JPH0526748A - 軸上のトルクの測定装置 - Google Patents
軸上のトルクの測定装置Info
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- JPH0526748A JPH0526748A JP20317091A JP20317091A JPH0526748A JP H0526748 A JPH0526748 A JP H0526748A JP 20317091 A JP20317091 A JP 20317091A JP 20317091 A JP20317091 A JP 20317091A JP H0526748 A JPH0526748 A JP H0526748A
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- shaft
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 軸(10, 11, 12)上の軸線方向に互いに隔てら
れた2つの直線部分に各々固定された2つの多極磁石(4
0, 41)と、これら2つの多極磁石(40, 41)の磁界を感知
して上記ねじれモーメントに比例した出力信号を出力す
る固定されたピックアップ手段(31)とを有するを軸(10,
11, 12)に加わるねじれモーメントを測定する装置。 【構成】 ピックアップ手段(31)は多極磁石(40, 41)の
間に配置されており、このピックアップ手段(31)は多極
磁石(40, 41)が出す正弦誘導磁界を検出する2つの検出
素子を有し、各検出素子の中心は上記誘導磁界の周期の
4分の1に等しい間隔だけ角度方向にズレて配置されて
いる。 【効果】 軸がブロックした時または軸の回転速度が変
動した時でも、軸上のトルクを測定できる。
れた2つの直線部分に各々固定された2つの多極磁石(4
0, 41)と、これら2つの多極磁石(40, 41)の磁界を感知
して上記ねじれモーメントに比例した出力信号を出力す
る固定されたピックアップ手段(31)とを有するを軸(10,
11, 12)に加わるねじれモーメントを測定する装置。 【構成】 ピックアップ手段(31)は多極磁石(40, 41)の
間に配置されており、このピックアップ手段(31)は多極
磁石(40, 41)が出す正弦誘導磁界を検出する2つの検出
素子を有し、各検出素子の中心は上記誘導磁界の周期の
4分の1に等しい間隔だけ角度方向にズレて配置されて
いる。 【効果】 軸がブロックした時または軸の回転速度が変
動した時でも、軸上のトルクを測定できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転軸(回転シャフト)
のトルク測定装置に関するものであり、特に回転軸上の
軸線方向に互いに隔てられた2つの直線部分に固定され
た2つの多極磁石と、多極磁石の磁気を感知してトルク
に比例した処理信号を出す固定ピックアップとを有する
回転軸のトルク測定装置に関するものである。本発明は
さらに、回転軸の回転速度と回転軸を介して伝達される
電力とを測定する装置に関するものである。
のトルク測定装置に関するものであり、特に回転軸上の
軸線方向に互いに隔てられた2つの直線部分に固定され
た2つの多極磁石と、多極磁石の磁気を感知してトルク
に比例した処理信号を出す固定ピックアップとを有する
回転軸のトルク測定装置に関するものである。本発明は
さらに、回転軸の回転速度と回転軸を介して伝達される
電力とを測定する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フランス国特許第FR-A-2,626,368号に
は、出力信号として「有り、無し」を出す各ピックアッ
プによって各磁石の角度位置を読み取り、両方のピック
アップから得られる処理信号の立ち上がり (front)の位
相差によって軸のねじりモーメントを測定する装置が記
載されている。
は、出力信号として「有り、無し」を出す各ピックアッ
プによって各磁石の角度位置を読み取り、両方のピック
アップから得られる処理信号の立ち上がり (front)の位
相差によって軸のねじりモーメントを測定する装置が記
