JPH0526541A - 膨張弁 - Google Patents

膨張弁

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JPH0526541A
JPH0526541A JP3317726A JP31772691A JPH0526541A JP H0526541 A JPH0526541 A JP H0526541A JP 3317726 A JP3317726 A JP 3317726A JP 31772691 A JP31772691 A JP 31772691A JP H0526541 A JPH0526541 A JP H0526541A
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greenhouse
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saturated vapor
refrigerant
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久寿 広田
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TGK Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/068Expansion valves combined with a sensor
    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas

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  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】取り付け姿勢がどのような向きであっても冷媒
の流れが変動せず安定した冷凍サイクルにすることがで
きる膨張弁を提供することを目的とする。 【構成】蒸発器1から出る冷媒の温度を感知するように
配置されて内部に飽和蒸気ガスが封入された感温室30
と、上記感温室30の一つの壁面を形成するように配置
された可撓性薄板からなるダイアフラム32と、上記ダ
イアフラム32の変位によって駆動されて上記蒸発器1
に入る冷媒の流量を変化させる弁機構20とを有する膨
張弁において、上記ダイアフラム32の感温室30内側
の表面に、凝縮して液化した上記飽和蒸気ガスの液状部
分を吸着する吸着手段35を付加した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷凍サイクル中の蒸
発器から圧縮機に送り出される冷媒の温度に対応して、
蒸発器に入る冷媒の量を自動的に制御するための膨張弁
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の膨張弁は、冷凍サイクルを流れ
る冷媒と同じ又はその冷媒と類似の飽和蒸気ガスを封入
した感温室を蒸発器の出口側通路に配置して、感温室の
一壁面を形成するダイアフラムの変位によって駆動され
る弁機構により、蒸発器に送り込まれる冷媒の流量を制
御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に上述のような膨
張弁は、流れる冷媒より高温の雰囲気中に配置されるの
で、感温室の各壁面のなかではダイアフラム面が最も低
温になり、飽和蒸気ガスはダイアフラムの内表面に凝縮
して液化する。
【0004】したがって、ダイアフラムが感温室の下面
を形成するように配置してあれば何ら問題はないが、そ
れ以外の場合、例えばダイアフラムが感温室の上面を形
成するように配置されていると、ダイアフラム面で凝縮
した飽和蒸気ガスの液滴が、温度の高い他壁面に落下し
てそこで再び蒸発気化し、感温室内の圧力を急上昇させ
てしまう。しかし、その圧力に比べてダイアフラム面の
温度による飽和蒸気圧の方が低いので、ダイアフラムの
内表面では再び凝縮が始まる。
【0005】その結果、感温室内の圧力が周期的に変動
して弁機構が動作し、それに伴って、冷凍サイクルを流
れる冷媒の量が絶間なく変動して、冷凍サイクルが不安
定な状態になってしまう。そのため、従来のこの種の膨
張弁においては、感温室内のダイアフラムが常に感温室
の下面になるようにしか配置することができず、膨張弁
を取り付ける姿勢が限定されてはなはだ不便な場合があ
った。
【0006】また、膨張弁の開弁特性は感温室内に充填
されたガスの特性によって決まる。しかし、冷媒流量の
変動を小さくして冷凍サイクルを安定化させた場合で
も、感温室に充填されるガスが冷媒と同一又は類似の飽
和蒸気ガスの場合には、膨張弁の開弁特性を所望の理想
的な特性に設定するのが困難な場合がある。
【0007】そこで本発明は、取り付け姿勢がどのよう
な向きであっても冷媒の流れが変動せず、安定した冷凍
サイクルにすることができる膨張弁を提供することを目
的とし、また、蒸発器に冷媒を送り込むための開弁特性
を所望の最も望ましい特性に自由に設定することができ
る膨張弁を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の膨張弁は、蒸発器から出る冷媒の温度を感
知するように配置されて内部に飽和蒸気ガスが封入され
