JPH05272553A - 原動機付き乗り物のクラッチディスク - Google Patents
原動機付き乗り物のクラッチディスクInfo
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- JPH05272553A JPH05272553A JP5004006A JP400693A JPH05272553A JP H05272553 A JPH05272553 A JP H05272553A JP 5004006 A JP5004006 A JP 5004006A JP 400693 A JP400693 A JP 400693A JP H05272553 A JPH05272553 A JP H05272553A
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- clutch
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D13/00—Friction clutches
- F16D13/58—Details
- F16D13/60—Clutching elements
- F16D13/64—Clutch-plates; Clutch-lamellae
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16D69/04—Attachment of linings
- F16D69/0408—Attachment of linings specially adapted for plane linings
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16D2013/642—Clutch-plates; Clutch-lamellae with resilient attachment of frictions rings or linings to their supporting discs or plates for allowing limited axial displacement of these rings or linings
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16D2069/005—Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces having a layered structure
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16D2069/009—Linings attached to both sides of a central support element, e.g. a carrier plate
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- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D69/00—Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
- F16D69/04—Attachment of linings
- F16D2069/0425—Attachment methods or devices
- F16D2069/045—Bonding
- F16D2069/0466—Bonding chemical, e.g. using adhesives, vulcanising
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Springs (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 原動機付き乗り物のクラッチに使用するクラ
ッチディスクで、クラッチライニングとクラッチディス
クのキャリアプレートとの接合は、Ｚ型外形を有する放
射状に配置された成形部材のエラストマー中間層に基づ
いて形成されている。 【効果】 望むべき非線形弾性特性を与えることが可能
である。クラッチライニングを完全に磨耗させるまで使
用が可能となり、慣性モーメントを低減させる利点を有
しながら、それらをより薄くすることが可能となる。
ッチディスクで、クラッチライニングとクラッチディス
クのキャリアプレートとの接合は、Ｚ型外形を有する放
射状に配置された成形部材のエラストマー中間層に基づ
いて形成されている。 【効果】 望むべき非線形弾性特性を与えることが可能
である。クラッチライニングを完全に磨耗させるまで使
用が可能となり、慣性モーメントを低減させる利点を有
しながら、それらをより薄くすることが可能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、原動機付き乗り物のク
ラッチに使用するクラッチディスクに関する。