載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、軸が
ブロックした時または軸の回転速度が変動した時でも、
軸上のトルクを測定できるようにすることにある。本発
明の他の目的は、小さいねじれ角度を測定可能な簡単且
つ経済的な構造の装置を提供することにある。
ブロックした時または軸の回転速度が変動した時でも、
軸上のトルクを測定できるようにすることにある。本発
明の他の目的は、小さいねじれ角度を測定可能な簡単且
つ経済的な構造の装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の提供するトルク
測定装置は、ピックアップ手段が多極磁石の間に配置さ
れており、このピックアップ手段は多極磁石が出す正弦
誘導磁界を検出する2つの検出素子を有し、各検出素子
の中心は上記誘導磁界の周期の4分の1に等しい間隔だ
け角度方向にズレて配置されていることを特徴としてい
る。本発明の上記以外の特徴と利点は添付図面を参照し
た下記の実施例の説明から明らかになるであろう。
測定装置は、ピックアップ手段が多極磁石の間に配置さ
れており、このピックアップ手段は多極磁石が出す正弦
誘導磁界を検出する2つの検出素子を有し、各検出素子
の中心は上記誘導磁界の周期の4分の1に等しい間隔だ
け角度方向にズレて配置されていることを特徴としてい
る。本発明の上記以外の特徴と利点は添付図面を参照し
た下記の実施例の説明から明らかになるであろう。
【0005】
【実施例】図1では、ねじれ棒 (トーションバー)11 に
よって構成された変形可能な弾性接続部を介して軸部分
10が軸部分12に接続されている。軸部分10は入力軸で、
図示していない駆動装置に接続されており、軸部分12は
出力軸で、図示していない被駆動装置に接続されてい
る。軸部分10および軸部分12の回転運動および駆動装置
によって加わる回転運動に被駆動装置の機械的抵抗が加
わった場合の変形運動はこれらの軸部分10、11と同軸且
つ同心に配置されたねじれ棒11を介して伝達される。軸
部分10の回転運動はねじれ棒11を支える支持面上に設け
られたロール軸受13によって案内される。駆動軸10と出
力軸12との間には角度方向に遊びを有する溝状スリーブ
14が嵌め込まれていて、ねじれ棒11が溝状スリーブ14の
遊びに相当する角度だけ角度方向へ変位することができ
るようになっている。この溝状スリーブ14の遊びに相当
する角度値を越えると、軸部分10および軸部分12の各先
端溝部の側面が互いに接触して、両者は直接接続されて
回転する。出力軸12には内側リング21と外側リング22と
を有するボール軸受20が締付け固定されている。ボール
軸受20の内側リング22の内側表面23は多極磁石40の支持
面を構成している。この多極磁石40は軸部分12の直線部
分に固定されている。この固定は、例えば、軸部分12の
支持面24と内側リング21の内側表面23とを同時に軸部分
12に接着することによって行うことができる。位置の調
節ができるように入力軸10上に摺動自在に装着されたス
リーブ25は、多極磁石41を支持する当接肩部26を有して
いる。多極磁石41は軸部分10の直線部分嵌め込まれたス
リーブ25上に形成された支持面27と上記当接肩部26に固
定されている。この固定は多極磁石41を支持面27と当接
肩部26とに同時に接着することによって行うことができ
る。2つの多極磁石40と41の間の間隔の一部はスリーブ
25の支持面27の長さによって決まる。すなわち、スリー
ブ25の先端面28は被駆動軸12の支持面24の先端面29と当
接している。スリーブ25の駆動軸10上での固定は固定ネ
ジ30によって行うことができる
よって構成された変形可能な弾性接続部を介して軸部分
10が軸部分12に接続されている。軸部分10は入力軸で、
図示していない駆動装置に接続されており、軸部分12は
出力軸で、図示していない被駆動装置に接続されてい
る。軸部分10および軸部分12の回転運動および駆動装置
によって加わる回転運動に被駆動装置の機械的抵抗が加
わった場合の変形運動はこれらの軸部分10、11と同軸且
つ同心に配置されたねじれ棒11を介して伝達される。軸
部分10の回転運動はねじれ棒11を支える支持面上に設け
