JPH05265882A - サイクル・タイムアウト検出装置付きマイクロプロセッサ - Google Patents

サイクル・タイムアウト検出装置付きマイクロプロセッサ

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JPH05265882A
JPH05265882A JP4091864A JP9186492A JPH05265882A JP H05265882 A JPH05265882 A JP H05265882A JP 4091864 A JP4091864 A JP 4091864A JP 9186492 A JP9186492 A JP 9186492A JP H05265882 A JPH05265882 A JP H05265882A
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JP
Japan
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cycle
bus
address
time
signal
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Application number
JP4091864A
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English (en)
Inventor
Masamichi Izumida
正道 泉田
Sakae Aoyanagi
栄 青柳
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V M TECHNOL KK
Original Assignee
V M TECHNOL KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主として、「ウオッチ・ドッグ・タイマ」を
組み込む場合に比べて集積回路マイクロプロセッサの信
頼性を向上させること。 【構成】 集積回路マイクロプロセッサは、予め選択さ
れた特定のバス・サイクルが予め設定された時間内に終
了しない場合を検出し、この場合にはサイクル・タイム
アウト信号を発生するバス・サイクル・タイムアウト検
出装置2が組み込まれている。サイクル・タイムアウト
信号(S133)が発生した場合には、バス・インタフ
ェース装置1によって、バス・サイクルを中断させるよ
うにすると共に、命令実行装置4によって、実行中の命
令を中断して、予め設定されたサイクル・タイムアウト
割り込み動作を起こすようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集積回路マイクロプロセ
ッサにおける外部記憶装置およびI/O装置との間のイ
ンタフェースを担当する「バス・インタフェース装置」
と呼ばれる装置に関するものであり、さらに詳しくは、
集積回路マイクロプロセッサの信頼性の向上を図るため
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術および解決しようとする課題】集積回路マ
イクロプロセッサの信頼度を向上させるために、「ウオ
ッチ・ドッグ・タイマ」あるいは「番犬タイマ」と呼ば
れる装置が集積回路マイクロプロセッサに組み込まれる
ことがある。この「ウオッチ・ドッグ・タイマ」は、一
般的なタイマ装置と回路的な違いは特には存在しない
が、常にカウント進行状態にあり、集積回路マイクロプ
ロセッサが一定時間以内に決まったソフトウエア・シー
ケンスを実施してカウント値を戻してやらないと、割り
込みまたはリセット信号を発生するタイマ装置である。
【0003】何らかの原因で集積回路マイクロプロセッ
サが誤動作して正しいシーケンスから外れた場合には、
その多くの場合において「ウオッチ・ドッグ・タイマ」
に対するソフトウエア・シーケンスが実施されなかった
り、あるいはその処理が規定の時間内に終了しなくな
る。したがって、この結果、「ウオッチ・ドッグ・タイ
マ」が割り込みを発生し、異常に対処できる。この「ウ
オッチ・ドッグ・タイマ」そのものは信頼度向上に対す
る簡便な手段として利点がある。
【0004】しかし、この「ウオッチ・ドッグ・タイ
マ」は、場合によっては、異常を検出できず、あるい
は、検出までに時間がかかるという欠点がある。
【0005】例えば、異常によって「ウオッチ・ドッグ
・タイマ」のカウント値を戻すようなシーケンスを頻繁
に実施してしまうようなループに落ち込んだ場合は、こ
のような異常を検出できない。
