JPH05268927A - フィルタ取付機の不良巻製品排除装置 - Google Patents

フィルタ取付機の不良巻製品排除装置

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JPH05268927A
JPH05268927A JP4070901A JP7090192A JPH05268927A JP H05268927 A JPH05268927 A JP H05268927A JP 4070901 A JP4070901 A JP 4070901A JP 7090192 A JP7090192 A JP 7090192A JP H05268927 A JPH05268927 A JP H05268927A
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JP
Japan
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solenoid valve
drum
compressed air
pressure
filter
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JP4070901A
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English (en)
Inventor
Takeshi Matsumura
武 松村
Hidenori Muramoto
英則 村本
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 たとえ圧縮空気源に圧力低下があっても、不
良巻製品の排除を圧縮空気により確実に行うことができ
るフィルタ取付機の不良巻製品排除装置を提供する。 【構成】 不良巻製品排除装置は、フィルタ取付機側の
排除点に向けて圧縮空気を噴出可能する電磁弁30と、
フィルタ取付機側で巻製品に不良が発生したとき、電磁
弁30への開弁指令の出力タイミングを決定するコント
ローラ33とを備えており、このコントローラ33は、
巻製品の搬送速度及び電磁弁30への開弁指令から排除
点側での圧縮空気の排除圧の立ち上がりに要する遅延時
間とに基づき、不良巻製品が排除点に達する直前の時点
から所定時間だけ電磁弁30に向けて開弁指令を出力す
る同期回路36と、電磁弁30から排除点に供給される
排除圧を検出する圧力センサ31と、この圧力センサ3
1にて検出した排除圧の立ち上がりに基づき、同期回路
36からの前記開弁指令の出力タイミングを補正する同
期補正回路37とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、紙巻たばこにフィル
タを取り付けるフィルタ取付機に係わり、特に、フィル
タ取付機にてフィルタ付き紙巻たばこが製造されると
き、その不良巻製品を排除するフィルタ取付機の不良巻
製品排除装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルタ取付機いわゆるフィルタアタッ
チメントは、紙巻たばこを製造する巻上機の後段に接続
され、この巻上機から供給される紙巻たばこにフィルタ
を装着するために使用されている。具体的には、フィル
タアタッチメントは、巻上機側から供給される2本の紙
巻たばこを同軸にして搬送する搬送経路を備えており、
この搬送経路上を紙巻たばこが搬送される過程におい
て、紙巻たばこにフィルタが装着されることになる。す
なわち、搬送経路上にて、2本の紙巻たばこ間にフィル
タプラグが配置され、そして、これらフィルタプラグと
2本の紙巻たばこ相互にチップペーパ片が巻付けらるこ
とで、これらの接続がなされ、これにより、2本分のフ
ィルタ付き紙巻たばこ、いわゆるダブル巻製品が先ず形
成される。この後、搬送経路上をダブル巻製品が搬送さ
れる過程において、ダブル巻製品は、そのフィルタプラ
グの中央から切断されて、個々のフィルタ付き紙巻たば