られたロール軸受13によって案内される。駆動軸10と出
力軸12との間には角度方向に遊びを有する溝状スリーブ
14が嵌め込まれていて、ねじれ棒11が溝状スリーブ14の
遊びに相当する角度だけ角度方向へ変位することができ
るようになっている。この溝状スリーブ14の遊びに相当
する角度値を越えると、軸部分10および軸部分12の各先
端溝部の側面が互いに接触して、両者は直接接続されて
回転する。出力軸12には内側リング21と外側リング22と
を有するボール軸受20が締付け固定されている。ボール
軸受20の内側リング22の内側表面23は多極磁石40の支持
面を構成している。この多極磁石40は軸部分12の直線部
分に固定されている。この固定は、例えば、軸部分12の
支持面24と内側リング21の内側表面23とを同時に軸部分
12に接着することによって行うことができる。位置の調
節ができるように入力軸10上に摺動自在に装着されたス
リーブ25は、多極磁石41を支持する当接肩部26を有して
いる。多極磁石41は軸部分10の直線部分嵌め込まれたス
リーブ25上に形成された支持面27と上記当接肩部26に固
定されている。この固定は多極磁石41を支持面27と当接
肩部26とに同時に接着することによって行うことができ
る。2つの多極磁石40と41の間の間隔の一部はスリーブ
25の支持面27の長さによって決まる。すなわち、スリー
ブ25の先端面28は被駆動軸12の支持面24の先端面29と当
接している。スリーブ25の駆動軸10上での固定は固定ネ
ジ30によって行うことができる
【0006】ホール(Hall)効果または磁気抵抗 (magnet
oresistance)式のピックアップ31は支持プレート32上に
取り付けられている。この支持プレート32は電気接続線
と電気出力線とを支持している。この支持プレート32
は、電線を通す孔37を有する固定ケーシング35内に収容
され、この固定ケーシング35の肩部36とボール軸受20の
外側リング22の内側面に当接支持されている環状スペー
サ38との間に嵌め込まれている。すなわち、固定ケーシ
ング35は一対の多極磁石40、41と、ピックアップ31と、
ボール軸受20とを収容し、その端部39はボール軸受20の
軸線方向の端縁部43は内側へ折り曲げられている。ま
た、ボール軸受20の内側リング22と外側リング21との
間、さらに、固定ケーシング35とこの固定ケーシング35
を閉じるスリーブ25との間には密封継手44、45が各々設
けられている。
oresistance)式のピックアップ31は支持プレート32上に
取り付けられている。この支持プレート32は電気接続線
と電気出力線とを支持している。この支持プレート32
は、電線を通す孔37を有する固定ケーシング35内に収容
され、この固定ケーシング35の肩部36とボール軸受20の
外側リング22の内側面に当接支持されている環状スペー
サ38との間に嵌め込まれている。すなわち、固定ケーシ
ング35は一対の多極磁石40、41と、ピックアップ31と、
ボール軸受20とを収容し、その端部39はボール軸受20の
軸線方向の端縁部43は内側へ折り曲げられている。ま
た、ボール軸受20の内側リング22と外側リング21との
間、さらに、固定ケーシング35とこの固定ケーシング35
を閉じるスリーブ25との間には密封継手44、45が各々設
けられている。
【0007】図2のaは測定部品の分解組立て図であ
る。多極磁石40、41は強磁性体粒子とプラスチックバイ
ンダーとで作られたプラストフェライト等の強磁性体材
料で形成されている。これらの多極磁石は公知の多極磁
化方法によって各表面401, 411が同じになるように磁化
されている。磁化された磁気面 401と 411は互いに向き
合っている。上記のホール効果または磁気抵抗ピックア
ップ31は、これらの2つの磁気面 401と 411の間に、互
いに接触しない状態で配置されている。図2のbに示す
ように、多極磁石40、41は磁気面 401、 411に直角な方
向に誘導磁界H40、H41を出す。磁気面 401と411 に直
角な方向のこれらの磁気面の中間点で測定される誘導磁
界H40、H41は周期的正弦曲線の関数で表されるプロフ
ィル (輪郭形状) を有している。上記のホール効果また
