JPH05272957A - 座標測定機 - Google Patents

座標測定機

Info

Publication number
JPH05272957A
JPH05272957A JP7396792A JP7396792A JPH05272957A JP H05272957 A JPH05272957 A JP H05272957A JP 7396792 A JP7396792 A JP 7396792A JP 7396792 A JP7396792 A JP 7396792A JP H05272957 A JPH05272957 A JP H05272957A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
drift
origin
coordinates
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7396792A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Koike
浩一 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP7396792A priority Critical patent/JPH05272957A/ja
Publication of JPH05272957A publication Critical patent/JPH05272957A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転成分を含むドリフトの補正を可能とし、
かつ測定試料上の位置によって異なるドリフトを補正可
能なドリフト補正機構を有する座標測定機を提供する。 【構成】 試料4表面に形成された複数のパターンの位
置を測定する座標測定機であって、前記試料表面の所定
位置に補正用基準パターンを設け、所定の測定周期毎に
該補正用基準パターンの位置を測定して、前記所定位置
に対する前記補正用基準パターンの二次元方向のドリフ
ト量を求め、該二次元方向のドリフト量に応じて前記各
パターンの測定位置を補正するドリフト補正手段7を備
えた座標測定機において、前記補正用基準パターンA1
〜A4は複数箇所に設けられており、これら複数の補正
用基準パターンは前記測定周期毎に順次その位置が測定
され、前記ドリフト補正手段はこの測定結果に基づいて
前記補正用基準パターンの回転方向のドリフト量を更に
求め、該回転方向のドリフト量に応じて前記各パターン
の測定位置を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばパターンが形成
された試料のパターン位置座標を測定検査するための座
標測定機に関し、特に測定データのドリフト補正手段に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体あるいは液晶デバイス製造用露光
装置においては、所定の回路パターンが形成されたマス
クやレチクルを露光照射してパターンをウエハ等の基板
上に焼付けて転写し、基板上に回路を形成する。このよ
うなマスク、レチクルあるいはウエハ等の試料は製造
後、そのパターン形成精度等が所定の要求精度を満たし
ているか否か等が検査される。このような検査は、座標
測定機により、試料に形成されたパターン位置(座標)
を測定することにより行なわれる。測定すべき試料は、
座標測定機のXYステージ上に搭載され所定の基準位置
に位置合せされた後各パターンの線幅、及びパターン位
置(座標)が測定される。
【0003】従来の座標測定機の構成においては、レー
ザースポットの下でステージ上に載置された試料が走査
され、これによりパターンエッジ部から発生するレーザ
ー散乱光を光検知器で受け、この信号をステージ干渉計
のパルスに同期してコンピュータに取込み、エッジ検出
アルゴリズムにより、パターンエッジの座標を求めてい
る。この測定の際、装置および装置環境の温度が常に一
定であれば測定座標に生じるドリフト量(経時に伴う座
標の変化量)は実用上無視できる程度のかなり小さなも
のになる筈であるが、実際には、装置が動作することに
よって発生する熱や環境の温度変化により、装置および
装置周りの温度が変化するためドリフト量が無視できな
い。またこのようなドリフトは、その量が場所によって
変化する。
【0004】このようなドリフトによる測定座標の誤差
を補正するため、従来の座標測定機においては、測定試
料上に予め1点の原点リセットマーク(補正用基準パタ