【0006】また、ソフトウエアによってカウント値を
戻すようなシーケンスを実施しているので、検出時間を
短くしようとして割り込みまでの時間を短くすると、本
来の処理が進まず、カウント値を戻すためのシーケンス
ばかりが実行されることになる。
【0007】これらの欠点に加えて、ソフトウエアによ
り一定時間のタイミングを取らねばならないので、一定
のプログラムが常に実行されている制御用途には適する
が、それ以外の用途には適さないという問題点もある。
【0008】このように、「ウオッチ・ドッグ・タイ
マ」は小規模なソフトウエアを対象として、ノイズ的な
一過性のシーケンスの異常を回復するには適した手法で
あるが、大規模なソフトウエアには向かず、外部ハード
ウエアに起因する一過性でない異常による場合には無力
である場合が多い。
【0009】一方、従来から集積回路マイクロプロセッ
サ応用システムにおける消費電力を低下させるために、
システム内の機能ブロック毎にこまめに電源をオン/オ
フしたり、クロックの供給を停止またはその速度低下等
を行う各種技法が提案されている。このような技法を用
いれば、集積回路マイクロプロセッサ応用システムの消
費電力を抑制できるが、このような制御を行うために
は、電力制御用のハードウエアとそれを制御するソフト
ウエアが必要である。
【0010】7ここで、従来型の一般的なマイクロプロ
セッサの場合、外部に電源をオフしているような機能ブ
ロックが存在する可能性のある場合には、その機能ブロ
ックを直接には読み書きせずに、その代わりに、この機
能ブロックがアクセス可能な状態にあるか否を示す動作
中の別の機能ブロックをアクセスし、アクセス可能な状
態になるまで待機するという形をとっている。待機状態
が永久に続くことが無いように、外部のタイマ等をプロ
グラムして、タイム・アウトで割り込みを発生するよう
に設定することもある。
【0011】勿論、電源がオフされている機能ブロック
を直接参照する方法もあるが、このようにすると、バス
・サイクル完了を示す信号が返ってこない可能性がある
場合には、直接参照はできない。なぜなら、外部のタイ
マ等により発生される割り込みはバス・サイクルが終了
しない限り受け付けられないので、バス・サイクルが中
途のまま完了しない場合は中途の状態から抜け出せなく
なるからである。
【0012】本発明の課題は、上記の点に鑑みて、「ウ
オッチ・ドック・タイマ」の問題点を解消して集積回路
マイクロプロセッサの信頼性を向上させることにある。
また、本発明の課題は、これに加えて、集積回路マイク
ロプロセッサの消費電力低下技法で必要とされるソフト
ウエアおよびハードウエアの負荷を減少させることにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、バス・インタフェース装置と、このバス
・インタフェース装置を介して外部から供給される命令
を解読する命令解読装置と、解読された命令を実行する
命令実行装置を含む集積回路マイクロプロセッサにおい
て、予め選択された特定のバス・サイクルが予め設定さ
れた時間内に終了しない場合を検出し、この場合にはサ
イクル・タイムアウト信号を発生するバス・サイクル・
タイムアウト検出装置を組み込んだ構成を採用してい
る。そして、上記のサイクル・タイムアウト信号が発生
した場合には、バス・インタフェース装置によって、バ
ス・サイクルを中断させるようにしている。また、サイ
クル・タイムアウト信号が発生した場合には、命令実行
装置によって、実行中の命令を中断して、予め設定され
たサイクル・タイムアウト割り込み動作を起こすように
している。
【0014】ここに、上記のサイクル・タイムアウト検
出装置としては:バス・インタフェース装置を監視し
て、バス・サイクルの開始および終了を検出するバス・
インタフェース監視手段と;バス・インタフェース監視
手段の制御の下に、バス・インタフェース装置を介して
供給される外部記憶装置およびI/O装置のアドレスを
ラッチするアドレス・ラッチ手段と;予め選択した特定
アドレスが格納され、当該特定アドレスが前記アドレス
・ラッチ手段にラッチされたことを検出するアドレス比
較手段と;特定アドレスがラッチされたことが検出され
た場合には、この特定アドレスに対して予め設定されて
いる特定時間をカウントするカウント手段と;バス・サ
イクルの終了前にカウント手段による特定時間のカウン
トが終了すると、サイクル・タイムアウト信号を発生す
るサイクル・タイムアウト信号発生手段と;を備えた構
成のものを採用することができる。
【0015】上記のアドレス比較手段としては、特定の
アドレス範囲毎にサイクル・タイムアウト信号の発生ま
