JPH05271187A - ピロリジン誘導体又はその薬学的に許容される塩 - Google Patents

ピロリジン誘導体又はその薬学的に許容される塩

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JPH05271187A
JPH05271187A JP1183893A JP1183893A JPH05271187A JP H05271187 A JPH05271187 A JP H05271187A JP 1183893 A JP1183893 A JP 1183893A JP 1183893 A JP1183893 A JP 1183893A JP H05271187 A JPH05271187 A JP H05271187A
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pyrrolidinyl
hydroxy
cyclohexyl
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JP1183893A
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Yasuhiko Muraoka
靖彦 村岡
Makoto Tsuda
誠 津田
Tetsuya Someno
哲也 染野
Tomio Takeuchi
富雄 竹内
Takaaki Aoyanagi
高明 青柳
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Microbial Chemistry Research Foundation
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Microbial Chemistry Research Foundation
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 プロリルエンドペプチダーゼ、セリンプロテ
アーゼ、チオールプロテアーゼに対して阻害活性を有す
る式(1)のピロリジン誘導体を提供する。 【構成】 式(1)のピロリジン誘導体またはその薬学
的に許容される塩並びにその製造中間体式(2)の化合
物。 〔式中Xは(1)(置換)ベンゾイル基、(2)(置
換)シクロアルキルカルボニル基、(3)低級アルキル
カルボニル基、(4)(置換)フェニルメチルオキシカ
ルボニル基、又は(5)(置換)フェニル低級アルキル
カルボニル基を示し、Yは(1)低級アルキル基、
(2)シクロアルキル基、(3)(置換)フェニル基、
又は(4)(置換)フェニル低級アルキル基を示し、但
し、Xが(5)の場合、Yは(2)である。〕 【効果】 本発明化合物は抗健忘症薬の有効成分として
期待される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セリンプロテアーゼ、
チオールプロテアーゼに対して、特にプロリルエンドペ
プチダーゼに対して阻害活性を有し、抗健忘症薬の有効
成分として期待される新規ピロリジン誘導体又はその薬
学的に許容される塩、およびその合成に有用な中間体に
関する。
【0002】
【従来の技術】天然物由来の低分子性のペプチダーゼ阻
害剤としては、ロイペプチン、キモスタチン、エラスタ
チナールなどのペプチジルアルデヒドが知られている。
また、これらを参考にし、多数のペプチジルアルデヒド
がプロリルエンドペプチダーゼ阻害剤として合成されて
いる。これらのペプチジルアルデヒドはセリンプロテア
ーゼ、チオールプロテアーゼを阻害するに際し、酵素側
の水酸基あるいはチオール基との間で共有結合を形成す
ることが知られている(Thompson.R.C.,
Biochemistry,12巻,47−51頁(1
973))。これらペプチダーゼ阻害剤は抗健忘症薬、
全身性エリテマトーデスの治療薬の有効成分として期待
されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ペプチジルアルデヒド
はアルデヒド基がペプチド鎖のC末端にあるために、酵
素との特異性を上げるための手段として、アミノ酸配列
の変換がN端側に限定されてしまう。本発明者らが先に
見いだしたポストスタチン等は、作用中心のC端側にも
特異性を上げる構造を持ち、ペプチド鎖中にα−ケト酸
構造を有し、ペプチジルアルデヒドと同様な作用機構で
ペプチダーゼを阻害すると考えられる(EP−A−0,
423,358、EP−A−0,468,339)。し
かし、これらはペプチド又はアミノ酸がC,N両端に結
合しており、生体中種々の蛋白分解酵素により分解する
恐れもある。従って、他の安定な官能基を有する誘導体
が期待される。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究の結
果、セリンプロテアーゼ、チオールプロテアーゼに対し
て、特にプロリルエンドペプチダーゼに対し阻害活性を
有し、抗健忘症薬、全身性エリトマテーデスの治療薬の
活性成分として有用な新規ピロリジン誘導体を見い出し
た。すなわち、本発明は下記式(1)で示される新規ピ
ロリジン誘導体又はその薬学上許容される塩に関する。
【0005】
【化5】
【0006】〔式中Xは(1)置換されていてもよいベ
ンゾイル基、(2)置換されていてもよいシクロアルキ
ルカルボニル基、(3)低級アルキルカルボニル基、
(4)置換されていてもよいフェニルメチルオキシカル
ボニル基、又は(5)置換されていてもよいフェニル低
級アルキルカルボニル基を示し、Yは(1)低級アルキ
ル基、(2)シクロアルキル基、(3)置換されていて
もよいフェニル基、又は(4)置換されていてもよいフ
ェニル低級アルキル基を示す。但し、Xが(5)置換さ
れていてもよいフェニル低級アルキルカルボニル基であ
る場合は、Yは(2)シクロアルキル基である。〕
【0007】本発明において、Xにおける(1)置換さ
れていてもよいベンゾイル基とは、置換又は無置換のベ
ンゾイル基を示し、置換基としては、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、
アミノ基、モノ及びジ低級アルキルアミノ基、メチレン
ジオキシ基等を示し、同種、異種の基を問わず1個以上
置換されたものである。好ましくは無置換ベンゾイル基
又は低級アルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、ハ
ロゲン原子で置換されたベンゾイル基である。
【0008】更に詳しく説明すると、上記した低級アル
キル基としては炭素数1〜6個のアルキル基、例えばメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−
ブチル、ペンチル、ヘキシル等が挙げられ、好ましくは
炭素数1〜4個のメチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、t−ブチル等である。
【0009】低級アルコキシ基としては炭素数1〜6個
のアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、ブトキシ、t−ブトキシ、ペンチ
ルオキシ、ヘキシルオキシ等が挙げられ、好ましくは炭
素数1〜4個のメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ
プロポキシ、ブトキシ、t−ブトキシ等である。ハロゲ
ン原子としてはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素の原子をい
う。
【0010】又、モノ及びジ低級アルキルアミノ基とし
ては炭素数1〜6個の、好ましくは炭素数1〜4個のア
ルキル基が置換されたモノ及びジ低級アルキルアミノ
基、例えばメチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、プロピルアミノ、ジプロピルアミ
ノ、イソプロピルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ブチ
ルアミノ、ジブチルアミノ等が挙げられる。
【0011】Xにおける(2)置換されていてもよいシ
クロアルキルカルボニル基とは置換または無置換の炭素
数3〜9個のシクロアルキルを持つシクロアルキルカル
ボニル基を示し、例えば、シクロプロパンカルボニル、
シクロブタンカルボニル、シクロペンタンカルボニル、
シクロヘキサンカルボニル、シクロヘプタンカルボニル
等が挙げられる。好ましくは炭素数4〜6個のシクロブ
タンカルボニル、シクロペンタンカルボニル、シクロヘ
キサンカルボニルである。これらシクロアルキルカルボ
ニル基の置換基としてはハロゲン原子、水酸基、アルコ
キシ基、低級アルキル基等があげられる。これらの置換
基は同種、異種を問わず2個以上置換されていてもよ
い。また置換基の位置は環を形成する炭素上のいずれで
もよく、各置換基の定義は前記に示した通りである。
【0012】Xにおける(3)低級アルキルカルボニル
基としてはアルキル基の炭素数が1〜6個のアルキルカ
ルボニル基、例えばアセチル、プロピオニル、2−メチ
ルプロピオニル、2,2−ジメチルプロピオニル、ブタ
ノイル、2−メチルブタノイル、3−メチルブタノイ
ル、3,3−ジメチルブタノイル等が挙げられる。好ま
しくは炭素数4〜6個のブタノイル、3−メチルブタノ
イル、3,3−ジメチルブタノイル等である。
【0013】Xにおける(4)置換されていてもよいフ
ェニルメチルオキシカルボニル基とは、置換、非置換い
ずれでもよく、置換基はフェニル基に置換され、前記
(1)の置換されていてもよいベンゾイル基での置換基
と同種である。
【0014】Xにおける(5)置換されていてもよいフ
ェニル低級アルキルカルボニル基とは、置換、非置換い
ずれでもよく、置換基はフェニル基に置換され、前記
(1)の置換されていてもよいベンゾイル基での置換基
と同種である。通常、フェニル低級アルキルカルボニル
としては、炭素数1〜6個のアルキル基が結合したフェ
ニルアセチル(フェニルエタノイル)、3−フェニルプ
ロピオニル、3−フェニル−2−メチルプロピオニル、
4−フェニルブタノイル、4−フェニル−3−メチルブ
タノイル、4−フェニル−3,3−ジメチルブタノイル
等が挙げられる。フェニルアセチル、3−フェニルプロ
ピオニル、4−フェニルブタノイルが好ましい。
【0015】Yにおける(1)の低級アルキル基として
は炭素数1〜6個のアルキル基、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、イ
ソブチル、ペンチル、ヘキシル、ジメチルブチル等が挙
げられ、好ましくは炭素数4〜6個のブチル、t−ブチ
ル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、ジメチルブチル
等である。
【0016】Yにおける(2)のシクロアルキル基とし
ては炭素数3〜9個のシクロアルキル基、例えばシクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、シクロヘプチルなどが挙げられ、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル等、炭素数5〜6個のシクロアルキ
ル基が好ましい。
【0017】Yにおける(3)の置換されていてもよい
フェニル基としては、非置換のフェニル基または低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ
基、アミノ基、水酸基、モノ及びジ低級アルキルアミノ
基等で置換されたフェニル基があげられ、非置換のフェ
ニル基が好ましい。
【0018】Yにおける(4)の置換されていてもよい
フェニル低級アルキル基は、置換、非置換いずれでもよ
く、非置換フェニル低級アルキル基としては、低級アル
キル基の炭素数が1〜6個のフェニルアルキル基、例え
ばフェニルメチル、2−フェニルエチル、1−フェニル
エチル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピ
ル、4−フェニルブチル、5−フェニルペンチル、6−
フェニルヘキシル等が挙げられ、フェニルメチル、フェ
ニルエチル等が好ましい。置換フェニル低級アルキル基
は、これらの基のフェニル核上に前記(3)の置換され
ていてもよいフェニル基の項で例示されている置換基を
もつフェニルアルキル等である。好ましくは非置換のフ
ェニル低級アルキルである。
【0019】式(1)のピロリジン誘導体は薬学的に許
容される塩としてもよく、かかるものとしては、塩酸、
硫酸、硝酸などの無機酸;p−トルエンスルホン酸、ク
エン酸、コハク酸、酢酸などの有機酸等との酸付加物が
