JPH05267229A - イオンビーム処理装置 - Google Patents

イオンビーム処理装置

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JPH05267229A
JPH05267229A JP4063478A JP6347892A JPH05267229A JP H05267229 A JPH05267229 A JP H05267229A JP 4063478 A JP4063478 A JP 4063478A JP 6347892 A JP6347892 A JP 6347892A JP H05267229 A JPH05267229 A JP H05267229A
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Takehiro Murakami
武宏 村上
Naoki Kubota
尚樹 久保田
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理体にイオンビームを垂直に入射させる
ことを可能とし、例えば異方性の高いエッチングを可能
とする。 【構成】 プラズマ室10と処理室12の間にドーム形
状のイオン引出電極14を配設し、載置台16上の被処
理体Sに対し収束されたイオンビームが入射されるよう
にする。移動装置20で載置台16と共にイオン計測装
置18を上下動させ、該イオン計測装置により該載置台
に対して垂直に入射するイオン流が最大となる位置Wを
特定し、その位置に被処理体Sを設置することにより、
イオンビームが絞り込まれたために形成されている平行
イオン流を被処理体表面に入射させ、該被処理体表面に
垂直にイオンビームを照射することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エッチングや成膜等に
用いられるイオンビーム処理装置、特に、イオンビーム
を被処理体に対し垂直に入射させることができる、イオ
ンビーム処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、イオンビーム処理装置では、プ
ラズマ発生手段を備えたプラズマ室からイオンを処理室
に引出し、該処理室に収容されている被処理体に対しイ
オンビームを入射することによりイオンビーム処理、例
えばエッチングが行われている。このエッチングを、例
えばシリコンウェハに対して行い、異方性の高いエッチ
ングパターンを得るためには該ウェハ表面に対して垂直
にイオンビームを入射させる必要がある。
【0003】上記イオンビーム処理装置としては、例え
ば特開平1−264224に開示されているECRプラ
ズマエッチング装置や、特開平2−103845に開示
されているマイクロ波プラズマ装置が知られており、前
者ではプラズマ室から処理室にイオンを引出すための手
段として磁場を利用し、後者では平板電極によって形成
される電場を利用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、イオン
引出手段として前記磁場や平板電極による電場を利用す
る場合には、プラズマ室からイオンが引出された後、そ
の流束(ビーム)が磁場やイオン間のクーロン反発によ
り拡がってしまい、シリコンウェハ等の被処理体の表面
にイオンビームを垂直に入射させることができないとい
う問題がある。
【0005】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、イオンビームを被処理体表面に垂直
に入射させることができ、従って該被処理体に対して高
精度なイオンビーム処理を行うことができるイオンビー
ム処理装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラズマ室か
ら引出されたイオンビームで処理室内の被処理体を処理
するイオンビーム処理装置において、プラズマ室からイ
オンビームを引出し、且つ該イオンビームを収束させる
イオン引出電極と、被処理体表面に対して垂直方向に入
射するイオン流量を測定するイオン計測手段と、被処理
体を処理位置に移動させる移動手段と、を備えた構成と
することにより、前記課題を達成したものである。
【0007】本発明は、又、前記イオンビーム処理装置
において、イオン引出電極が、イオン貫通孔を有するド
ーム状湾曲面材で形成された構成とすることにより、同
様に前記課題を達成したものである。
【0008】
【作用】本発明においては、プラズマ室からイオンビー
ムを引出すためのイオン引出電極に対して、引出された
イオンビームを収束させる機能を持たせたので、その引
出電極と被処理体間に所定の電位差を設定することによ
り、処理室内に収束性のイオンビームを生成させること
ができる。
【0009】このイオンビームは、収束後、即ち絞り込
まれた後にクーロン反発力でその幅が拡がるため、その
途中に平行なイオン流が形成される。