でのカウント値を設定できるように、予め選択した複数
の特定アドレスを記憶可能な複数の比較アドレス・レジ
スタ群と、複数の特定アドレスのそれぞれに対して予め
割当られた特定時間を記憶可能なカウント値格納レジス
タ群とを備えた構成のものが望ましい。
【0016】次に、割り込みの原因となった命令を知る
ことができるように、バス・インタフェース装置には、
サイクル・タイムアウト割り込み動作中以外の時に、バ
ス・サイクルを起動した命令のアドレスを、当該バス・
サイクルの開始時からその終了時までの間保持するレジ
スタを配置することが望ましい。
【0017】一方、上記構成の集積回路マイクロプロセ
ッサにおいて、従来から使用されている前述した消費電
力低下技法を実現するためのソフトウエアおよびハード
ウエアの負荷を低減させる目的のためには、サイクル・
タイムアウト割り込み動作を起動した後に、再びサイク
ル・タイムアウト信号を受け取った場合には、命令実行
装置が、外部デバイスに対して、これら全てを強制的に
起動させるためのウエイク・アップ信号を送出するよう
に構成するすることが望ましい。
【0018】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図示の実施例は、CMOS方式のプロセス技術に
より製造された内部32ビット、外部16ビットの集積
回路マイクロプロッサに本発明を適用したものである。
【0019】全体構成 図1に示すように、本実施例の集積回路マイクロプロセ
ッサMPUは、集積回路マイクロプロセッサ自体と外部
の記憶装置、I/O装置とを接続するバス・インタフェ
ース装置1と、ここを介して外部から取り込まれた命令
を解読する命令解読装置3と、解読された命令を実行す
る命令実行装置4と、本発明の特徴であるサイクル・タ
イムアウト検出回路2を有している。
【0020】バス・インタフェース装置1は、バス・サ
イクルを起動した命令のアドレスをバス・サイクル起動
時より該当のバス・サイクル終了までの期間保持するた
めに、後述するレジスタ14を備えている。
【0021】この機能を実現するために、後述するよう
に、バス・サイクル起動時には、必ず命令実行装置4内
にあるプログラム・カウンタ(PC)がバス・サイクル
を起動した命令を指していることを利用し、命令実行装
置4からプログラム・カウンタ値を示す信号群を得て、
この信号群上に表れる値をバス・インタフェース装置1
内の命令によるバス・サイクルの受付信号でレジスタ1
4にラッチするようにしている。
【0022】また、サイクル・タイムアウト割り込みに
対する処理ルーチン実行中にこのレジスタ値が更新され
るのを防ぐために、命令実行装置4からサイクル・タイ
ムアウト割り込み処理期間を示す信号を得て、レジスタ
14へのラッチをマスクするようにしている。
【0023】パイプライン化されたマイクロプロセッサ
において、サイクル・タイムアウト割り込みが発生した
時点では、命令実行装置は該当サイクルを起動した命令
より先まで実行が進んでいる可能性があるが、このよう
なレジスタを備えたことで、サイクル・タイムアウト割
り込み処理ルーチンは割り込みの原因となった命令を知
ることができる。
【0024】サイクル・タイムアウト検出装置2は、記
憶装置およびI/O装置のアドレスを観測し、特定のア
ドレス範囲毎にサイクル・タイムアウト信号発生までの
カウント値を設定できるように比較アドレス・レジスタ
(23−0から23−15)とカウント値レジスタ(2
4−0から24−15)を対にしたレジスタ・ファイル
装置を内蔵している。
【0025】命令解読装置3は、可変長の長さの外部機
械語命令を固定長の解読済内部命令に変換するものであ
る。
【0026】次に、命令実行装置4は、サイクル・タイ
ムアウト割り込みに対する処理を起動し、その処理が終
了する以前に、再びサイクル・タイムアウト割り込みを
検出した場合、外部にウエイク・アップ信号(S40
7)を送出しサイクル・タイムアウト割り込みに対する
処理を再試行するためのウエイク・アップ信号を制御す
る制御装置(47)を備えている。
【0027】この制御装置(47)により、サイクル・
タイムアウト割り込み処理ルーチンによりサイクル・タ
イムアウトを引き起こした外部デバイスについてパワー
セーブ・モードからの脱出等の処置を実施している最中
に、他の外部デバイスのパワーセーブ・モード等の原因
でその処置が継続できなくなった場合、全ての外部デバ
イスを強制的に起動せよとのウエイク・アップ信号(S
407)を送出することで、このような複雑な状況を抜
け出すことが可能となる。ただし、外部ハードウエアが