あげられる。またナトリウム、カリウムなどのアルカリ
金属;カルシウムなどのアルカリ土類金属等との付加物
があげられる。
【0020】式(1)で示される化合物のうち代表的な
化合物について具体例を以下の表に示す。
【0021】
【化6】
【0022】 化合物 番号 X Y 1 Ph−CO− −cyclohexyl 2 Ph−CO− −cyclopentyl 3 Ph−CO− −C(CH3 3 4 Ph−CO− −Ph 5 Ph−CO− −CH2 −Ph 6 4−NO2 −Ph−CO− −cyclohexyl 7 4−NO2 −Ph−CO− −cyclopentyl 8 4−NO2 −Ph−CO− −C(CH3 3 9 4−NO2 −Ph−CO− −Ph 10 4−NO2 −Ph−CO− −CH2 −Ph
【0023】 11 4−NH2 −Ph−CO− −cyclohexyl 12 4−NH2 −Ph−CO− −cyclopentyl 13 4−NH2 −Ph−CO− −C(CH3 3 14 4−NH2 −Ph−CO− −Ph 15 4−NH2 −Ph−CO− −CH2 −Ph 16 4−Cl−Ph−CO− −cyclohexyl 17 4−Cl−Ph−CO− −cyclopentyl 18 4−Cl−Ph−CO− −C(CH3 3 19 4−Cl−Ph−CO− −Ph 20 4−Cl−Ph−CO− −CH2 −Ph
【0024】 21 3,4−Cl−Ph−CO− −cyclohexyl 22 3,4−Cl−Ph−CO− −cyclopentyl 23 3,4−Cl−Ph−CO− −C(CH3 3 24 3,4−Cl−Ph−CO− −Ph 25 3,4−Cl−Ph−CO− −CH2 −Ph 26 3,5−Cl−Ph−CO− −cyclohexyl 27 3,5−Cl−Ph−CO− −cyclopentyl 28 3,5−Cl−Ph−CO− −C(CH3 3 29 3,5−Cl−Ph−CO− −Ph 30 3,5−Cl−Ph−CO− −CH2 −Ph
【0025】 31 4−F−Ph−CO− −cyclohexyl 32 4−F−Ph−CO− −cyclopentyl 33 4−F−Ph−CO− −C(CH3 3 34 4−F−Ph−CO− −Ph 35 4−F−Ph−CO− −CH2 −Ph 36 4−CH3 −Ph−CO− −cyclohexyl 37 4−CH3 −Ph−CO− −cyclopentyl 38 4−CH3 −Ph−CO− −C(CH3 3 39 4−CH3 −Ph−CO− −Ph 40 4−CH3 −Ph−CO− −CH2 −Ph
【0026】 41 2−CH3 −Ph−CO− −cyclohexyl 42 2−CH3 −Ph−CO− −cyclopentyl 43 2−CH3 −Ph−CO− −C(CH3 3 44 2−CH3 −Ph−CO− −Ph 45 2−CH3 −Ph−CO− −CH2 −Ph 46 3−CH3 −Ph−CO− −cyclohexyl 47 3−CH3 −Ph−CO− −cyclopentyl 48 3−CH3 −Ph−CO− −C(CH3 3 49 3−CH3 −Ph−CO− −Ph 50 3−CH3 −Ph−CO− −CH2 −Ph
【0027】 51 3,5−(CH3 2 −Ph−CO− −cyclohexyl 52 3,5−(CH3 2 −Ph−CO− −cyclopentyl 53 3,5−(CH3 2 −Ph−CO− −C(CH3 3 54 3,5−(CH3 2 −Ph−CO− −Ph 55 3,5−(CH3 2 −Ph−CO− −CH2 −Ph 56 4−C2 5 −Ph−CO− −cyclohexyl 57 4−C2 5 −Ph−CO− −cyclopentyl 58 4−C2 5 −Ph−CO− −C(CH3 3 59 4−C2 5 −Ph−CO− −Ph 60 4−C2 5 −Ph−CO− −CH2 −Ph
【0028】 61 3−C2 5 −Ph−CO− −cyclohexyl 62 3−C2 5 −Ph−CO− −cyclopentyl 63 3−C2 5 −Ph−CO− −C(CH3 3 64 3−C2 5 −Ph−CO− −Ph 65 3−C2 5 −Ph−CO− −CH2 −Ph 66 2−C2 5 −Ph−CO− −cyclohexyl 67 2−C2 5 −Ph−CO− −cyclopentyl 68 2−C2 5 −Ph−CO− −C(CH3 3 69 2−C2 5 −Ph−CO− −Ph 70 2−C2 5 −Ph−CO− −CH2 −Ph
【0029】 71 4−CH3 O−Ph−CO− −cyclohexyl 72 4−CH3 O−Ph−CO− −cyclopentyl 73 4−CH3 O−Ph−CO− −C(CH3 3 74 4−CH3 O−Ph−CO− −Ph 75 4−CH3 O−Ph−CO− −CH2 −Ph 76 3,4−(CH3 O)2 −Ph−CO− −cyclohexyl 77 3,4−(CH3 O)2 −Ph−CO− −cyclopentyl 78 3,4−(CH3 O)2 −Ph−CO− −C(CH3 3 79 3,4−(CH3 O)2 −Ph−CO− −Ph 80 3,4−(CH3 O)2 −Ph−CO− −CH2 −Ph
【0030】 81 3,4−methylenedioxy-benzoyl− −cyclohexyl 82 3,4−methylenedioxy-benzoyl− −cyclopentyl 83 3,4−methylenedioxy-benzoyl− −C(CH3 3 84 3,4−methylenedioxy-benzoyl− −Ph 85 3,4−methylenedioxy-benzoyl− −CH2 −Ph 86 4−HO−Ph−CO− −cyclohexyl 87 4−HO−Ph−CO− −cyclopentyl 88 4−HO−Ph−CO− −C(CH3 3 89 4−HO−Ph−CO− −Ph 90 4−HO−Ph−CO− −CH2 −Ph
【0031】 91 cyclohexyl−CO− −cyclohexyl 92 cyclohexyl−CO− −cyclopentyl 93 cyclohexyl−CO− −C(CH3 3 94 cyclohexyl−CO− −Ph 95 cyclohexyl−CO− −CH2 −Ph 96 (CH3 3 C−CH2 −CO− −cyclohexyl 97 (CH3 3 C−CH2 −CO− −cyclopentyl 98 (CH3 3 C−CH2 −CO− −C(CH3 3 99 (CH3 3 C−CH2 −CO− −Ph 100 (CH3 3 C−CH2 −CO− −CH2 −Ph
【0032】 101 Ph−CH2 −O−CO− −cyclohexyl 102 Ph−CH2 −O−CO− −cyclopentyl 103 Ph−CH2 −O−CO− −C(CH3 3 104 Ph−CH2 −O−CO− −Ph 105 Ph−CH2 −O−CO− −CH2 −Ph
【0033】 106 2,6−dimethylbenzoyl −cyclohexyl 107 2,6−dimethylbenzoyl −cyclopentyl 108 2,6−dimethylbenzoyl −C(CH3 3 109 2,6−dimethylbenzoyl −Ph 110 2,6−dimethylbenzoyl −CH2 −Ph
【0034】 111 Ph−CH2 −CO− −cyclohexyl 112 Ph−CH2 −CO− −cyclopentyl 113 Ph−(CH2 2 −CO− −cyclohexyl 114 Ph−(CH2 2 −CO− −cyclopentyl 注:表中Ph−,−Phはフェニル(C6 5 )を、−
Ph−はフェニレン(C6 4 )を表す。
【0035】本発明における好ましい化合物は、式
(1)の化合物において、Xが非置換ベンゾイル基ある
いはフェニル核上にハロゲン原子、ニトロ基、低級アル
キル基または低級アルコキシ基を置換基として有する置
換ベンゾイル基であり、YがC5−C6 のシクロアルキ
ル基、フェニル基、又はフェニル低級アルキル基、より
好ましくはYがC5 −C6 のシクロアルキル基である化
合物であり、これらは、低分子量であるとともにプロリ
ルエンドペプチダーゼ阻害活性が強く好ましい。特に、
好ましい化合物としてはXがクロル、メトキシ又はメチ
ルで置換されたベンゾイル基であり、Yがシクロヘキシ
ル基又はシクロペンチル基である化合物があげられる。
【0036】本発明化合物の式(1)で表される化合物
は、L−プロリンまたはDL−プロリンを出発原料とし
て得られるピロリジン誘導体に一般的に使用される酸ア
ミド、ペプチドの合成に使用される方法を用いて製造さ
れる2級水酸基を有するアミド化合物を、さらに一般に
使用される2級水酸基をケトンに酸化する方法を用いて
酸化することにより製造される。例えば下記反応式
(A)及び反応式(B)または反応式(C)の方法によ
り製造することができる。さらに、この様にして得られ
た式(1)の化合物においてその置換基は通常用いられ
る方法により他の置換基に変換することが出来る。1例
を上げれば、ベンゼン環上のニトロ基はアミノ基に還元
できる。 反応式(A)
【0037】
【化7】
【0038】なお、反応式(A)中Zはベンジルオキシ
カルボニル基、Xpはアミノ基の保護基を示す。上記反
応式(A)は、N−Z−プロリン(立体配置はL又はD
Lのどちらでもよいが望ましくはLである)より、文献
記載の方法(RinzouNishizawa,Tet
sushi Saino,J.Med.Chem.,2
0,513(1977)あるいは、特開昭62−221
667)により、2−ヒドロキシ−2−(N−t−ブチ
ルオキシカルボニルピロリジン−2−イル)酢酸、(A
7)においてXpがt−ブチルオキシカルボニルである
化合物を得る反応である。また2位の水酸基の立体配置
はRSの混合物が得られるが、この水酸基は後にケトン
に酸化するので混合物のままでも、R体、S体を分離し
て用いてもよい。
【0039】反応式(B)
【化8】 上記反応式(B)中X,Yは前記式(1)と同じ意味を
示す。反応式(B)で示される工程をより詳しく説明す
る。式(B1)で示されるα−ヒドロキシ酢酸誘導体
(これは反応式(A)中(A7)で示される化合物であ
る)もしくはその活性エステルとNH2 −Y(Yは前記
と同じ)で示されるアミンを必要に応じて、ジシクロヘ
キシルカルボジイミドまたはその他のカルボジイミドお
よび1−ヒドロキシベンゾトリアゾール等のペプチド結
合生成試薬を用いて反応させることにより、式(B2)
で示されるアミドを得る。
【0040】次に式(B2)のアミドのアミノ基の保護
基(Xp)を除去し、式(B3)の化合物を得る。保護
基(Xp)の除去は常法で行えばよく、例えば保護基が
Bocのときは、塩酸−ジオキサン溶液あるいはトリフ
ルオロ酢酸等の脱保護試薬を用いて除去すればよい。次
いでX−OH(Xは前記と同じ)、またはX−Clで示
される化合物を反応させ、Xを導入すると、式(2)の
化合物が得られる。式(2)の化合物を適当な酸化剤、
例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)/ピリジン
・トリフルオロ酢酸塩/カルボジイミド類〔ジシクロヘ
キシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)−カルボジイミド(EDC)〕ある
いはDMSO/無水酢酸の組み合わせで、式(2)の化
合物の水酸基を酸化することにより式(1)の化合物が
得られる。反応は通常ベンゼン、トルエン、DMF等不
活性有機溶媒中で、−10℃〜溶媒の沸点の温度の範囲
で行われる。次いで、本発明化合物は上記反応式(B)
の工程とは別途に反応式(C)の工程によっても合成さ
れる。 反応式(C)
【0041】
【化9】
【0042】上記反応式(C)中X,Yは前記式(1)
と同じ意味を示す。反応式(C)で示される工程をより
詳しく説明する。式(C1)で示されるα−ヒドロキシ
酢酸誘導体(これは反応式(A)中(A6)で示される
化合物である)とX−OHで示される酸の活性誘導体例
えばX−Clで示される酸塩化物又はX−OHと1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾールあるいはN−ヒドロキシコ
ハク酸イミド等から得られる活性エステルを反応させ、
Xを導入すると、式(C2)の化合物が得られる。
【0043】次ぎにNH2 −Yで示されるアミン成分を
必要に応じて、エチルジメチルアミノプロピルカルボジ
イミドおよび1−ヒドロキシベンゾトリアゾール等のペ
プチド結合生成試薬を用いて反応させることにより、式
(2)で示されるアミドを得る。
【0044】式(2)で示されるアミドを酸化して式