ラッチに使用するクラッチディスクに関する。
【０００２】
【従来の技術及びその問題点】この種のクラッチディス
クは、エラストマー中間層に接合されたキャリアプレー
トを有しており、その中間層はクラッチライニングに接
合されており、エラストマー中間層は、欧州特許第３５
１４４７号明細書で示されているように、水和ニトリル
ゴム（ＨＮＢＲ）及び／又はフッ化エラストマー（ＦＰ
Ｍ）から構成されている。合成接合剤を使用すること
で、エラストマー中間層は、化学吸着によって隣接する
層に接合される。エラストマー層は、クラッチディスク
の平面に垂直方向に加わる力に対して、ばねとして作用
し、非線形弾性特性を有する弾性をクラッチディスクに
与える。エラストマー中間層と、その隣接する層との接
合面は、中間層（部分的接合）が対面する隣接層の面よ
りも小さい。
クは、エラストマー中間層に接合されたキャリアプレー
トを有しており、その中間層はクラッチライニングに接
合されており、エラストマー中間層は、欧州特許第３５
１４４７号明細書で示されているように、水和ニトリル
ゴム（ＨＮＢＲ）及び／又はフッ化エラストマー（ＦＰ
Ｍ）から構成されている。合成接合剤を使用すること
で、エラストマー中間層は、化学吸着によって隣接する
層に接合される。エラストマー層は、クラッチディスク
の平面に垂直方向に加わる力に対して、ばねとして作用
し、非線形弾性特性を有する弾性をクラッチディスクに
与える。エラストマー中間層と、その隣接する層との接
合面は、中間層（部分的接合）が対面する隣接層の面よ
りも小さい。
【０００３】そのようなクラッチディスクの基本的な特
性は、欧州特許第３５１４４７号明細書に記載されてい
る。それ以前のクラッチディスクと比較すると、このデ
ィスクは、摩擦ライニングにリベット留めされる鋼製ば
ねに代えて、エラストマー中間層を備えている点で特に
異なっている。したがって、リベットが存在しないた
め、数ｍｍ薄いクラッチライニングを作ることが可能と
なり、それらは完全に磨耗し切ることができる。それに
もかかわらず、このクラッチディスクは、作動中に受け
る全ての要求に耐えることができ、高温、多湿等の熱状
態下での耐負荷強度が優れている。その理由は、前述の
特許明細書によれば、エラストマー中間層は、化学吸着
によって隣接する層と接合されているからである。
性は、欧州特許第３５１４４７号明細書に記載されてい
る。それ以前のクラッチディスクと比較すると、このデ
ィスクは、摩擦ライニングにリベット留めされる鋼製ば
ねに代えて、エラストマー中間層を備えている点で特に
異なっている。したがって、リベットが存在しないた
め、数ｍｍ薄いクラッチライニングを作ることが可能と
なり、それらは完全に磨耗し切ることができる。それに
もかかわらず、このクラッチディスクは、作動中に受け
る全ての要求に耐えることができ、高温、多湿等の熱状
態下での耐負荷強度が優れている。その理由は、前述の
特許明細書によれば、エラストマー中間層は、化学吸着
によって隣接する層と接合されているからである。
【０００４】この欧州特許明細書においては、面が部分
的にしか接合していないエラストマー中間層に、限定さ
れた非線形弾性特性を与えることも提案されている。こ
のことは、エラストマー中間層は、それに隣接する２つ
の層よりも小さく作られて、接合されていることを意味
する。
的にしか接合していないエラストマー中間層に、限定さ
れた非線形弾性特性を与えることも提案されている。こ
のことは、エラストマー中間層は、それに隣接する２つ
の層よりも小さく作られて、接合されていることを意味
する。
【０００５】先行技術として、米国特許第１８９８９７
８号をも挙げることができる。該米国特許明細書には、
摩擦コーティングが、光線のようにライニングで半径方
向に延びる窪みを有したクラッチディスクが開示されて
いる。しかし、クラッチライニングは接触しており、窪
みはクラッチが回転する際に発生する騒音を軽減させる
ために設けられている。それらは、クラッチディスクに
限定された非線形弾性特性を与えることを意図したもの
ではなく、本質的に非弾性素材、すなわち、実際のクラ
ッチライニングに取付けられているので、非線形弾性特
性を与えることは不可能である。
８号をも挙げることができる。該米国特許明細書には、
摩擦コーティングが、光線のようにライニングで半径方
向に延びる窪みを有したクラッチディスクが開示されて
いる。しかし、クラッチライニングは接触しており、窪
みはクラッチが回転する際に発生する騒音を軽減させる
ために設けられている。それらは、クラッチディスクに
限定された非線形弾性特性を与えることを意図したもの
ではなく、本質的に非弾性素材、すなわち、実際のクラ
ッチライニングに取付けられているので、非線形弾性特
性を与えることは不可能である。
【０００６】類似の先行技術が米国特許第２０９７７１
０号明細書に記載されており、それに記載されたクラッ
チディスクのキャリアプレートは、いくつかの実施例に
おいては、波形状のもであり、クラッチライニングは、
放射状に広がる溝を有して設けられている。この場合
