JPH05268463A - 画像処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、非定形画像の定形用紙への印刷処
理、あるいは定形画像の非定形用紙への印刷処理を行う
際に、印刷する用紙Ｐの大きさに合わせた適切な印刷を
行うことができ、用紙Ｐの余白部分を少なくして印刷を
行うことができることを目的とする。 【構成】この発明の画像処理装置は、ページメモリ４０
に記憶されている種々のサイズの画像を印刷する際に、
印刷する用紙Ｐの大きさに合わせて画像を拡大縮小回路
４６によって拡大あるいは縮小し、この拡大あるいは縮
小した画像を用紙Ｐに印刷するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、たとえばスキャナか
らの画像を光ディスクに登録したり、光ディスクに登録
されている画像を検索して表示したり、印刷する画像フ
ァイリング装置などの画像処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、多量に発生する文書などの画像を
スキャナ（２次元走査装置）によって読取り、この読取
った画像を光ディスクに記憶し、この記憶されている任
意の画像を検索して読出し、それを出力装置たとえばＣ
ＲＴディスプレイ装置あるいは印刷装置で目視し得る状
態に出力する画像ファイリング装置が実用化されてい
る。

【０００３】このような装置では、スキャナにより読取
った定形画像を加工してできた非定形の画像に対する適
切な（最適な）印刷ができない。これは、非定形の画像
と印刷用紙と縦横比が異なるためである。また、等倍で
そのまま印刷すると、用紙から画像がはみ出してしまっ
たり、画像が小さすぎて用紙上に大きな余白ができてし
まう。さらに、用紙に合わせて、拡大、縮小するなどの
自由度を持たない。

【０００４】したがって、非定形画像の定形用紙への印
刷処理、あるいは定形画像の非定形用紙への印刷処理を
行う際に、印刷する用紙の大きさに合わせた適切な印刷
を行うことができず、用紙に大きな余白が生じたりして
しまうという問題があった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、非定形
画像の定形印刷媒体への印刷処理、あるいは定形画像の
非定形印刷媒体への印刷処理を行う際に、印刷する印刷
媒体の大きさに合わせた適切な印刷を行うことができ
ず、印刷媒体に大きな余白が生じたりしてしまうという
問題があった。

【０００６】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、非定形画像の定形印刷媒体への印刷処理、あるい
は定形画像の非定形印刷媒体への印刷処理を行う際に、
印刷する印刷媒体の大きさに合わせた適切な印刷を行う
ことができ、印刷媒体の余白部分を少なくして印刷を行
うことができる画像処理装置を提供することを目的とす
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明の画像処理装置
は、種々のサイズの画像が供給される供給手段、この供
給手段により供給された画像を第１の記憶領域に記憶す
る記憶手段、画像を印刷媒体上に印刷する印刷手段、上
記印刷手段の印刷媒体のサイズに応じた第２の記憶領域
を上記記憶手段に確保する確保手段、画像を拡大あるい
は縮小する拡大縮小手段、上記記憶手段内の第２の記憶
領域と第１の記憶領域とを比較することにより画像の拡
大率あるいは縮小率を判断する判断手段、この判断手段
により判断した拡大率あるいは縮小率を用いて、上記記
憶手段の第１の記憶領域に記憶されている画像を上記拡
大縮小手段で拡大あるいは縮小し、この拡大あるいは縮
小された画像を上記記憶手段の第２の記憶領域に記憶す
る第１の処理手段、および上記記憶手段の第２の記憶領
域に記憶された画像を上記印刷手段により印刷媒体上に
印刷する第２の処理手段から構成されている。

【０００８】この発明の画像処理装置は、種々のサイズ
の画像が供給される供給手段、この供給手段により供給
された画像をその画像サイズに応じた第１の記憶領域に
記憶する第１の記憶手段、画像を印刷媒体上に印刷する
印刷手段、上記印刷手段の印刷媒体のサイズに応じた画
像を第２の記憶領域に記憶する第２の記憶手段、画像を
拡大あるいは縮小する拡大縮小手段、上記第１、第２の
記憶領域の大きさを比較することにより画像の拡大率あ
るいは縮小率を判断する判断手段、この判断手段により
判断した拡大率あるいは縮小率を用いて、上記第１の記
憶領域に記憶されている画像を上記拡大縮小手段で拡大
あるいは縮小し、この拡大あるいは縮小された画像を上
記第２の記憶領域に記憶する第１の処理手段、および上
記第２の記憶領域に記憶された画像を上記印刷手段によ
り印刷媒体上に印刷する第２の処理手段から構成されて
いる。

