JPH05268418A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH05268418A
JPH05268418A JP4059930A JP5993092A JPH05268418A JP H05268418 A JPH05268418 A JP H05268418A JP 4059930 A JP4059930 A JP 4059930A JP 5993092 A JP5993092 A JP 5993092A JP H05268418 A JPH05268418 A JP H05268418A
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JP
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image
focus
image sensor
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digital filter
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Application number
JP4059930A
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English (en)
Inventor
Takashi Nakajima
孝 中島
Koji Yorimoto
浩二 寄本
Makoto Watanabe
渡辺  誠
Hiroshi Hayashi
寛 林
Kuniomi Hasegawa
国臣 長谷川
Yasuo Komatsu
康男 小松
Atsushi Takahashi
篤 高橋
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成および処理によってピント状態を
検出する。 【構成】 ピントずれ判定用パターンをイメージセンサ
25で読み取ることによって得られた画像データを、ハ
イパス特性を有するディジタル・フィルタ40に通し、
このディジタル・フィルタ40の出力データを加算回路
41で加算し、比較回路43にて閾値50と比較するこ
とにより、ピント状態を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピント状態の検出が可
能な画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機やファクシミリ装置や画像
処理装置等における画像入力手段として、原稿像をレン
ズ等によってイメージセンサ上に結像させ、このイメー
ジセンサによって原稿像を読み取る方式の画像読取装置
が広く使用されている。この画像読取装置では、出荷前
にピント調整が行われるが、輸送時や使用中における衝
撃等により光学系にずれが生じ、ピントがずれることが
ある。そうなると、像がぼけ正確な画像の読み取りがで
きなくなってしまう。
【0003】これに対処するに、例えば特開平2−23
7363号、特開平2−237364号、特開平2−2
37365号、特開平2−237366号の各公報に
は、原稿プラテン面の外側に判定用原稿板を設け、この
判定用原稿板を読み取って画像の先鋭度を判定してピン
ト状態を判定する手段を有する画像読取装置が示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記各公報
に示される画像読取装置では、判定用原稿板として、上
下方向に階段状に構成された原稿板、あるいは上下方向
に斜めに取り付けられた原稿板を使用すると共に、この
原稿板を複数のラインセンサによって読み取り、各ライ
ンセンサの読取データの隣接画素間の差の自乗和を比較
することによりピント状態を判定している。そのため、
判定用原稿板の構造および取り付けが複雑で精度を要す
るという問題点がある。また、演算処理が複雑でそのた
めの回路規模が大きくなり、コストが高くなるという問
題点がある。
【0005】そこで本発明の目的は、簡単な構成および
処理によってピント状態を検出できるようにした画像読
取装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像読取装置は、原稿像を読み取るイメージセンサと、こ
のイメージセンサ上に原稿像を結像させる結像手段と、
イメージセンサによって読取可能な位置に形成され、所
定の濃度変化パターンを有するピントずれ判定用パター
ンと、このピントずれ判定用パターンをイメージセンサ
で読み取ることによって得られた画像データの高周波成
分を抽出または強調するフィルタと、このフィルタの出
