JPH05269571A - 溶融金属収容容器用スライディングノズル - Google Patents

溶融金属収容容器用スライディングノズル

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JPH05269571A
JPH05269571A JP9862192A JP9862192A JPH05269571A JP H05269571 A JPH05269571 A JP H05269571A JP 9862192 A JP9862192 A JP 9862192A JP 9862192 A JP9862192 A JP 9862192A JP H05269571 A JPH05269571 A JP H05269571A
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JP
Japan
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nozzle
sliding
plate
molten metal
upper nozzle
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Pending
Application number
JP9862192A
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English (en)
Inventor
Yasuta Koike
康太 小池
Hirokatsu Hatsutanda
浩勝 八反田
Takeshi Yoshida
毅 吉田
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TYK Corp
Original Assignee
TYK Corp
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Filing date
Publication date
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた耐摩耗性、耐食性および耐スポーリン
グ性を有している。 【構成】 溶融金属収容容器の底壁に垂直に取り付けら
れる上部ノズル1と、上部ノズル1の下端に水平に設け
られるプレートレンガと、プレートレンガの下面に垂直
に取り付けられる下部ノズル5とからなる溶融金属収容
容器用スライディングノズルにおいて、上部ノズル1
は、ZrO2:5から80wt.%、および、Mo:95から20wt.%の
複合耐火材料からなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、溶融金属収容容器用
スライディングノズル、特に、耐摩耗性、耐食性および
耐スポーリング性に優れた上部ノズルを有する溶融金属
収容容器用スライディングノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、溶鋼の連続鋳造は、次のように
して行われる。即ち、取鍋からタンディッシュ内に受け
入れられた溶鋼は、タンディッシュの底壁に取り付けら
れたスライディングノズルおよびこのスライディングノ
ズルの下端に垂直に取り付けられた浸漬ノズルを通っ
て、浸漬ノズルの下方に配置された鋳型内に注入して、
鋳片を形成し、そして、かくして形成された鋳片を一本
の長い鋳片として、鋳型から連続的に引き抜く。
【0003】溶融金属(以下、溶鋼を例に挙げて説明す
る)収容容器用スライディングノズルを図面を参照しな
がら説明する。図1は、タンディッシュの底壁に取り付
けられた、スライディングノズルAを示す断面図であ
る。図1に示すように、スライディングノズルAは、耐
火材製上部ノズル1、耐火物製固定板2および駆動手段
4によって水平移動可能な耐火物製摺動板3からなるプ
レートレンガ、および、耐火物製下部ノズル5からなっ
ている。
【0004】内孔1Aを有する上部ノズル1は、溶鋼収容
容器用としてのタンディッシュ6の底壁7に設けられた
ノズル受けレンガ8の開口8A内に垂直に挿入されてい
る。
【0005】貫通孔2Aを有する固定板2は、上部ノズル
1の下端に水平に固定されている。固定板2の貫通孔2A
と上部ノズル1の内孔1Aとは互いに整合している。
【0006】貫通孔3Aを有する摺動板3は、固定板2の
下面に沿って、シリンダ等からなる駆動手段4によって
水平に往復移動可能である。摺動板3を摺動させること
によって、固定板2の貫通孔2Aの開度が調整され、もっ
て、タンディッシュ6から流出する溶鋼の流量が制御さ
れる。
