JPH05266810A - マイクロ波発生装置 - Google Patents

マイクロ波発生装置

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JPH05266810A
JPH05266810A JP6485592A JP6485592A JPH05266810A JP H05266810 A JPH05266810 A JP H05266810A JP 6485592 A JP6485592 A JP 6485592A JP 6485592 A JP6485592 A JP 6485592A JP H05266810 A JPH05266810 A JP H05266810A
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JP
Japan
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cathode
electrons
virtual
spherical
waveguide
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6485592A
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English (en)
Inventor
Kingo Azuma
欣吾 東
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 陰極から放出される電子流の集束度を高め、
仮想陰極と陰極の間を往復する電子の往復運動を防止す
る。 【構成】 高電圧大電流パルス発生装置1内部の内部導
体2の先端に設ける陰極を球状陰極3とし、上記パルス
発生装置1の開口部に設けられた薄膜金属陽極面4に電
子の反射防止板6を設けたことによって、球状陰極3が
従来の円板陰極の場合に比べて陰極から放出される電子
流7の集束度を高めるため、また、反射防止板6が仮想
陰極8からはね返る電子を捕捉し、マイクロ波9の発振
を仮想陰極8の振動による単独発振とするため、マイク
ロ波発生装置の効率の大幅向上を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加速器、プラズマ加熱
装置等に適用されるマイクロ波発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波発生装置は通信、食品加工、
電力、高エネルギー分野で用いられている。
【0003】従来のマイクロ波発生装置は、図3に示す
ように、高電圧大電流パルス発生装置1の内部導体2に
取りつけられた円板陰極101から発生した電子流7
が、薄膜金属陽極4を通り抜けて導波管5の内部へ入り
込むことにより仮想陰極8を形成し、その仮想陰極8が
時間的空間的に振動することによりマイクロ波9を発生
させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記マイクロ波
発生装置においては、仮想陰極8が形成されると同時に
生じる空間電位により、導波管部へ流入してきた電子が
陽極方向へはね返され、陰極と仮想陰極間を往復運動す
るため、この往復運動から発生するマイクロ波が仮想陰
極からのマイクロ波の発生を阻害し、出力を低下させて
しまうという課題があった。
【0005】本発明は上記の課題を解決しようとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のマイクロ波発生
装置は、負電位をもつ内部導体を内部に有する高電圧大
電流パルス発生装置、同パルス発生装置の先端の開口部
に設けられた薄膜金属陽極、および同開口部に接続され
た導波管を備えたマイクロ波発生装置において、上記内
部導体の先端に設けられ導波管内に入射する電子流を発
生する球状陰極、および上記薄膜金属陽極面に設けられ
導波管内部より球状陰極に向けて戻る電子を阻止する反
射防止板を備えたことを特徴としている。
【0007】
【作用】上記において、高電圧大電流パルス発生装置が
発生した高電圧パルスは、内部導体の先端に設けられた
球状陰極と薄膜金属陽極の間に印加され、球状陰極の表
面から電子が放出させる。
【0008】上記陰極の表面から放出される電子は陰極
が球状のため、薄膜金属陽極に対向する球状陰極の先端
に集中し、従来の円板陰極の場合に比べ集中度の高い電
子流を発生する。
【0009】上記球状陰極先端から薄膜金属陽極に向か
う電子流は、同陽極に向かって加速されるため、陰極と
陽極により形成される中心軸に向って更に集中し、強い
自己磁場を形成する。
【0010】上記陽極に達した電子は、同陽極が薄膜で
形成されているため、同陽極を通過して導波管内に電子
流として入射するが、導波管内では電子自身が持つ電荷
による空間電位により電子の速度が減速され、仮想陰極
を形成する。
【0011】この仮想陰極は、陰極からの電子を吸収し
たり、はね返したりすることにより振動し、マイクロ波
を発生するが、仮想電極からはね返された電子は上記薄
膜金属陽極面に設けられた反射防止板に吸収されるた
め、従来の装置においてみられた上記はね返された電子
が陰極と仮想陰極の間で往復することにより生じる、上
記マイクロ波の発生を阻害し、出力を低下させる現象が
防止可能となる。
【0012】上記により、球状陰極が従来の円板陰極に
比べて陰極から放出される電子流の集束度を高めるた
め、また、反射防止板が仮想陰極からはね返る電子を捕
捉し、マイクロ波の発振を仮想陰極の振動による単独発
振とするため、マイクロ波発生装置の効率の大幅向上を
可能とする。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例を図1に示す。図1に示す
本実施例は、負電位をもつ内部導体2を内部に有する高
電圧大電流パルス発生装置1と、同パルス発生装置1の
先端の開口部に設けられた薄膜金属陽極4と、同薄膜金
属陽極4が設けられた開口部に接続された導波管5を備
えたマイクロ波発生装置において、上記内部導体2の先
端に設けられ導波管5内に入射する電子流7を発生する
球状陰極3、および上記薄膜金属陽極4の導波管5側に
設けられ導波管5内部より球状陰極3に向けて戻る電子
を阻止する反射防止板6を備えている。