【0010】そこで、イオン計測手段によりイオンビー
ムの中で平行イオン流が最も多くなる位置を検出し、移
動手段によりその位置に被処理体を移動させ、設置する
ことにより、イオンビームが被処理体に垂直に入射する
最適位置(平行イオン流が形成されている位置)に該被
処理体を設置することができる。
【0011】従って、本発明によれば、イオンビームを
被処理体に垂直に入射させることができるため、例えば
イオンビーム処理としてエッチングを行う場合には、エ
ッチング深さと溝幅の比であるアスペクト比が極めて高
い(異方性が高い)エッチングを行うことが可能とな
る。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0013】図1は、本発明に係る一実施例のイオンビ
ーム処理装置を示す概略構成図である。
【0014】本実施例のイオンビーム処理装置は、図示
しないプラズマ発生手段を備えたプラズマ室10と、該
プラズマ室10から引出されたイオンビームにより被処
理体に対する処理を行うための処理室12とを備えてお
り、且つ上記プラズマ室10と上記処理室12の境界位
置には、プラズマ室10からイオンビームを引出し、且
つ該イオンビーム収束させるイオン引出電極14が配設
されている。
【0015】前記処理室12内には、被処理体Sを載置
するための載置台16が設置されており、この載置台1
6には、被処理体Sの表面に対して垂直方向に入射する
イオン流量を測定するためのイオン計測装置18と、該
載置台16を上下動させて被処理体Sを所定の処理位置
に移動させるための移動装置20が取り付けられてい
る。
【0016】上記イオン引出電極14は、プラズマ室1
0側に突出したドーム状に湾曲したメッシュ状電極で形
成され、プラズマ室10で生成したイオンが処理室12
側に通過可能になっている。
【0017】上記イオン引出電極14及び載置台16に
は、これら両者間、即ちイオン引出電極14と被処理体
Sとの間に所望の電位差を与えるための直流電源22及
び24がそれぞれ接続されている。
【0018】上記イオン計測装置18は、図2に拡大し
て示す構成を有している。即ち、イオン計測装置18
は、側壁部及び底部が絶縁材からなる箱体26で形成さ
れ、該箱体26内部は、それぞれ中心に細孔28Aが穿
設された3枚の導電性薄膜28で横方向に1mm間隔で仕
切られ、これら導電性薄膜28の細孔28Aの下方に位
置する底部上面にコレクタ電極30が取り付けられ、該
コレクタ電極30には電流計32が接続されている。
【0019】従って、上記イオン計測装置18によれ
ば、3枚の導電性薄膜28に形成されている細孔28A
を全て通過したイオン、即ち直進性の高いイオンのみを
測定することが可能となっている。
【0020】又、図中、符号34は、前記イオン引出電
極14と装置本体とを絶縁するための絶縁体である。
【0021】次に、本実施例の作用を、イオンビームが
正イオンで構成されている場合を例に説明する。
【0022】まず、プラズマ室10に原料ガスを所定圧
力で供給し、プラズマを発生させると共に、イオン引出
電極14を直流電源22により正に帯電させ、且つ被処
理体Sを直流電源24により僅かに負に帯電させる。
【0023】このように、イオン引出電極14全体を正
に載置台16中央付近を負にそれぞれ帯電させ、イオン
引出電極14から載置台16中央付近に向けて電界を発
生させることにより、図中細線で示すような収束性の電
気力線を生じさせることができる。
【0024】その結果、プラズマ室10からイオン引出
電極14により正イオンのみを処理室12内に引出すこ
とができ、しかも上記電気力線により力を受けることに
なるため、図中細線で示すように収束する(絞り込まれ
た)イオンビームBを形成することができる。
【0025】上記のように収束したイオンビームは、正
電荷のみを有しているためクーロン反発が生じて途中か
らその幅が拡がり始める。その様子を図中破線で示し
た。従って、被処理体S等が存在しない場合を想定する
と、本実施例で得られるイオンビームには最も絞り込ま
れた位置(以下、ウェストという)Wが生じ、このウェ
ストWでは極めて平行性が高いイオン流が形成されてい
ることになる。
【0026】従って、上記収束性イオンビームBのウェ
スト位置に被処理体Sを設置することにより、該被処理
体Sの表面にイオンビームを垂直に入射させることが可
能となるため、極めて精度の高い処理を行うことが可能
となる。
【0027】そこで、本実施例では、前記移動装置20
により、載置台16と共にイオン計測装置18を上下動
させ、イオン検出量が最大の位置を捜し出すことによ
り、その位置をウェスト位置として特定することがで
き、該載置台16に対してイオンビームが垂直に入射す
る位置を容易に決定することができるようにしてある。
上記収束性イオンビームでは、アルゴンや塩素等のイオ
ン種や、メッシュ状のイオン引出電極14と被処理体S
