JPH05269743A - 塗装膜を有するプラスチック製品の再生利用方法 - Google Patents
塗装膜を有するプラスチック製品の再生利用方法Info
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- JPH05269743A JPH05269743A JP34066992A JP34066992A JPH05269743A JP H05269743 A JPH05269743 A JP H05269743A JP 34066992 A JP34066992 A JP 34066992A JP 34066992 A JP34066992 A JP 34066992A JP H05269743 A JPH05269743 A JP H05269743A
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- plastic body
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29B—PREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
- B29B17/00—Recovery of plastics or other constituents of waste material containing plastics
- B29B17/02—Separating plastics from other materials
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29B—PREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
- B29B17/00—Recovery of plastics or other constituents of waste material containing plastics
- B29B17/04—Disintegrating plastics, e.g. by milling
- B29B2017/0424—Specific disintegrating techniques; devices therefor
- B29B2017/0428—Jets of high pressure fluid
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29L—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
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- B29L2031/3044—Bumpers
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Environmental & Geological Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は塗装膜を有するプラスチック製品の
再生利用方法に関し、特に、高圧噴流水あるいは高圧の
温水にて塗装膜を剥離したプラスチック体を破砕し再生
利用することを特徴とする。 【構成】 本発明による塗装膜を有するプラスチック製
品の再生利用方法は、高圧噴流水(6a)あるいは高圧の温
水でプラスチック体(1a)から塗装膜(1b)を強制的に剥離
させ、このプラスチック体(1a)のみを破砕・再生利用す
る構成である。
再生利用方法に関し、特に、高圧噴流水あるいは高圧の
温水にて塗装膜を剥離したプラスチック体を破砕し再生
利用することを特徴とする。 【構成】 本発明による塗装膜を有するプラスチック製
品の再生利用方法は、高圧噴流水(6a)あるいは高圧の温
水でプラスチック体(1a)から塗装膜(1b)を強制的に剥離
させ、このプラスチック体(1a)のみを破砕・再生利用す
る構成である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装膜を有するプラス
チック製品の再生利用方法に関し、特に、高圧噴流水に
て塗装膜を剥離したプラスチック体を破砕し再生利用す
るための新規な改良に関する。
チック製品の再生利用方法に関し、特に、高圧噴流水に
て塗装膜を剥離したプラスチック体を破砕し再生利用す
るための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗装膜を持ったプラスチック製品
は、一般に、塗装膜を剥離することなく、そのまま破砕
機で破砕し、それを押出成形機やプレス成形機等によっ
て再生製品に成形して利用することが行われていた。ま
た、塗装膜だけを剥離除去してから再利用を画ることが
研究され最近になって有機溶剤で塗装膜を剥離する方法
が提案されるようになった、その一例として、塗装覆膜
を持ったプラスチック製品を破砕し、破砕されたものを
有機塩類等からなる溶剤液槽に浸漬し、分離機でプラス
チックだけを分離取り出し、さらに水洗、乾燥後、押出
成形機でペレット化して再利用することが、提案されて
いる。
は、一般に、塗装膜を剥離することなく、そのまま破砕
機で破砕し、それを押出成形機やプレス成形機等によっ
て再生製品に成形して利用することが行われていた。ま
た、塗装膜だけを剥離除去してから再利用を画ることが
