JPH05267790A - 光半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
光半導体装置およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH05267790A JPH05267790A JP6285092A JP6285092A JPH05267790A JP H05267790 A JPH05267790 A JP H05267790A JP 6285092 A JP6285092 A JP 6285092A JP 6285092 A JP6285092 A JP 6285092A JP H05267790 A JPH05267790 A JP H05267790A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- substrate
- gaas
- phototransistor
- multilayer film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01S—DEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
- H01S5/00—Semiconductor lasers
- H01S5/02—Structural details or components not essential to laser action
- H01S5/026—Monolithically integrated components, e.g. waveguides, monitoring photo-detectors, drivers
- H01S5/0262—Photo-diodes, e.g. transceiver devices, bidirectional devices
Landscapes
- Semiconductor Lasers (AREA)
- Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コヒーレント光を出力することのできる光双
安定素子を実現する。 【構成】 InP基板上に積層されたInP系材料から
なるフォトトランジスタ上に、原子再配置層を介して、
活性層にInGaAsを用い共振器ミラーにGaAs/
AlAs半導体多層膜を用いた垂直共振器型面発光レー
ザを配置する。
安定素子を実現する。 【構成】 InP基板上に積層されたInP系材料から
なるフォトトランジスタ上に、原子再配置層を介して、
活性層にInGaAsを用い共振器ミラーにGaAs/
AlAs半導体多層膜を用いた垂直共振器型面発光レー
ザを配置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光並列情報処理に用い
られる光半導体装置およびその製造方法に関するもので
ある。
られる光半導体装置およびその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、光電子集積回路技術を用いた光並
列処理用のデバイスの開発が盛んである。特に光の入出
力機能を備えた光双安定素子の2次元アレイは光並列情
報処理用のメモリとして開発が進められている。例え
ば、エレクトロン・デバイス・レターズ第11巻442
−444ページ(1990年10月)参照。
列処理用のデバイスの開発が盛んである。特に光の入出
力機能を備えた光双安定素子の2次元アレイは光並列情
報処理用のメモリとして開発が進められている。例え
ば、エレクトロン・デバイス・レターズ第11巻442
−444ページ(1990年10月)参照。
【0003】以下に従来の光双安定素子の一例について
説明する。図3は従来の光双安定素子の断面構造図を示
すものである。図3において、301はアノード、30
2はpクラッド層InP、303は活性層InGaAs
P、304はnクラッド層InP、305はコレクタI
nP、306はベースInGaAsP、307はエミッ
ターInP、308はカソード、309はn型基板In
P、310は等価回路、311はレーザダイオード、3
12はフォトトランジスタをそれぞれあらわしている以
上のように構成された光双安定素子について、以下その
動作について説明する。まず、アノード301・カソー
ド308間にバイアス電圧が印加された状態で基板裏面
から入射光を入射する。入射光の波長はコレクタ・ベー
ス・エミッタからなるフォトトランジスタが吸収可能な