【0007】内孔5Aを有する下部ノズル5は、摺動板3
の下面に垂直に固定されている。下部ノズル5の内孔5A
と摺動板3の貫通孔3Aとは互いに整合している。下部ノ
ズル5は、固定板2の貫通孔2Aの開度を調整することに
よって流量制御された溶鋼の流れを整流する機能を有し
ている。
【0008】上述したスライディングノズルAに接合さ
れる、貫通孔9A を有する浸漬ノズル9は、下部ノズル
5の下端に垂直に固定されている。浸漬ノズル9の貫通
孔9Aと下部ノズル5の内孔5Aとは互いに整合している。
【0009】上述した、スライディングノズルAによれ
ば、駆動手段4を作動させて、固定板2の下面に沿っ
て、摺動板3を水平方向に摺動させ、もって、固定板2
の貫通孔2Aの開度を調整することによって、タンディッ
シュ6からスライディングノズルAおよび浸漬ノズル9
を通って鋳型(図示せず)内に注入される溶鋼の流量を
制御することができる。
【0010】上述した、スライディングノズルAにおけ
る上部ノズル1は、プレートレンガ(固定板2および摺
動板3)および下部ノズル5に比べて、取外し作業に非
常に時間がかかり、しかも、上部ノズル1を取り外すた
めには、プレートレンガを同時に取り外す必要がある等
の理由から、使用寿命の長い上部ノズル1の開発が望ま
れていた。
【0011】従来、スライディングノズルAにおける上
部ノズル1は、Al2O3-C質、MgO 質、Spinel質等の各種
高耐食性耐火材料によって作られていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記上
部ノズル1は、化学的浸食、熱的スポールおよび機械的
摩耗の他に、上部ノズル1の内孔1Aの詰まり防止のため
に行う酸素洗浄の影響も加わり、思うように耐用が向上
していないのが現状である。
【0013】従って、この発明の目的は、耐摩耗性、耐
食性および耐スポーリング性に優れた上部ノズルを有す
る溶融金属収容容器用スライディングノズルを提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、溶融金属収
容容器の底壁に垂直に取り付けられる耐火材製上部ノズ
ルと、前記上部ノズルの下端に水平に設けられる、貫通
孔を有する耐火材製プレートレンガと、前記プレートレ
ンガの下面に垂直に取り付けられる耐火材製下部ノズル
とからなる溶融金属収容容器用スライディングノズルに
おいて、前記上部ノズルは、 ZrO2:5から80wt.%、 Mo:95から20wt.% からなっていることに特徴を有するものである。
【0015】この発明の、耐摩耗性、耐食性および耐ス
ポーリング性に優れた上部ノズルを有する溶融金属収容
容器用スライディングノズルを更に説明する。
【0016】この発明において、上部ノズルを、ZrO2(
ジルコニア) とMo( モリブデン) との複合耐火材料によ
って構成したのは、次の理由による。即ち、ZrO2は、セ
ラミック材料であるので、耐熱性および耐浸食性に優
れ、一方、Moは、金属材料であるので、耐熱性に優れて
いる。従って、これらを複合した耐火材料からなる上部
ノズルは、耐摩耗性、耐食性および耐スポーリング性に
優れている。
【0017】上記上部ノズルは、金属モリブデン粉末と
ジルコニア粉末との混合物をプレスによって上部ノズル
形状に成形し、このようにして成形したレンガを真空ま
たはアルゴン等の不活性ガス雰囲気中で1400から2000℃
の温度で焼結することによって製造される。
【0018】Moの融点は、2610℃、ZrO2の融点は、2715
℃であり、融点が1550から1650℃の溶鋼温度に比べて高
いので、この複合耐火材料によって作られた上部ノズル
の耐熱性は極めて良好であり、しかも、機械的強度が高
い。
【0019】この発明において、ZrO2の成分範囲を上述
した範囲内に限定したのは、5wt.%未満では、Moの成分
割合が多すぎて、Moの酸化およびMoの溶鋼中への溶損ス
ピードが大きくなりすぎる。一方、80wt.%を超えると、
熱的スポーリング損傷が発生するからである。
【0020】上記上部ノズル1は、図2に示すように、
上部ノズル全体を上記複合耐火材料によって形成しても
良いが、重量を軽減する上からは、図3、図4に示すよ
うに、内孔1A部分のみを上記複合耐火材料によって形成
した方が好ましい。
【0021】表1に、この発明における上記複合耐火材
料のレンガ、従来の高アルミナ質耐火材料のレンガ、お
よび、アルミナ−カーボン質耐火材料のレンガの諸物性
値を示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1から明らかなように、この発明のスラ
イディングノズルの上部ノズルに使用する複合耐火材料