力データに基づいてピント状態を判定する判定手段とを
備えたものである。
【0007】この画像読取装置では、フィルタによっ
て、ピントずれ判定用パターンをイメージセンサで読み
取ることによって得られた画像データの高周波成分を抽
出または強調し、このフィルタの出力データに基づいて
判定手段によってピント状態を判定する。ピントずれが
大きくなる程画像データの高周波成分は小さくなるの
で、フィルタの出力データからピント状態を検出するこ
とができる。
【0008】請求項2記載の発明の画像読取装置は、原
稿像を読み取るイメージセンサと、このイメージセンサ
上に原稿像を結像させる結像手段と、イメージセンサに
よって読取可能な位置に形成され、所定の濃度変化パタ
ーンを有するピントずれ判定用パターンと、このピント
ずれ判定用パターンをイメージセンサで読み取ることに
よって得られた画像データを微分する微分手段と、この
微分手段の出力データに基づいてピント状態を判定する
判定手段とを備えたものである。
【0009】この画像読取装置では、ピントずれ判定用
パターンをイメージセンサで読み取ることによって得ら
れた画像データを、微分手段で微分し、この微分手段の
出力データに基づいて判定手段によってピント状態を判
定する。ピントずれが大きくなる程微分値は小さくなる
ので、微分手段の出力データからピント状態を検出する
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1ないし図7は本発明の第1実施例に係
るものである。
【0011】図1は本実施例の画像読取装置の読取部の
概略の構成を示す説明図である。この図に示すように、
読取部は読取部本体(筐体)11を有し、この読取部本
体11の上面に、原稿10を載置するためのプラテンガ
ラス12が設けられている。このプラテンガラス12上
には開閉自在な原稿押え13が設けられている。また、
プラテンガラス12の副走査開始側の端部の上には、主
走査方向に沿ってレジプレート14が設けられている。
【0012】図2はプラテンガラス12を下側から見た
状態を示す底面図である。この図に示すように、レジプ
レート14はプラテンガラス12の原稿読取領域12a
に対して副走査方向18に隣接して設けられ、このレジ
プレート14の裏面すなわちプラテンガラス12側の面
にはシェーディング補正用の白色基準領域16が設けら
れ、この白色基準領域16と原稿読取領域12aの間に
おいて、例えば主走査方向17の中央部にピントずれ判
定用パターン15が設けられている。このピントずれ判
定用パターン15は、例えば、主走査方向17に沿って
画像読取装置の読み取り解像度より十分に大きい所定の
ピッチで白の領域と黒の領域が交互に配列されたラダー
状のパターンである。
【0013】図1に示すように、プラテンガラス12の
下方には、副走査方向に移動可能なキャリッジ20が設
けられている。このキャリッジ20内には、原稿10を
ライン状に照明するためのランプ21と、このランプ2
1から出射された光を原稿10に照射するリフレクタ2
2と、原稿10からの反射光を反射する第1ミラー23
とが設けられている。また、読取部本体11内の底部に
は原稿像を読み取る1次元イメージセンサ25が設けら
れ、読取部本体11内には第1ミラー23からの光を1
次元イメージセンサ25へ導く第2ミラー26および第
3ミラー27が設けられている。また、イメージセンサ
25の前方の光路上には、原稿像をイメージセンサ25
上に結像させるレンズ28が設けられている。
【0014】キャリッジ20は図示しない駆動装置によ
って副走査方向に往復動されるようになっている。ま
た、第2ミラーおよび第3ミラー27は、図示しない駆
動装置によって、キャリッジ20の移動方向と同一方向
に、キャリッジ20の1/2の速度で移動されるように
なっている。これにより、原稿面とイメージセンサ25
間の距離が変化することなく、原稿面を走査することが
できるようになっている。なお、ピントずれ判定用パタ
ーン15は、例えば、通常の読み取り開始に当たってキ
ャリッジ20が停止している位置に設ける。
【0015】図3は画像読取装置の信号処理系を示すブ
ロック図である。この図に示すように信号処理系は、イ
メージセンサ25の出力信号をディジタルの画像データ
に変換するアナログ−ディジタル変換器(以下、A/D
変換器と記す。)31と、このA/D変換器31の出力
画像データに対してシェーディング補正を行うシェーデ
ィング補正回路32と、このシェーディング補正回路3
2の出力画像データに対してフィルタ処理を行う例えば
3×3のディジタル・フィルタ40と、このディジタル
・フィルタ40の出力データに対して画像処理を施す画
像処理回路33と、画像読取装置全体を制御すると共に