こ、いわゆるシングル巻製品となり、そして、シングル
巻製品はフィルタアタッチメントから後段の包装機に向
けて供給されることになる。
【0003】一方、フィルタアタッチメントには、紙巻
たばこ自体に不良が発生している場合や、ダブル巻製品
及びシングル巻製品に不良巻製品が発生した場合、その
不良巻製品を搬送経路の外側に排除する排除装置が組み
込まれている。この排除装置は、搬送経路の途中に、ダ
ブル巻製品の段階で、その不良巻製品を排除する前側排
除点、また、シングル巻製品の段階で、その不良巻製品
を排除する後側排除点を有しており、これら排除点に不
良巻製品が到達した時点で、その排除点にて不良巻製品
を搬送経路の外側に排除するものとなっている。
【0004】ここで、排除点での不良巻製品の排除制御
に関しては、搬送経路上での巻製品の搬送速度が非常に
高速であることから、高速の応答性が要求され、このた
め、不良巻製品の排除には圧縮空気が利用されている。
すなわち、排除点と空圧源との間を接続する空圧経路に
電磁弁を介挿し、この電磁弁を高速で開閉することで、
排除点に向けての圧縮空気の噴出を制御して、不良巻製
品の排除がなされるようになっている。
【0005】ところで、電磁弁に向け開弁指令が供給さ
れても、この電磁弁から排除点に向けて供給される圧縮
空気の噴出圧つまり排除点側での排除圧の立ち上がりに
遅延が生じ、このため、電磁弁への開弁指令の出力時点
は、不良巻製品の検出から、その不良巻製品が排除点に
達するまでの到達所要時間と、排除圧の立ち上がりに要
する時間、すなわち遅延時間とを考慮して設定されてい
る。
【0006】また、電磁弁の開弁時間に関しては、不良
巻製品に続き、良品の巻製品が圧縮空気の噴出により排
除されたりしないように設定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】電磁弁への開弁指令の
出力時点を決定するにあたっては、前記到達所要時間及
び遅延時間が夫々一定時間でなければならないが、この
ためには、フィルタアタッチメントの稼働速度つまりそ
の機械速度が一定であり、しかも、空圧源の圧縮空気圧
つまり電磁弁の開弁時、電磁弁から排除点に向かう圧縮
空気の流量及び圧力が一定の範囲内にあることが必要と
なる。
【0008】通常、フィルタアタッチメントは、その機
械速度を一定にして運転されていることから、前記到達
所要時間に関しては常時一定時間となるものの、遅延時
間に関しては、一般に空圧源自体がフィルタアタッチメ
ント以外の周辺設備の空圧源としても利用されることか
ら、これら周辺設備の稼働状況によっては、空圧源にお
ける圧縮空気の圧力に変動つまり圧力の低下が生じ、こ
のため、遅延時間が一定にならない場合も生じる。この
ような状況では、電磁弁の開弁時点が適切にならず、排
除点にて不良巻製品の排除を正確に行えないことにな
る。
【0009】なお、前記遅延時間を不安定にする要因と
しては、空圧源自体の圧力低下に加え、その開閉の切換
え速度でみた電磁弁固有の応答性のばらつきや、更には
フィルタアタッチメントの組立時、電磁弁から排除点ま
での空圧経路長のばらつきなどもある。この発明は、上
述した事情に基づいてなされたもので、その目的とする
ところは、例え空圧源からの圧縮空気の圧力が変動して
も、電磁弁の開弁時点を適切に設定し、排除点での不良
巻製品の排除を確実に行うことができるフィルタ取付機
の不良巻製品排除装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】フィルタ取付機の不良巻
製品排除装置は、フィルタ取付機の搬送経路に設けら
れ、ダブル若しくはシングルの巻製品を搬送経路の外側
に排除可能とする排除点と、空圧源からの圧縮空気を排
除点に向けて噴出可能とする電磁弁と、巻製品に不良が
発生したとき、巻製品の搬送速度及び電磁弁への開弁指
令から排除点側での圧縮空気の噴出圧の立ち上がりに要
する遅延時間に基づき、不良巻製品が排除点に達する直
前の時点から電磁弁に向けて開弁指令を所定時間だけ出