研究され最近になって有機溶剤で塗装膜を剥離する方法
が提案されるようになった、その一例として、塗装覆膜
を持ったプラスチック製品を破砕し、破砕されたものを
有機塩類等からなる溶剤液槽に浸漬し、分離機でプラス
チックだけを分離取り出し、さらに水洗、乾燥後、押出
成形機でペレット化して再利用することが、提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の塗装膜を有する
プラスチック製品の再生利用方法は、以上のように構成
されていたため、次のような課題が存在していた。 1. 前者の従来例の場合、塗料とプラスチック体を混合
するため、塗料が悪影響して再生製品の品質は低品位と
なり、例えば、公園のベンチ、棚あるいは敷石代わりに
用いられるブロック等に用いるのが精々であり、一般品
には用いることができなかった。 2. また、後者の従来例の場合、有機塩類等の溶剤を使
用するため、使用済みの溶剤をそのまま処分すると、環
境公害をひき起こすので、無害化するためのコストが大
きく、水洗に用いる水においても、無害化の処置が必要
であり、装置が大型化していた。 3. また、溶剤中で塗料はプラスチック破砕片から容易
に分離するが、塗料とプラスチック破砕片が混在する溶
剤中からプラスチック破砕片だけを精度良く分離取り出
す方法は極めて難しく塗料片の混入がさけられず、再生
品の品質低下をまねいていた。 従って、再生品は再生前の製品よりも、ワンランク低位
の製品へ再生利用することしかできなかった。
プラスチック製品の再生利用方法は、以上のように構成
されていたため、次のような課題が存在していた。 1. 前者の従来例の場合、塗料とプラスチック体を混合
するため、塗料が悪影響して再生製品の品質は低品位と
なり、例えば、公園のベンチ、棚あるいは敷石代わりに
用いられるブロック等に用いるのが精々であり、一般品
には用いることができなかった。 2. また、後者の従来例の場合、有機塩類等の溶剤を使
用するため、使用済みの溶剤をそのまま処分すると、環
境公害をひき起こすので、無害化するためのコストが大
きく、水洗に用いる水においても、無害化の処置が必要
であり、装置が大型化していた。 3. また、溶剤中で塗料はプラスチック破砕片から容易
に分離するが、塗料とプラスチック破砕片が混在する溶
剤中からプラスチック破砕片だけを精度良く分離取り出
す方法は極めて難しく塗料片の混入がさけられず、再生
品の品質低下をまねいていた。 従って、再生品は再生前の製品よりも、ワンランク低位
の製品へ再生利用することしかできなかった。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、高圧噴流水にて塗装膜を剥
離しプラスチック体を破砕し再生利用するようにした塗
装膜を有するプラスチック製品の再生利用方法を提供す
ることを目的とする。
めになされたもので、特に、高圧噴流水にて塗装膜を剥
離しプラスチック体を破砕し再生利用するようにした塗
装膜を有するプラスチック製品の再生利用方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による塗装膜を有
するプラスチック製品のプラスチック体に形成された塗
装膜を高圧噴流水で前記プラスチック体から剥離させ、
前記プラスチック体を破砕・再生利用する方法である。
するプラスチック製品のプラスチック体に形成された塗
装膜を高圧噴流水で前記プラスチック体から剥離させ、
前記プラスチック体を破砕・再生利用する方法である。
【0006】さらに詳細には、前記塗装膜を剥離した後
のプラスチック体を押出機を用いて混練・造粒する方法
である。
のプラスチック体を押出機を用いて混練・造粒する方法
である。
【0007】さらに詳細には、前記プラスチック体上の
塗装膜にきずを形成した後、前記高圧噴流水を前記塗装
膜に吹きつけ方法である。
塗装膜にきずを形成した後、前記高圧噴流水を前記塗装
膜に吹きつけ方法である。
【0008】さらに詳細には、前記プラスチック体は、
自動車の熱可塑性プラスチックからなるバンパーである
方法である。
自動車の熱可塑性プラスチックからなるバンパーである
方法である。
【0009】さらに詳細には、前記高圧噴流水6aは、
55℃以上の温水よりなる方法である。
55℃以上の温水よりなる方法である。
【0010】本発明による塗装膜を有するプラスチック
製品の再生利用方法は、プラスチック体に形成された塗
装膜をスチームで前記プラスチック体から剥離させ、前
記プラスチック体を破砕・再生利用する方法である。
製品の再生利用方法は、プラスチック体に形成された塗
装膜をスチームで前記プラスチック体から剥離させ、前
記プラスチック体を破砕・再生利用する方法である。
【0011】
【作用】本発明による塗装膜を有するプラスチック製品
の再生利用方法においては、前もって、ハンマー等での
たたき処理、ワイヤブラシでの処理、サンドブラストで
の処理等の何れかにより、塗装膜にきずをつけた後、温
水もしくはスチーム等の高圧噴流水を塗装膜面に吹きつ
けると、塗装膜はプラスチック体から容易に剥離され、
プラスチック体のみを得ることができる。その後、この
プラスチック体のみを粉砕し押出機を用いて混練・造粒
することにより、高品位の再生プラスチックを得ること
ができる。
の再生利用方法においては、前もって、ハンマー等での
たたき処理、ワイヤブラシでの処理、サンドブラストで
の処理等の何れかにより、塗装膜にきずをつけた後、温