ウエイク・アップ信号に対応していることが必要であ
る。外部ハードウエアによっては、サイクル・タイムア
ウトの重複という重大エラーを外部に示すための信号と
しても使用してもよい。
【0028】図1において、S10は、本マイクロプロ
セッサMPUと外部の記憶装置およびI/O装置を接続
するための外部バス装置である。この外部バス装置S1
0は後述するように外部アドレス・バスS100、外部
コントロール・バスS101および外部データ・バスS
102からなっている。
【0029】S11は、命令実行装置4とバス・インタ
フェース装置1を結合するための内部バス装置である。
なお、本内部バス装置S11に含まれる一部の信号はサ
イクル・タイムアウト検出装置2にも結合している。
【0030】S12は、バス・インタフェース装置1と
サイクル・タイムアウト検出装置2を結合するための制
御信号群である。
【0031】S13は、命令実行装置4とサイクル・タ
イムアウト検出装置2を結合するための制御信号群であ
る。
【0032】S14は、バス・インタフェース装置1か
ら命令解読装置3に対して外部機械語命令コードを送出
するための内部バス装置である。
【0033】S15は、命令解読装置3から命令実行装
置4に対して固定長の解読済内部命令コードを送出する
ための内部バス装置である。
【0034】次に、上述した各装置の回路構成を説明す
る。サイクル・タイムアウト検出装置2 図2において、20はアドレス・ラッチ装置である。こ
のアドレス・ラッチ装置20は信号群S111上の情報
を一時ラッチするものであり、21ビットの記憶装置か
らなる。この信号群S111は、内部バス装置S11の
一部であって、命令実行装置4とバス・インタフェース
装置1を結合するための内部バス装置S11のうち内部
32ビット・アドレス・バスの上位20ビットのアドレ
スとI/Oおよびメモリの何れを使用するかを示す内部
信号1ビットからなる。
【0035】本実施例では、I/Oとメモリを判別し、
かつそれぞれ4Kバイトを最小単位としてサイクル・タ
イムアウトまでの時間を設定できるように前述の信号を
ラッチしている。他の設定条件に対してはアドレスのビ
ット幅等は変更する必要がある。このアドレス・ラッチ
装置20は、信号S200によりラッチのタイミングを
制御される。
【0036】21はバス・インタフェース監視装置であ
る。バス・インタフェース装置1からサイクル・タイム
アウト検出装置20に送出されてくるステータス信号群
S12を解読し、比較アドレスのラッチのタイミングや
カウントの開始、終了を判定するランダム論理回路であ
る。ステータス信号群S12は以下のS121,S12
2,S123の3つの信号により構成されている。信号
S121は、命令により要求されたバス・サイクルを受
け付けたことを示す。信号S122は、何らかのバス・
サイクルが開始されたことを示し、信号S123はバス
・サイクルの終了を示す。
【0037】22はタイム・アウト・カウンタ装置であ
る。2進10ビットのダウン・カウンタ装置であり、S
201なる11ビットのローカル・バス装置を通じて初
期値が設定できる。ローカル・バスの1ビットはカウン
ト禁止に使用される。ローカル・バスの11ビットとい
うビット幅は、32ビットの内部データ・バスからアド
レス、タイムカウント値を一度に読み書きできたほうが
便利との理由で、32ビットからアドレス側の21ビッ
トを引いて設定されたものである。しかし、3ビット以
上の値があれば実用になると考えられる。
【0038】このタイム・アウト・カウンタ装置22
は、信号S202によりローカル・バス装置S201か
ら初期値をロードし、カウント・クロックであるS20
3によりカウント・ダウンされる。なお、信号S202
がアクティブの間はクロックS203が変化してもカウ
ント・ダウンは起こらない。本実施例の場合、1バス・
サイクルは2CPUクロックで、1CPUクロックにつ
いて1回カウント・ダウンされる。カウント値が0にな
るとS204なる信号が出力される。
【0039】23(23−0から23−15)は、16
本のアドレス比較装置兼用レジスタ装置である。I/O
とメモリの判別のための1ビットを含む21ビットの幅
があり、また、各ビットについて対応するマスク・ビッ
トがあるために1本は21×2ビットの構成をとる。
【0040】24(24−0から24−15)は、16
本のタイム・アウト・カウンタ値格納レジスタ装置であ
る。カウンタ初期値10ビットとカウント禁止ビット1
ビットからなる。
【0041】アドレス比較装置兼用レジスタ装置23と
タイム・アウト・カウンタ値格納レジスタ装置24は、