【０００９】

【作用】この発明は、記憶手段の第１の記憶領域に記憶
されている種々のサイズの画像を印刷する際に、印刷す
る印刷媒体の大きさに合わせた第２の記憶領域を記憶手
段に確保し、この確保した第２の記憶領域と第１の記憶
領域の大きさを比較することにより画像の拡大率あるい
は縮小率を判断し、この判断した拡大率あるいは縮小率
を用いて、上記第１の記憶領域に記憶されている画像を
拡大縮小手段によって拡大あるいは縮小して上記第２の
記憶領域に記憶し、この第２の記憶領域に記憶された画
像を印刷媒体に印刷するようにしたものである。

【００１０】

【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。

【００１１】図１はこの発明の画像処理装置たとえば電
子ファイリング装置の構成例を示すものである。すなわ
ち、電子ファイリング装置は、制御モジュール１０、メ
モリモジュール１２、画像処理モジュール１４、通信制
御モジュール１６、スキャナ装置１８、光ディスク２０
並びに光ディスク装置２２、キーボード２３、ＣＲＴデ
ィスプレイ装置２４、プリンタ装置２５、磁気ディスク
２６並びに磁気ディスク装置２７、マウス２９、システ
ムバス３０、および画像バス３２によって構成されてい
る。

【００１２】制御モジュール１０は、画像の記憶、検索
および編集処理等のための各種制御を行うＣＰＵ３４、
および光ディスク装置２２、磁気ディスク装置２７とＣ
ＰＵ３４を接続するインターフェース回路３６から構成
されている。また、ＣＰＵ３４には、キーボード２３お
よびマウス２９が接続されている。

【００１３】メモリモジュール１２は、画像の記憶、検
索、編集等の各種制御プログラムおよび管理情報等を記
憶するメインメモリ３８、Ａ４サイズの原稿数頁分の画
像に対応する記憶容量を有する画像メモリとしてのペー
ジメモリ４０、表示用インターフェースとしての表示メ
モリ４２、および表示制御部４４などから構成されてい
る。ページメモリ４０の一部には、バッファメモリ領域
４０ａが設けられている。ページメモリ４０は、例えば
スキャナ装置１８によって読取られた画像や、光ディス
ク２０に記憶する画像や、光ディスク２０から読出され
た画像や、プリンタ装置２５で印刷する画像を一時記憶
するメモリである。

【００１４】ページメモリ４０には、記憶エリア５０、
５１があり、記憶エリア５０には、スキャナ装置１８に
よって読取られた画像や、光ディスク２０から読出され
た画像や、それらの画像が加工された画像などが記憶さ
れ、記憶エリア５１には、プリンタ装置２５で印刷する
画像が記憶されるようになっている。記憶エリア５０と
しては記憶されている画像に応じた大きさの領域が確保
され、記憶エリア５１としてはプリンタ装置２５で印刷
する用紙Ｐの大きさ分の領域が確保される。

【００１５】表示メモリ４２は、ＣＲＴディスプレイ装
置２４によって表示される画像を一時記憶するためのも
のである。この表示メモリ４２には、ＣＲＴディスプレ
イ装置２４における表示ウインドウ内に実際に表示され
る画像、たとえばページメモリ４０からの画像、あるい
はバッファメモリ４０ａからの画像に対して、拡大、縮
小、回転、挿入または白黒反転等を施された画像が記憶
されるものである。表示制御部４４は、ＣＲＴディスプ
レイ装置２４の表示処理の制御等を行うものである。