ーン)を定め、この原点リセットマークの座標を一旦測
定し、さらに座標測定動作中に所定の周期で原点リセッ
トマークの座標を測定し、この原点測定値と以前の原点
測定値とを比較し、そのXY方向(二次元方向)の変化
量(ΔX、ΔY)を計算して、これに基づいて以下のよ
うに各測定位置の測定座標データの補正を行なってい
た。
【0005】即ち、上記ΔX、ΔYを補正量として、実
際の測定座標を(X、Y)とし、真の座標(補正後の測
定座標)を(x、y)とすると、x=X−ΔX、y=Y
−ΔYとして補正を行なっていた。この場合、所定周期
で複数回の原点リセットマーク測定を行なう場合には、
1回目の原点測定から2回目の原点測定までの間はΔ
X、ΔYが算出されないため、この間の試料上の各パタ
ーン測定位置の測定座標データに対しては補正が行なわ
れず、2回目の原点測定から3回目の原点測定までの間
の各測定座標データに対しては、上記2回目と1回目の
原点座標の差に基づいたΔX、ΔYを用いて補正を行な
い、3回目と4回目の原点測定間に測定された各測定座
標データに対しては、3回目と1回目の原点座標の差に
基づいたΔX、ΔYを用いて補正を行ない、以下同様
に、4回目と5回目の原点測定間の各測定座標データは
4回目と1回目の原点座標の差に基づいて補正し、これ
を全ての測定点の測定が終了するまで行なう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術に係るドリフト補正方法においては、ドリフト補
正量を求めるための試料上の原点リセットマークを1点
のみに定めているため、単にX、Y方向(二次元方向)
についてのドリフト補正しかできず、回転方向のドリフ
トが生じた場合には回転ドリフト量を算出することがで
きず、従って回転ドリフトを補正することはできなかっ
た。
【0007】また、ドリフト量は試料上の位置によって
微妙に異なるため、従来のように1点の原点リセットマ
ークのドリフト量に基づいて補正量を算出しこれを試料
上の全ての測定位置の測定座標に対し画一的に適用して
補正を行なうドリフト補正方法では、各測定位置に対す
る補正量算出データの信頼性の点で問題があり、高精度
な補正ができなかった。
【0008】本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みなさ
れたものであって、高精度なドリフト補正ができる座標
測定機の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る座標測定機は、試料表面に形成された
複数のパターンの位置を測定する座標測定機であって、
前記試料表面の所定位置に補正用基準パターンを設け、
所定の測定周期毎に該補正用基準パターンの位置を測定
して、前記所定位置に対する前記補正用基準パターンの
二次元方向のドリフト量を求め、該二次元方向のドリフ
ト量に応じて前記各パターンの測定位置を補正するドリ
フト補正手段を備えた座標測定機において、前記補正用
基準パターンは複数箇所に設けられており、これら複数
の補正用基準パターンは前記測定周期毎に順次その位置
が測定され、前記ドリフト補正手段はこの測定結果に基
づいて前記補正用基準パターンの回転方向のドリフト量
を更に求め、該回転方向のドリフト量に応じて前記各パ
ターンの測定位置を補正するものである。
【0010】さらに本発明に係る座標測定機は、試料表
面に形成された複数のパターンの位置を測定する座標測
定機であって、前記試料表面の所定位置に補正用基準パ
ターンを設け、所定の測定周期毎に該補正用基準パター
ンの位置を測定して、前記所定位置に対する前記補正用
基準パターンの二次元方向のドリフト量を求め、該二次
元方向のドリフト量に応じて前記パターンの測定位置を
補正するドリフト補正手段を備えた座標測定機におい
て、前記試料表面は複数のエリアに分割されており、前
記補正用基準パターンは前記各エリアに少なくとも一つ
設けられており、これら複数の補正用基準パターンは前
記測定周期毎に順次その位置が測定され、前記ドリフト
補正手段はこの測定結果に基づいて前記各エリア内の前
記補正用基準パターンのドリフト量を求め、該ドリフト
量に応じて前記各エリア内の前記各パターンの測定位置
を補正するものである。
【0011】
【作用】試料上に予め定めた複数の補正用原点(原点リ
セットマーク)の座標を所定周期で測定し、複数の原点
座標データを求め、これら複数の原点座標データに基づ
いてその平均ドリフト量および回転ドリフト量を算出す
る。
【0012】
【実施例】図1は、本発明に係るドリフト補正手段を備