のレンガ1から4は、優れた圧縮強さ、熱伝導率、およ
び、耐熱衝撃性を有していることがわかる。
【0024】次に、表1に示した、本発明における複合
耐火材料のレンガ1からなる上部ノズルを取り付けたス
ライディングノズルを実炉に使用した場合の実績につい
て調べた。この結果を、従来の耐火材料からなる上部ノ
ズルを取り付けたスライディングノズルの場合と比較し
て表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】表2から明らかなように、この発明のスラ
イディングノズルを使用した場合には、スライディング
ノズルの使用寿命が大幅に延びていることがわかる。
【0027】以上の説明は、プレートレンガが固定板お
よび摺動板からなるスライディングノズルの場合である
が、図5に示すように、プレートレンガが上部固定板、
摺動板および下部固定板からなるスライディングノズル
にも勿論、適応可能である。
【0028】図5において、10は、貫通孔10A を有する
上部固定板、11は、上部固定板10と間隔をあけて水平に
固定された、貫通孔11A を有する下部固定板、12は、上
部固定板10の下面および下部固定板11の上面に沿って往
復移動可能な、貫通孔12A を有する摺動板であり、その
他の構成は、図1に示すスライディングノズルAと同様
である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、上部ノズルを、ZrO2およびMoからなる複合耐火材料
によって作ることによって、耐摩耗性、耐食性および耐
スポーリング性に優れた溶融金属収容容器用スライディ
ングノズルを得ることができるといった有用な効果がも
たらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タンディッシュに取り付けられた溶融金属収容
容器用スライディングノズルを示す断面図である。
【図2】この発明のスライディングノズルにおける上部
ノズルを示す断面図である。
【図3】この発明のスライディングノズルにおける別の
上部ノズルを示す断面図である。
【図4】この発明のスライディングノズルにおける更に
別の上部ノズルを示す断面図である。
【図5】タンディッシュに取り付けられた別の溶融金属
収容容器用スライディングノズルを示す断面図である。
【符号の説明】
1:上部ノズル、 1A:上部ノズルの内孔、 2:固定板、 2A:固定板の貫通孔、 3:摺動板、 3A:摺動板の貫通孔、 4:駆動手段、 5:下部ノズル、 5A:下部ノズルの内孔、 6:タンディッシュ、 7:底壁、 8:ノズル受けレンガ、 8A:ノズル受けレンガの開口、 9:浸漬ノズル、 9A:浸漬ノズルの内孔、 10:上部固定板、 10A:上部固定板の貫通孔、 11:下部固定板、 11A:下部固定板の貫通孔、 12:摺動板、 12A:摺動板の貫通孔。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融金属収容容器の底壁に垂直に取り付
    けられる耐火材製上部ノズルと、前記上部ノズルの下端
    に水平に設けられる、貫通孔を有する耐火材製プレート
    レンガと、前記プレートレンガの下面に垂直に取り付け
    られる耐火材製下部ノズルとからなる溶融金属収容容器
    用スライディングノズルにおいて、 前記上部ノズルは、 ZrO2:5から80wt.%、 Mo:95から20wt.% からなっていることを特徴とする溶融金属収容容器用ス
    ライディングノズル。
  2. 【請求項2】 前記プレートレンガは、前記上部ノズル
    の下面に水平に固定される固定板と、前記固定板の下面
    に沿って水平に往復移動可能な摺動板とからなり、前記
    下部ノズルは、前記摺動板の下面に垂直に固定されてい
    ることを特徴とする、請求項1記載のスライディングノ
    ズル。
  3. 【請求項3】 前記プレートレンガは、前記上部ノズル
    の下面に水平に固定される上部固定板と、前記上部固定
    板と間隔をあけて水平に固定される下部固定板と、前記
    上部固定板の下面および前記下部固定板の上面に沿って
    水平に往復移動可能な摺動板とからなり、前記下部ノズ
    ルは、前記下部固定板の下面に垂直に固定されているこ
    とを特徴とする、請求項1記載のスライディングノズ
    ル。
JP9862192A 1992-03-25 1992-03-25 溶融金属収容容器用スライディングノズル Pending JPH05269571A (ja)

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