との間の電位差等により、イオンビームのウェストWの
位置が変化するが、このような場合でも、上記イオン計
測装置18によれば容易にその位置を捜し出すことがで
きる。
【0028】従って、本実施例によれば、処理室12に
対して収束性のイオンビームを入射させることができる
と共に、被処理体Sの近傍に設置したイオン計測装置1
8によりイオンビームのウェストWの位置を確実に決定
し、その位置に被処理体Sを正確に位置決めすることが
できるため、該被処理体Sに対して垂直にイオンビーム
を入射させ、高精度の処理を行うことができる。
【0029】本実施例のイオンビーム処理装置を用い
て、10m Torr の塩素ガス中にプラズマを発生させ、
塩素イオン(Cl + )からなる収束性イオンビームによ
りポリシリコン(被処理体)を実際にエッチングしたと
ころ、図3に示した、ライン・アンド・スペース0.5
μm でアスペクト比2のエッチングパターンが得られ
た。
【0030】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は、前記実施例に示したものに限られるもの
でなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。
【0031】例えば、前記実施例では、イオンビームが
正イオンで構成されている場合について説明したが、こ
れに限るものでなく、イオン引出電極を負電位に設定
し、被処理体を僅かに正電位に設定することにより、負
イオンからなるイオンビームを生成するようにしてもよ
い。
【0032】又、イオン引出電極は、メッシュ状に限ら
れるものでなく、少なくとも表面が導電性を有し、且つ
イオンを通過させる貫通孔を有する多孔質板であっても
よい。
【0033】又、イオン引出電極をドーム状にする場
合、その曲率半径は任意に変更可能である。
【0034】更に、イオン引出電極14は、シングルグ
リッドに限られるものではなく、グリッドの枚数に制限
はない。例えば、加速グリッド、スクリーングリッドを
有するダブルグリッドであってもよい。
【0035】又、前記実施例ではプラズマ処理時の圧力
が10m Torr の場合について説明したが、これに限ら
れるものでない。ガス種や処理圧力を変更する場合に
は、イオン計測装置内の薄膜の設置間隔を、使用するガ
ス種や圧力により決まるイオンの平均自由工程の範囲内
にすればよい。又、導電性薄膜の設置枚数もイオンの透
過率を考慮し、適宜変更することができる。
【0036】更に、イオン測定装置は、前記実施例に示
したものに限られるものでなく、イオン入射ビームを角
度分解できる機能を備えたものであれば、特に制限され
ない。
【0037】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、プ
ラズマ室からイオンを引出すためのイオン引出電極がイ
オンビームを収束させる機能を有しているので、該引出
電極と被処理体間に所定の電位差を設定することによ
り、収束性のイオンビームを生成させることができると
共に、被処理体近傍に設けたイオン計測手段により、イ
オンビームが被処理体に垂直に入射するに最適な位置を
決定することができることから、該位置に被処理体を設
置することにより、該被処理体にイオンビームを垂直に
入射させることが可能となる。従って、例えば、エッチ
ングを行う場合には、被処理体に異方性の高いエッチン
グを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例のイオンビーム処理装置
を示す概略構成図
【図2】上記イオンビーム処理装置が備えるイオン計測
装置を示す拡大断面図
【図3】実施例の作用を説明するための線図
【符号の説明】
10…プラズマ室、 12…処理室、 14…イオン引出電極、 16…載置台、 18…イオン計測電極、 20…移動装置、 22、24…直流電源、 26…箱体、 28…導電性薄膜、 30…コレクタ電極、 32…電流計、 34…絶縁体、 S…被処理体。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラズマ室から引出されたイオンビームで
    処理室内の被処理体を処理するイオンビーム処理装置に
    おいて、 プラズマ室からイオンビームを引出し、且つ該イオンビ
    ームを収束させるイオン引出電極と、 被処理体表面に対して垂直方向に入射するイオン流量を
    測定するイオン計測手段と、 被処理体を処理位置に移動させる移動手段と、を備えて
    いることを特徴とするイオンビーム処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 イオン引出電極が、イオン貫通孔を有するドーム状湾曲
    面材で形成されていることを特徴とするイオンビーム処
    理装置。
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