えた座標測定機の構成説明図である。(a)は装置構成
を示し、(b)は測定すべき試料上面を示す。LEDあ
るいはその他のレーザ発振器からなるヘッドレーザ1か
ら射出されたレーザ光は、対物レンズ等を含む光学系2
を介して、XYステージ3上に搭載された試料4を照射
する。試料4は、例えば露光転写用回路パターンが形成
されたレチクルまたはマスク、あるいはパターンが焼付
られたウエハであり、予め複数箇所のパターンに座標測
定点が定められている。この試料4は、XYステージ3
のホルダ(図示しない)に真空吸着等により固定保持さ
れる。
【0013】試料4上に照射されたレーザ光の反射散乱
光はフォトダイオード等からなる光検知器5により検出
され電気信号として信号処理系6に入力される。信号処
理系6は、所定のプログラムに従って装置各部の制御お
よびデータ処理を行なうCPU7に接続される。XYス
テージ3は、図示しないX方向モータおよびY方向モー
タにより水平面(XY平面)内でX、Y各方向に移動可
能である。試料4は、θ回転モータによりXY平面に垂
直なZ軸廻りのθ方向回転が可能なθステージ(図示し
ない)に搭載した状態でXYステージ3上に搭載されて
いる。従って、試料4はXY方向に移動可能であるとと
もに、θ方向回転が可能である。各ステージの駆動モー
タは駆動系8によりCPU7の指令に基づいて駆動制御
される。XYステージ3のX、Y各方向の位置はX干渉
計9およびY干渉計10によりそれぞれ計測され、パタ
ーンからのレーザー光の反射散乱光が電気信号に変換さ
れ各干渉計に同期して信号処理系に取込まれエッジ検出
アルゴリズムによりパターンのXY座標データが求めら
れる。また、複数点のXY座標データに基づいて試料4
の回転量が算出される。
【0014】試料4のパターン形成面には、(b)図に
示すように、予め複数のパターン(図示しない)に測定
点(×印)が定められる。このような各測定点の座標
は、例えばX、Y各方向のパターンエッジでの散乱光量
の変化を光検知器5で検出することにより求める。各測
定点はCPU7内に組込まれたシーケンスプログラムに
基づき予め定められた所定の順番で測定される。CPU
7は、シーケンスプログラムに基づき駆動系8を介して
X、Y各干渉計9、10により位置制御を行ないながら
XYテーブル3を駆動し、各測定点の座標を測定する。
【0015】また試料4のパターン形成面には複数の原
点リセットマーク(補正用基準パターン)が設けられて
おり、各測定点を順番に測定している途中に、前述のよ
うに、所定の周期でドリフト補正のために原点リセット
が行なわれる。即ち、所定周期毎に原点リセットマーク
の位置(原点)の座標が測定される。本実施例において
は、この原点リセットマークの位置(原点)を、(b)
図に示すように、試料4の4隅部のA1、A2、A3お
よびA4の位置に定める。従って、所定周期毎にこれら
4つの原点A1〜A4の座標が測定される。
【0016】上記原点A1〜A4の座標を測定する原点
リセットを行なう周期は、例えば数分程度の一定の時間
間隔の周期であってもよいし、または全測定点あるいは
一定数の測定点の座標測定を終了する毎に原点リセット
を行なうような周期としてもよい。一定の時間的周期で
原点リセットを行なうシーケンスを第1モードとし、一
定数の測定点を測定終了毎に原点リセットを行なうシー
ケンスを第2モードとして、測定開始前に予めオペレー
タに第1モードまたは第2モードのいずれかを選択させ
るように構成してもよい。
【0017】ここで、原点の座標データに基づくドリフ
ト補正量について説明する。1回目の原点リセットによ
るA1〜A4の各原点座標を、図3に示すように、A1
(X1、Y1)、A2(X2、Y2)、A3(X3、Y
3)、A4(X4、Y4)とし、n回目(nは2以上の
整数)の原点リセットによるA1〜A4の各原点座標を
A1(Xn1、Yn1)、A2(Xn2、Yn2)、A
3(Xn3、Yn3)、A4(Xn4、Yn4)とす
る。各回の原点リセットによる各々4つの座標データか
ら重心位置を求め、1回目とn回目の重心座標のX方
向、Y方向のドリフト量をXYドリフト量ΔXn、ΔY
nとする。
【0018】XYドリフト量ΔXn、ΔYnは以下の数
式で表される。
【0019】
【数1】ΔXn={(Xn1+Xn2+Xn3+Xn
4)−(X1+X2+X3+X4)}/4 ΔYn={(Yn1+Yn2+Yn3+Yn4)−(Y
1+Y2+Y3+Y4)}/4
(nは2以上の整数) このXYドリフト量ΔXn、ΔYnを用いて各原点A1
〜A4の測定座標の補正を行なうと、図4に示すよう
に、XYドリフト補正後の各原点座標はそれぞれ(Xn
