JPH05270415A - 車輌の副操舵機構付ステアリング装置 - Google Patents

車輌の副操舵機構付ステアリング装置

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JPH05270415A
JPH05270415A JP4074557A JP7455792A JPH05270415A JP H05270415 A JPH05270415 A JP H05270415A JP 4074557 A JP4074557 A JP 4074557A JP 7455792 A JP7455792 A JP 7455792A JP H05270415 A JPH05270415 A JP H05270415A
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JP
Japan
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steering shaft
shaft
steering
wheel
auxiliary
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Application number
JP4074557A
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English (en)
Inventor
Kouji Takumi
匠 厚 至 工
Junji Yamamoto
本 順 二 山
Kichiyoshi Suzuki
木 吉 宜 鈴
Hideki Kusunoki
秀 樹 楠
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Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の軸方向の長さを短くする。路面からの
反力に対する補償制御を不要にする。エネルギ−のロス
を低減する。 【構成】 主操舵軸10と副操舵軸11とを位置をずら
して平行に配置する。副操舵軸11にボ−ルねじ13を
設け、ナット14に主操舵軸10を連結する。副操舵軸
11にウォ−ムホイ−ル17を装着し、両者をスプライ
ンで係合する。ウォ−ムホイ−ル17はウォ−ム18を
介して電気モ−タ19で駆動する。電気モ−タ19を駆
動すると、副操舵軸11が回動しそれとナット14が軸
方向に相対移動して副操舵軸11が動く。主操舵軸10
を動かすと副操舵軸11も動く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輌のステアリング装
置に関し、特に、ドライバのハンドル(ステアリングホ
イ−ル)操作を補助するか又は自動操舵する場合に必要
になる副操舵機構に関する。
【0002】
【従来の技術】車輌においては、従来より例えば操舵特
性、即ちハンドル操作量に対する実際の車体進行方向の
変化が最適になるように、補助的に車輪の向きを自動制
御したり、あるいは車輌の走行位置が所定の車線内を維
持するようにドライバに代わって自動的に操舵系を駆動
制御することが提案されている。
【0003】この種のステアリング制御を実施するため
には、電気的に制御可能な副操舵機構を備えるステアリ
ング装置が必要であり、また補助的に車輪の向きを調整
する場合や、ハンドルを動かすことなしに自動操舵する
場合には、副操舵機構の動きと主操舵系(ステアリング
ホイ−ルの操作量に応じた操舵をする機構)の動きとは
独立していなければならない。
【0004】このような主操舵系と副操舵系を組合せた
ステアリング装置は、従来より図3に示すように構成さ
れている。図3を参照して説明する。ドライバがステア
リングホイ−ルを回動することによって、図示しないメ
インシャフトが回動し、図3の入力軸91に回動力が伝
達される。図3に示すステアリング機構は、基本的には
ラック&ピニオン型式の構成になっており、入力軸91
の先端部にピニオン92が設けられ、該ピニオン92の
外周に歯が形成されている。このピニオン92と軸が交
叉する形で、軸状のラック84が配置されている。ラッ
ク84外周面の一部分のピニオン92と対向する面には
歯が形成されており、この歯によってラック84とピニ