(1)の化合物を得る反応は前記反応式(B)で示した
反応と同一である。本発明の化合物は、公知の賦形剤、
結合剤、崩壊剤、潤沢剤、安定剤、矯味矯臭剤等の添加
剤を用いて、周知の方法で薬剤化される。投与は、例え
ば、錠剤、カプセル剤、粒剤、散剤もしくはシロップ剤
等による経口投与形態で行うことができる。注射剤もし
くは座剤等による非経口投与形態としてもよい。投与量
は、症状、年齢等で異なるが、体重1kgあたり0.5
〜200mg、好ましくは1−100mgである。
【0045】本願の第2の発明は下記の式(2)で示さ
れるα−ヒドロキシ酢酸誘導体に関するもので、この化
合物は、そのα−ヒドロキシ基を酸化することにより、
強い酵素阻害作用を有する式(1)のピロリジン誘導体
とすることができ、中間体として有用な化合物である。
【0046】
【化10】
【0047】〔式(2)中、X,Yは前記式(1)と同
じ意味を示す。〕なお、式(2)の化合物はラセミ体も
しくは2種類のジアステレオマー混合物であるが、必要
があれば、このジアステレオマー混合物よりそれぞれの
ジアステレオマーが分離される。分離は、例えばシリカ
ゲルクロマトグラフィー(溶媒系:ジクロロメタン/メ
タノール系)を用いて分離するなど公知の方法を用いる
ことができる。
【0048】
【作用】本発明化合物のプロリルエンドペプチダーゼ阻
害作用を測定した。以下試験例として示す。 試験例1 試験の方法 酵素阻害活性測定法 基質としてベンジルオキシカルボニルグリシル−プロリ
ン−β−ナフチルアミド(0.1mM)、酵素にブタ腎
臓プロリルエンドペプチダーゼを用い、0.025Mト
リス(ヒドロキシメチル)メタンアミン−塩酸(pH
7.5)の溶液中37℃で30分反応した後、525n
mでの吸光度を測定した。阻害活性は、50%阻害に必
要な濃度(IC50)で表わした。結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明により、プロリルエンドペプチダ
ーゼ阻害作用を有し、抗健忘症薬の活性成分として有用
である事が期待される式(1)で表わされる新規なピロ
リジン誘導体と、このピロリジン誘導体合成に有用なα
−ヒドロキシ酢酸誘導体が得られた。
【0051】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれにより限定されるものではない。 参考例1 2−ヒドロキシ−2−(ピロリジン−2−イル)酢酸の
合成 N−ベンジルオキシカルボニル−D,L−プロリン
(4.98g)を乾燥したジクロロメタン(100m
l)に溶解し、−20℃で3,5−ジメチルピラゾール
(2.12g)及びジシクロヘキシルカルボジイミド
(4.5g)を加えた。30分後、室温に戻し20時間
攪拌した。反応終了後酢酸0.3mlを加え、不溶物を
濾去し、溶媒を溜去した。小量の酢酸エチルに溶解し、
不溶物を濾去し、減圧乾固して6.0gのN−ベンジル
オキシカルボニル−D,L−プロリン−3,5−ジメチ
ルピラゾリドを得た。(収率91.7%)。
【0052】水素化リチウムアルミニウム(1.37
g)を無水THF(20ml)に懸濁し、−20℃に冷
却する。これにN−ベンジルオキシカルボニル−D,L
−プロリン−3,5−ジメチルピラゾリド(5.88
g)を無水THF(45ml)に溶解した液を30分間
で滴下した。滴下した後30分間、同温度で反応し、−
60℃に冷却し、塩酸で中和した。生じた沈澱にセライ
トを加えて濾過し、濃縮後、酢酸エチルに溶解した。有
機層を、飽和食塩水で洗浄した後、2mlの水に溶解し
た亜硫酸水素ナトリウム(1.8g)を加えて濃縮し
た。残渣を16mlの水に溶解し、酢酸エチル(32m
l)を加えた後、シアン化カリウム水溶液(1.1g/
8ml)を加え、3時間攪拌した。
【0053】反応液に酢酸エチル(80ml)を加えて
水洗及び飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。無水硫酸ナトリウムを濾去後、溶媒を減圧
下溜去し、油状物を得た。得られた油状物を、濃塩酸
(20ml)及びジオキサン(20ml)に溶解し、1
0時間還流した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をエーテ
ルで洗浄して、1.14gの2−ヒドロキシ−2−(ピ
ロリジン−2−イル)酢酸の塩酸塩を得た(収率;3
5.0%)。
【0054】参考例2 2−ヒドロキシ−2−(N−t−ブチルオキシカルボニ
ルピロリジン−2−イル)酢酸 2−ヒドロキシ−2−(ピロリジン−2−イル)酢酸
(520mg)を水(2ml)及び1N−NaOH
(2.87ml)で溶解した。次いで、氷冷下4mlの
ジオキサンに溶解したジ−t−ブチル−ジカルボナート
(940mg)を加え、室温で30分間攪拌した。室温
でさらに5時間攪拌した後、酢酸エチル(30ml)及
び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30ml)を加え、
水層を分取した。次いでリン酸を用いてpH3にし、酢
酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾
過後濃縮し、油状の2−ヒドロキシ−2−(N−t−ブ
チルオキシカルボニルピロリジン−2−イル)酢酸(8
00mg)を得た(52.0%)。
【0055】1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.47、1.48(s,s,9H) 1.7−2.4 (m,4H) 3.3−3.6 (m,2H) 4.1−4.5 (m,2H) 4.4−5.2 (br,2H)
【0056】実施例1 N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−t−ブトキシカルボニルピロリジニル)〕アセトアミ
ド 2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピロリジニル)〕酢酸1.64gおよび1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール1.36gをDMF9mlに溶
解し、氷冷下でシクロヘキシルアミン0.80gおよび
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩1.61gを加え、2時間攪拌後、室
温でさらに4時間攪拌した。反応終了後、酢酸エチル1
50mlを加えて希釈し、4%飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、飽和食塩水、1%クエン酸水溶液、飽和食塩水
各40mlで順次洗浄した。油層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒留去することで、白色固体2.17gを
得た。次いで、この固体をカラムクロマトグラフィー精
製(Sephadex LH20、メタノール展開)す
ることで、白色固体としてN−シクロヘキシル−2−ヒ
ドロキシ−2−〔2−(1−t−ブトキシカルボニルピ
ロリジニル)〕アセトアミド2.11gを得た。収率9
6.3% FAB−MS m/z 327(M+1)+
【0057】実施例2 N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロ
リジニル)アセトアミド・塩酸塩 N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−t−ブトキシカルボニルピロリジニル)〕アセトアミ
ド1.99gに、氷冷下で4規定塩酸−ジオキサン溶液
40mlを加え、室温で1時間攪拌後、溶媒留去するこ
とで、白色固体1.92gを得た。この固体にエーテル
30mlを加え、懸濁状態で30分間攪拌後、濾取し、
乾燥することで、白色固体としてN−シクロヘキシル−
2−ヒドロキシ−2−(2−ピロリジニル)アセトアミ
ド・塩酸塩1.61gを得た。定量的収率。
【0058】実施例3 N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(ベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトアミド N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロ
リジニル)アセトアミド塩酸塩(91mg)をDMF2
mlに溶解し、氷冷下トリエチルアミン(116.5μ
l)、塩化ベンゾイル(56mg)のジオキサン溶液
(0.4ml)を加えて一夜攪拌した。反応液に酢酸エ
チルを加え、酸、アルカリで洗浄、乾燥後溶媒を減圧下
留去すると無色飴状物質101mgを得た。これを少量
のクロロフォルムに溶解し、クロロフォルムで充填した
シリカゲル(ワコーゲルC300)のカラムに吸着し、
クロロフォルム、クロロフォルム−メタノール30:1
で展開し、目的物を含む分画を得た。収量96.5mg FAB−MS:331(M+1)+ TLC(CHCl3 −MeOH/20:1)Rf=0.
42,0.52
【0059】実施例4 N−シクロヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1−
(ベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトアミド(化合物
No. 1) N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(ベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトアミド(96
mg)とピリジン・トリフルオロ酢酸塩(43mg)を
ベンゼン(2ml)DMF(1ml)の混液に溶解し1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド塩酸塩(179mg)を加えて室温一夜攪拌し
た。反応液に酢酸エチルを加え、酸、アルカリで洗浄、
乾燥後溶媒を減圧下留去すると無色飴状物質87.1m
gを得た。これを少量のクロロフォルムに溶解し、クロ
ロフォルムで充填したシリカゲル(ワコーゲルC30
0)のカラムに吸着し、クロロフォルム、クロロフォル
ム−酢酸エチル30:1で展開し、目的物を含む分画を
得た。酢酸エチル−ヘプタンから結晶化させた。収量6
2.8mg
【0060】融点 63.5−65.5℃ 〔α〕26/D−51.7°(c0.85,CHC
3 ) FAB−MS m/z 329(M+1)+ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.09−1.17(m, 5H) 1.55−2.10(m, 8H) 2.36−2.54(m, 1H) 3.50−3.90(m, 3H) 5.42 (dd,1H,J=8.1,6.2
Hz) 6.81 (br d,1H,J=7.9H
z) 7.25−7.49(m, 3H) 7.50−7.62(m, 2H)
【0061】実施例5 N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(4−ニトロベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトア
ミド N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロ
リジニル)アセトアミド塩酸塩307.2mgを乾燥テ
トラヒドロフラン3mlに懸濁させ、トリエチルアミン
376μlを加えたのち、塩化4−ニトロベンゾイル2
60.3mgを乾燥テトラヒドロフラン6mlに溶解し
た液を30分間で滴下した。滴下終了後、2時間攪拌し
てから減圧下に溶媒を留去した。得られた固体に1規定
塩酸12mlを加えた後、酢酸エチル20mlで1回、
10mlで2回抽出した。油層を合わせて飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液30mlおよび飽和食塩水30mlで
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去するこ
とで、459.6mgの固体を得た。この粗体をカラム
クロマトグラフィー(Sephadex LH20、メ
タノール展開)に付し、目的物質を含むフラクションを
減圧で濃縮し449.0mgの固体を得た。次いで、こ
の固体をカラムクロマトグラフィー精製(シリカゲル、
ジクロロメタン−メタノール系で展開)することで、白
色固体としてN−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2
−〔2−(1−(4−ニトロベンゾイル)ピロリジニ
ル)〕アセトアミド418.5mgを得た。収率95.