それぞれ対応する数字のものが結合されており、ローカ
ル・バス装置S205を通じてアドレス比較装置兼用レ
ジスタ装置23におくられてくるアドレスが、これらの
レジスタ装置23に格納されているアドレスと一致した
場合に対応するタイム・アウト・カウンタ値格納レジス
タ装置24の内容がローカル・バス装置S201に出力
されるようになっている。ただし、複数のアドレス比較
装置兼用レジスタ装置が同時に一致するような値は設定
してはならないという条件がつく。
【0042】25は、レジスタ装置23および24の読
み書き制御装置である。アドレスと初期値は同時に1つ
の32ビット幅のデータとして読み書きされるが、マス
クは単独で20ビットのデータとして読み書きされる。
【0043】S112は、内部レジスタ・アドレス指定
信号群と内部データ・バス装置である。S131、S1
32はそれぞれ読み、書きを制御する命令実行装置4か
らの制御信号群S13の一部である。
【0044】26はタイム・アウト割り込み制御装置で
ある。信号S204としてタイム・アウトを検出すると
S133なるタイム・アウト割り込み信号を送出する。
このタイム・アウト割り込み信号S133は命令実行装
置4だけでなくバス・インタフェース装置1にも送られ
る。なお、S206はタイム・アウト割り込みのクリア
信号であり、命令実行装置4は特殊な内部レジスタ・ア
ドレスを装置25に示すことでこの信号を発生できる。
【0045】バス・インタフェース装置1 図3において、10はアドレス・バス制御装置である。
このアドレス・バス制御装置10はバイト単位に32ビ
ット、4Gバイト分の外部メモリ装置とバイト単位に6
4Kバイト分のI/O装置のアドレス指定が可能なもの
である。また、2バイト(1ワード)を上位バイト、下
位バイト組み合わせて単位としてアクセスすることも可
能である。このためI/Oおよびメモリを判別するため
の出力1ビット、2バイト単位のアドレスにあたる単純
アドレス31ビット、上位バイト、下位バイトの指定各
1ビットを操作できるハードウエア構成となっている。
ただし、実装技術上、封入されるパッケージにより単純
アドレス31ビットのうち上位の数ビットは外部端子に
結合されないことがある。これらを除くビットがS10
0なる外部アドレス・バスとして出力される。S113
はバイト指定、I/O指定を含む内部アドレス・バスで
ある。アドレス・バス制御装置10は、バスS103を
経由して装置13の制御を受ける。
【0046】11はコントロール・バス制御装置であ
る。本装置11が接続するS101なる外部コントロー
ル・バスには、アドレス出力のタイミングやバス・サイ
クルの種別を示す出力端子およびバス・サイクルの完了
を外部から知らせるための入力端子、そして外部ウエイ
クアップ信号の出力端子等を含む。コントロール・バス
制御装置11は、信号群S104により装置13による
制御を受け、入力情報は信号群S105を通じてやはり
装置13に返される。
【0047】12はデータ・バス制御装置である。本装
置12が接続するS102なる外部データ・バスは、1
6ビット幅のデータ・バス装置であり、16ビットまた
は8ビット単位のデータを外部メモリ装置またはI/O
装置に対して読み書きし、16ビットまたは8ビット単
位の機械語命令コードを外部メモリ装置から入力するこ
とができる。S114は内部データ・バスであり、図1
に示すバスS11に含まれ、データがやりとりされる。
内部データバスS114は32ビット幅であり、32ビ
ットのデータを16ビットまたは8ビットに分割した
り、その逆の変換を行うのもデータ・バス制御装置12
の役目である。S14は32ビット幅の外部機械語命令
コード転送用の内部バスであり、命令解読装置3に接続
している。データ・バス制御装置12は、信号群S10
6を経由して装置13の制御を受ける。
【0048】13は受付けプライオリタイザ/調整装置
である。バス・インタフェース装置1と命令実行装置4
間の内部バスの一部の信号群であるS115を通じて、
命令実行装置4の内部から要求のあったバス・サイクル
の要求と、バス・インタフェース装置1内で発生するバ
ス・サイクルの要求と、マイクロプロセッサの外部より
コントロール・バス制御装置11を経由して到着するバ
ス・サイクルの要求とを優先順位をつけて受け入れる装
置である。信号群S115の一部には、サイクル・タイ
ムアウト検出装置2を起源とし、バス・インタフェース
装置1と命令実行装置4の両方に伝達されるタイムアウ
ト割り込み信号S133および、命令実行装置4から伝
達されるタイム・アウト割り込みの重複が生じた場合に