オン92とが常時噛み合って両者が連結されている。ラ
ック84は中空に、つまり筒状に形成されており、その
内側にラテラルパワ−シャフト82が配置されている。
ラテラルパワ−シャフト82はラック84に対して軸方
向、つまり左右方向に摺動自在に支持されている。ラテ
ラルパワ−シャフト82の右端には、ボ−ルジョイント
120Rを介してタイロッド122Rが結合されてお
り、該タイロッド122Rが左右方向に動くことによっ
て右前輪の向きが変わる。同様に、ラテラルパワ−シャ
フト82の左端には、ボ−ルジョイント120Lを介し
てタイロッド122Lが結合されており、該タイロッド
122Lが左右方向に動くことによって左前輪の向きが
変わる。
【0005】ラテラルパワ−シャフト82とラック84
とは軸方向に相対移動自在であるが、両者の間には油圧
アクチュエ−タ130が結合されており、この油圧アク
チュエ−タ130が両者の相対移動を規制したり積極的
に相対移動させることにより自動的な操舵を可能にして
いる。即ち、ラック84の左端側に固着されたシリンダ
132の内空間に、ラテラルパワ−シャフト82に形成
したピストン134が配置されている。ピストン134
によって分離されたシリンダ132の内空間133の各
々と連通するポ−ト138及び140には、図示しない
油圧回路が結合される。シリンダ132内に油を充填し
ポ−ト138及び140からの油の流入出を遮断すれ
ば、シリンダ132内でピストン134の動きが規制さ
れるので、ラテラルパワ−シャフト82とラック84と
の相対的な動きは実質上なくなり、ラック84の動きは
そのままラテラルパワ−シャフト82に伝達されるの
で、一般のステアリング装置と同様に、ステアリングホ
イ−ルを操作すればピニオン92が回動し、ラック84
が左右方向に移動し、その動きが油圧アクチュエ−タ1
30を介してラテラルパワ−シャフト82に伝達され、
車輪の操舵が行なわれる。
【0006】また、ステアリングホイ−ルを操作しない
場合であっても、油圧回路の駆動によりシリンダ132
内のピストン134の位置を動かすことによって、ラテ
ラルパワ−シャフト82がラック84に対して相対的に
移動し、車輪の向きが変わる。つまり、油圧アクチュエ
−タ130を駆動することによって、ステアリングホイ
−ルの操作に対して補償的な補助操舵を行なったり、あ
るいは完全な自動操舵を行なうことが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図3に示したステアリ
ング装置の場合、ラック84とラテラルパワ−シャフト
82とが同軸上に配置されているので、主操舵系の主要
部であるラック84とピニオン92との連結部分,パワ
−ステアリング機構(シリンダ88,ピストン106
等),及び副操舵機構の駆動部分(シリンダ132,ピ
ストン134等)は軸方向に並べて配置せざるを得ず、
従って、ステアリング装置の軸方向の長さが長くなるの
は避けられない。しかし、ステアリング装置が長くなる
と、各ボ−ルジョイント120から車輪までの距離が短
くなるので、サスペンション系を設計する際に受ける制
約が多くなり都合が悪い。
【0008】また、ラック84とラテラルパワ−シャフ
ト82とが油圧機構を介して連結されているので、路面
からの反力が車輪からラテラルパワ−シャフト82に伝
達された場合、その力によってラック84とラテラルパ
ワ−シャフト82との相対位置に一時的にずれが生じ、
車輪の向きあるいはステアリング角が変化してしまう。
従って、最適な補助操舵又は自動操舵を実施するために
は、舵角を変えない時であっても常に油圧を調整し、ラ
ック84とラテラルパワ−シャフト82との相対位置の
ずれをなくするように補償制御しなければならない。こ
の種の頻繁な油圧制御は、ドライバが感じる操舵フィ−
リングを悪化させ、また車輌のエネルギ−ロスを増大さ
せる。
【0009】従って本発明は、ステアリング装置の軸方
向の長さを短くすること,副操舵駆動に伴なうエネルギ
−ロスを減少させること,及び路面からの反力に対する
頻繁な副操舵系の駆動を不要にすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のステアリング装置は、車輌の左右方向に沿
って配置され、その一部分がステアリングホイ−ルに連
