JPH05272357A - 圧縮機及びその運転方法 - Google Patents

圧縮機及びその運転方法

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JPH05272357A
JPH05272357A JP7172892A JP7172892A JPH05272357A JP H05272357 A JPH05272357 A JP H05272357A JP 7172892 A JP7172892 A JP 7172892A JP 7172892 A JP7172892 A JP 7172892A JP H05272357 A JPH05272357 A JP H05272357A
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JP
Japan
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compressor
expansion turbine
gas
suction side
pipe
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JP7172892A
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English (en)
Inventor
Ushio Maeda
潮 前田
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Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Nippon Sanso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮機の減量運転時に行われる放風運転又は
バイパス運転による動力損失を低減し、減量運転時の効
率向上、動力費の低減を図れる圧縮機及びその運転方法
を提供する。 【構成】 圧縮機1,2,3を駆動する原動機4に膨張
タービン9を接続し、圧縮機吐出ガスの一部を分岐して
前記膨張タービン9の吸入側に導入する経路(管17)
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮機及びその運転方
法に関し、詳しくは減量運転を効率よく行うことができ
る圧縮機及びその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種化学装置に使用されているガス圧縮
機は、装置稼働の初期段階において、フル稼働時の50
%以下の負荷で運転されたり、また、需要が変動した
り、あるいは、夜間電力利用のため昼間と夜間で大幅に
負荷を変えて運転されるなどの場合、減量運転される。
また、冬季には、気温や湿度の低下により生じる圧縮機
自体の風量の増加に対応するために減量運転される。
【0003】この圧縮機の減量運転は、通常、ガイドベ
ーンや吸入絞り弁からなる圧力調節計により吐出圧力が
一定になるように吸入流量が絞られる。吸入流量が減量
下限界に達すると、吸入流量は一定になり、余った分は
大気中へ放風されるか、バイパスラインを通して圧縮機
の吸入側に戻される。
【0004】即ち、図4に示すように、容量100%か
ら減量下限界(サージライン)に至るまでは、容量が減
るにつれて線aに沿って原動機の軸動力は下がっていく
が、サージライン以下の容量では、軸動力は一定にな
り、線bのように水平になり、容量の減少に見合った軸
動力の低減は行うことができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来の圧
縮機では、減量下限界までは軸動力を減少させて容量に
見合った動力減少を行えるが、減量下限界以下の運転で
放風又はバイパスされた分は、全て動力損失となる。
【0006】そこで本発明は、圧縮機の減量運転時に行
われる放風運転又はバイパス運転による動力損失を低減
し、減量運転時の効率向上、動力費の低減を図れる圧縮
機及びその運転方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明の圧縮機は、圧縮機と、該圧縮機を駆動す
る原動機と、該原動機に接続された膨張タービンと、前
記圧縮機の吐出ガスの一部を分岐して前記膨張タービン
の吸入側に導入する経路とを備えたことを特徴とするも
ので、さらに前記膨張タービンの出口ガスを、圧縮機の
吸入側に導入する経路を設けたこと、前記圧縮機の吐出
ガスの一部を分岐して膨張タービンの吸入側に導入する
経路に、該吐出ガスの一部を加熱する熱交換器を設けた
ことを特徴としている。
【0008】また、本発明の圧縮機の運転方法は、上記
構成の圧縮機において、前記膨張タービンの吸入側に導
入する圧縮機吐出ガスの分岐量を、圧縮機吐出ガスの圧
力又は流量により調節することを特徴としている。
【0009】
【作 用】上記構成によれば、放風又はバイパスさせる
ガスが膨張タービンを駆動し、該膨張タービンに接続し
ている原動機の駆動力となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を、図面に示す一実施例に基づ
いて、さらに詳細に説明する。
【0011】図1に示す圧縮機は、吸入したガスを第1
圧縮機1,第2圧縮機2,第3圧縮機3で3段階に圧縮
するもので、各圧縮機は、原動機4の出力軸4aに適宜
な動力伝達手段5を介して接続されている。また、各圧
縮機の吐出側には、吐出ガスを冷却するための冷却器
6,7,8が設けられており、原動機4には膨張タービ
ン9が接続されている。
【0012】管10から吸入されるガスは、ガイドベー
ン11を通って第1圧縮機1に入り、次いで冷却器6,
第2圧縮機2,冷却器7,第3圧縮機3を経て所定圧力
に圧縮された後、冷却器8で冷却されて管12から需要
先に送られる。
【0013】サージラインまでの減量運転は、第3圧縮
機3の吐出側の管13に設けた圧力調節計14が前記ガ
イドベーン11を絞ることにより行われる。
【0014】そして、吐出量がサージラインに近付く
と、前記管13に設けた流量調節計15により膨張ター
ビン9のガイドベーン16が開き、管13を流れる吐出
ガスの一部を管17に分岐して膨張タービン9の吸入側
に導入する。
【0015】膨張タービン9に導入されたガスは、該膨
張タービン9で断熱膨張してタービンを回転させ、該タ
ービンに接続されている原動機4の駆動力となる。これ
により、従来放風又はバイパスされていた余剰ガスが有
する圧力を回収でき、該余剰ガスの圧縮動力を回収する
ことができる。
【0016】上記膨張タービン9の出口ガスは、排気筒
18から大気中に放風されるか、あるいは管19を通っ
て圧縮機吸入側の管10に戻される。