【００１６】上記画像処理モジュール１４は、画像の拡
大、縮小処理を施す拡大縮小回路４６、画像の回転処理
を行う縦横変換回路４８、画像の圧縮（冗長度を少なく
する）を行う符号化処理を施しおよび伸長（少なくされ
た冗長度を元に戻す）を行う復号化処理を施す圧縮伸長
回路（ＣＯＤＥＣ）５０、スキャナ装置１８用のスキャ
ナインターフェース５２、プリンタ装置２５用のプリン
タインターフェース５４、および拡大縮小回路４６並び
に縦横変換回路４８と、圧縮伸長回路５０、スキャナイ
ンターフェース５２、プリンタインターフェース５４と
を接続する内部バス５６によって構成されている。圧縮
伸長回路５０は、ＭＨ(Modified Huffman)方式、あるい
はＭＲ(ModifiedRead) 方式などを用いて、帯域圧縮、
あるいは帯域伸長が行われるものである。

【００１７】通信制御モジュール１６は、たとえばＬＡ
Ｎに接続されるBCP(Bus Communica-tion Processor) 等
の通信インターフェース５８によって構成されている。
また、通信制御モジュール１６には、ＦＣＰ（ファクシ
ミリ接続機構）、パソコン等の外部機器とインターフェ
ースを介して接続されるUCP (Universal Communication
Processor) が設けられたものであってもよい。

【００１８】システムバス３０は、各種装置の制御信号
用のバスであり、制御モジュール１０とメモリモジュー
ル１２、画像処理モジュール１４、通信制御モジュール
１６とを接続するものである。また、画像バス３２は画
像用のバスであり、メモリモジュール１２と画像処理モ
ジュール１４、通信制御モジュール１６とを接続するも
のである。

【００１９】スキャナ装置１８はたとえば２次元走査装
置で、原稿（文書）上をレーザビーム光で２次元走査す
ることにより、原稿上の画像に応じた電気信号を得るも
のである。このスキャナ装置１８としては、定形サイズ
の画像を読取るものであっても、非定形サイズの画像を
読取るものであっても良い。このスキャナ装置１８が定
形サイズの画像を読取るか否かはＣＰＵ３４に送信され
ている。

【００２０】光ディスク装置２２は、スキャナ装置１８
で読取られた画像を光ディスク２０に順次記憶するもの
である。また、キーボード２３等によって指定される検
索コードに対応した画像を光ディスク２０から検索する
ものである。

【００２１】キーボード２３は、光ディスク２０に記憶
する画像に対応する固有の検索コードおよび記憶、検
索、編集処理等の各種動作指令などを入力するものであ
る。またマウス２９は、たとえばＣＲＴディスプレイ装
置２４の表示ウインドウ上に表示されるカーソル（図示
せず）を上下、左右方向に任意に移動させ、所望の位置
で指示を与えることにより、カーソルが位置している表
示内容（種々の動作モード、画像編集のための領域指定
またはアイコン等）を選択または指示するものである。

【００２２】ＣＲＴディスプレイ装置（陰極線管表示装
置）２４は、スキャナ装置１８で読取られた画像並びに
光ディスク２０から検索された画像を表示するものであ
る。このＣＲＴディスプレイ装置２４の表示ウインドウ
上の上端、下端、右端にアイコン等が表示される。

【００２３】プリンタ装置２５は、スキャナ装置１８で
読取られた画像、光ディスク２０から検索された画像ま
たはＣＲＴディスプレイ装置２４で表示している画像
（加工された画像）を印刷出力（ハードコピー）するも
のである。プリンタ装置２５としては、種々の定形サイ
ズの用紙Ｐに印刷するものであっても、非定形サイズの
用紙Ｐに印刷するものであっても良い。プリンタ装置２
５で印刷する用紙Ｐのサイズは、キーボード２３を用い
てオペレータにより指定されているようにしても、プリ
ンタ装置２５側からＣＰＵ３４に印刷用紙の大きさを送
信するようにしても良い。

【００２４】磁気ディスク装置２７は、この磁気ディス
ク装置２７に装着された磁気ディスク２６に各種制御プ
ログラムを記憶するとともに、キーボード２３から入力
された検索コードとこの検索コードに対応する画像が記
憶される光ディスク２０上の記憶アドレス、画像サイ
ズ、検索頻度等からなる検索データ（検索情報）を記憶
するものである。

