JPH0526655U - 自動車用のコードレス電話器保持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の運転操作中において片手でコードレ
ス電話器が取れ、また電話器を起立状に置いたままで送
信操作ができ、しかも高感度で送受信を可能とする。 【構成】 コードレス電話器Ｔが起立状に収納保持され
る略縦長箱型状の保持体１０の背面板部１１の取着部１
９に可撓杆３０の一端杆部３１が螺着されると共に、可
撓杆３０の他端杆部３３が助手席シート４３のシートレ
ール４４の止めボルト４５に螺着され、可撓杆３０が自
在に変形せられて保持体１０が運転者および助手席同乗
者の邪魔にならない位置で、かつ電話器アンテナが高い
位置になるように設定され、保持体１０に収納保持され
たコードレス電話器Ｔを運転中片手で取る等し、しかも
高感度で使用される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車用のコードレス電話器保持具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

周知のように、現今コードレスの携帯電話器の普及は目ざましく、自動車の運 転中においても用いられている。ところで、自動車におけるコード付電話器はコ ンソールに装着され、実用に供されているが、コードレス電話器については、こ れ専用の保持具等は見当らず、助手席や運転操作の邪魔にならない適当な場所に 置いて使用しているのが現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

このように自動車運転中等におけるコードレス電話器は、助手席に置いて使用 しているため、送受信時における電話器の取扱いには、目線を下げる等不安定で 運転操作がおろそかになり、危険であるばかりか、同乗者がいる場合には、同乗 者の邪魔になったり、また同乗者の手を煩わしたりする等の問題点があり、更に は、電話器はフロントガラスよりも低い場所に置かれ、アンテナが低い位置にあ るため、感度が悪くなるという問題点があった。

【０００４】 本考案はこのような問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、 自動車の運転中に片手で、しかも目線を下げる等せず、前方注視の状態で電話器 が取れ、また電話器を起立状に置いたままの状態で送信操作（ボタン操作）がで き、その上電話器のアンテナが高い位置で、かつフロントガラスから電波を受信 するため、高感度の状態で、しかも運転者と助手席等同乗者の邪魔にならない場 所においてコードレス電話器を使用するため、これを収納保持する自動車用のコ ードレス電話器保持具を提供することにある。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】 この目的のため、本考案は、コードレス電話器が収納保持される保持体と、該 保持体の背面側に一端部が取着されると共に、他端部が自動車における助手席シ ートのシートレールに螺着される可撓杆とを含み、前記保持体は、前記可撓杆の 一端部が取着される取着部を有する背面板部と、一対の側面板部と、該一対の側 面板部の下部にして、かつその正面側中央縦方向開口部を介して左右に分割され た係止板部およびコ字形切欠部を有する底面板部を一体に有する略縦長箱型体で ある構成を特徴とし、また、保持体における一対の側面板部の内側面縦方向にし て、かつその中間部位までに亘って複数の縦長凹溝が左右対称形に設けられ、該 左右の縦長凹溝間に、コードレス電話器を弾性的に収納保持するための薄板状弾 性体が取り外し可能として設けられた構成を特徴とし、更には、可撓杆の他端部 に助手席シートのシートレールに対する取付角度調整用の複数の取付孔を有し、 かつシートレールの止めボルトに挿着するためのＵ字状の切欠起立部を有する取 付金具が螺着され、該取付金具を介して可撓杆がシートレールに螺着される構成 を特徴とするものである。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明すると、図１は全体の概略側面図で、本案 保持具は、同図に示されるように、保持体と可撓杆を含んでいる。

【０００７】 保持体１０は、コードレス電話器Ｔが起立状に収納保持されるもので、該保持 体１０は、図２から図６に示されるように、縦長四角形の背面板部１１と、略中 間部位まで下向き斜向状部１３とし、かつ下端までを垂直状部１４とした一対の 側面板部１２と、該一対の側面板部１２の垂直状部１４に、正面側中央縦方向開 口部１５を介して左右に分割された係止板部１６と、コ字形切欠部１８が設けら れた底面板部１７と、背面板部１１の中間やや上部に設けられた可撓杆取着部１ ９を有し、更に取着部１９は円筒体であって、同心状の大径部２１と小径部２２ とから成る貫通孔２０を有し、また、一対の側面板部１２における斜向状部１３ の内側面縦方向には、複数の縦長凹溝２３が左右対称形に設けられている。そし て、これら構成を有する保持体１０は、好ましくは硬質合成樹脂材による一体成 形品として得られる。

【０００８】 可撓杆３０は金属製であって、所要の長さを有し、かつその一端杆部３１には ネジ孔３２を有し、他端杆部３３には、後述の助手席シートのシートレールに対 する取付角度を調整するための複数の取付孔３６を有する平板部３５と、ボルト 挿着用のＵ字状切欠部３８が設けられた起立板部３７を有する断面略Ｌ形の取付 金具３４が止めネジ３９を介して螺着されている。