波長1.3μm以下とする。入射光はベース306で吸
収され、フォトトランジスタ部に電流を流し、直列に接
続されておりpクラッド層、活性層、nクラッド層から
なる発光ダイオードを発光状態に変化させる。この場合
の発光波長は1.3μmである。さらにその後、入射光
を取り除いても、発光ダイオードからの発光は基板側に
も出力され、フォトトランジスタへの光の正帰還により
発光状態を維持することが可能である。以上が発光素子
とフォトトランジスタを用いた光双安定素子の動作であ
る。
説明する。図3は従来の光双安定素子の断面構造図を示
すものである。図3において、301はアノード、30
2はpクラッド層InP、303は活性層InGaAs
P、304はnクラッド層InP、305はコレクタI
nP、306はベースInGaAsP、307はエミッ
ターInP、308はカソード、309はn型基板In
P、310は等価回路、311はレーザダイオード、3
12はフォトトランジスタをそれぞれあらわしている以
上のように構成された光双安定素子について、以下その
動作について説明する。まず、アノード301・カソー
ド308間にバイアス電圧が印加された状態で基板裏面
から入射光を入射する。入射光の波長はコレクタ・ベー
ス・エミッタからなるフォトトランジスタが吸収可能な
波長1.3μm以下とする。入射光はベース306で吸
収され、フォトトランジスタ部に電流を流し、直列に接
続されておりpクラッド層、活性層、nクラッド層から
なる発光ダイオードを発光状態に変化させる。この場合
の発光波長は1.3μmである。さらにその後、入射光
を取り除いても、発光ダイオードからの発光は基板側に
も出力され、フォトトランジスタへの光の正帰還により
発光状態を維持することが可能である。以上が発光素子
とフォトトランジスタを用いた光双安定素子の動作であ
る。
【0004】製造方法について説明する。まず、前記フ
ォトトランジスタおよび前記発光ダイオードをこの順序
で液相成長法または気相成長法を用いて半導体基板上に
成長する。次にアノードの蒸着リフトオフを行い、n型
基板までエッチングしメサを形成する。さいごにカソー
ドの蒸着リフトオフ、シンターを行う。
ォトトランジスタおよび前記発光ダイオードをこの順序
で液相成長法または気相成長法を用いて半導体基板上に
成長する。次にアノードの蒸着リフトオフを行い、n型
基板までエッチングしメサを形成する。さいごにカソー
ドの蒸着リフトオフ、シンターを行う。
【0005】さらに、上記光双安定素子の発光部を垂直
共振器型面発光レーザに置き換えることによって出力光
をレーザ化し、出力と指向性の向上を計った、従来のレ
ーザ光出力型光双安定素子について説明を行う。図4は
従来のレーザ光出力型光双安定素子の断面構造図を示す
ものである。図4において、401はアノード、402
はキャップ層(GaAs)、403はp型半導体多層膜
(GaAs/AlAs)、404は超格子活性層(In
GaAs)、クラッド層(GaAs)からなる活性領
域、405はn型半導体多層膜(GaAs/AlA
s)、406グレーディッド層(InxGa1-xAs)、
407はコレクタ(InGaAs)、408はベース
(InGaAs)、409はエミッター(InP)、4
10はカソード、411はn型基板(InP)、412
は等価回路、413はレーザダイオード、414はフォ
トトランジスタ、415出力光をそれぞれ表している。
双安定動作の原理は前記従来の光双安定素子と同様であ
るが、発光としてレーザ光を出力することができる。
共振器型面発光レーザに置き換えることによって出力光
をレーザ化し、出力と指向性の向上を計った、従来のレ
ーザ光出力型光双安定素子について説明を行う。図4は
従来のレーザ光出力型光双安定素子の断面構造図を示す
ものである。図4において、401はアノード、402
はキャップ層(GaAs)、403はp型半導体多層膜
(GaAs/AlAs)、404は超格子活性層(In
GaAs)、クラッド層(GaAs)からなる活性領
域、405はn型半導体多層膜(GaAs/AlA
s)、406グレーディッド層(InxGa1-xAs)、
407はコレクタ(InGaAs)、408はベース
(InGaAs)、409はエミッター(InP)、4
10はカソード、411はn型基板(InP)、412
は等価回路、413はレーザダイオード、414はフォ
トトランジスタ、415出力光をそれぞれ表している。
双安定動作の原理は前記従来の光双安定素子と同様であ
るが、発光としてレーザ光を出力することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のような構成では(1)結晶成長層の途中に格子不整合