力し、前記排除点に向けて噴出される圧縮空気により不
良巻製品を搬送経路から排除する排除制御手段と、電磁
弁から排除点に供給される圧縮空気の噴出圧を検出する
圧力センサと、この圧力センサにて検出した噴出圧の立
ち上がりに基づき、前記開弁指令の出力タイミングを補
正する補正手段とを備えている。
【0011】
【作用】ダブル若しくはシングルの巻製品に不良巻製品
が発生すると、排除制御手段は、搬送経路上での巻製品
の搬送速度や前記遅延時間を考慮して、電磁弁に向けて
開弁指令が出力される。この開弁指令の出力タイミング
は、不良巻製品が搬送経路の排除点に到達する直前の時
点に適切に設定される。即ち、例え空圧源の圧力低下に
起因して、電磁弁から排除点に供給される圧縮空気の噴
出圧の立ち上がりに遅れが生じていても、この遅れは圧
力センサにて検出され、補正手段は、噴出圧の立ち上が
りの遅れを考慮して、開弁指令の出力タイミングを早め
るべく、その出力タイミングの補正を実施する。この結
果、排除点に不良巻製品が到達したとき、その排除点側
には電磁弁側から供給される噴出圧すなわち排除圧が適
切に立ち上がっており、不良巻製品は圧縮空気の排除圧
を受けて搬送経路の外側に排除されることになる。
【0012】
【実施例】図1を参照すると、フィルタ取付機いわゆる
フィルタアタッチメントが概略的に示されている。図示
しないけれども、フィルタアタッチメントの前段には、
紙巻たばこを製造する巻上機が接続されており、その後
段には通常トレー積載装置またはリザーブ装置を介して
包装機が接続されている。
【0013】フィルタアタッチメントは、巻上機から2
本ずつ紙巻たばこの供給を受けて、これらを搬送する搬
送経路を備えており、この搬送経路の始端は受取ドラム
1からなっている。この受取ドラム1は、その周面に等
間隔を存し、多数の溝を設けた溝付きドラムからなり、
各溝はその断面が半円形をなしている。すなわち、巻上
機から供給される2本の紙巻たばこは、受取ドラム1の
各溝に同軸にして受け取られるようになっている。
【0014】図1でみて、受取ドラム1の左方には、チ
ップペーパ片の巻付けドラム2が配置されており、この
巻付けドラム2と受取ドラム1との間は、ドラム列3を
介して接続されている。巻付けドラム2及びドラム列を
構成する各ドラムは、受取ドラム1と同様な溝付きドラ
ムからなっており、従って、各溝付きドラムの回転によ
り、受取ドラム1に供給された2本の紙巻たばこは、受
取ドラム1から順次左側に隣接するドラムの溝に受け渡
されながら搬送され、そして、巻付けドラム2に供給さ
れる。
【0015】また、2本の紙巻たばこがドラム列3の終
端に位置する整列ドラム4に達する以前において、2本
の紙巻たばこの間には所定の間隔が確保され、この後、
整列ドラム4の溝に2本の紙巻たばこが供給されるとき
には、これら紙巻たばこの間にフィルタプラグが配置さ
れるようになっている。すなわち、ドラム列3の1つの
ドラムには、その周面に沿って延びる離間ガイドが固定
して配置されており、これにより、2本の紙巻たばこが
離間ガイドを通過するとき、この離間ガイドによって、
これら紙巻たばこは、ドラムのその溝内で互いに軸線方
向に所定の距離だけ離間されるものとなっている。な
お、受取ドラム1から整列ドラム4までの紙巻たばこの
搬送の流れは、図2中A1領域で示されており、このA1
領域中、破線で示した三角形は前記離間ガイドを示し、
また、参照符号TSは紙巻たばこを示している。
【0016】一方、整列ドラム4の上方にはホッパ5が
配置されており、このホッパ5には図示しないけれども
多数のフィルタロッドが蓄えられている。このフィルタ
ロッドは、フィルタロッド供給機(図示しない)から風
送によりホッパ5に供給されるようになっている。具体
的には、フィルタロッド供給機からは、フィルタロッド
の風送チューブがホッパ5の近傍まで延びており、その
開口端は図1中参照符号6で示した供給部に接続されて
いる。この供給部6とホッパ5との間は、一対の供給コ
ンベア7によって接続されており、これら供給コンベア