4% FAB−MS m/z 376(M+1)+
【0062】実施例6 N−シクロヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1−
(4−ニトロベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトアミ
ド(化合物No. 6) N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(4−ニトロベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトア
ミド418.0mgにピリジン・トリフルオロ酢酸塩1
07.5mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド塩酸塩640.8mg、DM
SO2ml及びベンゼン2mlを加え、室温で6時間攪
拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチル20mlで希
釈し、水10mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒留去することで、油状物521.1mgを得
た。この油状物をカラムクロマトグラフィー精製(シリ
カゲル、ジクロロメタン−酢酸エチル系で展開)するこ
とで、柱状の結晶としてN−シクロヘキシル−2−オキ
ソ−2−〔2−(1−(4−ニトロベンゾイル)ピロリ
ジニル)〕アセトアミド397.5mgを得た。収率9
5.6%
【0063】融点 150−152℃ 〔α〕28/D−47.0°(c1.01,CHC
3 ) FAB−MS m/z 374(M+1)+ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:0.94−1.50(m, 5H) 1.54−2.20(m, 8H) 2.34−2.62(m, 1H) 3.37−3.94(m, 3H) 5.44 (dd,1H,J=8.3,5.9
Hz) 6.79 (br d,1H,J=7.9H
z) 7.59−8.45(m, 4H)
【0064】実施例7 N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(4−クロロベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトア
ミド N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロ
リジニル)アセトアミド塩酸塩147.6mgを乾燥テ
トラヒドロフラン1.5mlに懸濁させ、トリエチルア
ミン189μlを加えたのち、塩化4−クロロベンゾイ
ル86μlを乾燥テトラヒドロフラン3mlに溶解した
液を30分間で滴下した。滴下終了後、2時間攪拌して
から減圧下に溶媒を留去した。得られた固体に1規定塩
酸6mlを加えたのち、酢酸エチル8mlで1回、4m
lで2回抽出した。油層を合わせて飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液12mlおよび飽和食塩水12mlで洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去すること
で、240.2mgの固体を得た。この粗体をカラムク
ロマトグラフィー(Sephadex LH20、メタ
ノール展開)に付し、目的物質を含むフラクションを減
圧で濃縮し214.9mgの針状の結晶を得た。このう
ち213.0mgをカラムクロマトグラフィー精製(シ
リカゲル、ジクロロメタン−メタノール系で展開)する
ことで、無色透明の結晶としてN−シクロヘキシル−2
−ヒドロキシ−2−〔2−(1−(4−クロロベンゾイ
ル)ピロリジニル)〕アセトアミド180.2mgを得
た。収率88.8% FAB−MS m/z 365(M+1)+
【0065】実施例8 N−シクロヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1−
(4−クロロベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトアミ
ド(化合物No. 16) N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(4−クロロベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトア
ミド180.2mgにピリジン・トリフルオロ酢酸塩4
7.8mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド塩酸塩284.4mg、DMS
O1ml及びベンゼン1mlを加え、室温で6時間攪拌
した。反応終了後、反応液を酢酸エチル10mlで希釈
し、水10mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒留去することで、白色固体189.2mgを得
た。この白色固体に酢酸エチル2mlおよびヘキサン4
mlを加え2日間静置後、析出した結晶を濾取し、乾燥
することで、針状の結晶としてN−シクロヘキシル−2
−オキソ−2−〔2−(1−(4−クロロベンゾイル)
ピロリジニル)〕アセトアミド76.9mgを得た。一
方、濾液を溶媒留去することで得られた白色固体をカラ
ムクロマトグラフィー精製(シリカゲル、ジクロロメタ
ン−酢酸エチル系で展開)することで、針状の結晶とし
てN−シクロヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1−
(4−クロロベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトアミ
ド97.7mgを得た。収率97.4%
【0066】融点 109−110℃ 〔α〕27/D−44.4°(c1.06,CHC
3 ) FAB−MS m/z 363(M+1)+ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.04−1.50(m, 5H) 1.54−2.13(m, 8H) 2.34−2.58(m, 1H) 3.45−3.90(m, 3H) 5.40 (dd,1H,J=8.1,6.1
Hz) 6.78 (br d,1H,J=7.6H
z) 7.32−7.58(m, 4H)
【0067】実施例9 N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(4−メチルベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトア
ミド N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロ
リジニル)アセトアミド塩酸塩151.1mgを乾燥テ
トラヒドロフラン1.5mlに懸濁させ、トリエチルア
ミン185μlを加えたのち、塩化p−トルオイル91
μlを乾燥テトラヒドロフラン3mlに溶解した液を3
0分間で滴下した。滴下終了後、2時間攪拌してから減
圧下に溶媒を留去した。得られた固体に1規定塩酸6m
lを加えたのち、酢酸エチル8mlで1回、4mlで2
回抽出した。油層を合わせて飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液12mlおよび飽和食塩水12mlで洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去することで、32
7.7mgの油状物を得た。この粗体をカラムクロマト
グラフィー(Sephadex LH20、メタノール
展開)に付し、目的物質を含むフラクションを減圧で濃
縮し200.0mgの固体を得た。次いで、この固体を
カラムクロマトグラフィー精製(シリカゲル、ジクロロ
メタン−メタノール系で展開)することで、白色固体と
してN−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−
(1−(4−メチルベンゾイル)ピロリジニル)〕アセ
トアミド188.4mgを得た。収率95.1% FAB−MS m/z 345(M+1)+
【0068】実施例10 N−シクロヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1−
(4−メチルベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトアミ
ド(化合物No. 36) N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(4−メチルベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトア
ミド188.1mgにピリジン・トリフルオロ酢酸塩5
2.8mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド塩酸塩314.3mg、DMS
O1ml及びベンゼン1mlを加え、室温で6時間攪拌
した。反応終了後、反応液を酢酸エチル10mlで希釈
し、水10mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒留去することで、白色固体193.2mgを得
た。この白色固体に酢酸エチル3mlおよびヘキサン1
5mlを加え4日間静置後、析出した結晶を濾取し、乾
燥することで、綿状の結晶としてN−シクロヘキシル−
2−オキソ−2−〔2−(1−(4−メチルベンゾイ
ル)ピロリジニル)〕アセトアミド94.8mgを得
た。一方、濾液を溶媒留去することで得られた白色固体
をカラムクロマトグラフィー精製(シリカゲル、ジクロ
ロメタン−酢酸エチル系で展開)することで、結晶とし
てN−シクロヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1−
(4−メチルベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトアミ
ド78.5mgを得た。収率92.7%
【0069】融点 137−138℃ 〔α〕26/D−49.6°(c1.01,CHC
3 ) FAB−MS m/z 343(M+1)+ 1H−NMR(CDC13 ) δ:1.02−1.47(m, 5H) 1.54−2.10(m, 8H) 2.24−2.55(m, 1H) 2.38 (s, 3H) 3.47−3.90(m, 3H) 5.41 (dd,1H,J=7.7,6.1
Hz) 6.78 (br d,1H,J=8.2H
z) 7.12−7.56(m, 4H)
【0070】実施例11 N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(4−メトキシベンゾイル)ピロリジニル)〕アセト
アミド N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロ
リジニル)アセトアミド塩酸塩301.0mgを乾燥テ
トラヒドロフラン3mlに懸濁させ、トリエチルアミン
369μlを加えたのち、塩化4−メトキシベンゾイル
235.9mgを乾燥テトラヒドロフラン6mlに溶解
した液を30分間で滴下した。滴下終了後、2時間攪拌
してから減圧下に溶媒を留去した。得られた固体に1規
定塩酸12mlを加えたのち、酢酸エチル20mlで1
回、10mlで2回抽出した。油層を合わせて飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液30mlおよび飽和食塩水30m
lで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去す
ることで、粗体を得た。次いで、この粗体をカラムクロ
マトグラフィー精製(シリカゲル、ジクロロメタン−メ
タノール系で展開)することで、針状の結晶としてN−
シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−
(4−メトキシベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトア
ミド303.9mgを得た。収率73.6% FAB−MS m/z 361(M+1)+
【0071】実施例12 N−シクロヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1−
(4−メトキシベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトア
ミド(化合物No. 71) N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(4−メトキシベンゾイル)ピロリジニル)〕アセト
アミド303.5mgにピリジン・トリフルオロ酢酸塩
84.4mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド塩酸塩484.7mg、DM
SO2ml及びベンゼン2mlを加え、室温で6時間攪
拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチル20mlで希
釈し、水10mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒留去することで、白色固体352.1mgを得
た。この白色固体をカラムクロマトグラフィー精製(シ
リカゲル、ジクロロメタン−酢酸エチル系で展開)する
ことで、鱗片状の結晶としてN−シクロヘキシル−2−
オキソ−2−〔2−(1−(4−メトキシベンゾイル)
ピロリジニル)〕アセトアミド249.0mgを得た。
収率82.5%
【0072】融点 153−154℃ 〔α〕30/D−21.6°(c1.06,CHC
3 ) FAB−MS m/z 359(M+1)+ 1H−NMR(CDC13 ) δ:1.02−1.48(m, 5H) 1.53−2.14(m, 8H) 2.31−2.55(m, 1H) 3.51−3.95(m, 3H) 3.84 (s, 3H) 5.41 (dd,1H,J=7.8,6.1
Hz) 6.78 (br d,1H,J=7.9H
z) 6.85−7.63(m, 4H)
【0073】実施例13 N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(4−フルオロベンゾイル)ピロリジニル)〕アセト
アミド N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロ
リジニル)アセトアミド塩酸塩150.1mgを乾燥テ
トラヒドロフラン1.5mlに懸濁させ、トリエチルア
ミン184μlを加えたのち、塩化4−フルオロベンゾ
イル81μlを乾燥テトラヒドロフラン3mlに溶解し
た液を30分間で滴下した。滴下終了後、2時間攪拌し
てから減圧下に溶媒を留去した。得られた固体に1規定
塩酸6mlを加えたのち、酢酸エチル8mlで1回、4
mlで2回抽出した。油層を合わせて飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液12mlおよび飽和食塩水12mlで洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去すること
で、210.6mgのアモルファス状の固体を得た。次
いで、この粗体をカラムクロマトグラフィー精製(シリ
カゲル、ジクロロメタン−メタノール系で展開)するこ
とで、結晶としてN−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ
−2−〔2−(1−(4−フルオロベンゾイル)ピロリ
ジニル)〕アセトアミド156.0mgを得た。収率7
8.4% FAB−MS m/z 349(M+1)+
【0074】実施例14 N−シクロヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1−
(4−フルオロベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトア
ミド(化合物No. 31) N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(4−フルオロベンゾイル)ピロリジニル)〕アセト
アミド155.7mgにピリジン・トリフルオロ酢酸塩
44.9mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド塩酸塩258.1mg、DM
SO1ml及びベンゼン1mlを加え、室温で6時間攪
拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチル10mlで希
釈し、水10mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒留去することで、アモルファス状の固体20
5.6mgを得た。この固体をカラムクロマトグラフィ
ー精製(シリカゲル、ジクロロメタン−酢酸エチル系で
展開)することで、白色固体としてN−シクロヘキシル
−2−オキソ−2−〔2−(1−(4−フルオロベンゾ
イル)ピロリジニル)〕アセトアミド134.3mgを
得た。収率86.8%この白色固体をジクロロメタン−
ヘキサン系溶媒で処理することで、鱗片状の結晶が析出
した。
【0075】融点 151−152℃ FAB−MS m/z 347(M+1)+ 1H−NMR(CDC13 ) δ:1.00−1.50(m, 5H) 1.54−2.15(m, 8H) 2.33−2.57(m, 1H) 3.47−3.90(m, 3H) 5.41 (dd,1H,J=7.9,5.9
Hz) 6.78 (br d,1H,J=7.9H
z) 6.98−7.69(m, 4H)
【0076】実施例15 N−シクロヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1−
(4−アミノベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトアミ
ド(化合物No. 11) N−シクロヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1−
(4−ニトロベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトアミ
ド154.7mgをテトラヒドロフラン4mlに溶解
し、パラジウム黒の存在下、室温で73時間接触還元し
た。触媒を濾別後、濾液を濃縮し、得られた黄色の油状
物281.4mgを油状物をカラムクロマトグラフィー
精製(シリカゲル、ジクロロメタン−アセトニトリル系
で展開)することで、無色透明のアモルファス状の固体
としてN−シクロヘキシル−2−オキソ−2−〔2−
(1−(4−アミノベンゾイル)ピロリジニル)〕アセ
トアミド47.0mgを得た。収率33.1%。このア
モルファス状の固体はジクロロメタン−ヘキサン系溶媒
で処理することで、結晶化した。
【0077】融点 147.5−148.5℃ FAB−MS m/z 344(M+1)+ 1H−NMR(CDC13 ) δ:1.05−1.49(m, 5H) 1.50−2.15(m, 8H) 2.22−2.55(m, 1H) 3.50−4.05(m, 5H) 5.40 (br t,1H) 6.45−7.60(m, 4H) 6.77 (br,1H)
【0078】実施例16 N−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−t−ブトキシカルボニルピロリジニル)〕アセトアミ
ド 2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピロリジニル)〕酢酸448.0mgおよび1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール371.0mgをDMF3
mlに溶解し、氷冷下でシクロペンチルアミン194.