結された入力軸と係合する主操舵軸手段(10,20);該主
操舵軸手段と実質上平行にかつ異なる軸上に配置され、
その両端部が各車輪の向きを変える機構に連結された、
副操舵軸手段(11,21);前記主操舵軸手段をその軸方向
に移動自在に、前記副操舵軸手段をその軸方向に移動自
在に及び軸を中心として回動自在に、車体上で支持する
支持手段(12,22);前記副操舵軸手段の外周に配置され
たナット(14,24),及び副操舵軸手段の軸の一部分に形
成され前記ナットと係合する凹凸(11a,21a)を含む第1
の動力伝達手段(13,23);前記主操舵軸手段と前記第1
の動力伝達手段のナットとを連結する連結手段(15,2
5);前記副操舵軸手段の外周に配置されたウォ−ムホイ
−ル(17,27),該ウォ−ムホイ−ルと副操舵軸手段とを
連結するスプライン機構(17a・11b,27a・21b),及び前記
ウォ−ムホイ−ルと係合関係にあるウォ−ム(18,28)を
含む第2の動力伝達手段(16,26);及び前記第2の動力
伝達手段のウォ−ムに結合された電気駆動手段(19,2
9);を備える。
【0011】なお上記括弧内に示した記号は、後述する
実施例中の対応する要素の符号を参考までに示したもの
であり、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要素
のみに限定されるものではない。
【0012】
【作用】本発明においては、ステアリングホイ−ルの回
転は、入力軸を介して主操舵軸手段に伝達される。主操
舵軸手段が軸方向、即ち車輌の左右方向に移動すると、
連結手段及び第1の動力伝達手段を介してそれに連結さ
れた副操舵軸手段が軸方向、即ち車輌の左右方向に移動
するので、副操舵軸手段の両端に連結される車輪の向き
が変わる。一方、電気駆動手段を駆動すると、その駆動
力が第2の動力伝達手段を介して副操舵軸手段に伝達さ
れ、副操舵軸手段がその軸を中心として回転する。副操
舵軸手段が回転すると、第1の動力伝達手段のナットと
副操舵軸手段に形成された凹凸との相対位置関係が変わ
る。該ナットは連結手段を介して主操舵軸手段と結合さ
れているので、電気駆動手段を駆動すると、主操舵軸手
段と副操舵軸手段との相対位置関係が変わり、副操舵軸
手段は主操舵軸手段に対して軸方向、即ち車輌の左右方
向に動き、それによって車輪の向きが変わる。
【0013】主操舵軸手段と副操舵軸手段とは同軸では
なく、互いにずれた位置に配置されているので、主操舵
のための機構と副操舵のための機構を軸方向に並べる必
要はなく、従ってステアリング装置の軸方向の長さは従
来よりも短くしうる。また、主操舵軸手段と副操舵軸手
段とは第1の動力伝達機構を介して機械的に常時連結さ
れており、かつ第2の動力伝達機構のウォ−ムかみ合い
部が反力を受けているので、主操舵軸手段と副操舵軸手
段との相対位置関係が、路面からの反力によって変化す
ることはなく、路面からの反力に応じてそれを修正する
ために駆動力を印加する必要はない。しかも主操舵軸手
段と副操舵軸手段との相対位置関係を変える駆動力は、
電気駆動手段によって発生するので、駆動力を発生しな
い時に消費されるエネルギ−は零にしうる。従ってエネ
ルギ−のロスは、従来に比べて大幅に低減される。
【0014】
【実施例】本発明を実施するステアリング装置の一例を
図1に示す。図1を参照して実施例の装置を説明する。
入力軸91は、図示しないメインシャフトを介して、ス
テアリングホイ−ルに結合されている。即ち、ドライバ
がステアリングホイ−ルを回転させると、入力軸91が
回動する。入力軸91の先端部には、パワ−ステアリン
グ系のコントロ−ルバルブ93及びピニオン92が結合
されている。自動車の左右方向に向けて配置された主操
舵軸10にはラック10aが形成してあり、このラック
10aがピニオン92と噛み合っている。従って、ドラ
イバがステアリングホイ−ルを回転させると、主操舵軸
10が軸方向、即ち左右方向に移動する。
【0015】主操舵軸10は、車体に固定されたハウジ
ング12に支持されており、ハウジング12に対して軸
方向に移動自在になっている。ハウジング12の左側に
は、パワ−ステアリング機構のための油圧アクチュエ−
タが設けられている。即ち、主操舵軸10に設けられた
ピストン10bがシリンダ31の内部に配置されてお