7間にてフィルタロッドの供給通路が規定されている。
すなわち、図1でみて紙面と直交する方向から供給部6
まで風送されていたフィルタロッドは、この後、一対の
供給コンベア7により上方に搬送れて、ホッパ5内に供
給されることになる。
【0017】なお、ホッパ5の上部には、フィルタロッ
ドを蓄えたトレー8が装着されておいる。このトレー8
は、フィルタロッド供給機からのフィルタロッドの供給
が一時的に停止した場合などにおいて、トレー8からホ
ッパ5にフィルタロッドを供給するために準備されてい
る。ホッパ5の下端の出口は、排出コンベア9の一部か
ら構成されており、この排出コンベア9は排出通路10
に接続されている。この排出通路10と前述した整列ド
ラム4との間は、ドラム列11によって接続されてい
る。従って、ホッパ5内のフィルタロッドは、排出コン
ベア9により1本ずつ排出され、そして、排出通路10
からドラム列11に供給される。このドラム列11もま
た前述したドラム列3と同様に溝付きドラムを連ねて構
成されており、ドラム列11に供給されたフィルタロッ
ドは各溝付きドラムの回転に伴い、溝付きドラム間を順
次受け渡されながら、整列ドラム4に向けて供給され
る。
【0018】また、ドラム列11の1つの溝付きドラム
には、1又は2枚の回転ナイフ12が配置されており、
その溝付きドラム上にてフィルタロッドが搬送されると
き、このフィルタロッドは、回転ナイフ12により2又
は3個に等分に切断されて、フィルタプラグが形成され
る。このようにして形成されたフィルタプラグは、この
後、ドラム列11内の次の溝付きドラムに受け取られる
ことになるが、この溝付きドラムは、いわゆるグレーデ
ィングドラムとして構成されている。このグレーディン
グドラムは、同一のフィルタロッドから得られたフィル
タプラグを次の溝付きドラムの溝に渡す際、その溝に1
個ずつ供給するものとなっている。従って、グレーディ
ングドラムから次の溝付きドラムにフィルタプラグが供
給されると、この後、フィルタプラグは、その搬送方向
に順次一列にして搬送され、そして、整列ドラム4の各
溝に1個ずつ供給される。
【0019】上述したようにフィルタロッドからフィル
タプラグを形成し、このフィルタプラグを整列ドラム4
に供給するまでの処理の流れは図2中A2領域で示され
ており、参照符号FR,FPはフィルタロッド、フィルタ
プラグを夫々示している。整列ドラム4には、前述した
ようにフィルタプラグ及び2本の紙巻たばこが供給され
るが、ここで、整列ドラム4の各溝には、ドラム列11
から先ずフィルタプラグが供給されてから、ドラム列3
からの2本の紙巻たばこがフィルタプラグの両側に位置
するように供給される。この後、同一の溝内にある2本
の紙巻たばことフィルタプラグとは、整列ドラム4の回
転に伴って搬送される過程において、互いに密着するよ
うにして整列される。すなわち、整列ドラム4の周面に
は、2本の紙巻たばこを相互に近接させるように案内す
る一対のガイドが固定して配置されている。なお、整列
ドラム4上での紙巻たばこ及びフィルタプラグの整列過
程は図2中A3領域で示されており、この領域中の破線
は、前記一対のガイドを示している。
【0020】また、整列ドラム4上にて整列された後、
2本の紙巻たばことフィルタプラグには、糊付けされた
チップペーパ片が供給されるようになっており、チップ
ペーパ片の供給装置は、巻付けドラム2の下方に配置さ
れている。チップペーパの供給装置は、チップペーパロ
ールRの装着スピンドル13を備えており、このチップ
ペーパロールRからのチップペーパPは、多数のガイド
ローラ14を介してコークドラム15まで案内されてい
る。また、チップペーパPの案内経路には、駆動ローラ
16及びピンチローラ17が配置されており、この駆動
ローラ16の回転により、ロールRからチップペーパP
が繰り出されることになる。なお、供給装置は、装着ス
ピンドル13とは別の装着スピンドルをも有しており、
この装着スピンドルにもチップペーパロールRTが装着
されている。このチップペーパロールRTは、ロールR