ピント状態の判定を行う中央処理装置(以下、CPUと
記す。)34と、これらイメージセンサ25、A/D変
換器31、シェーディング補正回路32、ディジタルフ
ィルタ40、画像処理回路33およびCPU34に対し
てタイミング信号を供給するタイミング発生回路35と
を備えている。なお、CPU34は、リード・オンリ・
メモリ(以下、ROMと記す。)およびランダム・アク
セス・メモリ(以下、RAMと記す。)を含んでいる。
また、3×3のディジタル・フィルタ40は3ライン分
のデータを用いることから、少なくとも2ライン分のメ
モリを有する。
【0016】画像読取装置の信号処理系は、さらに、デ
ィジタル・フィルタ40の出力データを1クロック毎に
加算する加算回路41と、閾値を保持するレジスタ42
と、加算回路41の出力値とレジスタ42に保持された
閾値50とを比較してその結果をCPU34へ知らせる
比較回路43と、CPU34に接続され、ピントずれを
報知する報知回路37とを備えている。CPU34は、
ディジタル・フィルタ40に対して係数を設定するため
の係数設定信号51を与え、レジスタ42に対して閾値
を設定するための閾値設定信号52を与え、加算回路4
1に対して加算動作を有効にするイネーブル信号53を
与えるようになっている。
【0017】また、画像処理回路33の出力画像データ
は、画像読取装置と共にファクシミリ・複写システムを
構成する通信制御装置61と画像出力装置62とに送ら
れ、通信制御装置61による画像送信、画像出力装置6
2による画像出力が可能になっている。また、通信制御
装置61の受信画像は画像出力装置62によって出力さ
れるようになっている。CPU34は図示しないバスを
介して通信制御装置61と画像出力装置62に接続され
ている。
【0018】次に、本実施例の動作について説明する。
【0019】図7はタイミング発生回路35が生成する
タイミング信号を示し、(a)は副走査の始めから終わ
りまでの期間を示すページ同期信号PSYNC、(b)
は主走査の1ラインの期間を示すライン同期信号LSY
NC、(c)は画像データの1画素毎の転送を制御する
ためのビデオクロックVCLKを示す。図3の各部は、
これらのタイミング信号に従って動作する。
【0020】本実施例では、画像読取装置の電源投入時
やコピー毎等、所定の時期にピントずれ検出モードとし
てピント状態を判定する。このピントずれ検出モードに
なるとCPU34は、ディジタル・フィルタ40に対し
て、画像の高周波成分を抽出または強調するためにハイ
パス(高周波通過)特性を持つ係数を設定する。なお、
画像に対する微分(2次以上の微分も含む。)処理によ
っても画像の高周波成分を抽出または強調することがで
きるので、ディジタル・フィルタ40に対して微分処理
を行うための係数を設定しても良い。図5はディジタル
・フィルタ40に設定される係数の一例を示し、図4は
この係数が設定されたときの特性を示す。なお、図4の
横軸の空間周波数の単位中のlpは白の線と黒の線の一
組(ラインペア)を示す。図5に示す係数を設定したデ
ィジタル・フィルタ40は、注目画素のデータに係数
“2.0”を掛け、その8つの周辺画素のデータに係数
“−0.25”を掛け、これらの和を演算する。
【0021】また、CPU34は比較回路43で使用す
る閾値をレジスタ42にセットする。その後、CPU3
4はキャリッジ20をレジプレート14の下へ移動させ
ると共にランプ21を点灯させ、レジプレート14上の
ピントずれ判定用パターン15をイメージセンサ25に
よって少なくと3ライン分読み取る。このイメージセン
サ25の出力信号は、A/D変換器31でディジタルの
画像データに変換され、シェーディング補正回路32で
シェーディング補正され、図7(c)に示すビデオクロ
ックVCLKに同期して1画素毎に順次ディジタル・フ
ィルタ40に入力される。
【0022】図6はディジタル・フィルタ40の入出力
データの一例を示す説明図である。図6(a)はピント
ずれ判定用パターン15の一部を示し、図中、符号55
は白の領域を示し、56は黒の領域を示す。このピント
ずれ判定用パターン15を読み取った画像データの波形
は図6(b)のようになる。この画像データがディジタ
ル・フィルタ40に入力されると、このディジタル・フ
ィルタ40から図6(c)に示すように入力データの変
化の大きさに比例した値が出力される。白の領域55と
黒の領域56の境界部分における画像データの変化の傾
きは、ピント精度が良い程大きくなり、ピントずれが大
きくなる程小さくなる。従って、図6(c)に示すディ
ジタルフィルタ40の出力データの値は、ピントずれが
大きくなる程小さくなる。このディジタルフィルタ40
の出力データは加算回路41に入力される。