0mgおよび1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド塩酸塩437.0mgを加え、
室温で一晩攪拌した。反応終了後、酢酸エチル100m
lを加えて希釈し、4%飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、5%クエン酸水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し
た。油層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去する
ことで、530.0mgのN−シクロペンチル−2−ヒ
ドロキシ−2−〔2−(1−t−ブトキシカルボニルピ
ロリジニル)〕アセトアミドを得た。収率92.9%
【0079】実施例17 N−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロ
リジニル)アセトアミド・塩酸塩 N−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−t−ブトキシカルボニルピロリジニル)〕アセトアミ
ド530.0mgに、氷冷下で4規定塩酸−ジオキサン
溶液2mlを加え、30分間攪拌後、室温でさらに45
分間攪拌した。次いで、溶媒留去し、乾燥することで、
白色固体としてN−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−
2−(2−ピロリジニル)アセトアミド・塩酸塩40
0.0mgを得た。収率94.7%
【0080】実施例18 N−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−ベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトアミド N−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロ
リジニル)アセトアミド・塩酸塩160.0mgに、氷
冷下で1規定水酸化ナトリウム水溶液0.644mlを
加えたのち、1規定水酸化ナトリウム水溶液0.77m
lおよび塩化ベンゾイル109.0mgをそれぞれ少量
ずつ20分間で交互に加えた。添加後も室温で1時間攪
拌後、酢酸エチルを加え、4%飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、5%クエン酸水溶液および飽和食塩水で順次洗
浄した。油層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去
することでN−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−
〔2−(1−ベンゾイル)ピロリジニル〕アセトアミド
189.0mgを得た。収率92.9%
【0081】実施例19 N−シクロペンチル−2−オキソ−2−〔2−(1−ベ
ンゾイル)ピロリジニル)〕アセトアミド(化合物No.
2) N−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−ベンゾイル)ピロリジニル〕アセトアミド189.0
mgにピリジン・トリフルオロ酢酸塩84.0mg、1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド塩酸塩366.0mgおよびDMSO1.5m
lを加え、室温で1時間攪拌した。反応終了後、反応液
を酢酸エチルで希釈し、4%飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、5%クエン酸水溶液および飽和食塩水で順次洗浄
した。油層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去
し、カラムクロマトグラフィー精製(シリカゲル、クロ
ロホルム−アセトン系で展開)することで、N−シクロ
ペンチル−2−オキソ−2−〔2−(1−ベンゾイル)
ピロリジニル〕アセトアミド106.0mgを得た。収
率56.5%
【0082】 FAB−MS m/z 315(M+1)+ 1H−NMR(CDC13 ) δ:1.10−2.23(m,11H) 2.45 (m, 1H) 3.43−3.85(m, 2H) 4.08−4.33(m, 1H) 5.41 (dd,1H,J=8.0,6.0
Hz) 6.85 (br d,1H,J=7.0H
z) 7.20−7.69(m, 5H)
【0083】実施例20 2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−ベンジルオキシカル
ボニルピロリジニル)〕酢酸 2−ヒドロキシ−2−(2−ピロリジニル)酢酸1.6
0gにS−4,6−ジメチルピリミジン−2−イルチオ
ールカルボン酸ベンジル3.63g、水6ml、ジオキ
サン6ml及びトリエチルアミン2.30mlを加え、
室温で3時間攪拌した。反応終了後、水16mlを加
え、酢酸エチル20mlで2回洗浄後、水層を氷浴で冷
却した。水層に3N塩酸8mlを加えpH2に調整後、
酢酸エチル16mlで1回及び8mlで2回抽出した。
油層を1規定塩酸10mlで3回及び飽和食塩水10m
lで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留
去することで、2.48gの飴状物質を得た。次いで、
このうち0.78gをカラムクロマトグラフィー精製
(Sephadex LH20、メタノール展開)する
ことで、2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−ベンジルオ
キシカルボニルピロリジニル)〕酢酸0.76gを得
た。収率78.7%
【0084】 FAB−MS m/z 278(M−1)- 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.64−2.33(m, 4H) 3.28−3.69(m, 2H) 4.06−4.35&4.58(m&s,2H) 4.99−5.29(m, 2H) 6.28 (br,2H) 7.27−7.42(br s,5H)
【0085】実施例21 N−t−ブチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−ベ
ンジルオキシカルボニルピロリジニル)〕アセトアミド 2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−ベンジルオキシカル
ボニルピロリジニル)〕酢酸745.6mgおよび1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール541.8mgをDMF
5mlに溶解し、氷冷下でt−ブチルアミン301μl
および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド塩酸塩716.5mgを加え2時間
攪拌後、室温でさらに4時間攪拌した。反応終了後、反
応混合物を酢酸エチル50mlで希釈し、4%炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水、1%クエン酸水溶液お
よび飽和食塩水各30mlで順次洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒を濃縮することで、1026.8
mgの油状物を得た。この油状物をカラムクロマトグラ
フィー精製(シリカゲル、ジクロロメタン−酢酸エチル
系で展開)することで、N−t−ブチル−2−ヒドロキ
シ−2−〔2−(1−ベンジルオキシカルボニルピロリ
ジニル)〕アセトアミド399.6mgを得た。収率4
4.8% FAB−MS m/z 335(M+1)+
【0086】実施例22 N−t−ブチル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロリジ
ニル)アセトアミド N−t−ブチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−ベ
ンジルオキシカルボニルピロリジニル)〕アセトアミド
349.5mgをメタノール5mlに溶解し、パラジウ
ム黒の存在下、常圧下、室温で23時間接触還元を行な
った。触媒を濾別し、濾液を溶媒留去することで、 N
−t−ブチル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロリジニ
ル)アセトアミド204.4mgを得た。収率97.7
【0087】実施例23 N−t−ブチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−ベ
ンゾイルピロリジニル)〕アセトアミド N−t−ブチル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロリジ
ニル)アセトアミド47.5mgに乾燥テトラヒドロフ
ラン1.0mlおよびトリエチルアミン42μlを加え
たのち、塩化ベンゾイル34μlを乾燥テトラヒドロフ
ラン1.5mlに溶解した液を30分間で滴下し、滴下
終了後、2時間攪拌してから減圧下に溶媒を留去した。
得られた固体に1規定塩酸1.5mlを加えたのち、酢
酸エチル2mlで3回抽出した。油層を合わせて飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液6mlおよび飽和食塩水6ml
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去する
ことで、85.1mgの飴状物質を得た。次いで、この
粗体をカラムクロマトグラフィー精製(Sephade
x LH20、メタノール展開)に付し、目的物質を含
むフラクションを減圧で濃縮し、N−t−ブチル−2−
ヒドロキシ−2−〔2−(1−ベンゾイルピロリジニ
ル)〕アセトアミド71.2mgを得た。収率98.6
% FAB−MS m/z 305(M+1)+
【0088】実施例24 N−t−ブチル−2−オキソ−2−〔2−(1−ベンゾ
イルピロリジニル)〕アセトアミド(化合物No. 3) N−t−ブチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−ベ
ンゾイルピロリジニル)〕アセトアミド86.3mgに
ピリジン・トリフルオロ酢酸塩28.1mg、1−エチ
ル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド塩酸塩164.0mg、DMSO 0.5ml及びベ
ンゼン0.5mlを加え、室温で5時間攪拌した。反応
終了後、反応液を酢酸エチル5mlで希釈し、水5ml
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去する
ことで、129.2mgの油状物を得た。この油状物を
カラムクロマトグラフィー精製(シリカゲル、ジクロロ
メタン−酢酸エチル系で展開)することで、結晶とし
て、N−t−ブチル−2−オキソ−2−〔2−(1−ベ
ンゾイルピロリジニル)〕アセトアミド63.6mgを
得た。収率74.2%
【0089】融点 99−100℃ 〔α〕24/D−41.3°(c1.02,CHC
3 ) FAB−MS m/z 303(M+1)+ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.41 (s, 9H) 1.85−2.10(m, 3H) 2.33−2.55(m, 1H) 3.50−3.75(m, 2H) 5.40 (m, 1H) 6.74 (br,1H) 7.30−7.65(m, 5H)
【0090】実施例25 N−t−ブチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−
(シクロヘキシルカルボニル)ピロリジニル)〕アセト
アミド N−t−ブチル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロリジ
ニル)アセトアミド50.1mgに乾燥テトラヒドロフ
ラン1.0mlおよびトリエチルアミン44μlを加え
たのち、塩化シクロヘキサンカルボニル36μlを乾燥
テトラヒドロフラン1.5mlに溶解した液を30分間
で滴下し、滴下終了後、2時間攪拌してから減圧下に溶
媒を留去した。得られた固体に1規定塩酸1.5mlを
加えたのち、酢酸エチル2mlで3回抽出した。油層を
合わせて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液6mlおよび飽
和食塩水6mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒留去することで、82.3mgの粗体を得た。
次いで、この粗体をカラムクロマトグラフィー精製(S
ephadex LH20、メタノール展開)に付し、
目的物質を含むフラクションを減圧で濃縮し、N−t−
ブチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−シクロヘキ
シルカルボニル)ピロリジニル)〕アセトアミド77.
0mgを得た。収率99.2% FAB−MS m/z 311(M+1)+
【0091】実施例26 N−t−ブチル−2−オキソ−2−〔2−(1−(シク
ロヘキシルカルボニル)ピロリジニル)〕アセトアミド N−t−ブチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−シ
クロヘキシルカルボニル)ピロリジニル)〕アセトアミ
ド77.0mgにピリジン・トリフルオロ酢酸塩24.
3mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド塩酸塩143.3mg、DMSO
0.5ml及びベンゼン0.5mlを加え、室温で6時
間攪拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチル5mlで
希釈し、水5mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒留去することで、116.2mgの白色固体を
得た。この白色固体をカラムクロマトグラフィー精製
(シリカゲル、ジクロロメタン−酢酸エチル系で展開)
することで、結晶として、N−t−ブチル−2−オキソ
−2−〔2−(1−(シクロヘキシルカルボニル)ピロ
リジニル)〕アセトアミド54.3mgを得た。収率7
1.0%
【0092】融点 114−116℃ 〔α〕25/D−64.3°(c0.93,CHC
3 ) FAB−MS m/z 309(M+1)+ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.10−2.15(m,13H) 1.38 (s, 9H) 2.22−2.45(m, 2H) 3.50−3.80(m, 2H) 5.15 (dd,1H,J=8.9,5.9
Hz) 6.69 (br s,1H)
【0093】実施例27 N−t−ブチル−2−オキソ−2−〔2−(1−(ベン
ジルオキシカルボニル)ピロリジニル)〕アセトアミド N−t−ブチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−
(ベンジルオキシカルボニル)ピロリジニル)〕アセト
アミド49.9mgにピリジン・トリフルオロ酢酸塩1
8.4mg、ジシクロヘキシルカルボジイミド90.7
mg、DMSO0.5ml及びベンゼン0.5mlを加
え、室温で9時間攪拌した。反応終了後、反応液を酢酸
エチル5mlで希釈し、不溶物を濾別した。濾液を水7
mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去
することで、不溶物と油状物の混合物を得た。この粗体
をカラムクロマトグラフィー精製(シリカゲル、ジクロ
ロメタン−酢酸エチル系で展開)することで、N−t−
ブチル−2−オキソ−2−〔2−(1−(ベンジルオキ
シカルボニル)ピロリジニル)〕アセトアミド43.5
mgを得た。収率87.7%
【0094】 FAB−MS m/z 333(M+1)+ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.33,1.38(s,s,9H) 1.71−2.11(m, 3H) 2.28−2.49(m, 1H) 3.41−3.72(m, 2H) 4.94−5.37(m, 3H) 6.62,6.76(br s,br s,1H) 7.15−7.50(m, 5H)
【0095】実施例28 2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−(3,3−ジメチル
ブタノイル)ピロリジニル)〕酢酸 2−ヒドロキシ−2−(2−ピロリジニル)酢酸39
0.0mgを氷冷下で、1規定水酸化ナトリウム水溶液
2.7mlに溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液
3.24mlおよび塩化3,3−ジメチルブタノイル4
34.5mgをそれぞれ少量ずつ交互に30分間で加え
た。添加終了後も氷冷下で30分間攪拌したのち、室温
で2時間攪拌した。次いで、反応混合物を6規定塩酸で
pH1に調整し、酢酸エチルで抽出後、油層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、溶媒留去することで粗体を得た。
この粗体をカラムクロマトグラフィー精製(シリカゲ
ル、クロロホルム−メタノール−酢酸系で展開)するこ
とで、2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−(3,3−ジ
メチルブタノイル)ピロリジニル)〕酢酸388.0m
gを得た。収率59.3%
【0096】1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.05 (s, 9H) 1.64−2.42(m, 6H) 3.41−3.71(m, 2H) 4.13,4.43(two d,1H,J=5.4,
2.2Hz) 4.36,4.53(two br dt,1H) 7.28 (br, 2H)
【0097】実施例29 N−t−ブチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−
(3,3−ジメチルブタノイル)ピロリジニル)〕アセ
トアミド 2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−(3,3−ジメチル
ブタノイル)ピロリジニル)〕酢酸112.0mgおよ
びt−ブチルアミン40.4mgをDMF2mlに溶解
し、氷冷下、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール87.
0mgおよびジシクロヘキシルカルボジイミド114.
0mgを加えた後、室温で23時間攪拌した。反応終了
後、反応液混合物を酢酸エチルで希釈し、不溶物を濾別
した。濾液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、5%クエ
ン酸水溶液および水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒留去することで、223.0mgの粗体
を得た。この粗体をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル、クロロホルム−メタノール系で展開)に付し、目
的物質を含むフラクションを減圧で濃縮することで、1
51.0mgのN−t−ブチル−2−ヒドロキシ−2−
〔2−(1−(3,3−ジメチルブタノイル)ピロリジ
ニル)〕アセトアミド固体を得た。この化合物は、これ
以上精製することなく次の反応に使用した。 FAB−MS m/z 297(M+1)+
【0098】実施例30 N−t−ブチル−2−オキソ−2−〔2−(1−(3,
3−ジメチルブタノイル)ピロリジニル)〕アセトアミ
ド(化合物No. 98) N−t−ブチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−
(3,3−ジメチルブタノイル)ピロリジニル)〕アセ
トアミド151.0mgにピリジン・トリフルオロ酢酸
塩71.4mg、ジシクロヘキシルカルボジイミド33
4.0mgおよびDMSO 2mlを加え、室温で8時
間攪拌した。反応終了後、反応液混合物を酢酸エチルで
希釈し、不溶物を濾別した。濾液を飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、5%クエン酸水溶液および水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去すること
で、212.0mgの粗体を得た。この粗体をカラムク
ロマトグラフィー精製(シリカゲル、クロロホルム−ア
セトン系で展開)することで、N−t−ブチル−2−オ
キソ−2−〔2−(1−(3,3−ジメチルブタノイ
ル)ピロリジニル)〕アセトアミド51.0mgを得
た。収率33.9%
【0099】 FAB−MS m/z 297(M+1)+ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.06 (s, 9H) 1.38 (s, 9H) 1.81−2.44(m, 6H) 3.45−3.79(m, 2H) 5.21 (dd,1H,J=8.3,5.7
Hz) 6.73 (br s,1H)
【0100】実施例31 N−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(3,3−ジメチルブタノイル)ピロリジニル)〕ア
セトアミド 2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−(3,3−ジメチル
ブタノイル)ピロリジニル)〕酢酸115.0mgおよ
びシクロペンチルアミン48.2mgをDMF2mlに
溶解し、氷冷下、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール8
9.0mgおよびジシクロヘキシルカルボジイミド11
7.0mgを加えた後、室温で一晩攪拌した。反応終了
後、反応液混合物を酢酸エチルで希釈し、不溶物を濾別
した。濾液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、5%クエ
ン酸水溶液および水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒留去することで、170.0mgの粗体
を得た。この粗体は、これ以上精製することなく次の反
応に使用した。
【0101】実施例32 N−シクロペンチル−2−オキソ−2−〔2−(1−
(3,3−ジメチルブタノイル)ピロリジニル)〕アセ
トアミド(化合物No. 97) 粗N−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−
(1−(3,3−ジメチルブタノイル)ピロリジニ
ル)〕アセトアミド170.0mgにピリジン・トリフ
ルオロ酢酸塩77.2mg、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド361.0mgおよびDMSO 2mlを加え、
室温で6.5時間攪拌した。反応終了後、反応液混合物
を酢酸エチルで希釈し、不溶物を濾別した。濾液を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、5%クエン酸水溶液および
水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留
去することで、粗体を得た。この粗体をカラムクロマト
グラフィー精製(シリカゲル、クロロホルム−アセトン
系で展開)することで、N−シクロペンチル−2−オキ
ソ−2−〔2−(1−(3,3−ジメチルブタノイル)
ピロリジニル)〕アセトアミド42.0mgを得た。収
率28.8%(2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−
(3,3−ジメチルブタノイル)ピロリジニル)〕酢酸
より)
【0102】 FAB−MS m/z 309(M+1)+ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.05 (s, 9H) 1.30−2.48(m,14H) 3.46−3.77(m, 2H) 4.16 (m, 1H) 5.22 (dd,1H,J=8.4,5.8
Hz) 6.81 (br d,1H,J=7.1H
z)
【0103】実施例33 2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−ベンゾイルピロリジ
ニル)〕酢酸 2−ヒドロキシ−2−(2−ピロリジニル)酢酸10
0.2mg、炭酸水素ナトリウム151.5mgを水3
ml、ジオキサン1.5mlの混液に溶解し、氷冷攪拌
下塩化ベンゾイル117.5mgのジオキサン溶液
(1.8mg)を20分かけて滴下した。さらに室温で
2時間攪拌した後水30mlを加えエーテルで2回洗浄
した。水相を塩酸で酸性にし酢酸エチルで3回抽出し
た。抽出液を乾燥後蒸発乾固すると無色結晶性固体を得
た。収量95.8mg FAB−MS:250(M+1)+ TLC(CHCl3 −MeOH−AcOH/90:1
0:5) Rf=0.15,0.24
【0104】実施例34 N−ベンジル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−ベン
ゾイルピロリジニル)〕アセトアミド 2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−ベンゾイルピロリジ
ニル)〕酢酸103.7mg、1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール69.9mgをDMF1mlに溶解し、1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミド塩酸塩96.4mg、ベンジルアミン54.5μ
lを加え一夜攪拌した。反応液に酢酸エチル25mlを
加え10%クエン酸水溶液、4%炭酸水素ナトリウム水
溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、
溶媒を留去し無色飴状物質を得た。この物質をカラムク
ロマトグラフィー精製(ワコーゲルC300、クロロフ
ォルム−メタノール25:1で展開)することにより無
色飴状物質95.5mgを得た。 FAB−MS:339(M+1)+ TLC(CHCl3 −MeOH/20:1)Rf=0.
12,0.20
【0105】実施例35 N−ベンジル−2−オキソ−2−〔2−(1−ベンゾイ
ルピロリジニル)〕アセトアミド(化合物No. 5) N−ベンジル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−ベン
ゾイルピロリジニル)〕アセトアミド95mg、ピリジ
ン・トリフルオロ酢酸塩45.7mg、1−エチル−3
−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸
塩176.1mg、DMSO 1ml及びベンゼン2m
lを加え、室温で一夜攪拌した。反応終了後、反応液を
酢酸エチル35mlで希釈し、10%クエン酸水溶液、
4%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去することで、油
状物82mgを得た。この油状物をカラムクロマトグラ
フィー精製(シリカゲル、ジクロロメタン−クロロフォ
ルム系で展開)することで、78.7mgの無色飴状物
質を得た。
【0106】 FAB−MS m/z 337(M+1)+ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.85−2.15(m, 3H) 2.35−2.55(m, 1H) 3.50−3.90(m, 2H) 4.43−4.59(mABX type,2H) 5.43 (dd,1H,J=8.1,6.1
Hz) 7.20−7.50(m, 9H) 7.52−7.58(m, 2H)
【0107】実施例36 N−フェニル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−ベン
ゾイルピロリジニル)〕アセトアミド 2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−ベンゾイルピロリジ
ニル)〕酢酸118mg、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール79.8mgをDMF1mlに溶解し、1−エチ
ル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド塩酸塩109.9mg、アニリン52μlを加え一夜
攪拌した。反応液に酢酸エチル30mlを加え10%ク
エン酸水溶液、4%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食
塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去し
無色飴状物質102.7mgを得た。 FAB−MS:325(M+1)+ TLC(CHCl3 −MeOH/20:1)Rf=0.