り、ピストン10bとオイルシ−ル32とで挟まれた空
間、及びピストン10bとオイルシ−ル33とで挟まれ
た空間に、それぞれポ−ト31a及び31bからオイル
を注入又は排出することによって、油圧による力が主操
舵軸10に加わる。ポ−ト31a及び31bへのオイル
の供給は、コントロ−ルバルブ93によって制御され
る。
【0016】主操舵軸10に隣接して、それと平行に副
操舵軸11が設けられている。副操舵軸11の右端に
は、ボ−ルジョイント120Rを介してタイロッド12
2Rが結合されており、該タイロッド122Rが左右方
向に動くことによってそれに連結された自動車の右前輪
の向きが変わる。同様に、副操舵軸11の左端には、ボ
−ルジョイント120Lを介してタイロッド122Lが
結合されており、該タイロッド122Lが左右方向に動
くことによってそれに連結された自動車の左前輪の向き
が変わる。
【0017】副操舵軸11は、ハウジング12によって
支持されており、軸方向への移動及び軸の中心に対する
回転が自在になっている。副操舵軸11の左端は、連結
部材15及びボ−ルねじ機構13を介して、主操舵軸1
0と連結されている。この部分の詳細を図2に示す。ボ
−ルねじ機構13は、副操舵軸11の周面に形成した螺
旋状の凹部11a,その周囲に配置されたナット14の
内周壁に形成した螺旋状の凹部14a,及び各凹部に配
置された球13aで構成されている。連結部材15は、
筒状の部分でナット14の外周を覆い、該ナット14と
結合してあり、筒状の部分から延ばした腕状の部分で主
操舵軸10に結合してある。
【0018】副操舵軸11は、ナット14に対して回動
可能に係合しており、回動することによって両者の位置
関係が変わり、副操舵軸11が主操舵軸10に対して相
対的に軸方向に移動する。副操舵軸11が回動しない時
には、副操舵軸11と主操舵軸10との位置関係は変わ
らない。つまり、主操舵軸10が軸方向に移動すると、
それに伴なって副操舵軸11が軸方向に移動し、副操舵
軸11に結合される車輪の向きが変わる。
【0019】副操舵軸11の中間部分には、駆動機構1
6が設けられている。この駆動機構16は、電気モ−タ
19,該電気モ−タの駆動軸に結合されたウォ−ム1
8,該ウォ−ムと螺合するウォ−ムホイ−ル17,及び
該ウォ−ムホイ−ルの内周壁に形成された凹凸部17a
と副操舵軸11の外周に形成された凹凸部11bとでな
るスプラインで構成されている。ウォ−ムホイ−ル17
とそれを貫通する副操舵軸11とはスプラインによって
係合しているので、軸方向には両者は相対移動自在であ
るが、回動方向には両者は結合されている。
【0020】従って、電気モ−タ19を駆動すると、そ
の駆動軸に結合されたウォ−ム18が回動し、それと螺
合するウォ−ムホイ−ル17が副操舵軸11の中心軸に
対して回動し、スプライン17a,11bによって結合
された副操舵軸11がウォ−ムホイ−ル17と共に回動
する。副操舵軸11が回動すると、ボ−ルねじ機構13
のナット14と副操舵軸11との回転によって両者の軸
方向の位置関係が変わり、副操舵軸11が軸方向に移動
する。
【0021】つまり、ドライバがステアリングホイ−ル
を操作しても、電気モ−タ19を駆動しても、いずれの
場合も最終的には副操舵軸11が軸方向に移動し、それ
に結合される車輪の向きが変わる。副操舵軸11とウォ
−ムホイ−ル17とはスプラインによって係合している
ので、ドライバがステアリングホイ−ルを操作して主操
舵軸10が軸方向に移動しても、副操舵軸11とウォ−
ムホイ−ル17との位置関係が軸方向にずれるだけであ
り、ウォ−ムホイ−ル17の回動方向には力が加わらな
い。また、電気モ−タ19を駆動して副操舵軸11が回
動する場合、副操舵軸11とナット14との軸方向相対
移動によって副操舵軸11が軸方向に移動するので、主
操舵軸またはステアリングホイ−ルを固定することによ
りナット14の位置は変化せず、自動的な操舵ができ
る。
【0022】即ち、ドライバのステアリングホイ−ル操
作に従う主操舵系と電気モ−タ19の駆動に従う副操舵
系は互いに独立して操舵を行ないうる。また、路面から
の反力が車輪を通じて副操舵軸11に印加された場合、
ウォ−ムホイ−ル17及びウォ−ム18にて反力を受け
るために、副操舵軸11が回転しないので副操舵系では
何も影響がなく、主操舵系では副操舵軸11の軸方向の