は磁気抵抗ピックアップ31で測定される値は、誘導磁界
H40とH41とが加算されて生じる磁気誘導値である。
る。多極磁石40、41は強磁性体粒子とプラスチックバイ
ンダーとで作られたプラストフェライト等の強磁性体材
料で形成されている。これらの多極磁石は公知の多極磁
化方法によって各表面401, 411が同じになるように磁化
されている。磁化された磁気面 401と 411は互いに向き
合っている。上記のホール効果または磁気抵抗ピックア
ップ31は、これらの2つの磁気面 401と 411の間に、互
いに接触しない状態で配置されている。図2のbに示す
ように、多極磁石40、41は磁気面 401、 411に直角な方
向に誘導磁界H40、H41を出す。磁気面 401と411 に直
角な方向のこれらの磁気面の中間点で測定される誘導磁
界H40、H41は周期的正弦曲線の関数で表されるプロフ
ィル (輪郭形状) を有している。上記のホール効果また
は磁気抵抗ピックアップ31で測定される値は、誘導磁界
H40とH41とが加算されて生じる磁気誘導値である。
【0008】図3は多極磁石40と41の間の中間点に位置
した測定点で位相差 (位相のズレ)Sを有する誘導磁界
H40とH41を、磁気面 401、411 に平行な準線(directr
ice)上の位置の関数で表した展開図である。準線の各点
での加算誘導磁界HRは各正弦曲線の磁界H40、H41の
代数和に等しい。この加算誘導磁界HRは2つの磁界H
40、H41と同一周期Pの正弦関数である。磁気位相差S
の初期値は、入力軸10に対してスリーブ25を回転させて
調節される。この初期調整値は固定ネジ30によって固定
される。
した測定点で位相差 (位相のズレ)Sを有する誘導磁界
H40とH41を、磁気面 401、411 に平行な準線(directr
ice)上の位置の関数で表した展開図である。準線の各点
での加算誘導磁界HRは各正弦曲線の磁界H40、H41の
代数和に等しい。この加算誘導磁界HRは2つの磁界H
40、H41と同一周期Pの正弦関数である。磁気位相差S
の初期値は、入力軸10に対してスリーブ25を回転させて
調節される。この初期調整値は固定ネジ30によって固定
される。
【0009】図4のaは位相差Sがゼロである場合の位
相が一致した2つの誘導磁界H40とH41を示す展開図で
ある。この場合の加算誘導磁界HRは全ての測定点で2
つの磁界成分の一方の値の2倍の値となる。図4のbは
位相差Sが2つの磁界H40、H41のいずれか1方の半周
期に等しい反対位相を有する2つの誘導磁界H40、H41
の展開図であり、この場合の加算誘導磁界の値は全ての
測定点でゼロである。初期磁気位相差の値をゼロに調節
した場合には、入力軸部分10と出力軸部分12との間にね
じりトルクが加わって、ねじれ軸11を介して磁石40と41
が角度方向に互いに変位すると、この角度変位が誘導磁
界H40とH41との間の磁気位相差Sの変化となって現れ
る。この場合の加算誘導界HRは図4のaに示した初期
値より小さい数値となり、ねじれのズレが半周期の位相
差に等しい(S=P/2)時には加算誘導磁界HRはゼ
ロになる。トルクがゼロの場合には、軸部分10と12とは
ねじれ軸11によって初期位置に弾性的に戻され、加算誘
導磁界HRはその初期値に戻る。
相が一致した2つの誘導磁界H40とH41を示す展開図で
ある。この場合の加算誘導磁界HRは全ての測定点で2
つの磁界成分の一方の値の2倍の値となる。図4のbは
位相差Sが2つの磁界H40、H41のいずれか1方の半周
期に等しい反対位相を有する2つの誘導磁界H40、H41
の展開図であり、この場合の加算誘導磁界の値は全ての
測定点でゼロである。初期磁気位相差の値をゼロに調節
した場合には、入力軸部分10と出力軸部分12との間にね
じりトルクが加わって、ねじれ軸11を介して磁石40と41
が角度方向に互いに変位すると、この角度変位が誘導磁
界H40とH41との間の磁気位相差Sの変化となって現れ
る。この場合の加算誘導界HRは図4のaに示した初期
値より小さい数値となり、ねじれのズレが半周期の位相
差に等しい(S=P/2)時には加算誘導磁界HRはゼ
ロになる。トルクがゼロの場合には、軸部分10と12とは