1−ΔXn、Yn1−ΔYn)(Xn2−ΔXn、Yn
2−ΔYn)(Xn3−ΔXn、Yn3−ΔYn)(X
n4−ΔXn、Yn4−ΔYn)となる。このとき、X
Yドリフト補正後の4つの原点の重心GNは、1回目の
原点リセットを行なったときの4つの原点の重心G
1(図3)と一致する。即ち、n回目の原点リセットに
よる4つの原点の重心Gn(図3)が重心G1まで移動し
て重なったことになる。
【0020】しかし、このようにX方向およびY方向の
ドリフト補正を行なっただけでは、回転方向のドリフト
(θ回転ドリフト)が残っているため、各点の1回目と
n回目の測定座標は一致しない。このθ回転ドリフトの
補正は以下のようにして行なう。まず、1回目の原点リ
セットを行なったときの各原点の回転角度θを、図5に
示すように、重心G1からひいた基準線L1に対する重心
1と各原点A1〜A4とを結ぶ直線のなす角θ1、θ
2、θ3、θ4と定義する。このような角度θは基準線
1および複数の原点座標のデータから算出可能であ
る。n回目の原点リセットを行なったときの各原点の回
転角度を、重心Gnから基準線L1と平行にひいた基準線
nに対する重心Gnと原点A1〜A4とを結ぶ直線のな
す角θn1、θn2、θn3、θn4とすると、回転ド
リフト量Δθは以下の数式で表される。
【0021】
【数2】Δθn={(θn1+θn2+θn3+θn
4)−(θ1+θ2+θ3+θ4)}/4
(nは2以上の整数) 図6は、X、Yドリフト補正を行なった後の各原点のθ
回転角度を示す。このときの角度は、θ回転補正を行な
う前であり前述のように単に重心位置を移動しただけの
状態であるため、X、Yドリフト補正を行なう前の各原
点のθ回転角度θn1、θn2、θn3、θn4と同じ
である。
【0022】以上のX、Y方向およびθ回転方向につい
てのドリフト量ΔXn、ΔYn、Δθnを用いて、n回
目の原点リセットの後、次のn+1回目の原点リセット
までに測定された各測定点の座標(X、Y)は以下の補
正式を用いて補正される。
【0023】
【数3】x=(X−ΔXn)f(−Δθn) y=(Y−ΔYn)f(−Δθn) (nは
2以上の整数) ここで関数f(−Δθn)は、n回目の原点リセットか
らn+1回目の原点リセットまでの間に測定されたX、
Yドリフト補正後の各測定点を重心GNを中心にΔθn
の角度だけ逆方向に回転させる関数である。これによ
り、θ回転方向のドリフトが打消され、ドリフトがない
または無視できる状態での座標(x、y)が得られる。
【0024】以上の補正式を用いて各測定点の座標を計
測するための座標測定シーケンスのフローチャートを図
2に示す。まず、XYステージ3を駆動して座標測定す
べき測定点を光学系2の下に移動して位置決めし、光学
系2の焦点位置合せを行ない、試料4をレーザ光の下を
スキャンさせて座標測定を行なう(ステップ11)。次
に予め設定した全測定点を必要な回数だけ測定したか否
かが判別される(ステップ12)。予定した全測定点の
測定が終了してない場合(NOの場合)にはXYステー
ジを駆動して次の測定点に移動する。このとき予め原点
リセットモードが選択されており、前述の時間的周期の
第1モードが選択されている場合にはステップ14に移
行し、測定点数による周期の第2モードが選択されてい
る場合にはステップ13に移行する。第1の原点リセッ
トモードの場合には、ステップ14において、前回に行
なった原点リセットから所定時間が経過して再び原点リ
セット時間となったか否かが判別される。原点リセット
時間でない場合(NOの場合)にはステップ11に戻り
次の測定点の座標測定を行なう。一方、第2の原点リセ
ットモードの場合には、ステップ13において、前回に
行なった原点リセットの後試料上の全測定点または所定
数の測定点からなる1サイクルの座標測定を終了したか
否かが判別される。所定の1サイクルの測定を終了して
いない場合(NOの場合)にはステップ11に戻り次の
測定点の座標測定を行なう。
【0025】一方、ステップ13または14で判別結果
がYESの場合、即ち所定の原点リセット周期が経過し
た場合には、ステップ15に進み、原点リセット測定が
行なわれる。即ち、1つ目の原点A1(図1(b))、
2つ目の原点A2、3つ目の原点A3および4つ目の原
点A4の座標を順番に連続して測定する。この原点リセ
ット測定が終了すると、ステップ11に戻り、次の測定
点の位置にステージを移動しその座標を測定する。以上
のシーケンスをステップ12で全測定点について必要な
回数だけ測定を行ない測定作業が完了するまで繰り返
す。