水もしくはスチーム等の高圧噴流水を塗装膜面に吹きつ
けると、塗装膜はプラスチック体から容易に剥離され、
プラスチック体のみを得ることができる。その後、この
プラスチック体のみを粉砕し押出機を用いて混練・造粒
することにより、高品位の再生プラスチックを得ること
ができる。
【0012】
【実施例】以下、図面と共に本発明による塗装膜を有す
るプラスチック製品の再生利用方法の好適な実施例につ
いて詳細に説明する。図1は、本発明による塗装膜を有
するプラスチック製品の再生利用方法を適用した装置を
示す構成図、図2はバンパーを示す断面図である。
るプラスチック製品の再生利用方法の好適な実施例につ
いて詳細に説明する。図1は、本発明による塗装膜を有
するプラスチック製品の再生利用方法を適用した装置を
示す構成図、図2はバンパーを示す断面図である。
【0013】図1において符号1で示されるものは、吊
下げキャリア2によって順次搬送される回収済みのバン
パーであり、このバンパー1は、図2に示すように、ポ
リプロピレン製のプラスチック体1a上に塗装膜1bを
有する構成である。
下げキャリア2によって順次搬送される回収済みのバン
パーであり、このバンパー1は、図2に示すように、ポ
リプロピレン製のプラスチック体1a上に塗装膜1bを
有する構成である。
【0014】前記バンパー1は、固形物除去用の水処理
装置3を接続して水槽4上に位置した状態で、高圧噴流
水発生機5に接続されたノズル6と対応するように構成
されている。
装置3を接続して水槽4上に位置した状態で、高圧噴流
水発生機5に接続されたノズル6と対応するように構成
されている。
【0015】前記水槽4の下流位置には、破砕機7及び
2軸押出機8が設けられ、この破砕機7と2軸押出機8
のフィーダー9との間は供給手段10で接続されている
と共に、この2軸押出機8には、真空ポンプ10及び乾
燥機11が接続されている。
2軸押出機8が設けられ、この破砕機7と2軸押出機8
のフィーダー9との間は供給手段10で接続されている
と共に、この2軸押出機8には、真空ポンプ10及び乾
燥機11が接続されている。
【0016】次に、前述の装置において実際にバンパー
1を再生する場合について説明する。まず、吊下げキャ
リア2によって搬送されたバンパー1の塗装膜1bに
は、前もって、ハンマー等でのたたき処理、ワイヤブラ
シでの処理、サンドブラストでの処理の何れかによりき
ずが形成されていると共に、水槽4上の位置で、ノズル
6からの高圧噴流水6aが塗装膜1bに強力に噴射され
る。
1を再生する場合について説明する。まず、吊下げキャ
リア2によって搬送されたバンパー1の塗装膜1bに
は、前もって、ハンマー等でのたたき処理、ワイヤブラ
シでの処理、サンドブラストでの処理の何れかによりき
ずが形成されていると共に、水槽4上の位置で、ノズル
6からの高圧噴流水6aが塗装膜1bに強力に噴射され
る。
【0017】この高圧噴流水6aの供給により、塗装膜
6aはプラスチック体1aから剥離され水槽4内に落下
し、この塗装膜1bは、水処理装置3によって回収除去
される。また、固形物を分離除去された水は、高圧噴流
水用に再利用される。
6aはプラスチック体1aから剥離され水槽4内に落下
し、この塗装膜1bは、水処理装置3によって回収除去
される。また、固形物を分離除去された水は、高圧噴流
水用に再利用される。
【0018】前述の処理により、塗装膜1bが剥離され
たプラスチック体1aは、破砕機7によって破砕され、
2軸押出機8のフィーダー9に送られ、2軸押出機8内
で混練されると共に、ダイス8aでペレット状にカット
されて乾燥機11で乾燥される。
たプラスチック体1aは、破砕機7によって破砕され、
2軸押出機8のフィーダー9に送られ、2軸押出機8内
で混練されると共に、ダイス8aでペレット状にカット
されて乾燥機11で乾燥される。
【0019】乾燥後のペレット(図示せず)は、タンク
12内に供給され、このタンク12内で貯蔵される。
12内に供給され、このタンク12内で貯蔵される。
【0020】次に、本出願人が実際に行った実験例につ
いて述べる。 (実験例1)バンパー1は、ポリプロピレン製とし、塗
装膜1bの面から約20〜40ミリの距離で、ノズル6
から100〜2000kg/cm2G(但しポンプ吐出
口部で計測した圧力でありベストモードは、約120〜
200kg/cm2G)の高圧噴流水6aを吹きつけた
結果ウレタン系塗装膜1b(約40〜70ミクロン)を
噴射後数秒で剥離することができ、その水量としては1
3リッター/分で、高圧噴流水6aの噴出形状は噴射角
25°の扇形とした。なお、高圧噴流水6aの圧力が1
00kg/cm2G以下ではノズル6を塗装膜6bに接
近させても剥離が十分には行われず、逆にその圧力を2
000kg/cm2G以上とした場合には、ポンプ等の
入手が困難である。また、実験の結果、低圧では噴出水
量が多く、高圧になるにつれて水量が少なくて済むこと
が確認された。
いて述べる。 (実験例1)バンパー1は、ポリプロピレン製とし、塗
装膜1bの面から約20〜40ミリの距離で、ノズル6
から100〜2000kg/cm2G(但しポンプ吐出
口部で計測した圧力でありベストモードは、約120〜
200kg/cm2G)の高圧噴流水6aを吹きつけた
結果ウレタン系塗装膜1b(約40〜70ミクロン)を
噴射後数秒で剥離することができ、その水量としては1
3リッター/分で、高圧噴流水6aの噴出形状は噴射角