からチップペーパPが全て繰り出されたとき、チップペ
ーパPに続いてそのチップペーパを繰り出すために準備
されており、それ故、チップペーパロールRTからのチ
ップペーパは案内経路近傍の所定の位置まで予め引き出
されている。
【0021】更に、チップペーパPの案内経路には、コ
ークドラム15と駆動ローラ16との間に位置して糊付
け装置が配置されている。この糊付け装置は、糊容器1
8内の糊にその一部が浸りながら回転する糊供給ローラ
19と、一方において糊供給ローラ19に転接され、他
方においてはチップペーパPの一方の面に転接される糊
転写ローラ20とから構成されている。従って、糊供給
ローラ19に付着した糊は、この糊供給ローラ19と糊
転写ローラ20とが互いに転接していることから、所定
の厚みとなって糊転写ローラ20に移し変えられ、そし
て、糊転写ローラ20からチップペーパPに転写される
ことになる。従って、コークドラム15には、糊付けさ
れたチップペーパPが供給されることになる。
【0022】コークドラム15は、その周面が吸引面と
なっており、従って、糊付けされたチップペーパPは、
糊付け面ではない他方の面がコークドラム15の周面に
吸引保持され、この状態で、コークドラム15の回転に
伴い整列ドラム4に向けて供給される。更に、コークド
ラム15には、ナイフドラム21が組み合わされてお
り、このナイフドラム21は、その周面に等間隔を存し
て複数のコークナイフ(図示しない)が取り付けられて
いる。これらコークナイフは、そのナイフドラム21の
回転によってコークドラム15に順次接し、このとき、
コークドラム15上のチップペーパPはコークナイフに
より所定長さずつのチップペーパ片に切断されることに
なる。
【0023】従って、整列ドラム4には、糊付けされた
チップペーパ片が供給されることになり、この後、チッ
プペーパ片は、整列ドラム4の回転により搬送されてく
る2本の紙巻たばことフィルタプラグに対し、その中央
部分つまりフィルタプラグから両側の紙巻たばこの端部
に跨るようにして、これらに接着される。チップペーパ
片が接着された2本の紙巻たばことフィルタプラグと
は、この後、整列ドラム4から前述した巻付けドラム2
の溝に移し変えられ、その溝内で軸線回りに回転つまり
ローリングされることで、チップペーパ片の巻付けが行
われて相互に接続され、この時点で、2本分のフィルタ
付き紙巻たばこ、つまり、ダブル巻製品が形成されるこ
とになる。すなわち、巻付けドラム2の周面近傍には、
整列ドラム4側との接点からその回転方向に延びるロー
リングガイド22が配置されており、巻付けドラム2の
溝に供給された2本の紙巻たばことフィルタプラグと
は、ローリングガイド22により、その溝内で転動され
るようになっている。
【0024】なお、チップペープ片の供給から、その巻
付けの過程は、図2中A4領域に示されており、参照符
号PCはチップペーパ片を示し、また、その糊付け面は
斜線を施して示されている。図1でみて、巻付けドラム
2からは、更に別のドラム列23が左方に延びており、
このドラム列23の終端は搬送コンベア24に接続され
ている。巻付けドラム2からドラム列23に供給された
ダブル巻製品は、ドラム列23の各溝付きドラムに順次
受け渡されながら、搬送コンベア24に向けて搬送さ
れ、そして、この搬送過程において、ダブル巻製品はそ
のフィルタプラグの中央から切断されて、個々のフィル
タ付き紙巻たばこ、つまりシングル巻製品となり、更
に、この後、シングル巻製品はその向きが揃えられてか
ら、搬送コンベア24に供給される。図1中、ダブル巻
製品を切断する回転ナイフは、参照符号25で示されて
いる。
【0025】なお、ダブル巻製品を切断してシングル巻
製品とし、そして、シングル巻製品を搬送コンベア24
に向けて供給する処理の流れは、図2中A5領域で示さ
れており、参照符号FCは、個々のフィルタ付き紙巻た
ばこのフィルタチップを示している。また、上述したフ
ィルタアタッチメントには、ダブル巻製品やシングル巻
製品が不良巻製品となっている場合、その不良巻製品を