も、予め決められた弾性特性をクラッチディスクに与え
るのは不可能であるし、意図して与えられたものでもな
い。
０号明細書に記載されており、それに記載されたクラッ
チディスクのキャリアプレートは、いくつかの実施例に
おいては、波形状のもであり、クラッチライニングは、
放射状に広がる溝を有して設けられている。この場合
も、予め決められた弾性特性をクラッチディスクに与え
るのは不可能であるし、意図して与えられたものでもな
い。
【０００７】
【発明の概要】本発明は、前述の欧州特許によるクラッ
チディスクの利点を生かし、作動中に関し望まれる全て
の要求に耐えることが可能で且つ単純な構造からなり、
明確で限定された領域の非線形弾性特性を有しているク
ラッチディスクを提供することを目的とする。
チディスクの利点を生かし、作動中に関し望まれる全て
の要求に耐えることが可能で且つ単純な構造からなり、
明確で限定された領域の非線形弾性特性を有しているク
ラッチディスクを提供することを目的とする。
【０００８】本発明のこの目的は、原動機付き乗り物の
クラッチのためのクラッチディスクであって、ディスク
は、クラッチライニングが接合されたエラストマー中間
層と、該中間層に接合された金属製のキャリアシートと
を有しており、前記エラストマー中間層は、水和ニトリ
ルゴム（ＨＮＢＲ）及び／又はフッ化エラストマー（Ｆ
ＰＭ）を構成要素として備え、合成接合剤で化学吸着に
よって隣接する層に接合されており、クラッチディスク
におけるばねとして作用するエラストマー中間層は、ク
ラッチディスクの面に垂直方向に、非線形特性を有する
弾性を与え、エラストマー中間層と隣接する層との間の
接合面は、中間層（部分的接合）に対面する隣接層の面
よりも小さく、エラストマー中間層は、クラッチディス
クの面に垂直方向に圧縮力が作用したとき、中間層の付
加的表面領域が、中間層の両側に配置された２つの隣接
する層のうち少なくとも１つに接触することを特徴とす
るクラッチディスクにより達成される。
クラッチのためのクラッチディスクであって、ディスク
は、クラッチライニングが接合されたエラストマー中間
層と、該中間層に接合された金属製のキャリアシートと
を有しており、前記エラストマー中間層は、水和ニトリ
ルゴム（ＨＮＢＲ）及び／又はフッ化エラストマー（Ｆ
ＰＭ）を構成要素として備え、合成接合剤で化学吸着に
よって隣接する層に接合されており、クラッチディスク
におけるばねとして作用するエラストマー中間層は、ク
ラッチディスクの面に垂直方向に、非線形特性を有する
弾性を与え、エラストマー中間層と隣接する層との間の
接合面は、中間層（部分的接合）に対面する隣接層の面
よりも小さく、エラストマー中間層は、クラッチディス
クの面に垂直方向に圧縮力が作用したとき、中間層の付
加的表面領域が、中間層の両側に配置された２つの隣接
する層のうち少なくとも１つに接触することを特徴とす
るクラッチディスクにより達成される。
【０００９】これらの変形量については、予め決められ
た弾性変形の後、圧力が発生することにより、付加的表
面領域に作用する抗力が連続的に増加し続け、化学吸着
によって隣接層に接合されたエラストマー中間層の領域
にまで達する。このとき、これらの付加的表面領域も圧
縮される。したがって、クラッチディスクに圧力が加わ
らないと、これらの付加的表面領域は、直接に隣接層に
接するのではなく、間隙を形成するだけであり、それら
の間隙は、圧縮力の発生により連続的に又は不連続的に
閉じられ、隣接面に接合されたエラストマー中間層の領
域に圧力を加える。
た弾性変形の後、圧力が発生することにより、付加的表
面領域に作用する抗力が連続的に増加し続け、化学吸着
によって隣接層に接合されたエラストマー中間層の領域
にまで達する。このとき、これらの付加的表面領域も圧
縮される。したがって、クラッチディスクに圧力が加わ
らないと、これらの付加的表面領域は、直接に隣接層に
接するのではなく、間隙を形成するだけであり、それら
の間隙は、圧縮力の発生により連続的に又は不連続的に
閉じられ、隣接面に接合されたエラストマー中間層の領
域に圧力を加える。
【００１０】エラストマー中間層の材料からＺ型外形を
形成するための様々な可能性が存在する。例えば、レン
ズ型輪郭の中間層が考えられる。しかし、Ｚ型外形は、
特に容易に製造でき、特に容易に成形型から型抜きでき
るので望ましい。
形成するための様々な可能性が存在する。例えば、レン
ズ型輪郭の中間層が考えられる。しかし、Ｚ型外形は、
特に容易に製造でき、特に容易に成形型から型抜きでき
るので望ましい。
【００１１】最も簡単な実施例では、キャリアプレート
とクラッチライニングに接合された１つのエラストマー
中間層とが備えられている。しかし、前述の欧州特許明
細書に示されるように、キャリアプレートは、エラスト
マー中間層の材料の成形部材を両面に接合することが望
ましく、その結果、クラッチディスクは、それ自体既知
で通常使用されるライニングで両側を覆われる。
とクラッチライニングに接合された１つのエラストマー
中間層とが備えられている。しかし、前述の欧州特許明