25°の扇形とした。なお、高圧噴流水6aの圧力が1
00kg/cm2G以下ではノズル6を塗装膜6bに接
近させても剥離が十分には行われず、逆にその圧力を2
000kg/cm2G以上とした場合には、ポンプ等の
入手が困難である。また、実験の結果、低圧では噴出水
量が多く、高圧になるにつれて水量が少なくて済むこと
が確認された。
【0021】なお、前述の実施例では、水道水をそのま
ま利用して高圧とした場合について説明したが、スチー
ムを利用した場合も効果的であると共に、自動車のバン
パーのみに限ることなく、他の家電製品等の製品に応用
することもできる。また、プラスチック体の材質に関し
ても、熱可塑性プラスチックに限ることなく、サーマル
ウレタン製の場合も、同様の効果を得ることができる。 (実験例2)また、前記高圧噴流水6aとしては、常温
の水の代わりに、55℃以上の温水を使用することによ
り、塗装膜が軟らかくなり、剥離の速度が著しく速くな
った。例えば、常温の水道水を使用して剥離した実験例
1と同条件、すなわち、ポリプロピレン製のバンパーの
塗装膜1bの面から約30ミリの距離で、ノズル6から
約300kg/cm2Gの高圧噴流水6aをウレタン系
塗装膜に吹き付けた結果、数秒で剥離することができ
た。その時の水量は、13リッター/分で、高圧噴流水
6aの噴出形状は噴出角25°の扇形が好適であった。
さらに、前述の追加の実験例2では、高圧噴流水6aと
して、常温の水道水の代わりに、温水を使用した以外、
前述の実験例1と全く同条件とした。また、実験例1で
は常温の水を使用した時の剥離速度が、300cm/分
であったが、温水温度を50℃、60℃、70℃と変え
て、剥離速度がどうなるかを試みた。その結果、温水温
度50℃の場合、剥離速度は300cm/分で実験例1
と変わらなかった。さらに、温水温度を60℃にする
と、剥離速度は1320cm/分となった。次に、温水
温度を70℃にすると、剥離速度は1320cm/分で
あった。そこで、さらに剥離速度が向上する限界を把握
するため、温水温度を51℃から順次変化させてみたと
ころ、55℃が実験例1に比べて剥離速度が向上するか
否かの分岐点であった。このように、常温の水に比較し
て、55℃以上の温水を使用することにより剥離速度が
4.4倍向上し、その剥離速度を飛躍的に向上させるこ
とができ、経済的に採算性のある処理能力を確保できる
ことが確認できた。
ま利用して高圧とした場合について説明したが、スチー
ムを利用した場合も効果的であると共に、自動車のバン
パーのみに限ることなく、他の家電製品等の製品に応用
することもできる。また、プラスチック体の材質に関し
ても、熱可塑性プラスチックに限ることなく、サーマル
ウレタン製の場合も、同様の効果を得ることができる。 (実験例2)また、前記高圧噴流水6aとしては、常温
の水の代わりに、55℃以上の温水を使用することによ
り、塗装膜が軟らかくなり、剥離の速度が著しく速くな
った。例えば、常温の水道水を使用して剥離した実験例
1と同条件、すなわち、ポリプロピレン製のバンパーの
塗装膜1bの面から約30ミリの距離で、ノズル6から
約300kg/cm2Gの高圧噴流水6aをウレタン系
塗装膜に吹き付けた結果、数秒で剥離することができ
た。その時の水量は、13リッター/分で、高圧噴流水
6aの噴出形状は噴出角25°の扇形が好適であった。
さらに、前述の追加の実験例2では、高圧噴流水6aと
して、常温の水道水の代わりに、温水を使用した以外、
前述の実験例1と全く同条件とした。また、実験例1で
は常温の水を使用した時の剥離速度が、300cm/分
であったが、温水温度を50℃、60℃、70℃と変え
て、剥離速度がどうなるかを試みた。その結果、温水温
度50℃の場合、剥離速度は300cm/分で実験例1
と変わらなかった。さらに、温水温度を60℃にする
と、剥離速度は1320cm/分となった。次に、温水
温度を70℃にすると、剥離速度は1320cm/分で
あった。そこで、さらに剥離速度が向上する限界を把握
するため、温水温度を51℃から順次変化させてみたと
ころ、55℃が実験例1に比べて剥離速度が向上するか
否かの分岐点であった。このように、常温の水に比較し
て、55℃以上の温水を使用することにより剥離速度が
4.4倍向上し、その剥離速度を飛躍的に向上させるこ
とができ、経済的に採算性のある処理能力を確保できる
ことが確認できた。
【0022】
【発明の効果】本発明による塗装膜を有するプラスチッ
ク製品の再生利用方法は以上のように構成されているた
め、次のような効果を得ることができる。すなわち、常
温の水又は温水による高圧噴流水あるいは高温のスチー
ムにより塗装膜を簡単に剥離することができ、従来、不
可能であった高品位の再生プラスチックを得ることがで
き、プラスチックのリサイクルを大幅に促進させること
ができる。
ク製品の再生利用方法は以上のように構成されているた
め、次のような効果を得ることができる。すなわち、常
温の水又は温水による高圧噴流水あるいは高温のスチー
ムにより塗装膜を簡単に剥離することができ、従来、不
可能であった高品位の再生プラスチックを得ることがで
き、プラスチックのリサイクルを大幅に促進させること
ができる。
【図1】本発明による塗装膜を有するプラスチック製品
の再生利用方法を適用した装置を示す構成図である。
の再生利用方法を適用した装置を示す構成図である。
【図2】バンパーを示す断面図である。