【0017】上記のように余剰ガスにより膨張タービン
9を駆動し、余剰ガスの圧縮動力を回収することによ
り、図4に示す線cのように、容量に略見合った軸動力
の低減が図れ、サージライン以下の減量運転を効率よく
行うことができる。
【0018】例えば、空気圧縮機の場合で、その仕様
が、圧縮空気量30000Nm3 /h、吐出圧力5kg
f/cm2 、吸入温度30℃、吸入湿度80%である場
合、冬季に気温及び湿度が低下すると、圧縮風量は10
数%増加し、また、圧縮機の圧縮容量の製作許容誤差は
0〜8%なので、吐出容量の設計点が数%大きめに作ら
れているため、冬季の風量は、仕様値に対して約20%
増加することになる。
【0019】このような条件下で減量運転する場合、設
計圧力におけるサージ限界は、通常設計点の65〜70
%なので、冬季に吸入容量制御で減量できる風量は、仕
様値の約80%になる。したがって、仕様値の80%以
下の減量運転を行う場合には、吐出ガスの一部を放風ま
たはバイパスさせる必要がある。
【0020】ここで、仕様値の約60%で減量運転する
場合、従来の構成の圧縮機では、軸動力が1740kW
必要であったのに対し、80%と60%との差、20%
のガスを膨張タービン9に導入して動力を回収すること
により、原動機4の軸動力を1510kWに減少させる
ことができ、約230kWの動力が低減できる。
【0021】なお、本実施例では、膨張タービン9に分
岐させるガス量の調節を吐出ガスの流量を検出する流量
調節計15で行っているが、吐出ガスの圧力を検出して
行うこともできる。即ち、需要先のガス需要が減少して
管13内の圧力が上昇した場合、まず前記圧力調節計1
4で第1圧縮機1のガイドベーン11を絞っていくが、
該ガイドベーン11の絞り量が限界に達した後、あるい
は近付いた時点で膨張タービン9のガイドベーン16を
開いていくようにすればよい。
【0022】図2は、上記同様に構成した圧縮機におい
て、膨張タービン9の吸入側に余剰ガスを経路、即ち管
17の途中に、余剰ガスを加熱するための熱交換器20
を設けたものである。この熱交換器20は、例えば、各
種加熱炉のようなものから排出される高温の排ガスを加
熱源として余剰ガスを加熱するもので、このような排熱
を利用して膨張タービン9に導入するガスを加熱するこ
とにより、膨張タービン9における熱落差を大きくする
ことができ、より効率よく動力の回収を行うことができ
る。
【0023】なお、加熱器を設けて膨張タービン導入ガ
スを加熱することも可能であるが、電力や燃料を新たに
必要とするので、原動機の動力費低減効果を損なわない
範囲で行う必要がある。
【0024】図3は、空気を液化精留分離して窒素ガス
を製造する装置に本発明の圧縮機を適用した実施例を示
すものである。この窒素製造装置は、圧縮機30で圧縮
されて管31に吐出された原料空気を、精製設備32で
精製した後、主熱交換器33で冷却して精留塔34に導
入し、周知の液化精留操作により精留塔34の上部から
窒素ガスを導出し、主熱交換器33で常温にして管35
から需要先に送出するものである。
【0025】上記圧縮機30は、膨張タービン36と共
に原動機37に接続されており、圧縮機吐出側の管31
には、圧縮された原料空気の一部を分岐して膨張タービ
ン36の吸入側に導入する管37と、該管37に設けら
れた弁38の開度を管31の圧力により制御して膨張タ
ービン36に導入する量を調節するための圧力調節計3
9とが設けられている。
【0026】さらに、製品窒素ガスを需要先に送出する
管35には、需要先の窒素ガス使用量が減少したときに
余剰となる窒素ガスを、前記膨張タービン36の吸入側
に導入する管40と、該管40に設けられた弁41の開
度を管35の圧力により制御して膨張タービン36に導
入する量を調節するための圧力調節計42とが設けられ
ている。
【0027】このように構成した窒素製造装置は、製品
窒素ガスの需要量が減少して圧縮機30を減量運転する
場合に、管37からの余剰原料空気と共に管40からの
余剰窒素ガスも膨張タービン36に導入することがで
き、有効に動力回収を行うことができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の圧縮機
は、圧縮機を駆動する原動機に膨張タービンを接続し、
圧縮機の吐出ガスの一部を分岐して前記膨張タービンの
吸入側に導入する経路を設けたので、圧縮機の減量運転
時に、余剰となる吐出ガスを膨張タービンに導入して余
剰ガスの圧縮動力を回収することができ、減量運転時の
圧縮機の動力費の低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の圧縮機の一実施例を示す系統図であ
る。
【図2】 同じく他の実施例を示す系統図である。
【図3】 本発明の圧縮機を窒素製造装置に適用した実
施例を示す系統図である。
【図4】 圧縮機の容量と軸動力の関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…第1圧縮機 2…第2圧縮機 3…第3圧縮機
4…原動機 9…膨張タービン 11,16…ガイドベーン 1
4…圧力調節計 15…流量調節計 20…熱交換器 30…圧縮機 32…精製設備 33…主熱交換器
34…精留塔 36…膨張タービン 37…原動機 39,40…
圧力調節計

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と、該圧縮機を駆動する原動機
    と、該原動機に接続された膨張タービンと、前記圧縮機
    の吐出ガスの一部を分岐して前記膨張タービンの吸入側
    に導入する経路とを備えたことを特徴とする圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記膨張タービンの出口ガスを、圧縮機
    の吸入側に導入する経路を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記圧縮機の吐出ガスの一部を分岐して
    膨張タービンの吸入側に導入する経路に、該吐出ガスの
    一部を加熱する熱交換器を設けたことを特徴とする請求
    項1又は2記載の圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載の圧縮機の運転
    方法において、前記膨張タービンの吸入側に導入する圧
    縮機吐出ガスの分岐量を、圧縮機吐出ガスの圧力又は流
    量により調節することを特徴とする圧縮機の運転方法。
JP7172892A 1992-03-27 1992-03-27 圧縮機及びその運転方法 Pending JPH05272357A (ja)

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