【００２５】上記検索データは文書管理テーブルによっ
て管理されるようになっており、この文書管理テーブル
は、図２に示すように、タイトル管理テーブル２６ａ、
頁管理テーブル２６ｂ、およびレコード管理テーブル２
６ｃによって構成されている。上記タイトル管理テーブ
ル２６ａには、複数の検索キーからなる検索コード（画
像名）ごとに対応して１つの書類番号が記憶されてい
る。上記頁管理テーブル２６ｂには、１つの書類の頁単
位にレコード番号が記憶されるもので、１つの頁ごとに
１つのレコード番号が対応して記憶されている。上記レ
コード管理テーブル２６ｃには、レコード番号ごとに画
像の光ディスク１９における記憶アドレス（記憶開始位
置）、文書サイズ（画像サイズ）、および圧縮方式や解
像度などの画像属性が記憶されている。上記記憶アドレ
スは、論理アドレスであり、アクセス時にはここから物
理トラックアドレスおよび物理セクタアドレスが算出さ
れるようになっている。次に、このような構成において
電子ファイリング装置における画像の記憶および検索処
理の動作について説明する。

【００２６】まず、画像の記憶処理について説明する。
たとえば今、キーボード２３により登録モードに選択設
定し、光ディスク２０に記憶する画像の検索コードを入
力する。この検索コードは複数項目の検索キーから構成
されているものであり、この検索キーの項目の内容は、
あらかじめ設定されるものである。ＣＰＵ３４はこの入
力した検索コードに対してあらかじめ定義されているフ
ォーマットにしたがって妥当性がチェックされる。さら
にすでに光ディスク２０に登録されている検索コードと
比較して２重登録のチェックを行う。このチェックの結
果に応じて、入力された検索コードはメインメモリ１３
に記憶される。

【００２７】次に、原稿をスキャナ装置１８にセット
し、ＣＰＵ３４が光ディスク装置２２およびスキャナ装
置１８を動作させる。スキャナ装置１８は、セットされ
た文書等の画像を二次元的に走査し光電変換する。この
光電変換された画像のライン情報はページメモリ４０に
順次記憶される。このページメモリ４０に記憶された画
像は表示メモリ４２に記憶され、ＣＲＴディスプレイ装
置２４に表示される。ＣＲＴディスプレイ装置２４に表
示された画像のスキュー、濃度、解像度等を確認し、表
示された画像が満足できるものであった時、記憶キー
（図示せず）を入力する。すると、ＣＰＵ３４はページ
メモリ４０に記憶されている画像をライン情報ごとに圧
縮伸長回路(CODEC) ５０において、周知のMR(Modified
Read) 方式等により帯域圧縮することにより符号化処理
する。この符号化処理された画像は、光ディスク装置２
２に供給されて光ディスク２０に記憶される。

【００２８】光ディスク２０に画像の記憶が終了する
と、ＣＰＵ３４は画像が記憶された物理トラックアドレ
ス、物理セクタアドレスから決定される論理アドレス、
ブロック長で表わされる画像長、画像属性などを検索コ
ード（検索情報）に対応させてメインメモリ３８に記憶
する。ついで、ＣＰＵ３４はメインメモリ３８に記憶し
た検索データを磁気ディスク装置２７に供給する。これ
により、磁気ディスク装置２７は、供給される検索デー
タを磁気ディスク２６内の各テーブル２６ａ〜２６ｃに
記憶する。

【００２９】次に、光ディスク２０に記憶された画像の
検索処理について説明する。まず、キーボード２３によ
り検索モードを設定するとともに、検索したい画像に対
応した検索コードを入力する。ＣＰＵ３４は、入力され
た検索コードを磁気ディスク２６のタイトル管理テーブ
ル２６ａ（図２）に記憶されている検索コードと順次比
較照合し、入力された検索コードと一致する検索コード
が記憶されているか否かを順次チェックし該当する書類
番号を抜出す。これにより、ＣＰＵ３４は抜き出した候
補の書類番号をメインメモリ３８に記憶する。