【0023】CPU34は、図7(b)に示すライン同
期信号LSYNCの立ち上がりを始点としてピントずれ
判定用パターン15が配置されている位置を時間的に計
算し、ピントずれ判定用パターン15を読み込んだ画像
データをディジタル・フィルタ40で処理したデータが
加算回路41に入力されるタイミングから、予め設定さ
れた画素(クロック)数分だけ加算回路41に対してイ
ネーブル信号53を出力する。加算回路41は、イネー
ブル信号53がアクティブ(active)になってい
る間だけ、ディジタル・フィルタ40の出力データを1
クロック毎に加算していく。CPU34からのイネーブ
ル信号53がインアクティブ(inactive)にな
ると、比較回路43は加算回路41の出力値と予めレジ
スタ42に設定しておいた閾値50とを比較して、その
結果をCPU34に知らせる。比較回路43がCPU3
4に知らせる比較結果は、加算回路41の出力値と閾値
との大小関係でも良いし、加算回路41の出力値と閾値
との差等でも良い。
【0024】CPU34は比較回路43からの比較結果
に応じてピントが正常かずれているかを判断する。ピン
トずれが大きくなる程加算回路41の出力値は小さくな
るので、CPU34は例えば加算回路41の出力値が閾
値よりも小さいときにピントずれと判断する。CPU3
4は、ピントがずれていると判断したときには、報知回
路37によって、その旨をコントロールパネル等の表示
装置に表示したり警告音を発する等してオペレータに報
知すると共に、通信制御装置61を用いてサービスセン
タ等のメンテナンスを行う部門に装置番号と合わせて、
ピントがずれている旨を自動送信して連絡する。自動送
信を行う場合は、CPU34が予めRAMに格納されて
いるメッセージを通信制御装置61へ送り、この通信制
御装置61を動作させてメッセージを送信する。
【0025】なお、通常の画像読取モードでは、CPU
34によってディジタル・フィルタ40に対して文字
用、写真用等に応じた係数が設定される。
【0026】このように本実施例によれば、ピントずれ
判定用パターン15にそれほど高い精度が要求されない
ので、安価な方式で作成、設置することができる。ま
た、ピント状態の検出は、画像処理で普通に使用される
ディジタル・フィルタや、比較的簡単な回路で行うこと
ができるので、回路構成が簡単で特別に大きなコストが
かからず、処理も単純で済む。特に本実施例では、通常
の処理の際に使用されるディジタル・フィルタ40を、
その係数を変更することによりピントずれの検出にも用
いているので、元々ディジタル・フィルタを有する画像
読取装置では新たにピントずれ検出用のディジタル・フ
ィルタを設ける必要がない。
【0027】また、定期的にピントずれの検出を行って
いれば、特別にサービス・エンジニア(カスタマ・エン
ジニア)の手を煩わせることなく容易にピントずれを検
出でき、またピント不良時にオペレータやサービスセン
タ等へ知らせる手段を設けたので、ピント不良に対する
迅速な対処が可能となる。
【0028】なお、本実施例において、比較回路43で
加算回路41の出力値と閾値との差を求め、この差の大
きさ等からピントずれ量を判定し、このピントずれ量に
応じて報知の方法を異ならせても良い。
【0029】図8は本発明の第2実施例における画像読
取装置の信号処理系を示すブロック図である。本実施例
では、第1実施例において閾値を保持するレジスタ42
の代わりに不揮発性のRAM45を設け、新たにレジス
タ46を設けている。RAM45はCPU34によって
制御され、ピント調整時において加算回路41の出力値
を保持すると共に保持した値を閾値50として比較回路
43に供給する。また、レジスタ46はCPU46によ
って設定された許容誤差を加算回路41に供給する。
【0030】次に本実施例の動作について説明する。本
実施例では、画像読取装置の工場出荷前のピント調整時
に、第1実施例におけるピントずれ検出モード時と同様
にピントずれ判定用パターン15を読み取り、CPU3
4はタイミング発生回路35からのタイミング信号に基
づいて、ピントずれ判定用パターン15を読み込んだ画
像データをディジタル・フィルタ40で処理したデータ
が加算回路41に入力されるタイミングから、予め設定
された画素(クロック)数分だけ加算回路41に対して
画像信号加算イネーブル信号72を出力する。加算回路
41は画像信号加算イネーブル信号72がアクティブの
間だけディジタル・フィルタ40の出力データを加算し
ていく。予め設定された画素(クロック)数分だけ加算
されると、CPU34は加算回路41に対する画像信号
加算イネーブル信号72をインアクティブにし、その後
許容誤差加算イネーブル信号73を発する。許容誤差加
算イネーブル信号73がアクティブになると、加算回路