搬送経路から排除する前側及び後側の排除点が設けられ
ており、これら排除点は、ドラム列23の回転ナイフ2
5を有した溝付きドラム26と、搬送コンベア24に隣
接する溝付きドラム27とに位置付けられている。即
ち、溝付きドラム26、27はエジェクタドラムとして
構成されている。
【0026】排除点は、たとえば図3乃至図5に示すよ
うに、エジェクタドラムの所定の回転角位置に規定され
ており、この回転角位置に達した溝には、エジェクタド
ラム内の圧空通路29を通じて圧縮空気が供給可能とな
っている。即ち、エジェクタドラムの各溝の底面には圧
空通路29の一端が開口されているが、この圧空通路2
9の他端側は、その溝が排除点の回転角位置に達したと
き、図4に示されているように電磁弁30を介して圧縮
空気源即ちエアタンクに接続可能となっている。また、
電磁弁30の直下流には、半導体圧力変換器からなる圧
力センサ31が接続されている。
【0027】なお、エジェクタドラムの各溝の底面に
は、負圧源に接続されるサクション通路29aの一端が
開口されていることから、溝内の巻製品はその吸引力に
より保持された状態で、エジェクタドラム上を搬送可能
となっている。しかしながら、電磁弁30を介して圧空
通路29に供給される圧縮空気の圧力は、前述した吸引
力を十分に打ち消す程高く、従って、排除点に達した溝
に圧縮空気が供給されると、その溝内の巻製品は圧縮空
気により、その外側に排除されることになる。
【0028】上述した電磁弁30は、巻製品の不良が検
出されたとき、所定の開弁タイミングで開弁されるもの
となっており、それ故、電磁弁30は、図6に示されて
いるようにドライバ回路32を介してコントローラ33
に接続されており、また、コントローラ33には圧力セ
ンサ31もまた接続されている。図6中、前側電磁弁3
0f及び前側圧力センサ31fは、溝付きドラム26の
前側の排除点と組をなす電磁弁及び圧力センサを示して
おり、後側電磁弁30r及び後側圧力センサ31rは、
溝付きドラム27の後側の排除点と組をなす電磁弁及び
圧力センサを示している。
【0029】更に、コンローラ33には、フィルタアタ
ッチメントの稼働速度つまりその機械速度を検出するロ
ータリエンコーダ34や、巻製品の不良を検出するため
の不良品検出センサ類35が接続されている。ロータリ
エンコーダ34は、たとえば巻付けドラム2の回転速度
すなわちその周速を検出するものであり、この周速はフ
ィルタアタッチメントの機械速度を示している。
【0030】不良品検出センサ類35には、ダブル巻製
品の不良を検出するものと、シングル巻製品の不良を検
出するものとに分けられ、ダブル巻製品の不良には、第
1に、ダブル巻製品が基準機械速度よりも低速の機械速
度で製造されたものである場合、第2に、ダブル巻製品
における紙巻たばこの巻紙に所定の印刷が無い場合、第
3に、チッププーパPのロール切換え時、チップペーパ
の接続時に発生する継ぎ目がダブル巻製品のチップペー
パ片に含まれている場合、第4に、ダブル巻製品のチッ
プペーパ片が正確に巻付けられていない場合、つまり、
チップペーパ片の巻付けが悪く、空気の漏れ量が許容範
囲以上である場合、第5に、巻紙ロールの製造上、巻紙
に継ぎ目が最初から存在しており、その継ぎ目がダブル
巻製品の巻紙に含まれている場合、第6に、チップペー
パロールの製造上、チップペーパに継ぎ目が最初から存
在しており、その継ぎ目がダブル巻製品のチップペーパ
片に含まれている場合、第7に、オペレータの手動操作
による排除指令が発せられた場合などがある。
【0031】一方、シングル巻製品の不良には、第1
に、シングル巻製品が基準機械速度よりも低速の機械速
度で製造されたものである場合、第2に、シングル巻製
品の紙巻たばこの先端の刻みたばこが許容量以上に脱落
している場合、第3に、シングル巻製品のフィルタチッ
プの切り口にチャコールなどが露出している場合、第4
に、オペレータの手動操作による排除指令が発せられた
場合などがある。
【0032】不良製品検出センサ類35にて、ダブル巻