ねじれ軸11によって初期位置に弾性的に戻され、加算誘
導磁界HRはその初期値に戻る。
【0010】図5は、3つのねじれトルクの数値に対す
る加算誘導磁界HRの変化を図示したもので、トルクを
加えない場合を初期値S=0に調節してある。トルクが
加わらない場合の加算誘導磁界HRは、図4のbに示す
ように、ピーク値+2bとなる。中程度のトルクが加わ
ると、磁石40と41とが相対回転駆動されて、誘導磁界H
40とH41の位相差が0<S<P/2の位相差となって現
れる。この場合の加算誘導磁界HRのピーク値は+2b
より小さくなる(+a)。可能な測定限界までトルクを
加えると、磁石40と41とが相対回転して、誘導磁界H40
とH41の位相差はS=P/2となり、加算誘導磁界HR
はゼロとなる。上記の値aはSの値(0<S<P/2)
に比例して、+2bから0の間の全ての値をとることが
できる。この値Sは、入力軸10および出力軸12を介して
ねじれ棒11上に加わるねじれモーメントにのみ依存し、
加えられたトルク値と位相差Sとの間の関係はねじれ棒
11の物理的特性およびねじれ剛性のみで決定される。ピ
ックアップ31は、ねじれモーメントの関数である加算誘
導磁界HRの変化を電気信号へ変換する。このピックア
ップ31は実質的に同一なホール効果または磁気抵抗式の
感知素子 301、302 で構成され、それらを横切る加算誘
導磁界HRに比例した出力電圧を出力する。
る加算誘導磁界HRの変化を図示したもので、トルクを
加えない場合を初期値S=0に調節してある。トルクが
加わらない場合の加算誘導磁界HRは、図4のbに示す
ように、ピーク値+2bとなる。中程度のトルクが加わ
ると、磁石40と41とが相対回転駆動されて、誘導磁界H
40とH41の位相差が0<S<P/2の位相差となって現
れる。この場合の加算誘導磁界HRのピーク値は+2b
より小さくなる(+a)。可能な測定限界までトルクを
加えると、磁石40と41とが相対回転して、誘導磁界H40
とH41の位相差はS=P/2となり、加算誘導磁界HR
はゼロとなる。上記の値aはSの値(0<S<P/2)
に比例して、+2bから0の間の全ての値をとることが
できる。この値Sは、入力軸10および出力軸12を介して
ねじれ棒11上に加わるねじれモーメントにのみ依存し、
加えられたトルク値と位相差Sとの間の関係はねじれ棒
11の物理的特性およびねじれ剛性のみで決定される。ピ
ックアップ31は、ねじれモーメントの関数である加算誘
導磁界HRの変化を電気信号へ変換する。このピックア
ップ31は実質的に同一なホール効果または磁気抵抗式の
感知素子 301、302 で構成され、それらを横切る加算誘
導磁界HRに比例した出力電圧を出力する。
【0011】図6に示すように、感知素子 301、302 の
ほぼ中心C1およびC2は正弦曲線の誘導磁界HRに対
して 1/4波長だけ位相がずれる位置、すなわち、互い
に、間隔d=(2n+1)(但し、nは正の整数または
ゼロである)を介して配置されている。
ほぼ中心C1およびC2は正弦曲線の誘導磁界HRに対
して 1/4波長だけ位相がずれる位置、すなわち、互い
に、間隔d=(2n+1)(但し、nは正の整数または
ゼロである)を介して配置されている。
【0012】図7は、回転する軸上で測定されたトルク
を示す信号の変化を示したものである。ねじれ棒11に一
定のトルクが加わっている場合には、入力軸10、ねじれ
棒11および出力軸12が角度θだけ回転し、各感知素子 3
01、302 から電圧信号V301とV302 が出力される。一
定電圧V0 に対するこれらの信号の振幅は、各素子を横
切る加算誘導磁界HRの値に比例する。これらの信号は
振幅が等しく、同じ特性を有し、正弦曲線の誘導磁界H
Rと同じ周期Pで変化し、P/4だけ互いに位相がズレ
ている。これらの信号の中心は、磁界が存在しない場合
にいずれか一方の感知素子が出す電圧に対応する値V0
となる。上記の角度θの値は信号V301 の値V1 と信号
V302 の値V2 に対応し、下記の関係式: Vq =〔(V1 −V0)2 + (V2 −V0)2 〕1/2 で表される二乗平均値Vq は、入力軸10、ねじれ軸11お
よび出力軸12が同時に回転する角度θとは無関係で、信