グレーディッドバッファ層を含むために、それ以降に成
長した層が格子欠陥を含み、その特性を著しく低下させ
てしまうという問題点がある。(2)また、そのグレー
ディッドバッファ層が発光素子からの発光を吸収してし
まうので、フォトトランジスタの光吸収効率が低下する
という問題点がある。(3)さらに、従来の製造方法で
は、エピタキシャル成長層の積層方法が液槽あるいは気
槽成長であるので、格子不整合な系を積層するために格
子欠陥を有するグレーディッドバッファ層を利用しなけ
ればならない、という問題点を有していた。
のような構成では(1)結晶成長層の途中に格子不整合
グレーディッドバッファ層を含むために、それ以降に成
長した層が格子欠陥を含み、その特性を著しく低下させ
てしまうという問題点がある。(2)また、そのグレー
ディッドバッファ層が発光素子からの発光を吸収してし
まうので、フォトトランジスタの光吸収効率が低下する
という問題点がある。(3)さらに、従来の製造方法で
は、エピタキシャル成長層の積層方法が液槽あるいは気
槽成長であるので、格子不整合な系を積層するために格
子欠陥を有するグレーディッドバッファ層を利用しなけ
ればならない、という問題点を有していた。
【0007】本発明は上記問題点に鑑み、レーザ光を出
力することができ、かつ内部吸収損失の少ない光双安定
素子およびその製造方法を提供することを目的とする。
力することができ、かつ内部吸収損失の少ない光双安定
素子およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の光半導体装置は、活性層にInGaAs歪
超格子層を用い、共振器ミラーにGaAs/AlAs系
またはGaAs/AlGaAs系半導体多層膜を用いた
垂直共振器型面発光レーザと、InP系材料からなるフ
ォトトランジスタを、原子再配置層を介して積層した構
成を有している。
に、本発明の光半導体装置は、活性層にInGaAs歪
超格子層を用い、共振器ミラーにGaAs/AlAs系
またはGaAs/AlGaAs系半導体多層膜を用いた
垂直共振器型面発光レーザと、InP系材料からなるフ
ォトトランジスタを、原子再配置層を介して積層した構
成を有している。
【0009】本発明の光半導体装置製造方法は、n−I
nP基板上に、気相成長法を用いn−InP層あるいは
n−InAlAs層、p−InGaAs層、n−InG
aAs層をこの順序で成長させ、別にGaAs基板上に
AlGaAs層、n−GaAs/AlAs半導体多層
膜、InGaAs歪超格子活性層、p−GaAs/Al
As半導体多層膜、p−GaAs層をこの順序で成長さ
せ、それぞれの基板の成長層を貼り合わせ水素雰囲気中
にて熱ボンディングし、選択エッチングによりGaAs
基板を除去する構成を有している。
nP基板上に、気相成長法を用いn−InP層あるいは
n−InAlAs層、p−InGaAs層、n−InG
aAs層をこの順序で成長させ、別にGaAs基板上に
AlGaAs層、n−GaAs/AlAs半導体多層
膜、InGaAs歪超格子活性層、p−GaAs/Al
As半導体多層膜、p−GaAs層をこの順序で成長さ
せ、それぞれの基板の成長層を貼り合わせ水素雰囲気中
にて熱ボンディングし、選択エッチングによりGaAs
基板を除去する構成を有している。
【0010】
【作用】本発明は上記した第1の構成によって、前記発
光素子からの発光がコヒーレント光であり、かつ前記フ
ォトトランジスタがその発光を吸収し、光の正帰還によ
り双安定特性を示す前記光半導体装置を、発光を吸収し
格子欠陥を生じさせる格子不整合グレーディッドバッフ
ァ層を用いることなく、水素雰囲気中で加熱するという
簡単な方法で原子再配置層を形成することにより実現す
る。
光素子からの発光がコヒーレント光であり、かつ前記フ
ォトトランジスタがその発光を吸収し、光の正帰還によ
り双安定特性を示す前記光半導体装置を、発光を吸収し
格子欠陥を生じさせる格子不整合グレーディッドバッフ
ァ層を用いることなく、水素雰囲気中で加熱するという
簡単な方法で原子再配置層を形成することにより実現す
る。
【0011】第2の方法によって出力光波長および入力
光波長が、それぞれ独立に広い範囲設定された前記光半
導体装置を製造することができるものである。
光波長が、それぞれ独立に広い範囲設定された前記光半
導体装置を製造することができるものである。
【0012】
【実施例】以下本発明の第1の実施例について、図面を
参照しながら説明する。図1は本発明の実施例における