【００３０】そして、ＣＰＵ３４は、上記メインメモリ
３８の候補の書類番号を参照して、該当書類の一覧表
（検索コードと各頁単位の検索ランクからなる）をタイ
トル管理テーブル２６ａから読出したデータとレコード
管理テーブル２６ｃから読出した検索ランクとで作成
し、ＣＲＴディスプレイ装置２４を用いて表示する。こ
の表示により、オペレータを検索したい書類（の頁）が
見つからなければ検索コードの入力をやり直す。もし見
つかれば一覧表の中から検索を行う画像を指定（書類番
号、頁番号等で指定）し、検索実行を指示する。

【００３１】ＣＰＵ３４は、その指定画像に対応するレ
コード番号を磁気ディスク２６の頁管理テーブル２６ｂ
を用いて読出し、この読出したレコード番号に対応する
論理アドレスを上記磁気ディスク２６内のレコード管理
テーブル２６ｃから読出し、このアドレスに対応する物
理トラックアドレスと物理セクタアドレスとを算出し、
これらのアドレスにより光ディスク２０からの画像の再
生を光ディスク装置２２で行う。

【００３２】また、ＣＰＵ３４は光ディスク装置２２か
ら供給される一走査ラインごとの画像（圧縮情報）を圧
縮伸長回路５０へ供給し、帯域伸長処理を行ってページ
メモリ４０へ順次供給する。このページメモリ４０に記
憶された画像は、拡大、縮小回路４６で縮小されて表示
メモリ４２に出力され、表示メモリ４２に上記画像が記
憶される。したがって、表示制御部４４は表示メモリ４
２の記憶内容をＣＲＴディスプレイ装置２４で表示す
る。

【００３３】また、ＣＲＴディスプレイ装置２４で表示
されている画像に対して編集を行って加工した画像を印
刷したり、ＣＲＴディスプレイ装置２４で表示されてい
る画像の指定範囲の画像を印刷したり、あるいは非定形
の画像を読取るスキャナ装置１８からの画像を印刷する
場合の動作について説明する。

【００３４】まず、ＣＲＴディスプレイ装置２４で表示
されている画像に対して編集を行って加工した画像を印
刷する場合について、図３に示すフローチャートを参照
しつつ説明する。

【００３５】すなわち、印刷の指示に応じて、ＣＰＵ３
４はＣＲＴディスプレイ装置２４で表示されている画像
に対して編集を行って加工した表示メモリ４２上の画像
をその画像サイズにより確保したページメモリ４０の記
憶エリア５０に記憶する（図４の（ａ）、図５の（ａ）
参照）。また、ＣＰＵ３４は上記プリンタ装置２５から
の用紙サイズ信号あるいはキーボード２３により指示さ
れた用紙サイズに応じたサイズの記憶エリア５１をペー
ジメモリ４０上に確保する。

【００３６】ついで、ＣＰＵ３４は記憶エリア５０の横
方向のサイズと記憶エリア５１の横方向（短手方向；Ｘ
方向）のサイズとを比較することにより、拡大、縮小率
を判断する。ＣＰＵ３４は、この判断した拡大、縮小率
を拡大縮小回路４６へ出力するとともに、記憶エリア５
０に記憶されている画像を拡大縮小回路４６へ出力す
る。拡大縮小回路４６はＣＰＵ３４から拡大、縮小率で
記憶エリア５０からの画像を拡大あるいは縮小し、記憶
エリア５１に出力する。これにより、記憶エリア５１に
印刷する用紙Ｐの大きさに合わせて拡大あるいは縮小さ
れた画像が記憶される。

【００３７】この後、ＣＰＵ３４は記憶エリア５１に記
憶した印刷画像をプリンタインターフェース５４を介し
てプリンタ装置２５へ出力する。プリンタ装置２５はそ
の供給される画像に対応する印刷を用紙Ｐ上に行う（図
４の（ｂ）、図５の（ｂ）参照）。

【００３８】この結果、印刷対象の画像と用紙Ｐの縦横
比を計算し、用紙Ｐの短手方向がいっぱいになるように
合わせて印刷することにより、用紙Ｐ上の一方の余白を
無くし、用紙Ｐを基準に拡大あるいは縮小して印刷する
ことができる。次に、ＣＲＴディスプレイ装置２４で表
示されている画像の指定範囲の画像を印刷する場合につ
いて説明する。