送出されるウェイク・アップ信号S407も実装されて
いる。
【0049】受付けプライオリタイザ/調整装置13
は、タイムアウト割り込みの場合、実行中のバス・サイ
クルを中止し、装置10、11、12に実行中断を伝達
する。バスS101より装置11を経由し判明するバス
・サイクルの完了は、バス・サイクルの起動信号や実行
中のバス・サイクルの種別などを示す信号とともに、信
号群S12として命令実行装置4およびサイクル・タイ
ムアウト検出装置2に送られる。
【0050】14は命令アドレス・ラッチ装置である。
S400は、バス・インタフェース装置1と命令実行装
置4間の内部バスS11の一部の信号群であり、常に命
令実行装置4中のPCの差分値を反映している。命令ア
ドレス・ラッチ装置14は、この信号群S400をうけ
て、内部データバスであるS114を経由してもたらさ
れたPCの分岐時初期値に対して累積している。これに
より命令実行装置4内のPCと同一の値が得られるの
で、受付けプライオリタイザ/調整装置13からもたら
される命令実行によるバスサイクルの受付ステータスS
107によってこの値をラッチする。但し、バス・イン
タフェース装置1と命令実行装置4間の内部バスS11
の一部の信号であるS404によりすでにタイムアウト
割り込みのサービス中であることが指定されているとラ
ッチしない。ラッチされた値は内部バスS114を経由
して読みだすことができる。
【0051】命令実行装置4 図4において、40はアドレス計算装置である。単純ア
ドレス32ビットを生成できる加算器を中心に、アドレ
ス・レジスタ、アドレス範囲チェック機構およびPC等
からなる装置である。S401はバイト指定、I/O指
定等を含まない純粋な32ビット・アドレスを送出する
内部バスである。バイト指定、I/O指定、そしてウエ
イク・アップ信号等は装置47より信号群S407の一
部として送られてくる。なお、S407はアドレス計算
装置40を制御するための制御信号群である。アドレス
計算装置40は、32ビット内部バス2組からなる内部
バスS408によって装置41と結合している。また、
PCの差分はバスS400を通じてバス・インタフェー
ス装置1へ送出される。
【0052】41は内部バス・カプラ装置である。バス
S408、S408と同様な2組の内部バスからなる内
部バスS410、内部データバスであるS114を相互
に接続できる装置である。接続は、信号群S409によ
り指定される。
【0053】42はALU装置であり、最大32ビット
の結果の加算、減算、論理演算と最大64ビットの結果
の乗算、除算を実行できる。演算は、信号群S411に
より制御される。
【0054】43はレジスタ・ファイル装置である。3
2ビットの汎用レジスタ32本を内蔵している。レジス
タ指定は信号群S412によってなされる。
【0055】44は割り込み受付制御装置である。複数
の要因から信号群S403を通じて到着する割り込みを
優先順位をつけ受付る装置である。信号群S403はバ
ス・インタフェース装置1から送出される信号群S12
の一部である。この割り込み受付制御装置は、内部に特
にタイム・アウト割り込みをサービスする装置45と4
6を備えている。その他の割り込みの結果は信号群S4
13を通じて装置47に伝達される。また、割り込みを
受け付けてよいタイミングおよび受付可/不可の状態は
信号群S417を通じてもたらされる。
【0056】45は、タイム・アウト割り込みサービス
・フリップ・フロップ装置である。後述のシーケンス制
御装置47が、タイム・アウト割り込みサービスを始め
ると信号群S415によりセットされ、またサービスを
終わるとやはり信号群S415によりリセットされる。
バス・インタフェース装置1には信号S404を通じて
タイム・アウト割り込みサービス中であるか否かが示さ
れる。
【0057】46は多重タイム・アウト割り込み検出装
置である。S133はタイム・アウト割り込み信号であ
り、タイム・アウト割り込みサービス・フリップ・フロ
ップ装置45のステータスを示す信号S417を参照し
て多重か否かを判定して、通常のタイム・アウト割り込
みか、多重割り込みかを信号S416を経由して出力す
る。
【0058】47は、PLAを中心として有限状態機械
を構成しているシーケンス制御装置である。信号群S1
5を経由して、命令解読装置3から固定長の解読済命令
コードを受けて動作する。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の集積回路
マイクロプロセッサにおいては、予め選択された特定の
バス・サイクルが予め設定された時間内に終了しない場