光半導体装置の断面構造図を示すものである。図1にお
いて、101はアノード、102はキャップ層(GaA
s)、103はp型半導体多層膜(GaAs/AlA
s)、104は超格子活性層(InGaAs)、クラッ
ド層(GaAs)からなる活性領域、105はn型半導
体多層膜(GaAs/AlAs)、106は原子再配置
層、107はコレクタ(InGaAs)、108、ベー
ス(InGaAs)、109はエミッター(InAlA
s)、110はカソード、111はn型基板(In
P)、113は原子再配置層拡大図、114は従来のグ
レーディッド層をそれぞれ表している。また、103〜
105はコヒーレント光を放出することのできる面発光
レーザ、107〜109はフォトトランジスタを構成し
ており、これらは原子再配置層106でつながれてい
る。以上のように構成された光半導体装置について、以
下図面を参照しながらその動作を説明する。
参照しながら説明する。図1は本発明の実施例における
光半導体装置の断面構造図を示すものである。図1にお
いて、101はアノード、102はキャップ層(GaA
s)、103はp型半導体多層膜(GaAs/AlA
s)、104は超格子活性層(InGaAs)、クラッ
ド層(GaAs)からなる活性領域、105はn型半導
体多層膜(GaAs/AlAs)、106は原子再配置
層、107はコレクタ(InGaAs)、108、ベー
ス(InGaAs)、109はエミッター(InAlA
s)、110はカソード、111はn型基板(In
P)、113は原子再配置層拡大図、114は従来のグ
レーディッド層をそれぞれ表している。また、103〜
105はコヒーレント光を放出することのできる面発光
レーザ、107〜109はフォトトランジスタを構成し
ており、これらは原子再配置層106でつながれてい
る。以上のように構成された光半導体装置について、以
下図面を参照しながらその動作を説明する。
【0013】まず、アノード101・カソード110間
にバイアス電圧を印加し基板裏面から入射光を入射す
る。入射光の波長は、ベース108に使用したIn0.53
Ga0. 47Asの吸収端よりも短いものであればよい。そ
の結果コレクタ107・ベース108・エミッタ109
からなるフォトトランジスタおよびp型半導体多層膜1
03・活性領域105・n型半導体多層膜106からな
る面発光レーザに電流が流れる。その電流が面発光レー
ザの発振しきい値を越えると発振を開始し、基板裏面か
らレーザ光を得ることができる。その際、出力光の一部
をフォトトランジスタが吸収し入力光を取り除いた後も
発光状態を維持することができる。以上が本実施例の双
安定動作原理である。本第1の実施例において従来の光
双安定素子と異なる点は、面発光レーザとフォトトラン
ジスタを接続する層としてグレーディッド層の代わりに
原子再配置層を用いたことである。このことによる利点
は、格子欠陥が生じないことと、厚さが薄くなるために
レーザ光が吸収されず、効率よく発光を得ることができ
る点である。
にバイアス電圧を印加し基板裏面から入射光を入射す
る。入射光の波長は、ベース108に使用したIn0.53
Ga0. 47Asの吸収端よりも短いものであればよい。そ
の結果コレクタ107・ベース108・エミッタ109
からなるフォトトランジスタおよびp型半導体多層膜1
03・活性領域105・n型半導体多層膜106からな
る面発光レーザに電流が流れる。その電流が面発光レー
ザの発振しきい値を越えると発振を開始し、基板裏面か
らレーザ光を得ることができる。その際、出力光の一部
をフォトトランジスタが吸収し入力光を取り除いた後も
発光状態を維持することができる。以上が本実施例の双
安定動作原理である。本第1の実施例において従来の光
双安定素子と異なる点は、面発光レーザとフォトトラン
ジスタを接続する層としてグレーディッド層の代わりに
原子再配置層を用いたことである。このことによる利点
は、格子欠陥が生じないことと、厚さが薄くなるために
レーザ光が吸収されず、効率よく発光を得ることができ
る点である。
【0014】つぎに、本発明の第2の実施例について、
図面を参照しながら説明する。本発明の光半導体装置製
造方法は、原子再配置層を用いて前記光半導体装置を実
現するものである。図2は本発明の実施例における光半
導体装置の製造方法の説明図を示すものである。図2に
おいて、201はGaAs基板、202はGaAs系面
発光レーザ、203はAlGaAsエッチングストップ
層、204はn−InP基板、205はInP系フォト
トランジスタ、206は原子再配置層、207はp型半