【００３９】すなわち、キーボード２３による印刷の指
示とマウス２９による画像の印刷範囲の指示とに応じ
て、ＣＰＵ３４はＣＲＴディスプレイ装置２４で表示さ
れている画像の表示指定範囲に対応する表示メモリ４２
上の画像をその画像サイズにより確保したページメモリ
４０の記憶エリア５０に記憶する（図６の（ａ）参
照）。また、ＣＰＵ３４は上記プリンタ装置２５からの
用紙サイズ信号あるいはキーボード２３により指示され
た用紙サイズに応じたサイズの記憶エリア５１をページ
メモリ４０上に確保する。

【００４０】ついで、ＣＰＵ３４は記憶エリア５０の横
方向のサイズと記憶エリア５１の横方向のサイズとを比
較することにより、拡大、縮小率を判断する。ＣＰＵ３
４は、この判断した拡大、縮小率を拡大縮小回路４６へ
出力するとともに、記憶エリア５０に記憶されている画
像を拡大縮小回路４６へ出力する。拡大縮小回路４６は
ＣＰＵ３４から拡大、縮小率で記憶エリア５０からの画
像を拡大あるいは縮小し、記憶エリア５１に出力する。
これにより、記憶エリア５１に印刷する用紙Ｐの大きさ
に合わせて拡大あるいは縮小された画像が記憶される。

【００４１】この後、ＣＰＵ３４は記憶エリア５１に記
憶した印刷画像をプリンタインターフェース５４を介し
てプリンタ装置２５へ出力する。プリンタ装置２５はそ
の供給される画像に対応する印刷を用紙Ｐ上に行う（図
６の（ｂ）参照）。

【００４２】次に、非定形の画像を読取るスキャナ装置
１８からの画像を印刷する場合について説明する。この
際、ＣＰＵ３４はスキャナ装置１８からの画像がその画
像サイズにより確保したページメモリ４０の記憶エリア
５０に記憶されている。

【００４３】すなわち、印刷の指示に応じて、ＣＰＵ３
４は上記プリンタ装置２５からの用紙サイズ信号あるい
はキーボード２３により指示された用紙サイズに応じた
サイズの記憶エリア５１をページメモリ４０上に確保す
る。

【００４４】ついで、ＣＰＵ３４は記憶エリア５０の横
方向のサイズと記憶エリア５１の横方向のサイズとを比
較することにより、拡大、縮小率を判断する。ＣＰＵ３
４は、この判断した拡大、縮小率を拡大縮小回路４６へ
出力するとともに、記憶エリア５０に記憶されている画
像を拡大縮小回路４６へ出力する。拡大縮小回路４６は
ＣＰＵ３４から拡大、縮小率で記憶エリア５０からの画
像を拡大あるいは縮小し、記憶エリア５１に出力する。
これにより、記憶エリア５１に印刷する用紙Ｐの大きさ
に合わせて拡大あるいは縮小された画像が記憶される。

【００４５】この後、ＣＰＵ３４は記憶エリア５１に記
憶した印刷画像をプリンタインターフェース５４を介し
てプリンタ装置２５へ出力する。プリンタ装置２５はそ
の供給される画像に対応する印刷を用紙Ｐ上に行う。

【００４６】上記したように、ページメモリに記憶され
ている種々のサイズの画像を印刷する際に、印刷する用
紙Ｐの大きさに合わせて画像を拡大縮小回路によって拡
大あるいは縮小し、この拡大あるいは縮小した画像を用
紙Ｐに印刷するようにしたものである。

【００４７】すなわち、ページメモリ上の二次元アドレ
ス空間で仮想的に用紙と同一の縦横比を持つ領域を算出
し、その領域を用いて、画像データを処理するようにし
たものである。

【００４８】これにより、非定形画像の定形用紙への印
刷処理、あるいは定形画像の非定形用紙への印刷処理を
行う際に、印刷する用紙Ｐの大きさに合わせた適切な印
刷を行うことができ、用紙Ｐの余白部分を少なくして印
刷を行うことができる。