合を検出し、この場合にはサイクル・タイムアウト信号
を発生するバス・サイクル・タイムアウト検出装置を組
み込んだ構成を採用し、上記のサイクル・タイムアウト
信号が発生した場合には、バス・インタフェース装置に
よって、バス・サイクルを中断させるようにすると共
に、サイクル・タイムアウト信号が発生した場合には、
命令実行装置によって、実行中の命令を中断して、予め
設定されたサイクル・タイムアウト割り込み動作を起こ
すようにしている。したがって、本発明によれば、従来
の「ウオッチ・ドッグ・タイマ」で検出できないような
異常を検出できると共に、異常検出時間も短時間にする
ことが可能となる。
【0060】また、本発明において、上記のアドレス手
段として、予め選択した複数の特定アドレスを記憶可能
な複数の比較アドレス・レジスタ群と、複数の特定アド
レスのそれぞれに対して予め割当られた特定時間を記憶
可能なカウント値格納レジスタ群とを備えた構成を採用
した場合には、特定のアドレス範囲毎にサイクル・タイ
ムアウト信号の発生までのカウント値を設定することが
可能になる。
【0061】さらに、本発明において、サイクル・タイ
ムアウト割り込み動作中以外の時に、バス・サイクルを
起動した命令のアドレスを、当該バス・サイクルの開始
時からその終了時までの間保持するレジスタを配置する
構成を採用した場合には、割り込みの原因となった命令
を直ちに知ることができる。
【0062】一方、本発明において、上記構成に加え
て、サイクル・タイムアウト割り込み動作を起動した後
に、再びサイクル・タイムアウト信号を受け取った場合
には、命令実行装置が、外部デバイスに対して、これら
全てを強制的に起動させるためのウエイク・アップ信号
を送出する構成を採用した場合には、サイクル・タイム
アウト割り込み処理ルーチンによりサイクル・タイムア
ウトを引き起こした外部デバイスについてパワーセーブ
・モードからの脱出等の処置を実施している最中に、他
の外部デバイスのパワーセーブ・モード等の原因でその
処置が継続できなくなった場合に、全ての外部デバイス
を強制的に起動せよとのウエイク・アップ信号が送出さ
れるので、このような複雑な状況を抜け出すことが可能
となる。
【0063】以上要するに、本発明によれば、集積回路
マイクロプロセッサの信頼度を向上させることができ、
また、電力制御用のハードウエア/ソフトウエアをより
簡易に作成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した集積回路マイクロプロセッサ
の全体構成を示す概略ブロック図である。
【図2】図1の集積回路マイクロプロセッサにおけるサ
イクル・タイムアウト検出装置を示すブロック図であ
る。
【図3】図1の集積回路マイクロプロセッサにおけるバ
ス・インタフェース装置を示すブロック図である。
【図4】図1の集積回路マイクロプロセッサにおける命
令実行装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
MPU・・・集積回路マイクロプロセッサ 1・・・バス・インタフェース装置 2・・・サイクル・タイムアウト検出装置 3・・・命令解読装置 4・・・命令実行装置 14・・・命令アドレス・ラッチ装置 20・・・アドレス・ラッチ装置 21・・・バス・インタフェース監視装置 22・・・タイム・アウト・カウンタ装置 23・・・アドレス比較兼用レジスタ 24・・・タイム・アウト・カウント値格納レジスタ 25・・・レジスタ読み書き制御装置 26・・・タイム・アウト割り込み制御装置 S133・・・タイム・アウト割り込み信号 S404・・・タイム・アウト割り込みサービス中を示
す信号 S407・・・ウエイク・アップ信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バス・インタフェース装置と、このバス
    ・インタフェース装置を介して外部から供給される命令
    を解読する命令解読装置と、解読された命令を実行する
    命令実行装置を含む集積回路マイクロプロセッサにおい
    て、 予め選択された特定のバス・サイクルが予め設定された
    時間内に終了しない場合を検出し、この場合にはサイク
    ル・タイムアウト信号を発生するサイクル・タイムアウ
    ト検出装置を有し、 前記バス・インタフェース装置は、前記サイクル・タイ
    ムアウト信号を受け取ると、前記バス・サイクルを中断
    するようになっており、 前記命令実行装置は、前記サイクル・タイムアウト信号
    を受け取ると、実行中の命令を中断して、予め設定され