【0026】測定した各原点および各測定点の座標デー
タは、信号処理系6を介してCPU7に入力され、CP
U7内の記憶手段に格納される。測定終了後に、CPU
7は必要な座標データに基づいて、前述のドリフト補正
量を算出し、各測定点の座標を補正する。なお、原点リ
セットマーク(補正用原点)の位置は、試料の4隅に限
定されず、場所的なドリフトの大小を平均化できる任意
の位置に設定することができる。また、原点の数は4つ
に限定されず2つ以上であればよい。しかしながら、θ
回転方向のドリフト補正量算出のためには、少なくとも
3つの原点を定めることが望ましい。このような原点
は、試料上の測定点とは別に特別に設定してもよいし、
あるいは複数の測定点のうち適当な点を選択してこれを
補正用原点として重複して使用してもよい。
【0027】図7に本発明の別の実施例を示す。試料表
面を4つのエリアE1、E2、E3、E4に分割し、各
エリア内に1つ原点リセットマークが設けられている。
所定の測定周期毎に各原点リセットマークの原点A1、
A2、A3、A4の座標を測定し、各原点の二次元方向
のドリフト量を求める。そして各エリア内の測定点の座
標を各エリア内の原点のドリフト量に応じて補正する。
すなわち、エリアE1内の測定点は原点A1のドリフト
量に応じて、エリアE2内の測定点は原点A2のドリフ
ト量に応じて、エリアE3内の測定点は原点A3のドリ
フト量に応じて、エリアE4内の測定点は原点A4のド
リフト量に応じて補正する。
【0028】この実施例の場合には、1つのエリアを測
定終了ごとに各エリア内の原点リセットマークを順番に
測定する。あるいは所定時間ごとに各エリア内の原点リ
セットマークを順番に測定してもよい。また、本実施例
では各エリアに原点リセットマークを1つ設けたが、各
エリア内に複数の原点リセットマークを設けてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、複数の補正用基準パターンを設定して、所定の測定
周期毎にこれらの補正用基準パターンの位置を測定し、
この測定結果に基づいてドリフト補正量を算出し、これ
によって各測定点の座標を補正しているため、試料上の
場所的なドリフトの不均一を是正したドリフト補正量が
得られ、ドリフト補正の精度が高まり信頼性が向上す
る。また、X、Y方向のドリフトばかりでなくθ回転方
向のドリフトの補正が可能になるため、ドリフト補正精
度がさらに高まり、極めて高い精度で試料上の各測定点
の座標を計測することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)(b)はそれぞれ本発明に係る座標測
定装置の構成説明図および試料の上面図である。
【図2】 本発明に係る座標測定装置の測定動作のフロ
ーチャートである。
【図3】 1回目の原点リセットとn回目の原点リセッ
トとの間に生じたドリフト状態の説明図である。
【図4】 n回目の原点リセット座標にXY方向ドリフ
ト補正を行なった状態を示す説明図である。
【図5】 θ回転角度の定義の説明図である。
【図6】 n回目の原点リセットにおけるθ回転ドリフ
トの説明図である。
【図7】 本発明の別の実施例に係る試料表面の分割例
を示す図である。
【符号の説明】
1;ヘッドレーザ、2;光学系、3;XYステージ、
4;試料、5;光検知器、6;信号処理系、7;CP
U、8;駆動系、9;X干渉計、10;Y干渉計。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料表面に形成された複数のパターンの
    位置を測定する座標測定機であって、前記試料表面の所
    定位置に補正用基準パターンを設け、所定の測定周期毎
    に該補正用基準パターンの位置を測定して、前記所定位
    置に対する前記補正用基準パターンの二次元方向のドリ
    フト量を求め、該二次元方向のドリフト量に応じて前記
    各パターンの測定位置を補正するドリフト補正手段を備
    えた座標測定機において、 前記補正用基準パターンは複数箇所に設けられており、
    これら複数の補正用基準パターンは前記測定周期毎に順
    次その位置が測定され、前記ドリフト補正手段はこの測
    定結果に基づいて前記補正用基準パターンの回転方向の
    ドリフト量を更に求め、該回転方向のドリフト量に応じ
    て前記各パターンの測定位置を補正することを特徴とす
    る座標測定機。
  2. 【請求項2】 試料表面に形成された複数のパターンの
    位置を測定する座標測定機であって、前記試料表面の所