動きが、そのままステアリングホイ−ルに伝わる。ドラ
イバがステアリングホイ−ルを操作している時には、ド
ライバは路面からの反力をステアリングホイ−ルに加わ
る力によって感じるので路面の状況を知ることができ、
またステアリングホイ−ルが固定されている時には、反
力が加わっても副操舵軸11が動かないので、車輪の向
きが変化することがない。
【0023】変形実施例のステアリング装置を図4に示
す。図4を参照して説明する。
【0024】主操舵軸20は、車体に固定されたハウジ
ング22に支持されており、ハウジング22に対して軸
方向に移動自在になっている。ハウジング22の両側に
は、パワ−ステアリング機構のための油圧アクチュエ−
タが設けられている。即ち、主操舵軸20自体の一端及
び他端がそれぞれピストンとしてシリンダ41及び42
の内部に配置されており、シリンダ41の内空間43及
びシリンダ42の内空間44に、それぞれポ−ト41a
及び42aからオイルを注入又は排出することによっ
て、油圧による力が主操舵軸20に加わる。ポ−ト41
a及び42aへのオイルの供給は、コントロ−ルバルブ
によって制御される。
【0025】主操舵軸20に隣接して、それと平行に副
操舵軸21が設けられている。副操舵軸21の右端に
は、ボ−ルジョイント120Rを介してタイロッド12
2Rが結合されており、該タイロッド122Rが左右方
向に動くことによってそれに連結された自動車の右前輪
の向きが変わる。同様に、副操舵軸11の左端には、ボ
−ルジョイント120Lを介してタイロッド122Lが
結合されており、該タイロッド122Lが左右方向に動
くことによってそれに連結された自動車の左前輪の向き
が変わる。
【0026】副操舵軸21は、ハウジング22及び軸受
け45によって支持されており、軸方向への移動及び軸
の中心に対する回転が自在になっている。副操舵軸21
の中央左部分は、ボ−ルねじ機構23を介して、主操舵
軸20から延びる連結部材25に連結されている。ボ−
ルねじ機構23の構成は、図2の例と同様である。
【0027】副操舵軸21は、ナット24に対して回動
可能に係合しており、回動することによって両者の位置
関係が変わり、副操舵軸21が主操舵軸20に対して相
対的に軸方向に移動する。副操舵軸21が回動しない時
には、副操舵軸21と主操舵軸20との位置関係は変わ
らない。つまり、主操舵軸20が軸方向に移動すると、
それに伴なって副操舵軸21が軸方向に移動し、副操舵
軸21に結合される車輪の向きが変わる。
【0028】副操舵軸21の中央右側の部分には、駆動
機構26が設けられている。この駆動機構26は、電気
モ−タ29,該電気モ−タの駆動軸に結合されたウォ−
ム28,該ウォ−ムと螺合するウォ−ムホイ−ル27,
及び該ウォ−ムホイ−ルの内周壁に形成された凹凸部2
7aと副操舵軸21の外周に形成された凹凸部21bと
でなるスプラインで構成されている。ウォ−ムホイ−ル
27とそれを貫通する副操舵軸21とはスプラインによ
って係合しているので、軸方向には両者は相対移動自在
であるが、回動方向には両者は結合されている。
【0029】従って、前記実施例と同様に、電気モ−タ
29を駆動すると、その駆動軸に結合されたウォ−ム2
8が回動し、それと螺合するウォ−ムホイ−ル27が副
操舵軸21の中心軸に対して回動し、スプライン27
a,21bによって結合された副操舵軸21がウォ−ム
ホイ−ル27と共に回動する。副操舵軸21が回動する
と、ボ−ルねじ機構23のナット24と副操舵軸21と
の回転によって両者の軸方向の位置関係が変わり、副操
舵軸21が軸方向に移動する。
【0030】なお上記実施例では、ステアリング入力軸
と主操舵軸とをラック&ピニオン機構によって連結する
例を説明したが、他の形式の連結機構に変更してもよ
い。またパワ−ステアリングのための要素は省略するこ
ともできる。
【0031】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、主操舵軸
手段(10,20)と副操舵軸手段(11,21)とは同軸ではなく、
互いにずれた位置に配置されているので、主操舵のため
の機構と副操舵のための機構を軸方向に並べる必要がな
く、従ってステアリング装置の軸方向の長さは従来より
も短くしうる。また、主操舵軸手段と副操舵軸手段とは