導体多層膜(GaAs/AlAs)、208は超格子活
性層(InGaAs)、クラッド層(GaAs)からな
る活性領域、209はn型半導体多層膜(GaAs/A
lAs)、210は原子再配置層、211はコレクタ
(InGaAs)、212はベース(InGaAs)、
213はエミッター(InAlAs)、214はn型基
板(InP)、215はアノード(エッチングマス
ク)、216はカソードをそれぞれ表している。
図面を参照しながら説明する。本発明の光半導体装置製
造方法は、原子再配置層を用いて前記光半導体装置を実
現するものである。図2は本発明の実施例における光半
導体装置の製造方法の説明図を示すものである。図2に
おいて、201はGaAs基板、202はGaAs系面
発光レーザ、203はAlGaAsエッチングストップ
層、204はn−InP基板、205はInP系フォト
トランジスタ、206は原子再配置層、207はp型半
導体多層膜(GaAs/AlAs)、208は超格子活
性層(InGaAs)、クラッド層(GaAs)からな
る活性領域、209はn型半導体多層膜(GaAs/A
lAs)、210は原子再配置層、211はコレクタ
(InGaAs)、212はベース(InGaAs)、
213はエミッター(InAlAs)、214はn型基
板(InP)、215はアノード(エッチングマス
ク)、216はカソードをそれぞれ表している。
【0015】以下図面を参照しながらその製造方法を説
明する。まず、2種類の基板にそれぞれ気相成長法によ
ってエピタキシャル成長を行う。一つはGaAs基板2
01上にAlGaAsエッチングストップ層203、お
よび面発光レーザ構造202をこの順序で積層し(a、
b)、もう一つは、n−InP基板204上にフォトト
ランジスタ構造205を積層する(c、d)。それぞれ
の基板表面を十分に洗浄しダメージ層を除去した後、表
面と表面を密着させ、そのままの状態で真空装置内へ移
動する。2インチ基板に対して約200グラムのモリブ
デンブロックを用いて圧力を加え、水素雰囲気中にて摂
氏670度で30分間加熱する。すると、歪を含んだ原
子再配置層206が形成され、前記2枚の基板が接合
(ボンディング)される(e)。その後、ワックスを用
いてn−InP基板側を保護し、アンモニアと過酸化水
素水の混合液(混合比1:20)を用いてGaAs基板
の除去を行う(f)。つづいて、フッ酸溶液によりAl
GaAs層の選択エッチングを行う(g)。以上の結
果、n−InP基板上にフォトトランジスタ、面発光レ
ーザがこの順序で積層された構造が実現された。この構
造の詳細図を(h)に示す。つぎにアノードとエッチン
グマスクを兼ねた金属215(例えばNi/Au)を蒸
着しパタン出しを行う。塩素系のガスを用いてn−In
P基板に達するまでドライエッチングを行い、メサ形状
を作製する(i)。最後にカソード216を形成しシン
ターを行う(j)。以上が本発明の光半導体装置の製造
方法である。従来はこの部分に格子不整合グレーディッ
ド層を積層させていたので、その積層過程において歪に
よる格子欠陥が生じていたが、今回の方法を用いること
によって格子欠陥のない層構造を実現することができ
た。
明する。まず、2種類の基板にそれぞれ気相成長法によ
ってエピタキシャル成長を行う。一つはGaAs基板2
01上にAlGaAsエッチングストップ層203、お
よび面発光レーザ構造202をこの順序で積層し(a、
b)、もう一つは、n−InP基板204上にフォトト
ランジスタ構造205を積層する(c、d)。それぞれ
の基板表面を十分に洗浄しダメージ層を除去した後、表
面と表面を密着させ、そのままの状態で真空装置内へ移
動する。2インチ基板に対して約200グラムのモリブ
デンブロックを用いて圧力を加え、水素雰囲気中にて摂
氏670度で30分間加熱する。すると、歪を含んだ原
子再配置層206が形成され、前記2枚の基板が接合
(ボンディング)される(e)。その後、ワックスを用
いてn−InP基板側を保護し、アンモニアと過酸化水
素水の混合液(混合比1:20)を用いてGaAs基板
の除去を行う(f)。つづいて、フッ酸溶液によりAl
GaAs層の選択エッチングを行う(g)。以上の結
果、n−InP基板上にフォトトランジスタ、面発光レ
ーザがこの順序で積層された構造が実現された。この構
造の詳細図を(h)に示す。つぎにアノードとエッチン
グマスクを兼ねた金属215(例えばNi/Au)を蒸
着しパタン出しを行う。塩素系のガスを用いてn−In
P基板に達するまでドライエッチングを行い、メサ形状
を作製する(i)。最後にカソード216を形成しシン