号V301 とV302 の振幅のみに関係し、従って、加算誘
導磁界HRのピーク値と入力軸10および出力軸12との間
に加わるトルクの値のみに関係する。この数値Vq は、
V0 の値が分かれば、電圧V1、V2を測定することに
よって、公知の電気的処理または情報処理方法を用いて
直接得ることができる。この数値Vq は初期値をV0 と
して図7に表示されている。
を示す信号の変化を示したものである。ねじれ棒11に一
定のトルクが加わっている場合には、入力軸10、ねじれ
棒11および出力軸12が角度θだけ回転し、各感知素子 3
01、302 から電圧信号V301とV302 が出力される。一
定電圧V0 に対するこれらの信号の振幅は、各素子を横
切る加算誘導磁界HRの値に比例する。これらの信号は
振幅が等しく、同じ特性を有し、正弦曲線の誘導磁界H
Rと同じ周期Pで変化し、P/4だけ互いに位相がズレ
ている。これらの信号の中心は、磁界が存在しない場合
にいずれか一方の感知素子が出す電圧に対応する値V0
となる。上記の角度θの値は信号V301 の値V1 と信号
V302 の値V2 に対応し、下記の関係式: Vq =〔(V1 −V0)2 + (V2 −V0)2 〕1/2 で表される二乗平均値Vq は、入力軸10、ねじれ軸11お
よび出力軸12が同時に回転する角度θとは無関係で、信
号V301 とV302 の振幅のみに関係し、従って、加算誘
導磁界HRのピーク値と入力軸10および出力軸12との間
に加わるトルクの値のみに関係する。この数値Vq は、
V0 の値が分かれば、電圧V1、V2を測定することに
よって、公知の電気的処理または情報処理方法を用いて
直接得ることができる。この数値Vq は初期値をV0 と
して図7に表示されている。
【0013】図8は初期磁気位相差をゼロに調節した場
合の上記Vq とねじれ軸11に加わるねじれトルクCt と
の間の関係を示している。この場合、Vq の値は、加わ
るトルクに反比例して変化する。初期磁気位相差をS=
P/2に固定した場合にはVq の値は図9に示すように
加わるトルクに比例して変化する。
合の上記Vq とねじれ軸11に加わるねじれトルクCt と
の間の関係を示している。この場合、Vq の値は、加わ
るトルクに反比例して変化する。初期磁気位相差をS=
P/2に固定した場合にはVq の値は図9に示すように
加わるトルクに比例して変化する。
【図1】ねじれ棒によって構成される弾性接続手段を有
する回転軸に本発明を適用した場合の1実施態様を示す
縦断面図。
する回転軸に本発明を適用した場合の1実施態様を示す
縦断面図。
【図2】図2のaは本発明装置の測定部品の概略図。図
2のbは本発明のピックアップ手段の所の誘導磁界の分
布を図示した図。
2のbは本発明のピックアップ手段の所の誘導磁界の分
布を図示した図。
【図3】各磁石によって生じた磁界と加算誘導磁界の変
化を示す概略図。
化を示す概略図。
【図4】図4aは位相が一致した各磁界と加算誘導磁界
の変化を示す概略図。図4のbは逆位相の各磁界と加算
誘導磁界の変化を示す概略図。
の変化を示す概略図。図4のbは逆位相の各磁界と加算
誘導磁界の変化を示す概略図。
【図5】ねじりモーメントが異なる値の場合の加算誘導
磁界の変化を示す概略図。
磁界の変化を示す概略図。
【図6】加算誘導磁界内でのピックアップ手段を示す概
略図。
略図。
【図7】軸の角度のずれを関数とする出力信号の変化曲
線。
線。
【図8】初期磁気位相差をゼロに調節した場合のトルク
の変化を関数とする出力信号の変化を示す概略図。
の変化を関数とする出力信号の変化を示す概略図。
【図9】初期磁気位相差をS=P/2にした場合のトル
クの変化を関数とする出力信号の変化を示す概略図。
クの変化を関数とする出力信号の変化を示す概略図。
10 入力軸 11 弾性接続手段
12 出力軸 20 ボール軸受
25 角度調節手段 31 ピックアップ
手段 35 固定ケーシング 40、41 多極磁石 44、45 密封継手 301, 302 誘導磁
界検出素子 C1, C2 誘導磁界検出素子の中心
手段 35 固定ケーシング 40、41 多極磁石 44、45 密封継手 301, 302 誘導磁
界検出素子 C1, C2 誘導磁界検出素子の中心
Claims (4)