41はCPU34が予めレジスタ46に設定しておいた
所定の許容誤差(負の値)71とディジタル・フィルタ
40の出力データの加算結果とを加算し、その加算結果
を不揮発性のメモリ45に格納しておく。
【0031】以上の処理の後に画像読取装置は市場に設
置される。この画像読取装置の使用時のピントずれ判定
モードでは、加算回路41における加算までは第1実施
例と同様に行うが、比較回路43において加算回路41
の出力値と閾値50とを比較する場合、閾値50とし
て、装置の工場出荷前にRAM45に格納しておいた値
を用いる。
【0032】画像読取装置では、光学系等のばらつきに
より空間周波数特性(MTF)に装置間でばらつきがあ
る。そのため、同じピント状態であっても、ピントずれ
判定用パターン15を読み取った画像データをディジタ
ル・フィルタ40で処理したデータに装置間でばらつき
が生じ、比較回路43に対する閾値50が装置に関わら
ず一定であると、装置毎にピント状態の検出精度にもば
らつきが生じる。
【0033】しかしながら本実施例によれば、ピント調
整時においてピントずれ判定用パターン15を読み込
み、得られた画像データをディジタル・フィルタ40で
処理したデータを加算回路41で加算し、加算結果に対
して許容誤差を持たせた値を閾値50としてRAM45
に格納しておき、ピント判定時にこのRAM45に格納
された閾値を用いて判定するようにしたので、ピント状
態の検出において装置間のばらつきをなくすことができ
る。
【0034】その他の構成、作用および効果は第1実施
例と同様である。
【0035】図9ないし図11は本発明の第3実施例に
係るものである。
【0036】図10は本実施例におけるピントずれ判定
用パターンを示す説明図である。この図に示すように本
実施例では、ピントずれ判定用パターン15を主走査方
向17の複数箇所に配置している。
【0037】図9は本実施例における画像読取装置の信
号処理系を示すブロック図である。この図に示すように
本実施例では、第1実施例に対して、比較回路43の出
力値を記憶するRAM47を加えている。
【0038】本実施例では、ピントずれ検出モードにお
いて、複数のピントずれ判定用パターン15をイメージ
センサ25によって順に読み取り、第1実施例と同様に
してディジタル・フィルタ40の出力を加算回路41で
加算したデータを比較回路43にて閾値50と比較し、
比較結果、すなわちピントずれ判定結果を主走査方向の
位置に対応させながらRAM47に書き込んでいく。図
11はRAM46に記憶されたピントずれ判定結果の一
例を示すものである。この図に示すようにRAM47に
はピントずれ判定用パターン15のアドレスとピントず
れ判定結果とが対応付けられて記憶される。なお、この
図において判定結果の“1”はピントずれが生じている
ことを示し、“0”は正常であることを示す。CPU3
4はRAM47にアクセスすることにより、いつでもピ
ントずれの分布を知ることができる。
【0039】画像読取装置では、レンズの傾きや位置ず
れ等により、主走査方向の位置によって空間周波数特性
(MTF)が異なり、ピント状態も異なる場合がある。
このような場合、1箇所のみのピント状態を検出するだ
けでは、ピントずれが発生していてもそれを検出できな
い場合がある。
【0040】しかしなから本実施例によれば、主走査方
向の複数箇所におけるピント状態を検出してピントずれ
の分布を検出することができるので、主走査方向の位置
によってピント状態が異なる場合が生じても正確にピン
トずれを検出することができ、また、ピントずれの原因
究明も容易になる。
【0041】なお、図10ではピントずれ判定用パター
ン15を主走査方向の複数箇所に分けて設けているが、
主走査方向の全範囲にわたって連続的に設けても良い。
また、副走査方向の複数箇所にピントずれ判定用パター
ン15を設け、副走査方向の複数箇所におけるピント状
態を検出するようにしても良い。
【0042】また、本実施例においても、第2実施例と
同様に、RAM45およびレジスタ46を設け、ピント
調整時において比較回路43で比較する閾値を各装置毎
に設定するようにしても良い。
【0043】その他の構成、作用および効果は第1また
は第2実施例と同様である。
【0044】なお、本発明は上記各実施例に限定され
ず、例えば画像データの高周波成分を抽出または強調す
るフィルタや画像データを微分する微分手段は、アナロ
グの画像信号に対するものであっても良い。
【0045】また、図2や図10に示すピントずれ判定
用パターン15は主走査方向のピント状態を判定するた
めのものであるが、ピントずれ判定用パターン15とし
て、主走査方向に延びる帯状の白の領域と黒の領域を副
走査方向に沿って画像読取装置の読み取り解像度より十