ターを行う(j)。以上が本発明の光半導体装置の製造
方法である。従来はこの部分に格子不整合グレーディッ
ド層を積層させていたので、その積層過程において歪に
よる格子欠陥が生じていたが、今回の方法を用いること
によって格子欠陥のない層構造を実現することができ
た。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明は、数原子層からな
る原子再配置層を用いることによって、発光の吸収を低
減し、本発明の製造方法により、格子欠陥の少ない層構
造を実現した。
る原子再配置層を用いることによって、発光の吸収を低
減し、本発明の製造方法により、格子欠陥の少ない層構
造を実現した。
【図1】本発明の実施例における光半導体装置の断面構
造図
造図
【図2】本発明の実施例における光半導体装置の製造方
法の説明図
法の説明図
【図3】従来の発光部に発光ダイオードを用いた光双安
定素子の断面構造図
定素子の断面構造図
【図4】従来の発光部をレーザ化した光双安定素子の断
面構造図
面構造図
101 アノード 102 キャップ層(GaAs) 103 p型半導体多層膜(GaAs/AlAs) 104 超格子活性層(InGaAs)、クラッド層
(GaAs)からなる活性領域 105 n型半導体多層膜(GaAs/AlAs) 106 原子再配置層 107 コレクタ(InGaAs) 108 ベース(InGaAs) 109 エミッター(InAlAs) 110 カソード 111 n型基板(InP) 112 出力光 113 原子再配置層拡大図 114 従来のグレーディッド層 201 GaAs基板 202 GaAs系面発光レーザ 203 AlGaAsエッチングストップ層 204 n−InP基板 205 InP系フォトトランジスタ 206 原子再配置層 207 p型半導体多層膜(GaAs/AlAs) 208 超格子活性層(InGaAs)、クラッド層
(GaAs)からなる活性領域 209 n型半導体多層膜(GaAs/AlAs) 210 原子再配置層 211 コレクタ(InGaAs) 212 ベース(InGaAs) 213 エミッター(InAlAs) 214 n型基板(InP) 215 アノード(エッチングマスク) 216 カソード 301 アノード 302 pクラッド層(InP) 303 活性層(InGaAsP) 304 nクラッド層(InP) 305 コレクタ(InP) 306 ベース(InGaAsP) 307 エミッター(InP) 308 カソード 309 n型基板(InP) 310 等価回路 311 レーザダイオード 312 フォトトランジスタ 401 アノード 402 キャップ層(GaAs) 403 p型半導体多層膜(GaAs/AlAs) 404 超格子活性層(InGaAs)、クラッド層
(GaAs)からなる活性領域 405 n型半導体多層膜(GaAs/AlAs) 406 グレーディッド層(InxGa1-xAs) 407 コレクタ(InGaAs) 408 ベース(InGaAs) 409 エミッター(InP) 410 カソード 411 n型基板(InP) 412 等価回路 413 レーザダイオード 414 フォトトランジスタ 415 出力光
(GaAs)からなる活性領域 105 n型半導体多層膜(GaAs/AlAs) 106 原子再配置層 107 コレクタ(InGaAs) 108 ベース(InGaAs) 109 エミッター(InAlAs) 110 カソード 111 n型基板(InP) 112 出力光 113 原子再配置層拡大図 114 従来のグレーディッド層 201 GaAs基板 202 GaAs系面発光レーザ 203 AlGaAsエッチングストップ層 204 n−InP基板 205 InP系フォトトランジスタ 206 原子再配置層 207 p型半導体多層膜(GaAs/AlAs) 208 超格子活性層(InGaAs)、クラッド層
(GaAs)からなる活性領域 209 n型半導体多層膜(GaAs/AlAs) 210 原子再配置層 211 コレクタ(InGaAs) 212 ベース(InGaAs) 213 エミッター(InAlAs) 214 n型基板(InP) 215 アノード(エッチングマスク) 216 カソード 301 アノード 302 pクラッド層(InP) 303 活性層(InGaAsP) 304 nクラッド層(InP) 305 コレクタ(InP) 306 ベース(InGaAsP) 307 エミッター(InP) 308 カソード 309 n型基板(InP) 310 等価回路 311 レーザダイオード 312 フォトトランジスタ 401 アノード 402 キャップ層(GaAs) 403 p型半導体多層膜(GaAs/AlAs) 404 超格子活性層(InGaAs)、クラッド層