【0014】上記において、高電圧大電流パルス発生装
置1は高電圧パルスを発生し、この高電圧パルスは、高
電圧大電流パルス発生装置1の内部導体2に取り付けら
れた球状陰極3と薄膜金属陽極4の間に印加され、球状
陰極3の表面から電子e- を放出させる。
【0015】球状電極3から放出された電子は、陰極3
が球状のため、その放出量が中心軸10に近づくに従っ
て多くなり、その周りに強い自己磁場を形成して薄膜金
属陽極4に向かう。この陽極4に向かう電子は陽極4に
よって加速されているため、自己磁場により内側へ押す
力が電荷の反撥力により外側へ広がろうと力よりも大き
く、中心軸に向かって集束し、更に強い自己磁場を形成
しながら陽極4に達する。
【0016】陽極4に達した電子は、陽極4が薄膜金属
であるため、電子は陽極4を通り抜けて導波管5の内部
に電子流7として入射される。この電子流7は電子自身
の持つ電荷により導波管5内に空間電位を形成するた
め、電子流を構成する電子の速度は徐々に遅くなり、つ
いには停留状態となり仮想陰極8を形成する。
【0017】上記空間電位の分布は図2に示す通りであ
る。即ち、仮想陰極8が形成される位置は陰極3と陽極
4間の距離dと長さがほヾ等しく、陽極4を挟んで陰極
3と対称な位置であり、その電位は陰極3の電位−Vと
等しい。
【0018】上記仮想陰極8が形成されると、仮想陰極
8の電位よりも低いエネルギの電子ははね返されるた
め、仮想陰極8への電子の供給量が減少し、図2に点線
で示すように仮想陰極8の電位が低下する。すると、再
び電子が仮想陰極8に流入するため仮想陰極8の電位は
上昇し、再び電子を追い返すようになる。
【0019】この繰り返し、すなわち仮想陰極8の時間
的・空間的な変動によりマイクロ波9が発生する。マイ
クロ波9の周波数ωは次式で表される。
【0020】 ω=[ne2 /mγε0 1/2 ……………………………………(1) ここで、nは電子流7の電子密度、γは電子流のローレ
ンツ係数、e及びmは電子の電荷量及び質量、ε0 は真
空中の誘電率である。
【0021】仮想陰極8からはね返された電子は、導波
管5内へ流入してくる電子流7の自己磁場Bによって外
側へ排除される。この仮想陰極8によりはね返され、外
側に排除された電子は、反射防止板6が陽極4の導波管
5側に設けられているため、これに衝突し、吸収され
る。この結果、陰極3と仮想陰極8間を往復する電子は
なくなり、仮想陰極8からのマイクロ波の単独発振が可
能になる。
【0022】なお、上記薄膜金属陽極4は電子を通過さ
せるため、Al、Ti等の電子の制動長の長い材料を用
いるが、反射防止板6は電子を止める必要があり、また
熱負荷も大きいため、電子の制動長が短かく、耐熱性の
高いタングステン、モリブデン等を用いる。
【0023】また、反射防止板6の中心には、陰極3か
ら仮想陰極8へ向かう電子流7を妨げないために、電子
ビームの径よりも若干大きな径の穴6aが設けられてい
る。
【0024】上記により、球状陰極としたため、陰極か
ら放出される電子は従来の円板陰極の場合に比べ中心軸
に集束され、また、反射防止板を設けたため、仮想陰極
からはね返る電子はこれにより捕捉され、マイクロ波の
発振を仮想陰極の振動による単独発振とするため、マイ
クロ波発生装置の効率の大幅向上が可能となった。
【0025】
【発明の効果】本発明のマイクロ波発生装置は、高電圧
大電流パルス発生装置の内部の内部導体の先端に設ける
陰極を球状陰極とし、上記パルス発生装置の開口部に設
けられた薄膜金属陽極面に電子の反射防止板を設けたこ
とによって、球状陰極が従来の円板陰極に比べて陰極か
ら放出される電子流の集中度を高めるため、また、反射
防止板が仮想陰極からはね返る電子を捕捉し、マイクロ
波の発振を仮想陰極の振動による単独発振とするため、
マイクロ波発生装置の効率の大幅向上を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の説明図で、(a)は全体の
断面図、(b)は反射防止板の中心部の詳細断面図であ
る。
【図2】高電圧大電流パルス発生装置における電子流及
び仮想陰極の説明図である。
【図3】従来の装置の説明図である。 1 高電圧大電流パルス発生装置 2 内部導体 3 球状陰極 4 薄膜金属陽極 5 導波管 6 反射防止板 6a 穴 8 仮想陰極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負電位をもつ内部導体を内部に有する高
    電圧大電流パルス発生装置、同パルス発生装置の先端の
    開口部に設けられた薄膜金属陽極、および同開口部に接
    続された導波管を備えたマイクロ波発生装置において、
    上記内部導体の先端に設けられ導波管内に入射する電子
    流を発生する球状陰極、および上記薄膜金属陽極面に設
    けられ導波管内部より球状陰極に向けて戻る電子を阻止
    する反射防止板を備えたことを特徴とするマイクロ波発
    生装置。
JP6485592A 1992-03-23 1992-03-23 マイクロ波発生装置 Withdrawn JPH05266810A (ja)

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JP6485592A JPH05266810A (ja) 1992-03-23 1992-03-23 マイクロ波発生装置

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JP6485592A JPH05266810A (ja) 1992-03-23 1992-03-23 マイクロ波発生装置

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JPH05266810A true JPH05266810A (ja) 1993-10-15

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JP6485592A Withdrawn JPH05266810A (ja) 1992-03-23 1992-03-23 マイクロ波発生装置

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Effective date: 19990608