細書に示されるように、キャリアプレートは、エラスト
マー中間層の材料の成形部材を両面に接合することが望
ましく、その結果、クラッチディスクは、それ自体既知
で通常使用されるライニングで両側を覆われる。
【００１２】他の形状では対称が存在しない可能性もあ
りえるが、この形態では、対称の面としてキャリアプレ
ートを有するように対称に配置するのが望ましい。例え
ば、成形部材は、キャリアプレートの一方の面の成形部
材において、キャリアプレートの他方の面の成形部材に
対してずれた位置をとってもよい。
りえるが、この形態では、対称の面としてキャリアプレ
ートを有するように対称に配置するのが望ましい。例え
ば、成形部材は、キャリアプレートの一方の面の成形部
材において、キャリアプレートの他方の面の成形部材に
対してずれた位置をとってもよい。
【００１３】作動中で、そのようなクラッチディスク
は、比較的強い遠心力を受ける。それ故、エラストマー
中間層の材料の成形部材は、クラッチディスクに関して
放射状に延びていることが望ましい。これらの構成によ
って、可能性のある最善の方法で、遠心力を吸収し得
る。しかし、この点に関しては、他の配置も可能であ
る。
は、比較的強い遠心力を受ける。それ故、エラストマー
中間層の材料の成形部材は、クラッチディスクに関して
放射状に延びていることが望ましい。これらの構成によ
って、可能性のある最善の方法で、遠心力を吸収し得
る。しかし、この点に関しては、他の配置も可能であ
る。
【００１４】例えば、エラストマー中間層の成形部材の
網状構造、又はこれらの成形部材の接線方向の配置も可
能である。
網状構造、又はこれらの成形部材の接線方向の配置も可
能である。
【００１５】特に、弾性特性の計算を可能とするため
に、中間層の材料の成形部材の付加的表面領域の結合部
の輪郭線は、クラッチディスクの半径方向に延びている
ことが望ましい。すなわち、隣接面に接合されていない
成形部材の表面領域が、対応状態で延びているのが望ま
しい。
に、中間層の材料の成形部材の付加的表面領域の結合部
の輪郭線は、クラッチディスクの半径方向に延びている
ことが望ましい。すなわち、隣接面に接合されていない
成形部材の表面領域が、対応状態で延びているのが望ま
しい。
【００１６】請求項７及び８は、計算に基づいて最適で
あるとされた成形部材に関する寸法を規定している。計
算の結果、これらの特徴を有するクラッチディスクが製
造され、作動中に優れて適していることが分かった。こ
れらの試験は、２２８ｍｍの直径を有する従来のクラッ
チディスクに基づいてなされた。請求項７に記載の角度
は、本発明の目的が達成される限り、変化させることが
できる。
あるとされた成形部材に関する寸法を規定している。計
算の結果、これらの特徴を有するクラッチディスクが製
造され、作動中に優れて適していることが分かった。こ
れらの試験は、２２８ｍｍの直径を有する従来のクラッ
チディスクに基づいてなされた。請求項７に記載の角度
は、本発明の目的が達成される限り、変化させることが
できる。
【００１７】本発明においては、実際に２つの矛盾した
必要条件の間に妥協点を見付け出さなければならなかっ
た。すなわち、この多層接合構成要素が高い応力に耐え
ることができるように、エラストマーの材料と隣接する
層との間に接合し得るなるべく大きな表面を形成可能と
しなけらばならない。一方、望むべき弾性特性が実現さ
れるように接合されない領域が存在しなければならず、
さらに自由度を広げるために、隣接する層に接合されな
い成形部材の付加的表面領域が存在する必要がある。
必要条件の間に妥協点を見付け出さなければならなかっ
た。すなわち、この多層接合構成要素が高い応力に耐え
ることができるように、エラストマーの材料と隣接する
層との間に接合し得るなるべく大きな表面を形成可能と
しなけらばならない。一方、望むべき弾性特性が実現さ
れるように接合されない領域が存在しなければならず、
さらに自由度を広げるために、隣接する層に接合されな
い成形部材の付加的表面領域が存在する必要がある。
【００１８】請求項７及び８に記載の寸法は、ショア支
柱硬度５０、横弾性係数０．７Ｎ／ｍｍ2 のエラストマ
ー材料に基づいて最大弾性力６７００Ｎの力を変形量
０．７ｍｍから１．０ｍｍでクラッチディスクに加え得
ることを示している。
柱硬度５０、横弾性係数０．７Ｎ／ｍｍ2 のエラストマ
ー材料に基づいて最大弾性力６７００Ｎの力を変形量
０．７ｍｍから１．０ｍｍでクラッチディスクに加え得
ることを示している。
【００１９】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつ
つ説明する。本発明に係るクラッチディスクの基本構造
を図１に示す。クラッチディスクは、適当なエラストマ
ー材料からできた成形部材２が化学吸着によって両面に
結合されたキャリアプレート１を備えている。この結合
については、前述の欧州特許に記載されている。
つ説明する。本発明に係るクラッチディスクの基本構造
を図１に示す。クラッチディスクは、適当なエラストマ