(GaAs)からなる活性領域 405 n型半導体多層膜(GaAs/AlAs) 406 グレーディッド層(InxGa1-xAs) 407 コレクタ(InGaAs) 408 ベース(InGaAs) 409 エミッター(InP) 410 カソード 411 n型基板(InP) 412 等価回路 413 レーザダイオード 414 フォトトランジスタ 415 出力光
Claims (3)
- 【請求項1】エミッタ層にInAlAs層、ベース層お
よびコレクタ層にInGaAsを用いたInP基板上の
コレクタアップ型フォトトランジスタ上に、活性層にI
n0.2Ga0.8As歪超格子層を用い、共振器ミラーにG
aAs/AlAs半導体多層膜を用いた垂直共振器型面
発光レーザが、数原子層からなる原子再配置層を介して
積層された構成により、前記面発光レーザからの出力光
が、前記面発光レーザと前記フォトトランジスタとの間
で吸収の少ないことを特徴とする光半導体装置。 - 【請求項2】n−InP基板上に、気相成長法を用いn
−InP層あるいはn−InAlAs層、p−InGa
As層、n−InGaAs層をこの順序で成長させる工
程と、GaAs基板上にAlGaAs層、n−GaAs
/AlAs半導体多層膜、InGaAs歪超格子活性
層、p−GaAs/AlAs半導体多層膜、p−GaA
s層をこの順序で成長させる工程と、それぞれの基板の
成長層をボンディングし選択エッチングによりGaAs
基板を除去する工程と、前記形成したエピタキシャル成
長基板に対し選択的に前記n−InP基板までを食刻す
る工程を備えたことを特徴とする光半導体装置の製造方
法。 - 【請求項3】InP基板上の成長層と前記GaAs基板
上の成長層をボンディングする場合に水素雰囲気中にお
いて加熱することによって歪を含んだ原子再配置層を形
成することを特徴とする請求項2記載の光半導体装置の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6285092A JPH05267790A (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 光半導体装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6285092A JPH05267790A (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 光半導体装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05267790A true JPH05267790A (ja) | 1993-10-15 |
Family
ID=13212201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6285092A Pending JPH05267790A (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 光半導体装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05267790A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002185080A (ja) * | 2000-12-15 | 2002-06-28 | Fujitsu Ltd | 半導体装置及びその製造方法 |
JP2007013227A (ja) * | 2006-10-23 | 2007-01-18 | Fuji Xerox Co Ltd | 面発光型半導体レーザ及び面発光型半導体レーザアレイ |
WO2009074951A3 (en) * | 2007-12-11 | 2010-02-25 | Koninklijke Philips Electronics N. V. | Semiconductor laser with integrated phototransistor |
-
1992
- 1992-03-19 JP JP6285092A patent/JPH05267790A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002185080A (ja) * | 2000-12-15 | 2002-06-28 | Fujitsu Ltd | 半導体装置及びその製造方法 |