【００４９】なお、前記実施例では、領域の設定及び場
所を変えるだけで図７（ａ）（ｂ）に示すように、様々
な出力を行なうことも可能である。また、これを応用し
て、図８（ａ）（ｂ）に示すように、はみ出す部分が出
ても用紙一杯に印刷したり、逆に定形画像を非定形用紙
に印刷するようにしても良い。したがって、非定形画像
の自由度のある印刷はもとより、さまざまな大きさのイ
メージ部品の用紙に合わせて印刷することができる。

【００５０】これにより、出力領域に合わせたり、用紙
に合わせたりすることにより、さまざまな形態の印刷が
可能となり、印刷処理における応用範囲が広いものとな
っている。

【００５１】

【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
非定形画像の定形印刷媒体への印刷処理、あるいは定形
画像の非定形印刷媒体への印刷処理を行う際に、印刷す
る印刷媒体の大きさに合わせた適切な印刷を行うことが
でき、印刷媒体の余白部分を少なくして印刷を行うこと
ができる画像処理装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例における画像処理装置の構
成を概略的に示すブロック図。

【図２】図１の文書管理テーブルの記憶例を説明するた
めの図。

【図３】図１の画像処理装置の印刷処理を説明するため
のフローチャート。

【図４】図１のページメモリにおける記憶例と用紙への
印刷例を説明するための図。

【図５】図１のページメモリにおける記憶例と用紙への
印刷例を説明するための図。

【図６】図１のページメモリにおける記憶例と用紙への
印刷例を説明するための図。

【図７】図１のページメモリにおける記憶例と用紙への
印刷例を説明するための図。

【図８】図１のページメモリにおける記憶例と用紙への
印刷例を説明するための図。

【符号の説明】

２０…光ディスク、１８…スキャナ装置、２２…光ディ
スク装置、２３…キーボード、２４…ＣＲＴディスプレ
イ装置、２５…プリンタ装置、３４…ＣＰＵ、３８…メ
インメモリ、４０…ページメモリ、４２…表示メモリ、
４６…拡大縮小回路、５１…第１の記憶エリア、５２…
第２の記憶エリア、Ｐ…用紙（印刷媒体）。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 種々のサイズの画像が供給される供給手
   段と、 この供給手段により供給された画像を第１の記憶領域に
   記憶する記憶手段と、 画像を印刷媒体上に印刷する印刷手段と、 上記印刷手段の印刷媒体のサイズに応じた第２の記憶領
   域を上記記憶手段に確保する確保手段と、 画像を拡大あるいは縮小する拡大縮小手段と、 上記記憶手段内の第２の記憶領域と第１の記憶領域とを
   比較することにより画像の拡大率あるいは縮小率を判断
   する判断手段と、 この判断手段により判断した拡大率あるいは縮小率を用
   いて、上記記憶手段の第１の記憶領域に記憶されている
   画像を上記拡大縮小手段で拡大あるいは縮小し、この拡
   大あるいは縮小された画像を上記記憶手段の第２の記憶
   領域に記憶する第１の処理手段と、 上記記憶手段の第２の記憶領域に記憶された画像を上記
   印刷手段により印刷媒体上に印刷する第２の処理手段
   と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
2. 【請求項２】 種々のサイズの画像が供給される供給手
   段と、 この供給手段により供給された画像をその画像サイズに
   応じた第１の記憶領域に記憶する第１の記憶手段と、 画像を印刷媒体上に印刷する印刷手段と、 上記印刷手段の印刷媒体のサイズに応じた画像を第２の
   記憶領域に記憶する第２の記憶手段と、 画像を拡大あるいは縮小する拡大縮小手段と、 上記第１、第２の記憶領域の大きさを比較することによ
   り画像の拡大率あるいは縮小率を判断する判断手段と、 この判断手段により判断した拡大率あるいは縮小率を用
   いて、上記第１の記憶領域に記憶されている画像を上記
   拡大縮小手段で拡大あるいは縮小し、この拡大あるいは
   縮小された画像を上記第２の記憶領域に記憶する第１の
   処理手段と、 上記第２の記憶領域に記憶された画像を上記印刷手段に
   より印刷媒体上に印刷する第２の処理手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。