    たサイクル・タイムアウト割り込み動作を起こすように
    なっている、 ことを特徴とする集積回路マイクロプロセッサ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記サイクル・タイ
    ムアウト検出装置は、 前記バス・インタフェース装置を監視して、バス・サイ
    クルの開始および終了を検出するバス・インタフェース
    監視手段と、 前記バス・インタフェース監視手段の制御の下に、前記
    バス・インタフェース装置を介して供給される外部記憶
    装置およびI/O装置のアドレスをラッチするアドレス
    ・ラッチ手段と、 予め選択した特定アドレスが格納され、当該特定アドレ
    スが前記アドレス・ラッチ手段にラッチされたことを検
    出するアドレス比較手段と、 前記特定アドレスがラッチされたことが検出された場合
    には、この特定アドレスに対して予め設定されている特
    定時間をカウントするカウント手段と、 前記バス・サイクルの終了前に前記カウント手段による
    特定時間のカウントが終了すると、前記サイクル・タイ
    ムアウト信号を発生するサイクル・タイムアウト信号発
    生手段と、 を備えていることを特徴とする集積回路マイクロプロセ
    ッサ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記アドレス比較手
    段は、予め選択した複数の特定アドレスを記憶可能な複
    数の比較アドレス・レジスタ群と、複数の特定アドレス
    のそれぞれに対して予め割当られた特定時間を記憶可能
    なカウント値格納レジスタ群とを備え、特定のアドレス
    範囲毎に前記サイクル・タイムアウト信号の発生までの
    カウント値を設定可能となっていることを特徴とする集
    積回路マイクロプロセッサ。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、前記バス・
    インタフェース装置は、サイクル・タイムアウト割り込
    み動作中以外の時に、バス・サイクルを起動した命令の
    アドレスを、当該バス・サイクルの開始時からその終了
    時までの間保持するレジスタを備えていることを特徴と
    する集積回路マイクロプロセッサ。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのうちの何れかの項
    において、前記命令実行装置は、前記サイクル・タイム
    アウト割り込み動作を起動した後に、再びサイクル・タ
    イムアウト信号を受け取った場合には、外部デバイスに
    対して、これら全てを強制的に起動させるためのウエイ
    ク・アップ信号を送出することを特徴とする集積回路マ
    イクロプロセッサ。
JP4091864A 1992-03-17 1992-03-17 サイクル・タイムアウト検出装置付きマイクロプロセッサ Pending JPH05265882A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6735713B1 (en) 1999-03-09 2004-05-11 International Business Machines Corporation System for suspending current bus cycle of microprocessor upon receiving external bus retry signal for executing other process and re-staring the suspended bus cycle thereafter

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US6735713B1 (en) 1999-03-09 2004-05-11 International Business Machines Corporation System for suspending current bus cycle of microprocessor upon receiving external bus retry signal for executing other process and re-staring the suspended bus cycle thereafter

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