US6853008B2 (en) | 2000-12-15 | 2005-02-08 | Fujitsu Limited | Semiconductor device and manufacturing method thereof |
JP2007013227A (ja) * | 2006-10-23 | 2007-01-18 | Fuji Xerox Co Ltd | 面発光型半導体レーザ及び面発光型半導体レーザアレイ |
WO2009074951A3 (en) * | 2007-12-11 | 2010-02-25 | Koninklijke Philips Electronics N. V. | Semiconductor laser with integrated phototransistor |
US9735546B2 (en) | 2007-12-11 | 2017-08-15 | Koninklijke Philips N.V. | Semiconductor laser with integrated phototransistor |
US10164407B2 (en) | 2007-12-11 | 2018-12-25 | Koninklijke Philips N.V. | Semiconductor laser with integrated phototransistor |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4265875B2 (ja) | 面発光半導体レーザの製造方法 | |
JPH07297476A (ja) | 半導体レーザ装置 | |
JP2004165667A (ja) | 半導体光素子 | |
JP3095545B2 (ja) | 面発光型半導体発光装置およびその製造方法 | |
JP2009182145A (ja) | 半導体光素子 | |
GB2145281A (en) | Surface emitting semiconductor laser | |
US5263040A (en) | Strained quantum well laser diode | |
JPH09139543A (ja) | 半導体レーザ素子 | |
JPH05267790A (ja) | 光半導体装置およびその製造方法 | |
JPH08181384A (ja) | 面発光レーザ及びその作製方法 | |
JPH07202162A (ja) | 光集積回路およびその製造方法 | |
JP3246207B2 (ja) | 半導体レーザの製造方法 | |
US20070127533A1 (en) | Long-wavelength vertical cavity surface emitting lasers having oxide aperture and method for manufacturing the same | |
JP2757633B2 (ja) | 面発光半導体レーザ | |
US20090155942A1 (en) | Hybrid metal bonded vertical cavity surface emitting laser and fabricating method thereof | |
JPH07335976A (ja) | 受光素子付き面発光レーザ装置 | |
KR102103515B1 (ko) | 레이저 다이오드 구조 및 제조 방법 | |
Choi et al. | Room‐temperature continuous operation of GaAs/AlGaAs lasers grown on Si by organometallic vapor‐phase epitaxy | |
EP0427003B1 (en) | Semiconductor light-emitting element and its manufacturing method | |
JPH05327121A (ja) | 面出射形半導体レーザ | |
JP2697453B2 (ja) | 面発光レーザ | |
JP2921385B2 (ja) | 面発光レーザならびにその製造方法および端面発光レーザの製造方法 | |
JPH05267791A (ja) | 光半導体装置および製造方法 | |
JP3132445B2 (ja) | 長波長帯面発光型半導体レーザ及びその製造方法 | |
WO2021157431A1 (ja) | 発光デバイス |