分に大きい所定のピッチで交互に配列したパターンを用
い、副走査方向のピント状態を判定できるようにしても
良い。この場合は、ピントずれ判定用パターン15をキ
ャリッジ20を移動させながら読み取り、ディジタル・
フィルタ40の出力データのうち、イメージセンサ25
の同一画素に対応する各ライン毎のデータを加算回路4
1で加算し、比較回路43にて閾値と比較するようにす
れば良い。また、主走査方向のピント状態を判定するた
めのパターンと副走査方向のピント状態を判定するため
のパターンの両方を設け、両方向のピント状態を判定で
きるようにしても良い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように請求項1または2記
載の発明によれば、ピントずれ判定用パターンをイメー
ジセンサで読み取ることによって得られた画像データの
高周波成分を抽出または強調するフィルタまたは画像デ
ータを微分する微分手段を設け、このフィルタまたは微
分手段の出力データに基づいてピント状態を判定するよ
うにしたので、ピントずれ判定用パターンにそれほど高
い精度が要求されず、また、複雑な演算処理を必要とせ
ず、簡単な構成および処理によってピント状態を検出す
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の画像読取装置の読取部
の概略の構成を示す説明図である。
【図2】 図1のプラテンガラスを下側から見た状態を
示す底面図である。
【図3】 第1実施例の画像読取装置の信号処理系を示
すブロック図である。
【図4】 第1実施例におけるディジタル・フィルタの
特性の一例を示す特性図である。
【図5】 第1実施例におけるディジタル・フィルタの
係数の一例を示す説明図である。
【図6】 第1実施例におけるディジタル・フィルタの
入出力データの一例を示す説明図である。
【図7】 図3におけるタイミング発生回路が生成する
タイミング信号を示すタイミングチャートである。
【図8】 本発明の第2実施例の画像読取装置の信号処
理系を示すブロック図である。
【図9】 本発明の第3実施例の画像読取装置の信号処
理系を示すブロック図である。
【図10】 第3実施例におけるピントずれ判定用パタ
ーンを示す説明図である。
【図11】 第3実施例におけるRAMに記憶されたピ
ントずれ判定結果の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
15…ピントずれ判定用パターン、20…キャリッジ、
25…イメージセンサ、34…CPU、40…ディジタ
ル・フィルタ、41…加算回路、43…比較回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 寛 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 長谷川 国臣 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 小松 康男 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 高橋 篤 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿像を読み取るイメージセンサと、 このイメージセンサ上に原稿像を結像させる結像手段
    と、 前記イメージセンサによって読取可能な位置に形成さ
    れ、所定の濃度変化パターンを有するピントずれ判定用
    パターンと、 このピントずれ判定用パターンを前記イメージセンサで
    読み取ることによって得られた画像データの高周波成分
    を抽出または強調するフィルタと、 このフィルタの出力データに基づいてピント状態を判定
    する判定手段とを具備することを特徴とする画像読取装
    置。
  2. 【請求項2】 原稿像を読み取るイメージセンサと、 このイメージセンサ上に原稿像を結像させる結像手段
    と、 前記イメージセンサによって読取可能な位置に形成さ
    れ、所定の濃度変化パターンを有するピントずれ判定用
    パターンと、 このピントずれ判定用パターンを前記イメージセンサで
    読み取ることによって得られた画像データを微分する微
    分手段と、 この微分手段の出力データに基づいてピント状態を判定
    する判定手段とを具備することを特徴とする画像読取装
    置。
JP4059930A 1992-03-17 1992-03-17 画像読取装置 Pending JPH05268418A (ja)

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