1 バンパー 1a プラスチック体 1b 塗装膜 6a 高圧噴流水 8 押出機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末広 啓吾 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 三 井東圧化学株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 プラスチック体(1a)に形成された塗装膜
(1b)を高圧噴流水(6a)で前記プラスチック体(1a)から剥
離させ、前記プラスチック体(1a)を破砕・再生利用する
ことを特徴とする塗装膜を有するプラスチック製品の再
生利用方法。 - 【請求項2】 前記塗装膜(1b)を剥離した後のプラスチ
ック体(1a)を押出機(8)を用いて混練・造粒することを
特徴とする請求項1記載の塗装膜を有するプラスチック
製品の再生利用方法。 - 【請求項3】 前記プラスチック体(1a)上の塗装膜(1b)
にきずを形成した後、前記高圧噴流水(6a)を前記塗装膜
(1b)に吹きつけることを特徴とする請求項1又は2記載
の塗装膜を有するプラスチック製品の再生利用方法。 - 【請求項4】 前記プラスチック体(1a)は、自動車の熱
可塑性プラスチックからなるバンパー(1)であることを
特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の塗装膜を
有するプラスチック製品の再生利用方法。 - 【請求項5】 前記高圧噴流水(6a)は、55℃以上の温
水よりなることを特徴とする請求項1記載の塗装膜を有
するプラスチック製品の再生利用方法。 - 【請求項6】 プラスチック体(1a)に形成された塗装膜
(1b)をスチームで前記プラスチック体(1a)から剥離さ
せ、前記プラスチック体(1a)を破砕・再生利用すること
を特徴とする塗装膜を有するプラスチック製品の再生利
用方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/008,285 US5475036A (en) | 1992-01-27 | 1993-01-25 | Process for reusing plastic articles with coatings |
DE1993603728 DE69303728T2 (de) | 1992-01-27 | 1993-01-27 | Verfahren zur Wiederverwendung von Kunststoffteilen mit Beschichtungen |
EP19930101203 EP0553787B1 (en) | 1992-01-27 | 1993-01-27 | Process for reusing plastic articles with coatings |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1196892 | 1992-01-27 | ||
JP4-11968 | 1992-01-27 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05269743A true JPH05269743A (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=11792421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34066992A Pending JPH05269743A (ja) | 1992-01-27 | 1992-12-21 | 塗装膜を有するプラスチック製品の再生利用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05269743A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0698531A1 (en) * | 1994-08-22 | 1996-02-28 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Bumper made of synthetic resin for automobile, and process for producing the same |
US6623564B2 (en) | 2000-02-22 | 2003-09-23 | Panac Industries, Inc. | Method of recovering synthetic substrates |
JP2007029820A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Fujikusu Kk | 被覆体の除去装置 |
WO2013018214A1 (ja) * | 2011-08-03 | 2013-02-07 | 株式会社アステック入江 | プラスチック部品の再生方法 |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP34066992A patent/JPH05269743A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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