    定位置に補正用基準パターンを設け、所定の測定周期毎
    に該補正用基準パターンの位置を測定して、前記所定位
    置に対する前記補正用基準パターンの二次元方向のドリ
    フト量を求め、該二次元方向のドリフト量に応じて前記
    パターンの測定位置を補正するドリフト補正手段を備え
    た座標測定機において、 前記試料表面は複数のエリアに分割されており、前記補
    正用基準パターンは前記各エリアに少なくとも一つ設け
    られており、これら複数の補正用基準パターンは前記測
    定周期毎に順次その位置が測定され、前記ドリフト補正
    手段はこの測定結果に基づいて前記各エリア内の前記補
    正用基準パターンのドリフト量を求め、該ドリフト量に
    応じて前記各エリア内の前記各パターンの測定位置を補
    正することを特徴とする座標測定機。
JP7396792A 1992-03-30 1992-03-30 座標測定機 Pending JPH05272957A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7396792A JPH05272957A (ja) 1992-03-30 1992-03-30 座標測定機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7396792A JPH05272957A (ja) 1992-03-30 1992-03-30 座標測定機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05272957A true JPH05272957A (ja) 1993-10-22

Family

ID=13533361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7396792A Pending JPH05272957A (ja) 1992-03-30 1992-03-30 座標測定機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05272957A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI637246B (zh) Projection exposure device and method
TWI667090B (zh) 雷射加工裝置
US7596425B2 (en) Substrate detecting apparatus and method, substrate transporting apparatus and method, and substrate processing apparatus and method
JP4063921B2 (ja) 基板中心位置検出装置及び方法
US5812271A (en) Reticle pre-alignment apparatus and method thereof
US20020001083A1 (en) Apparatus and method for measuring pattern alignment error
JPS6148250B2 (ja)
JP2001330430A (ja) 平面度測定方法および平面度測定装置
JPS6148249B2 (ja)
JPH05272957A (ja) 座標測定機
JPH0510748A (ja) 位置情報検出装置およびそれを用いた転写装置
JP2705778B2 (ja) 投影露光装置
JPH0649958U (ja) 半導体ウェハ厚さ測定機
JP2001159515A (ja) 平面度測定方法および平面度測定装置
JPH0443407B2 (ja)
JP2587292B2 (ja) 投影露光装置
JP2823227B2 (ja) 位置合わせ装置
JPH09199573A (ja) 位置決めステージ装置およびこれを用いた露光装置
JP2977307B2 (ja) 試料面高さ測定方法
JPS63140548A (ja) 平板状物体のアライメント方法
JP2638528B2 (ja) 位置合わせ方法
JP2555651B2 (ja) アライメント方法及び装置
JP2000106345A (ja) 露光装置及びその露光装置により製造されたデバイス、並びに露光方法及びその露光方法を用いたデバイス製造方法
JPH0782390B2 (ja) ステージ位置決め方法
KR20230092298A (ko) 웨이퍼 티칭 장치와 이를 이용한 웨이퍼 티칭 방법