製品又はシングル巻製品の不良が検出されると、不良製
品検出センサ類35はその不良巻製品の排除信号をコン
トローラ33の同期回路36に供給し、また、この同期
回路36にはロータリエンコーダ34からのパルス信号
が常時供給されている。同期回路36では、排除信号を
受け取った後、所定時間経過後に対応する電磁弁30に
向けて開弁指令を所定時間出力することになるが、この
開弁指令の出力タイミングは、その不良巻製品が対応す
る排除点に到達するまでに要する到達所要時間と、電磁
弁30が開弁指令を受け取ってから、この電磁弁30が
開弁され、そして、排除点に向け圧空通路29の一端開
口から噴出される圧縮空気圧つまり排除圧が不良巻製品
の排除に要する圧力値Phまで立ち上がるのに要する遅
れ時間とを考慮して決定される。
【0033】すなわち、図7に示されているように排除
信号が発せられてから、その不良巻製品が排除点に達す
るのに要する到達所要時間をT1とすれば、この到達所
要時間T1から排除圧の立ち上がりの遅れ時間T2を差し
引いた時点、つまり、排除信号を受け取ってから、T3
(=T1ーT2)時間の経過後が電磁弁30への開弁指令
の出力タイミングとなる。
【0034】ここで、フィルタアタッチメントは、その
機械速度を一定にして運転されているから、到達所要時
間T1は一定値をとり、また、遅延時間T2に関しても、
エアタンク内の圧縮空気の圧力が一定であればほぼ一定
値となる。なお、図7中、T4時間は、電磁弁30自体
の開弁指令を受けてから実際に開弁されるまでの応答遅
れを示している。
【0035】また、開弁指令の出力時間T5に関して
は、フィルタアタッチメントの機械速度に基づき一義的
に決定することができる。すなわち、排除点に良品であ
る次の巻製品が到達したとき、前記排除圧が既に圧力値
Ph以下に低下しているように、出力時間T5の設定がな
される。従って、フィルタアタッチメントが基準機械速
度で運転されており、また、エアタンクの圧縮空気の圧
力がほぼ一定であれば、排除信号の受け取ってから、T
3時間経過したタイミングで、電磁弁30に向けて開弁
指令を出力すれば、その不良巻製品が排除点に達したと
き、この不良巻製品は圧空通路29から噴出される圧縮
空気により、その溝付きドラムつまりその搬送経路の外
側に確実に排除されることになる。
【0036】ところで、エアタンクの圧縮空気の圧力が
低下しているような状況にあっては、電磁弁30に向
け、たとえ同一の出力タイミングで開弁指令が供給され
ても、排除圧の立ち上がりが図7中破線で示してあるよ
うに更に遅れることから、遅延時間T2がT6に延びるこ
とになり、このような状況では、その排除点に不良巻製
品が到達しても、このとき、圧空通路29から噴出され
る圧縮空気の排除圧が十分でなく、不良巻製品の排除を
行えないことになる。
【0037】しかしながら、この発明の排除装置にあっ
ては、電磁弁30から吐出される圧縮空気の排除圧が圧
力センサ31にて検出され、そして、そのセンサ信号が
コントローラ33の同期補正回路37に供給されている
から、この同期補正回路37にて、電磁弁30への開弁
指令の出力タイミングを適切に補正することができる。
すなわち、同期補正回路37では、圧力センサ31から
のセンサ信号に基づき、圧空通路29から噴出される圧
縮空気の排除圧の立ち上がり動向を検出し、その遅延時
間T6が基準遅延時間T2から更に遅れているような場合
にあっては、その遅れに相当する補正時間TC(=T6−
T2)を算出して同期回路36に供給する。従って、同
期回路36では、電磁弁30への開弁指令の出力タイミ
イグを決定する時間を、図8に示す如く基準時間T3か
ら補正時間TCを差し引いた時間T7(=T3−TC)に補
正されることになる。
【0038】上述したようにして電磁弁30への開弁指
令の出力タイミングが早められると、不良巻製品がその
排除点に達したとき、圧空通路29から噴出される圧縮
空気の排除圧はPh以上に達しており、これにより、そ
の不良巻製品を排除点で確実に排除可能となる。なお、
この発明では、電磁弁30から吐出される圧縮空気の圧