- 【請求項1】 軸(10, 11, 12)上の軸線方向に互いに隔
てられた2つの直線部分に各々固定された2つの多極磁
石(40, 41)と、これら2つの多極磁石(40, 41)の磁界を
感知して上記ねじれモーメントに比例した出力信号を出
力する固定されたピックアップ手段(31)とを有するを軸
(10, 11, 12)に加わるねじれモーメントを測定する装置
において、 ピックアップ手段(31)は多極磁石(40, 41)の間に配置さ
れており、このピックアップ手段(31)は多極磁石(40, 4
1)が出す正弦誘導磁界を検出する2つの検出素子(301,
302)を有し、各検出素子(301, 302)の中心(C1, C2)は上
記誘導磁界の周期の4分の1に等しい間隔(d) だけ角度
方向にズレて配置されていることを特徴とする装置。 - 【請求項2】 多極磁石(40, 41)の一方が、角度調節手
段(25)によって支持されている請求項1に記載の装置。 - 【請求項3】 軸(10, 11, 12)が、弾性変形可能な接続
部材(11)を介して接続された2つの軸部分(10, 12)によ
って構成されており且つピックアップ手段(31)を支持し
た固定ケーシング(35)内に軸受(20)を介して支持されて
いる請求項1または2に記載の装置。 - 【請求項4】 固定ケーシング(35)が2つの多極磁石(4
0, 41)を収容し、ピックアップ手段(31)の各端部が密封
継手(44, 45)によって閉じられている請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20317091A JP2837563B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 軸上のトルクの測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20317091A JP2837563B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 軸上のトルクの測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0526748A true JPH0526748A (ja) | 1993-02-02 |
JP2837563B2 JP2837563B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=16469616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20317091A Expired - Fee Related JP2837563B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 軸上のトルクの測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2837563B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011209143A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Honda Lock Mfg Co Ltd | トルクセンサ |
JP2018048956A (ja) * | 2016-09-23 | 2018-03-29 | 日立金属株式会社 | トルクセンサ及びその補正方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5633389B2 (ja) * | 2011-01-24 | 2014-12-03 | 株式会社ジェイテクト | トルク検出装置および電動パワーステアリング装置 |
-
1991
- 1991-07-19 JP JP20317091A patent/JP2837563B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2837563B2 (ja) | 1998-12-16 |
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