ー材料からできた成形部材２が化学吸着によって両面に
結合されたキャリアプレート１を備えている。この結合
については、前述の欧州特許に記載されている。
【００２０】クラッチライニング３は、前述の欧州特許
に記載のように、成形部材２と接合している。
に記載のように、成形部材２と接合している。
【００２１】図２は、Ｚ字形状をした成形部材２の拡大
図を示している。それらは、それぞれ上面４と下面５と
を有しており、これらの面は化学吸着によって隣接した
層、すなわちキャリアプレート１及びクラッチライニン
グ３と接合している。
図を示している。それらは、それぞれ上面４と下面５と
を有しており、これらの面は化学吸着によって隣接した
層、すなわちキャリアプレート１及びクラッチライニン
グ３と接合している。
【００２２】面４及び５から段差を経てさらに面６及び
７が続いており、クラッチディスクに負荷をかけていな
い状態では、これらの段差が設けられている結果とし
て、セットバック面（付加的表面）６及び７と、それら
に対向する層（キャリアプレート１及びクラッチライニ
ング３）の面との間に間隙が形成される。
７が続いており、クラッチディスクに負荷をかけていな
い状態では、これらの段差が設けられている結果とし
て、セットバック面（付加的表面）６及び７と、それら
に対向する層（キャリアプレート１及びクラッチライニ
ング３）の面との間に間隙が形成される。
【００２３】クラッチディスク表面に対して垂直な方向
に圧力が作用すれば、クラッチライニング３間の空間が
狭まり、前記間隙は消滅する。その結果、付加的に作用
するセットバック面６及び７は、隣接する層（キャリア
プレート１及びクラッチライニング３）に対して接触す
る。このように望ましく形成された非線形弾性特性が、
図５の例で示されるように実現される。
に圧力が作用すれば、クラッチライニング３間の空間が
狭まり、前記間隙は消滅する。その結果、付加的に作用
するセットバック面６及び７は、隣接する層（キャリア
プレート１及びクラッチライニング３）に対して接触す
る。このように望ましく形成された非線形弾性特性が、
図５の例で示されるように実現される。
【００２４】図５は、予め決められた弾性特性８と、本
発明に従って計算され形成されたクラッチディスクの特
性曲線９と、本発明によるクラッチディスクについて測
定された特性曲線１０とを示している。これらすべての
曲線において、変形量が０．５ｍｍ又は０．６ｍｍの付
近から特性曲線の上昇率がより大きくなっていることが
分かる。これは、この変形量を始点として、付加的な面
６及び７と、これらの背後に位置する成形部分１１及び
１２とが弾性特性に効果的に作用した結果である。
発明に従って計算され形成されたクラッチディスクの特
性曲線９と、本発明によるクラッチディスクについて測
定された特性曲線１０とを示している。これらすべての
曲線において、変形量が０．５ｍｍ又は０．６ｍｍの付
近から特性曲線の上昇率がより大きくなっていることが
分かる。これは、この変形量を始点として、付加的な面
６及び７と、これらの背後に位置する成形部分１１及び
１２とが弾性特性に効果的に作用した結果である。
【００２５】図３及び図４は、本発明に係るクラッチデ
ィスクをさらに詳細に示している。
ィスクをさらに詳細に示している。
【００２６】図３は合計４０個のセグメント１３が備え
られ、それぞれの中心角が９°であることを示してい
る。固形ゴムの中央部１４（図２にも見られる）は、中
心角が１°で広がっている。中央部１４に隣接した面に
は、成形部分１１及び１２が、それぞれ中心角が２°で
広がっており、その結果、成形部材２の全体としての中
心角１５は合計５°になる。
られ、それぞれの中心角が９°であることを示してい
る。固形ゴムの中央部１４（図２にも見られる）は、中
心角が１°で広がっている。中央部１４に隣接した面に
は、成形部分１１及び１２が、それぞれ中心角が２°で
広がっており、その結果、成形部材２の全体としての中
心角１５は合計５°になる。
【００２７】図４は、間隙１６の高さが約０．５ｍｍで
あり（これに関しては図５のグラフをも参照のこと）、
成形部材２の合計の高さが２．３ｍｍになることを示し
ている。
あり（これに関しては図５のグラフをも参照のこと）、
成形部材２の合計の高さが２．３ｍｍになることを示し
ている。
【００２８】図３に示される円形リングの内径は１５０
ｍｍで外形は２２８ｍｍである。
ｍｍで外形は２２８ｍｍである。
【００２９】耐久性及び負荷に対する強度を備えるため
に、エラストマー材料とこれに隣接する層１、３及び層
３との間に大きな接合面積を実現することが実際上望ま
しい。しかし、望ましい非線形弾性特性（図５による弾
性力−変形量のグラフ）を達成するためには、ある力が
作用しているときのみに支持面となる通常接触していな
い表面６及び７を有することが必要である。図示の例
は、表面幅の比率が１．２５（１つの成形部材全体の角
度範囲１５の５°を、２つの間隙１６の角度範囲が４°
で割った値）のときに良い結果をもたらすことを示して
いる。このように表面幅が１．２５という比率は、これ