た感温室と、上記感温室の一つの壁面を形成するように
配置された可撓性薄板からなるダイアフラムと、上記ダ
イアフラムの変位によって駆動されて上記蒸発器に入る
冷媒の流量を変化させる弁機構とを有する膨張弁におい
て、上記ダイアフラムの感温室内側の表面に、凝縮して
液化した上記飽和蒸気ガスの液状部分を吸着する吸着手
段を付加したことを特徴とし、さらに上記飽和蒸気ガス
に混合して、上記感温室内に不活性ガスを封入してもよ
い。
【0009】
【作用】感温室内の飽和蒸気ガスの凝縮は、ダイアフラ
ムの内表面において生じる。そして、凝縮されて液化さ
れた飽和蒸気ガスの液状部分は吸着手段に吸着され、ダ
イアフラム面の向きにかかわらずダイアフラムの内表面
に保持される。
【0010】また、飽和蒸気ガスに混合して感温室内に
不活性ガスを封入すれば、膨張弁が開く温度−圧力特性
が、ガスの飽和蒸気圧に不活性ガスの分圧を加えた圧力
分だけ平行移動する。
【0011】したがって、膨張弁の開弁特性(温度−圧
力特性)の傾きは、感温室内に封入された飽和蒸気ガス
の特性の傾きのままであり、使用温度範囲における圧力
レベルが、不活性ガスによって望ましい圧力レベルに、
全体的に高められる。
【0012】また、上記特性の傾きが所望の傾きに適合
しないときには、傾き特性の異なる複数種類の飽和蒸気
ガスを用いることによって所望の傾き特性を得ることが
でき、その圧力レベルを、不活性ガスの混合封入によっ
て所望の圧力レベルに平行移動させることができる。
【0013】
【実施例】図面を参照して実施例を説明する。図1は冷
凍サイクルを示しており、1は蒸発器。2は圧縮器。3
は凝縮器。4は、凝縮器3の出口側に接続されて高圧の
液体冷媒を収容する受液器。10は膨張弁である。
【0014】膨張弁10のブロック11には、低温低圧
の冷媒を通すための低圧通路12と、高温高圧の冷媒を
断熱膨張させるための通路13とが形成されている。低
圧通路12は、一端(入口側)12aが蒸発器1の出口
に接続され、他端(出口側)12bが圧縮機2の入口に
接続されている。高圧側の冷媒を断熱膨張させるための
通路13は、一端(入口側)13aが受液器4の出口に
接続され、他端(出口側)13bが蒸発器1の入口に接
続されている。
【0015】低圧通路12と断熱膨張させるための通路
13とは互いに平行に形成されており、これに垂直な貫
通孔14が2つの通路12,13を貫通している。低圧
通路12の外側(図の上側)には、外方に抜ける大きな
孔14aが穿設され、その開口部に感温室30が取り付
けられている。
【0016】貫通孔14から断熱膨張させるための通路
13にかけて、その内部に弁機構20が設けられてい
る。一方、断熱膨張させるための通路13の中央部には
弁座23が形成されており、コイルスプリング24によ
り下方から弁座23に向けて付勢されたボール弁25が
弁座23を塞ぐと、断熱膨張させるための通路13が閉
じる。
【0017】26は、ボール弁25を支えるボール弁受
け。27は、ブロック11と螺合してコイルスプリング
24の付勢力を調整する調整ナット。21及び22はシ
ール用のOリングである。
【0018】貫通孔14内に嵌挿されたロッド28は軸
方向に摺動自在に設けられていて、その上端は感温室3
0に達し、下端はボール弁25の上端に当接している。
したがって、コイルスプリング24の付勢力に逆らって
ロッド28でボール弁25を押して下方に移動させれ
ば、断熱膨張させるための通路13が開き、ロッド28
の移動量に対応してその通路13の通路面積が変化し
て、蒸発器1に供給される冷媒の量が変化する。
【0019】感温室30は、厚い金属板製のハウジング
31と可撓性のある金属製薄板(例えば厚さ0.1mmの
ステンレス鋼板)からなるダイアフラム32によって気
密に囲まれている。感温室30内には、通路12,13
内に流されている冷媒と同じか又は性質の似ている飽和
蒸気状態のガスが封入されていて、ガス封入用の注入孔
は、めくら栓34によって閉塞されている。
【0020】33は、感温室30をブロック11に取り
付けるための感温室取り付け座であり、その外周部分は
ハンジング31及びダイアフラム32と全周にわたって
気密に溶接され、内方の筒状部分に形成されたねじ部3
3aがブロック11に螺合している。36はシール用の
Oリングである。
【0021】ダイアフラム32の感温室内側の面には、
その内部の飽和蒸気ガスが凝縮して液化したときにその
液状部分を吸着する吸着手段35が付加されている。こ
の吸着手段35としては、例えば親水性のある多孔質の
合成樹脂をダイアフラム32の内表面に塗布したり、ダ
イアフラム32の内表面に水ガラスを塗布して焼成して
もよく、フェルトや各種繊維などをダイアフラム32の
内表面に貼着してもよい。そして、このような吸着手段
35は、ダイアフラム32の内表面全面に設けてもよ
く、部分的に設けてもよい。
【0022】ダイアフラム32の下面中央部には、大き
な面積に形成されたロッド28の頂部28aが当接して
いる。したがって、低圧通路12内を流れる冷媒の温度
は、ロッド28及び感温室取り付け座33を介して、ダ
イアフラム32に伝達される。
【0023】したがって、低圧通路12内を流れる冷媒
の温度が下がると、ダイアフラム32の温度が下って、
感温室30内の飽和蒸気ガスがダイアフラム32の内表
面で凝結する。すると、感温室30内の圧力が下がるの