42,0.67
【0108】実施例37 N−フェニル−2−オキソ−2−〔2−(1−ベンゾイ
ルピロリジニル)〕アセトアミド(化合物No. 4) N−フェニル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−ベン
ゾイルピロリジニル)〕アセトアミド102mg、ピリ
ジン・トリフルオロ酢酸塩47.8mg、1−エチル−
3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩
酸塩196.2mg、DMSO 1ml及びベンゼン2
mlを加え、室温で一夜攪拌した。反応終了後、反応液
を酢酸エチル30mlで希釈し、10%クエン酸水溶
液、4%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去すること
で、油状物91mgを得た。この油状物をカラムクロマ
トグラフィー精製(シリカゲル、ジクロロメタン−クロ
ロフォルム系で展開)することで、89.3mgの無色
飴状物質を得た。
【0109】 FAB−MS m/z 323(M+1)+ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.90−2.20(m, 3H) 2.30−2.65(m, 1H) 3.50−3.80(m, 2H) 5.54 (dd,1H,J=8.1,6.1
Hz) 7.17 (tt,1H,J=7.4,1.3
Hz) 7.30−7.50(m, 5H) 7.52−7.68(m, 4H) 8.70 (s, 1H)
【0110】実施例38 N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(フェニルアセチル)ピロリジニル)〕アセトアミド N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロ
リジニル)アセトアミド塩酸塩(85.8mg)をDM
F2mlに溶解し、氷冷下トリエチルアミン(110μ
l)、塩化フェニルアセチル(60.6mg)を加えて
一夜攪拌した。反応液に酢酸エチル40mlを加え、
酸、アルカリで洗浄、乾燥後溶媒を減圧下留去すると無
色飴状物質110mgを得た。これを少量のクロロフォ
ルムに溶解し、クロロフォルムで充填したシリカゲル
(ワコーゲルC300)のカラムに吸着し、クロロフォ
ルム、クロロフォルム−メタノール20:1で展開し、
目的物を含む分画を得た。収量80.9mg FAB−MS:345(M+1)+
【0111】実施例39 N−シクロヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1−
(フェニルアセチル)ピロリジニル)〕アセトアミド
(化合物No. 111) N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(フェニルアセチル)ピロリジニル)〕アセトアミド
(80mg)とピリジン・トリフルオロ酢酸塩(33m
g)をベンゼン(2ml)DMSO(1ml)の混液に
溶解しEDC塩酸塩(145mg)を加えて室温一夜攪
拌した。反応液に酢酸エチル40mlを加え、酸、アル
カリで洗浄、乾燥後溶媒を減圧下留去すると無色飴状物
質75.5mgを得た。これを少量のクロロフォルムに
溶解し、クロロフォルムで充填したシリカゲル(ワコー
ゲルC300)のカラムに吸着し、クロロフォルムで展
開し、目的物を含む分画を得た。収量67.8mg。酢
酸エチル−ヘプタンから結晶化させた。
【0112】融点 96−96.5℃ FAB−MS m/z 343(M+1)+ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.09−1.46(m, 5H) 1.53−2.08(m, 8H) 2.21−2.42(m, 1H) 3.44−3.79(m, 3H) 3.68 (s, 2H) 5.27 (dd,1H,J=8.7,5.4
Hz) 6.73 (br d,1H,J=8.3H
z) 7.17−7.37(m, 5H)
【0113】実施例40 N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(フェニルプロピオニル)ピロリジニル)〕アセトア
ミド N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロ
リジニル)アセトアミド塩酸塩(83.2mg)をDM
F2mlに溶解し、氷冷下トリエチルアミン(106μ
l)、塩化フェニルプロピオニル(64.1mg)を加
えて一夜攪拌した。反応液に酢酸エチル40mlを加
え、酸、アルカリで洗浄、乾燥後溶媒を減圧下留去する
と無色飴状物質112.5mgを得た。これを少量のク
ロロフォルムに溶解し、クロロフォルムで充填したシリ
カゲル(ワコーゲルC300)のカラムに吸着し、クロ
ロフォルム、クロロフォルム−メタノール20:1で展
開し、目的物を含む分画を得た。収量73.4mg FAB−MS:359(M+1)+
【0114】実施例41 N−シクロヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1−
(フェニルプロピオニル)ピロリジニル)〕アセトアミ
ド(化合物No. 113) N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(フェニルプロピオニル)ピロリジニル)〕アセトア
ミド(72mg)とピリジン・トリフルオロ酢酸塩(3
3.9mg)をベンゼン(2ml)DMSO(1ml)
の混液に溶解しEDC塩酸塩(131.6mg)を加え
て室温一夜攪拌した。反応液に酢酸エチル40mlを加
え、酸、アルカリで洗浄、乾燥後溶媒を減圧下留去する
と無色飴状物質69.2mgを得た。これを少量の塩化
メチレンに溶解し、塩化メチレンで充填したシリカゲル
(ワコーゲルC300)のカラムに吸着し、塩化メチレ
ン、次いでクロロフォルムで展開し、目的物を含む分画
を得た。収量68.7mg。酢酸エチル−ヘプタンから
結晶化させた。
【0115】融点 99−100℃ FAB−MS m/z 357(M+1)+ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.09−1.46(m, 5H) 1.54−2.08(m, 8H) 2.15−2.44(m, 1H) 2.50−2.72(m, 2H) 2.95 (t, 2H,J=7.9Hz) 3.38−3.81(m, 3H) 5.25 (dd,1H,J=8.4,5.1
Hz) 6.76 (br d,1H,J=7.9H
z) 7.15−7.35(m, 5H)
【0116】実施例42 N−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−フェニルアセチル)ピロリジニル〕アセトアミド N−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロ
リジニル)アセトアミド・塩酸塩120.0mgに氷冷
下で1規定水酸化ナトリウム水溶液0.48mlを加え
たのち、1規定水酸化ナトリウム水溶液0.58mlお
よび塩化フェニルアセチル89.5mgをそれぞれ少量
ずつ30分間で交互に加えた。添加後も室温で30分間
攪拌後、酢酸エチルを加え、4%飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、5%クエン酸水溶液および飽和食塩水で順次
洗浄した。油層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留
去することでN−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2
−〔2−(1−フェニルアセチル)ピロリジニル〕アセ
トアミド120.0mgを得た。収率75.2%
【0117】実施例43 N−シクロペンチル−2−オキソ−2−〔2−(1−フ
ェニルアセチル)ピロリジニル)〕アセトアミド(化合
物No. 112) N−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(フェニルアセチル)ピロリジニル)〕アセトアミド
120.0mgにピリジン・トリフルオロ酢酸塩51.
0mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド塩酸塩223.0mgおよびDMS
O1mlを加え、室温で2時間攪拌した。反応終了後、
反応液を酢酸エチルで希釈し、4%飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、5%クエン酸水溶液および飽和食塩水で順
次洗浄した。油層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
留去し、カラムクロマトグラフィー精製(シリカゲル、
クロロホルム−アセトン系で展開)することで、結晶と
して、N−シクロペンチル−2−オキソ−2−〔2−
(1−フェニルアセチル)ピロリジニル)〕アセトアミ
ド96.0mgを得た。収率;80.4%
【0118】 FAB−MS m/z 329(M+1)+ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.29−2.16(m,11H) 2.32 (m, 1H) 3.42−3.74(m, 2H) 3.68 (s, 2H) 4.15 (m, 1H) 5.27 (dd,1H,J=8.5,5.6
Hz) 6.80 (br d,1H,J=7.7H
z) 7.12−7.42(m, 5H)
【0119】実施例44 N−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(3−フェニルプロピオニル)ピロリジニル〕アセト
アミド N−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロ
リジニル)アセトアミド・塩酸塩130.0mgに氷冷
下で1規定水酸化ナトリウム水溶液0.35mlを加え
たのち、1規定水酸化ナトリウム水溶液0.63mlお
よび塩化3−フェニルプロピオニル105.8mgをそ
れぞれ少量ずつ1時間で交互に加えた。反応終了後、反
応液を1規定塩酸で酸性にしてから、酢酸エチルで抽出
した。油層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去す
ることで得られた粗体をカラムクロマトグラフィー精製
(シリカゲル、クロロホルム−アセトン系で展開)する
ことで、N−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−
〔2−(1−(3−フェニルプロピオニル)ピロリジニ
ル)〕アセトアミド92.0mgを得た。収率51.1
【0120】実施例45 N−シクロペンチル−2−オキソ−2−〔2−(1−
(3−フェニルプロピオニル)ピロリジニル)〕アセト
アミド(化合物No. 114) N−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(3−フェニルプロピオニル)ピロリジニル)〕アセ
トアミド92.0mgにピリジン・トリフルオロ酢酸塩
38.0mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド塩酸塩163.0mgおよび
DMSO1mlを加え、室温で5時間攪拌した。反応終
了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、4%飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、5%クエン酸水溶液および飽和食塩
水で順次洗浄した。油層を溶媒留去し、カラムクロマト
グラフィー精製(シリカゲル、クロロホルム−アセトン
系で展開)することで、結晶として、N−シクロペンチ
ル−2−オキソ−2−〔2−(1−(3−フェニルプロ
ピオニル)ピロリジニル)〕アセトアミド56.0mg
を得た。収率61.2%
【0121】 FAB−MS m/z 343(M+1)+ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.30−2.14(m,11H) 2.30 (m, 1H) 2.50−2.68(m, 2H) 2.87−3.02(m, 2H) 3.33−3.70(m, 2H) 4.18 (m, 1H) 5.25 (dd,1H,J=8.4,5.5
Hz) 6.82 (br d,1H,J=7.4H
z) 7.10−7.39(m, 5H)
【0122】実施例46 N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(2−メチルベンゾイル)ピロリジニル〕アセトアミ
ド N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロ
リジニル)アセトアミド塩酸塩151.1mgを乾燥テ
トラヒドロフラン1.5mlに懸濁させ、トリエチルア
ミン185μlを加えたのち、塩化o−トルオイル90
μlを乾燥テトラヒドロフラン3mlに溶解した液を3
0分間で滴下した。滴下終了後、2時間攪拌してから減
圧下に溶媒を留去した。得られた固体に1規定塩酸6m
lを加えたのち、酢酸エチル8mlで1回、4mlで2
回抽出した。油層を合わせて飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液12mlおよび飽和食塩水12mlで洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去することで、アモル
ファス状の固体を得た。この固体をカラムクロマトグラ
フィー精製(シリカゲル、ジクロロメタン−メタノール
系で展開)することで、無色のアモルファス状の固体と
してN−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−
(1−(2−メチルベンゾイル)ピロリジニル)〕アセ
トアミド182.2mgを得た。収率92.0% FAB−MS m/z 345(M+1)+
【0123】実施例47 N−シクロヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1−
(2−メチルベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトアミ
ド(化合物No. 41) N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(2−メチルベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトア
ミド182.0mgにピリジン・トリフルオロ酢酸塩5
1.3mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド塩酸塩303.9mg、DMS
O2ml及びベンゼン2mlを加え、室温で7時間攪拌
した。反応終了後、反応液を酢酸エチル20mlで希釈
し、水20mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒留去することで、シロップ状物質285.5m
gを得た。このシロップ状物質をカラムクロマトグラフ
ィー精製(シリカゲル、ジクロロメタン−酢酸エチル−
アセトニトリル系で展開)することで、無色のアモルフ
ァス状の固体160.8mgを得た。収率88.9%。
この固体をジクロロメタン−ヘキサン系溶媒で結晶化さ
せることで、柱状の結晶としてN−シクロヘキシル−2
−オキソ−2−〔2−(1−(2−メチルベンゾイル)
ピロリジニル)〕アセトアミドを得た。
【0124】融点 132−134℃ 〔α〕26/D−37.0°(c2.83,CHC
3 ) FAB−MS m/z 343(M+1)+ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.02−1.50(m, 5H) ca.1.52−2.12(m, 8H,overla
pping) 2.38 (s, 3H) ca.2.44 (m, 1H,overla
pping) 3.19−3.46(m, 2H) 3.79 (m, 1H) 5.45 (dd,1H,J=5.9,8.9
Hz) 6.81 (br d,1H,J=7.6H
z) 7.10−7.36(m, 4H)
【0125】実施例48 N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(3−メチルベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトア
ミド N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロ
リジニル)アセトアミド塩酸塩150.6mgを乾燥テ
トラヒドロフラン1.5mlに懸濁させ、トリエチルア
ミン185μlを加えたのち、塩化m−トルオイル91
μlを乾燥テトラヒドロフラン3mlに溶解した液を3
0分間で滴下した。滴下終了後、5.5時間攪拌してか
ら減圧下に溶媒を留去した。得られた固体に1規定塩酸
6mlを加えたのち、酢酸エチル8mlで1回、4ml
で2回抽出した。油層を合わせて飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液12mlおよび飽和食塩水12mlで洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去することで、淡
黄色の油状物を得た。この油状物をカラムクロマトグラ
フィー精製(シリカゲル、ジクロロメタン−メタノール
系で展開)することで、無色のアモルファス状の固体と
してN−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−
(1−(3−メチルベンゾイル)ピロリジニル)〕アセ
トアミド189.2mgを得た。収率95.8% FAB−MS m/z 345(M+1)+
【0126】実施例49 N−シクロヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1−
(3−メチルベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトアミ
ド(化合物No. 46) N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(3−メチルベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトア
ミド189.1mgにピリジン・トリフルオロ酢酸塩5
3.6mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド塩酸塩318.5mg、DMS
O2ml及びベンゼン2mlを加え、室温で7時間攪拌
した。反応終了後、反応液を酢酸エチル20mlで希釈
し、水20mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒留去することで、シロップ状物質を得た。この
シロップ状物質をカラムクロマトグラフィー精製(シリ
カゲル、ジクロロメタン−酢酸エチル−アセトニトリル
系で展開)することで、白色固体172.8mgを得
た。収率91.9%。この固体はクロロホルムに溶解
後、溶媒留去し、静置することで結晶としてN−シクロ
ヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1−(3−メチル
ベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトアミドを得た。
【0127】融点 102−103℃ 〔α〕24/D−45.9°(c1.05,CHC
3 ) FAB−MS m/z 343(M+1)+ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.04−1.49(m, 5H) 1.54−2.11(m, 8H) 2.37 (s, 3H) ca.2.43 (m, 1H,overla
pping) 3.50−3.88(m, 3H) 5.41 (dd,1H,J=6.1,8.1
Hz) 6.79 (br d,1H,J=7.9H
z) 7.15−7.45(m, 4H)
【0128】実施例50 N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(3,5−ジメチルベンゾイル)ピロリジニル)〕ア
セトアミド N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロ
リジニル)アセトアミド塩酸塩150.0mg、3.5
−ジメチル安息香酸94.5mgおよび1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール156.1mgをDMF2mlに溶
解し、氷冷下でトリエチルアミン80μlを加えたの
ち、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド塩酸塩153.2mgを加えた。反応混
合物を氷冷下で2時間攪拌した後、室温で18時間攪拌
し、酢酸エチル20mlで希釈した。油層を4%炭酸水
素ナトリウム水溶液、水、1%クエン酸水溶液および飽
和食塩水各10mlで順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒留去することで、シロップ状物質を得
た。次いで、この粗体をカラムクロマトグラフィー精製
(シリカゲル、ジクロロメタン−メタノール系で展開)
することで、アモルファス状の固体としてN−シクロヘ
キシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1−(3,5−
ジメチルベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトアミド1
82.9mgを得た。収率89.4% FAB−MS m/z 359(M+1)+
【0129】実施例51 N−シクロヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1−
(3,5−ジメチルベンゾイル)ピロリジニル)〕アセ
トアミド(化合物No. 51) N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(3,5−ジメチルベンゾイル)ピロリジニル)〕ア
セトアミド182.8mgにピリジン・トリフルオロ酢
酸塩49.2mg、1−エチル−3−(3−ジメチルア
ミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩297.5mg、
DMSO2ml及びベンゼン2mlを加え、室温で12
時間攪拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチル20m
lで希釈し、水20mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒留去することで、粗体を得た。この粗体
をカラムクロマトグラフィー精製(シリカゲル、ジクロ
ロメタン−酢酸エチル−アセトニトリル系で展開)する
ことで、無色のアモルファス状の固体としてN−シクロ
ヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1−(3,5−ジ
メチルベンゾイル)ピロリジニル)〕アセトアミド11
1.1mgを得た。収率61.1%
【0130】〔α〕25/D−41.2°(c1.0
0,CHCl3 ) FAB−MS m/z 357(M+1)+ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.07−1.50(m, 5H) 1.54−2.11(m, 8H) 2.33 (s, 6H) ca.2.42 (m, 1H,overla
pping) 3.50−3.88(m, 3H) 5.40 (dd,1H,J=6.3,8.3
Hz) 6.78 (br d,1H,J=8.6H
z) 7.06 (s, 1H) 7.15 (s, 2H)
【0131】実施例52 N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(2,6−ジメチルベンゾイル)ピロリジニル)〕ア
セトアミド N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(2−ピロ
リジニル)アセトアミド塩酸塩150.2mg、2,6
−ジメチル安息香酸96.3mgおよび1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール154.5mgをDMF3mlに溶
解し、氷冷下でトリエチルアミン84μlを加えたの
ち、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド塩酸塩153.4mgを加えた。反応混
合物を氷冷下で2時間攪拌した後、室温で21時間攪拌
し、酢酸エチル30mlで希釈した。油層を4%炭酸水
素ナトリウム水溶液、飽和食塩水、1%クエン酸水溶液
および飽和食塩水各10mlで順次洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒留去することで、シロップ状物
質302.8mgを得た。次いで、この粗体をカラムク
ロマトグラフィー精製(シリカゲル、ジクロロメタン−
メタノール系で展開)することで、アモルファス状の固
体としてN−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−
〔2−(1−(2,6−ジメチルベンゾイル)ピロリジ
ニル)〕アセトアミド197.4mgを得た。収率9
6.3% FAB−MS m/z 359(M+1)+
【0132】実施例53 N−シクロヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1−
(2,6−ジメチルベンゾイル)ピロリジニル)〕アセ
トアミド(化合物No. 106) N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−〔2−(1
−(2,6−ジメチルベンゾイル)ピロリジニル)〕ア
セトアミド197.1mgにピリジン・トリフルオロ酢
酸塩43.9mg、1−エチル−3−(3−ジメチルア
ミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩321.3mg、
DMSO2ml及びベンゼン2mlを加え、室温で6時
間攪拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチル20ml
で希釈し、水20mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒留去することで、油状物276.7mgを
得た。この粗体をカラムクロマトグラフィー精製(シリ
カゲル、ジクロロメタン−酢酸エチル−アセトニトリル
系で展開)することで、無色のアモルファス状の固体と
してN−シクロヘキシル−2−オキソ−2−〔2−(1
−(2,6−ジメチルベンゾイル)ピロリジニル)〕ア
セトアミド141.8mgを得た。収率74.7%
【0133】融点 132−134℃ 〔α〕25/D−37.5°(c1.06,CHC
3 ) FAB−MS m/z 357(M+1)+ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.08−1.50(m, 5H) 1.55−2.13(m, 8H) 2.32 (s, 3H) 2.33 (s, 3H) ca.2.44 (m, 1H,overla
pping) 3.21−3.47(m, 2H) 3.78 (m, 1H) 5.43 (dd,1H,J=5.9,8.9
Hz) 6.82 (br d,1H,J=8.3H
z) 7.02 (d, 1H) 7.03 (s, 1H) 7.14 (d, 1H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 富雄 東京都品川区東五反田5−1−11−701A (72)発明者 青柳 高明 神奈川県藤沢市本鵠沼3−3−6

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】 〔式中Xは(1)置換されていてもよいベンゾイル基、
    (2)置換されていてもよいシクロアルキルカルボニル
    基、(3)低級アルキルカルボニル基、又は(4)置換
    されていてもよいフェニルメチルオキシカルボニル基を
    示し、 Yは(1)低級アルキル基、(2)シクロアルキル基、
    (3)置換されていてもよいフェニル基、又は(4)置
    換されていてもよいフェニル低級アルキル基を示す。〕
    で表わされるピロリジン誘導体またはその薬学的に許容
    される塩。
  2. 【請求項2】 式(1) 【化2】 〔式中Xは(5)置換されていてもよいフェニル低級ア
    ルキルカルボニル基を示し、 Yは(2)シクロアルキル基を示す。〕で表わされるピ
    ロリジン誘導体またはその薬学的に許容される塩。
  3. 【請求項3】 Xが(1)低級アルキル基(C1
    6 )、低級アルコキシ基(C1 −C6 )、ハロゲン原
    子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、モノ及びジ低級アル
    キル(C1 −C6 )アミノ基、メチレンジオキシ基で同
    種、異種の基を問わず1個以上置換されていてもよいベ
    ンゾイル基、(2)シクロアルキル(C3−C9 )カル
    ボニル基、(3)低級アルキル(C1 −C6 )カルボニ
    ル基、又は(4)フェニルメチルオキシカルボニル基で
    ある請求項1の化合物。
  4. 【請求項4】 Yが(1)低級アルキル基(C1
    6 )、(2)シクロアルキル基(C3 −C9 )、
    (3)フェニル基、又は(4)フェニル低級アルキル基
    (C1 −C6 )である請求項1の化合物。
  5. 【請求項5】 Xが(1)置換されていてもよいベンゾ
    イル基、Yが(2)シクロアルキル基(C5 −C6 )、
    (3)フェニル基、又は(4)フェニル低級アルキル基
    (C1 −C6 )である請求項1の化合物。
  6. 【請求項6】 Xが(1)無置換ベンゾイル基あるいは
    フェニル核上に置換基としてハロゲン原子、ニトロ基、
    低級アルコキシ基(C1 −C4 )、又は低級アルキル基
    (C1 −C4 )をもつ置換ベンゾイル基であり、Yが
    (2)シクロアルキル基(C5 −C6 )である請求項5
    の化合物。
  7. 【請求項7】 Xがフェニル低級アルキル(C1
    6 )カルボニル基、Yがシクロアルキル基(C3 −C
    9 )である請求項2の化合物。
  8. 【請求項8】 Xがフェニル低級アルキル(C1
    3 )カルボニル基、Yがシクロアルキル基(C5 −C
    6 )である請求項2の化合物。
  9. 【請求項9】 式(2) 【化3】 〔式中Xは(1)置換されていてもよいベンゾイル基、
    (2)置換されていてもよいシクロアルキルカルボニル
    基、(3)低級アルキルカルボニル基、又は(4)置換
    されていてもよいフェニルメチルオキシカルボニル基を
    示し、 Yは(1)低級アルキル基、(2)シクロアルキル基、
    (3)置換されていてもよいフェニル基、又は(4)置
    換されていてもよいフェニル低級アルキル基を示す。〕
    で表わされるα−ヒドロキシ酢酸誘導体。
  10. 【請求項10】 式(2) 【化4】 〔式中Xは(5)置換されていてもよいフェニル低級ア
    ルキルカルボニル基を示し、 Yは(2)シクロアルキル基を示す。〕で表わされるα
    −ヒドロキシ酢酸誘導体。
JP1183893A 1992-01-27 1993-01-27 ピロリジン誘導体又はその薬学的に許容される塩 Pending JPH05271187A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995003277A1 (fr) * 1993-07-23 1995-02-02 Zaidan Hojin Biseibutsu Kagaku Kenkyukai Nouveau derive de pyrrolidine

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995003277A1 (fr) * 1993-07-23 1995-02-02 Zaidan Hojin Biseibutsu Kagaku Kenkyukai Nouveau derive de pyrrolidine
US5756763A (en) * 1993-07-23 1998-05-26 Zaidan Hojin Biseibutsu Kagaku Kenkyukai Pyrrolidine derivatives
US5965556A (en) * 1993-07-23 1999-10-12 Zaidan Hojin Biseibutsu Kagaku Kenkyukai Pyrrolidine derivatives

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