することにより、供試体
3を切断することなく、鉄筋1,1a,1bの周囲に対
するコンクリート5の充填状況を調べることができる。
また、請求項1の方法では、コンクリート5の打設前に
筒体2a,2b内に内視鏡4を挿入しておくことができ
るため、コンクリートの打設中における流動状況や硬
化,養生中における変化等を内視鏡4により観察するこ
ともできる。内視鏡4をモニターテレビと接続すれば、
簡便に観察することができ、ビデオテープレコーダー等
を使用して録画しておくこともできる。
【0015】なお、前記各実施例においては、供試体3
に請求項1および2の方法を適用しているが、各方法は
非破壊検査法であるために、実際の鉄筋コンクリート構
造物にも適用することができる。すなわち、鉄筋コンク
リート構造物の配筋の際に、観察すべき位置に、透明の
筒体(外周面に透明の離型材が被覆されたもの)または
棒材を配置してからコンクリートの打設を行い、前述の
ようにして内視鏡による観察を行う。
【0016】そして、検査が終われば、請求項1の方法
の場合には筒体を抜き取り、生じた筒状空間に補修用の
モルタル等を充填し、請求項2の方法の場合には内視鏡
を移動させた筒状空間に補修用のモルタル等を充填す
る。その際、鉄筋の周囲等にコンクリートが充填されて
いない部分が見つかれば、前記筒状空間を利用して、そ
の部分にモルタル等の充填材を入れて補修することがで
きる。
【0017】一方、前記供試体3は、図3における筒体
2a,2b、および図4における棒材6a,6bがアク
リル樹脂などの切断しやすい材料からなれば、必要に応
じて、この筒体2a,2bまたは棒材6a,6bの部分
で容易に切断することもできる。
【0018】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1で
は、鉄筋の近傍に配置された透明な筒体に、請求項2で
は、鉄筋の近傍に形成させた筒状空間にそれぞれ内視鏡
を挿入して、この内視鏡により鉄筋の近傍を観察するた
め、鉄筋コンクリートで構成された物体を切断せずに、
鉄筋の周囲に対するコンクリートの充填状況を調べるこ
とができる。そのため、供試体を作製せずに、実際の鉄
筋コンクリート構造物により検査を行うこともできる。
【0019】したがって、従来のように、必ず供試体を
作製して、これを切断する煩雑さが解消されるため、検
査にかかる時間と手間が軽減され、しかもより正確な検
査ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の一実施例を説明するための供試体を
示す平断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】請求項2の一実施例を説明するための供試体を
示す断面図である。
【図5】請求項2の一実施例を説明するための供試体を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 鉄筋 1a,1b 鉄筋 2a,2b 筒体 4 内視鏡 5 コンクリート 6a,6b 棒材 7a,7b 筒状空間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリートで構成された物体の、
    鉄筋の周囲に対するコンクリートの充填状況を検査する
    方法において、コンクリート打設領域の鉄筋近くを通過
    させて透明の筒体を配置した状態でコンクリートを打設
    し、前記筒体内に内視鏡を挿入して、この内視鏡により
    前記筒体を透して前記鉄筋の近傍を観察することを特徴
    とする鉄筋コンクリートの検査方法。
  2. 【請求項2】 鉄筋コンクリートで構成された物体の、
    鉄筋の周囲に対するコンクリートの充填状況を検査する
    方法において、コンクリート打設領域の鉄筋近くを通過
    させて中空または中実の棒材を配置した状態でコンクリ
    ートを打設し、コンクリートの硬化後に前記棒材を除去
    して筒状空間を形成し、この筒状空間内に内視鏡を挿入
    して、この内視鏡により前記鉄筋の近傍を観察すること
    を特徴とする鉄筋コンクリートの検査方法。
JP6818292A 1992-03-26 1992-03-26 鉄筋コンクリートの検査方法 Pending JPH05273134A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6818292A JPH05273134A (ja) 1992-03-26 1992-03-26 鉄筋コンクリートの検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6818292A JPH05273134A (ja) 1992-03-26 1992-03-26 鉄筋コンクリートの検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05273134A true JPH05273134A (ja) 1993-10-22

Family

ID=13366387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6818292A Pending JPH05273134A (ja) 1992-03-26 1992-03-26 鉄筋コンクリートの検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05273134A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017043752A1 (ko) * 2015-09-11 2017-03-16 한국전력공사 전주용 철근 파단 검출장치
CN113030098A (zh) * 2021-02-26 2021-06-25 上海市建筑科学研究院有限公司 套筒连接钢筋截断的检测与处理方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017043752A1 (ko) * 2015-09-11 2017-03-16 한국전력공사 전주용 철근 파단 검출장치
CN113030098A (zh) * 2021-02-26 2021-06-25 上海市建筑科学研究院有限公司 套筒连接钢筋截断的检测与处理方法
CN113030098B (zh) * 2021-02-26 2024-05-17 上海市建筑科学研究院有限公司 套筒连接钢筋截断的检测与处理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101228321A (zh) 用于建造拼装预应力混凝土梁的分段及其制造方法
JP2017167060A (ja) ひび割れ試験体製作装置及びひび割れ試験体製作方法
JPH05273134A (ja) 鉄筋コンクリートの検査方法
CN106592759A (zh) 一种装配式钢筋混凝土框架梁柱节点及制备方法
US11001978B2 (en) Concrete structure
US3225500A (en) Prestressed tendon anchor means
JP4165651B2 (ja) コンクリート試験片の採取装置
EP3988269B1 (en) Method and device for producing concrete pile
US3442481A (en) Apparatus for obtaining test cores
JP3357316B2 (ja) 試験体採取筒
JPH05332901A (ja) 供試体の検査方法
DE69122395T2 (de) Methode und apparat zur herstellung von testproben von beton
CN218176347U (zh) 一种预应力筋定位装置
JP7082400B2 (ja) ボックスカルバートの製造方法
JP2001336251A (ja) プレストレストコンクリート部材及びその製造方法並びにグラウト材の充填確認方法
JPS62211541A (ja) 吹付けコンクリート等の供試体の圧縮強度試験方法
JP3438522B2 (ja) コンクリートブロックの孔成形用中型
JPH09178626A (ja) コンクリート試験方法およびその試験用型枠
JP3737024B2 (ja) プレストレストコンクリートおよびその製造方法
JPH0880523A (ja) コンクリート柱製造方法及びその装置
KR960010908B1 (ko) P.c 세그먼트의 강선연결용 통로시공방법
SU851177A1 (ru) Образец дл определени механическихСВОйСТВ ОбОлОчКОВыХ фОРМ,МАТЕРиАлА ипОКРыТи дл ОбОлОчКОВыХ фОРМ
BE492711A (fr) Procédé et dispositif pour la fabrication en sèrie d'elements en bèton vibré precontraint
JP5789413B2 (ja) 柱部材の製造方法および柱部材
JPH0428450A (ja) 型の製造装置