【０００９】 そして、可撓杆３０は、必要によっては図１に示されるように、外装カバー４ ０で被覆されてその一端杆部３１が、保持体１０における背面板部１１の取着部 １９の下端に接合せられ、かつ上方より貫通孔２０を介してネジ孔３２に螺着の ボルト４１により連結固着されると共に、取着部１９の大径部２１にはゴム栓４ ２が嵌着され、可撓杆３０の他端部は、車体フロアー４２に取り付けている助手 席シート４３の運転席に近接したシートレール４４の止めボルト４５をゆるめ、 該止めボルト４５に取付金具３４のＵ字状切欠部３８を適合されて再び止めボル ト４５を締着することにより取り付けられ、該可撓杆３０は略Ｌ形状に変形され て保持体１０の正面側が運転者と対向する如くに装着され、更に保持体１０にお ける左右の縦長凹溝２３、２３間には、図２に示されるように、コードレス電話 器Ｔを弾性的に収納保持するため、薄い四角形板状の例えばバネ性が付与された 鋼板等の弾性体４６（図７、図８参照）が取り外し可能として挿着されている。

【００１０】 上記の如く構成され、かつ装着された本案保持具は、その保持体１０に開口部 上方よりコードレス電話器Ｔが差し込まれて、薄板状弾性体４６と係止板部１６ とで弾性的に起立状に収納保持され、この状態において送信操作（ボタン操作） 等がなされ、また、受信時には運転中に片手で電話器Ｔを取ることができるもの である。

【００１１】 尚、コードレス電話器Ｔの大きさ（厚み）によっては、これに適合する縦長凹 溝２３に薄板状弾性体４６を差し変え、また、シートレール４５に対する可撓杆 ３０の取り付け角度を調整するには、取付孔３６を変えて取付金具３４を止めネ ジ３９で可撓杆３０の他端杆部３３に固着すればよい。また特に図示しないが、 充電用コードを介して自動車のシガライターと接続したままの状態でコードレス 電話器Ｔを使用する場合には、保持体１０における底面板部１７のコ字形切欠部 １８を介して充電用コードを接続すればよい。

【００１２】

【考案の効果】

しかして、本考案によれば、コードレス電話器は、運転者と助手席同乗者の邪 魔にならない場所にして、かつ電話器アンテナが高い位置に収納保持されるもの であるから、運転者は運転操作を行いながら他方の片手で安全に電話器を取るこ とができると共に、送信時におけるボタン操作は電話器を起立状に収納保持した ままの状態で行うことができて、同乗者の手を煩わしたりするようなことはなく なる。

【００１３】 また、本案保持具によれば、コードレス電話器のアンテナは高い位置で、かつ フロントガラスより電波を受けるため、感度がよい。また、可撓杆を適宜に変形 させれば、保持体の高さ、向き等を適宜に変えることができ、運転者の体形等の 条件に適合した最良の状態でコードレス電話器を収納保持させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一部を断面して示す全体の概略側面図である。

【図２】保持体の正面図である。

【図３】保持体の側面図である。

【図４】保持体の縦中央断面図である。

【図５】保持体の横断面図である。

【図６】保持体の縦長凹溝部分を示す拡大断面図であ
る。

【図７】薄板状弾性体の正面図である。

【図８】図７の縦断面図である。

【図９】保持体に対する可撓杆の取着状態を示す拡大断
面図である。

【図１０】可撓杆の他端部分を示す平面図である。

【図１１】図１０の側面図である。

【図１２】図１０の縦断面図である。

【符号の説明】

１０ 保持体 １１ 背面板部 １２ 一対の側面板部 １５ 正面側縦方向開口部 １６ 係止板部 １７ 底面板部 １８ コ字形切欠部 １９ 取着部 ２３ 縦長凹溝 ３０ 可撓杆 ３１ 一端杆部 ３３ 他端杆部 ３４ 取付金具 ４３ 助手席シート ４４ シートレール ４５ 止めボルト

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コードレス電話器が収納保持される保持
   体と、 該保持体の背面側に一端部が取着されると共に、他端部
   が自動車における助手席シートのシートレールに螺着さ
   れる可撓杆とを含み、 前記保持体は、前記可撓杆の一端部が取着される取着部
   を有する背面板部と、一対の側面板部と、該一対の側面
   板部の下部にして、かつその正面側中央縦方向開口部を
   介して左右に分割された係止板部およびコ字形切欠部を
   有する底面板部を一体に有する略縦長箱型体である構成
   を特徴とする自動車用のコードレス電話器保持具。
2. 【請求項２】 前記保持体における一対の側面板部の内
   側面縦方向にして、かつその中間部位までに亘って複数
   の縦長凹溝が左右対称形に設けられ、該左右の縦長凹溝
   間にコードレス電話器を弾性的に収納保持するための薄
   板状弾性体が取り外し可能として設けられた構成を特徴
   とする請求項１の自動車用のコードレス電話器保持具。
3. 【請求項３】 前記可撓杆の他端部に、前記助手席シー
   トのシートレールに対する取付角度調整用の複数の取付
   孔を有し、かつシートレールの止めボルトに挿着するた
   めのＵ字状の切欠起立部を有する取付金具が螺着され、
   該取付金具を介して可撓杆がシートレールに螺着される
   構成を特徴とする請求項１の自動車用のコードレス電話
   器保持具。