らの外形において接着すべき範囲に関する良い値であ
る。
に、エラストマー材料とこれに隣接する層１、３及び層
３との間に大きな接合面積を実現することが実際上望ま
しい。しかし、望ましい非線形弾性特性（図５による弾
性力−変形量のグラフ）を達成するためには、ある力が
作用しているときのみに支持面となる通常接触していな
い表面６及び７を有することが必要である。図示の例
は、表面幅の比率が１．２５（１つの成形部材全体の角
度範囲１５の５°を、２つの間隙１６の角度範囲が４°
で割った値）のときに良い結果をもたらすことを示して
いる。このように表面幅が１．２５という比率は、これ
らの外形において接着すべき範囲に関する良い値であ
る。
【００３０】本発明による弾性力と変形量との非線形な
関係は、エラストマーセグメント（成形部材２）のＺ字
形状が変形して、間隙を閉じ、中心部から始まり圧力が
増加するにつれて端部の方にまで及び、図５から明らか
なように同時に抗力も増大することにより実現される。
関係は、エラストマーセグメント（成形部材２）のＺ字
形状が変形して、間隙を閉じ、中心部から始まり圧力が
増加するにつれて端部の方にまで及び、図５から明らか
なように同時に抗力も増大することにより実現される。
【００３１】過度の応力条件の下での試験車の実際の試
験によって、本クラッチディスクについて、ゴム／金属
又はゴム／摩擦性被膜層耐久性及び問題のない使用開始
が確認された。
験によって、本クラッチディスクについて、ゴム／金属
又はゴム／摩擦性被膜層耐久性及び問題のない使用開始
が確認された。
【図１】本発明に係るクラッチディスクの例の一部を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図２】本発明に使用されるエラストマー材料のセグメ
ントの例を示す拡大図である。
ントの例を示す拡大図である。
【図３】本発明に係るクラッチディスクの種々のセグメ
ントの形状を示す平面図である。
ントの形状を示す平面図である。
【図４】図３に示されるクラッチディスクを矢印Ａの方
向からみた正面拡大図である。
向からみた正面拡大図である。
【図５】特定ユーザのために作られた本発明に係るクラ
ッチディスクに関し、計算された値及び測定された値を
ｍｍ単位の変形量に対してニュートン単位の弾性力をプ
ロットした弾性特性を示すグラフである。
ッチディスクに関し、計算された値及び測定された値を
ｍｍ単位の変形量に対してニュートン単位の弾性力をプ
ロットした弾性特性を示すグラフである。
１ キャリアシート ２ エラストマー中間層 ３ クラッチライニング ４ 接合面 ５ 接合面 ６ 付加的表面領域 ７ 付加的表面領域 １１ 非結合表面領域 １２ 非結合表面領域 １３ セグメント １４ 結合表面領域 １６ 間隙
Claims (9)
- 【請求項１】 原動機付き乗り物のクラッチのためのク
ラッチディスクであって、ディスクは、クラッチライニ
ングが接合されたエラストマー中間層と、該中間層に接
合された金属製のキャリアシートとを有しており、前記
エラストマー中間層は、水和ニトリルゴム（ＨＮＢＲ）
及び／又はフッ化エラストマー（ＦＰＭ）を構成要素と
して備え、合成接合剤で化学吸着によって隣接する層に
接合されており、クラッチディスクにおけるばねとして
作用するエラストマー中間層は、クラッチディスクの面
に垂直方向に、非線形特性を有する弾性を与え、エラス
トマー中間層と隣接する層との間の接合面は、中間層
（部分的接合）に対面する隣接層の面よりも小さく、エ
ラストマー中間層は、クラッチディスクの面に垂直方向
に圧縮力が作用したとき、中間層の付加的表面領域が、
中間層の両側に配置された２つの隣接する層のうち少な
くとも１つに接触することを特徴とするクラッチディス
ク。 - 【請求項２】 成形部材がＺ型外形を有することを特徴
とする請求項１に記載のクラッチディスク。 - 【請求項３】 キャリアシートの両側に前記エラストマ
ー中間層の成形部材が接合されていることを特徴とする
請求項１又は２に記載のクラッチディスク。 - 【請求項４】 キャリアプレートが対称な面でとして、
配置が対称であることを特徴とする請求項３に記載のク
ラッチディスク。 - 【請求項５】 エラストマー中間層を構成する成形部材
が、クラッチディスクの半径方向に延びていることを特
徴とする請求項１から４のいずかに記載のクラッチディ
スク。 - 【請求項６】 中間層を構成する成形部材の付加的表面
領域の接合線が、クラッチディスクの半径方向に延びて
いることを特徴とする請求項５に記載のクラッチディス
ク。 - 【請求項７】 セグメントのうちの１つの構成物が拡が
る角度範囲が、セグメントの角度範囲：９°、両側に非
接合表面領域を有する成形部材の角度範囲：５°、左右
に与えられた非接合表面領域の角度範囲：４°、成形部
材の接合表面領域の角度範囲：１°というようにして、
略９°、５°、４°、１°の割合を有する角度範囲が与
えられていることを特徴とする請求項６に記載のクラッ
チディスク。 - 【請求項８】 合計略４０個のセグメントを有すること