力を圧力センサ31にて直接に検出して、電磁弁30の
開弁指令の出力タイミングを補正するようにしたから、
この補正には、電磁弁30自体の前記応答遅れT4のば
らつきや、また、圧空通路29の長さのばらつきによる
遅れ時間の変動分をも含んだものとなり、開弁指令の出
力タイミングの補正を効果的に行えることになる。
【0039】また、溝付きドラムの溝から不良巻製品を
圧縮空気により排除する仕方には種々のものが考えら
れ、この発明は、図3乃至図5に示した一例の排除装置
に限られるものではない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の不良巻
製品排除装置によれば、電磁弁から排除点に向けて供給
される圧縮空気の排除圧を圧力センサにて直接に検出す
ることで、その排除圧の実際の立ち上がりの遅れ時間を
求め、そして、その遅れ時間の変動に基づいて、電磁弁
への開弁指令の出力タイミングを補正するようにしたの
で、不良巻製品が排除点に達したときには、圧縮空気の
排除圧を十分に立ち上げておくことができる。この結
果、たとえ空圧源側に圧力低下が発生していても、不良
巻製品の排除を確実にかつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルタアタッチメントを示した概略正面図で
ある。
【図2】フィルタアタッチメントでの紙巻たばこ及びフ
ィルタプラグの搬送の流れを示した図である。
【図3】エジェクタドラムの一部を示した概略斜視図で
ある。
【図4】エジェクタドラムをその溝と平行に切断した一
部の断面図である。
【図5】エジェクタドラムをその溝と直交する方向に切
断した一部の断面図である。
【図6】排除装置を概略的に示したブロック図である。
【図7】電磁弁の開弁指令の出力時期と排除圧の立ち上
がりとの関係を示したタイミングチャートである。
【図8】補正制御後における電磁弁の開弁指令の出力時
期と排除圧の立ち上がりとの関係を示したタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
29 圧空通路 30f,30r 電磁弁 31f,31r 圧力センサ 32 ドライバ回路 33 コントローラ 34 ロータリエンコーダ 35 不良品検出センサ類 36 同期回路 37 同期補正回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の紙巻たばこを同軸に配置した状態
    で、これら紙巻たばこを一定の速度で搬送し、この搬送
    過程において、2本の紙巻たばこ間にフィルタプラグを
    配置するようにし、これらフィルタプラグ及び2本の紙
    巻たばこへのチップペーパ片の巻付けより、これらを相
    互に接続してダブル巻製品を形成した後、ダブル巻製品
    をフィルタプラグの中央から切断し、シングル巻製品を
    得るようにしたフィルタ取付機において、 前記搬送経路に設けられ、ダブル若しくはシングルの巻
    製品を搬送経路の外側に排除可能とする排除点と、空圧
    源からの圧縮空気を排除点に向けて噴出可能とする電磁
    弁と、巻製品に不良が発生したとき、巻製品の搬送速度
    及び電磁弁への開弁指令から排除点側での圧縮空気の噴
    出圧の立ち上がりに要する遅延時間に基づき、不良巻製
    品が排除点に達する直前の時点から電磁弁に向けて開弁
    指令を所定時間だけ出力し、前記排除点に向けて噴出さ
    れる圧縮空気により不良巻製品を搬送経路から排除する
    排除制御手段と、電磁弁から排除点に供給される圧縮空
    気の噴出圧を検出する圧力センサと、この圧力センサに
    て検出した圧縮空気の噴出圧の立ち上がりに基づき、前
    記開弁指令の出力タイミングを補正する補正手段とを具
    備したことを特徴とするフィルタ取付機の不良巻製品排
    除装置。
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