第1の動力伝達機構(13)を介して機械的に常時連結され
ているので、主操舵軸手段と副操舵軸手段との相対位置
関係が、路面からの反力によって変化することはなく、
路面からの反力に応じてそれを修正するために駆動力を
印加する必要はない。しかも主操舵軸手段と副操舵軸手
段との相対位置関係を変える駆動力は、電気駆動手段に
よって発生するので、駆動力を発生しない時に消費され
るエネルギ−は零にしうる。従って、常時ポンプを駆動
する必要のある油圧式の従来の装置に比べると、エネル
ギ−のロスは大幅に低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のステアリング装置の主要部を示す縦
断面図である。
【図2】 図1の一部分を詳細に示す縦断面図である。
【図3】 従来のステアリング装置を示す縦断面図であ
る。
【図4】 変形実施例のステアリング装置の主要部を示
す縦断面図である。
【符号の説明】
10,20:主操舵軸 10a,20a:
ラック 10b:ピストン 11,21:副操
舵軸 11a,21a:凹部 11b,21b:
凹凸部 11b,21b,17a,27a:スプライン 12,22:ハウジング 13,23:ボ−
ルねじ機構 13a:球 14,24:ナッ
ト 14a:凹部 15,25:連結
部材 16,26:駆動機構 17,27:ウォ
−ムホイ−ル 17a,27a:凹凸部 18,28:ウォ
−ム 19,29:電気モ−タ 20b,20c:
ピストン部 20d,20e:ストロ−クエンド位置決め用の突起 31,41,42:シリンダ 31a,31b,41a,42a:ポ−ト 32,33:オイルシ−ル 45:軸受け 82:ラテラルパワ−シャフト 84:ラック 88:シリンダ 90:ハウジング 91:入力軸 92:ピニオン 93:コントロ−ルバルブ 94:コントロ−ルバルブハウジング 96,98,100,102:ポ−ト 104:空間 106:ピストン 120L,120R:ボ−ルジョイント 122L,122R:タイロッド 130:油圧アク
チュエ−タ 132:シリンダ 133:空間 134:ピストン 135:オイルシ
−ル 138,140:ポ−ト 160:ポテンシ
ョメ−タ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴 木 吉 宜 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 楠 秀 樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌の左右方向に沿って配置され、その
    一部分がステアリングホイ−ルに連結された入力軸と係
    合する主操舵軸手段;該主操舵軸手段と実質上平行にか
    つ異なる軸上に配置され、その両端部が各車輪の向きを
    変える機構に連結された、副操舵軸手段;前記主操舵軸
    手段をその軸方向に移動自在に、前記副操舵軸手段をそ
    の軸方向に移動自在に及び軸を中心として回動自在に、
    車体上で支持する支持手段;前記副操舵軸手段の外周に
    配置されたナット,及び副操舵軸手段の軸の一部分に形
    成され前記ナットと係合する凹凸を含む第1の動力伝達
    手段;前記主操舵軸手段と前記第1の動力伝達手段のナ
    ットとを連結する連結手段;前記副操舵軸手段の外周に
    配置されたウォ−ムホイ−ル,該ウォ−ムホイ−ルと副
    操舵軸手段とを連結するスプライン機構,及び前記ウォ
    −ムホイ−ルと係合関係にあるウォ−ムを含む第2の動
    力伝達手段;及び前記第2の動力伝達手段のウォ−ムに
    結合された電気駆動手段;を備える車輌の副操舵機構付
    ステアリング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108297933A (zh) * 2018-04-04 2018-07-20 辽宁工业大学 一种无人驾驶电动赛车线控化转向系统及其控制方法
CN112566834A (zh) * 2018-08-16 2021-03-26 蒂森克虏伯普利斯坦股份公司 用于线控转向系统的转向传动装置

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