を特徴とする請求項７に記載のクラッチディスク。 - 【請求項９】 Ｚ型外形の合計幅の段差部分の幅に対す
る関係が略５：４＝１．２５となることを特徴とする請
求項１から８のいずれかに記載のクラッチディスク。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE92100729.0 | 1992-01-17 | ||
| EP92100729A EP0552387B1 (de) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | Kfz-Kupplungs-Mitnehmerscheibe |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05272553A true JPH05272553A (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=8209250
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5004006A Pending JPH05272553A (ja) | 1992-01-17 | 1993-01-13 | 原動機付き乗り物のクラッチディスク |
Country Status (7)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5305864A (ja) |
| EP (1) | EP0552387B1 (ja) |
| JP (1) | JPH05272553A (ja) |
| KR (1) | KR930016686A (ja) |
| AT (1) | ATE106996T1 (ja) |
| DE (1) | DE59200227D1 (ja) |
| ES (1) | ES2055622T3 (ja) |
Families Citing this family (12)
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| US5396972A (en) * | 1994-03-17 | 1995-03-14 | Ferodo America, Inc. | Friction materials |
| US5680921A (en) * | 1996-02-07 | 1997-10-28 | Borg-Warner Automotive, Inc. | Transmission band assembly |
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1992
- 1992-01-17 ES ES92100729T patent/ES2055622T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1992-01-17 AT AT92100729T patent/ATE106996T1/de not_active IP Right Cessation
- 1992-01-17 EP EP92100729A patent/EP0552387B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1992-01-17 DE DE59200227T patent/DE59200227D1/de not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-01-13 US US08/004,089 patent/US5305864A/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-01-13 JP JP5004006A patent/JPH05272553A/ja active Pending
- 1993-01-16 KR KR1019930000537A patent/KR930016686A/ko active IP Right Grant
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Also Published As
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|---|---|
| DE59200227D1 (de) | 1994-07-14 |
| ATE106996T1 (de) | 1994-06-15 |
| ES2055622T3 (es) | 1994-08-16 |
| KR930016686A (ko) | 1993-08-26 |
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| US5305864A (en) | 1994-04-26 |
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