で、ロッド28がコイルスプリング24に押されて移動
し、その結果ボール弁25が弁座23に接近して冷媒の
流路面積が減るので、蒸発器1に流れ込む冷媒の流量が
減る。
【0024】このとき、感温室30内のダイアフラム3
2の内表面で凝結した飽和蒸気ガスの液状部分は、吸着
手段35に吸着される。したがって、膨張弁がどのよう
な向きに取り付けられていたとしても、凝結した液状部
分は、吸着手段、即ちダイアフラム32の内表面部分に
保持され、ハウジング31の内面に触れることはない。
【0025】低圧通路12内を流れる冷媒の温度が上昇
すると、ダイアフラム32の温度が上がるので、吸着手
段35に吸着されていた飽和蒸気ガスの液状部分が再び
気化して感温室30内の圧力が上昇する。すると、ロッ
ド28が弁座23からボール弁25を離す方向に押され
て、蒸発器1に流れ込む冷媒の流量が増える。
【0026】この実施例においては、感温室30内にR
−12とR−114の2種類の飽和蒸気ガスが、例えば
2対3の比率で混合して封入され、さらに、例えば窒素
ガスのような不活性ガスが、飽和蒸気ガスに混合して感
温室30内に封入されている。
【0027】そして、飽和蒸気ガスとしてR−12とR
−114とを2対3に混合したことによって、図2の
−1のように温度−圧力特性の傾きが所望の最も望まし
い傾きになり、それに不活性ガスである窒素ガスを混合
したことによって、−2のように、高い圧力レベルに
平行移動する。そして、コイルスプリング24の付勢力
を加えた膨張弁の開弁特性は、−3のように、−2
の特性から少し低い圧力レベルに平行移動した、所望の
最も望ましい特性となる。
【0028】したがって、この特性の傾きは複数の飽和
蒸気ガスの混合比を選択することによって任意に設定す
ることができ、使用温度範囲における圧力レベルは、不
活性ガスの混合比を選択することによって自由に設定す
ることができ、最も理想的な開弁特性を設定することが
できる。
【0029】図3はR−12とR−114との混合比を
4対1、3対2、2対3及び1対4にした場合の飽和蒸
気線図を〜に示している。また、飽和蒸気ガスとし
て用いることのできるRC−318の飽和蒸気線図を
に示している。
【0030】RC−318の特性の傾きはR−12とR
−114との中間なので、もしその傾きが使用条件に適
合していれば、飽和蒸気ガスとしてRC318だけを用
い、それに不活性ガスを混合させて圧力レベルの補正だ
けを行えばよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、感温室内で凝結した飽
和蒸気ガスの液状部分は、吸着手段によって常にダイア
フラムの表面部分に保持されるので、膨張弁がどのよう
な姿勢に取り付けられていても感温室内の他の部分に触
れることがなく、したがって、弁機構の無用な開閉動作
がなく、冷媒の流れの変動のない安定した冷凍サイクル
を得ることができる。
【0032】またさらに、感温室内に不活性ガスを封入
すれば、膨張弁の開弁特性(温度−圧力特性)を冷凍サ
イクルにとって最も望ましい状態に自由に設定して、蒸
発器に対する冷媒の送り込み状態を理想的に制御するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の膨張弁の構成図である。
【図2】ガスの温度−圧力特性を示す線図である。
【図3】飽和蒸気線図である。
【符号の説明】
1 蒸発器 20 弁機構 30 感温室 32 ダイアフラム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸発器から出る冷媒の温度を感知するよう
    に配置されて内部に飽和蒸気ガスが封入された感温室
    と、 上記感温室の一つの壁面を形成するように配置された可
    撓性薄板からなるダイアフラムと、 上記ダイアフラムの変位によって駆動されて上記蒸発器
    に入る冷媒の流量を変化させる弁機構とを有する膨張弁
    において、 上記ダイアフラムの感温室内側の表面に、凝縮して液化
    した上記飽和蒸気ガスの液状部分を吸着する吸着手段を
    付加したことを特徴とする膨張弁。
  2. 【請求項2】上記感温室内に、上記飽和蒸気ガスに混合
    して不活性ガスが封入されている請求項1記載の膨張
    弁。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000304382A (ja) * 1999-04-16 2000-11-02 Fuji Koki Corp 温度膨張弁
JP2007010289A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Tgk Co Ltd 冷凍サイクル
KR100776049B1 (ko) * 2000-08-10 2007-11-16 가부시기가이샤 후지고오키 온도식 팽창 밸브
JP2010032158A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Denso Corp 冷凍サイクル装置
JP2011027374A (ja) * 2009-07-29 2011-02-10 Fuji Koki Corp 膨張弁

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